現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年2月12日のデイリーキーワードランキング
1 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
2 | 白梅のあと紅梅の深空あり |
3 | 叱られて目をつぶる猫春隣 |
4 | 生と死のはざまか春が先きに逝く |
5 | 吾に向かい話し上手の夜の金魚 |
6 | やはらかき身を月光の中に容れ |
7 | 大年やおのづからなる梁響 |
8 | あたたかなふたりの吾子を分け通る |
9 | パンの実の灯を得て青し手紙開く |
10 | さくら実にもう誰のでもない羽毛 |
11 | 竹皮を脱ぐ蜑の隠し湯溢れさせ |
12 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
13 | 光もて葉の美しき椿かな |
14 | 菜の花といふ平凡を愛しけり |
15 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
16 | 少年や六十年後の春の如し |
17 | 青鷺の雨突つく嘴ふとすぎる |
18 | ゆっくりと蓮ひらくから神経症 |
19 | やはらかき風のささやき稲の花 |
20 | 夜寒さや吹けば居すくむ油虫 |
21 | 梁の自在の卍鳥雲に |
22 | 愛国も売国もみな着ぶくれて |
23 | 天平のをとめぞ立てる雛かな |
24 | あたたかくたんぽぽの花茎の上 |
25 | 猫じやらしどこか憎めぬ二枚舌 |
26 | 麗しき春の七曜またはじまる |
27 | 桑の葉の照るに堪へゆく帰省かな |
28 | 梅日和切り貼りのある空があり |
29 | 葉桜の闇に烏が大欠伸 |
30 | 雛の笑みあどけなき子に見詰めらる |
31 | ひたひたと蚊喰鳥交差の時間帯 |
32 | 古き世の火の色うごく野焼かな |
33 | 自由時間滝見に少し足らざりき |
34 | 冬の蠅やがてはとづる眼もて追ふ |
35 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
36 | どうでもよいことには触れず野水仙 |
37 | 雛飾る一体ずつの時間かな |
38 | あさあさと日の漣や蝌蚪の水 |
39 | あわなみのみことをさらう遊びかな |
40 | 百千鳥もつとも烏の声甘ゆ |
41 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
42 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
43 | 墓のうらに廻る |
44 | 大いなる春の火桶にもたれけり |
45 | 霜をきて風に動かぬ草となる |
46 | たそがれや霧に融けゆく牛の声 |
47 | 三三五五目白の恋か桃の花 |
48 | 孔雀売りますと春のこの首里に |
49 | 紐は紐につながり春の野は遠し |
50 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
2025年1月8日 13時37分更新(随時更新中)