JP4186361B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空調用圧縮機を車両エンジンとモータとにより切替駆動する車両用空調装置において、モータ駆動時における消費電力の低減を図る制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用空調装置では、車両エンジンからベルトを介して伝達される動力により圧縮機を駆動して、冷凍サイクル内に冷媒を循環させている。そのため、環境保護のために停車時にエンジンを自動的に停止させる車両(エコラン車)では、従来の駆動機構によると、圧縮機も停止してしまい冷房機能を発揮できない。
【0003】
このことがエコラン車の普及を阻害する一因となっている。そこで、車両走行中にエンジンにより発電機を駆動して蓄電池に充電しておいた電気エネルギーを用いて停車時には圧縮機をモータ駆動することが、実開昭60−155724号公報、実開平6−87678号公報等で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報の従来技術では、停車時(エンジン停止時)に圧縮機をモータ駆動するので、モータでの消費電力供給のために容量の大きい蓄電池が必要となる。
【0005】
もし、容量の大きい蓄電池を搭載しなければ、停車時にモータ消費電力による蓄電池の過放電防止のために、極く短時間でエンジンを再起動しなければならず、エコラン車におけるエンジンの省燃費効果を損なうことになる。
【0006】
本発明は上記点に鑑みて、空調用圧縮機を車両エンジンとモータとにより切替駆動する車両用空調装置において、モータ駆動時における消費電力の低減を図ることを目的とする。
【0007】
また、本発明は、空調用圧縮機を車両エンジンとモータとにより切替駆動する車両用空調装置において、モータ駆動時における消費電力の低減と冷房フィーリングの確保とを両立させることを他の目的とする。
【0008】
また、本発明は、空調用圧縮機を車両エンジンとモータとにより切替駆動する車両用空調装置において、モータ駆動時における消費電力の低減と防曇性の確保とを両立させることを他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷凍サイクル(R)の圧縮機(1)をモータ(21)により駆動するときは、圧縮機(1)を車両エンジン(20)により駆動するときに比して、送風機(7)および圧縮機(1)の能力の少なくとも一方を低下させるようになっており、
更に、圧縮機(1)をモータ(21)により駆動するときに、蒸発器(5)の冷却熱負荷を外気温に基づいて高中低の3つの状態に判定するようになっており、
外気温が第1所定温度よりも高い高外気温時を高負荷状態であると判定し、高負荷状態のときに送風機(7)の能力低下を行わずに、圧縮機(1)の能力低下のみを行い、
外気温が第1所定温度と、第1所定温度よいも低い第2所定温度との間にある中外気温時を中負荷状態であると判定し、中負荷状態のときに送風機(7)の能力および圧縮機(1)の能力を両方とも低下させ、
外気温が前記第2所定温度よりも更に低い低外気温時を低負荷状態であると判定し、低負荷状態では日射量または窓ガラス温度によって窓ガラスが曇り易い条件に該当するか否かを判定し、日射量または窓ガラス温度が所定値より大きく窓ガラスが曇り易い条件に該当しないときは圧縮機(1)の能力低下を行わずに、送風機(7)の能力低下のみを行い、
これに対し、日射量または窓ガラス温度が所定値以下で窓ガラスが曇り易い条件に該当するときは圧縮機(1)の能力低下及び送風機(7)の能力低下の両方を禁止することを特徴とする。
【0011】
ここで、送風機(7)の能力は、送風機(7)により送風される空気の単位時間当たりの風量で表すことができ、また、圧縮機(1)の能力は圧縮機(1)により吐出される冷媒の単位時間当たりの流量で表すことができる。そして、圧縮機(1)の能力は、可変容量型圧縮機を用いて、その吐出容量を調整することにより変更できる。また、圧縮機(1)の能力は、固定容量型圧縮機の場合はその断続作動の比率(稼働率)を調整することにより変更できる。また、圧縮機(1)の能力はモータ駆動の場合は回転数制御により変更することもできる。
【0012】
請求項1に記載の発明によると、圧縮機(1)のモータ駆動時に送風機(7)および圧縮機(1)の能力の少なくとも一方を低下させることにより、圧縮機(1)のモータ駆動時(すなわち、エンジン停止時)における省電力効果を発揮できる。
【0013】
しかも、圧縮機(1)のモータ駆動時に蒸発器(5)の冷却熱負荷が所定値より大きいときは、送風機(7)の能力低下を行わずに、圧縮機(1)の能力低下のみを行うから、夏期の高外気温時のように蒸発器(5)の冷却熱負荷が大きいときに、圧縮機(1)の能力低下により省電力効果を発揮する一方、送風機(7)の能力は大風量状態に維持することができる。
【0014】
蒸発器(5)の冷却熱負荷が大きい条件では、冷風の吹出温度の低さよりも冷風の吹出風量の多いことが冷房フィーリング確保のために要求されるので、請求項1によると、モータ駆動時の省電力効果の発揮と冷房フィーリングの確保とを両立させることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によると、高外気温時には請求項1記載の発明と同じく送風機(7)の能力低下を行わずに、圧縮機(1)の能力低下のみを行うことで、請求項1記載の発明と同様に圧縮機(1)のモータ駆動時に省電力効果の発揮と冷房フィーリングの確保とを両立させることができる。
そして、中外気温時は請求項2に記載の発明において述べた「蒸発器(5)の冷却熱負荷が所定値より小さく、かつ、車両窓ガラスが曇りにくい環境条件」に該当するので、送風機(7)の能力および圧縮機(1)の能力を両方とも低下させることで、モータ駆動時の省電力効果を増大できる。
