JP2006028119A - 染毛料 - Google Patents

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Abstract

【課題】整髪料の感覚で使用することにより、徐々に且つ斑なく毛髪が染着されるとともにシャンプー等で容易に洗い落とすことができ、皮膚への染着性の小さい染毛料を提供する。
【解決手段】 塩基性染料、中性染料から選ばれる少なくとも1種の染料と、環状シリコーン、フェニルメチコン、高重合ジメチコン、低重合ジメチコンからなる4種のシリコーンを含有することを特徴とする染毛料である。
【選択図】なし

Description

本発明は染毛料に関し、更に詳しくは、整髪料の感覚で使用することにより、徐々に且つ斑なく毛髪が染着されるとともにシャンプー等で容易に洗い落とすことができ、更には、皮膚への染着性の小さい染毛料に関する。
白髪や脱色、変色された毛髪を黒色に染めるための染毛料は、以前から数多く提案されている。
しかしながら、例えば、白髪が急に黒色に変わると違和感が生じ、他人にも異なった印象を与えるため、できるだけ目立たないように徐々に黒くなることが望まれている。
このような要望に応えるために、例えば、カチオン界面活性剤、脂肪アルコール、塩基性染料、中性染料を配合したヘアーコンディショナー製品が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ジメチルシリコーンガム、シリコーン油及び揮発性シリコーン油を含有する毛髪処理剤が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特公平4−60566号公報 特公平5−67122号公報
しかしながら、前者のヘアーコンディショナー製品は該製品で毛髪を処理した直後に、水ですすぎ落とすタイプのもので、従って、毛髪への作用時間が短く、その結果、毛髪への染着性が必ずしも十分とは云い難い。また、皮膚への染着性もある程度改善されているものの、未だ満足すべき状態ではない。
一方、後者の毛髪処理剤は、毛髪に対して優れたすべり感および光沢を付与し、またドライヤー等の熱やブラッシングから髪を保護するためのもので、染毛剤とは異なるものである。
本発明は、かかる実情に鑑み、恰も整髪料の感覚で手軽に使用することにより、徐々に且つ斑なく毛髪を染着されるとともに、シャンプー等で容易に洗い落とすことができ、また、皮膚への染着性の小さい染毛料を提供するものである。
上記目的を達成するための本発明の請求項1は、塩基性染料、中性染料から選ばれる少なくとも1種の染料と、下記式(I)〜(IV)で表される4種のシリコーンを含有することを特徴とする染毛料を内容とする。
Figure 2006028119
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本発明の請求項2は、染料の含有量が0.005〜5.0重量%である請求項1記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項3は、式(I)、(II)、(III)、(IV)のシリコーンの含有量が、それぞれ0.01〜2.9重量%、0.01〜2.3重量%、0.01〜5.0重量%、0.01〜2.5重量%である請求項1又は2記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項4は、塩基性染料/中性染料の重量比が1/100〜1000/1である請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項5は、pHが2.0〜6.5である請求項1〜4のいずれか1項に記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項6は、更に、ノニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマーと、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のジェル状の染毛料を内容とする。
本発明の請求項7は、更に、エチルアルコールを含有する請求項6記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項8は、ポリマーの含有量が0.01〜7.0重量%である請求項6又は7記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項9は、界面活性剤の含有量が0.01〜6.0重量%である請求項6〜8のいずれか1項に記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項10は、エチルアルコールの含有量が0.1〜20.0重量%である請求項7記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項11は、更に、常温で固体の油性成分と、ノニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマーと、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のクリーム状の染毛料を内容とする。
本発明の請求項12は、常温で固体の油性成分の含有量が0.01〜20.0重量%である請求項11記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項13は、ポリマーの含有量が0.01〜7.0重量%である請求項11又は12記載の染毛料を内容とする。
本発明の請求項14は、界面活性剤の含有量が0.01〜6.0重量%である請求項11〜13のいずれか1項に記載の染毛料を内容とする。
本発明の染毛料は、シャンプーやリンス等のヘアーコンディショナーのように、処理した後直ちに洗い落とすものではなく、恰も整髪料の如く使用され、例えば、入浴後に毛髪に処理したら次の入浴時にシャンプーで洗い落とすまで毛髪に付着させたままであるので、染着時間が長く、従って、効果的に染着作用を発揮することができる。一方、本発明の染毛料は、シャンプーにより容易に洗い落とすことができる。
