デッドライジング (DEAD RISING)とは、2006年9月28日にカプコンから発売されたXbox360用ゲームソフトである。
また、Wii版『デッドライジング ゾンビのいけにえ』が2009年2月19日に発売された。
概要
ジャンルは「ゾンビパラダイスアクションゲーム」。
開発は米カプコンではなく、カプコン(日本)である[1]。
CERO Z(18才以上のみ対象)[2]区分のソフトであり残酷な描写がよく話題にされるが、本質はその高い自由度にあり、ニコニコ動画に上げられた動画においても、さまざまなプレイがUPされている。
ゲーム内容は、ゾンビパラダイスと化したショッピングモール内で、フランクと呼ばれるフリージャーナリストが、ヘリコプターが迎えに来る72時間後までの限られた時間の中でスクープを追い事件の真相を暴いていくというもの。このシチュエーションはまさに、ゾンビ映画の金字塔である『ゾンビ (原題:Dawn of the Dead)』そのものであり、同作の権利を持つ会社が「無断でのゲーム化だ」と訴訟を起こしたりした。
ゲームのエンディングはマルチエンディングタイプであり、ゲーム内でのスクープを手に入れた状況により変わっていく。
本ゲームの見所は、マップ上に配置された多くのオブジェクトを武器にしたり、多数あるコスチュームやアクセサリーを身にまとうことができるため、プレイの幅が広がっている。また、個性豊かな味方や敵キャラクター達によるサイドストーリーも物語の盛り上がりに一役買っている。
本作のメイン敵キャラであるゾンビは一対一ではあまり怖くないのだが、圧倒的な物量で押し寄せてくるので、まともに相手をすると武器や回復アイテムがあっという間に無くなってしまう[3]。
一方、本作におけるボスは一連の騒ぎで正気を失ったり、混乱に便乗して色々やらかそうとするぶっ飛んだ連中(サイコパス)が存在する。彼らはゾンビよりも素早く、攻撃力が高いためやっかいな存在である。何だかんだ言っても、一番恐ろしいのは人間という事なのだろうか。
キャラクター
- フランク・ウェスト
本作の主人公。職業『フリージャーナリスト』。プレーヤー間からは「フランクさん」と親しまれている。字幕ゲーム以外に登場する場合のCVは小山力也。
従軍経験があり、その折に訪れたウィラメッテを独占スクープしようとして本事件に巻き込まれる。
ジャーナリストらしく好奇心旺盛。面倒事は嫌いな気質で皮肉をよくこぼすが根は義理人情に厚い男。
長年のブランクが災いしたか、銃器や、周囲に落ちている物を武器として扱う環境格闘術は初期状態からマスターしているものの、身体能力や戦闘能力は一般人に毛が生えた程度。しかし、勘を取り戻すに従って、超人的な身体能力を武器に『戦場制圧ゾンビ殲滅用人型決戦兵器兼ジャーナリスト』と化していく。
また、女性物の着衣や子供用の玩具を気兼ねなく着用したりといった紳士的な側面の他、あらゆるものを口にし、なにより激動の三日間を広大なショッピングモール内で戦い続けるタフガイである。
近年稀に見るプレーヤーの分身というべき人物で、そのネタ性とヒロイックさが認められてか『タツノコVSカプコン ULTIMATE ALL-STARS』への出演が決定。凄いぞフランクさん!更に『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』にも出演が決定。こちらではスナップショットという必殺技でレベルを上げ、性能を上昇させていくキャラになっている。ついにはお祭り企画『PROJECT X ZONE』へも参戦。何の因果かキョンシーであるヴァンパイアシリーズのレイレイとコンビを組み、ザベルやらバイオハザードシリーズやゾンビリベンジのゾンビたちとの戦いに身を投じて行く。世界的に顔の知れたジャーナリストとして有名になっているらしく、また美人でナイスバディな登場人物が現れるとほぼ確実に撮影する[4]。ゾンビリベンジからの参戦である毒島力也との掛け合いは必見。 - ブラッド・ガリソン
本事件の捜索に派遣されたエージェントの一人である黒人の男性。
最初のころはフランクを「パパラッチ(野次馬)」として毛嫌いするが、行動を共にするにつれて、フランクを信頼できるパートナーとして認めてくれるようになる。
誰よりも率先して物事に当たる行動派。任務に忠実ながら、避難してきた人々の介抱をしたりと、情に厚い人物。 - ジェシカ・マッカーニー
