JPH10256554A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法

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JPH10256554A
JPH10256554A JP5932697A JP5932697A JPH10256554A JP H10256554 A JPH10256554 A JP H10256554A JP 5932697 A JP5932697 A JP 5932697A JP 5932697 A JP5932697 A JP 5932697A JP H10256554 A JPH10256554 A JP H10256554A
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JP
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film
layer
thin film
film transistor
source
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Application number
JP5932697A
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English (en)
Inventor
Arichika Ishida
有親 石田
Masami Kakigi
正美 柿木
Yasumasa Goto
康正 後藤
Yasuto Kawahisa
慶人 川久
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造工程の複雑化を防止するとともに、高性
能及び高信頼性を達成することが可能な薄膜トタンジス
タを提供する。 【解決手段】 絶縁基板101上に形成されたゲート電
極102と、ゲート電極102を覆うゲート絶縁膜10
3と、ゲート絶縁膜103上に多結晶半導体を用いて形
成された活性層104と、活性層104上に抵抗率の異
なる少なくとも2層以上の半導体層を積層して形成され
た一対のオーミックコンタクト層105、106と、一
対のオーミックコンタクト層上に形成されたソース・ド
レイン電極107とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
用いる薄膜トランジスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、絶縁基板上に薄膜トランジスタを
用いて画素スイッチング回路及びドライバ回路を形成し
た駆動回路一体型の液晶表示装置が注目されている。こ
のような駆動回路一体型の液晶表示装置では、一般的
に、活性層に移動度の高い多結晶シリコンを用いたコプ
ラナ構造の薄膜トランジスタが用いられる。
【0003】図14は、このような液晶表示装置に用い
られる薄膜トランジスタの一例をn−chトランジスタ
を例に示したものである。以下、製造工程にしたがって
説明する。
【0004】まず、絶縁基板11上に半導体、例えば多
結晶シリコンを積層し、これをパタ−ニングして活性層
12を形成し、続いてゲート絶縁膜13を形成する
(a)。次に、金属膜を積層してこれをパターニング
し、ゲート電極14を形成する(b)。次に、ゲート電
極14をマスクにP等の不純物を高濃度に注入してコン
タクト領域15を形成する(c)。次に、ゲート電極1
4の側壁をエッチングした後不純物を低濃度に注入して
LDD領域16を形成する(d)。次に、層間絶縁膜1
7を積層してコンタクトホールを開口した後、金属膜を
積層してこれをパターニングし、ソース・ドレイン電極
18を形成する(e)。つぎに、ITO等の透明導電膜
を形成してパターニングし、画素電極となる透明電極1
9を形成する(f)。
【0005】トランジスタの電界効果移動度が高くなる
と、ドレイン端でゲート絶縁膜にホットエレクトロンの
注入が起こり、トランジスタ特性の変動を引き起こす。
そこで、これを防止するために、上記のようにLDD領
域を設け、ドレイン端での電界を緩和している。
【0006】しかし、LDD構造を有するコプラナ型の
薄膜トランジスタでは、製造工程が多く製造コストが高
価である。特に、LDD領域のパターニングを行う場合
には、オン電流を高く保ちながら電界緩和を行うため
に、サブミクロンオーダーのパターニング精度が要求さ
れる。そのため、高精度の露光装置を導入したり、側壁
のエッチング等の複雑な工程を必要とする。
【0007】また、従来の薄膜トランジスタでは、活性
層の特性を安定化するために、通常工程(f)の後に水
素プラズマにさらす処理を行っている。しかしながら、
水素を注入すべき活性層が表面に露出していないため、
活性層まで水素を拡散させるために非常に長時間の処理
を行う必要がある。また、水素プラズマにさらす処理に
おいて、ゲート絶縁膜中に水素が多量に混入する可能性
があり、トランジスタの特性変動が生じるおそれがあ
る。
【0008】また、チャネル幅及びチャネル長が同サイ
