JPH064851A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH064851A JPH064851A JP18614892A JP18614892A JPH064851A JP H064851 A JPH064851 A JP H064851A JP 18614892 A JP18614892 A JP 18614892A JP 18614892 A JP18614892 A JP 18614892A JP H064851 A JPH064851 A JP H064851A
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- Japan
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- magnetic
- recording medium
- circuit
- protective film
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた表面性並びに十分な耐久性を有する磁
気記録媒体を提供し、ディジタル画像信号を再生したと
きのビットエラーレート(エラー訂正前)を1×10-4
以下に低減する。 【構成】 非磁性支持体に金属磁性薄膜よりなる磁性層
を形成し、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密度と
厚さと抗磁力の積であるエネルギー積を75GcmOe
以上とする。また、磁性体の表面粗さを中心線平均粗さ
Raで0.003μm以下とし、表面に無機材料または
カーボンより選ばれた材料よりなる保護膜を形成する。
保護膜の形成方法としては、スパッタまたはCVDであ
る。前記磁気記録媒体に対して、入力ディジタル画像信
号をブロック化、圧縮符号化、チャンネル符号化して回
転ドラムに装着された磁気ヘッドにより記録を行う。
気記録媒体を提供し、ディジタル画像信号を再生したと
きのビットエラーレート(エラー訂正前)を1×10-4
以下に低減する。 【構成】 非磁性支持体に金属磁性薄膜よりなる磁性層
を形成し、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密度と
厚さと抗磁力の積であるエネルギー積を75GcmOe
以上とする。また、磁性体の表面粗さを中心線平均粗さ
Raで0.003μm以下とし、表面に無機材料または
カーボンより選ばれた材料よりなる保護膜を形成する。
保護膜の形成方法としては、スパッタまたはCVDであ
る。前記磁気記録媒体に対して、入力ディジタル画像信
号をブロック化、圧縮符号化、チャンネル符号化して回
転ドラムに装着された磁気ヘッドにより記録を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルビデオ信号
等のディジタル画像信号を記録する為に用いて好適な磁
気記録媒体に関する。
等のディジタル画像信号を記録する為に用いて好適な磁
気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カラ−ビデオ信号をディジタル化
して磁気テ−プ等の記録媒体に記録するディジタルVT
Rとしては、放送局用のD1フォ−マットのコンポ−ネ
ント型のディジタルVTRおよびD2フォ−マットのコ
ンポジット型のディジタルVTRが実用化されている。
して磁気テ−プ等の記録媒体に記録するディジタルVT
Rとしては、放送局用のD1フォ−マットのコンポ−ネ
ント型のディジタルVTRおよびD2フォ−マットのコ
ンポジット型のディジタルVTRが実用化されている。
【0003】前者のD1フォ−マットのディジタルVT
Rは、輝度信号および第一、第二の色差信号をそれぞれ
13.5MHz,6.75MHzのサンプリング周波数
でA/D変換した後、所定の信号処理を行なって磁気テ
−プ上に記録するもので、これらコンポ−ネント成分の
サンプリング周波数の比が4:4:2であることから、
4:4:2方式とも称されている。
Rは、輝度信号および第一、第二の色差信号をそれぞれ
13.5MHz,6.75MHzのサンプリング周波数
でA/D変換した後、所定の信号処理を行なって磁気テ
−プ上に記録するもので、これらコンポ−ネント成分の
サンプリング周波数の比が4:4:2であることから、
4:4:2方式とも称されている。
【0004】後者のD2フォ−マットのディジタルVT
Rは、コンポジットカラ−ビデオ信号をカラ−副搬送波
信号の周波数fscの4倍の周波数の信号でサンプリン
グを行なってA/D変換し、所定の信号処理を行なった
後、磁気テ−プに記録するようにしている。これらディ
ジタルVTRは、共に、放送局用に使用されることを前
提にして設計されているため、画質最優先とされ、1サ
ンプルが例えば8ビットにA/D変換されたディジタル
カラ−ビデオ信号を実質的に圧縮することなしに、記録
するようにしている。
Rは、コンポジットカラ−ビデオ信号をカラ−副搬送波
信号の周波数fscの4倍の周波数の信号でサンプリン
グを行なってA/D変換し、所定の信号処理を行なった
後、磁気テ−プに記録するようにしている。これらディ
ジタルVTRは、共に、放送局用に使用されることを前
提にして設計されているため、画質最優先とされ、1サ
ンプルが例えば8ビットにA/D変換されたディジタル
カラ−ビデオ信号を実質的に圧縮することなしに、記録
するようにしている。
【0005】一例として、前者のD1フォ−マットのデ
ィジタルVTRについて説明する。カラ−ビデオ信号の
情報量は、上述のサンプリング周波数で、各サンプルあ
たり8ビットでA/D変換した場合に、約216Mbp
s(メガビット/秒)の情報量となる。このうち、水平
および垂直のブランキング期間のデ−タをのぞくと、1
水平期間の輝度信号の有効画素数が720、色差信号の
有効画素数が360となり、各フィ−ルドの有効走査線
数がNTSC方式(525/60)では250となるの
で、1秒間の映像信号のデ−タ量Dvは、 Dv=(720+360+360)×8×250×60 =172.8Mbps となる。
ィジタルVTRについて説明する。カラ−ビデオ信号の
情報量は、上述のサンプリング周波数で、各サンプルあ
たり8ビットでA/D変換した場合に、約216Mbp
s(メガビット/秒)の情報量となる。このうち、水平
および垂直のブランキング期間のデ−タをのぞくと、1
水平期間の輝度信号の有効画素数が720、色差信号の
有効画素数が360となり、各フィ−ルドの有効走査線
数がNTSC方式(525/60)では250となるの
で、1秒間の映像信号のデ−タ量Dvは、 Dv=(720+360+360)×8×250×60 =172.8Mbps となる。
【0006】PAL方式(625/50)でもフィ−ル
ド毎の有効走査線数が300で、1秒間でのフィ−ルド
数が50であることを考慮すると、そのデ−タ量がNT
SC方式と等しくなることがわかる。これらのデ−タに
エラ−訂正およびフォ−マット化のための冗長成分を加
味すると、映像デ−タのビットレ−トが合計で約20
5.8Mbpsとなる。
ド毎の有効走査線数が300で、1秒間でのフィ−ルド
数が50であることを考慮すると、そのデ−タ量がNT
SC方式と等しくなることがわかる。これらのデ−タに
エラ−訂正およびフォ−マット化のための冗長成分を加
味すると、映像デ−タのビットレ−トが合計で約20
5.8Mbpsとなる。
【0007】また、オ−ディオ・デ−タDaは約12.
8Mbpsとなり、さらに編集用のギャップ、プリアン
プル、ポストアンプル等の付加デ−タDoが約6.6M
bpsとなるので、記録デ−タ全体の情報量Dtは以下
の通りとなる。 Dt=Dv+Da+Do =172.8+12.8+6.6=225.2Mbps
8Mbpsとなり、さらに編集用のギャップ、プリアン
プル、ポストアンプル等の付加デ−タDoが約6.6M
bpsとなるので、記録デ−タ全体の情報量Dtは以下
の通りとなる。 Dt=Dv+Da+Do =172.8+12.8+6.6=225.2Mbps
【0008】この情報量を有するデ−タを記録するた
め、D1フォ−マットのディジタルVTRでは、トラッ
クパタ−ンとして、NTSC方式では1フィ−ルドで1
0トラック、また、PAL方式では12トラックを用い
るセグメント記録方式が採用されている。また、記録テ
−プとしては、19mm幅のものが使用され、テ−プ厚
さは、13μmと16μmの2種類があり、これを収納
するカセットには大、中、小の3種類のものが用意され
ている。これらのテ−プに上述したフォ−マットで情報
デ−タを記録しているため、デ−タの記録密度としては
約20.4μm2 /bit程度となっている。
め、D1フォ−マットのディジタルVTRでは、トラッ
クパタ−ンとして、NTSC方式では1フィ−ルドで1
0トラック、また、PAL方式では12トラックを用い
るセグメント記録方式が採用されている。また、記録テ
−プとしては、19mm幅のものが使用され、テ−プ厚
さは、13μmと16μmの2種類があり、これを収納
するカセットには大、中、小の3種類のものが用意され
ている。これらのテ−プに上述したフォ−マットで情報
デ−タを記録しているため、デ−タの記録密度としては
約20.4μm2 /bit程度となっている。
【0009】以上のパラメ−タを総合すると、D1フォ
−マットのディジタルVTRの各サイズのカセットの再
生時間は下記の通りとなる。
−マットのディジタルVTRの各サイズのカセットの再
生時間は下記の通りとなる。
【0010】このように、D1フォ−マットのディジタ
ルVTRは放送局のVTRとして、画質最優先の性能を
求めたものとしては、十分のものではあるが、19mm
幅を有するテ−プを装着した大型のカセットを使用して
も、高々、1.5時間程度の再生時間しか得られず、家
庭用のVTRとして使用するには、頗る不適当なものと
いえる。
ルVTRは放送局のVTRとして、画質最優先の性能を
求めたものとしては、十分のものではあるが、19mm
幅を有するテ−プを装着した大型のカセットを使用して
も、高々、1.5時間程度の再生時間しか得られず、家
庭用のVTRとして使用するには、頗る不適当なものと
いえる。
【0011】一方、例えば5μmのトラック幅に対して
最短波長0.5μmの信号を記録するようにすれば、
1.25μm2 /bitの記録密度を実現することがで
き、記録情報量を再生歪みが少ないような形で圧縮する
方法を併用することによって、テ−プ幅が8mmあるい
はそれ以下の幅狭の磁気テ−プを使用しても長時間の記
録再生が可能となる。
最短波長0.5μmの信号を記録するようにすれば、
1.25μm2 /bitの記録密度を実現することがで
き、記録情報量を再生歪みが少ないような形で圧縮する
方法を併用することによって、テ−プ幅が8mmあるい
はそれ以下の幅狭の磁気テ−プを使用しても長時間の記
録再生が可能となる。
【0012】しかしながら、記録密度を上述の様に1.
