2011年に結成、60年代ブリティッシュ・ロック、90年代オルタナティヴ・ロック直系のサウンドを持ち味とし、3ピースながら力強い音像を描くTHE ANDSが、約1年ぶりのニュー・シングルをライヴ会場、OTOTOY限定でリリース! OTOTOYでは24bit/48kHzのHQDで配信。是非とも高音質で、彼らが作り出すストイックな轟音の世界を体験していただきたい。
THE ANDS / Sunny Day
【価格】
※まとめ購入のみ
HQD(24bit/48kHzのWAV) 600円 / mp3 450円
【Track List】
1. Sunny Day / 2. Another Phase / 3. If You Say So
新体制となったTHE ANDSの門出を飾るのにふさわしい
そうそう、こういうのを待っていた。ファースト・アルバム『FAB NOISE』以来、およそ1年ぶりのリリースとなるTHE ANDSの新録音源『Sunny Day』は、シンフォニックなアレンジでじっくりと昂揚感を増していく表題曲をはじめとした3曲入りシングル。現在は活動休止中のmonokuroにしてもそうだったが、磯谷直史というソングライターは時々こういうスケールの大きなバラッドを書いてくるから、やはりその動向から目が離せないのだ。新体制となったTHE ANDSの門出を飾るのに、これほどふさわしい楽曲もないと思う。
それにしても、THE ANDSのこの1年間は思いもよらない苦難の時期となった。『FAB NOISE』のリリースとそれにまつわるツアーにいたるまで、バンドは休む間もなくアグレッシヴな活動を続けていたが、そんな彼らからメンバーの朱雀佑輝と大坪徹志が脱退するというニュースが伝えられたときは、やはりショックを受けたし、それと入れ替わる形で松尾貴教(ベース)と祢津隼(ドラム)が加入したことが発表されるという急展開には、さすがに一抹の不安を感じなくはなかった。
一方で、脱退と加入を同時に発表するというのはとても潔いやり方だったとも思う。とにかくこのバンドの動きを止めたくなかったし、なにがなんでもこのスリーピース形態を貫く。そういう磯谷の覚悟をこの発表からは強く感じたし、実際に彼らは周囲の懸念をものともせず、着々とライヴを重ねながら、新しいアンサンブルの形を模索していった。その最初の成果が今回のシングル『Sunny Day』というわけだ。
さて、こうなると現在のTHE ANDSは磯谷のワンマン・バンドなのかと思う人もいるかもしれない。しかし、実際に今回のシングルを聴いてみれば、新加入した松尾と祢津のキャラクターがはっきりと音像に表れているのがわかるだろう。カップリングの「Another Phase」と「If You Say So」にも顕著だが、『FAB NOISE』における引き締まったアンサンブルが、このシングルではグッと重心を下げた気骨のあるロック・サウンドへと様相を変えているのだ。再編成からおよそ半年間で、THE ANDSはすでに新たなグルーヴを手にしている。個人的に磯谷の活動は長く追っているが、やはり彼はバンマスとしても優秀なんだなと今回のシングルで改めて思った。
しかし、ここで特筆すべきはやはり表題曲「Sunny Day」だろう。バンドが心機一転したことを伝えるタイミングで、THE ANDSの3人がこういうストレートに胸を打つ楽曲を手にしたことはあまりに大きいと思う。あとはこの渾身のシングル『Sunny Day』を皮切りに、また彼らの快進撃が始まることを期待するばかりだ。(text by 渡辺裕也)
THE ANDSの過去作はこちら
THE ANDS / FAB NOISE
20THE ANDS結成後、突如ミニ・アルバム『ONE』を発売し、その後も自主企画やコンピレーション・アルバムへの参加を果たしてきた彼らが、満を持してファースト・アルバム『FAB NOISE』を完成させた。1曲平均3分以下、全ての無駄を削ぎ落としたシンプルでソリッドな直系サウンド計12曲35分。60年代のブリティッシュ・ロック、90年代のオルタナティヴ・ロックやブリット・ポップをバックグラウンドにあげる彼らがミュージシャンとして築いてきた経験値はそのままに、ぶつかりあうサウンドは新鮮な衝撃に満ちている。また、今作は磯谷の故郷である福島に拠点を置くレーベルNomadic Recordsからのリリース。サウンドのみならず、意識面でも原点回帰した作品。
THE ANDS / ONE
磯谷直史(monokuro)、朱雀佑輝(NANANINE)、大坪徹志(hare-brained unity)による新プロジェクトTHE ANDS(ジ・アンズ)。60年代ブリティッシュ・ロック、90年代オルタナティブ・ロックをバックグラウンドにもつ彼等が、ファースト・セッション音源をドロップ。今この瞬間を詰め込んだ、清々しいダイナミクスに溢れた一枚!
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LIVE INFORMATION
MINAMI WHEEL
2013年10月13日(月)@大阪 ミナミエリア ライヴハウス
THE ANDS presents “FOOL GOES ON” - SINGLE RELEASE PARTY-
2013年10月18日(金)@下北沢club251
shimokita round up6
2013年11月04日(月)@下北沢ライヴハウス10会場+α
CLUB251 20th ANNIVERSARY
2013年11月15日(金)@下北沢club251
PROFILE
THE ANDS
Vo&Gt磯谷直史(ex.モノクロ)を中心に2011年春結成。彼のバック・グラウンドである60年代ブリティッシュ、90年代オルタナの直系サウンドでライドに脳に突き刺すライブを展開中。これまでに、avex内ロックレーベルbinyl recordsコンピ「WHAT ABOUT US ?」、配信サイトOTOTOY主催日本復興コンピ「PLAY FOR JAPAN 2012」に参加。2012年8月1stアルバム「FAB NOISE」を磯谷の地元福島で奮闘するNomadic Recordsよりリリース。ふくしまFM、MID-FM、奥州FMのパワー・プッシュ・ソングにも選ばれる。2013年3月より新メンバーBa松尾貴教、Dr祢津隼人を迎え、早速レコーディング開始。約1年ぶりとなる本シングルで、より極太になったグルーヴを聴かせてくれる。