ズのn−chTFTとp−chTFTとでは、n−ch
TFTの方がオン電流が高いことが知られている。これ
は、n−chの場合にはキャリアが電子であり、p−c
hの場合はキャリアがホールであることに起因する。一
方、p−chのリーク電流(3〜5E−12pA/μ
m)はn−chのリーク電流(約1E−12pA/μ
m)に比べて低いことが我々の研究により解っている。
【0009】したがって、n−chTFTのリーク電流
を低下させることとp−chTFTのオン電流を向上さ
せることとはトレードオフの関係にある。そこで、TF
Tの(チャネル幅/チャネル長)をn−チャネルTFT
よりもp−chTFTの方を大きくすることが考えられ
るが、p−chTFTの占める面積が大きくなるという
問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、活性層
に多結晶シリコンを用いたコプラナ構造の薄膜トランジ
スタでは、製造工程が複雑で製造コストが高価になると
いう問題点があった。また、水素プラズマにさらす処理
を行う際に活性層が表面に露出していないため、活性層
まで水素を拡散させるために非常に長時間の処理を行う
必要があるとともに、ゲート絶縁膜中に水素が多量に混
入してトランジスタの特性変動が生じるおそれがあると
いう問題点があった。
【0011】一方、n−chTFTの方がリーク電流が
大きく、p−chTFTの方がオン電流が小さいことか
ら、TFTの(チャネル幅/チャネル長)をn−chT
FTよりもp−chTFTの方を大きくした場合、p−
chTFTの占める面積が大きくなるという問題があっ
た。
【0012】本発明の目的は、製造工程の複雑化を防止
するとともに、高性能及び高信頼性を達成することが可
能な薄膜トタンジスタ及びその製造方法を提供すること
にある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明における薄膜トラ
ンジスタは、絶縁基板上に形成されたゲート電極と、こ
のゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、このゲート絶縁膜
上に多結晶半導体を用いて形成された活性層と、この活
性層上に抵抗率の異なる少なくとも2層以上の半導体層
を積層して形成された一対のオーミックコンタクト層
と、この一対のオーミックコンタクト層上に形成された
ソース・ドレイン電極とを有することを特徴とする。
【0014】前記発明によれば、オーミックコンタクト
層が抵抗率の異なる少なくとも2層以上の半導体層の積
層構造によって形成されているため、これらの層の膜厚
を規定することにより、高精度のLDD構造を容易に得
ることができる。また、複雑な製造工程を必要としない
ため、活性層に多結晶シリコンを用いたLDD構造の薄
膜トランジスタを安価に形成することができる。
【0015】なお、前記多結晶半導体としては、多結晶
シリコンをあげることができるが、多結晶SiC等を用
いることも可能である。また、本発明における薄膜トラ
ンジスタの製造方法は、絶縁基板上にゲート電極を形成
する工程と、このゲート電極を覆うゲート絶縁膜を形成
する工程と、このゲート絶縁膜上に多結晶半導体層を形
成する工程と、この多結晶半導体層上にオーミックコン
タクト層を形成する工程と、このオーミックコンタクト
層上に金属膜のパターンを形成する工程と、この金属膜
のパターンをマスクとして前記オーミックコンタクト
層、前記多結晶半導体層及び前記ゲート絶縁膜を除去す
る工程と、前記金属膜のパターンに接続される導電膜の
パターンを形成する工程と、この導電膜のパターンをマ
スクとして前記金属膜及び前記オーミックコンタクト層
を除去することにより前記金属膜を用いたソース・ドレ
イン電極を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0016】前記発明によれば、金属膜のパターンをマ
スクとしてオーミックコンタクト層、多結晶半導体層及
びゲート絶縁膜を除去することにより島状構造を形成す
るとともに、導電膜(一般的には画素電極用の導電膜)
のパターンをマスクとして金属膜及びオーミックコンタ
クト層を除去することによりソース・ドレイン電極を形
成するので、活性層に多結晶シリコンを用いた薄膜トラ
ンジスタを簡単な製造工程で形成することができる。ま
た、水素プラズマにさらす処理により容易に活性層に水
素を導入することができる。
【0017】前記多結晶半導体層は、成膜時点で多結晶
でもよいし、成膜時には非晶質でレーザーアニール等に
よって多結晶にしてもよい。また、同一基板上にn型薄
膜トランジスタ(表示領域内及び駆動回路部に設ける)
及びp型薄膜トランジスタ(駆動回路部に設ける)を設
けた場合、n型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジス
タのソース・ドレイン電極を互いに異なる材料で形成し
てもよい。
【0018】なお、前記多結晶半導体としては、多結晶
シリコンをあげることができるが、多結晶SiC等を用
いることも可能である。また、本発明におけるCMOS