更に、低外気温時は、基本的には車両窓ガラス温度が低下して車両窓ガラスが曇りやすくなっていく。しかし、低外気温時でも日射があれば、日射により車両窓ガラス温度の低下が抑制される。そこで、低外気温時には、日射量や車両窓ガラス温度に基づいて窓ガラスが曇り易い条件に該当するか否かを判定し、窓ガラスが曇り易い条件に該当しないときは圧縮機(1)の能力低下を行わずに、送風機(7)の能力低下のみを行う。
これによると、低外気温時であって、かつ、窓ガラスが曇り易い条件に該当しないときには、圧縮機(1)のモータ駆動時に送風機(7)の能力低下により省電力効果を発揮しつつ、圧縮機(1)の能力低下を行わないことで、蒸発器(5)の除湿能力を確保して窓ガラスの防曇性能を確保できる(後述の段落0079〜0081参照)。
これに対し、低外気温時であって、かつ、窓ガラスが曇り易い条件に該当するときには、圧縮機(1)の能力低下及び送風機(7)の能力低下の両方を禁止するから、圧縮機(1)のモータ駆動時における低外気温時に、省電力効果よりも窓ガラスの防曇性能確保を優先して窓ガラスの防曇効果を十分発揮できる(後述の段落0077、0078参照)。
【0017】
請求項2に記載の発明のように、圧縮機(1)の能力は具体的には蒸発器(5)の実際の冷却度合(Te)が目標値(TEO)となるように調整され、目標値(TEO)を高温側へ補正することにより圧縮機(1)の能力を低下させるようにすればよい。
【0045】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0046】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による車両用空調装置の第1実施形態の全体構成を示すものである。空調用の冷凍サイクルRは、周知のごとく、圧縮機1、凝縮器2、受液器3、減圧手段をなす膨張弁4、蒸発器5から構成されている。
【0047】
空調ケース6は車室内へ向かって空調空気が流れる通路を形成するものであって、この空調ケース6内に蒸発器5が配置されている。この蒸発器5は空調空気を冷却する冷房用熱交換器であって、膨張弁4からの低圧の気液2相冷媒が送風機7の送風空気から吸熱して蒸発することにより空気を冷却する。
【0048】
送風機7は遠心式送風ファン7aとファン駆動用モータ7bを有している。送風機7の吸入口7cには図示しない内外気切替箱を通して外気または内気が吸入される。空調ケース6内で、蒸発器5の下流側にはヒータコア8が配置されている。
【0049】
ヒータコア8は温水を熱源として空調空気を加熱する暖房用熱交換器であって、空調ケース6内においてヒータコア8の側方(上方)にはバイパス通路8aが形成されている。そして、このバイパス通路8aを通過する冷風とヒータコア8を通過する温風との風量割合を調整するために、ヒータコア8に隣接して板状のエアミックスドア9が回動可能に設けてある。このエアミックスドア9はサーボモータ9aにより駆動される。
【0050】
冷温風の混合により所望温度になった空気は、吹出モード切替ドア11、12、13により開閉されるデフロスタ開口部14、フェイス開口部15、フット開口部16を経て車室内の各部(窓ガラス内面、乗員上半身側、乗員足元側)に吹き出される。吹出モード切替ドア11、12、13もエアミックスドア9と同様に図示しないサーボモータにより駆動される。なお、ヒータコア8には車両エンジン20の温水(冷却水)が循環するようになっている。
【0051】
車両エンジン20は車両走行用の駆動源および圧縮機1等の補機の駆動源となる。また、モータ21は車両エンジン20の作動時には車両エンジン20により駆動されて発電機として作用する発電機兼電動機(モータジエネレータ)である。このモータ21は、車両エンジン20の停止時に圧縮機1等の補機を駆動する駆動源としての役割と、車両エンジン20の作動時(車両走行中)に車両エンジン20により駆動され車載蓄電池50を充電する発電機としての役割と、車両エンジン20を始動する始動用モータ(スターター)としての役割とを果たす。
【0052】
より具体的にモータ21を説明すると、モータ21は3相交流回転電機であって、モータとして作動する時には、駆動回路から供給される3相交流電圧により回転子に回転力を発生する3相交流モータとなり、また、発電機として作動する時には、車両エンジン20により回転子が回転駆動されて起電力を発生する3相交流発電機となる。モータ21の発電作用による3相交流電圧は直流に整流されて車載蓄電池50を充電する。
【0053】
車両エンジン20のクランクシャフトには電磁クラッチ22が備えられ、車両エンジン20の回転がこの電磁クラッチ22を介してクランクプーリ23に伝達されるようになっている。このクランクプーリ23の回転は、ベルト24を介して圧縮機1のプーリ1aおよびモータ21のプーリ21aに伝達される。圧縮機1のプーリ1aには電磁クラッチ25が備えられ、この電磁クラッチ25により圧縮機1への回転伝達が断続されようになっている。
【0054】
以上により、圧縮機1は車両エンジン20とモータ21とにより切替駆動される構成になっている。すなわち、停車時等の車両エンジン20の停止時には、圧縮機1をモータ21により駆動するが、車両エンジン20の作動時(車両走行中)には、車両エンジン20によって圧縮機1を駆動する。
【0055】
なお、図1では図示を省略したが、クランクプーリ23の回転はベルト24を介して図示しない冷却水ポンプ、パワーステアリング駆動用油圧モータ等の補機にも伝達されるようになっている。従って、車両エンジン20の停止時に、これらの補機を圧縮機1と同様にモータ21により駆動することができる。また、車両エンジン20のクランクシャフトの電磁クラッチ22の代わりに、車両エンジン20からクランクプーリ23側へのみ回転動力を伝達し、モータ21から車両エンジン20側への動力伝達を遮断するクラッチ機構(一方向クラッチ)を使用してもよい。但し、この場合はエンジン始動機能のために、別途、専用のスタータが必要となる。
