JP3424086B2 - 染毛剤組成物 - Google Patents

染毛剤組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、染毛剤組成物に関し、
更に詳しくは、染色性に優れて、短時間で均一な染色が
可能であり、染色堅牢性に優れて色落ちしにくく、なお
かつ染め上がりの毛髪の風合いを損なわない染毛剤組成
物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、毛髪を染めるために、酸化染料と
酸化剤を用いた酸化型染毛剤が汎用されてきたが、酸化
型染毛剤は、アルカリ性の条件下において酸化染料を過
酸化水素等の酸化剤により反応させて毛髪を染色するた
め、使い方次第では毛髪の損傷や頭皮、皮膚への一次刺
激等を起こす可能性がある。一方、毛髪や頭皮に対する
作用の穏和な染毛料として、酸性染料を用いて毛髪を染
色するタイプの酸性染毛剤が開発されている。一般に、
この酸性染毛剤は、酸性染料が毛髪に浸透する効果を高
めるため毛髪染色促進剤として有機溶剤が配合される
が、従来、ベンジルアルコールが広く使用されてきた。
しかしながらベンジルアルコールを使用した場合、染毛
剤の染色性(染着力)が充分とはいえず、毛髪染色促進
剤として満足のゆくものではない。そこで、これに代わ
る毛髪染色促進剤の研究が進められており、低級アルキ
レンカーボネートあるいはピロリドン誘導体(特公昭4
8−23911号公報)や、シクロヘキサノール、フル
フリルアルコール、ブチルセロソルブ(特公昭55−1
2407号公報)等を用いた染毛剤が提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】酸性染料を用いた酸性
染毛剤において、優れた染色性及び染色堅牢性を与える
毛髪染色促進剤を配合することにより、短時間で均一に
染色が可能で、色落ちのしにくい染毛剤組成物を得るこ
とができる。しかしながら、上記特許公報に記載の物質
を用いた染毛剤は、染色性及び染色堅牢性において、未
だ満足できるものではなく、より優れた効果を有する毛
髪染色促進剤を用いた染毛剤組成物が望まれていた。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な事情にかんがみ、上記欠点を克服すべく鋭意研究を重
ねた結果、酸性染料、2−ヒドロキシベンジルアルコー
ル及び酸を組み合わせ、更にpHを2〜6の範囲内とす
ることにより、染色性に優れて、短時間で均一な染色が
可能であり、染色堅牢性に優れて色落ちしにくく、なお
かつ染め上がりの毛髪の風合いを損なわない染毛剤組成
物が得られることを見出し、この知見に基づいて本発明
を完成させた。 【0005】すなわち、本発明は、(A)酸性染料、
(B)2−ヒドロキシベンジルアルコール及び(C)酸
を含有し、pHが2〜6であることを特徴とする染毛剤
組成物である。 【0006】本発明に用いられる(A)成分の酸性染料
は、化粧料に使用できる酸性染料であれば特に限定され
ないが、例えば化粧品用タール色素においては、黒色4
01号、紫色401号、青色1号、青色2号、青色20
2号、青色203号、青色205号、緑色3号、緑色2
01号、緑色204号、緑色205号、緑色401号、
緑色402号、黄色4号、黄色5号、黄色202号の
(1)、同(2)、黄色203号、黄色402号、黄色
403号の(1)、黄色406号、黄色407号、かっ
色201号、だいだい色205号、だいだい色207
号、だいだい色402号、赤色2号、赤色3号、赤色1
02号、赤色104号の(1)、赤色105号の
(1)、赤色106号、赤色201号、赤色227号、
赤色230号の(1)、同(2)、赤色231号、赤色
232号、赤色401号、赤色502号、赤色503
号、赤色504号、赤色506号等が挙げられる。 【0007】本発明において、これらの酸性染料は1種
又は2種以上を混合して用いることができ、その配合量
は、全組成中0.01〜5重量%(以下、単に%で示
す)が好ましく、0.1〜3%がより好ましい。 【0008】本発明に用いられる(B)成分の2−ヒド
ロキシベンジルアルコールは、別名サリゲニンあるいは
サリチルアルコールと呼ばれるものであり、(A)成分
の酸性染料が毛髪に浸透する効果を高め、毛髪染色促進
