JPS61176502A - 防虫、防菌用加熱成形物 - Google Patents

防虫、防菌用加熱成形物

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JPS61176502A
JPS61176502A JP60017770A JP1777085A JPS61176502A JP S61176502 A JPS61176502 A JP S61176502A JP 60017770 A JP60017770 A JP 60017770A JP 1777085 A JP1777085 A JP 1777085A JP S61176502 A JPS61176502 A JP S61176502A
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mixture
heat
insecticidal
molding
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JP60017770A
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Keiji Yamade
山出 敬二
Takuji Takeda
武田 拓司
Fumiyasu Minagawa
文康 皆川
Takuji Kohama
小浜 卓司
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Yuko Chemical Industries Co Ltd
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YAMAIDE KOSAN KK
Yuko Chemical Industries Co Ltd
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    • A01N25/34Shaped forms, e.g. sheets, not provided for in any other sub-group of this main group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は防虫、防菌用加熱成形物に関するものである
〔従来の技術〕
従来、加熱工程を経て成形される樹脂またはゴム等の高
分子材料の成形物に防虫詔よび防菌の効能を付与するた
めに、成形前に農薬有効成分を練り込む方法が用いられ
て来たが、農薬有効成分は一般に熱に弱く、加熱成形の
過程で熱分解を起こし、殺虫、防虫、殺菌もしくは防菌
、の効能を著しく減退させたり、持続期間を短縮させた
りするので、経済的不利を無視しない限りこのような方
法を採用することは困難であった。したがって、これに
代わって加熱成形後の成形物に、農薬有効成分を塗布も
しくは含浸したシート、フィルム、紙などおよびこれら
を張り合わせたり、農薬有効成分を含有させた接着剤を
使用したりするが、このような有効成分は容易に脱落、
気散、または溶出等を起こして薬効の持続性は熱論のこ
と、対人的な安全性の上からも好ましくないので、この
ような方法も満足できるものとは言えない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
よって、この発明は加熱成形によって混入された農薬有
効成分が熱分解を起こし、薬効の減退、持続時間の短縮
、ひいては経済的不利という前記従来技術における諸問
題を解決しようとするもの1ある・ 〔問題点を解決するための手段〕 成分と、ざらに農薬有効成分の熱安定剤として、フタル
酸エステル、リン酸エステル、または有機酸もしくはそ
のエステルのうちの1種または2種以上の混合物を配合
した組成物を用いるという手段を採った。12を下その
詳細を述べる。
まず、この発明における加熱成形物とは加熱工程(たと
えば100℃前後以上)を経て成形された物であり、そ
の成形方法および形体は特に限定されるものではない。
すなわち成形方法は、たとえば、インフレーション法、
カレンダー法、押出法、射出法、プレス法、ブロー法、
その他真空成形、圧空成形、圧伸成形、予張り、マツチ
ドモールド成形等のいわゆる熱成形法などのいずれでも
よく、また形体もフィルム、シート、板などを始めとし
、繊維(布)、棒、管、球、異形体、中空体さらには多
層(積層)体、発泡体、複合体などのいずれであっても
よい。
また、この発明の高分子材料とは樹脂またはゴムのよう
な高分子物質(天然または合成のいずれでもよい)であ
って、必要に応じて可塑剤、橋かけ剤(加硫剤、硬化剤
)、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、充填剤(強化剤
、補強剤)、帯電防止剤、難燃剤(耐炎剤)、着色剤、
熱安定剤、発泡剤、その他改質剤等の高分子化学工業に
おいて通常広く用いられている副材料を添加してもよい
が、後述する農薬有効成分の本来の耐熱性からすれば、
現状では、この発明の高分子物質としては溶融温度、軟
化温度、または硬化、発泡等の諸反応の温度などが約2