25μm2 /bit程度に高めると、電磁変換特性不足
による磁気記録媒体の再生時のビットエラ−レ−トが非
常に高くなってしまうという問題があった。
25μm2 /bit程度に高めると、電磁変換特性不足
による磁気記録媒体の再生時のビットエラ−レ−トが非
常に高くなってしまうという問題があった。
【0013】また、一方において磁気記録媒体の開発研
究も盛んに行われており、従来からの磁気記録媒体とし
ては、非磁性支持体上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁
性粉末等の粉末磁性材料を塩化ビニルー酢酸ビニル系共
重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の有機バインダー中に分散せしめた磁性塗料を
塗布、乾燥することにより作成される塗布型の磁気記録
媒体が広く使用されている。
究も盛んに行われており、従来からの磁気記録媒体とし
ては、非磁性支持体上に酸化物磁性粉末あるいは合金磁
性粉末等の粉末磁性材料を塩化ビニルー酢酸ビニル系共
重合体、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタ
ン樹脂等の有機バインダー中に分散せしめた磁性塗料を
塗布、乾燥することにより作成される塗布型の磁気記録
媒体が広く使用されている。
【0014】これに対して、高密度磁気記録への要求の
高まりと共に、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co
−O等の金属磁性材料を、メッキや真空薄膜形成手段
(真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーティン
グ法等)によってポリエステルフィルムやポリアミド、
ポリイミドフィルム等の非磁性支持体上に直接被着し
た、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案され
注目を集めている。この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体
は抗磁力や角形比等に優れ、短波長での電磁変換特性に
優れるばかりでなく、磁性層の厚みをきわめて薄くでき
る為、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいこ
と、磁性層中に非磁性材であるそのバインダーを混入す
る必要が無いため磁性材料の充填密度を高めることが出
来ることなど、数々の利点を有している。
高まりと共に、Co−Ni合金、Co−Cr合金、Co
−O等の金属磁性材料を、メッキや真空薄膜形成手段
(真空蒸着法やスパッタリング法、イオンプレーティン
グ法等)によってポリエステルフィルムやポリアミド、
ポリイミドフィルム等の非磁性支持体上に直接被着し
た、いわゆる金属磁性薄膜型の磁気記録媒体が提案され
注目を集めている。この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体
は抗磁力や角形比等に優れ、短波長での電磁変換特性に
優れるばかりでなく、磁性層の厚みをきわめて薄くでき
る為、記録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいこ
と、磁性層中に非磁性材であるそのバインダーを混入す
る必要が無いため磁性材料の充填密度を高めることが出
来ることなど、数々の利点を有している。
【0015】更に、この種の磁気記録媒体の電磁変換特
性を向上させ、より大きな出力を得ることが出来るよう
にするために、該磁気記録媒体の磁性層を形成する場
合、磁性層を斜めに蒸着するいわゆる斜方蒸着が提案さ
れ実用化されている。この斜方蒸着技術を使用したいわ
ゆる蒸着テ−プを使用することで前述の電磁変換特性の
不足を補うということも検討されている。
性を向上させ、より大きな出力を得ることが出来るよう
にするために、該磁気記録媒体の磁性層を形成する場
合、磁性層を斜めに蒸着するいわゆる斜方蒸着が提案さ
れ実用化されている。この斜方蒸着技術を使用したいわ
ゆる蒸着テ−プを使用することで前述の電磁変換特性の
不足を補うということも検討されている。
【0016】しかし、これら金属薄膜型の磁気記録媒体
は耐久性、耐錆性に問題があると言われており、従来よ
りコーティングによる潤滑剤、防錆剤などの有機材料の
検討や微粒子を磁性層形成前に非磁性支持体上に塗布す
るいわゆる、下塗技術の検討がなされてきた。しかし、
これらの技術では、特殊な環境下に於ける使用や業務用
の仕様に充分に満足できる特性を実現できないため新た
な手法として真空薄膜形成手段による表面保護膜の検討
が行われてきた。
は耐久性、耐錆性に問題があると言われており、従来よ
りコーティングによる潤滑剤、防錆剤などの有機材料の
検討や微粒子を磁性層形成前に非磁性支持体上に塗布す
るいわゆる、下塗技術の検討がなされてきた。しかし、
これらの技術では、特殊な環境下に於ける使用や業務用
の仕様に充分に満足できる特性を実現できないため新た
な手法として真空薄膜形成手段による表面保護膜の検討
が行われてきた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な高い記録密度で記録を行うための磁気テープとして、
金属蒸着テープ(MEテープ)の採用が検討されてい
る。従来、このMEテープの表面設計においては、磁性
層の支持体となるベースに内添されたフィラーとベース
表面の有機物(高分子エマルジョン等)または無機物
(SiO2 等)との突起高さの異なる二種類の粒子を存在
させるようにしていた。
な高い記録密度で記録を行うための磁気テープとして、
金属蒸着テープ(MEテープ)の採用が検討されてい
る。従来、このMEテープの表面設計においては、磁性
層の支持体となるベースに内添されたフィラーとベース
表面の有機物(高分子エマルジョン等)または無機物
(SiO2 等)との突起高さの異なる二種類の粒子を存在
させるようにしていた。
【0018】しかし、ベースに内添されたフィラーによ
る大きな突起とベース表面の粒子による小さな突起との
間に高さの差がありすぎると、磁気テープの摺動により
磁気ヘッドの耐摩耗性に劣る部分(例えば、ガラスやセ
ンダスト合金で構成された部分)の摩耗が生じたり、磁
気テープと磁気ヘッドとの間にスペーシングが生じたり
して、磁気テープからの再生出力のレベルダウン量が多
く、電磁変換特性の劣化が生じていた。
る大きな突起とベース表面の粒子による小さな突起との
間に高さの差がありすぎると、磁気テープの摺動により
磁気ヘッドの耐摩耗性に劣る部分(例えば、ガラスやセ
ンダスト合金で構成された部分)の摩耗が生じたり、磁
気テープと磁気ヘッドとの間にスペーシングが生じたり
して、磁気テープからの再生出力のレベルダウン量が多
く、電磁変換特性の劣化が生じていた。
【0019】従って、この発明の目的は、磁気記録媒体
に記録されたディジタル画像信号の再生出力のエラー訂
正を行う前のビットエラーレートを1×10-4以下に低
減することができるディジタル画像信号の磁気記録用の
磁気記録媒体を提供することにある。また、この発明の
他の目的は、磁気記録媒体の耐久性の向上をはかり、電
磁変換特性の劣化を抑えることができるディジタル画像
信号の磁気記録用の磁気記録媒体を提供することにあ
る。
に記録されたディジタル画像信号の再生出力のエラー訂
正を行う前のビットエラーレートを1×10-4以下に低
減することができるディジタル画像信号の磁気記録用の
磁気記録媒体を提供することにある。また、この発明の
他の目的は、磁気記録媒体の耐久性の向上をはかり、電
磁変換特性の劣化を抑えることができるディジタル画像
信号の磁気記録用の磁気記録媒体を提供することにあ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、非磁性支持体に金属磁性薄膜よりなる磁
性層を形成し、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密
度と厚さと抗磁力との積よりなるエネルギ−積は75G
cmOe以上であり、表面粗さは中心線平均粗さで0.
003μm以下であるとともに、無機材料またはカーボ
ンより選ばれた1種または複数の材料からなる保護膜を
有することを特徴とするものである。
に、本発明は、非磁性支持体に金属磁性薄膜よりなる磁
性層を形成し、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密
度と厚さと抗磁力との積よりなるエネルギ−積は75G
cmOe以上であり、表面粗さは中心線平均粗さで0.
003μm以下であるとともに、無機材料またはカーボ
ンより選ばれた1種または複数の材料からなる保護膜を
有することを特徴とするものである。
【0021】また、本発明は、入力ディジタル画像信号
を複数の画素データからなるブロック単位のデータに変
換してブロック化し、該ブロック化されたデータをブロ
ック単位に圧縮符号化し、該圧縮符号化されたデータを
チャンネル符号化し、該チャンネル符号化されたデータ
を回転ドラムに装着された磁気ヘッドにより磁気記録媒
体に記録するようにしたディジタル画像信号の磁気記録
装置で使用される磁気記録媒体において、当該磁気記録
媒体は非磁性支持体上に金属磁性薄膜よりなる磁性層を
形成してなり、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密
度と厚さと抗磁力との積よりなるエネルギ−積は75G
cmOe以上であり、磁気記録媒体の表面粗さは中心線
平均粗さで0.003μm以下であるとともに、磁性層
表面に無機材料またはカ−ボンより選ばれた1種または
複数の材料からなる保護膜を形成することを特徴とす
る。
を複数の画素データからなるブロック単位のデータに変
換してブロック化し、該ブロック化されたデータをブロ
ック単位に圧縮符号化し、該圧縮符号化されたデータを
チャンネル符号化し、該チャンネル符号化されたデータ
を回転ドラムに装着された磁気ヘッドにより磁気記録媒
体に記録するようにしたディジタル画像信号の磁気記録
装置で使用される磁気記録媒体において、当該磁気記録
媒体は非磁性支持体上に金属磁性薄膜よりなる磁性層を
形成してなり、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密
度と厚さと抗磁力との積よりなるエネルギ−積は75G
cmOe以上であり、磁気記録媒体の表面粗さは中心線
平均粗さで0.003μm以下であるとともに、磁性層
表面に無機材料またはカ−ボンより選ばれた1種または
複数の材料からなる保護膜を形成することを特徴とす
る。
【0022】本発明に係わる保護膜の形成手段は真空薄
膜形成手段により形成された磁性薄膜媒体を走行させな
がらスパッタ法またはCVD法のいずれかより選ばれた
成膜手段により保護膜を作成することを特徴とする。本
発明が適用される磁気記録媒体は、非磁性材料よりなる
非磁性支持体上に磁性層として金属磁性薄膜を設けてな
る金属薄膜型の磁気テープ(いわゆる蒸着テープ)であ
り、かつ、その表面にスパッタ法により保護膜が形成さ
れたものである。
膜形成手段により形成された磁性薄膜媒体を走行させな
がらスパッタ法またはCVD法のいずれかより選ばれた
成膜手段により保護膜を作成することを特徴とする。本
発明が適用される磁気記録媒体は、非磁性材料よりなる
非磁性支持体上に磁性層として金属磁性薄膜を設けてな
る金属薄膜型の磁気テープ(いわゆる蒸着テープ)であ
り、かつ、その表面にスパッタ法により保護膜が形成さ
れたものである。
【0023】上記非磁性支持体上には、強磁性金属材料
を直接被着することにより金属磁性薄膜が磁性層として
形成されているがこの金属磁性材料としては、通常の蒸
着テ−プに使用されるものであれば如何なるものであっ
てもよい。例示すれば、Fe,Co,Niなどの強磁性
金属、Fe−Co,Co−Ni,Fe−Co−Ni,F
e−Cu,Co−Cu,Co−Au,Co−Pt,Mn
−Bi,Mn−Al,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−
Cr,Fe−Co−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−C
o−Ni−Cr等の強磁性合金があげられる。これらの
単層膜であってもよいし多層膜であってもよい。さらに
は、非磁性支持体と金属磁性薄膜間、あるいは多層膜の
場合には、各層間の付着力向上、並びに抗磁力の制御等
のため、下地層または、中間層を設けてもよい。また、
例えば磁性層表面近傍が耐蝕性改善等のために酸化物と
なっていてもよい。
を直接被着することにより金属磁性薄膜が磁性層として
形成されているがこの金属磁性材料としては、通常の蒸
着テ−プに使用されるものであれば如何なるものであっ
てもよい。例示すれば、Fe,Co,Niなどの強磁性
金属、Fe−Co,Co−Ni,Fe−Co−Ni,F
e−Cu,Co−Cu,Co−Au,Co−Pt,Mn
−Bi,Mn−Al,Fe−Cr,Co−Cr,Ni−
Cr,Fe−Co−Cr,Co−Ni−Cr,Fe−C
o−Ni−Cr等の強磁性合金があげられる。これらの
単層膜であってもよいし多層膜であってもよい。さらに
は、非磁性支持体と金属磁性薄膜間、あるいは多層膜の
場合には、各層間の付着力向上、並びに抗磁力の制御等
のため、下地層または、中間層を設けてもよい。また、