【0056】
また、本実施形態の圧縮機1は、吐出容量(圧縮機1回転当たりの冷媒吐出量)を変化させることができる可変容量型圧縮機である。可変容量型圧縮機1の構成は周知であり、例えば、特許第2661121号公報に記載のものを使用することができる。この公知例の可変容量型圧縮機1は、回転軸に連結された斜板を有し、この斜板の回転により冷媒の吸入、圧縮、吐出を行うピストンを往復動させる。
【0057】
そして、上記斜板に作用する制御圧力を調整する電磁式圧力制御装置1bを有し、この電磁式圧力制御装置1bの電磁コイルに供給する電流量Inによって制御圧力を調整するようになっている。この制御圧力の調整により、斜板の傾斜角度を変えてピストンのストロークを変化させ、これにより、吐出容量を変化させることができる。従って、電磁式圧力制御装置1bは容量可変手段を構成するもので、上記電流量Inは連続制御、デューティ制御のいずれで制御してもよい。
【0058】
車両エンジン20、モータ21および補機(少なくとも空調装置を含む)はそれぞれ制御部30、31、32を備えている。この制御部30、31、32はマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されるもので、各制御部相互の間で信号を通信し合うようになっている。これらの制御部30、31、32には車載蓄電池50から車両エンジン20のイグニッションスイッチ51を介して電源を供給するようになっている。
【0059】
空調用制御部32には、入力センサとして、外気温Tamを検出する外気温センサ33、車室内温度Trを検出する内気温センサ34、車室内への日射量Tsを検出する日射センサ35、蒸発器5の冷却度合としての吹出空気温度Teを検出する蒸発器温度センサ36、ヒータコア8の温水温度Twを検出する水温センサ37等が接続されている。
【0060】
また、車室内の計器盤近傍に配置された空調操作パネル38には、車室内の設定温度Tsetを設定する温度設定器39、圧縮機1の断続信号を出すエアコンスイッチ40、吹出モードの切替信号を出す吹出モードスイッチ41、送風機7の風量切替信号を出す風量切替スイッチ42、内外気切替信号を出す内外気切替スイッチ43等の操作部材が設けられ、これらの操作部材の操作信号も空調用制御部32に入力される。
【0061】
次に、第1実施形態の作動を図2のフローチャートに基いて説明する。空調制御部32は図2のフローチャートに従って演算・処理を実行する。
【0062】
〈基本フロー〉
図2の制御ルーチンは車両エンジンのイグニッションスイッチ51の投入によりスタートし、最初に、ステップS100で信号読込を行う。
【0063】
すなわち、各種センサ33〜37の検出による車室内温度Tr、外気温度Tam、温水温度(冷却水温)Tw、日射量Ts、蒸発器吹出温度Te等の車両環境状態を示す信号、空調操作パネル38からの車室内の設定温度Tset等の操作信号、エンジン制御部30からのエンジン稼働信号、モータ(MG)制御部31からのモータ稼働信号等を読込む。
【0064】
次に、ステップS200でエアコンスイッチ40がONかOFFかを判定する。エアコンスイッチ40のON時には、次にステップS300に進み、車室内への吹出空気の目標吹出温度TAO、送風機7の目標風量レベルBLW、エアミックスドア9の目標開度SW、目標蒸発器吹出温度TEOを通常のオートエアコン制御と同様の演算する。
【0065】
すなわち、目標吹出温度TAOは車室内を乗員の設定した設定温度Tsetに維持するために必要な車室内への吹出温度であって、TAOはTset、Tam、Tr、Tsに基づいて演算する。送風機7の目標風量レベルBLWはTAOに基づいて演算し、エアミックスドア9の目標開度SWは、TAO、Te、Twに基づいて演算し、蒸発器12の目標吹出温度TEOはTAO、Tam等に基づいて演算する。
【0066】
なお、目標風量レベルBLWは、具体的には送風機7の駆動モータ7bの回転数を決めるモータ印加電圧レベルに対応するもので、本例では、目標風量レベルBLWを最小風量(Lo)レベルと最大風量(Hi)レベルとの間で32段階に区分して設けている。目標風量レベルBLWは目標吹出温度TAOの低温側および高温側の双方で高くなり、目標吹出温度TAOの中間温度域で低下するようになっている。
【0067】
次に、ステップS400に進み、ステップS100で読込んだエンジン稼働信号に応じ、エンジン稼働時は、ステップS300で演算した通常のオートエアコン制御と同様の演算結果のままステップS1200に進む。
【0068】
これに反し、エンジン停止時はステップS600以降のエンジン停止時制御(エコラン制御)フローへ進む。このエンジン停止時制御では、通常のオートエアコン制御の演算結果であるTEOやBLWを変更した後にステップS1200に進む。このエンジン停止時制御の詳細は後述する。
【0069】
ステップS1200では、TEOおよびBLWを徐々に変化させて、これらの急変に起因する不具合(空調フィーリングの違和感、可変容量型圧縮機1のトルク変動による振動、騒音の増加等)を防止するための徐変制御を行う。すなわち、ステップS1200では、前回決定したTEOpreやBLWpreと今回決定したTEOやBLWとを比較し、その各々の偏差EnTEO(=TEO−TEOpre)、偏差EnBLW(=BLW−BLWpre)が所定値より大きい時、例えばEnTEO>5℃であるときや、EnBLW>10レベルであるときは、暫定目標値としてのTEO’やBLW’を決定する。
【0070】