00”C以下のものが望ましく、たとえば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどの脂肪族モノオレフィンポリマ
ー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピ
レンゴムのようなモノオレフィン系重合体、ポリブタジ
ェン、ブタジェン−スチレンゴム、ポリイソプレン、ア
クリロニドナル−ブタジェンゴム、クロロプレンゴムの
ようなジエン系重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、塩素化ポリエチレンまたはこれらのコポリマー
のような含塩素系重合体、その他ビニル基を有する脂肪
族系もしくは芳香族系の重合体、さらには反応性ポリマ
ーの初期重合体(プレポリマー)、フェノール樹脂のよ
うな熱硬化性樹脂のプリプレグなどであってもかまわな
い。
ここで、このような高分子物質に前記副材料を添加しよ
うとするときは、その種類および配合量を農薬有効成分
との関連において考慮するとよい。
たとえば炭酸カルシウムのようなアルカリ金属もしくは
アルカリ土類金属の無機塩は一般に農薬有効成分の安定
性に悪影響を与えるが、高分子物質として塩化ビニル樹
脂100!量部を選び、これに可塑剤50重量部、塩化
ビニル樹脂安定剤2.2重量部、ホワイトカーボン5重
量部等の副材料と、農薬有効成分フェニトロチオン1重
量部、熱安定剤アゼライン酸ジー2エチルヘキシル1唄
量部を配合した組成物を基準°にして炭酸カルシウムを
充填剤として45〜200重量部追加混置部た試料を調
製し、これをioo℃、150℃、180℃および20
0℃(各温度における保持時間はいずれも30分間)に
加熱(熱ロールによる)したときの炭酸カルシウムの配
合量と農薬有効成分の残留率(%)との関係を例示する
第1表から明ら°かなように、充填剤も配合量が少ない
ほど望ましいが配合比率を適当に選択するならば、農薬
有効成分の残留率をある程度以上に維持させることがで
きる。すなわち、第1表の例からすれば、炭酸力第  
1  表 ルシウムの配合量が2001量部以内であるならば10
0℃以上における農薬有効成分の残留率を約20%以上
に維持できる。
つぎに、この発明の農薬有効成分は、殺虫剤、殺菌剤そ
の他の薬剤であり、特に限定するものではないが、フェ
ニトロチオン、フェンチオン、シアノホス、クロルピリ
ホスメチル、ピリダフェンチオン、プロポクスル、BP
MC,フェノトリン、プロペンタホス等の殺虫成分のほ
かに、チアベンタゾール、O−フェニルフェノール、P
CMX。
パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イ
ソプロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安
息香酸プロピル、ジフェニル、インチオシアン酸アリル
、ソルビン酸等の殺菌成分などを例示することができ、
これらの単一成分および混合成分のいずれであっても差
し支えない。
ざらにこれら農薬有効成分の熱安定剤に使用するフタル
酸エステル、リン酸エステル、有機酸もしくはそのエス
テルも特に限定するものではないが、フタル酸エステル
としてはフタル酸ブチルベンジル、フタル酸ジラウリル
、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジプロピル、フタル酸
ジブチル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジオク
チル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジイソデシル、
7pル酸’)−2:r−チルヘキシル、フタル酸ベンジ
ルn−ブチル等を、また、リン酸エステルとしてはリン
酸トリクレジル、リン酸(トリスイソプロピルフェニル
)、リン酸トリブチル、リン酸トリエチル、リン酸トリ
オクチル、リン酸トリフェニル等を、有機酸もしくはそ
のエステルとしてオレイン酸、パルミチン酸、ステアリ
ン酸、ミリスチン酸、アジピン酸、アゼライン酸、グリ
セリンモノオレイン酸エステル、アジピン酸ジオクチル
、パルミチン酸メチル、アジピン酸ジブチルジグリコー
ル、アゼライン酸ジ−2エチルヘキシル、ミリスチン酸
メチル、ミリスチン酸エチル、ステアリン酸メチル、ス
テアリン酸エチル、2−エチルヘキシルアルコール、カ
プリン酸n−フチル、セバシン酸ジ−2エチルヘキシル
、ソルビタン脂肪酸エステル、アセチルリシノール酸メ
チル、アンスラニル酸メチル、イソ吉草酸イソアミル、
イソ吉草酸エチル、エナント酸エチル、オキシエチレン
高級脂肪族アルコール、カプリン酸エチル、カプリン酸
エチル、カプロン酸アリル、カプロン酸エチル、ギ酸イ
ソアミル、ギ酸ゲラニル、プロピオン酸ベンジル等を例
示することができる。そしてこれら農薬有効成分の熱安
定剤についても単独使用または2種以上の併用のいずれ
であっても支障はない。
以上のような高分子材料と農薬有効成分および農薬有効
成分の熱安定剤との混合比(重量)としては農薬有効成
分の薬効および経済性を考慮゛して高分子材料100部
に対して農薬有効成分0.1〜5.0部、熱安定剤0.