例えば磁性層表面近傍が耐蝕性改善等のために酸化物と
なっていてもよい。
【0024】金属磁性薄膜形成の手段としては、真空下
で強磁性材料を加熱蒸発させ非磁性支持体上に沈着させ
る真空蒸着法や、強磁性金属材料の蒸発を放電中で行う
イオンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰囲
気中でグロー放電を越こし生じたアルゴンイオンでター
ゲット表面の原子をたたき出すスパッタ法等、いわゆる
PVD技術によればよい。
で強磁性材料を加熱蒸発させ非磁性支持体上に沈着させ
る真空蒸着法や、強磁性金属材料の蒸発を放電中で行う
イオンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰囲
気中でグロー放電を越こし生じたアルゴンイオンでター
ゲット表面の原子をたたき出すスパッタ法等、いわゆる
PVD技術によればよい。
【0025】また、上記非磁性支持体上に形成された強
磁性金属材料上にはスパッタ法により保護膜層が形成さ
れているがこの材料としては、通常の金属磁性薄膜用保
護膜として一般に使用されるものであれば如何なるもの
であってもよい。例示すれば、カーボン、CrO2 、A
l2 O3 、BN、Co酸化物、MgO、SiO2 、Si
3 O4 、SiNx 、SiC、SiNx −SiO2 、Zr
O2 、TiO2 、TiC、Cu、Cr、Ti、Zn、P
t、Au、Zr、Al、Sn、Ta、CrTi合金、C
rZr合金、CrNb合金、CrTa合金、CrAl合
金、Ni−Mo−Cr−Fe合金等があげられる。これ
らの単層膜であってもよいし多層膜であってもよい。あ
るいは、前記保護膜層をCVD法によって形成してもよ
く、この場合にはカーボン、Al2 O3 、SiO2 、S
i3 N4 、SiC、TiC、TiN等が使用可能であ
る。
磁性金属材料上にはスパッタ法により保護膜層が形成さ
れているがこの材料としては、通常の金属磁性薄膜用保
護膜として一般に使用されるものであれば如何なるもの
であってもよい。例示すれば、カーボン、CrO2 、A
l2 O3 、BN、Co酸化物、MgO、SiO2 、Si
3 O4 、SiNx 、SiC、SiNx −SiO2 、Zr
O2 、TiO2 、TiC、Cu、Cr、Ti、Zn、P
t、Au、Zr、Al、Sn、Ta、CrTi合金、C
rZr合金、CrNb合金、CrTa合金、CrAl合
金、Ni−Mo−Cr−Fe合金等があげられる。これ
らの単層膜であってもよいし多層膜であってもよい。あ
るいは、前記保護膜層をCVD法によって形成してもよ
く、この場合にはカーボン、Al2 O3 、SiO2 、S
i3 N4 、SiC、TiC、TiN等が使用可能であ
る。
【0026】もちろん、本発明にかかる磁気テープの構
成はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲での変更、例えば必要に応じてバックコー
ト層を形成したり、非磁性支持体上に下塗層を形成した
り、潤滑剤、防錆剤などの層を形成することは何等差し
支えない。この場合、バックコート層に含まれる非磁性
顔料、樹脂結合剤あるいは潤滑剤、防錆剤層に含まれる
材料としては従来公知のものがいずれも使用できる。
成はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲での変更、例えば必要に応じてバックコー
ト層を形成したり、非磁性支持体上に下塗層を形成した
り、潤滑剤、防錆剤などの層を形成することは何等差し
支えない。この場合、バックコート層に含まれる非磁性
顔料、樹脂結合剤あるいは潤滑剤、防錆剤層に含まれる
材料としては従来公知のものがいずれも使用できる。
【0027】
【作用】磁気記録媒体の磁性層の面内方向で測定したエ
ネルギ−積が75GcmOe以上であり、磁気記録媒体
の表面粗さは中心線平均粗さで0.003μm以下であ
るとともに、無機材料またはカーボンより選ばれた1種
または複数の材料からなりスパッタあるいはCVDによ
り成膜された保護膜を有することにより、デ−タの記録
密度を1μm2 /bit程度に高めても、磁気記録媒体
に記録されたディジタル画像信号の再生出力のエラ−訂
正を行なう前のビットエラ−レ−トを1×10-4以下に
低減することができるとともに、耐久性に優れた磁気記
録媒体を提供することができる。
ネルギ−積が75GcmOe以上であり、磁気記録媒体
の表面粗さは中心線平均粗さで0.003μm以下であ
るとともに、無機材料またはカーボンより選ばれた1種
または複数の材料からなりスパッタあるいはCVDによ
り成膜された保護膜を有することにより、デ−タの記録
密度を1μm2 /bit程度に高めても、磁気記録媒体
に記録されたディジタル画像信号の再生出力のエラ−訂
正を行なう前のビットエラ−レ−トを1×10-4以下に
低減することができるとともに、耐久性に優れた磁気記
録媒体を提供することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
い。この説明は、下記の順序に従ってなされる。 a.信号処理部 b.ブロック符号化 c.チャンネルエンコーダ及びチャンネルデコーダ d.ヘッド・テープ系 e.電磁変換系
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
い。この説明は、下記の順序に従ってなされる。 a.信号処理部 b.ブロック符号化 c.チャンネルエンコーダ及びチャンネルデコーダ d.ヘッド・テープ系 e.電磁変換系
【0029】a.信号処理部 まず、この一実施例のディジタルVTRの信号処理部に
ついて説明する。図1は記録側の構成を全体として示す
ものである。符号1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力
端子に、例えばカラービデオカメラからの三原色信号
R、G、Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディ
ジタル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号
のクロックレートは上述のD1フォーマットの各コンポ
ーネント信号の周波数と同一とされる。すなわち、それ
ぞれのサンプリング周波数が13.5MHz、6.75
MHzとされ、かつこれらの1サンプル当たりのビット
数が8ビットとされている。従って、入力端子1Y、1
U、1Vに供給される信号のデータ量としては、上述し
たように、約216Mbpsとなる。この信号のうちブ
ランキング期間のデータを除去し、有効領域の情報のみ
を取り出す有効情報抽出回路2によってデータ量が約1
67Mbpsに圧縮される。有効情報抽出回路2の出力
のうちの輝度信号Yが周波数変換回路3に供給され、サ
ンプリング周波数が13.5MHzからその3/4に変
換される。この周波数変換回路3としては、例えば間引
きフィルタが使用され、折り返し歪みが生じないように
なされている。周波数変換回路3の出力信号がブロック
化回路5に供給され、輝度データの順序がブロックの順
序に変換される。ブロック化回路5は、後段に設けられ
たブロック符号化回路8のために設けられている。
ついて説明する。図1は記録側の構成を全体として示す
ものである。符号1Y、1U、1Vでそれぞれ示す入力
端子に、例えばカラービデオカメラからの三原色信号
R、G、Bから形成されたディジタル輝度信号Y、ディ
ジタル色差信号U、Vが供給される。この場合、各信号
のクロックレートは上述のD1フォーマットの各コンポ
ーネント信号の周波数と同一とされる。すなわち、それ
ぞれのサンプリング周波数が13.5MHz、6.75
MHzとされ、かつこれらの1サンプル当たりのビット
数が8ビットとされている。従って、入力端子1Y、1
U、1Vに供給される信号のデータ量としては、上述し
たように、約216Mbpsとなる。この信号のうちブ
ランキング期間のデータを除去し、有効領域の情報のみ
を取り出す有効情報抽出回路2によってデータ量が約1
67Mbpsに圧縮される。有効情報抽出回路2の出力
のうちの輝度信号Yが周波数変換回路3に供給され、サ
ンプリング周波数が13.5MHzからその3/4に変
換される。この周波数変換回路3としては、例えば間引
きフィルタが使用され、折り返し歪みが生じないように
なされている。周波数変換回路3の出力信号がブロック
化回路5に供給され、輝度データの順序がブロックの順
序に変換される。ブロック化回路5は、後段に設けられ
たブロック符号化回路8のために設けられている。
【0030】図3は、符号化の単位のブロックの構造を
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームにまたがる画面を分割することにより、図3に示
すように、(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブ
ロックが多数形成される。図3において、実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
示す。この例は、3次元ブロックであって、例えば2フ
レームにまたがる画面を分割することにより、図3に示
すように、(4ライン×4画素×2フレーム)の単位ブ
ロックが多数形成される。図3において、実線は奇数フ
ィールドのラインを示し、破線は偶数フィールドのライ
ンを示す。
【0031】また、有効情報抽出回路2の出力のうち、
二つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、二つのデ
ィジタル色差信号が交互にライン毎に選択され、1チャ
ンネルのデータに合成される。従って、このサブサンプ
リング及びサブライン回路4からは線順次化されたディ
ジタル色差信号が得られる。この回路4によってサブサ
ンプル及びサブライン化された信号の画素構成を図4に
示す。図4において、○は第1の色差信号Uのサンプリ
ング画素を示し、△は第2の色差信号Vのサンプリング
画素を示し、×はサブサンプルによって間引かれた画素
の位置を示す。
二つの色差信号U、Vがサブサンプリング及びサブライ
ン回路4に供給され、サンプリング周波数がそれぞれ
6.75MHzからその半分に変換された後、二つのデ
ィジタル色差信号が交互にライン毎に選択され、1チャ
ンネルのデータに合成される。従って、このサブサンプ
リング及びサブライン回路4からは線順次化されたディ
ジタル色差信号が得られる。この回路4によってサブサ
ンプル及びサブライン化された信号の画素構成を図4に
示す。図4において、○は第1の色差信号Uのサンプリ
ング画素を示し、△は第2の色差信号Vのサンプリング
画素を示し、×はサブサンプルによって間引かれた画素
の位置を示す。
【0032】サブサンプリング及びサブライン回路4の
線順次出力信号がブロック化回路6に供給される。ブロ
ック化回路6では、ブロック化回路5と同様に、テレビ
ジョン信号の走査の順序の色差データがブロックの順序
のデータに変換される。このブロック化回路6は、ブロ
ック化回路5と同様に、色差データを(4ライン×4画
素×2フレーム)のブロック構造に変換する。ブロック
化回路5及び6の出力信号が合成回路7に供給される。
線順次出力信号がブロック化回路6に供給される。ブロ
ック化回路6では、ブロック化回路5と同様に、テレビ
ジョン信号の走査の順序の色差データがブロックの順序
のデータに変換される。このブロック化回路6は、ブロ
ック化回路5と同様に、色差データを(4ライン×4画
素×2フレーム)のブロック構造に変換する。ブロック
化回路5及び6の出力信号が合成回路7に供給される。
【0033】合成回路7では、ブロックの順序に変換さ
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、合成回路7の出力信号がブロック符号化回路8
に供給される。このブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する)、DCT回路等が適
用できる。ブロック符号化回路8の出力信号がフレーム
化回路9に供給され、フレーム構造のデータに変換され
る。このフレーム化回路9では、画像系のクロックと記
録系のクロックとの乗り換えが行われる。
れた輝度信号及び色差信号が1チャンネルのデータに変
換され、合成回路7の出力信号がブロック符号化回路8
に供給される。このブロック符号化回路8としては、後
述するようにブロック毎のダイナミックレンジに適応し
た符号化回路(ADRCと称する)、DCT回路等が適
用できる。ブロック符号化回路8の出力信号がフレーム
化回路9に供給され、フレーム構造のデータに変換され
る。このフレーム化回路9では、画像系のクロックと記
録系のクロックとの乗り換えが行われる。
【0034】フレーム化回路9の出力信号がエラー訂正
符号のパリティ発生回路10に供給され、エラー訂正符
号のパリティが生成される。パリティ発生回路10の出
力信号がチャンネルエンコーダ11に供給され、記録デ
ータの低域部分を減少させるようなチャンネルコーディ
ングがなされる。チャンネルエンコーダ11の出力信号
が記録アンプ12A、12B及び回転トランス(図示せ
ず)を介して磁気ヘッド13A、13Bに供給され、磁
気テープに記録される。
符号のパリティ発生回路10に供給され、エラー訂正符
号のパリティが生成される。パリティ発生回路10の出
力信号がチャンネルエンコーダ11に供給され、記録デ