構造の薄膜トランジスタは、多結晶シリコンをチャネル
領域に有し、活性層とソース・ドレインの接続の仕方
が、n型薄膜トランジスタとp型薄膜トランジスタとで
異なっていることを特徴とする。具体的には、n型薄膜
トランジスタでは活性層とソース・ドレインを別層に設
け、p型薄膜トランジスタでは活性層とソース・ドレイ
ンを同層に設ける。なお、本構成は、ボトムゲート薄膜
トランジスタだけでなくトップゲート薄膜トランジスタ
にも適用することができる。
【0019】前記発明によれば、低リーク電流のn型薄
膜トランジスタ(一般的にはn型多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタ)と、n型薄膜トランジスタと同サイズであ
りながら高いオン電流を有するp型薄膜トランジスタ
(一般的にはp型多結晶シリコン薄膜トランジスタ)を
得ることができる。すなわち、n型薄膜トランジスタで
は、活性層(チャネル領域)がソース・ドレイン領域と
別層に設けられているために、マイクロオフセット構造
が形成され、n型薄膜トランジスタの課題であるリーク
電流を減少することができる。また、マイクロオフセッ
ト構造が形成されるため、特にVds耐圧に起因する信頼
性を向上させることもできる。一方、p型薄膜トランジ
スタでは、活性層(チャネル領域)がソース・ドレイン
領域と同層に形成されていてもリーク電流は少ない(<
1pA/μm程度)ため、マイクロオフセット構造をと
らない同層構造とすることにより高いオン電流を得るこ
とができる。
【0020】また、マイクロオフセットLDD領域を形
成するためのフォトリソグラフィ工程をソース・ドレイ
ンの形成と兼ねるために製造工程を簡略化することがで
き(フォトリソグラフィーの回数が6回で製造すること
が可能)、コストの低下及び歩留まりの向上が可能とな
る。また、マイクロオフセットLDDを設けるために、
TFTの信頼性が向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。まず、本発明の第1実施形態について、図1を
参照して説明する。図1において、101は絶縁基板、
102はゲート電極、103はゲート絶縁膜、104は
多結晶シリコンを用いた活性層、105は第1のコンタ
クト層、106は第2のコンタクト層、107はソース
・ドレイン電極、108は透明電極、109は保護膜で
ある。
【0022】まず、絶縁基板101上に金属膜を堆積
し、これをパターニングしてゲート電極102を形成す
る。本例では金属膜としてMoTa合金を厚さ300n
m形成している(a)。
【0023】次に、ゲート絶縁膜103、活性層10
4、低濃度のコンタクト層105、高濃度のコンタクト
層106、ソース・ドレイン電極107用の金属膜を積
層した後、これらをパターニングして素子分離を行う。
この時、ゲートコンタクト部も開口される。本例では、
ゲート絶縁膜103としてECRプラズマCVD法でS
iO2 膜を200nm堆積し、続いて活性層104とし
てアンドープの非晶質シリコンをプラズマCVD法で8
0nm積層した後、これをエキシマレーザで溶融させて
多結晶シリコン膜を得ている。また、低濃度のコンタク
ト層105としてSiH4 とPH3 を原料ガスとするプ
ラズマCVD法で抵抗率104 Ωcmの非晶質シリコン
薄膜を500nm堆積し、高濃度のコンタクト層106
としてSiH4 とPH3 を原料ガスとするプラズマCV
D法で抵抗率200Ωcmの非晶質シリコン薄膜を50
nm積層している。また、金属膜としてはスパッタ法で
MoW合金を300nm堆積している。各層はドライエ
ッチングによってパターニングしている(b)。
【0024】次に、画素電極等に用いる透明電極108
を堆積し、活性層104までをパターニングする。エッ
チングに際しては、始めにレジストでパターニングを行
った後、アルコール系の気体でドライエッチングを行
う。続いて、CF4 及びO2 の混合系でドライエッチン
グを行い、ソース・ドレイン電極107及び2層のコン
タクト層105、106のパターニングを行う。本例で
は、コンタクト層105、106に非晶質シリコンを、
活性層104に多結晶シリコンを用いているため、ドラ
イエッチングにおいて1:10程度の選択比がとれ、活
性層の前でエッチングを終了することが可能である。
【0025】最後に、保護膜109を形成し、図1に示
すようなLDD構造を有するn−ch薄膜トランジスタ
が形成される(c)。次に、本発明の第2実施形態につ
いて、図2を参照して説明する。本実施形態は、n−c
h薄膜トランジスタ及びp−ch薄膜トランジスタを用
いてC−MOSを形成する場合の例である。
【0026】まず、絶縁基板121上に金属膜を形成
し、これをパターニングしてゲート電極122を形成す
る。続いて、ゲート絶縁膜123、多結晶シリコンを用
いた活性層124を形成する。続いて、p型非晶質シリ
コン層125、金属膜126を形成し、これらをパター
ニングしてp−chトランジスタが形成される部分のみ
を残す。パターニングはドライエッチでも可能である
が、リフトオフや選択成膜によっても可能である
(a)。
【0027】次に、低濃度のn型非晶質シリコン層12