ここで、TEO’やBLW’は、前回決定したTEOpreやBLWpreから今回決定したTEOやBLWへ一挙に変化させずに、時間経過に対し徐々にTEOpreからTEOへ、また、BLWpreからBLWへ変化させるよう、TEOやBLWの変化率に上限を設けるものである。従って、TEO’、BLW’は、それぞれ前回決定したTEOpre、BLWpreと今回決定したTEO、BLWとの中間の値である。上記変化率は単位時間当たりの温度変化幅や風量変化幅(変化速度)であり、上記変化率に制限をつけるため、TEOやBLWの変化速度を徐変速度という。
【0071】
このような徐変制御の実行により、急激な温度変化や風量変化を抑制でき、また、本実施形態のように圧縮機1が可変容量型である場合には急激な容量変化(トルク変動)による振動、騒音の増加を抑制でき、乗員の不快感を未然に防止できる。
【0072】
次のステップS1300では今回決定したTEOやBLWと、ステップS1200による暫定目標値TEO’やBLW’とを比較し、前回決定したTEOpreやBLWpreとの変化幅が少ない方を最終的な目標値TEOend、BLWendとして確定する。なお、図2では最終的な目標値TEOend、BLWendを最終TEO、BLWと略して記述してある。
【0073】
次のステップS1400では、ステップS300で算出したエアミックスドア目標開度SW、ステップS1300で最終決定した目標値TEOend、BLWendの各種制御信号を各種制御手段へ出力する。
【0074】
すなわち、エアミックスドア9についてはその実際の開度が目標開度SWとなるようにエアミックスドア9の駆動用サーボモータ9aの作動角が制御される。また、圧縮機1の制御については、温度センサ36により検出される実際の蒸発器吹出温度Teが最終決定した目標値TEOendとなるように、可変容量型圧縮機1の容量を可変制御する。可変容量型圧縮機1の最小容量でも、蒸発器吹出温度Teが最終決定した目標値TEOendより低いとき、および圧縮機1の作動の不要時は、電磁クラッチ25を遮断して圧縮機1を停止する。
【0075】
また、送風機7の風量については、最終決定した目標風量レベルBLWendが得られるように送風機7の駆動モータ7bの印加電圧を制御する。この駆動モータ7bの印加電圧制御は連続制御だけでなく、パルス幅変調制御(PWM制御)でもよい。
【0076】
〈エンジン停止時空調制御フロー〉
ステップS600以降がエンジン停止時空調制御(エコラン空調制御)のフローであり、まず、ステップS600にて外気温Tamが20℃以下の低外気温時であるか、20℃から30℃以下の中外気温時であるか、30℃より高い高外気温時であるかの判定をし、その判定結果に基づいて低温側から順次ステップS700、S800、S900へ進む。
【0077】
(1)低外気温時の制御
外気温Tam≦20℃となる低外気温時では、ステップS700にて車室内への日射量Tsを判定する。すなわち、日射が弱かったり、降雨、降雪等で窓ガラス温度が低くなり易い条件かを識別する。もちろん、車両の窓ガラス温度検出手段を設けて、窓ガラス温度の高低を判定するようにしてもよい。日射量Tsが所定値(100W/m2)以下の場合は窓ガラスが曇り易い条件にあると判断し、ステップS1000へ進み、吹出モードがデフロスタ(DEF)モードであるか否かを判定する。
【0078】
デフロスタモードはデフロスタ開口部14から窓ガラス内面に直接空調風を吹き当てて窓ガラスの曇り除去を行う吹出モードであって、特に窓ガラスが曇り易い条件下で用いられる。そのため、ステップS1000でデフロスタモードを判定したときは、窓ガラスの防曇性確保を優先するため、下記のエンジン停止時空調制御フローから抜けて、前述のステップS1200へ進む。すなわち、デフロスタモードが選択されているときには、たとえ、エンジン停止時であっても、送風機7や圧縮機1の能力を低下させる制御を禁止して、窓ガラスの防曇性確保を優先させる。
【0079】
一方、ステップS700にて日射量Tsが所定値以上、またはステップS1000でデフロスタモードでないと判定された場合にはステップS1100へと進み、目標風量レベルをBLWecoとする。ここで、BLWecoは、過去に遡り最も近いエンジン稼働時の目標風量レベルBLWonよりも少ない値に設定する。例えば、エンジン20を停止する時(近傍、直前、直後でも可)の目標風量レベルBLWonの80%に設定する。
【0080】
ところで、低外気温時は窓ガラス温度の低下により窓ガラスが曇りやすい環境条件にあり、従って、窓ガラスの防曇性能のためには冷房用蒸発器5の除湿能力を確保しておく必要がある。そこで、エンジン停止時に低外気温条件であるときは、目標蒸発器吹出温度TEOを高温側に変更せず、その代わりに目標風量レベルBLWを低下させる。
【0081】
これにより、低外気温時に防曇性能を低下することなく、風量低下により冷房負荷を低減でき、エンジン停止時の省電力化を図ることができる。
【0082】
(2)中外気温時の制御
中外気温時(20℃<外気温Tam≦30℃)にはステップS800にて目標蒸発器吹出温度TEOをTEOecoとする。ここで、TEOecoは、過去に遡り最も近いエンジン稼働時のTEOonよりも高い値に設定する。
【0083】
この具体例を説明すると、例えば、エンジン20が停止する時(近傍、直前、直後でも可)にTEOon=5℃で制御されていた時、このTEOonに所定値(例えば、10℃)を加算した値(この例では15℃)と、乗員快適性の面からの上限値例えば、12℃とを比較して小さい方の値に設定する。従って、上記の例ではTEOeco=12℃とする。
【0084】