ータの低域部分を減少させるようなチャンネルコーディ
ングがなされる。チャンネルエンコーダ11の出力信号
が記録アンプ12A、12B及び回転トランス(図示せ
ず)を介して磁気ヘッド13A、13Bに供給され、磁
気テープに記録される。
【0035】なお、図示は省略するが、オーディオ信号
は、ビデオ信号とは別に圧縮符号化され、チャンネルエ
ンコーダに供給される。
は、ビデオ信号とは別に圧縮符号化され、チャンネルエ
ンコーダに供給される。
【0036】上述の信号処理によって、入力のデータ量
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出することによ
って約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換と
サブサンプル及びサブラインとによって、これが84M
bpsに減少される。このデータは、ブロック符号化回
路8で圧縮符号化することにより約25Mbpsに圧縮
され、その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な
情報を加えて、記録データ量としては31.56Mbp
s程度となる。
216Mbpsが有効走査期間のみを抽出することによ
って約167Mbpsに低減され、さらに周波数変換と
サブサンプル及びサブラインとによって、これが84M
bpsに減少される。このデータは、ブロック符号化回
路8で圧縮符号化することにより約25Mbpsに圧縮
され、その後のパリティ、オーディオ信号等の付加的な
情報を加えて、記録データ量としては31.56Mbp
s程度となる。
【0037】次に、再生側の構成について図2を参照し
て説明する。図2において磁気ヘッド13A、13Bか
らの再生データが回転トランス(図示せず)及び再生ア
ンプ21A、21Bを介してチャンネルデコーダ22に
供給される。チャンネルデコーダ22において、チャン
ネルコーディングの復調がされ、チャンネルデコーダ2
2の出力信号がTBC回路(時間軸補正回路)23に供
給される。このTBC回路23において、再生信号の時
間軸変動成分が除去される。TBC回路23からの再生
データがECC回路24に供給され、エラー訂正符号を
用いたエラー訂正とエラー修整とが行われる。ECC回
路24の出力信号がフレーム分解回路25に供給され
る。
て説明する。図2において磁気ヘッド13A、13Bか
らの再生データが回転トランス(図示せず)及び再生ア
ンプ21A、21Bを介してチャンネルデコーダ22に
供給される。チャンネルデコーダ22において、チャン
ネルコーディングの復調がされ、チャンネルデコーダ2
2の出力信号がTBC回路(時間軸補正回路)23に供
給される。このTBC回路23において、再生信号の時
間軸変動成分が除去される。TBC回路23からの再生
データがECC回路24に供給され、エラー訂正符号を
用いたエラー訂正とエラー修整とが行われる。ECC回
路24の出力信号がフレーム分解回路25に供給され
る。
【0038】フレーム分解回路25によって、ブロック
符号化データの各成分がそれぞれ分離されると共に、記
録系のクロックから画像系のクロックへの乗り換えがな
される。フレーム分解回路25で分離された各データが
ブロック復号回路26に供給され、各ブロック単位に原
データと対応する復元データが復号され、復号データが
分配回路27に供給される。この分配回路27で、復号
データが輝度信号と色差信号とに分離される。これらの
輝度信号及び色差信号がブロック分解回路28及び29
にそれぞれ供給される。ブロック分解回路28及び29
は、送信側のブロック化回路5及び6と逆に、ブロック
の順序の復号データをラスター走査の順に変換する。
符号化データの各成分がそれぞれ分離されると共に、記
録系のクロックから画像系のクロックへの乗り換えがな
される。フレーム分解回路25で分離された各データが
ブロック復号回路26に供給され、各ブロック単位に原
データと対応する復元データが復号され、復号データが
分配回路27に供給される。この分配回路27で、復号
データが輝度信号と色差信号とに分離される。これらの
輝度信号及び色差信号がブロック分解回路28及び29
にそれぞれ供給される。ブロック分解回路28及び29
は、送信側のブロック化回路5及び6と逆に、ブロック
の順序の復号データをラスター走査の順に変換する。
【0039】ブロック分解回路28からの復号輝度信号
が補間フィルタ30に供給される。補間フィルタ30で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fs から4fs
(4fs =13.5MHz) に変換される。補間フィル
タ30からのディジタル輝度信号Yは出力端子33Yに
取り出される。
が補間フィルタ30に供給される。補間フィルタ30で
は、輝度信号のサンプリングレートが3fs から4fs
(4fs =13.5MHz) に変換される。補間フィル
タ30からのディジタル輝度信号Yは出力端子33Yに
取り出される。
【0040】一方、ブロック分解回路29からのディジ
タル色差信号が分配回路31に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U、Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路31からのディジ
タル色差信号U及びVが補間回路32に供給され、それ
ぞれ補間される。補間回路32は、復元された画素デー
タを用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間す
るもので、この補間回路32からは、サンプリングレー
トが4fs のディジタル色差信号U及びVが得られ、出
力端子33U、33Vにそれぞれ取り出される。
タル色差信号が分配回路31に供給され、線順次化され
たディジタル色差信号U、Vがディジタル色差信号U及
びVにそれぞれ分離される。分配回路31からのディジ
タル色差信号U及びVが補間回路32に供給され、それ
ぞれ補間される。補間回路32は、復元された画素デー
タを用いて間引かれたライン及び画素のデータを補間す
るもので、この補間回路32からは、サンプリングレー
トが4fs のディジタル色差信号U及びVが得られ、出
力端子33U、33Vにそれぞれ取り出される。
【0041】b.ブロック符号化 上述の図1におけるブロック符号化回路8としては、先
に本出願人が出願した特願昭59−266407号、特
願昭59−269866号等に示されるADRC(Adapt
ive Dynamic Range Coding) エンコーダが用いられる。
このADRCエンコーダは、各ブロックに含まれる複数
の画素データの最大値MAX及び最小値MINを検出
し、これらの最大値MAX及び最小値MINからブロッ
クのダイナミックレンジDRを検出し、このダイナミッ
クレンジDRに適応した符号化を行い、原画素データの
ビット数よりも少ないビット数により、再量子化を行う
ものである。ブロック符号化回路8の他の例として、各
ブロックの画素データをDCT(Discrete Cosine Trans
form) した後、このDCTで得られた係数データを量子
化し、量子化データをランレングス・ハフマン符号化し
て圧縮符号化する構成を用いても良い。
に本出願人が出願した特願昭59−266407号、特
願昭59−269866号等に示されるADRC(Adapt
ive Dynamic Range Coding) エンコーダが用いられる。
このADRCエンコーダは、各ブロックに含まれる複数
の画素データの最大値MAX及び最小値MINを検出
し、これらの最大値MAX及び最小値MINからブロッ
クのダイナミックレンジDRを検出し、このダイナミッ
クレンジDRに適応した符号化を行い、原画素データの
ビット数よりも少ないビット数により、再量子化を行う
ものである。ブロック符号化回路8の他の例として、各
ブロックの画素データをDCT(Discrete Cosine Trans
form) した後、このDCTで得られた係数データを量子
化し、量子化データをランレングス・ハフマン符号化し
て圧縮符号化する構成を用いても良い。
【0042】ここでは、ADRCエンコーダを用い、さ
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図5を参照して説明する。図5において、
符号41で示す入力端子に、例えば1サンプルが8ビッ
トに量子化されたディジタルビデオ信号(或いはディジ
タル色差信号)が図1の合成回路7より入力される。
らにマルチダビングした時にも画質劣化が生じないエン
コーダの例を図5を参照して説明する。図5において、
符号41で示す入力端子に、例えば1サンプルが8ビッ
トに量子化されたディジタルビデオ信号(或いはディジ
タル色差信号)が図1の合成回路7より入力される。
【0043】入力端子41からのブロック化データが最
大値、最小値検出回路43及び遅延回路44に供給され
る。最大値、最小値検出回路43は、ブロック毎に最小
値MIN、最大値MAXを検出する。遅延回路44は、
最大値及び最小値が検出されるのに要する時間、入力デ
ータを遅延させる。遅延回路44からの画素データが比
較回路45及び比較回路46に供給される。
大値、最小値検出回路43及び遅延回路44に供給され
る。最大値、最小値検出回路43は、ブロック毎に最小
値MIN、最大値MAXを検出する。遅延回路44は、
最大値及び最小値が検出されるのに要する時間、入力デ
ータを遅延させる。遅延回路44からの画素データが比
較回路45及び比較回路46に供給される。
【0044】最大値、最小値検出回路43からの最大値
MAXが減算回路47に供給され、最小値MINが加算
回路48に供給される。これらの減算回路47及び加算
回路48には、ビットシフト回路49から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化をした場合の1量子化
ステップ幅の値(Δ=(1/16)DR)が供給され
る。ビットシフト回路49は、(1/16)の割算を行
うように、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトす
る構成とされている。減算回路47からは、(MAX−
Δ)のしきい値が得られ、加算回路48からは、(MI
N+Δ)のしきい値が得られる。これらの減算回路47
及び加算回路48からのしきい値が比較回路45及び4
6にそれぞれ供給される。
MAXが減算回路47に供給され、最小値MINが加算
回路48に供給される。これらの減算回路47及び加算
回路48には、ビットシフト回路49から4ビット固定
長でノンエッジマッチング量子化をした場合の1量子化
ステップ幅の値(Δ=(1/16)DR)が供給され
る。ビットシフト回路49は、(1/16)の割算を行
うように、ダイナミックレンジDRを4ビットシフトす
る構成とされている。減算回路47からは、(MAX−
Δ)のしきい値が得られ、加算回路48からは、(MI
N+Δ)のしきい値が得られる。これらの減算回路47
及び加算回路48からのしきい値が比較回路45及び4
6にそれぞれ供給される。
【0045】なお、このしきい値を規定する値Δは、量
子化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定
値としても良い。比較回路45の出力信号がANDゲー
ト50に供給され、比較回路46の出力信号がANDゲ
ート51に供給される。ANDゲート50及び51に
は、遅延回路44からの入力データが供給される。比較
回路45の出力信号は、入力データがしきい値より大き
い時にハイレベルとなり、従って、ANDゲート50の
出力端子には、(MAX〜MAX−Δ)の最大レベル範
囲に含まれる入力データの画素データが抽出される。比
較回路46の出力信号は、入力データがしきい値より小
さい時にハイレベルとなり、従って、ANDゲート51
の出力端子には、(MIN〜MIN+Δ)の最小レベル
範囲に含まれる入力データの画素データが抽出される。
子化ステップ幅に限らず、ノイズレベルに相当する固定
値としても良い。比較回路45の出力信号がANDゲー
ト50に供給され、比較回路46の出力信号がANDゲ
ート51に供給される。ANDゲート50及び51に
は、遅延回路44からの入力データが供給される。比較
回路45の出力信号は、入力データがしきい値より大き
い時にハイレベルとなり、従って、ANDゲート50の
出力端子には、(MAX〜MAX−Δ)の最大レベル範
囲に含まれる入力データの画素データが抽出される。比
較回路46の出力信号は、入力データがしきい値より小
さい時にハイレベルとなり、従って、ANDゲート51
の出力端子には、(MIN〜MIN+Δ)の最小レベル
範囲に含まれる入力データの画素データが抽出される。
【0046】ANDゲート50の出力信号が平均化回路
52に供給され、ANDゲート51の出力信号が平均化
回路53に供給される。これらの平均化回路52及び5
3は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子54
からブロック周期のリセット信号がこれらの平均化回路
52及び53に供給されている。平均化回路52から
は、(MAX〜MAX−Δ)の最大レベル範囲に属する
画素データの平均値MAX´が得られ、平均化回路53
からは、(MIN〜MIN+Δ)の最小レベル範囲に属
する画素データの平均値MIN´が得られる。平均値M