7、高濃度のn型非晶質シリコン層128、金属膜12
9を堆積し(b)、全体を島状にパターニングする。こ
の時、ゲートのコンタクトホールも開口される(c)。
【0028】次に、画素電極等に用いる透明電極130
を形成し、活性層124までをパターニングする。最後
に、保護膜131を形成し、図2に示すようなC−MO
S構造が形成される(d)。
【0029】なお、p−chトランジスタではホットエ
レクトロンの発生による劣化は比較的軽微なため、本例
ではp−chトランジスタではLDD構造をとっていな
いが、低濃度層を形成すればp−chトランジスタでも
LDD構造の薄膜トランジスタを形成することができ
る。
【0030】以上、第1及び第2実施形態によれば、L
DD長は低濃度のコンタクト層の膜厚で規定されるた
め、高精度の露光装置や特別なプロセスを必要としな
い。また、従来の薄膜トランジスタに比べて製造工程を
大幅に削減することができ、安価に薄膜トランジスタを
製造することができる。
【0031】次に、本発明の第3実施形態について、図
3及び図4を参照して説明する。まず、透明絶縁性基板
201上にゲート線及びゲート電極となる高融点低抵抗
金属膜をスパッタリングなどの方法により成膜し、フォ
トリソグラフなどの手法を用いてパターニングを行い、
ゲート線及びゲート電極202を形成する(図3
(a))。
【0032】次に、ゲート絶縁膜203として、プラズ
マCVDなどの方法によりSiOx膜やSiNx 膜を成
膜する(図3(b))。次に、半導体層(活性層)20
4として、Si膜をプラズマCVDなどの方法により連
続的に成膜する。このとき、Si膜は成膜時には非晶質
Siでも多結晶Siでもよい。成膜されたSi膜が非晶
質Siの場合、さらにレーザーアニールなどの方法を用
いて結晶化を行う(図3(c))。
【0033】次に、画素部及び駆動回路部のn型薄膜ト
ランジスタのオーミックコンタクト層205となるn型
非晶質Si膜又はn型微結晶Si膜をプラズマCVDな
どの方法により成膜する。続いて、信号線及びソース・
ドレイン電極となる低抵抗金属膜207aをスパッタリ
ングなどの方法により成膜する。続いて、フォトリソグ
ラフなどの手法により、低抵抗金属膜207a及びn型
オーミックコンタクト層205を同一マスクを用いてパ
ターニングする(図3(d))。
【0034】次に、駆動回路部のp型薄膜トランジスタ
のオーミックコンタクト層206となるp型非晶質Si
膜又はp型微結晶Si膜をプラズマCVDなどの方法に
より成膜する。続いて、低抵抗金属膜207bをスパッ
タリングなどの方法により成膜する。続いて、フォトリ
ソグラフなどの手法により,低抵抗金属膜207b及び
p型オーミックコンタクト層206を同一マスクを用い
てパターニングする(図3(e))。
【0035】次に、信号線及びソース・ドレイン電極と
なる低抵抗金属膜207a及び207bをマスクとし
て、半導体層204及びゲート絶縁膜203を連続的に
エッチングする(図3(f))。
【0036】次に、画素電極となる透明導電膜208を
スパッタリングなどの方法により成膜し、これを所望の
形状にパターニングする(図4(g))。次に、ソース
・ドレイン電極の分離を行うために、透明電極208の
パターンをマスクにして、ソース・ドレイン間の低抵抗
金属膜207a、207b及びオーミックコンタクト層
205及び206のエッチングを行う。続いて、水素プ
ラズマにさらす処理を行う。本例では、この処理を行う
時点で活性層204が露出しているため、水素化が非常
に容易に行える。また、ゲート絶縁膜203中に過剰な
水素が混入する可能性もなく、薄膜トランジスタの特性
変動も起こらない(図4(h))。
【0037】最後に、保護絶縁膜209をプラズマCV
Dなどの方法により成膜し、フォトリソグラフなどの手
法を用いて所望の形状になるようにパターニングする
(図4(i))。
【0038】次に、本発明の第4実施形態について、図
5及び図6を参照して説明する。なお、図3及び図4に
示した第3実施形態の構成要素と同一或いは対応する構
成要素には同一番号を付している。
【0039】まず、透明絶縁性基板201上にゲート線
及びゲート電極となる高融点低抵抗金属膜をスパッタリ
ングなどの方法により成膜し、フォトリソグラフなどの
手法を用いてパターニングを行い、ゲート線及びゲート
電極202を形成する(図5(a))。
【0040】次に、ゲート絶縁膜203として、プラズ
マCVDなどの方法によりSiOx膜やSiNx 膜を成
膜する(図5(b))。次に、半導体層(活性層)20
4として、Si膜をプラズマCVDなどの方法により連
続的に成膜する。このとき、Si膜は成膜時には非晶質
Siでも多結晶Siでもよい。成膜されたSi膜が非晶
質Siの場合、さらにレーザーアニールなどの方法を用
いて結晶化を行う(図5(c))。
【0041】次に、画素部及び駆動回路部のn型薄膜ト
ランジスタのオーミックコンタクト層205となるn型
非晶質Si膜又はn型微結晶Si膜をプラズマCVDな
どの方法により成膜する。続いて、信号線及びソース・
ドレイン電極となる低抵抗金属膜207aをスパッタリ
