JP6954940B2 - サイドブラケット - Google Patents
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Description
上記構成によれば、内側接合部の構造を簡素化でき、サイドブラケットの製造コスト及び重量を抑制できる。
上記構成によれば、車幅方向のより中央側の位置で、ステアリングメンバがサイドブラケットに接合される。このため、サイドブラケットとステアリングメンバとの締結箇所における捻り剛性が向上する。
上記構成によれば、外側接合部の構造を簡素化でき、サイドブラケットの製造コスト及び重量を抑制できる。
本開示の一態様では、基部は、上側ボディ締結部と下側ボディ締結部との少なくとも2つのボディ締結部を有してもよい。上側ボディ締結部は、内側締結部における貫通穴を貫通するステアリングメンバよりも上側に位置し、下側ボディ締結部は、ステアリングメンバよりも下側に位置するよう構成されていてもよい。
本実施形態のサイドブラケット100は、車両に搭載されたステアリングメンバ4の両端に設けられ、ステアリングメンバ4の端部を車両のボディに締結する(図1参照)。ステアリングメンバ4は、左右方向(換言すれば、車幅方向)に延びた状態で車両に搭載され、車両のステアリングを上方から支持する。また、ステアリングメンバ4は、パイプ状の部材であり、第1部分と、第1部分よりも細い第2部分と、第1部分と第2部分とを繋ぐ縮径部とを有する。これらの部分は、左右方向に直交する断面が略円形となっている。
基部1は、サイドブラケット100を車両のボディに締結するための矩形の板状の部位である。基部1は、その長辺をなす縁部が上下方向に延び、且つ、その短辺をなす縁部が左右方向に延びた状態で、車両のボディに締結される(図2〜7参照)。基部1は、上側ボディ締結部10と、下側ボディ締結部11とを少なくとも有する(図2、5、7参照)。
内側締結部2は、基部1における上側及び下側ボディ締結部10、11よりも右側(換言すれば、車幅方向の中央側)の位置から後側に延びる板状の部位である(図2〜7参照)。より詳しくは、内側締結部2は、基部1における右側の長辺をなす縁部から後側に延び、左右方向に略直交する向きに配置される。また、内側締結部2は、貫通穴20と、内側接合部21とを有する。
内側接合部21は、内側締結部2における貫通穴20を囲む縁部に設けられ、該縁部から一例として右側に突出するフランジ状の部位である。なお、内側接合部21は、該縁部から左側に突出していても良い。内側接合部21は、貫通穴20を囲むように配置される。換言すれば、内側接合部21は、貫通穴20を貫通するステアリングメンバ4の外周面を囲むように配置される。また、内側接合部21は、上側及び下側ボディ締結部10、11よりも右側に位置する。そして、内側接合部21は、該外周面に溶接される。なお、内側接合部21は、例えば、該外周面を周回するように延びる経路に沿って溶接されても良い。
前側部22は、基部1における右側の長辺をなす縁部から後側に延びる板状の部位である(図2〜7参照)。前側部22は、貫通穴20を貫通するステアリングメンバ4の前側に、左右方向に略直交する向きに配置される。また、前側部22における後側の縁部には、半円状の前側切欠き223が形成されている。
後側部23は、板状の部位であり、貫通穴20を貫通するステアリングメンバ4の後側に、左右方向に略直交する向きに配置される(図2〜6参照)。また、後側部23における前側の縁部には、半円状の後側切欠き233が形成されている。
前側部22の第1、第2前側取付部220、221と、後側部23の第1、第2後側取付部230、231とをそれぞれ溶接することで、内側締結部2が形成される(図2〜4、6参照)。具体的には、前側部22の前側切欠き223、及び、後側部23の後側切欠き233にステアリングメンバ4が配置された状態で、第1前側取付部220及び第1後側取付部230と、第2前側取付部221及び第2後側取付部231とがそれぞれ当接される。
外側締結部3は、基部1における上側及び下側ボディ締結部10、11よりも左側(換言すれば、車両の車幅方向の端側)の位置から後側に延びる板状の部位である(図2〜7参照)。より詳しくは、外側締結部3は、基部1における左側の長辺をなす縁部から後側に延び、左右方向に略直交する向きに配置される。外側締結部3における後側の縁部には、半円状の切欠き31が形成されている。切欠き31は、上側及び下側ボディ締結部10、11よりも左側に位置する。また、外側締結部3は、外側接合部30を有する。
外側締結部3、基部1、及び、内側締結部2の前側部22と、内側締結部2の後側部23とは、それぞれ、1枚の板材を加工することで形成されても良い。つまり、サイドブラケット100を、外側締結部3、基部1、及び前側部22を有する部品と、後側部23を有する部品との2部品から構成しても良い。これにより、サイドブラケット100の構造を簡素化できる。
(1)上記実施形態によれば、ステアリングメンバ4の左端は、サイドブラケット100の外側接合部30と、外側接合部30よりも右側に位置する内側接合部21とに溶接される。そして、外側接合部30は、ステアリングメンバ4の外周面の前側の部分に溶接され、内側接合部21は、ステアリングメンバ4の外周面を囲んだ状態で外周面に溶接される。つまり、左右方向の中央側に位置する内側接合部21は、外側接合部30よりも強固にステアリングメンバ4に接合される。これにより、サイドブラケット100とステアリングメンバ4との締結箇所における捻り剛性が向上する。