また、本発明の染毛料は皮膚への染着性が小さく、従って、毛髪に処理する際に手や顔面等の皮膚に付着したとしても簡単に洗い落とすことができる。
更に、本発明の染毛料は、伸びや塗布感が良好で、パサツキ感やベタツキ感がなくシットリ感に富み、ツヤや光沢に優れている。
本発明の染毛料は、塩基性染料、中性染料とともに、4種のシリコーン化合物を含有することを特徴とする。
本発明に用いられる塩基性染料としては、Basic Brown 17(商品名:ARIANOR SIENNA BROWN)、Basic Brown 16(商品名:ARIANOR MAHOGANY)、Basic Red 76(商品名:ARIANOR MADDER RED)、Basic Blue 99(商品名:ARIANOR STEEL BLUE)、Basic Yellow 57(商品名:ARIANOR STRAW YELLOW)、Basic Blue 3、Basic Violet 10(法定色素:赤色213号)等が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて使用される。
また、本発明に用いられる中性染料としては、2−AMINO−6−CHLORO−4−NITROPHENOL(商品名:HUCOL 2A6)等のニトロ染料、HC YELLOW No.2、HC YELLOW No.4、HC YELLOW No.5、HC RED No.1、HC RED No.3、HC BLUE No.2、HC ORANGE No.1等のHC染料、DISPERSE BLACK 9、DISPERSE VIOLET 1、等の分散染料が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて使用される。
経時安定性の面からは、塩基性染料と中性染料とを併用するのが好ましく、塩基性染料/中性染料の重量比は1/100〜1000/1が好ましく、より好ましくは1/2〜600/1である。この重量比が1/100より小さいと毛髪への染着性が低下し、一方、1000/1より大きいと皮膚への染着性が大きくなるので好ましくない。
染料の配合量は0.005〜5.0重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3.0重量%である。染料が0.005重量%未満では十分な毛髪への染着性が得られず、一方、5.0重量%を超えても効果が余り変わらないばかりでなく、分離や沈澱を生じる場合がある。
本発明に用いられるシリコーンは、下記式(I)〜(IV)で表される4種のシリコーンである。
Figure 2006028119
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式(I)で表されるシリコーン(以下、環状シリコーンと記す)は、lが3〜7の整数のもので、特にデカメチルシクロペンタシロキサン(l=5)が好ましい。
環状シリコーンの含有量は、0.01〜2.9重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜2.5重量%である。0.01重量%未満では染毛料の伸びが悪く、塗布ムラが起こり易く、一方、2.9重量%を超えると伸びが大きくなり過ぎ、毛髪への染着に必要な塗布量が得られない場合がある。
式(II)で表されるシリコーン(以下、フェニルメチコンと記す)は、R1 はメチル基、R2 は10〜100%がフェニル基、残部がメチル基で、mは0〜97の整数で、特に、R2 は40〜60重量%がフェニル基で残部がメチル基、mが5〜50のものが好ましい。
フェニルメチコンの含有量は、0.01〜2.3重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜2.0重量%である。0.01重量%未満では毛髪に塗布した際に十分な艶・光沢が得られず、一方、2.3重量%を超えても増量に見合った艶・光沢の向上効果が認められない傾向がある。
式(III) で表されるシリコーン(以下、高重合ジメチコンと記す)はnが1000〜2000の整数のもので、特に、nが1300〜1700程度のものが好ましい。
高重合ジメチコンの含有量は、0.01〜5.0重量%が好ましく、より好ましくは0.05〜2.5重量%である。0.01重量%未満では毛髪へ塗布した場合にパサツキ感があり、十分なしっとり感が得られ難く、一方、5.0重量%を超えるとベタツキの原因となる場合がある。
式(IV)で表されるシリコーン(以下、低重合ジメチコンと記す)は、pが2〜300の整数のもので、特に、pが10〜100のものが好ましい。
低重合ジメチコンの含有量は、0.01〜2.5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜2.0重量%である。0.01重量%未満では毛髪へ塗布した場合にパサツキ感があり塗布ムラが生じ易く、一方、2.5重量%を超えると十分な塗布感が得られずベタツキの原因となる場合がある。
本発明の染毛料のpHは、2.0〜6.5が好ましく、より好ましくは3.0〜5.5である。2.0未満では毛髪への十分な染着性が得られず、一方、6.5を超えると皮膚への染着が顕著となる傾向がある。
本発明の染毛料の型状は、特に制限されないが、取り扱い性、毛髪への染着性等の点でクリーム状、ジェル状、ペースト状とするのが好ましい。
ジェル状の染毛料は、塩基性染料、中性染料から選ばれる少なくとも1種の染料と、上記式(I)〜(IV)で表される4種のシリコーンを含有し、更に、ノニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマーと、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを含有することにより得られる。
ノニオン性ポリマーとしては、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体等が挙げられ、また、カチオン性ポリマーとしては、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7等が挙げられ、これらは単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