AX´から平均値MIN´が減算回路55で減算され、
減算回路55からダイナミックレンジDR´が得られ
る。
52に供給され、ANDゲート51の出力信号が平均化
回路53に供給される。これらの平均化回路52及び5
3は、ブロック毎に平均値を算出するもので、端子54
からブロック周期のリセット信号がこれらの平均化回路
52及び53に供給されている。平均化回路52から
は、(MAX〜MAX−Δ)の最大レベル範囲に属する
画素データの平均値MAX´が得られ、平均化回路53
からは、(MIN〜MIN+Δ)の最小レベル範囲に属
する画素データの平均値MIN´が得られる。平均値M
AX´から平均値MIN´が減算回路55で減算され、
減算回路55からダイナミックレンジDR´が得られ
る。
【0047】また、平均値MIN´が減算回路56に供
給され、遅延回路57を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路56において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路58
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を伝送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路59において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路58に供給される。
給され、遅延回路57を介された入力データから平均値
MIN´が減算回路56において減算され、最小値除去
後のデータPDIが形成される。このデータPDI及び
修整されたダイナミックレンジDR´が量子化回路58
に供給される。この実施例では、量子化に割り当てられ
るビット数nが0ビット(コード信号を伝送しない)、
1ビット、2ビット、3ビット、4ビットの何れかとさ
れる可変長のADRCであって、エッジマッチング量子
化がなされる。割り当てビット数nは、ブロック毎にビ
ット数決定回路59において決定され、ビット数nのデ
ータが量子化回路58に供給される。
【0048】可変長ADRCは、ダイナミックレンジD
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックで
は、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い
符号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決
定する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<
T4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コー
ド信号が伝送されず、ダイナミックレンジDR´の情報
のみが伝送され、(T1≦DR´<T2)のブロック
は、(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロ
ックは、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)の
ブロックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブ
ロックは、(n=4)とされる。
R´が小さいブロックでは、割り当てビット数nを少な
くし、ダイナミックレンジDR´が大きいブロックで
は、割り当てビット数nを多くすることで、効率の良い
符号化を行うことができる。すなわち、ビット数nを決
定する際のしきい値をT1〜T4(T1<T2<T3<
T4)とすると、(DR´<T1)のブロックは、コー
ド信号が伝送されず、ダイナミックレンジDR´の情報
のみが伝送され、(T1≦DR´<T2)のブロック
は、(n=1)とされ、(T2≦DR´<T3)のブロ
ックは、(n=2)とされ、(T3≦DR´<T4)の
ブロックは、(n=3)とされ、(DR´≧T4)のブ
ロックは、(n=4)とされる。
【0049】このような可変長ADRCでは、しきい値
T1〜T4を変えることにより、発生情報量を制御する
こと(いわゆるバッファリング)ができる。従って、1
フィールド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所
定値にすることが要求されるこの発明のディジタルVT
Rのような伝送路に対しても可変長ADRCを適用でき
る。
T1〜T4を変えることにより、発生情報量を制御する
こと(いわゆるバッファリング)ができる。従って、1
フィールド或いは、1フレーム当たりの発生情報量を所
定値にすることが要求されるこの発明のディジタルVT
Rのような伝送路に対しても可変長ADRCを適用でき
る。
【0050】図5において、符号60は、発生情報量を
所定値にするためのしきい値T1〜T4を決定するバッ
ファリング回路を示す。バッファリング回路60では、
しきい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば
32組用意されており、これらのしきい値の組がパラメ
ータコードPi(i=0、1、2、・・、31)により
区別される。パラメータコードPiの番号iが大きくな
るに従って、発生情報量が単調に減少するように設定さ
れている。但し、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
所定値にするためのしきい値T1〜T4を決定するバッ
ファリング回路を示す。バッファリング回路60では、
しきい値の組(T1、T2、T3、T4)が複数例えば
32組用意されており、これらのしきい値の組がパラメ
ータコードPi(i=0、1、2、・・、31)により
区別される。パラメータコードPiの番号iが大きくな
るに従って、発生情報量が単調に減少するように設定さ
れている。但し、発生情報量が減少するに従って、復元
画像の画質が劣化する。
【0051】バッファリング回路60からのしきい値T
1〜T4が比較回路61に供給され、遅延回路62を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路61に供給
される。遅延回路62は、バッファリング回路60でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路61では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路59に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路58で
は、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nと
を用いて遅延回路63を介された最小値除去後のデータ
PDIがエッジマッチングの量子化により、コード信号
DTに変換される。量子化回路58は、例えばROMで
構成されている。
1〜T4が比較回路61に供給され、遅延回路62を介
されたダイナミックレンジDR´が比較回路61に供給
される。遅延回路62は、バッファリング回路60でし
きい値の組が決定されるのに要する時間、DR´を遅延
させる。比較回路61では、ブロックのダイナミックレ
ンジDR´と各しきい値とがそれぞれ比較され、比較出
力がビット数決定回路59に供給され、そのブロックの
割り当てビット数nが決定される。量子化回路58で
は、ダイナミックレンジDR´と割り当てビット数nと
を用いて遅延回路63を介された最小値除去後のデータ
PDIがエッジマッチングの量子化により、コード信号
DTに変換される。量子化回路58は、例えばROMで
構成されている。
【0052】遅延回路62及び64をそれぞれ介して修
整されたダイナミックレンジDR´及び平均値MIN´
が出力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示
すパラメータコードPiが出力される。この例では、一
旦ノンエッジマッチ量子化された信号が新たなダイナミ
ックレンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されて
いるためにダビングした時の画像劣化は少ないものとさ
れる。
整されたダイナミックレンジDR´及び平均値MIN´
が出力され、さらにコード信号DTとしきい値の組を示
すパラメータコードPiが出力される。この例では、一
旦ノンエッジマッチ量子化された信号が新たなダイナミ
ックレンジ情報に基づいて、エッジマッチ量子化されて
いるためにダビングした時の画像劣化は少ないものとさ
れる。
【0053】c.チャンネルエンコーダ及びチャンネルデコーダ 次に、図1のチャンネルエンコーダ11及びチャンネル
デコーダ22について説明する。これらの回路の詳細に
ついては、本出願人が出願した特願平1−143491
号にその具体構成が開示されているが、その概略構成に
ついて図6及び図7を参照して説明する。
デコーダ22について説明する。これらの回路の詳細に
ついては、本出願人が出願した特願平1−143491
号にその具体構成が開示されているが、その概略構成に
ついて図6及び図7を参照して説明する。
【0054】図6において、符号71は、図1のパリテ
ィ発生回路10の出力が供給される適応型スクランブル
回路で、複数のM系列のスクランブル回路が用意され、
その中で入力信号に対し高周波成分及び直流成分の最も
少ない出力が得られるようなM系列が選択されるように
構成されている。符号72がパーシャルレスポンス・ク
ラス4検出方式のためのプリコーダで1/1−D2 (D
は単位遅延用回路)の演算処理がなされる。このプリコ
ーダ出力を記録アンプ12A、12Bを介して磁気ヘッ
ド13A、13Bにより記録・再生し、再生出力を再生
アンプ21A、21Bによって増幅するようになされて
いる。
ィ発生回路10の出力が供給される適応型スクランブル
回路で、複数のM系列のスクランブル回路が用意され、
その中で入力信号に対し高周波成分及び直流成分の最も
少ない出力が得られるようなM系列が選択されるように
構成されている。符号72がパーシャルレスポンス・ク
ラス4検出方式のためのプリコーダで1/1−D2 (D
は単位遅延用回路)の演算処理がなされる。このプリコ
ーダ出力を記録アンプ12A、12Bを介して磁気ヘッ
ド13A、13Bにより記録・再生し、再生出力を再生
アンプ21A、21Bによって増幅するようになされて
いる。
【0055】チャンネルデコーダ22の構成を示す図7
において、符号73がパーシャルレスポンス・クラス4
の再生側の演算処理回路を示し、1+Dの演算が再生ア
ンプ21A、21Bの出力に対して行われる。符号74
がいわゆるビタビ復号回路を示し、演算処理回路73の
出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用いた演
算により、ノイズに強いデータの復号が行われる。この
ビタビ復号回路74の出力がディスクランブル回路75
に供給され、記録側でのスクランブル処理によって並び
かえられたデータが元の系列に戻されて原データが復元
される。この実施例において用いられるビタビ復号回路
74によって、ビット毎の復号を行う場合よりも、再生
C/N換算で3dBの改善がなされる。
において、符号73がパーシャルレスポンス・クラス4
の再生側の演算処理回路を示し、1+Dの演算が再生ア
ンプ21A、21Bの出力に対して行われる。符号74
がいわゆるビタビ復号回路を示し、演算処理回路73の
出力に対してデータの相関性や確からしさ等を用いた演
算により、ノイズに強いデータの復号が行われる。この
ビタビ復号回路74の出力がディスクランブル回路75
に供給され、記録側でのスクランブル処理によって並び
かえられたデータが元の系列に戻されて原データが復元
される。この実施例において用いられるビタビ復号回路
74によって、ビット毎の復号を行う場合よりも、再生
C/N換算で3dBの改善がなされる。
【0056】d.テープ・ヘッド系 上述の磁気ヘッド13A及び13Bは、図8Aに示すよ
うに、回転ドラム76に対して、180°の対向間隔で
取りつけられている。或いは図8Bに示すように、磁気
ヘッド13A及び13Bが一体構造とされた形でドラム
76に取りつけられる。ドラム76の周面には、180
°よりやや大きいか、またはやや少ない巻き付け角で磁
気テープ(図示せず)が斜めに巻きつけられている。図
8Aに示すヘッド配置では、磁気テープに対して磁気ヘ
ッド13A及び13Bがほぼ交互に接し、図8Bに示す
ヘッド配置では、磁気ヘッド13A及び13Bが同時に
磁気テープを走査する。
うに、回転ドラム76に対して、180°の対向間隔で
取りつけられている。或いは図8Bに示すように、磁気
ヘッド13A及び13Bが一体構造とされた形でドラム
76に取りつけられる。ドラム76の周面には、180
°よりやや大きいか、またはやや少ない巻き付け角で磁
気テープ(図示せず)が斜めに巻きつけられている。図
8Aに示すヘッド配置では、磁気テープに対して磁気ヘ
ッド13A及び13Bがほぼ交互に接し、図8Bに示す
ヘッド配置では、磁気ヘッド13A及び13Bが同時に
磁気テープを走査する。
【0057】磁気ヘッド13A及び13Bのそれぞれの
ギャップの延長方向(アジマス角と称する)が異ならさ
れている。例えば図9に示すように、磁気ヘッド13A
と13Bとの間に、±20°のアジマス角が設定されて
