2014/06/22 22:41

泣いても笑っても、これが最後のダンス・チューンーーBiS、ラスト・シングル『FiNAL DANCE/nerve』をリリース

解散まで、いよいよ1ヶ月半を切ったBiS。全国ツアー「THE BiS WHO SOLD THE WORLD TOUR」を行うなかで、彼女たちはなにを考え、なにを思うのだろう。そして、ラスト・シングル『FiNAL DANCE/nerve』が完成した。外部プロデュースが続いてきたが、最後はもちろん、作詞をBiS、作曲・編曲を松隈ケンタという黄金コンビ。カップリングは、BiSを超えて、現在のアイドル・シーンでのアンセムとなった「nerve」の現メンバー・バージョンを収録。アイドルの概念を壊し、BiSという概念を作った彼女たちの最後の勇士を、目を反らさず見届けてほしい。

解散に向けて、BiSのラスト・オリジナル・シングル!!

FiNAL DANCE / nerve

BiS

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BiS / FiNAL DANCE / nerve
【配信形態】
mp3 単曲 257円 / まとめ 926円

【Track List】
1. FiNAL DANCE
2. nerve (FiNAL ver.)
3. FiNAL DANCE -Acappella-
4. nerve (FiNAL ver.) -Acappella-
5. FiNAL DANCE -Instrumental-
6. nerve (FiNAL ver.) -Instrumental-

BiSはいつだってアイドルの批評として機能しているのだ

いよいよラスト。泣いても笑っても、これがBiSにとって最後のシングルである。解散を目指して突っ走ってきたBiSの最終章は、これまでを振り返りつつも、それを前向きに押し切るポジティブな楽曲となった。

沖縄ツアーの際に撮影されたというMVは、水着を着た6人が砂浜で歌う、AKB48を意識したような内容となっている。最初は、こんなステレオタイプな… と思ったけれど、よく考えてみると、最近のアイドルで水着姿でというのは意外と少なかったりする。それを踏まえると、青空のなか砂浜に立ち、水着姿で踊って歌うというのは、現アイドル・シーンに対しての批評として機能しているような気がしてくる。

思い返せば、いつだってBiSは、現状に対するカウンターだったり批評として機能してきた。アイドルなのにストッキングを頭にかぶってしまう、アイドルなのに血しぶきを浴びながら歌い続ける、などなど、アイドルという概念をぶち壊すようなことをやってきた。しかし、あとに続けとばかりに、アイドルらしからぬことをやることに活路を見いだそうとするグループが増え、細分化しすぎてしまった。正直、重箱の隅を突っつくような展開は、食傷気味なところがある人も多いのではなかろうか。このタイミングで、水着姿で明るく踊って歌うという本MVは、王道のようでいて、現アイドル・カルチャーのカウンターになっているのだと思う。

そんなリード・トラック「FiNAL DANCE」は、BiSが作詞を、松隈ケンタが作曲と編曲を担当している。メンバー6人の声の違いがはっきり聴き取れるくらいに素顔が現れたミックス。メロディアスでエモーショナルという松隈節が炸裂しつつも、パワープレイに陥らない大衆性をもった曲になっている。いつものとおりメンバーの歌詞を切り貼りした内容は、これまでを振り返りながらも、終わったら一瞬で忘れてしまうよ、とさらりと言って退ける強さをもっている。また〈MAKE YOU FREE 永久に〉と、THE YELLOW MONKEY「楽園」の歌詞を引用しており、「primal.」でも同バンドの引用をしてきたBiSらしさを最後まで残している。カップリングには、BiSのみならず、現アイドル・シーンにおいてアンセムとなった「nerve」が現メンバー・バージョンで収録されている。こちらも、メンバーの歌声のバトンリレーが、これまでの歩みを、そして、いまの6人でBiSだということを強く堂々と物語っているようで、心に染みてくるものがある。この楽曲で、一体何人の人たち、そしてメンバーが両手を空に振り上げ、エビぞりをしてきたことだろう。

BiSの楽曲面を担ってきた松隈ケンタの最終曲、アイドル・シーンを象徴する大名曲となった代表曲が収められた、集大成にふさわしい作品。この2曲を最後の作品として、彼女たちは7月8日の横浜アリーナでの解散ライヴに臨む。思いもよらない仕掛けをしてきたBiSだけに、まだなにが起こるかわからないけれど、あとは残りの日々を走り抜けるだけ。果たして、このままなにごともなく解散を迎えるのか? それとも…。その答えが知りたければ、BiSというアイドル・グループと心中するつもりで、一緒に駆け抜けようではないか。(text by 西澤裕郎)

これまでのBiSの音源を復習しておこう

WHO KiLLED IDOL?

BiS

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BiS

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BiS

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BiS

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BiSプロフィール

プー・ルイ
BiSのリーダー兼ヨゴレ担当。現在女子大学3年生。中学時代からバンド活動を開始。2009年11月4日に第4回レコチョク新人杯に「限られた時間の中で☆」が最終ノミネートされソロでデビュー。2010年6月23日に自身のファースト・ミニ・アルバム「みんなのプー・ルイ」をリリース。

ヒラノノゾミ
秋田出身。きりたんぽうめえよ。秋田のことなめたらのんのんのん。BiSのマイペース担当。現在のアンダー・グラウンドな音楽情報を貪欲に集めるサブカル・ガール。好きな音楽は神聖かまってちゃん、黒猫チェルシー、FALL OUT BOYとロック、オルタナティブに造詣が深い。また、K−popとMadonnaも好き。

カミヤサキ
BiSのハンサム担当。惑わされるな。目覚めるのだ』。＼サキシード仮面～!／BiSのハンサム担当、サキ様こと、カミヤサキです。

テンテンコ
BiSの殺し屋担当。噂が一人歩きしてるみたいだね。」「あなたは?」「テンテン!ビスの殺し屋担当。テンテンことテンテンコです。

ファーストサマーウイカ
BiSの太鼓持ち担当。三度の飯よりBiSが好き～! よいしょよいしょのウイぽんぽん★ ウイぽんこと、ファーストサマーウイカです。

コショージメグミ
BiSの味つけ担当。しょうゆ? さとう? やっぱり　\コショージ!/　BiSの味つけ担当、メグモンことコショージメグミで」。

ジュンジュン
BiSのマネージャー担当。座右の銘は「だめなこと、きてれつなことにパンチするんだ! BiSのマネージャー担当じゅんじゅんこと、わたなべじゅんのすけです」。

BiS Official Web