1〜10.0部を一応の実用的目安にすればよい。また
、これらを配合する方法は通常の樹脂加工またはゴム加
工において各種添加剤を添加する方法をそのまま応用す
ればよく、加熱成形の前に混合しても、また加熱成形と
同時に混入してもかまわない。
〔作用〕
この発明のように高分子材料に添加配合されたフタル酸
エステル、リン酸エステル、または有機酸もしくはその
エステルの1種または2種以上の混合物は100℃以上
における農薬有効成分の熱分解を抑制し、加熱成形物中
の農薬有効成分の残留率を高率に維持させる作用を示す
〔実施例〕
実施例1〜4: 第  2  表 高分子物質として塩化ビニル樹脂55部を選び、これに
可塑剤27部、炭酸カルシウム14部、塩化ビニル樹脂
安定剤1.2部、顔料0.55部、ホワイトカーボン1
.25部などの副材料および殺虫成分フェニトロチオン
0.5部を加えたものを基準にし、てざらに第2表に示
すように7タル酸エステル、リン酸エステル、有機酸エ
ステルを加えたものを調製し、それぞれを160℃、3
0分間で加熱混合した後、カレンダー成形機により厚さ
0.5mmのシートに成形した。得られたそれぞれのシ
ートのフェニトロチオンの残留率(%)は、対照品が6
.3%であったにも拘らずいずれも90%以上であった
。また、ケナガコナダニおよびチャバネゴキブリに対す
る効力をも判定し、その結果も第2表に併記した。ここ
で、ケナガコナダニに対する効力は50mmX50mm
の各供試検体に200〜300匹のケナガコナダニを接
触させ、24時間後に検鏡によってケナガコナダニの死
亡数を、また、チャバネゴキブリに対する効力は直径2
00mmの各供試検体上で30匹のチャバネゴキブリを
、餌および水を自由に与えて飼育し、24時間。
48時間、78時間後の死亡数を数え、その数を百分率
(呪)で示したものである。
第2表から、対照品に詔いてはゴキブリに対する影響は
全く認められなかったが、実施例IN4ではいずれも顕
著なフェニトロチオンの薬効が残されていたことが明白
である。
実施例5〜11: 第  3  表 高分子−物質として塩化ビニル樹脂50部、可塑剤25
部、塩化ビニル樹脂安定剤1.0部、炭酸カルシウム3
0.0部、ホワイトカーボン7.2部招よび顔料0.5
5部を基準にし、ざらに充填剤として炭酸カルシウム、
殺虫成分としてフェニトロチオン、安定剤としてリン酸
トリフェニルを第3表に示す割合で配合し、実施例1〜
4と同じ加熱成形によってシートとした。得られたシー
トにおけるフェニトロチオンの残留率を求め、その結果
を第3表に併記した。リン酸トリフェニルの添加効果は
顕著であった。
実施例12〜18: 実施例5〜11における塩化ビニル樹脂、可塑剤、塩化
ビニル樹脂安定剤、充填剤および顔料の配合基準はその
ままとし、ホワイトカーボンのみ第  4  表 を6.7部に減少し、フェニトロチオンおよびミリスチ
