JP6008132B2 - 染毛料組成物 - Google Patents
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しかしながら、これらの中性染料、非イオン性染料、塩基性染料を用いた場合は、酸性染料を用いた場合と比較して毛髪への染色効果が弱いという欠点を有する。
請求項1に係る発明は、塩基性染料及びカプリル酸グリセリルを含み、塩基性染料0.3質量部に対して、カプリル酸グリセリルを0.1〜20質量部含有し、該カプリル酸グリセリルの配合量は、全組成中0.1〜20質量%であることを特徴とする、染毛料組成物である。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の染毛料組成物において、更に酸又は/その塩を含むことを特徴とする。
また、カチオン性及び/又はノニオン性界面活性剤を配合することで、染毛施術後の毛髪に対するごわつき、軋みを解消し、毛髪に特に柔軟性を付与することができる。
更に、酸及び/又はその塩を配合することによりさらに染色効力、染色色調持続力をより向上させることができることとなる。
上記配合に加えて更に高級アルコールを配合することにより、製剤の粘度や作業性を向上させることができる。
本発明の染毛料組成物は、塩基性染料及びカプリル酸グリセリルを含み、塩基性染料0.3質量部に対して、カプリル酸グリセリルを0.1〜20質量部含有する、染毛料組成物である。
等を例示することができる。
塩基性染料にカプリル酸グリセリルを配合することで、塩基性染料の染毛性を増大させ、少量の染毛料の使用であっても優れた染毛効果を発現することが可能となる。
カプリル酸グリセリルは、塩基性染料0.3質量部に対して、質量比で0.1〜20質量部とする。好ましくは、0.3〜10質量部である。0.1質量部未満や20質量部を超えると、染毛効果が劣るからである。
かかる界面活性剤を配合することで、染毛施術後の毛髪に対するごわつき、軋みを解消し、毛髪に特に柔軟性を付与することができる。
で表されるカチオン性界面活性剤を例示することができる。
しくはアルケニル基が挙げられる。天然脂肪族基としては、ココイル基、牛脂残基、パーム油残基、トール油残基等が挙げられる。短鎖アルキル基若しくは短鎖アルケニル基としては、C1〜C10アルキル基若しくはアルケニル基が挙げられる。
酸及び/又はその塩としては、種類は問われず、有機酸、無機酸及び/又はその塩を用いることができる。有機酸としては、例えばグリコール酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、レブリン酸、酪酸、吉草酸、シュウ酸、マレイン酸、マンデル酸、ピロリドンカルボン酸、グルタミン酸、酢酸、ギ酸等が挙げられ、無機酸としては、例えばリン酸、硫酸、塩酸、硝酸等が挙げられ、これらの塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、モノエタノールアミン塩(アミノジヒドロキシメチルプロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール等が例示される)等が挙げられる。
例えば、ジェル状染毛料の場合には、本発明の塩基性染料及びカプリル酸グリセリルに加えて、界面活性剤、種々の増粘剤、乳濁剤、コンディショニング剤、油脂類、保湿剤、エステル油類、グリセリン、ポリエチレングリコール等の保湿剤、ジメチルポリシロキサン等の高分子シリコーン、水溶性シリコーン、殺菌剤、香料、紫外線防止剤、蛋白質誘導体、植物抽出物等の添加剤を併用することができる。
前記増粘剤としてはノニオン性増粘剤が好ましく、例えば寒天、グアガム、ヒドロキシプロピルグアガム等のグアガム誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等のセルロース誘導体、キシログルカン等が好適に使用できる。
(実施例1〜11、比較例1〜24)
以下の表1〜3に示す配合割合で、各配合成分を均一に混合して調製することで、各染毛料組成物を作製した。
各染毛料組成物について、毛髪への染毛力を以下の試験にて評価した。
人毛白髪(株式会社ビューラックス製)1gに、表1〜表3の各染毛料1gを室温(25℃)で塗布し、そのまま室温で15分放置し、その後水で十分にすすいで乾燥させ染色毛を得た。
なお、明度(L値)が小さいとき「濃い」と評価できる。
具体的には、比較例1の明度値を基本として、実施例1、実施例6〜11及び比較例6〜23の明度値との差を表し、比較例2の明度値を基本として実施例2の明度値との差を表し、比較例3の明度値を基本として実施例3の明度値との差を表し、比較例4の明度値を基本として実施例4の明度値との差を表す。
なお、図1中「基」は比較例1の染色毛、「比」は実施例1の染色毛を表す。
また、外観が図1の比較例1の「基」で表示されている染毛濃淡度合と差がなく、−1<ΔL<1のものを評価:3とし、外観が図1の比較例1の「基」で表示されている濃淡度合より少し薄く、1≦ΔL<2のものを評価:2とし、外観が図1の比較例1の「基」で表示されている濃淡度合より明らかに薄く、2≦ΔLのものを評価:1とした。
・外観が図1の実施例1の「比」で表示されている濃淡度合と同等以上に濃く、ΔL≦−2の場合・・・5
・外観が図1の比較例1と実施例1の両者の間に入る外観の濃淡度合で、−2<ΔL≦−1の場合・・4
・外観が図1の比較例1の「基」で表示されている濃淡度合と差がなく、−1<ΔL<1の場合・・・3
・外観が図1の比較例1の「基」で表示されている染毛濃淡度合より少し薄く、1≦ΔL<2場合・・・2
・外観が図1の比較例1の「基」で表示されている染毛濃淡度合より明らかに薄く、2≦ΔLの場合・・・1
また、脂肪酸グリセリルであってもカプリル酸グリセリル以外のミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリルやオレイン酸グリセリルを用いた場合や、グリセリンを用いた場合には染毛力が劣ることが、比較例より明らかである。
Claims (4)
- 塩基性染料及びカプリル酸グリセリルを含み、塩基性染料0.3質量部に対して、カプリル酸グリセリルを0.1〜20質量部含有し、該カプリル酸グリセリルの配合量は、全組成中0.1〜20質量%であることを特徴とする、染毛料組成物。
- 請求項1記載の染毛料組成物において、更にカチオン性界面活性剤及び/又はノニオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、染毛料組成物。
- 請求項1又は2記載の染毛料組成物において、更に酸又は/その塩を含むことを特徴とする、染毛料組成物。
- 請求項1〜3いずれかの項記載の染毛料組成物において、更に高級アルコールを含むことを特徴とする、染毛料組成物。
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