中電が二酸化炭素の回収を検討する三隅発電所。左端が2号機

 中国電力は10日、石炭火力の三隅発電所2号機(島根県浜田市、出力100万キロワット)から出る二酸化炭素(CO2)の分離回収に乗り出すと発表した。マレーシア沖に輸送し、海底の地下に貯留するCCS事業を検討。2030年度内の実用化を目指す。中電の発電所ではCO2排出量が最大規模で、脱炭素化の道筋を探る。