ン酸メチルの配合量を第4表に示す割合とした以外はす
べて実施例1〜4と同様の加熱処理を行ないシートを作
製し、得られたシートにおけるフェニトロチオンの残留
率を求めた。その結果を第4表に併記したがミリスチン
酸メチルの添加効果も顕著であった。
実施例19〜25: 実施例5〜11と同じ配合割合の基準混合物にざらに充
填剤として炭酸カルシウム、殺虫成分としてフェンチオ
ン、安定剤としてリン酸トリn−ブチルを第5表に示す
割合で配合した以外は実施例1〜4と全く同じ処理を行
なってシートを成形した。このシートのフェンチオンの
残留率を求め、その結果を第5表に併記したがリン酸ト
リn−ブチルの添加効果も顕著であった。
第  5  表 実施例26〜32: 実施例12〜18に招ける殺虫成分フェニトロチオンの
代わりにフェノトリンを、また、安定剤リン酸トリフェ
ニルの代わりにリン酸トリメチルとパルミチン酸メチル
との混合物を用いたこと以外は実施例12〜18と全く
同じ操作を行なってシートを作製し、得られたシートに
おけるフェノトリンの残留率(%)を求めた。その結果
を第6表に併記したが、リン酸エステルとパルミチン酸
エステルとの混合物も顕著な熱安定性を示すことがわか
った。
第  6  表 実施例33〜39: 実施例12〜18における殺虫成分フェニトロチオンの
代わりにフェニトロチオンとフェノトリンの混合物を、
また安定剤リン酸トリフェニルの代わりにフタル酸ジオ
クチルを用いたこと以外は実施例12〜1.8と全く同
じ操作を行なってシートを作製し、得られたシートにお
けるフェニトロチオンおよびフェノトリンのそれぞれの
残留率(旬を求めた。その結果を第7表に併記したが、
フタ第  7  表 ル酸ジオクチルはフェニトロチオン諺よびフェノトリン
・のいずれの殺虫成分に対しても顕著な熱安定性を示す
ことがわかった。
実施例40〜43: 第  8  表 第8表に示すような合成樹脂、充填剤、殺虫成分、殺菌
成分および安定剤を配合した以外は実施例1〜4と全く
同じ操作を行なってシートを作製し、得られたシートに
おける殺虫成分および殺菌成分の残留率(%)を求めた
。その結果を第8表に併記したが、いずれの樹脂を用い
たときもフタル酸、ステアリン酸またはアジピン酸のエ
ステルを添加することによって殺虫成分および殺菌成分
が顕著な熱安定性を示すことがわかった。なお、実施例
40〜43のそれぞれに対して安定剤を添加しない対照
品を作製したが、いずれも有効成分は著しく分解してい
た。
実施例44: この発明の防虫、防菌用加熱成形物の実使用の際の環境
条件下における殺虫成分の安定性を調べるために、つぎ
のような試料A詔よび対照品としての試料B、Cを作り
、各試料を35℃、湿度95%のデシケータの中に保存
した。
試料Aは前記実施例3のシートと同一のもので、すなわ
ち、塩化ビニル樹脂55部、可塑剤27部、炭酸カルシ
ウム14部、塩化ビニル樹脂安定剤1.2部、顔料0.