ところで、従来、同外気温時(例えば、25℃)でも日射が加わることで熱負荷が増加し、乗員が設定した設定温度Tsetよりも車室温度が上昇してしまうとともに、日射によって乗員が暑く感じるため、無日射時の乗員快適性上限値より日射時のTEOを低温側へ補正しているが、信号や踏み切りを待つ短時間の停車では車両の熱容量のため急に車室内温度が上昇することはなく、また日射による乗員のほてり感もすぐに悪化することはない。このため、吹出空気温度を上昇させても乗員の冷房フィーリングを損なわない。
【0085】
このような観点から、ステップS800にて目標蒸発器吹出温度TEOをエンジン稼働時のTEOonよりも高い値のTEOecoに変更して、圧縮機1の容量を低下させることにより、圧縮機1の駆動用消費電力を低減できる。また、ステップS800の次にステップS1600では前述のステップS1100と同様の処理を行なって、風量を低減させる。
【0086】
すなわち、中外気温時は蒸発器5の冷却熱負荷が下記高外気温時より小さく(冷却熱負荷が所定値以下)、かつ、車両窓ガラスが低外気温時に比して曇りにくい環境条件にあるので、圧縮機1の駆動用消費電力の低減に加え、送風機7の消費電力も同時に低減させることができる。
【0087】
以上のごとく、乗員快適性の観点から決められた上限値(例えば、12℃)の範囲内にてTEOを高めて、圧縮機1の容量低下を図るとともに、風量を低減させることにより、乗員の快適性を損なうことなく、エンジン停止時の省電力化を図ることができる。
【0088】
(3)高外気温条件の制御
高外気温時(外気温Tam>30℃ )にはステップS900にて前述のステップS800と同様の処理を行なってTEOを上昇させる。高外気温時には、中外気温時に説明した「吹出空気温度を上昇させても乗員の冷房フィーリングを損なわない」ことに加え、目標吹出温度TAOが低下するので、これに伴って、風量が増加する。そのため、乗員が感じる冷房フィーリングのうち、風速感(ドラフト感)の占める割合が大きい。
【0089】
この点に鑑みて、高外気温条件では風量低下を行わずに、TEOの上昇(車室内への吹出空気温度の上昇)により圧縮機1の容量を低下させる。これにより、高外気温条件においても乗員の快適性を損なうことなく圧縮機1の駆動用電力を低減でき、エンジン停止時の省電力化を図ることができる。
【0090】
以上より、低外気温から高外気温条件までの広範囲にわたって、防曇性および冷房フィーリングを確保しつつ、エンジン停止時(換言すると、圧縮機1のモータ駆動時)における省電力化を図ることができ、車載蓄電池50の低容量化つまり小型化が可能となる。
【0091】
また、車載蓄電池50の低容量化をしない場合には、省電力化によりエンジン停止後、再稼働までの時間を長くすることができるので、停車中の燃料消費量低減効果を増大できる。
【0092】
(第2実施形態)
図3は第2実施形態の要部のフローチャートであり、第2実施形態では第1実施形態におけるエンジン停止時空調制御フローのステップS1100、S1600を廃止して、ステップS800、S900にてTEOを高温側へ補正する制御のみを行う。
【0093】
そして、第2実施形態では高外気温時のステップS900において、TEOeco1は、過去に遡り最も近いエンジン稼働時のTEOonよりも高い値に設定する。中外気温時のステップS800においては、上記TEOeco1よりも更に高い値のTEOeco2を設定する。
【0094】
つまり、TEOon<TEOeco1<TEOeco2の関係に設定することにより、エンジン停止時における省電力化効果を高めている。
【0095】
(第3実施形態)
図4は第3実施形態の要部のフローチャートであり、第3実施形態では第2実施形態におけるステップS900を廃止して、ステップS800にてTEOを高温側へ補正する制御のみを行う。すなわち、低外気温時および中外気温時のいずれにおいても、ステップS800にてTEO=TEOecoとして、TEOを高温側へ補正制御して省電力化効果を発揮する。これに対し、高外気温時にはTEOを高温側へ補正することを止めて、省電力化効果より冷房効果の発揮を優先させる。
【0096】
(第4実施形態)
図5は第4実施形態の要部のフローチャートであり、第2実施形態(図3)ではステップS800、S900にてTEOを高温側へ補正する制御を行っているが、第4実施形態ではTEOの高温側への補正制御の代わりに、ステップS800、S900にて目標風量レベルBLWを、それぞれ低風量側のBLWeco1、BLWeco2に補正する。
【0097】
ここで、エンジン20を停止する時(近傍、直前、直後でも可)の目標風量レベルBLWonに対して、次の大小関係を設定する。
【0098】
すなわち、BLWon>BLWeco1>BLWeco2とする。これにより、低外気温時、中外気温時および高外気温時のいずれでも、風量低下による省電力化効果を発揮できる。
【0099】
(第5実施形態)
図6は第5実施形態の要部のフローチャートであり、第5実施形態では第4実施形態におけるステップS900を廃止して、ステップS800にて目標風量レベルBLWを低風量側のBLWecoに補正する制御のみを行う。すなわち、低外気温時および中外気温時にステップS800にてBLW=BLWecoとして、BLWを低風量側へ補正制御して省電力化効果を発揮する。これに対し、高外気温時にはBLWを低風量側へ補正することを止めて、省電力化効果より冷房効果の発揮を優先させる。
【0100】
(第6実施形態)
図7は第6実施形態の要部のフローチャートであり、第6実施形態ではエンジン停止時空調制御において低外気温時、中外気温時および高外気温時の区分による空調制御を止めて、ステップS800にてTEO=TEOecoとして、TEOを高温側へ補正する制御のみを行う。
【0101】
(第7実施形態)
図8は第7実施形態の要部のフローチャートであり、第7実施形態ではエンジン停止時空調制御において低外気温時、中外気温時および高外気温時の区分による空調制御を止めて、ステップS800にてBLW=BLWecoとして、BLWを低風量側へ補正する制御を行うのみである。