ングなどの方法により成膜する。続いて、フォトリソグ
ラフなどの手法により、低抵抗金属膜207a及びn型
オーミックコンタクト層205を同一マスクを用いてパ
ターニングする(図5(d))。
【0042】次に、駆動回路部のp型薄膜トランジスタ
のオーミックコンタクト層206となるp型非晶質Si
膜又はp型微結晶Si膜をプラズマCVDなどの方法に
より成膜する。続いて、低抵抗金属膜207cをスパッ
タリングなどの方法により成膜する。続いて、フォトリ
ソグラフなどの手法により,低抵抗金属膜207c及び
p型オーミックコンタクト層206を同一マスクを用い
てパターニングする(図5(e))。
【0043】本実施形態においては、p型薄膜トランジ
スタのソース・ドレイン電極となる低抵抗金属膜は、n
型薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極となる低抵
抗金属膜とは異なる材料から構成されている。具体的に
は、n型薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極とな
る低抵抗金属膜にはAlなどのようにドライエッチング
の手法では除去されない材料を用い、p型薄膜トランジ
スタのソース・ドレイン電極にはMoWなどのようにド
ライエッチングの手法によりエッチング除去されるよう
な材料を用いる。このような材料の組み合わせを用いる
ことにより、p型薄膜トランジスタ部分の低抵抗金属膜
をエッチング除去する工程において、n型薄膜トランジ
スタ部分の低抵抗金属膜がピンホールなどの影響でエッ
チングされることを防止でき、エッチング工程の不良に
よって歩留まりが低下することが防止される。
【0044】次に、信号線及びソース・ドレイン電極と
なる低抵抗金属膜207a及び207cをマスクとし
て、半導体層204及びゲート絶縁膜203を連続的に
エッチングする(図5(f))。
【0045】次に、画素電極となる透明導電膜208を
スパッタリングなどの方法により成膜し、これをフォト
エッチングなどの手法により所望の形状にパターニング
する(図6(g))。
【0046】次に、ソース・ドレイン電極の分離を行う
ために、透明電極208のパターンをマスクにして、ソ
ース・ドレイン間の低抵抗金属膜207a、207c及
びオーミックコンタクト層205及び206のエッチン
グを行う。続いて、水素プラズマにさらす処理を行う。
本例では、この処理を行う時点で活性層204が露出し
ているため、水素化が非常に容易に行える。また、ゲー
ト絶縁膜203中に過剰な水素が混入する可能性もな
く、薄膜トランジスタの特性変動も起こらない(図6
(h))。
【0047】最後に、保護絶縁膜209をプラズマCV
Dなどの方法により成膜し、フォトリソグラフなどの手
法を用いて所望の形状になるようにパターニングする
(図6(i))。
【0048】以上、第3及び第4実施形態によれば、多
結晶Si薄膜トランジスタで形成される駆動回路一体型
の液晶表示装置を従来よりも少ない工程で製造すること
が可能である。また、その構造上、水素プラズマ処理に
より容易に活性層中に水素を導入することができ、生産
性の向上に寄与する。さらに、ゲート絶縁膜中の過剰な
水素による特性不良の発生も抑制することができる。
【0049】また、第4実施形態によれば、p型薄膜ト
ランジスタ部分の低抵抗金属膜をエッチング除去する工
程において、n型薄膜トランジスタ部分の低抵抗金属膜
がエッチングされるような不良が発生することを防止で
きる。
【0050】次に、本発明の第5実施形態について、図
7を参照して説明する。なお、同一番号を付したもの
は、特に断らない限り、同一材料を用いて同一工程で形
成されているものとする。
【0051】例えばガラス等の絶縁基板301上に例え
ばMoTa等のゲート電極302が設けられ、このゲー
ト電極302上に例えばSiOx とSiNx を用いた2
層構造のゲー卜絶縁膜303が設けられている。
【0052】n−chTFTでは、ゲート絶縁膜303
上にイントリンシックな多結晶Si膜304が設けら
れ、この上にソース領域311とドレイン領域312が
分離されて設けられている。このソース領域311及び
ドレイン領域312は、例えばn- シリコン層305と
+ シリコン層306の積層構造により、リーク電流を
低下させる構造をとっている。その上にn−ch用ソー
ス・ドレイン電極307とpーch用ソース・ドレイン
電極308が積層され、さらに絶縁膜309を介して例
えばITO等の電極310に電気的に接続されている。
【0053】p−chTFTでは、ゲート絶縁膜303
上にイントリンシックな多結晶Si膜304が設けら
れ、これと同層でp+ ソース・ドレイン領域320が設
けられている。これらはp−ch用ソース・ドレイン電
極308に接続されており、さらに絶縁膜309を介し
て例えばITO等の配線電極310に電気的に接続され
ている。
【0054】このように、n−chTFTとp−chT
FTとでは、活性層とソース・ドレインの接続の仕方が
互いに異なっている。なお、図7の例では、n−chT
FTでは活性層の上の層をソース・ドレインとし、p−