いる。このアジマス角の相違により、磁気テープには、
図10に示すような記録パターンが形成される。この図
10からわかるように、磁気テープ上に形成された隣合
うトラックTA及びTBは、アジマス角が相違した磁気
ヘッド13A及び13Bによりそれぞれ形成されたもの
となる。従って、再生時には、アジマス損失により、隣
合うトラック間のクロストーク量を低減することができ
る。
ギャップの延長方向(アジマス角と称する)が異ならさ
れている。例えば図9に示すように、磁気ヘッド13A
と13Bとの間に、±20°のアジマス角が設定されて
いる。このアジマス角の相違により、磁気テープには、
図10に示すような記録パターンが形成される。この図
10からわかるように、磁気テープ上に形成された隣合
うトラックTA及びTBは、アジマス角が相違した磁気
ヘッド13A及び13Bによりそれぞれ形成されたもの
となる。従って、再生時には、アジマス損失により、隣
合うトラック間のクロストーク量を低減することができ
る。
【0058】図11A及び図11Bは、磁気ヘッド13
A、13Bを一体構造(いわゆるダブルアジマスヘッ
ド)とした場合のより具体的な構成を示す。例えば15
0rps(NTSC方式)の高速で回転される上ドラム7
6に対して、一体構造の磁気ヘッド13A及び13Bが
取りつけられ、下ドラム77が固定とされている。従っ
て、磁気テープ78には、1フィールドのデータが5本
のトラックに分割して記録される。このセグメント方式
により、トラックの長さを短くすることができ、トラッ
クの直線性のエラーを小さくできる。磁気テープ78の
巻き付け角θは例えば166°とされ、ドラム径φは1
6.5mmとされている。
A、13Bを一体構造(いわゆるダブルアジマスヘッ
ド)とした場合のより具体的な構成を示す。例えば15
0rps(NTSC方式)の高速で回転される上ドラム7
6に対して、一体構造の磁気ヘッド13A及び13Bが
取りつけられ、下ドラム77が固定とされている。従っ
て、磁気テープ78には、1フィールドのデータが5本
のトラックに分割して記録される。このセグメント方式
により、トラックの長さを短くすることができ、トラッ
クの直線性のエラーを小さくできる。磁気テープ78の
巻き付け角θは例えば166°とされ、ドラム径φは1
6.5mmとされている。
【0059】また、ダブルアジマスヘッドを使用し、同
時記録を行っている。通常、上ドラム76の回転部の偏
心等により、磁気テープ78の振動が生じ、トラックの
直線性のエラーが発生する。図12Aに示すように、磁
気テープ78が下側に押さえつけられ、また、図12B
に示すように、磁気テープ78が上側に引っ張られ、こ
れにより磁気テープ78が振動し、トラックの直線性が
劣化する。しかしながら、ダブルアジマスヘッドで同時
記録を行うことにより、180°で一対の磁気ヘッドが
対向配置されたものと比較して、この直線性のエラー量
を小さくすることができる。さらに、ダブルアジマスヘ
ッドは、ヘッド間の距離が小さいので、ペアリング調整
をより正確に行うことができるという利点がある。この
ようなテープ・ヘッド系により、狭い幅のトラックの記
録・再生を行うことができる。
時記録を行っている。通常、上ドラム76の回転部の偏
心等により、磁気テープ78の振動が生じ、トラックの
直線性のエラーが発生する。図12Aに示すように、磁
気テープ78が下側に押さえつけられ、また、図12B
に示すように、磁気テープ78が上側に引っ張られ、こ
れにより磁気テープ78が振動し、トラックの直線性が
劣化する。しかしながら、ダブルアジマスヘッドで同時
記録を行うことにより、180°で一対の磁気ヘッドが
対向配置されたものと比較して、この直線性のエラー量
を小さくすることができる。さらに、ダブルアジマスヘ
ッドは、ヘッド間の距離が小さいので、ペアリング調整
をより正確に行うことができるという利点がある。この
ようなテープ・ヘッド系により、狭い幅のトラックの記
録・再生を行うことができる。
【0060】e.電磁変換系 次にこの発明に用いられる電磁変換系について説明す
る。まず、本実施例において使用した蒸着テープの製造
装置の構成について説明する。図13に示す様に、この
製造装置においては、頭部と低部にそれぞれ設けられた
排気口81から排気されて内部が真空状態となされた真
空室82内に、図中時計回り方向に定速回転する送りロ
ール83と、同じく図中の時計回り方向に定速回転する
巻取りロール84とが設けられ、これら送りロール83
から巻取りロール84にテープ状の非磁性支持体85が
順次走行するようになされている。
る。まず、本実施例において使用した蒸着テープの製造
装置の構成について説明する。図13に示す様に、この
製造装置においては、頭部と低部にそれぞれ設けられた
排気口81から排気されて内部が真空状態となされた真
空室82内に、図中時計回り方向に定速回転する送りロ
ール83と、同じく図中の時計回り方向に定速回転する
巻取りロール84とが設けられ、これら送りロール83
から巻取りロール84にテープ状の非磁性支持体85が
順次走行するようになされている。
【0061】これら送りロール83から巻取りロール8
4側に上記非磁性支持体85が走行する中途部には、上
記各ロール83、84の径よりも大径となされた冷却キ
ャン86が設けられている。この冷却キャン86は、上
記非磁性支持体85を図中下方に引き出す様に設けら
れ、図中の時計回り方向に定速回転する構成とされる。
尚、上記送りロール83、巻取りロール84、及び、冷
却キャン86は、それぞれ非磁性支持体85の幅と略同
じ長さからなる円筒状をなすものであり、また上記冷却
キャン86には、内部に図示しない冷却装置が設けら
れ、上記非磁性支持体85の温度上昇による変形等を抑
制し得るようになされている。
4側に上記非磁性支持体85が走行する中途部には、上
記各ロール83、84の径よりも大径となされた冷却キ
ャン86が設けられている。この冷却キャン86は、上
記非磁性支持体85を図中下方に引き出す様に設けら
れ、図中の時計回り方向に定速回転する構成とされる。
尚、上記送りロール83、巻取りロール84、及び、冷
却キャン86は、それぞれ非磁性支持体85の幅と略同
じ長さからなる円筒状をなすものであり、また上記冷却
キャン86には、内部に図示しない冷却装置が設けら
れ、上記非磁性支持体85の温度上昇による変形等を抑
制し得るようになされている。
【0062】従って、上記非磁性支持体85は、送りロ
ール83から順次送り出され、さらに上記冷却キャン8
6の周面を通過し、巻取りロール84に巻取られていく
ようになされている。尚、上記送りロール83と上記冷
却キャン86との間及び該冷却キャン86と上記巻取り
ロール84との間にはそれぞれガイドロール87、88
が配設され、上記送りロール83から冷却キャン86及
び該冷却キャン86から巻取りロール84にわたって走
行する非磁性支持体85に所定のテンションをかけ、該
非磁性支持体85が円滑に走行するようになされてい
る。また、上記真空室内には、上記冷却キャン86の下
方にルツボ89が設けられ、このルツボ89内に金属磁
性材料90が充填されている。このルツボ89は、上記
冷却キャン86の長さと略同一の幅を有してなる。
ール83から順次送り出され、さらに上記冷却キャン8
6の周面を通過し、巻取りロール84に巻取られていく
ようになされている。尚、上記送りロール83と上記冷
却キャン86との間及び該冷却キャン86と上記巻取り
ロール84との間にはそれぞれガイドロール87、88
が配設され、上記送りロール83から冷却キャン86及
び該冷却キャン86から巻取りロール84にわたって走
行する非磁性支持体85に所定のテンションをかけ、該
非磁性支持体85が円滑に走行するようになされてい
る。また、上記真空室内には、上記冷却キャン86の下
方にルツボ89が設けられ、このルツボ89内に金属磁
性材料90が充填されている。このルツボ89は、上記
冷却キャン86の長さと略同一の幅を有してなる。
【0063】一方、上記真空室82の側壁部には、上記
ルツボ89内に充填された金属磁性材料90を加熱蒸発
させるための電子銃91が取り付けられる。この電子銃
91は、当該電子銃91より放出される電子線Xが上記
ルツボ89内の金属磁性材料90に照射されるような位
置に配設される。そして、この電子銃91によって蒸発
した金属磁性材料90が上記冷却キャン86の周面を定
速走行する非磁性支持体85上に磁性層として被着形成
されるようになっている。
ルツボ89内に充填された金属磁性材料90を加熱蒸発
させるための電子銃91が取り付けられる。この電子銃
91は、当該電子銃91より放出される電子線Xが上記
ルツボ89内の金属磁性材料90に照射されるような位
置に配設される。そして、この電子銃91によって蒸発
した金属磁性材料90が上記冷却キャン86の周面を定
速走行する非磁性支持体85上に磁性層として被着形成
されるようになっている。
【0064】また、上記冷却キャン86と上記ルツボ8
9との間であって該冷却キャン86の近傍には、シャッ
タ92が配設されている。このシャッタ92は、上記冷
却キャン86の周面を定速走行する非磁性支持体85の
所定領域を覆う形で形成され、このシャッタ92により
上記蒸発せしめられた金属磁性材料90が上記非磁性支
持体2に対して所定の角度範囲で斜めに蒸着されるよう
になっている。更に、このような蒸着に際し、上記真空
室82の側壁部を貫通して設けられる酸素ガス導入口9
3を介して非磁性支持体85の表面に酸素ガスが供給さ
れ、磁気特性、耐久性及び耐候性の向上が図られてい
る。
9との間であって該冷却キャン86の近傍には、シャッ
タ92が配設されている。このシャッタ92は、上記冷
却キャン86の周面を定速走行する非磁性支持体85の
所定領域を覆う形で形成され、このシャッタ92により
上記蒸発せしめられた金属磁性材料90が上記非磁性支
持体2に対して所定の角度範囲で斜めに蒸着されるよう
になっている。更に、このような蒸着に際し、上記真空
室82の側壁部を貫通して設けられる酸素ガス導入口9
3を介して非磁性支持体85の表面に酸素ガスが供給さ
れ、磁気特性、耐久性及び耐候性の向上が図られてい
る。
【0065】次に、本実施例において使用したスパッタ
製造装置の構成について説明する。図14に示す様に、
この製造装置においては、頭部と低部にそれぞれ設けら
れた排気口111から排気されて内部が真空状態となさ
れた真空室112内に、図中計回り方向に定速回転する
送りロール113と、同じく図中の時計回り方向に定速
回転する巻取りロール114とが設けられ、これら送り
ロール113から巻取りロール114にテープ状の非磁
性支持体115が順次走行するようになされている。
製造装置の構成について説明する。図14に示す様に、
この製造装置においては、頭部と低部にそれぞれ設けら
れた排気口111から排気されて内部が真空状態となさ
れた真空室112内に、図中計回り方向に定速回転する
送りロール113と、同じく図中の時計回り方向に定速
回転する巻取りロール114とが設けられ、これら送り
ロール113から巻取りロール114にテープ状の非磁
性支持体115が順次走行するようになされている。
【0066】これら送りロール113から巻取りロール
114側に上記非磁性支持体115が走行する中途部に
は、上記各ロール113、114の径よりも大径となさ
れた円筒キャン116が設けられている。この円筒キャ
ン116は、上記非磁性支持体115を図中下方に引き
出す様に設けられ、図中の時計回り方向に定速回転する
構成とされる。尚、上記送りロール113、巻取りロー
ル114、及び、円筒キャン116は、それぞれ非磁性
支持体115の幅と略同じ長さからなる円筒状をなすも
のであり、また上記円筒キャン116には、内部に図示
しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持体115の
温度上昇による変形等を抑制し得るようになされてい
る。
114側に上記非磁性支持体115が走行する中途部に
は、上記各ロール113、114の径よりも大径となさ
れた円筒キャン116が設けられている。この円筒キャ
ン116は、上記非磁性支持体115を図中下方に引き
出す様に設けられ、図中の時計回り方向に定速回転する
構成とされる。尚、上記送りロール113、巻取りロー
ル114、及び、円筒キャン116は、それぞれ非磁性
支持体115の幅と略同じ長さからなる円筒状をなすも
のであり、また上記円筒キャン116には、内部に図示
しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持体115の
温度上昇による変形等を抑制し得るようになされてい
る。
【0067】従って、上記非磁性支持体115は、送り
ロール113から順次送り出され、さらに上記冷却キャ
ン116の周面を通過し、巻取りロール114に巻取ら
れていくようになされている。尚、上記送りロール11
3と上記円筒キャン116との間及び該冷却キャン11
6と上記巻取りロール114との間にはそれぞれガイド
ロール117、118が配設され、上記送りロール11
3から円筒キャン116及び該円筒キャン116から巻
取りロール114にわたって走行する非磁性支持体11
5に所定のテンションをかけ、該非磁性支持体115が
円滑に走行するようになされている。また、上記真空室
内には、上記円筒キャン116の下方にカソードターゲ
ット119が設けられ、このカソードターゲット119
表面に保護膜材料120が接着されている。このカソー