【0102】
(第8実施形態)
図9は第8実施形態のフローチャートであり、第8実施形態ではエンジン稼働時とエンジン停止時とで、TEOの徐変制御を変更するもので、エンジン稼働時のTEO徐変速度に比してエンジン停止時のTEO徐変速度を上昇させるものである。
【0103】
図9に基いて第8実施形態の作動を説明すると、基本フローは第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。ステップS400にて車両エンジン20の稼働時であると判定されると、ステップS1200に進み、前回決定したTEOpreと今回決定したTEOとを比較し、その偏差偏差EnTEOが大きい時(例えば、EnTEO>5℃の時)はTEOpreとTEOとの中間の値である暫定目標値TEO’を決定する。ここで、TEO’は第1実施形態と同様に時間経過に対し徐々にTEOpreからTEOへと変化するように変化率(徐変速度)に上限を設けるためのものである。
【0104】
一方、ステップS400にて車両エンジン20の停止時(すなわち、圧縮機1のモータ駆動時)であると判定されると、ステップS800に進み、目標蒸発器吹出温度TEOをエンジン稼働時のTEOonよりも所定値だけ高い値のTEOecoに変更する。このステップS800の処理は第1実施形態と同じである。
【0105】
次に、ステップS1210に進み、前回決定したTEOpreと今回決定したTEOとを比較し、その偏差EnTEOが大きい時(例えば、EnTEO>5℃の時)はTEOpreとTEOとの中間の値である暫定目標値TEO’’を決定する。
【0106】
ここで、TEO’’は時間経過に対し徐々にTEOpreからTEOへと変化するように変化率(徐変速度)に上限を設けるためのものであるが、このステップS1210による暫定目標値TEO’’は、ステップS1200による暫定目標値TEO’に比較して変化率(徐変速度)を大きくする値である。第8実施形態のその他のステップは第1実施形態と同じである。
【0107】
第8実施形態によると、エンジン停止時には目標蒸発器吹出温度TEOをエンジン稼働時のTEOonよりも所定値だけ高い値TEOecoに変更するとともに、エンジン稼働時の暫定目標値TEO’より変化率を大きくする暫定目標値TEO’’を設定することにより、エンジン停止後に速やかにTEOを上昇させて、可変容量型圧縮機1の容量を速やかに低下させ、これにより、圧縮機1の駆動用消費電力を速やかに低減できる。
【0108】
しかも、第8実施形態では次の理由から乗員の快適性をも維持できる。すなわち、エンジン停止時には可変容量型圧縮機1がモータ21により駆動されるので、可変容量型圧縮機1の容量(トルク)変動によるモータ21の回転数変動が生じるが、車両エンジン20に比較してモータ21の重量は大幅に小さい。そのため、エンジン停止時、つまり、モータ駆動時にモータ21の回転数変動が生じても、それにより引き起こされる振動レベル、騒音レベルの変動は、エンジン稼働時に車両エンジン20の回転数変動により引き起こされる振動レベル、騒音レベルに比較して大幅に小さい。
【0109】
この結果、エンジン稼働時には、温度や風量変化の違和感防止を目的とする徐変速度に比べて、車両エンジン20の回転数変動により引き起こされる振動レベル、騒音レベルの変動を抑えるための徐変速度の方を十分小さくしないと、振動、騒音の変動という面から乗員の快適性を阻害することになる。
【0110】
従って、エンジン稼働時には、可変容量型圧縮機1の容量(トルク)変動に起因する振動、騒音の変動抑制のために、TEOの徐変速度を十分小さくせざるを得ない。
【0111】
これに対し、エンジン停止に伴うモータ駆動時では、モータ21が軽量であるため、TEOの徐変速度を大きくしても、可変容量型圧縮機1の容量(トルク)変動に起因する振動、騒音の変動を抑えることができ、乗員の快適性を維持できるのである。
【0112】
(第9実施形態)
図10は第9実施形態のフローチャートであり、エンジン稼働時とエンジン停止時とで、可変容量型圧縮機1の容量制御の出力値の演算方法を変更する機能を付加している。
【0113】
第9実施形態の作動を図10に基いて説明すると、ステップS400にて車両エンジン20の稼働時であると判定されると、ステップS1200に進み、前回決定したTEOpreと今回決定したTEOとを比較し、その偏差偏差EnTEOが大きい時(例えば、EnTEO>5℃)はTEOpreとTEOとの中間の値である暫定目標値TEO’を決定する。
【0114】
次に、ステップS1300にて今回決定したTEOと、ステップS1200による暫定目標値TEO’とを比較し、前回決定したTEOpreとの変化幅が少ない方を最終的な目標値TEOendとして確定する。
【0115】
次に、ステップS1310にて、上記最終的な目標値TEOendと温度センサ36により検出される実際の蒸発器吹出温度Teとの偏差EnTEOを算出し、更に、この偏差EnTEOが大きくなる程、吐出容量の変化幅が大きくなるように、容量制御出力値(具体的には、前記電磁式圧力制御装置1bへの電流量In)を演算する。この容量制御出力値の演算は例えば、公知のPI(比例積分)制御の手法で行うことができる。
【0116】
一方、ステップS400にて車両エンジン20の停止時(すなわち、圧縮機1のモータ駆動時)であると判定されると、ステップS800に進み、目標蒸発器吹出温度TEOをエンジン稼働時のTEOonよりも高い値のTEOecoに変更する。このステップS800の処理は第1実施形態と同じである。
【0117】
次に、ステップS1210に進み、前回決定したTEOpreと今回決定したTEOとを比較し、その偏差偏差EnTEOが大きい時(例えば、EnTEO>5℃)はTEOpreとTEOとの中間の値である暫定目標値TEO’’を決定する。この暫定目標値TEO’’は、ステップS1200による暫定目標値TEO’に比較して変化率(徐変速度)を大きくする値である。すなわち、ステップS1200では、TEOの徐変速度を小、ステップS1210ではTEOの徐変速度を大とする。
