OAUの“最高の生音”を体験する公開DSDレコーディングをレポート!!
さらに5年ぶりの新作をハイレゾで予約受付開始!!
BRAHMANのメンバーが全員参加する6人編成のアコースティック・バンド、OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND(以下、OAU)の5年ぶりの新作『FOLLOW THE DREAM』(9月3日配信開始)をハイレゾ & CDクオリティで予約受付開始。予約していただいた方には、特典としてOAUの特製アーティスト壁紙データがプレゼントされるので要チェックだ!!
そして、OTOTOYでは今回のプレオーダー開始を記念して、先日8月20日(水)におこなわれた彼らの公開DSDレコーディングの模様をレポート。このレコーディングは、OAUが立ち上げたクラウドファンド・プロジェクト「最高音質レコーディングに参加して、最高の"生音"を体感しよう。」の支援者を招いて実施されたもので、レコーディング・ディレクターとして美濃隆章(toe)、DSDレコーディングのエンジニアとして高橋健太郎(OTOTOYプロデューサー)が参加。さらに、Candle JUNEが空間演出を担当し、レコーディング・スタジオとは思えない幻想的な空間を出現させるなど、とても貴重な時間になった。残念ながらその音源はファンドの支援者しか聴くことができないが、新譜への期待を膨らませながら、レポートを楽しんでほしい。
OAU、5年ぶりの新作の予約を受付中!
この音源をハイレゾで!! 予約特典はアーティスト壁紙!!
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND / FOLLOW THE DREAM
【配信形態】
[左] ALAC/FLAC/WAV(24bit/96kHz)
[右] ALAC/FLAC/WAV(16bit/44.1kHz)
【価格】
2,100円(税込)
【収録曲】
01. Follow The Dream
02. Broken Glass
03. 夢の跡
04. Blind Moonlight
05. Making Time
06. Pilgrimage~聖地巡礼~
07. Ride Today
08. N.A.C
09. Treason Song
10. Clumsy Queen “Isabella”
11. 朝焼けの歌
12. Question
予約受付中!
この作品は9月3日(水)より配信開始されますが、現在、予約注文を受け付けております。予約でご購入いただいたお客様には、OAUのアーティスト写真壁紙データが付属します。音源は、配信開始と同時にお送りするダウンロードURLからダウンロードいただけます。
予約注文について、詳しくはこちら。
緊張と興奮のレコーディング現場をレポート!!
8月20日(水)午後1時、会場となった西早稲田の「アバコ クリエイティブスタジオ」では、スタッフによる入念な準備がおこなわれていた。レコーディングに使用された部屋は、10メートル近い高さの天井を持ち、フル・オーケストラのレコーディングもおこなわれる広々とした空間。今回そんな空間に、OAUがオーガナイズするイヴェント〈New Acoustic Camp〉のフィールド・デザインも担当するCandle JUNEによる空間演出が施された。木材や草花が楽器やレコーディング機材と違和感なく溶け込むように配置されており、〈New Acoustic Camp〉の雰囲気を再現しているようだ。中にはOAUという文字をかたどった木枠も見える。床には絨毯が敷かれており、中央に向かい輪になって置かれた楽器の周囲を背の高いパーテーションが囲んでいる。録音を手掛けるOTOTOYプロデューサーの高橋健太郎と美濃隆章(toe)が中央に配置された木材パネルの上に集音マイクを固定するなど、OAUの演奏を最高の状態で記録するための試行錯誤が繰り返された。
正直、スタジオに入る前はピリピリした現場を想像していたのだが、見た限りOAUのメンバー、スタッフともにリラックスした雰囲気で作業が進んでいるようだ。この辺りは熟練のミュージシャン、レコーディング・スタッフということもあるが、何よりお客さんを入れての公開DSDレコーディングという、新しい試みへのワクワク感があるような気がした。
各メンバーの入念なサウンド・チェックが終わり、リハーサルではプレイヤーそれぞれがモニタリングの音のバランスなどを何度も確認。これが予定よりも長引いたようだ。徐々にレコーディング前の張り詰めた空気感がこちらにも伝わってくる。