ブラッドと共にこのショッピングモールに派遣された女性エージェント。
通称ジェシー。ブロンドの白人。本作のヒロイン一号。
フランクをゾンビと勘違いした際に足首を痛め、以後は警備室でブラッドやフランクをサポートする。
心優しく穏やかな性格。メガネ・スーツだが胸元のチラリズムやタイトスカート・ドジっ子といった萌え属性がダイナマイトバディに集約されている。
「けしからん!」をつい口にしてしまうフランクさん量産マシーン。 - カリート・キーズ
スパニッシュ系の男性。ウィラメッテをゾンビの海と化させた事件の犯人。
先のゾンビ事件[5]で壊滅したサンタ・ガベザ村出身であり、その事件の生き残り。
事件以後、アメリカを強く憎むようになり、ウィラメッテに来訪。“復讐”計画を実行している。 - ラッセル・バーナビー
通称バーナビー教授と呼ばれる頑なな老人。
アメリカの食糧問題解決法の一つとして低コストな食用牛の研究を進めている際に、ゾンビ化寄生虫を開発。
実験所内の不慮でその研究所があったサンタ・ガベザをゾンビ村と化してしまい、消滅させるに至る原因を作った。
カリートの復讐の対象の一人。 - イザベラ・キーズ
本作のヒロイン二号。スパニッシュ系の美女。タイトな服装にこぼれんばかりのセクシーさは目に毒と言わざるを得ない。
カリートの妹であり、カリートの計画を補助するためにショッピングモールを訪れている。
勝ち気で活動的。自身も大型バイクに乗ってフランクに襲いかかる。また、医術・薬学に精通している。 - オティス・ワシントン
空気の読めなさに定評のあるショッピングモールの老従業員。
無線によってフランクをサポート。エリアの特徴や、生存者の特徴を逐次連絡してくれる。
……が、フランクさんの状況とはお構いなしで(サイコパスとの戦闘や生存者救出で忙しいときでも)無線連絡してくるため、精神的に余裕のないプレイヤーにとってはストレスの元になっている。 - スティーブン・チャップマン
モール内のスーパーマーケット『Seon's Food』の店長。37歳。
ゾンビ騒動が起きる前はオティス曰く気弱な人間だったが、ゾンビによって客が食い殺され、さらには暴徒に店を荒らされて発狂した。刃物で武装したショッピングカートを押し、侵入者を排除しようと店内で待ち構えている。 - アダム・マッキンタイヤー
子供達に愛されていたピエロ。35歳。子供達がゾンビに食い殺される瞬間を見た事で発狂した。発狂後は小型チェーンソーの二刀流で武装して、子供たちの死体と生存者の職員を館内アトラクションのジェットコースターに乗せて動かし続けている。狂って笑うピエロというサイコパスぶりと壮絶な最期から、シリーズ最恐キャラである。 - ケント・スワンソン
プライドの高いカメラ小僧。24歳。自分のウデを鼻にかけており、初対面から上から目線でフランクさんをバカにしている。
最初はカメラの使い方をプレイヤーに教えてくれるチュートリアルのキャラだが、写真勝負を挑んできて、フランクさんが勝負に勝つと、プライドの高さから手段を選ばなくなり・・・。
関連動画
ウィラメッテ観光委員会によって作られた観光客招致動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- カプコン
- Xbox360
- Wii
- ゾンビのいけにえ
- デッドライジング2
- デッドライジング3
- フランクマ
- ゾンデレ
- ババアインパクト
- 愛すべきマネキン
- 死ばかり機
- タツノコVSカプコン ULTIMATE ALL-STARS
- ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3
- PROJECT X ZONE
外部リンク
脚注
- *アメリカン&フリーダムな舞台設定で、なおかつ最初に発売されたのがアメリカであったため、このような勘違いが起きていると思われる。
- *Wii版「ゾンビのいけにえ」はCERO D(17才以上対象)区分。
- *ただし、主人公が高レベルになってくると素手でも簡単に倒せるスキルを覚えるため、いいおもちゃになったりする。
- *そしてデッドライジングでの写真エフェクトが出る。
- *世間には公表されていない。
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