これらの中で、ノニオン性ポリマーとしては、特に、ヒドロキシエチルセルロース、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体が好ましく、また、カチオン性ポリマーとしては、特に、カチオン化セルロースが好ましい。
上記ポリマーの含有量は、0.01〜7.0重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3.0重量%である。0.01重量%未満では染毛料の操作性、安定性及びセット性を確保し難く、一方、7.0重量%を超えても増量に見合った効果が得られない傾向がある。尚、カチオン性ポリマーは上記効果に加え、トリートメント効果も得られる。
ノニオン界面活性剤としては、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等が挙げられ、また、カチオン界面活性剤としては、C12〜22のアルキル基を少なくとも1つ有する第4級アンモニウム塩(塩はハロゲン原子)が挙げられる。これらは単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
これらの中で、ノニオン界面活性剤としては、特にE.O.が2〜20、Cが14〜18のポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、また、カチオン界面活性剤としては、特に塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウムが好ましい。
上記界面活性剤の含有量は、0.01〜6.0重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3.0重量%である。0.01重量%未満では染毛料の経時安定性が不十分となり、一方、6.0重量%を超えても増量に見合った効果が得られない傾向がある。
尚、カチオン界面活性剤は上記効果に加え、トリートメント効果や帯電防止効果も得られるが、上限を超えると毛髪への染着性の著しい低下を招く場合がある。
ジェル状の染毛料には、更に、エチルアルコールを含有させることができる。エチルアルコールの含有量は、0.1〜20.0重量%が好ましく、より好ましくは4.0〜15.0重量%である。0.1重量%未満では十分な乾燥性と染着性が得られず、一方、20.0重量%を超えると乾燥性が高すぎ塗布ムラの原因となり、また皮膚への染着性が大きくなる傾向がある。また、ベンジルアルコールやイソプロピルアルコールを使用した場合は、上記と同様の効果は得られるものの、独特の溶剤臭が問題となるので好ましくない。
クリーム状の染毛料は、塩基性染料、中性染料から選ばれる少なくとも1種の染料と、上記式(I)〜(IV)で表される4種のシリコーンを含有し、更に、常温で固体の油性成分と、ノニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマーと、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を含有することにより得られる。
塩基性染料、中性染料、シリコーン、ポリマー、界面活性剤の種類及び含有量は上記したジェル状染毛料の場合と同じでよい。
常温で固体の油性成分としては、C14〜22の直鎖飽和高級アルコール、C12以上の直鎖飽和高級脂肪酸、パラフィンワックス、ミツロウ等が挙げられ、これらは単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。これらの中で、特にC14〜22の直鎖高級アルコールが好ましい。
常温で固体の油性成分の含有量は、0.01〜20.0重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜6.0重量%である。0.01重量%未満では染毛料の操作性、エモリエント性が低下し、一方、20.0重量%を超えると高粘度化し、操作性も悪く、ベタツキが生じる傾向がある。
本発明の染毛用化粧料は、更に必要に応じ、コンディショニング成分、溶剤、可溶化剤、保湿剤、起泡剤、防腐剤、賦香剤、金属封鎖剤等の1種又は2種以上を含有することができる。
以下、本発明を実施例及び比較例を挙げて更に詳細に説明するが、これらは本発明を何ら制限するものではない。
尚、以下の実施例、比較例において、配合は全量で100重量%である。
実施例1〜3
表1に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、毛髪への染着性及び皮膚への染着性を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表1に示す。表1の結果から、pHは低い方が良好であることがわかる。
Figure 2006028119
実施例4〜6
表2に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、毛髪への染着性及び乾燥速度を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表2に示す。表2の結果から、エチルアルコールを増量することにより、毛髪への染着性及び乾燥速度が良好となることがわかる。
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実施例7〜9
表3に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、毛髪への染着性及びシットリ感を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表3に示す。表3の結果から、カチオン界面活性剤を含有させると、毛髪への染着性及びシットリ感がともに良好となることがわかる。
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実施例10〜12
表4に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、濡れた時の色落ち及びバサツキ感を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表4に示す。表4の結果から、ノニオン性ポリマーを含有させると、濡れた時の色落ちが改善されることがわかる。
