JPH06503311A - 薬理学的に活性なイオン化可能物質を含有する新規な医薬製剤およびその製造法 - Google Patents

薬理学的に活性なイオン化可能物質を含有する新規な医薬製剤およびその製造法

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 薬理学的に活性なイオン化可能物質を含有する新規な医薬製剤およびその製造法 発明の分野 本発明は医薬製剤およびその製造に関する。所望の期間にわたって放出されるよ うに、1種以上の薬理学的に活性な物質が新規な製剤中に加えられ、また同時に 製剤中に残る一部分の物質について放出速度の依存関係が最小限に抑えられる。
発明の背景 長期間の放出特性を有する崩壊性(eroding)で親水性のマトリックスに 基づ(医薬製剤が低いおよび高い水溶性の薬理学的に活性な物質について記載さ れている。放出は簡単な指数関数、 M(t)/M(==)=に−t’ (1)で表わすことができ、ここでnは放出 の基本的な動力学を反映する[RitgerおよびPeppasのJ、 Con tr、 Re1.5゜23〜26 (1987年)]。放出速度は全体的に製剤 中に残る一部分の物質に依存しない、すなわちn=lの場合が最も有利である。
低い水溶性の活性物質が首尾よく親水性で崩壊性のマトリックスに製剤化されて いる。このことは米国特許第4、803.081号に記載されており、またこれ には有利な放出動力学が示されている。メトプロロールスクシネートのようなよ り高い水溶性の物質に同じ技術を応用しても同じ有利な放出動力学が得られない 。このことはこの医薬成分の医学上の有用性を制限している。
特定の幾何学的配置を使用することにより、または薬剤濃度に勾配を付けること により、製剤の親水性で崩壊性のマトリックスの放出動力学を改善するための試 みがなされた[P、1. LeeのProc、Int、Sy*p、Contr、 Rel。
Bioact、 1latr、、 15.97〜98 (1988年)]。所定 の表面上にコーティングを施すことにより崩壊性マトリックスへの水の接近を制 限することもまた提案されており、このことは式1の動力学的指数nを増加した CP、 ColomboらのInt、 J、 Pharm、、 63.43〜4 8 (1990年)〕。恐らく、これらの概念の何れも複雑な製造工程が製品を 比較的高価なものにしているため一般市場には到達していない。
薬理学的に活性な物質をイオン化可能な架橋ポリマー粒子(イオン交換樹脂)に 錯体化する技術は良く知られている〔^、T、Florenceおよびり、At twoodのPhysiochemical Pr1nciples of P hatvacy、 MacmillanPress、 London、 (19 82)、 297〜300.英国特許第907.021号(1962年)〕。活 性物質の放出は樹脂の架橋密度および粒径を変えることにより調節することがで きる。しかしながら、放出速度は粒子中に残る一部分の物質に依存している。錯 体はまた放出速度をさらに減少するべくコーティングされている〔米国特許第4 .221.778号(1980年)〕。
全体の放出動力学を改善するべ(、種々のコーティングを施されたペレットを混 合する必要がある。
イオン交換樹脂を使用して親水性マトリックスの放出速度を減少させることが提 案されている(L、C,FeeleyおよびS、S、DavisのInt、J、 Pharm、、44. 131〜139(1988年)〕。純粋な樹脂が塩とし ての薬理学的に活性な物質およびゲル生成ポリマーである高粘度のヒドロキシプ ロピルメチルセルロース(HPIIC)と混合された。しかしながら、錯体それ 自体は生成せず、イオン交換樹脂の効果は放出速度の減少だけである。
英国特許第2.218.333号には1種の活性成分、すなわちラニチジンを合 成カチオン交換樹脂とともに含有する製剤が記載されている。ヒドロキシルプロ ピルメチルセルロースを加えてもよく、そしてこれは顆粒化添加剤として使用さ れる場合、放出速度を調節しない。
欧州特許第241.178号には1種以上の治療的に活性な成分が担体中に分散 された医薬組成物が記載されている。
この場合、錯体は生成しない。
欧州特許第338.444号にはカチオン交換樹脂に結合されつるアゼラスチン を含有する組成物が記載されている。
しかしながら、親水性で崩壊性のマトリックスを加えることは提案されていない 。
欧州特許第195.643号には経皮製剤中におけるゲル生成層を通る拡散によ る放出が記載されている。使用するのに適した組成物を製造するべく、塩もまた 組成物に加えなければならない。
