【第三期BiS 連載vol.7】ティ部はいつでも研究員のことを見ている!──彼女がパフォーマンスで伝えたいこと
第三期BiSを追跡する連載『BiS 3度目の正直は、本当にあり得るのか!?』は個別インタヴュー2周目に突入。2周目のトップバッターには、イトー・ムセンシティ部が登場です! メジャー・デビューアルバム『Brand-new idol Society』のリリース、〈Tokyo Idol Festival〉への出演、そして初となるワンマン・ライヴ〈THiS is BiS〉を終えるなど、前回のインタヴューから超濃厚な期間を経てきた第三期BiS。
この期間に、ティ部は何を想い、そして何を得たのか語ってもらいました。既に、決して平坦とは言えない道を歩んでいる彼女たちだが、それでも常に未来を見据えるティ部の言葉には、これからのBiSを期待させるパワーがある! まだまだ、ここから広がるBiSのストーリーについて行け!
第三期BiSのデビューアルバム『Brand-new idol Society』はロスレス配信中!
INTERVIEW : イトー・ムセンシティ部
中野heavysick ZEROでのワンマン・ライヴは、それまで凄まじい濃度の中を過ごした彼女たちの集大成でもあり、スタートラインに立った瞬間でもあった。そして見えた可能性は、最大級だった!! 第三期BiS連載、個別インタヴューvol.2のひとり目はイトー・ムセンシティ部。ライヴでは、エロキャラはなりを潜め、メンバーや研究員に気遣いを見せるのが印象的だった彼女。インタヴューで三ヶ月の軌跡を追った。
インタヴュー : 飯田仁一郎
文 : 水上健汰
写真 : 大橋祐希
とにかく自分のことを知ってもらうことが必要だと思うんですよ。
──TIF(Tokyo Idol Festival)までに素顔が公開されないんじゃないかって、ずっとソワソワしてました(笑)。
イトー・ムセンシティ部(以下、ティ部) : 本当に焦りました…。TIF間近になって、もっとできたことがあったんじゃないかって後悔しました。
──ティ部が最初にフォロワー15,000人を達成したんですよね。フォロワーを伸ばすために何か意識したことはあったんですか?
ティ部 : とにかく、更新頻度を一番多くしようっていうのは意識してやりました。その中でも、どうすれば自分に興味を持ってもらえるかということはずっと考えていましたね。そんな中「BiS-どうやらゾンビのおでまし」のMVがモザイクになってしまったのは、申し訳なかったです。
──何もわからなかったですもんね(笑)。
ティ部 : でもそのおかげで、課題とか、反省点が多く見つかりました。メンバー内で「1日に30ツイートしよう」とか、そういう決まりを作ったんですけど、まずその決まりを作るのが遅かったし、これからファンになってくれるかもしれない人たちのことをもっと早くから意識しなきゃいけなかったなとか…。
──具体的に何を意識しようと思ったんですか?
ティ部 : さっきの「1日30ツイート」という中でも、メンバーについてだけを話すんじゃなくて、やっぱり推しをこれから決めるという人たちに好きになってもらうために、自分のことを知ってもらうということが必要だと思ったんです。なので、自分の考え方や趣味を隠さずに出すことを意識するようになりました。
──そういう努力をしつつ、何とかTIFには間に合ったわけですね。TIFは緊張しましたか?
ティ部 : 正直、今まで何回かライヴをした中でTIFは一番緊張しなかったんです。
──それはどうして?
ティ部 : とにかく全部が初めてだったからだと思います。それに、お客さんはみんな私たちが出演することも、どんなパフォーマンスをするかも知らなかったからですかね。
──なるほど。そうして初ライヴに挑んだわけですけど、終わってみて実際はどうでしたか?
ティ部 : もちろんミスがなかったとは言えないんですけど、でもやりきれたかなとは思います。全力は出せました。
──それは、メンバーみんながそういう感じだったの?
ティ部 : 最初のステージなので、緊張して歌えなくなるとかはあるのかなと思っていたんですけど、そういうのも無く。何よりも「もう無理かもしれない」ってだれ一人として言いませんでした。私たちの出番の前が、事務所の先輩のアイナ・ジ・エンドさんのパフォーマンスだったんですけど、プレッシャーを感じる暇もなかったというか、とにかく出番の直前まで「行くぞ、行くぞ」って心の中で反復していたし、なによりもこの日が待ち遠しかったんですよね。
メンバーそれぞれの「やりきるぞ」っていう思いを隣でずっと感じていました。
──初めての特典会はどうでしたか?
ティ部 : 全然上手にしゃべれなかったです。本当に来ていただいた研究員に助けられています。
──もうすでに毎回来てくれる研究員さんも?
ティ部 : ほぼ全通してくれている人がいました。
──やっぱりうれしい?
ティ部 : もちろんうれしいです。でも、何が引っかかって私のところに来てくれたんだろうって考えちゃいますね。
──そんな中、中野heavysick ZEROで初のワンマン・ライヴがありました。手応えはありましたか?