ドターゲット119は、上記円筒キャン116の長さと
略同一の幅を有してなる。尚、本実施例では、円筒キャ
ンは冷却されているが、保護膜と磁性膜の接着強度をあ
げるため適宜加熱した状態でもよい。
ロール113から順次送り出され、さらに上記冷却キャ
ン116の周面を通過し、巻取りロール114に巻取ら
れていくようになされている。尚、上記送りロール11
3と上記円筒キャン116との間及び該冷却キャン11
6と上記巻取りロール114との間にはそれぞれガイド
ロール117、118が配設され、上記送りロール11
3から円筒キャン116及び該円筒キャン116から巻
取りロール114にわたって走行する非磁性支持体11
5に所定のテンションをかけ、該非磁性支持体115が
円滑に走行するようになされている。また、上記真空室
内には、上記円筒キャン116の下方にカソードターゲ
ット119が設けられ、このカソードターゲット119
表面に保護膜材料120が接着されている。このカソー
ドターゲット119は、上記円筒キャン116の長さと
略同一の幅を有してなる。尚、本実施例では、円筒キャ
ンは冷却されているが、保護膜と磁性膜の接着強度をあ
げるため適宜加熱した状態でもよい。
【0068】さらに、本実施例において使用したキャン
対抗電極型プラズマCVD製造装置の構成について説明
する。図15に示す様に、この製造装置においては、頭
部と低部にそれぞれ設けられた排気口121から排気さ
れて内部が真空状態となされた真空室122内に、図中
の時計回り方向に定速回転する送りロール123と、同
じく図中の時計回り方向に定速回転する巻取りロール1
24とが設けられ、これら送りロール123から巻取り
ロール124にテープ状の非磁性支持体125が順次走
行するようになされている。
対抗電極型プラズマCVD製造装置の構成について説明
する。図15に示す様に、この製造装置においては、頭
部と低部にそれぞれ設けられた排気口121から排気さ
れて内部が真空状態となされた真空室122内に、図中
の時計回り方向に定速回転する送りロール123と、同
じく図中の時計回り方向に定速回転する巻取りロール1
24とが設けられ、これら送りロール123から巻取り
ロール124にテープ状の非磁性支持体125が順次走
行するようになされている。
【0069】これら送りロール123から巻取りロール
124側に上記非磁性支持体125が走行する中途部に
は、上記各ロール123、124の径よりも大径となさ
れた円筒キャン126が設けられている。この円筒キャ
ン126は、上記非磁性支持体125を図中下方に引き
出す様に設けられ、図中の時計回り方向に定速回転する
構成とされる。尚、上記送りロール123、巻取りロー
ル124、及び、円筒キャン126は、それぞれ非磁性
支持体125の幅と略同じ長さからなる円筒状をなすも
のであり、また上記円筒キャン126には、内部に図示
しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持体125の
温度上昇による変形等を抑制し得るようになされてい
る。
124側に上記非磁性支持体125が走行する中途部に
は、上記各ロール123、124の径よりも大径となさ
れた円筒キャン126が設けられている。この円筒キャ
ン126は、上記非磁性支持体125を図中下方に引き
出す様に設けられ、図中の時計回り方向に定速回転する
構成とされる。尚、上記送りロール123、巻取りロー
ル124、及び、円筒キャン126は、それぞれ非磁性
支持体125の幅と略同じ長さからなる円筒状をなすも
のであり、また上記円筒キャン126には、内部に図示
しない冷却装置が設けられ、上記非磁性支持体125の
温度上昇による変形等を抑制し得るようになされてい
る。
【0070】従って、上記非磁性支持体125は、送り
ロール123から順次送り出され、さらに上記冷却キャ
ン126の周面を通過し、巻取りロール124に巻取ら
れていくようになされている。尚、上記送りロール12
3と上記円筒キャン126との間及び該冷却キャン12
6と上記巻取りロール124との間にはそれぞれガイド
ロール127、128が配設され、上記送りロール12
3から円筒キャン126及び該円筒キャン126から巻
取りロール124にわたって走行する非磁性支持体12
5に所定のテンションをかけ、該非磁性支持体125が
円滑に走行するようになされている。
ロール123から順次送り出され、さらに上記冷却キャ
ン126の周面を通過し、巻取りロール124に巻取ら
れていくようになされている。尚、上記送りロール12
3と上記円筒キャン126との間及び該冷却キャン12
6と上記巻取りロール124との間にはそれぞれガイド
ロール127、128が配設され、上記送りロール12
3から円筒キャン126及び該円筒キャン126から巻
取りロール124にわたって走行する非磁性支持体12
5に所定のテンションをかけ、該非磁性支持体125が
円滑に走行するようになされている。
【0071】この送りロールにはDC電源129また
は、RF電源130によりバイアス電圧が印加できる構
造となっている。また、上記真空室122内には、上記
円筒キャン126の左方に円筒キャンと略平行となるよ
うに曲面化された対向電極131が設けられ、この対向
電極131には高周波電源132が接続されている。さ
らに、この対抗電極131の側近部には保護膜の原料ガ
スおよびキャリアガスを導入する導入口133が設けら
れている。
は、RF電源130によりバイアス電圧が印加できる構
造となっている。また、上記真空室122内には、上記
円筒キャン126の左方に円筒キャンと略平行となるよ
うに曲面化された対向電極131が設けられ、この対向
電極131には高周波電源132が接続されている。さ
らに、この対抗電極131の側近部には保護膜の原料ガ
スおよびキャリアガスを導入する導入口133が設けら
れている。
【0072】この対抗電極131は、上記円筒キャン1
26の長さと略同一の幅を有してなる。尚、本実施例で
は、円筒キャン126は冷却されているが、保護膜と磁
性膜の接着強度をあげるため適宜加熱した状態でもよ
い。また、バイアス電圧は円筒キャン126に印加され
る構造となっていてもよい。
26の長さと略同一の幅を有してなる。尚、本実施例で
は、円筒キャン126は冷却されているが、保護膜と磁
性膜の接着強度をあげるため適宜加熱した状態でもよ
い。また、バイアス電圧は円筒キャン126に印加され
る構造となっていてもよい。
【0073】そこで、このような構成を有する製造装置
を用いて、下記に示す材質よりなる下塗が施された非磁
性支持体上に、酸素雰囲気中でCo−Ni合金を斜め蒸
着し、例えば膜厚約0.2μmの金属磁性薄膜を磁性層
として被着形成(蒸着条件は下記の表1の通り。)した
後、バックコート、トップコートをほどこし所定のテー
プ幅に裁断してサンプルテープを作成した。スパッタ及
びCVDによる保護膜作成は、蒸着終了直後に図14ま
たは図15の装置を用い、条件Aまたは条件Bなる条件
にて行った。本実施例では、保護膜を形成した為に劣化
する電磁変換特性の補填の為に(スペーシングロスを小
さくする目的)、下塗時の乾燥条件を適宜調整し、下塗
が施された非磁性支持体の表面性をコントロールした。
本実施例−1ではスパッタ法による保護膜形成を行い、
実施例ー2ではCVD法による保護膜形成を行った。
を用いて、下記に示す材質よりなる下塗が施された非磁
性支持体上に、酸素雰囲気中でCo−Ni合金を斜め蒸
着し、例えば膜厚約0.2μmの金属磁性薄膜を磁性層
として被着形成(蒸着条件は下記の表1の通り。)した
後、バックコート、トップコートをほどこし所定のテー
プ幅に裁断してサンプルテープを作成した。スパッタ及
びCVDによる保護膜作成は、蒸着終了直後に図14ま
たは図15の装置を用い、条件Aまたは条件Bなる条件
にて行った。本実施例では、保護膜を形成した為に劣化
する電磁変換特性の補填の為に(スペーシングロスを小
さくする目的)、下塗時の乾燥条件を適宜調整し、下塗
が施された非磁性支持体の表面性をコントロールした。
本実施例−1ではスパッタ法による保護膜形成を行い、
実施例ー2ではCVD法による保護膜形成を行った。
【0074】
【表1】
【0075】<サンプルテープの作製> ベース :ポリエチレンテレフタレート10
μm 150mm幅 下塗 :アクリルエステルを主成分とする
水溶性ラテックスを塗布 密度 約1000万個/mm2 バックコート :カーボン、及びウレタンバインダ
ーを混合したものを0.6μm厚塗布 トップコート :パーフルオロポリエーテルを塗布 スリット幅 :8mm幅
μm 150mm幅 下塗 :アクリルエステルを主成分とする
水溶性ラテックスを塗布 密度 約1000万個/mm2 バックコート :カーボン、及びウレタンバインダ
ーを混合したものを0.6μm厚塗布 トップコート :パーフルオロポリエーテルを塗布 スリット幅 :8mm幅
【0076】<条件A> 方式 :DCマグネトロンスパッタ ターゲット材 :カーボン 投入電力 :5w/cm 使用ガス :アルゴン 真空度 :2Pa テープ速度 :0.1m/sec 保護膜膜厚 :0.015μm
【0077】<条件B> 方式 :キャン対向電極型プラズマCVD 使用ガス :アルゴン+エチレン 真空度 :9Pa テープ速度 :0.5m/sec 保護膜膜厚 :0.015μm
【0078】スチル耐久性の測定はソニー製EV−S9
00改造機を用い、初期の出力レベルから3dB出力が
減衰するまでの時間とした。また、耐錆性の測定はガス
腐食試験機を用いSO2 ガス0.3ppm.を含む30
℃、90%RH雰囲気中で24時間保存後の磁気特性
(φs)の劣化量(Δφs)を測定し、下記の数1によ
り求めた。
00改造機を用い、初期の出力レベルから3dB出力が
減衰するまでの時間とした。また、耐錆性の測定はガス
腐食試験機を用いSO2 ガス0.3ppm.を含む30
℃、90%RH雰囲気中で24時間保存後の磁気特性
(φs)の劣化量(Δφs)を測定し、下記の数1によ
り求めた。
【0079】
【数1】
【0080】表面粗さの測定は、通常JIS B060
1により行われるが、今回の測定は下記条件により行っ
た。 測定機:タリステップ(ランクテーラーホブソン社製) 針 径:0.2×0.2μm 角型針 針 圧:2mg ハイパスフィルター:0.33Hz
1により行われるが、今回の測定は下記条件により行っ
た。 測定機:タリステップ(ランクテーラーホブソン社製) 針 径:0.2×0.2μm 角型針 針 圧:2mg ハイパスフィルター:0.33Hz
【0081】表2にVSMにより測定した各テープの面
内方向の磁気特性及び表面粗さのデータを、表3に測定
した結果を示す。
内方向の磁気特性及び表面粗さのデータを、表3に測定
した結果を示す。
【0082】
【表2】
【0083】
【表3】
【0084】図16はこの発明に用いられる磁気ヘッド
の一例を示す。図16に示すように、この磁気ヘッド
は、単結晶Mn−Znフェライトコア101A、101
B上にスパッタ法により形成されたFe−Ga−Si−
Ru系軟磁性層102、103の間にギャップ104を
有している。このギャップ104のトラック幅方向の両
側にはガラス105、106が充填され、これによって
トラック幅が例えば約4μm幅に規制されている。10
7は巻線孔であり、この巻線孔107に記録用コイル
(図示せず)が巻装される。この磁気ヘッドの実効ギャ
ップ長は0.20μmである。
の一例を示す。図16に示すように、この磁気ヘッド
は、単結晶Mn−Znフェライトコア101A、101
B上にスパッタ法により形成されたFe−Ga−Si−
Ru系軟磁性層102、103の間にギャップ104を
有している。このギャップ104のトラック幅方向の両
側にはガラス105、106が充填され、これによって
トラック幅が例えば約4μm幅に規制されている。10
7は巻線孔であり、この巻線孔107に記録用コイル
(図示せず)が巻装される。この磁気ヘッドの実効ギャ
ップ長は0.20μmである。
【0085】この磁気ヘッドは、ギャップ104の近傍
に飽和磁束密度Bs が14.5kGのFe−Ga−Si
−Ru系軟磁性層102、103を用いているため、高
抗磁力の磁気テープに対してもヘッドの磁気飽和を生じ
ることなく記録を行うことができる。以上のようなME
テープと磁気ヘッドとを用いることにより、1.25μ
m2/bit以下の記録密度が実現される。
に飽和磁束密度Bs が14.5kGのFe−Ga−Si
−Ru系軟磁性層102、103を用いているため、高
抗磁力の磁気テープに対してもヘッドの磁気飽和を生じ
ることなく記録を行うことができる。以上のようなME
テープと磁気ヘッドとを用いることにより、1.25μ
m2/bit以下の記録密度が実現される。
【0086】すなわち、上述のように、5μmのトラッ
ク幅に対して最短波長0.5μmの信号を記録すること
によって1.25μm2 /bitが実現される。ところ
が、再生出力のC/Nは記録波長及びトラック幅が減少
するに従って劣化することが知られており、この劣化を
おさえるために、上述した構成のテープ及びヘッドが使
用されている。
ク幅に対して最短波長0.5μmの信号を記録すること
によって1.25μm2 /bitが実現される。ところ
が、再生出力のC/Nは記録波長及びトラック幅が減少
するに従って劣化することが知られており、この劣化を
おさえるために、上述した構成のテープ及びヘッドが使
用されている。
【0087】本出願人は、1988年に8mm幅のMEテ
ープを使用してトラックピッチ15μmで最短波長0.