【0118】
次に、ステップS1301にて今回決定したTEOと、ステップS1210による暫定目標値TEO’’とを比較し、前回決定したTEOpreとの変化幅が少ない方を最終的な目標値TEOendとして確定する。
【0119】
次に、ステップS1311にて、上記最終的な目標値TEOendと温度センサ36により検出される実際の蒸発器吹出温度Teとの偏差EnTEOが大きくなる程、吐出容量の変化幅が大きくなるように、容量制御出力値(電磁式圧力制御装置1bへの電流量In)を演算する。この容量制御出力値の演算は具体的には公知のPI(比例積分)制御の手法で行うことができる。
【0120】
ここで、エンジン稼働時のステップS1310に比較して、エンジン停止時のステップS1311においては、偏差EnTEOが同じ値であっても、吐出容量の変化幅が大きくなるよう容量制御出力値を演算する。具体的には、ステップS1311におけるPI(比例積分)制御演算式の比例常数をステップS1310に比較して大きくすることにより、ステップS1311の方が偏差EnTEOに対する容量制御出力値の変化率(換言すると、容量制御出力値の徐変速度)が大きくなる。
【0121】
第9実施形態によると、エンジン停止時には目標蒸発器吹出温度TEOをエンジン稼働時のTEOonよりも所定値だけ高い値TEOecoに変更するとともに、エンジン稼働時の暫定目標値TEO’より変化率を大きくする暫定目標値TEO’’を設定することにより、エンジン停止後にTEOを速やかに上昇できる。
【0122】
これに加え、エンジン停止時には実際のTeが目標TEOとなるように制御される圧縮機容量制御の出力値の徐変速度も増大させるから、圧縮機1の容量をより速やかに低下させ、これにより、圧縮機1のより素早い省能力化を図ることができ、省電力化効果を更に向上できる。
【0123】
なお、第8実施形態では目標TEOの徐変速度を、また、第9実施形態では、目標TEOおよび容量制御出力値の徐変速度をエンジン停止時には大きくしているが、目標風量レベルBLWの徐変速度をエンジン稼働時に比してエンジン停止時に大きくすることにより、エンジン停止時には風量を速やかに低下させ、これにより、省電力化効果を向上できるようにしてもよい。更に、これらを組み合わせて実施してもよい。
【0124】
(第10実施形態)
図11は第10実施形態のフローチャートであり、第8実施形態(図9)に対してステップS800によるTEOecoの決定方法を変更している。
【0125】
すなわち、第8実施形態等では、目標蒸発器吹出温度TEOを単にエンジン稼働時のTEOonよりも所定値だけ高い値TEOecoに変更している。これに対し、第10実施形態では図11のステップS800のマップに示すようにTEOecoを決定するとき、目標風量レベルBLWが大の時、つまり送風機7での消費電力が大きくなるほど、また、圧縮機1のモータ駆動時間が長くなるほど、TEOecoを高い値に決定する。
【0126】
ここで、送風機7での消費電力と圧縮機1駆動用のモータ21での消費電力がエンジン停止時における消費電力の大部分を占めているから、送風機7での消費電力を代表する情報としての目標風量レベルBLWと、圧縮機1駆動用モータ21での消費電力を代表する情報としてのモータ駆動時間とにより車載蓄電池50の残存容量を推定できる。
【0127】
そこで、第10実施形態では、送風機7での消費電力が大きくなるほど、また、圧縮機1のモータ駆動時間が長くなるほど車載蓄電池50の残存容量が減少すると推定する。そして、この残存容量が減少するほどTEOecoを高温側へ補正している。これにより、車載蓄電池50の残存容量に応じた圧縮機1の省動力化、省電力化効果を効果的に発揮できる。
【0128】
以上により第10実施形態では、車載蓄電池50の残存容量を推定することで、第1〜第9実施形態の制御では極々短時間で蓄電池50の電力を消耗してしまい、エンジン20を再稼働してしまう条件(大電力消費条件)を事前に予測できる。この予測によって大電力消費条件下においては、エンジン停止時(停車時)での燃料消費量低減を優先した空調制御(具体的にはTEOの高温側への補正)をするため、短時間のエンジン停止、エンジン再稼働という事態を未然に防止できる。
【0129】
しかも、ステップS1210において、エンジン停止時制御に対応したTEO徐変制御の実施、すなわち、TEOの徐変速度に適当な上限(例えば、1℃/1分程度)を設けることにより、最低限の乗員快適性を確保できる。
【0130】
(第11実施形態)
図12は第11実施形態であり、第10実施形態のステップS800を変形したものである。すなわち、第11実施形態では、エンジン停車後所定時間(例えば1秒)後の目標風量レベルBLWまたはモータ21の消費電力を検出し、このときの目標風量レベルBLWまたはモータ消費電力に応じて図12のマップからTEOecoを決定する。図12のマップにおいても、目標風量レベルBLWまたはモータ消費電力が所定値Aより増加すると、車載蓄電池50の残存容量が所定値以下になったと推定して、TEOecoを高温側へ補正する。これにより、第11実施形態でも、第10実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
【0131】
(第12実施形態)
図13は第12実施形態であり、第10実施形態のステップS800を変形したものである。すなわち、第12実施形態では、各目標風量レベルBLW毎に、モータ駆動時間の延長とともにTEOecoを高温側へ補正するマップを設けるようにしたものである。
【0132】