(4)また、内側接合部21は、貫通穴20を囲む縁部から、左右方向の中央側に突出する。このため、左右方向のより中央側の位置で、ステアリングメンバ4がサイドブラケット100に溶接される。その結果、サイドブラケット100とステアリングメンバ4との締結箇所における捻り剛性が向上する。
(6)また、内側接合部21は、前側部22と後側部23とを有する。このため、前側部22と後側部23とによりステアリングメンバ4を前後に挟み、第1前側取付部220及び第1後側取付部230と、第2前側取付部221及び第2後側取付部231とをそれぞれ溶接することで、貫通穴20にステアリングメンバ4を配置できる。これにより、サイドブラケット100とステアリングメンバ4とを接合する作業負担を抑制できる。
(1)上記実施形態では、内側締結部2は前側部22と後側部23とを有している。そして、前側部22と後側部23とを溶接することで、貫通穴20及び内側接合部21が形成される。しかし、これに限らず、内側締結部2は、3以上の部位を溶接することで形成されても良いし、1の板状の部位から形成されても良い。また、貫通穴20を1の板状の部位に形成すると共に、貫通穴20に対しバーリング加工を行うことで、内側締結部2を形成しても良い。
Claims (7)
- 車幅方向に延びた状態で車両に搭載される部材であって、ステアリングを支持する棒状の部材であるステアリングメンバの端部を、前記車両のボディに締結するよう構成されたサイドブラケットであって、
前記ボディに締結されるよう構成された少なくとも1つのボディ締結部を有する基部と、
前記基部から後側に延びるよう構成された部位であって、前記ステアリングメンバにより貫通されるよう構成された貫通穴を有する部位である内側締結部と、
前記基部から後側に延びるよう構成された外側締結部と、
前記内側締結部における前記貫通穴を囲む縁部に、前記貫通穴を囲むように設けられた部位であって、前記少なくとも1つのボディ締結部よりも前記車幅方向の中央側の位置で、前記貫通穴を貫通する前記ステアリングメンバの外周面に接合されるよう構成された部位である内側接合部と、
前記外側締結部に設けられ、前記少なくとも1つのボディ締結部よりも前記車幅方向の端側の位置で、前記貫通穴を貫通する前記ステアリングメンバの外周面における前側の部分に接合されるよう構成された外側接合部と、
を備えるサイドブラケット。 - 請求項1に記載されたサイドブラケットであって、
前記内側接合部は、フランジ状の部位である
サイドブラケット。 - 請求項2に記載されたサイドブラケットであって、
前記内側接合部は、前記内側締結部における前記貫通穴を囲む縁部から、前記車幅方向の中央側に突出する
サイドブラケット。 - 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載されたサイドブラケットであって、
前記外側接合部は、フランジ状の部位である
サイドブラケット。 - 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載されたサイドブラケットであって、
前記内側締結部は、前記貫通穴を貫通する前記ステアリングメンバの前側に配置されるよう構成された前側部と、該ステアリングメンバの後側に配置されるよう構成された後側部と、を有し、
前記前側部には、第1前側取付部と、第2前側取付部と、前記第1及び第2前側取付部の間に位置する前側接合部とが設けられており、
前記後側部には、第1後側取付部と、第2後側取付部と、前記第1及び第2後側取付部の間に位置する後側接合部とが設けられており、
前記第1前側取付部と前記第1後側取付部とを接合すると共に、前記第2前側取付部と前記第2後側取付部とを接合することで、前記第1前側取付部及び前記第1後側取付部と、前記第2前側取付部及び前記第2後側取付部との間に前記貫通穴が形成されると共に、前記前側接合部と前記後側接合部とにより前記内側接合部が形成される
サイドブラケット。 - 請求項5に記載されたサイドブラケットであって、
前記ステアリングメンバにおける前記車幅方向に直交する断面の略中心を通過する直線を、軸線とし、
上下方向に延び、且つ、前記軸線を含む面を、基準面とし、
前記前側接合部は、前記ステアリングメンバの外周面における、前記基準面よりも前側の部分に接合されるよう構成されており、
前記後側接合部は、前記ステアリングメンバの外周面における、前記基準面よりも後側の部分に接合されるよう構成されている
サイドブラケット。 - 請求項1から請求項6のうちのいずれか1項に記載されたサイドブラケットであって、
前記基部は、上側ボディ締結部と下側ボディ締結部との少なくとも2つの前記ボディ締結部を有し、
前記上側ボディ締結部は、前記内側締結部における前記貫通穴を貫通する前記ステアリングメンバよりも上側に位置し、前記下側ボディ締結部は、該ステアリングメンバよりも下側に位置するよう構成されている
サイドブラケット。
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