chTFTでは活性層とソース・ドレインを同層として
いるが、n−chTFTについては活性層の下の層をソ
ース・ドレインとする構造をとってもよい。また、p−
chTFTとn−chTFTのソース・ドレイン電極を
互いに異ならせているが、同一材料を用いてもよい。ま
た、n−chTFTのソース・ドレイン電極は積層せず
に、p−chTFTの電極材料のみで構成してもよい。
このときは、p−chTFT及びn−chTFTとも、
裏面露光によりセルフアラインで形成できることは言う
までもない。
【0055】次に、本発明の第6実施形態について、図
8に示した断面図及び図9に示した平面図を参照して説
明する。なお、同一番号を付したものは、特に断らない
限り、同一材料を用いて同一工程で形成されているもの
とする。
【0056】例えば石英基板等の絶縁基板301上に例
えばMoW等のゲート電極302が設けられ、このゲー
ト電極302上に例えばSiNx やSiOx 等のゲート
絶縁膜303が設けられている。
【0057】n−chTFTでは、ゲート絶縁膜303
上にイントリンシックな多結晶Si膜304が設けら
れ、この上にソース領域311とドレイン領域312が
分離されて設けられている。このソース領域311及び
ドレイン領域312は、例えばn- シリコン層305と
+ シリコン層306を積層してリーク電流を低下させ
る構造をとっている。その上にAl 等を用いたソース・
ドレイン電極308が積層され、SiOx やBPSG等
の絶縁膜309を介して例えばITO等の電極310に
電気的に接続されている。
【0058】p−chTFTでは、ゲート絶縁膜303
上にイントリンシツクな多結晶Si膜304が設けら
れ、これと同層でp+ 多結晶Siのソース・ドレイン領
域320が設けられている。これらはソース・ドレイン
電極308に接続されており、絶縁膜309を介して例
えばITO等の配線電極310に電気的に接続されてい
る。
【0059】補助容量Csは、電極302、絶縁膜30
3、p+ 層320及び電極308の積層構造により形成
されている。電極308は、絶縁膜309を介して画素
電極310に接続されている。
【0060】このように、本実施形態は、第5実施形態
とは異なり、n−chTFTとp−chTFTのソース
・ドレイン電極を同一にした場合の例である。なお、本
例では、画素電極をp−chTFTに接続しているが、
n−chTFTに接続してもでよい。
【0061】以上第5及び第6実施形態においては、n
−chTFTでは、活性層の上の層にソース・ドレイン
を形成しており、リーク電流を低減することができる。
また、p−chTFTでは、活性層とソース・ドレイン
が同層であり、n−chTFTと同サイズ(W/L比が
等しい)でも高いオン電流を得ることができる。
【0062】次に、本発明の第7実施形態(製造工程)
について、図10を参照して説明する。まず、ガラス基
板や石英基板等からなる透光性絶縁基板301上にスパ
ッタ法によりMoTa等を被着し、フォトリソグラフィ
及びエッチングによってゲート電極302を形成する
(図10(a))。
【0063】つぎに、ゲート絶縁膜303を形成した
後、CVD法等によりa−Si:H膜を80nm程度堆
積し、500℃で1時間アニールを行う。続いて、例え
ばXeClエキシマレーザアニールによりa−Si:H
膜を溶融再結晶化させ、多結晶Si膜304を形成す
る。その後、例えばn- 多結晶Si膜305、n+ 多結
晶Si膜306を積層形成した後、例えばMoやMoW
等の金属膜307を形成する(図10(b))。
【0064】次に、金属膜307、n+ 膜306及びn
- 膜305をRIE等によりエッチングし、続いてp−
chTFT領域にB+ やB2x + 等のp型不純物をイ
オンドーピング或いはイオン注入し(例えば、加速電圧
10kV、ドーズ量5×1015/cm2 )、p+ 多結晶
Si層320を形成する(図10(c))。
【0065】次に、300℃で1時間程度の活性化処理
を行い、続いてMo、MoTa、AlSi、Al等の金
属を用いてp−chTFTのソース・ドレイン電極膜3
08を形成し、フォトリソグラフィー及びエッチングに
よりパターニングする(図10(d))。
【0066】次に、フォトリソグラフィー及びエッチン
グによりソース電極とドレイン電極とを分離し、続いて
PECVD、APCVD法などにより、例えばSiO
x 、SiNx 、BPSG等の絶縁膜309を形成する
(図10(e))。
【0067】次に、絶縁膜309をフォトリソグラフィ
ー及びエッチングにより開口した後、例えばITO等を
用いた透明電極310を形成する。その後、フォトリソ
グラフイー及びエッチングにより電極310をパターニ
ングし、TFT−LCDアレイが完成する(図10
(f))。
【0068】本製造方法を用いて作製したTFT−LC
Dアレイでは、n−chTFTに容易にオフセット構造
を形成することができ、リーク電流を0.7pA/μm
程度に低減することができる。一方、p−chTFTで
は、マイクロオフセットを形成しないため、高いオン電
流を得ることができる。また、本製造方法によれば、T
FT−LCDアレイを6回のフォトリソグラフィー/エ