ティ部 : あのライヴもギリギリまで練習していて、前日は大阪のあべのキューズモールでリリース・イベントがあって、体力的にきつかったと思うんですけど、よく誰も倒れなかったなと思います。ミスもたくさんしたんですけど、メンバーそれぞれの「やりきるぞ」っていう思いをずっと隣で感じていて、BiS全体で言えばあの日は必死にライヴに臨めたかなと思います。パフォーマンスに関しても、TIF、リリイベを経てパフォーマンスは一番だったんじゃないかなと…。
──最後の渡辺さんのあいさつでは、「今日のBiSの4人最高でしたね!」と言ってもらいましたね。
ティ部 : 本当に必死だったので、まさかそんな言葉が出ると思っていなかったです。周りからどう見られているかとか、やっぱりまだわからないし、でもお客さんの楽しんでいる顔が見えたときに、このライヴは成功したって言ってもいいのかなと思いました。
「私もあなたのことを見ているよ」っていうことを絶対に伝えたかったので。
──前回のワンマン・ライヴのレポ でも書きましたけど、ライヴではティ部はすごくお客さんや周りを見ているなと思いました。
ティ部 : 私がオタクだったときも、目が合ったら嬉しかったし、それは意識しています。目が合うって凄く伝わりやすいと思うんですよ。「私もあなたのことを見ているよ」っていうことを絶対に伝えたかったので。「リフレイン」とかは特に他のみんなに比べて歌割も少ないので、その分見に来てくれている人たちのことをよく見ようと意識しています。
──ライヴの中で何が一番苦労しましたか?
ティ部 : 体力ですね。もともと体力がないメンバーが多い中で、開始直後の「thousand crickets」のスクワット3回連続なんかは、「足がガクガクでそのあとライヴができるかな」って心配でしたね。会場の中野heavysick ZEROは練習場よりも狭いし、酸素も薄くなるし、何とか集中力を保つのが大変でした。
──ワンマン・ライヴを経て、第三期BiSの売りは何だと思いますか?
ティ部 : 今はまだ初々しいところに注目していただいているんじゃないかなって思います。最初の頃は歌がいいって言われていたんですけど、やっぱりそこはまだまだだと思うし、例えばネオの歌唱力に頼るのもちょっと違って、今はBiS全体がどれくらい成長できるかが試されていると思います。
──なるほど。みんな歌に力はあるよね。
ティ部 : 他のメンバーを見ていても、「歌が好きなんだな」って思うことがあります。でも、やっぱりスタッフさんに何度も同じことを注意されちゃうこともあるので、そこを直していかないとだめだなと思いますね。
──ワンマン・ライヴでは新メンバー・オーディションの開催が発表されました。「今の4人がマジでいいんで、自信がある人だけ来てください」と渡辺さんはおっしゃっていましたが、新しいメンバーが増えるかもしれないことはみんな受け入れられているの?
ティ部 : そういっていただけたこと自体はすごくうれしかったんですよ。でも、そうして新しいものを取り入れていかないと、今の4人でできることを増やしていくところだけに収まってしまうし、何よりも私たちは渡辺さんのことを信じているので、渡辺さんがいいといった子はきっといい子なんだろうと思います。
──今の4人はいい感じですか?
ティ部 : 仲が悪いとかはないんですけど、やっぱりまだしっかり意見を言い合えないところがあるかなと思います。私が一番言えないんですよね。
──それは、なぜ?
ティ部 : 私、本音を言ったりすることによってどう思われるか考えれば考えるほど怖くて、言葉をすごく選んじゃうんですよね。そして何も言えなくなっちゃうんですよね。人に嫌われるのはやっぱり好きじゃないので…。日常会話でふと出た言葉ですら人を不快にさせることがあるし、人の気持ちをもっと考えられるようになりたいです。
──ライヴして、課題も見つかって、充実しているみたいですね。これではエロいことを考えている暇がないですね。前回のインタヴューではエロキャラだったのに…。
ティ部 : んー。いや…
──いや…?
ティ部 : エロキャラというかムッツリなんですよ。エロいこと全然考えていますよ。
編集 : 伊達恭平
編集補助 : 矢野圭将
LIVE INFO
〈 PAiNFUL TRiCKY SADiSTiC DEADLY TOUR 〉
大阪公演
日時 : 2019年 9月21日(土)
会場 : 心斎橋Live House Pangea
OPEN : 17:30 / START : 18:00
愛知公演
日時 : 2019年 10月12日(土)
会場 : 新栄DAYTRIVE
OPEN : 17:30 / START : 18:00
メンバーのTwitterアカウントもチェック!
トギー : @TOGGY_BiS
イトー・ムセンシティ部 : @MUSENSiTEEBUBiS
チャントモンキー : @CHANTMONKEE_BiS
ネオ・トゥリーズ : @NEOTREES_BiS
BiS 公式twitterアカウント : https://twitter.com/BiSidol
BiS 公式ホームページ : https://www.brandnewidolsociety.tokyo/
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