剤として働くものである。 【0009】本発明における2−ヒドロキシベンジルア
ルコールの配合量は、全組成中0.1〜30%が好まし
く、1〜15%がより好ましい。 【0010】本発明の染毛剤組成物のpHは2〜6、よ
り好ましくは2〜4の範囲にあり、pH調製のために
(C)成分の酸が配合される。pHが2未満であると頭
皮や手への染着が著しくなり、また低すぎるpHが頭皮
や毛髪に悪い影響を与えることがある。pHが6を超え
ると毛髪への染色性が悪くなる。 【0011】(C)成分の酸としては、広く一般の有機
酸又は無機酸を用いることができ、例えばクエン酸、グ
リコール酸、コハク酸、酢酸、シュウ酸、酒石酸、乳
酸、リンゴ酸、フマル酸、レブリン酸、酪酸、吉草酸、
マレイン酸、マンデル酸等の有機酸、塩酸、リン酸、硫
酸、硝酸等の無機酸を挙げることができる。また、上記
有機酸等に、そのアルカリ金属塩、アンモニウム塩等を
組み合わせることにより、系内に緩衝能をもたせること
も可能である。これらの酸の配合量は、本発明の染毛剤
組成物のpHを2〜6、より好ましくは2〜4とするの
に必要な量である。 【0012】また、本発明の染毛剤組成物には、上記の
構成成分に加え、目的に応じて本発明の効果を損なわな
い量的、質的範囲で、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等
の増粘剤、カチオン化セルロース、カチオン化デンプ
ン、カチオン化グアーガム、ビニルピロリドン・N,N
−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル
硫酸塩、ジアリル4級アンモニウム塩重合物等のカチオ
ン性重合体、シリコーン油、高重合シリコーン、環状シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シ
リコーン等のシリコーン誘導体、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール等の非イオン性重合体、アニ
オン性重合体、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活
性剤、高級脂肪酸、高級アルコール、多価アルコール、
低級アルコール、直鎖あるいは分岐鎖を有するエステル
類、炭化水素、油脂類、噴射剤等の配合が可能であり、
更に香料、防腐剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌
剤、美容成分等、通常化粧料に配合される他の成分も配
合することができる。 【0013】本発明の染毛剤組成物は、他の成分との併
用や容器の機構により、液状、乳液状、クリーム状、ゲ
ル状、ムース状、ミスト状、粉末状等、種々の形態にて
実施することができる。また、本発明の染毛剤組成物
に、コンディショニング成分等を更に配合してヘアリン
スタイプの染毛料(カラーリングヘアリンス)とした
り、シャンプー基剤と組み合わせてカラーリングシャン
プーとしたり、ヘアパック基剤と組み合わせてカラーリ
ングヘアパックとするなど、種々の製品系に応用が可能
である。 【0014】本発明の染毛剤組成物を用いて毛髪の染色
を行うには、例えば、本発明の染毛剤組成物を室温にて
毛髪に塗布し、10〜30分程度時間を置いてから、毛
髪を洗浄し、乾燥させれば良い。 【0015】 【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明を更に説明す
る。なお、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。 【0016】実施例1〜3及び比較例1〜3 染毛料 表1に示す染毛料を調製し、白髪混じりの人毛の毛束を
用いた染色試験を行って、染色性、染色堅牢性、仕上が
り後の毛髪の風合いを評価した。表1に結果を併せて記
す。 【0017】 【表1】 【0018】(製法) A.成分(1)〜(4)及び(7)、(8)を混合す
る。 B.AのpHを、成分(5)及び(6)により3に調整
する。 C.Bを容器に充填して製品とする。 【0019】染色試験 (評価方法)白髪混じりの人毛の毛束に実施例1〜3及
び比較例1〜3の試料を各々塗布し、25℃で30分間
放置した後、通常のシャンプーで洗浄し、乾燥させた。
この染色作業を2回繰り返し、その後各試料について、