ッチング工程で作製できるため、従来の10回程度のフ
ォトリソダラフィー/エッチング工程と比較して工程が
大幅に短縮される。
【0069】なお、本例では画素電極に接続されるTF
Tにp−chTFTを用いたが、n−chTFTを用い
てもよいことは言うまでもない。次に、本発明の第8実
施形態(製造工程)について、図11を参照して説明す
る。本実施形態は、n−chTFTをセルフアラインで
作る例である。
【0070】まず、ガラス基板や石英基板等からなる透
光性絶縁基板301上にスパッタ法によりMoTa等を
被着した後、フォトリソグラフ及びエッチングによりゲ
ート電極302を形成する(図11(a))。
【0071】次に、ゲート絶縁膜303を形成した後、
CVD法等によりa−Si:H膜を80nm程度被着
し、500℃で1時間アニールを行う。続いて、例えば
XeClエキシマレーザアニールによりa−Si:H膜
を溶融再結晶化させ、多結晶Si膜304を形成する。
その後、例えば厚さ30nmのn- 多結晶Si膜305
及び厚さ30nmのn+ 多結晶Si膜306を形成す
る。この際、n- 層305及びn+ 層306におけるパ
スの長さを膜厚方向で決定できるので、フォトリソグラ
フイーでn- 層の長さを制御する方法に比べて、簡単に
高精度のものを形成できる(図11(b))。
【0072】次に、n+ 膜306及びn- 膜305をR
IE等によりエッチングし、続いてp−chTFT領域
にB+ やB2x + 等のp型不純物をイオンドーピング
或いはイオン注入し(例えば、加速電圧10kV、ドー
ズ量1×1015/cm2 、)、p+ 多結晶Si層320
を形成する(図11(c))。
【0073】次に、例えばXeClエキシマレーザによ
る活性化処理を行い、続いてMo、MoTa、AlS
i、Al等の金属を用いて、ソース・ドレイン電極膜3
08を形成し、これをフォトリソグラフィー及びエッチ
ングによりパターニングする(図11(d))。
【0074】次に、裏面露光法を用いたフォトリソグラ
フィー及びエッチングによりソース電極とドレイン電極
とを分離する。この際、n−chTFTでは自己整合的
にソース・ドレインを形成することができる。続いて、
PECVD、APCVD法などにより、例えばSiO
x 、SiNx 、BPSG等の絶縁膜309を形成する
(図11(e))。
【0075】次に、絶縁膜309をフォトリソグラフィ
ー及びエッチングにより開口した後、例えばITO等の
透明電極310を形成する。その後、フォトリソグラフ
ィー及びエッチングにより電極310をパターニング
し、TFT−LCDアレイが完成する(図11
(f))。
【0076】本製造方法を用いて作製したTFT−LC
Dアレイでは、n−chTFTに容易にオフセット構造
を形成することができ、リーク電流を0.7pA/μm
程度に低減することができる。一方、p−chTFTで
は、マイクロオフセットを形成しないため、高いオン電
流を得ることができる。また、n−chTFTをセルフ
アラインで作製したため、ゲートとソース間の寄生容量
がほとんど存在しない。したがって、高品質のTFT−
LCDを得ることができる。
【0077】図12は、本発明における薄膜トランジス
タを用いた液晶表示装置の一例を模式的に示した断面図
である。この液晶表示装置では、一方の透明絶縁基板3
51上に、複数のスイッチング用TFT352、画素電
極353、ゲート線(図示せず)、信号線(図示せず)
からなるTFTアレイが形成されるとともに、これらの
TFTアレイを駆動するためにTFTを用いた駆動回路
(図示せず)も設置されている。また、他方の透明絶縁
基板359上には対向電極358が形成されている。
【0078】図13は、本発明における薄膜トランジス
タを用いた液晶表示装置の等価回路図である。表示領域
にはTFT352、ゲート線354、信号線355、液
晶層363及び補助容量(Cs)364が形成されてお
り、駆動回路部にはp−chTFT360及びn−ch
TFT361からなるCMOS部362が形成されてい
る。なお、回路配線の接続、特にn−chTFTとp−
chTFTとの接続はITO電極を介して接続するよう
にしてもよい。
【0079】なお、以上説明した第5〜第8実施形態に
おいて、すでに知られた技術(特願平5−23626
0)を応用し、n−chTFTにおいて活性層とn+
域との間にアモルファスシリコン膜を設けてもよく、こ
の場合にもリーク電流の低減効果があるとともに、フォ
トリソグラフィ工程も増えず、本発明の主旨に沿ったC
MOS構造が得られる。また、多結晶Si層、マイクロ
クリスタルSi層を用いてオフセット構造をとってもよ
い。また、多結晶Si等のノンドープ層にn+ イオンを
注入し、注入した不純物の深さをコントロールしてn-
層及びn+ 層を形成してもよい。また、注入深さを浅く
することにより、オフセット構造を設けることもでき
る。なお、本発明は上記各実施形態に限定されるもので
はなく、その主旨を逸脱しない範囲において種々変形し
て実施することができる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、オーミックコンタクト