解離したイオンとして入手しつる活性物質はイオン交換樹脂のような不溶性の、 反対に帯電したポリマーに錯体化される。生成した粒子、すなわち錯体は親水性 で崩壊性のマトリックス中に埋込まれる。驚くべきことに、得られる放出動力学 は通常の塩、塩基または酸の場合よりも高い値の指数n(式1)を示し、より有 利である。
発明の説明 上記で定義された新規な製剤は高い水溶性を有する活性物質の均一な放出を与え る。製剤中の種々の成分は下記でより詳細に定義される・ 活性物質はヒトまたは動物に投与された時に薬理作用を示す化合物と定義される 。本発明において有用であるために、物質は解離したイオンとして入手しうるち のでなければならない。したがって、グルコースのような物質は使用できない。
塩基の代わりに、酸または両性物質を使用することができる。
水に対する溶解度が10mg/xi!以上である活性物質を使用することが好ま しい。
イオン交換樹脂は活性物質およびその物理化学的特性に合わせたものでなければ ならない。弱塩基はスルホン酸のような強酸交換体と最良に錯体化される。これ らはしばしばジビニルベンゼンで架橋されたポリスチレンをベースとし、Res onium、^mberliteおよびDowexという登録商標で市販されて いる。
活性物理は塩または遊離塩基として工程で使用することができる。樹脂は酸形部 で、またはナトリウムのような適当なカチオンの塩として使用してもよい。
強塩基は架橋ポリ(アクリル酸)、またはカルボン酸基を含むよう修飾されたス チレン−ジビニルベンゼンのような低い酸性度のイオン交換樹脂に錐体化するこ とができる。上記のスルホン酸イオン交換体を使用することもまた可能である。
酸は第4アミンを有する架橋ポリスチレン、または他の塩基性アニオン交換体と 錯体化することができる。酸は遊離酸または適当な塩として使用できる。アニオ ン交換体はアミン毎にヒドロキシルイオンを有し、またはクロライドのような適 当なアニオンの塩を有する塩基として使用してもよい。
親水性で崩壊性のマトリックスはポリサツカリドで構成されつる。メチルセルロ ース(IC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(tlP)IC) (これ らは共に1ietoloseおよびMethocelという登録商標で市販され ている)およびエチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)のようなセルロ ース誘導体が特に有用である。本発明者らはHPMCグレードのMetolos e 60SH5Q(20℃での2%水溶液における粘度:約50mPa5. 2 7.0〜30.0% w / wのメトキシ基および7.0〜12.0%W /  Wのヒドロキシプロポキシ基)が特に有用であることを見い出した。低いおよ び高い分子量のFIPMCの混合物もまた使用することができる。■PMCの種 々の混合物を使用して公知の技術により活性成分の種々の放出速度を得ることが できる。J、Contr、Rel。
5、159〜172(1987年)参照。崩壊性マトリックスはまたポリビニル アルコールまたはポリビニルピロリドンのような合成親水性ポリマーで構成され つる。
他の有用な物質はNguyenらのJ、Contr、Re1. 4. 9〜16  (1986年)に記載されているようなポリオルトエステルおよびポリ無水物 、並びにR,LangerらのProc、 Int。
5yvp、 Control、 Re1. Bfoact、 1ater、、  16.119〜120゜161−162.338〜339 (1989年)に記 載されているようなポリ無水物のような生物崩壊性ポリマーである。
製造工程 錠剤は好ましくは通常の錠剤プレスで圧縮ルて錯体を親水性で崩壊性のマトリッ クス中に埋込むことにより製造される。溶媒蒸発(キャスティング)、沈殿化ま たは重合化を含む工程もまた使用してよい。
〔実施例〕
〔実施例1〕 1kgのDowex 50W−X4(200〜400メツシユ)を2AIのIM NaOH,81の脱イオン水、21の0.1M NaOH,81の脱イオン水、 0.81のメタノール、4!の水、1.6/の10% ■C1および12/の脱 イオン水で洗浄した。樹脂を80℃で一晩乾燥して、湿分8.5%および4.8 6sekv/ gの乾燥樹脂を含む352gの樹脂を得た。30.159の樹脂 を脱イオン水中でスラリーにし、44.069のメトプロロールスクシネートを 含有する溶液を加えた。10分間の撹拌後、樹脂を焼結ガラスロート上で濾過し た。さらに、水中における8、019のメトプロロールスクシネートを樹脂に加 え、そして濾去した。樹脂を21の脱イオン水で洗浄し、80℃で一晩乾燥し、 274n■において分光光度計で定量して1.98ミリモル/gのメトプロロー ル含有量を有する64、449の錯体を得た。1gの錯体を注意深く3gの璽e tolose 60SH50(2%水溶液における粘度: 41J++Pas。