Figure 2006028119
実施例13〜15
表5に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、油分・シリコーンの分散性及び製品の粘性を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表5に示す。表5の結果から、ノニオン界面活性剤を含有させると油分・シリコーンの分散性が良好となることがわかる。
Figure 2006028119
実施例16〜17、比較例1
表6に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、製品の伸び及び塗布感を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表6に示す。表6の結果から、式(I)のシリコーン(環状シリコーン)が含有されないと製品の伸び及び塗布感が不十分となることがわかる。
Figure 2006028119
実施例18〜20、比較例2〜4
表7に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、パサツキ感及びシットリ感を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表7に示す。表7の結果から、式(III )のシリコーン(高重合ジメチコン)、式(IV)のシリコーン(低重合ジメチコン)が含有されないとパサツキ感があり、シットリ感に欠けることがわかる。
Figure 2006028119
実施例21〜23、比較例5
表8に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、ツヤ感及び製品の伸び・塗布感を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表8に示す。表8の結果から、式(II)のシリコーン(フェニルメチコン)が含有されないと、ツヤ感及び製品の伸び・塗布感が不十分となることがわかる。
Figure 2006028119
実施例24〜26
表9に示す組成及び配合により、ジェル状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、毛髪への染着性及び皮膚への染着性を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表9に示す。表9の結果から、塩基性染料単独又は中性染料単独でも毛髪への染着性が良好で、皮膚への染着性が小さいことがわかる。
Figure 2006028119
実施例27〜29
表10に示す組成及び配合により、クリーム状の染毛料を作成した。得られた染毛料について、毛髪への染着性及び皮膚への染着性を評価し、更に両者を勘案した総合評価を行った。結果を表10に示す。表10の結果から、クリーム状としても、実施例24〜26と同様に、毛髪への染着性が良好で、皮膚への染着性が小さい染毛料が得られることがわかる。
Figure 2006028119
叙上のとおり、本発明は特定の4種のシリコーンを含有させることにより、整髪料の感覚で使用することにより、徐々に且つ斑なく毛髪が染着されるとともにシャンプー等で容易に洗い落とすことができ、更には、皮膚への染着性の小さい染毛料を提供することができる。
また、本発明の染毛料は、伸びや塗布感が良好で、パサツキ感やベタツキ感がなくシットリ感に富み、ツヤや光沢に優れている。

Claims (14)

  1. 塩基性染料、中性染料から選ばれる少なくとも1種の染料と、下記式(I)〜(IV)で表される4種のシリコーンを含有することを特徴とする染毛料。
    Figure 2006028119
    Figure 2006028119
    Figure 2006028119
    Figure 2006028119
  2. 染料の含有量が0.005〜5.0重量%である請求項1記載の染毛料。
  3. 式(I)、(II)、(III)、(IV)のシリコーンの含有量が、それぞれ0.01〜2.9重量%、0.01〜2.3重量%、0.01〜5.0重量%、0.01〜2.5重量%である請求項1又は2記載の染毛料。
  4. 塩基性染料/中性染料の重量比が1/100〜1000/1である請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛料。
  5. pHが2.0〜6.5である請求項1〜4のいずれか1項に記載の染毛料。
  6. 更に、ノニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマーと、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤とを含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のジェル状の染毛料。
  7. 更に、エチルアルコールを含有する請求項6記載の染毛料。
  8. ポリマーの含有量が0.01〜7.0重量%である請求項6又は7記載の染毛料。
  9. 界面活性剤の含有量が0.01〜6.0重量%である請求項6〜8のいずれか1項に記載の染毛料。
  10. エチルアルコールの含有量が0.1〜20.0重量%である請求項7記載の染毛料。
  11. 更に、常温で固体の油性成分と、ノニオン性ポリマー、カチオン性ポリマーから選ばれる少なくとも1種のポリマーと、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のクリーム状の染毛料。
  12. 常温で固体の油性成分の含有量が0.01〜20.0重量%である請求項11記載の染毛料。
  13. ポリマーの含有量が0.01〜7.0重量%である請求項11又は12記載の染毛料。
  14. 界面活性剤の含有量が0.01〜6.0重量%である請求項11〜13のいずれか1項に記載の染毛料。
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