19時45分頃、20名程の観客が続々とスタジオに入り、いよいよ本番レコーディング開始。スタジオの照明を落とし、周囲から撮影用のライトがバンドを照らし出すと、都心のレコーディング・スタジオとは思えない幻想的なムードが醸し出された。観客はというと、メンバーの周りに置かれた椅子に座り、皆一様に緊張して背筋を伸ばしている。MARTINのリード・ヴォーカルによる「Dissonant Melody」でレコーディングはスタート。コントロール・ルームで見ているだけのこちらも緊張感が半端ない。まして目の前で物音ひとつ立てずに見ている観客はなおのことだろう。
演奏が終わると、TOSHI-LOWがジョークを飛ばし、硬くなって聴いていた観客たちもホッとしたような表情を見せる。録音したばかりの音源を早速コントロール・ルームに移動して確認するメンバーたち。真剣な表情でプレイバックを聴き終わると、納得した様子で再び持ち場へと戻る。基本的には修正のきかないDSDレコーディングなのだから並みの緊張感ではないはずだが、それをピースフルに装飾された空間の中で観客を前に実行できるのは、ひとえにOAUのメンバーに飛び抜けた集中力、人間力があるからだろう。
続いて2曲目は1stアルバム収録のドラマチックな「Squall」。オリジナルとはアレンジを変えているようだ。まずTOSHI-LOWがリード・ヴォーカルを取り、サビはMARTINが力強く歌い上げる。情熱的なヴァイオリン、リズミカルなアコギのアルペジオと、血液を送るかのように脈打つアップライト・ベースが、血湧き肉躍る楽曲を牽引する。ところが演奏が終了したところでメンバーからの要請があり、再度頭から演奏。一発録りだけにシビアだ。2度目の演奏が終わりメンバーの位置はそのままでプレイバック。出だしの音を再度確認してからOKが出た。
3曲目はニュー・アルバムからの「Making Time」。KOHKIの12弦ギターを中心に一斉に軽快な音が飛び出してくる、ケルト音楽色豊かで飛翔感のある楽曲だ。 演奏後、MARTINから「ノイズが入る」というアピールがあり機材をチェック。しばし中断を余儀なくされ、お客さんはじっとその場で事の推移を見守っている。このあたりも公開レコーディングならではの時間だ。ただ、目の前で繰り広げられる光景に、ミュージシャンが作品を完成させるまでの過程は決して楽ではないことを実感しているのではないだろうか。
数分後、再度「Making Time」を演奏。エンジニア側は「素晴らしい」と拍手を贈ったものの、バンド側は納得がいかない様子で再度演奏にトライ。何度もプレイを聴いていると、先程までは気がつかなかった音の伸びやMARTINとTOSHI-LOWのハーモニーの重なり方など、細かい部分が鮮明に聴こえてくる。バンドは何度となく同じ曲を演奏しているだけにリスナーがあまり気にならない細かいニュアンスも気になるのだろうし、より繊細で明瞭なDSD音源の録音ということもあり、なかなか納得がいく演奏にならないようだ。
それにしても、一生に一度あるかないかの体験をしているお客さんにとっては、目の前で何度も生演奏を聴けることは幸福であると同時に、録音のキューが出される度に緊張の連続だろう。「Making Time」は3回目の演奏を終えたところで、結果1テイク目が採用された。 続いて郷愁を誘う笛の音から始まる「朝焼けの歌」は、MARTINの笛の音が裏返ってしまい、イントロを2度やり直してからのスタート。リード・ヴォーカルはTOSHI-LOWが取る。サビの美しいメロディが叙情的に迫る名曲だ。この曲は完奏後、「もう1回」となり5分ほど休憩の後に再度演奏。丁寧に言葉を置くように歌うTOSHI-LOW。間奏で歌メロをなぞるKOHKIのギターが琴線に触れる。
残るはニュー・アルバムの表題曲「Follow The Dream」のみ。TOSHI-LOW、KOHKIのアコギのアンサンブルが心地良いナンバーだ。こちらはエンディングのギター、ベースのユニゾンで若干ミスがあり、もう1回。「行きますか、最後!」とTOSHI-LOWの気合いの声で演奏開始。この時点ですでにレコーディング開始から約2時間を経過。予定より押しているため、時間的にもこれ以上のテイクを重ねることは難しそうだ。無事演奏が終わり、ここでレコーディングは終了した。