なお、第10〜第12実施形態では、いずれも、送風機7での消費電力を代表する情報としての目標風量レベルBLW、圧縮機1駆動用モータ21での消費電力を代表する情報としてのモータ駆動時間等により車載蓄電池50の残存容量を推定するようにしているが、車両に車載蓄電池50の残存容量を直接検出する残存容量検出手段、または車載蓄電池50の残存容量を推定する他の残存容量推定手段が備えられている場合には、これらの検出手段または推定手段を利用してTEOecoを決定するマップを作成すればよい。
【0133】
(他の実施形態)
なお、上述の実施形態では、圧縮機1として可変容量型圧縮機を用い、可変容量型圧縮機1の容量を可変制御することにより蒸発器吹出温度Teを目標値TEOとなるように制御する場合について説明したが、圧縮機1として通常の固定容量型圧縮機を用い、この固定容量型圧縮機1の作動を電磁クラッチ25により断続して、圧縮機1の稼働率を変化させることにより蒸発器吹出温度Teを目標値TEOとなるように制御してもよい。
【0134】
また、図2の第1実施形態では、曇り除去のための除湿運転(デミスト運転)の必要度合を外気温Tamと日射量Tsと吹出モードに基づいて判定しているが、これらの情報の代わりに、窓ガラス温度、車室内湿度、車速、ワイパ稼働有無等の判定信号を用いたり、あるいはこれらを適宜に組み合わせてもよい。
【0135】
また、上述の実施形態では、発電機を兼ねるモータ21を圧縮機1の駆動源として用いているが、モータ21を圧縮機1等の補機の駆動源専用とし、発電機を別途独立に設けてもよい。また、上述の実施形態では、圧縮機1と駆動用モータ21とを別体で構成しているが、圧縮機1に駆動用モータ21を一体に構成してもよい。要は、エンジン稼働時には、車両エンジン20により圧縮機1を駆動し、エンジン停止時にはモータ21により圧縮機1を駆動することができる圧縮機駆動機構であればよい。従って、圧縮機1、車両エンジン20、モータ21、および発電機相互間の接続関係は種々変更可能である。
【0136】
また、図1では、圧縮機1の電磁クラッチ25の断続用出力信号をエンジン制御部30から出力する例を示しているが、圧縮機1の電磁クラッチ25の断続用出力信号を空調制御部32から出力してもよいことはもちろんである。
【0137】
また、図1において別々に示したエンジン制御部30、モータ制御部31、および空調制御部32を1つの制御装置として統合してもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体システム図である。
【図2】第1実施形態の作動を示すフローチャートである。
【図3】第2実施形態の要部を示すフローチャートである。
【図4】第3実施形態の要部を示すフローチャートである。
【図5】第4実施形態の要部を示すフローチャートである。
【図6】第5実施形態の要部を示すフローチャートである。
【図7】第6実施形態の要部を示すフローチャートである。
【図8】第7実施形態の要部を示すフローチャートである。
【図9】第8実施形態の作動を示すフローチャートである。
【図10】第9実施形態の作動を示すフローチャートである。
【図11】第10実施形態の作動を示すフローチャートである。
【図12】第11実施形態による制御特性図である。
【図13】第12実施形態による制御特性図である。
【符号の説明】
1…圧縮機、5…蒸発器、7…送風機、20…車両エンジン、21…モータ。
Claims (2)
- 冷凍サイクル(R)の圧縮機(1)の駆動源を車両の運転状態に応じて車両エンジン(20)とモータ(21)とに切り替える車両用空調装置において、
車室内へ向かって空気を送風する送風機(7)と、
前記冷凍サイクル(R)に設けられ、前記送風機(7)の送風空気を冷却する蒸発器(5)とを備え、
前記圧縮機(1)を前記モータ(21)により駆動するときは、前記圧縮機(1)を前記車両エンジン(20)により駆動するときに比して、前記送風機(7)および前記圧縮機(1)の能力の少なくとも一方を低下させるようになっており、
前記圧縮機(1)を前記モータ(21)により駆動するときに、前記蒸発器(5)の冷却熱負荷を外気温に基づいて高中低の3つの状態に判定するようになっており、
前記外気温が第1所定温度よりも高い高外気温時を高負荷状態であると判定し、前記高負荷状態のときに前記送風機(7)の能力低下を行わずに、前記圧縮機(1)の能力低下のみを行い、
前記外気温が前記第1所定温度と、前記第1所定温度よいも低い第2所定温度との間にある中外気温時を中負荷状態であると判定し、前記中負荷状態のときに前記送風機(7)の能力および前記圧縮機(1)の能力を両方とも低下させ、
前記外気温が前記第2所定温度よりも更に低い低外気温時を低負荷状態であると判定し、日射センサにより検出された前記車室内への日射量または車両の窓ガラス温度検出手段により検出された窓ガラス温度によって前記低負荷状態では窓ガラスが曇り易い条件に該当するか否かを判定し、前記日射量又は窓ガラス温度が所定値より大きく窓ガラスが曇り易い条件に該当しないときは前記圧縮機(1)の能力低下を行わずに、前記送風機(7)の能力低下のみを行い、
これに対し、前記日射量又は窓ガラス温度が所定値以下で窓ガラスが曇り易い条件に該当するときは前記圧縮機(1)の能力低下及び前記送風機(7)の能力低下の両方を禁止することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記圧縮機(1)の能力は前記蒸発器(5)の実際の冷却度合(Te)が目標値(TEO)となるように調整され、
前記目標値(TEO)を高温側へ補正することにより前記圧縮機(1)の能力を低下させることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
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