55部、ホワイトカーボン1.25部および殺虫成分と
してフェニトロチオン0.5部、安定剤トしてアジピン
酸ジオクチル0.5部を160℃、30分間で加熱混合
した後カレンダー成形機で厚ざQ、5mmのシートに成
形したものを50mm>< 50 mmの大きさに裁断
したものである。
試料Bはフェニトロチオンのアセトン溶液に紙を浸漬し
た後アセトンを蒸発させ、1 m2当り1.5gのフェ
ニトロチオン添加量とした紙製の防虫シートを50mm
X50mm の大きざに裁断したものである。
試料Cは市販のフェニトロチオン粉剤であり濃度1.5
%(w/w )のものである。
デシケータ中に保存した各試料中の1力月後、3力月後
および6力月後におけるフェニトロチオンの成形直後の
含有量を100とした残留率%を求めたところ、第9表
に示すような結果が得られた。
第  9  表 第9表から明、らかなように、この発明の熱成形物(試
料A)中の殺虫成分は従来見ることのできなかったきわ
めて優れた持続性を示した。
実施例45: 塩化ビニル樹脂100部に可塑剤50部、塩化ビニル樹
脂安定剤2.2部、炭酸カルシウム50部、ホワイトカ
ーボン5部等の副材料に防黴成分チアベンタゾール1部
、熱安定剤アゼライン酸ジー2エチルヘキシル1部から
なる組成物を160℃、30分間加加熱台した後カレン
ダー成形機で厚ざQ、5mmのシートに成形しこれを5
0mmX5Qmmの大きざに裁断した。なお、対照品と
して、防黴成分を含まない前Bの塩化ビニル樹脂シート
(これを試料りと呼ぶ)、紙に防黴成分を塗布したもの
(これを試料Eと呼ぶ)および通常の濾紙(これを試料
Fと呼ぶ)とを選んだ。このようなこの発明の成形シー
トおよび対照品を培地上に置き、青カビおよび黒カビを
培養してその発育状態を観察した。その際の判定基準は
つぎのとおりである。すなわち、 −全く発育しない +   菌糸の発育部分の面積が1/10以下。
]ト       同     115以下。
−峠←         同       1/391
下。
→牛      同     1/2以下。
千         同       1部2以上。
であって、判定の結果は第10表から明らかなように、
この発明に基づく試料においては顕著な防黴効果が現わ
れたが、紙製の防黴シートおよび濾紙においては防黴効
果は認められず、防黴成分を含まない塩化ビニル樹脂シ
ート上では紙製品に比べて発育は悪いが、防黴効果は認
められなかった。
〔効果〕
以上述べたとおり、この発明の加熱成形物が舎弟10表 有する殺虫成分、ざらに殺菌成分等の農薬有効成分は加
熱処理を経ているにも拘らず高い残留率を示し、高分子
材料中に練り込まれて組織内に均一分散したものである
。したがって、有効成分が成形物表面から必要以上に脱
落、気散、溶出しなくなり、薬効の持続性が高められる
と同時に、人間に対する安全性も好ましい方向に改めら
れることになる。しかも、この発明の成形物を成形する
ための装置は従来広く用いられている装置をそのまま利
用すればよいので経済的にも有利である。いま、この発
明の加熱成形物がシート状のものであれば、これを害虫
の生息場所または潜伏場所に敷くこと<1きわめて容易
であり、また有効成分の散布時のような粉末や液滴の飛
散などは全く起こらず、従来の粉剤、乳剤またはエアゾ
ール剤と比較し薬効の持続性はきわめて良く、さらに、
誤飲、誤食などの危険もない。したがって高温多湿の台
所、炊事場等を始めとし、畳、カーペット、家具、押入
れなどに発生する害虫類や菌類の防除もきわめて容易と
なるのでこの発明の意義は非常に大きいと言える。
特許出頼人 山出興産株式会社 同 同     有恒薬品工業株式会社同 代理人 鎌
 1)文 二

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 高分子材料と農薬有効成分と、さらに、フタル酸エステ
    ル、リン酸エステル、または有機酸もしくはそのエステ
    ルのうちの1種または2種以上の混合物との組成物から
    なることを特徴とする防虫、防菌用加熱成形物。
JP60017770A 1985-01-30 1985-01-30 防虫、防菌用加熱成形物 Pending JPS61176502A (ja)

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IT19217/86A IT1190607B (it) 1985-01-30 1986-01-29 Elemento stampato a caldo per uso insetticida e battericida
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