層が抵抗率の異なる少なくとも2層以上の半導体層の積
層構造によって形成されているため、これらの層の膜厚
を規定することにより、高精度のLDD構造を容易に得
ることができる。また、複雑な製造工程を必要としない
ため、活性層に多結晶シリコンを用いたLDD構造の薄
膜トランジスタを安価に形成することができる。
【0081】また、本発明によれば、金属膜のパターン
をマスクとしてオーミックコンタクト層、多結晶半導体
層及びゲート絶縁膜を除去することにより島状構造を形
成するとともに、導電膜のパターンをマスクとして金属
膜及びオーミックコンタクト層を除去することによりソ
ース・ドレイン電極を形成するので、活性層に多結晶シ
リコンを用いた薄膜トランジスタを簡単な製造工程で形
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の製造工程の一例を示した断面図。
【図2】本発明の第2実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の製造工程の一例を示した断面図。
【図3】本発明の第3実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の製造工程の一例についてその一部を示した断面図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の製造工程の一例についてその一部を示した断面図。
【図5】本発明の第4実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の製造工程の一例についてその一部を示した断面図。
【図6】本発明の第4実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の製造工程の一例についてその一部を示した断面図。
【図7】本発明の第5実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の一例を示した断面図。
【図8】本発明の第6実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の一例を示した断面図。
【図9】本発明の第6実施形態に係る薄膜トランジスタ
等の一例を示した平面図。
【図10】本発明の第7実施形態に係る薄膜トランジス
タ等の製造工程の一例を示した断面図。
【図11】本発明の第8実施形態に係る薄膜トランジス
タ等の製造工程の一例を示した断面図。
【図12】本発明に係る薄膜トランジスタを用いて構成
したアクティブマトリクスLCDの構成の一例を示した
断面図。
【図13】本発明に係る薄膜トランジスタを用いて構成
したアクティブマトリクスLCDの一例を示した等価回
路図。
【図14】従来技術に係る薄膜トランジスタの製造工程
を示した断面図。
【符号の説明】
101、201、301…絶縁基板 102、202、302…ゲート電極 103、203、303…ゲート絶縁膜 104、204、304…活性層 105、106、205、206、305、306…オ
ーミックコンタクト層 107、207、307、308…ソース・ドレイン電
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 616A (72)発明者 川久 慶人 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33番地 株 式会社東芝生産技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に形成されたゲート電極と、
    このゲート電極を覆うゲート絶縁膜と、このゲート絶縁
    膜上に多結晶半導体を用いて形成された活性層と、この
    活性層上に抵抗率の異なる少なくとも2層以上の半導体
    層を積層して形成された一対のオーミックコンタクト層
    と、この一対のオーミックコンタクト層上に形成された
    ソース・ドレイン電極とを有することを特徴とする薄膜
    トランジスタ。
  2. 【請求項2】 絶縁基板上にゲート電極を形成する工程
    と、このゲート電極を覆うゲート絶縁膜を形成する工程
    と、このゲート絶縁膜上に多結晶半導体層を形成する工
    程と、この多結晶半導体層上にオーミックコンタクト層
    を形成する工程と、このオーミックコンタクト層上に金
    属膜のパターンを形成する工程と、この金属膜のパター
    ンをマスクとして前記オーミックコンタクト層、前記多
    結晶半導体層及び前記ゲート絶縁膜を除去する工程と、
    前記金属膜のパターンに接続される導電膜のパターンを
    形成する工程と、この導電膜のパターンをマスクとして
    前記金属膜及び前記オーミックコンタクト層を除去する
    ことにより前記金属膜を用いたソース・ドレイン電極を
    形成する工程とを有することを特徴とする薄膜トランジ
    スタの製造方法。
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