現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年6月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 星空へ店より林檎あふれをり |
2 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
3 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
4 | たはむれにハンカチ振つて別れけり |
5 | 水枕ガバリと寒い海がある |
6 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
7 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
8 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
9 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
10 | 初暦めくる一枚過去となる |
11 | 凍鶴の一歩を賭けて立ちつくす |
12 | 押入れに使はぬ枕さくらの夜 |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
15 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
16 | 頂上や殊に野菊の吹かれ居り |
17 | 宵闇をながめわたせる忿怒仏 |
18 | 青霧にわが眼ともして何待つや |
19 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
20 | 鱧の皮ゆつくりさせてもらひけり |
21 | 黒凍みの道夜に入りて雪嶺顕つ |
22 | ある僧の月を待たずに帰りけり |
23 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
24 | どくだみや真昼の闇に白十字 |
25 | とめどなき大鮟鱇の涎かな |
26 | 行く秋の鐘つき料を取りに来る |
27 | 冬耕の土裏返す雀どち |
28 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
29 | 麦車馬に遅れて動き出づ |
30 | 菫程な小さき人に生れたし |
31 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
32 | いなびかり北よりすれば北を見る |
33 | 茅花野のそよ風人を励ましむ |
34 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
35 | せんべいの紙たべてゐる子鹿かな |
36 | 新樹光老いゆく夫の背に注ぐ |
37 | かの鷹に風と名づけて飼ひ殺す |
38 | 妻子いま夕餉のころか初蛙 |
39 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
40 | きらきらと水陽炎や経流し |
41 | 限りなく降る雪何をもたらすや |
42 | 入れものが無い両手で受ける |
43 | 双腕はさびしき岬百合を抱く |
44 | おそるべき君等の乳房夏来る |
45 | 海原の 海べの 酒は こぼれけり |
46 | 文学を捨てし誰彼ゐのこづち |
47 | ごむまりのような五月を愛しけり |
48 | 茄子焼いて冷やしてたましいの話 |
49 | 毒消し飲むやわが詩多産の夏来る |
50 | 棹さして月のただ中 |
2025年1月8日 13時37分更新(随時更新中)