PIGGSに入れるように頑張ろうとだけ考えていました
──PIGGSオーディションの募集を見たときにどう思いましたか?
SU-RING : すぐ応募しようと思いました。次の日にメイクして、写真をお母さんに撮影してもらって送りましたね。
──応募するまでにPIGGSのライヴを観たことはあったんですか?
SU-RING : KINCHANが加入した後の〈TIF〉で1回観ました。アイドルのフェスって、連続でいろんなアイドルが出るから比べちゃう部分があるんです。PIGGSは登場したときから他のグループとはなにかが違って、堂々としていましたね。かっこいいのがすごく伝わってきたし、当時は自分の人生が楽しくなかったので生き生きしている姿が羨ましく思いました。
──今回のPIGGSのオーディションにはどういう気持ちで臨んだんですか?
SU-RING : 今回のPIGGSのオーディションは、自分の中で他とは気持ちが違いました。メールを送る時点ですごく燃えていて、全力で取り組みましたね。でも2次審査の後は「落ちた…」と思って泣いてしまいました。
──2次審査はどんな内容だったんですか?
SU-RING : 3人同時の面接でした。私以外の2人が今までの人生で頑張ってきたこととかアイドルに救われたこととかを話す中、私だけ話すことが全然なかったんです。色々考えてきたけど自分のいいところがそんなになくて、でもそれを取り繕わずに言ったらスッキリしました。
──どんなことを言ったんですか?
SU-RING : 自己紹介と、「長所は負けず嫌いなところと明るいことです」みたいなことを言って、歌を歌って終わりました。そのときの自分は今までにないくらいスッキリしていたから達成感もあったんですけど、伝わっていないんじゃないかとも思ってしまって、すぐお母さんに「落ちたかもしれない」と電話しました。
──お母さんはずっと応援してくれたんですね。
SU-RING : ずっとですね。でも、私が家でうるさいくらい「落ちたかもしれない」って言うので、「そんなこと言っていてもしょうがないんだから」って毎回叱ってくれました。でもバイトも辞めたくらい今回のオーディションに賭けていたので、落ちることは考えられませんでした。
──2次審査に受かったときはどう思いましたか?
SU-RING : メールを見たときに横になっていたんですけど、飛び起きました。受かったことをお母さんに言ったら、お母さんもボロ泣きしていました。
──その後の審査はどんな感じだったんですか?
SU-RING : 3、4次審査はダンスと歌の審査でした。候補生の子たちだけでメンバーが1人ついてくれて指導してくれるスタイルです。「とらえる」が最初の課題曲だったんですけど、誰にも負けない気持ちで練習しました。でも結局「とらえる」のパフォーマンスは納得がいかなくて、そのことをお昼にメンバーに言ったんです。そしたら「そう思うなら、次は気持ちを乗っけてみたら?」とみんなが優しく言ってくれました。
──それからSU-RINGさんはどのように動いていったんですか?
SU-RING : 次の課題曲「ファイティングブレイン」では、SHELLMEさんとBAN-BANさんの殴り合いのシーンを担当することになったんです。候補生に対して、いまはチームとしてやっているけど「本当にこいつを殴ってやるぞ」くらいの気持ちで頑張りました。「ファイティングブレイン」でみんなの気持ちが変わった後に、プーちゃんにもう1回「とらえる」をやってほしいと言われたんです。みんな1回目とは違う顔をしていましたね。みんなが未来を見ているような感じが伝わってきてすごく楽しかったし、忘れられない経験でした。
──良い話ですね。4次審査の合格通知が来たときはどうでしたか?
SU-RING : そのときも号泣してしまいました。3次審査のときにMETTYさんが「今のままだと合格者ゼロの可能性もあるから、4次審査に進む人は何倍も努力しないと入れない」と言っていたんです。今までも頑張ってきたけど、もっと頑張るしかないと思いましたね。
──4次審査はどうでしたか?
SU-RING : 「フューチャー・スターダスト」と新曲「ワイルドサイドを歩け」が課題曲で、「フューチャー・スターダスト」は候補生がPIGGSメンバー4人と一緒に踊るという審査でした。誰にも負けないという気持ちはあったし誰よりも練習したという気持ちがあったので、自信満々で臨みました。でもメンバーと一緒に踊ることが初めてだったので、「フューチャー・スターダスト」の発表で立ち位置に立った途端に手が震えてしまいましたね。
──パフォーマンスは自分で満足する出来でしたか?
SU-RING : やりきった気持ちはあったけど、受かったとは最後まで思えませんでした。でも今まで以上に気合いが入りました。オーディションを受けた時の気持ちが審査を進むごとにどんどん大きくなっているのを感じましたし、PIGGSに入れるように頑張ろうとだけ考えていました。