レコーディング曲最後の演奏が終わると同時にTOSHI-LOWが何も言わずにシャッフル調のギター・ストロークを始め、MARTINが「Thank You」を歌い出すと、座っていた観客たちも立ち上がり手拍子。レコーディング後のミニ・ライヴが始まったのだ。緊張感から解き放たれたかのような笑顔が眩しい。「いやきつかった! 思ったより大変だったね。皆さんありがとうございました」とTOSHI-LOWが心からの感謝の言葉。「何かリクエストありますか?」と観客に呼びかけ、リクエストに応えて「夢の跡」を演奏。さらに新曲が聴きたいというお客さんに「まだライヴでやったことがない新曲」としてニュー・アルバムからブルース・ハープの音色が癒しを与えてくれる「Ride Today」を初披露。最後はゆったりとした演奏と軽快なリズムが哀愁深く交差する「Believe」でミニ・ライヴは終了した。
演奏がすべて終了した後はバンド・メンバー、スタッフ、観客全員による記念撮影。そしてプロジェクトを支援してくれた方1人ひとりとOAUメンバーとの記念撮影もおこなわれ、長い一日の幕が下りた。訪れたファンにとっては、ミュージシャンのレコーディング現場に立ち会える喜びと、作品が完成する過程における緊張感と苦しみも共有できた1日となったのではないだろうか。
取材・文 : 岡本貴之
写真 : 土屋宏
LIVE INFORMATION
FREEDOM NAGOYA 2014
2014年8月23日(土) @愛知県名古屋大高緑地特設ステージ
WILD BUNCH FEST. 2014
2014年8月24日(日) @山口きらら博記念公園
ロックのほそ道
2014年9月2日(土) @仙台サンプラザホール
OAU NEW ALBUM『FOLLOW THE DREAM』RELEASE PARTY 船上ワンマンライブ
2014年9月5日(金) @横浜ROSE
New Acoustic Camp 2014
2014年9月13日(金) @水上高原リゾート
MAMEDAGIA FES ~隠岐の島 2014~
2014年9月27日(土)、28日(日) @岐の島 あいらんどパーク
TOUR 2014 - FOLLOW THE DREAM -
2014年10月6日(月) @石垣島島野菜カフェリハロウビーチ
2014年10月11日(土) @水戸LIGHT HOUSE
2014年10月12日(日) @高崎CLUB FLEEZ
2014年10月17日(金) @仙台darwin
2014年10月19日(日) @福島AREA 559
2014年10月23日(木) @新潟ジョイアミーア
2014年10月24日(金) @松本まつもと市民芸術館小ホール
2014年10月31日(金) @梅田Shangri-La
2014年11月1日(土) @京都GROWLY
2014年11月2日(日) @岡山Renaiss Hall
2014年11月4日(火) @広島CLUB QUATTRO
2014年11月7日(金) @福岡the voodoo lounge
2014年11月9日(日) @鹿児島CAPARVO HALL
2014年11月15日(土) @名古屋TOKUZO
2014年11月21日(金) @六本木EX-THEATER
-FOLLOW UP TO 東北ライブハウス大作戦-
2014年11月29日(土) @石巻BLUE RESISTANCE
2014年11月30日(日) @宮古KLUB COUNTER ACTION
※OAUと日本最大級レジャー予約サイト「ASOViEW」がタッグを組んだツアー特設サイト
>> Tour 2014 -FOLLOW THE DREAM- Special-Site powered by ASOViEW!
PROFILE
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND
BRAHMANのメンバーが全員参加する6人編成のアコースティック・バンド。
MAKOTO - BASS
KAKUEI - PERCUSSIONS
MARTIN - VOCAL, VIOLIN, ACOUSTIC GUITAR
RONZI - DRUMS
TOSHI-LOW - VOCAL, ACOUSTIC GUITAR
KOHKI - ACOUSTIC GUITAR
>>OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND Official HP
>>OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND Official Facebook