28.2%のメトキシ基および8,2%のヒドロキシプロポキシ基)と乳鉢およ び乳棒を用いて混合した。400mqの混合物を手で20mmの平形パンチに充 填し、そして圧縮して錠剤にした。メトプロロールの放出はUSP装置N02( パドル)を5Orpmで用い、pFI7.5および37℃のホスフェート緩衝剤 ll中において、錠剤を固定バスケットに固定して測定した。放出された薬剤量 は分光光度計により、メトプロロールに関し274nmにおいて定量した。
〔参照例1〕 1gのメトプロロールスクシネートを3gのMetolose 60SR50( 上記と同じロット)と乳鉢および乳棒を用いて混合した。400m+9の混合物 を手で20mmの平形パンチに充填し、そして圧縮して錠剤にした。
放出された薬剤部分を図1で時間に対してプロットする。式1で定義された放出 動力学を表す指数はソフトウェアパッケージR3/ 1 (RTM)で得られる 非線形最小自乗適合法を使用して評価される。指数は錯体化された薬剤を含有す る錠剤については0,92であり、そして低分子量の塩、スクシネートについて は0.61であった。
〔実施例2〕 0、9&lのDovex 5(If−X8(200〜400メツシュ)を実施例 1と同様に処理した。樹脂は5.10■ekv/gの乾燥樹脂および763%の 湿分を含んだ。実施例1と同様にして、30.029の実施例を44.06 q および8.00 qのメトプロロールスクシネートで処理した。■、80ミリモ ル/gを含む57.769の錯体を得た。錠剤を製造し、実施例1と同様にして 分析し、そして同じ参照例を使用した。錠剤の放出を図2に示す。式1の放出を 表す指数は本発明に従って製造した錠剤については0.97であり、対比して参 照用錠剤については0.61であった。
〔実施例3〕 同様にして、1gの実施例1の錯体を3gのMetolose 65SH50( 2%水溶液の粘度: 47sPas、 27.3%のメトキシ基および4.2% のヒドロキシプロポキシ基)と混合し、圧縮して錠剤にし、そして分析した。
〔参照例3〕 実施例1記載の方法を用いて、19のメトプロロールスクシネートを3gの麗e tolose 65SH50(上記と同じロフト)と混合し、圧縮して錠剤にし 、そして分析した。
式1で定義された動力学的指数はスクシネート塩についての0144から錯体に ついての0.68まで増加した。
〔実施例4〕 同様にして、1gの実施例1の錯体を3gの)Iethocel E4MCR( 2%水溶液の粘度: 4077.30.0%のメトキシ基および8.6%のヒド ロキシプロポキシ基)と混合し、圧縮して錠剤にし、そして分析した。
〔参照例4〕 実施例1記載の方法を用いて、1gのメトプロロールスクシネートを3gのMe thocel E4肛R(上記と同じロフト)と混合し、圧縮して錠剤にし、そ して分析した。
放出の動力学を表す指数は0.46(低分子量の塩)から0.66(イオン交換 樹脂錯体)に増加した。
〔実施例5〕 14、67 qのDovex 50W−X4(実施例1と同じ)を水中テスラリ ーにした。20.259のリドカインITCA’−11,Oの水溶液を加えた。
10分間の撹拌後、錯体を濾過し、41の脱イオン水で洗浄した。乾燥後、錯体 (24,849)は分光光度計により262nfflで定量して1.86ミリモ ル/gを含んだ。錠剤を実施例1に従って同じロットのポリマーを用いて製造し 、分析した。
〔参照例5〕 錠剤はまたリドカイン−H(J−IT、Oおよび1letolose60SH5 0から製造した。
式1の動力学的指数は錯体を含有する錠剤については0.95であり、そして低 分子量の塩についてはわずか0.58であった。
〔実施例6〕 14、679のDovex 50W−X4(実施例1と同じ)を水中テスラリー にした。19.20 qのテルブタリンスルフェートの水溶液を加えた。10分 間の撹拌後、錯体を濾過し、41の脱イオン水で洗浄した。乾燥後、錯体(25 ,579)は分光光度計により278n冒で定量して1.91ミリモル/gを含 んだ。錠剤を実施例1に従って製造し、そして分析した。
〔参照例6〕 錠剤はまたテルブタリンスルフェートから製造した。
図4の放出プロフィールは動力学的指数が対応するスルフェート塩について0. 60から1.00に改善されたことを示している。
〔実施例7〕 13、70 qのDovex 50W−X4(実施例1と同じ)を水中テスラリ ーにし、焼結ガラスロート上で濾過した。樹脂を5% NaC1を含有する11 の水で洗浄した。樹脂をさらに21の脱イオン水で洗浄した。樹脂を20.05  qのアルプレノロールH(Jを含有するLoot/の水中でスラリーにした。