その〈1〉染色性、〈2〉染色堅牢性、〈3〉仕上がり
後の毛髪の風合いを、下記評価基準(a)、(b)及び
(c)により評価した。 〈1〉染色性(染まり方) 人毛の毛束の白髪の染まり具合を、肉眼にて観察した。 評価基準(a) ◎ : 白髪が全てきれいに染まっている ○ : 白髪がかなり染まっている △ : 白髪に少し色がついている × : ほとんど染まっていない 〈2〉染色堅牢性(染色後の色落ちのしにくさ) 10%のシャンプー溶液に2日間浸し、色の落ち具合を
観察した。 評価基準(b) ◎ : 色が落ちない ○ : ほとんど色が落ちない △ : 少し色が落ちる × : 色が落ちる 〈3〉仕上がり後の毛髪の風合い 評価基準(c) ◎ : 染色前よりかなり良い ○ : 染色前と変わらない〜より少し良い △ : 染色前より少し悪い × : 染色前より悪くなった 【0020】表1の結果から明らかなように、本発明の
染毛剤組成物は、比較例1〜3のものと比較して、染色
性及び染色堅牢性において極めて優れた効果を示し、ま
た染め上がりの毛髪の風合いも損なわない、優れたもの
である。 【0021】実施例4 黒色系染毛料 下に示す処方及び製法で黒色系染毛料を調整した。 (処方) (成分) (重量%) (1)黒色401号 0.9 (2)紫色401号 0.5 (3)2−ヒドロキシベンジルアルコール 10.0 (4)リンゴ酸 適量 (5)リンゴ酸ナトリウム 適量 (6)ヒドロキシエチルセルロース 0.5 (7)香料 適量 (8)精製水 残量 【0022】(製法) A.成分(1)〜(3)及び(6)〜(8)を混合す
る。 B.AのpHを、成分(4)及び(5)により3に調整
する。 C.Bを容器に充填して製品とする。 【0023】以上のようにして得られた黒色系染毛料を
用い、白髪混じりの毛髪を有するパネルによる使用試験
を行ったところ、本製品は良好な染色性を示し、色落ち
もしにくく、また染め上がりの毛髪の風合いを損なわな
い、優れた品質を有するものであった。 【0024】実施例5 褐色系染毛料 下に示す処方及び製法で褐色系染毛料を調整した。(処
方) (成分) (重量%) (1)黒色401号 0.4 (2)紫色401号 0.1 (3)橙色205号 0.3 (4)2−ヒドロキシベンジルアルコール 5.0 (5)クエン酸 適量 (6)クエン酸ナトリウム 適量 (7)ヒドロキシエチルセルロース 1.0 (8)カチオン化セルロース(注1) 0.3 (9)香料 適量 (10)精製水 残量 注1:ポリマーJR400(ユニオンカーバイド社製) 【0025】(製法) A.成分(1)〜(4)及び(7)〜(10)を混合す
る。 B.AのpHを、成分(5)及び(6)により3に調整
する。 C.Bを容器に充填して製品とする。 【0026】以上のようにして得られた褐色系染毛料を
用い、白髪混じりの毛髪を有するパネルによる使用試験
を行ったところ、本製品は良好な染色性を示し、色落ち
もしにくく、更に、染め上がりの毛髪の風合いが良くな
る、優れた品質を有するものであった。 【0027】 【発明の効果】以上詳述した如く、本発明の染毛剤組成
物は、染色性に優れて、短時間で均一な染色が可能であ
り、染色堅牢性に優れて色落ちしにくく、なおかつ染め
上がりの毛髪の風合いを損なわない効果を有するもので
あり、染毛剤組成物として優れた品質を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 百合子 東京都北区栄町48番18号 株式会社コー セー研究所内 (56)参考文献 特開 平4−282308(JP,A) 特開 昭62−164612(JP,A) 特開 平6−345628(JP,A) 特開 平6−183935(JP,A) 特開 平6−107529(JP,A) 特開 平5−238923(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 CAplus(STN)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)酸性染料、(B)2−ヒドロキシ
    ベンジルアルコール及び(C)酸を含有し、pHが2〜
    6であることを特徴とする染毛剤組成物。
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