5μmのディジタルVTRを試作したが、この時は40
mm径の回転ドラムを使用して60rpmでこのドラムを
回転させ、記録・再生を行った。このシステムでは、記
録波長1μmに対して、5ldBのC/Nが得られた。
そして、そのシステムのビット・エラーレートは4×1
0-5であった。
ープを使用してトラックピッチ15μmで最短波長0.
5μmのディジタルVTRを試作したが、この時は40
mm径の回転ドラムを使用して60rpmでこのドラムを
回転させ、記録・再生を行った。このシステムでは、記
録波長1μmに対して、5ldBのC/Nが得られた。
そして、そのシステムのビット・エラーレートは4×1
0-5であった。
【0088】この発明の実施例のように、5μm幅のト
ラックを使用すると、同一の仕様で約44dBのC/N
しか得られず画質が劣化することになる。この7dBの
C/Nの劣化分を補うために、上述したこの発明の実施
例の構成が用いられることになる。
ラックを使用すると、同一の仕様で約44dBのC/N
しか得られず画質が劣化することになる。この7dBの
C/Nの劣化分を補うために、上述したこの発明の実施
例の構成が用いられることになる。
【0089】すなわち、一般に記録及び再生中のテープ
と磁気ヘッドとの間のスペーシングが大きくなれば信号
出力レベルが低下することが知られており、このスペー
シングの量はテープの平坦度に依存することも知られて
いる。また、塗布型テープの場合、テープの平坦度は塗
布剤に依存するが、MEテープの場合は、ベースそのも
のの表面平坦度に依存することが知られている。上述の
実施例では、ベースフィルムの表面粗さを極力小に選定
することによりC/Nが向上するという実験結果が得ら
れた。また、上述した実施例の蒸着材料、蒸着方法を用
いることにより、1988年の時の試作で用いられた磁
気テープに対して大きな電磁変換特性の向上が実験結果
として得られた。実験結果としては、4dB程度の向上
が確認された。
と磁気ヘッドとの間のスペーシングが大きくなれば信号
出力レベルが低下することが知られており、このスペー
シングの量はテープの平坦度に依存することも知られて
いる。また、塗布型テープの場合、テープの平坦度は塗
布剤に依存するが、MEテープの場合は、ベースそのも
のの表面平坦度に依存することが知られている。上述の
実施例では、ベースフィルムの表面粗さを極力小に選定
することによりC/Nが向上するという実験結果が得ら
れた。また、上述した実施例の蒸着材料、蒸着方法を用
いることにより、1988年の時の試作で用いられた磁
気テープに対して大きな電磁変換特性の向上が実験結果
として得られた。実験結果としては、4dB程度の向上
が確認された。
【0090】また、この発明では、チャンネル復号にビ
タビ復号が用いられているため、以前の試作機で使用さ
れていたビット毎の復号に対して3dBの上昇が得られ
ることが確認された。以上により、全体として7dBの
C/N劣化分を補うことができ、1.25μm2 /bi
tの記録密度で1988年の試作機と同等のビットエラ
ーレートが得られることになる。再生出力に関して、エ
ラー訂正符号の訂正処理の前の段階のビットエラーレー
トが10-4以下であることが必要なのは、20%程度の
冗長度のエラー訂正符号を使用した時に、訂正可能な程
度の量にエラーを抑えるためである。
タビ復号が用いられているため、以前の試作機で使用さ
れていたビット毎の復号に対して3dBの上昇が得られ
ることが確認された。以上により、全体として7dBの
C/N劣化分を補うことができ、1.25μm2 /bi
tの記録密度で1988年の試作機と同等のビットエラ
ーレートが得られることになる。再生出力に関して、エ
ラー訂正符号の訂正処理の前の段階のビットエラーレー
トが10-4以下であることが必要なのは、20%程度の
冗長度のエラー訂正符号を使用した時に、訂正可能な程
度の量にエラーを抑えるためである。
【0091】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
データの記録密度を1μm2 /bit程度に高めても、
磁気記録媒体に記録されたディジタル画像信号の再生出
力のエラー訂正を行う前のビットエラーレートを1×1
0-4以下に低減することができる。
データの記録密度を1μm2 /bit程度に高めても、
磁気記録媒体に記録されたディジタル画像信号の再生出
力のエラー訂正を行う前のビットエラーレートを1×1
0-4以下に低減することができる。
【0092】また、蒸着テープの表面性を向上させるこ
とで磁気ヘッドの偏摩耗が生じたり、磁気記録媒体と磁
気ヘッドとの間にスペーシングが生じたりすることがな
くなることから、磁気記録媒体からの再生出力のレベル
ダウン量を少なくすることができ、電磁変換特性の向上
を図ることができる。しかも、保護膜を磁性層表面に形
成することにより走行信頼性が大幅に向上し多数回走行
時のエラーレート増加も問題無いレベルとなり信頼性の
高い蒸着テープが実現できた。
とで磁気ヘッドの偏摩耗が生じたり、磁気記録媒体と磁
気ヘッドとの間にスペーシングが生じたりすることがな
くなることから、磁気記録媒体からの再生出力のレベル
ダウン量を少なくすることができ、電磁変換特性の向上
を図ることができる。しかも、保護膜を磁性層表面に形
成することにより走行信頼性が大幅に向上し多数回走行
時のエラーレート増加も問題無いレベルとなり信頼性の
高い蒸着テープが実現できた。
【図1】この発明の一実施例によるディジタルVTRに
おける信号処理部の記録側の構成を示すブロック図であ
る。
おける信号処理部の記録側の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】信号処理部の再生側の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図3】ブロック符号化のためのブロックの一例を示す
略線図である。
略線図である。
【図4】サブサンプリング及びサブラインの説明に用い
る略線図である。
る略線図である。
【図5】ブロック符号化回路の一例のブロック図であ
る。
る。
【図6】チャンネルエンコーダの一例の概略を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図7】チャンネルデコーダの一例の概略を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図8】ヘッド配置の説明に用いる略線図である。
【図9】ヘッドのアジマスの説明に用いる略線図であ
る。
る。
【図10】記録パターンの説明に用いる略線図である。
【図11】テープ・ヘッド系の一例を示す上面図及び側
面図である。
面図である。
【図12】ドラムの偏心でテープの振動が生じることを
説明するための略線図である。
説明するための略線図である。
【図13】蒸着装置の一例を示す模式図である。
【図14】スパッタ装置の一例を示す模式図である。
【図15】対向電極型プラズマCVD装置の一例を示す
模式図である。
模式図である。
【図16】磁気ヘッドの構造の一例を示す斜視図である
1Y・・・コンポーネント信号の入力端子 1U・・・コンポーネント信号の入力端子 1V・・・コンポーネント信号の入力端子 5・・・・ブロック化回路 6・・・・ブロック化回路 8・・・・ブロック符号化回路 11・・・チャンネルエンコーダ 13A・・磁気ヘッド 13B・・磁気ヘッド 22・・・チャンネルデコーダ 26・・・ブロック復号回路 28・・・ブロック分解回路 29・・・ブロック分解回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 勉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 山田 ゆかり 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 非磁性支持体に金属磁性薄膜よりなる磁
性層を形成し、磁性層の面内方向で測定した残留磁束密
度と厚さと抗磁力との積よりなるエネルギ−積は75G
cmOe以上であり、表面粗さは中心線平均粗さで0.
003μm以下であるとともに、無機材料またはカーボ
ンより選ばれた1種または複数の材料からなる保護膜を
有することを特徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 入力ディジタル画像信号を複数の画素デ
ータからなるブロック単位のデータに変換してブロック
化し、該ブロック化されたデータをブロック単位に圧縮
符号化し、該圧縮符号化されたデータをチャンネル符号
化し、該チャンネル符号化されたデータを回転ドラムに
装着された磁気ヘッドにより磁気記録媒体に記録するよ
うにしたディジタル画像信号記録用の磁気記録媒体にお
いて、 上記磁気記録媒体は、非磁性支持体に金属磁性薄膜より
なる磁性層を形成し、磁性層の面内方向で測定した残留
磁束密度と厚さと抗磁力との積よりなるエネルギ−積は
75GcmOe以上であり、磁気記録媒体の表面粗さは
中心線平均粗さで0.003μm以下であるとともに、
無機材料またはカーボンより選ばれた1種または複数の
材料からなる保護膜を有することを特徴とする磁気記録
媒体。 - 【請求項3】 保護膜の成膜法がスパッタまたはCVD
のいずれかより選ばれた成膜法であることを特徴とする
請求項1または2記載の磁気記録媒体 - 【請求項4】 保護膜の成膜法がスパッタであり、保護
膜材料がカーボン、CrO2 、Al2 O3 、BN、Co
酸化物、MgO、SiO2 、Si3 N4 、SiC、Si
NX −SiO2 、ZrO2 、TiO2 、TiC、Cu、
Cr、Ti、Zn、Pt、Au、Zr、Al、Sn、T
a、CrTi合金、CrZr合金、CrNb合金、Cr
Ta合金、CrAl合金、Ni−Mo−Cr−Fe合金
から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請
求項1または2記載の磁気記録媒体。 - 【請求項5】 保護膜の成膜法がCVDである、保護膜
材料がカーボン、Al2 O3 、SiO2 、Si3 N4 、
SiC、TiC、TiNから選ばれた少なくとも1種で
あることを特徴とする請求項1または2記載の磁気記録
媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18614892A JPH064851A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18614892A JPH064851A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH064851A true JPH064851A (ja) | 1994-01-14 |
Family
ID=16183225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18614892A Pending JPH064851A (ja) | 1992-06-19 | 1992-06-19 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH064851A (ja) |
-
1992
- 1992-06-19 JP JP18614892A patent/JPH064851A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010626 |