10分間の撹拌後、錯体を濾過し、41の脱イオン水で洗浄した。乾燥後、錯体 (27,15y )は分光光度計−により270nmで定量して1,97ミリモ ル/gを含んだ。錠剤を実施例1に従って製造し、そして分析した。
〔参照例7〕 錠剤はまたアルプレノロール■Clから製造した。
塩酸塩の指数は錯体の1−16よりも有意に低く0.63であった。
〔実施例8〕 1009のDowex LX−2を0.51の0.1M HCI、LA’の水、 200m1のメタノール、0.51の水、0.51の0.5M Na0tl、  20(]+A’のメタノール、0.51の水、11の5%NaCj、次いで21 の脱イオン水で洗浄した。樹脂を80℃で一晩乾燥し、11.5%の水および4 .49wekv/ gの乾燥樹脂を含有する約60gの樹脂を得た66.689 の樹脂を100mj’のI M Na011で処理し、濾過し、2I!の水およ び20ツトの200■lの95%エタノールで洗浄し、そして200m/のエタ ノール中でスラリーにした。3.469のサリチル酸を加え、スラリーを9時間 撹拌した。錯体を濾過し、20ツトの200mJのエタノールおよび2Iの水で 洗浄した。−晩乾燥した後、分光光度計により296nmで測定して19.5% のサリチル酸を含有する6、 259の錯体を得た。1gの錯体を3gの)le tolose 60SH50と混合し、錠剤を実施例1に従って製造した。
〔参照例8〕 1gのサリチル酸を3gのMetolose 60SH50と混合し、実施例1 記載の方法により圧縮して錠剤にした。
放出曲線を式1に適合したところ、酸についての指数は056であり、そして錯 体については0.96であった。
図1 実施例1の錠剤を用いたpH7,5におけるメトプロロールの放出 時間(分) 図2 実施例2の錠剤を用いたpH7,5におけるメトプロロールの放出 時間(分) 図3 実施例4の錠剤を用いたpH7,5におけるメトプロロールの放出 時間(分) 図4 実施例6の錠剤を用いたpH7,5におけるテルブタリンの放出 時間(分) 国際調査報告 l、lt、。1te11.l^、11゜1ion N。PCT/SE 9110 0814フロントページの続き (81)指定国 EP(AT、BE、CH,DE。
DK、ES、FR,GB、GR,IT、LU、MC,NL、 SE)、0A(B F、BJ、CF、CG、CI、CM、GA、GN、ML、MR,SN、TD、T G)、AT、 AU、 BB、 BG、 BR,CA、 CH,C3,DE。
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Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.活性物質の長期間放出のための薬理学的に活性なイオン化可能物質の製剤で あって、活性物質がイオン交換樹脂とイオン的に錯体化され、そして生成した錯 体が親水性で崩壊性のマトリックス中に埋込まれる該製剤。
  2. 2.経口的用途のための請求項1記載の製剤。
  3. 3.イオン交換樹脂が活性物質と反対に帯電した架橋ポリマーである請求項2記 載の製剤。
  4. 4.10%以上の親水性マトリックスがポリサッカリドまたはその誘導体で構成 される請求項2記載の製剤。
  5. 5.親水性マトリックスがヒドロキシプロピルメチルセルロースである請求項4 記載の製剤。
  6. 6.ヒドロキシプロピルメチルセルロースが低いおよび高い分子量のヒドロキシ プロピルメチルセルロースを共に含有する請求項5記載の製剤。
  7. 7.活性物質が塩基であり、そして樹脂がカチオン交換体である請求項3記載の 製剤。
  8. 8.活性物質が酸であり、そして樹脂がアニオン交換体である請求項3記載の製 剤。
  9. 9.活性物質がメトプロロールであり、そして樹脂がポリスチレンスルホネート である請求項7記載の製剤。
  10. 10.活性物質がテルブタリンであり、そして樹脂がポリスチレンスルホネート である請求項7記載の製剤。
  11. 11.イオン化可能な活性物質が10mg/ml以上の溶解度を有する請求項2 記載の製剤。
  12. 12.a)活性物質を反対に帯電したイオン交換体にイオン的に錯体化して錯体 を生成し、 b)該錯体を親水性で崩壊性のマトリックス中に埋込み、そして c)得られる混合物を適当な公知の方法により錠剤化することを特徴とする請求 項1記載の製剤の製造法。
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