国内最高齢男性となり花束を受け取って喜ぶ中村さん(9月14日)
中村茂さん
国内最高齢となり神石高原町の入江嘉則町長㊧と記念撮影をする中村さん(9月27日)

 国内最高齢男性の中村茂さん(111)=広島県神石高原町=が15日未明、入所していた同町の特別養護老人ホーム「神寿苑」で亡くなった。死因は老衰という。

 親族や神寿苑の職員によると、100歳を超えても1人暮らしをするほど元気で、ほとんど1人で食事ができていたという。今月に入り食事ができなくなり、体調を崩していた。

 中村さんは1911(明治44)年1月生まれ。原爆投下3日後の45年89日にがれき撤去のため広島市内に入り被爆した。若い頃は町内で建設関係の仕事に就き、町道整備にも携わっていたという。9月に厚生労働省が国内最高齢の男性と発表していた。

 神寿苑の職員は「寝たきりになっても職員の名前を呼んでくれていたのだが…」と声を落とした。最高齢を祝った同町の入江嘉則町長は「明治から令和まで過ごされた中村さんに敬意を表し、お悔やみを申し上げます」などのコメントを出した。(猪股修平)

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