JP6216410B2 - シャフトカップリングアセンブリ並びにシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法及び保守方法 - Google Patents
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Description
精密に調整され得たとしても、支持構造の経年変形、構成機器の摩耗や部材の損耗により、あるいは、柔構造とならざるを得ない船舶のようなシェル構造体上に回転機械が配置固定される場合等、設置後に周囲からの力学的作用により動的に発生し得るものである。
(1)偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合で、一般に不可避なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
(2)両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易である
(3)常用トルクの大きなカップリングを提供可能である
シャフトカップリングアセンブリ並びにシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法及び保守方法を提供することが本発明の目的である。
<請求項1記載の発明>
トルク伝達構造体に柔構造部材を含まないシャフトカップリングアセンブリであって、二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材:
第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと;
第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと;
カップリングディスクと;
前記ハブ及び前記カップリングディスクに係合又は接続可能である二つを一組とする二組のスライダ部と;そして
前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材には、軸芯を挟み180°対向して一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられているシャフトカップリングアセンブリであって、
当該切欠き部を有さない残りの一種の部材には前記切欠き部に係合するスライダ部が設けられているシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の各工程:
予め前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの大凡の軸芯及びシャフト間距離の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程と;
前記第一のシャフトを前記第一のハブに挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程と;
前記第二のシャフトを前記第二のハブに挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程と;そして、その後の工程に、
前記第一のハブと前記第二のハブをカップリングする工程であって、以下の段階:
前記カップリングディスクを前記第一のハブと前記第二のハブの間に挿入するカップリングディスク挿入段階と;及び
前記スライダ部を前記切欠き部内に拘束し、180°対向している一組の切欠き部と他の一組の切欠き部がカップリングディスク部材内でトルク伝達経路を生成し、トルク伝達経路下流側の切欠き部を構成するトルク伝達部材が前記切欠き部を跨いでトルク伝達経路上流側の切欠き部を構成するトルク伝達部材と連結するトルク伝達体を含まないトルク伝達体を構成するスライダ部拘束接続段階;
を含むカップリング工程;
を含み、アセンブリ後、前記シャフトが設置された状態でも前記スライダ部の拘束接続を解除する工程と再度のカップリング工程を適用可能であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法である。
本項は、本発明概念の最上位概念を開示する。高トルクの伝達を可能としつつ、コンパクトなスペースで組立及び分解が容易であるシャフトカップリングアセンブリを使用し、スライダ部が所定の部材の切欠き部にシャフト軸まわりの旋回方向へのみフィット係合され、他の方向、深さ方向すなわち半径方向又は軸方向にもスライド可能に、かつ、軸方向に対して偏角可能に係合接続され、切欠き部内でのスライダ部の切欠き部内面の壁面との相対的位置変更により偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法を実質的に提供している。
前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記ハブであってそのディスク面に前記切欠き部を有する場合には、前記カップリング工程は以下に記述する連結手段(1)、(2)及び(3),
(1)前記スライダ部をディスク半径方向に係合可能である切欠き部を第一のハブ及び第二のハブ各々に軸芯を挟み180°対向する一組ずつ形成可能であるスライダ部ホルダー部材
(2)前記カップリングディスクは前記スライダ部を一体に含む十字形であるカップリングディスク
(3)前記ホルダー部材はねじ締結孔を有し前記ハブのねじ貫通孔と合わせてねじ連結手段を構成するカップリングアセンブリを用いるカップリング工程は、前記カップリングディスク挿入段階後、スライダ部拘束接続段階として以下の各段階:
前記第一ハブに二組の前記ホルダー部材を前記ハブのディスク面にねじ締結し当該一対のホルダー部材及び当該ディスク面で前記切欠き部を形成し前記十字形のカップリングディスクの前記スライダ部を前記切欠き部内に係合する第一ハブ係合接続段階及び
前記第二ハブに二組の前記ホルダー部材を前記ハブのディスク面にねじ締結し当該一対のホルダー部材及び当該ディスク面で前記切欠き部を形成し前記十字形のカップリングディスクの前記スライダ部を前記切欠き部内に係合する第二ハブ係合接続段階
を含むカップリング工程であって、カップリングアセンブリ後には、
前記第一ハブに係合する前記スライダ部が十字形のカップリングディスクによって実質的に形成する第一の仮想ヨークであって、前記切欠き部内で前記スライダ部はラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる仮想第一ヨーク構成;及び
前記第二ハブに係合する前記スライダ部が十字形のカップリングディスクによって実質的に形成する第二の仮想ヨークであって、前記切欠き部内で前記スライダ部はラジアル方向移動可能に、かつ、当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる仮想第二ヨーク構成;
を含み、前記仮想第一ヨーク及び前記仮想第二ヨークによって両軸の偏芯及び偏角のミスアライメントが許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する請求項1記載の方法。
本発明のシャフトカップリングアセンブリはカップリングを容易にアセンブリ可能であり、容易にシャフトを連結可能である。本発明は、偏芯、偏角及びエンドプレイを許容する。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリを後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリとの連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。
すなわち、本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、切欠き部が備わる前記部材がハブであってそのディスク面に前記切欠き部を形成可能である場合には、組み立て時に十字形のカップリングディスクをスライド可能に前記切欠き部内に係合し、偏芯、偏角及びエンドプレイ許容機能により、ミスアライメント調整作業を必須の工程として含む必要がなく、コンパクトなスペースで組立が容易であるという効果が得られる。
そして、スライダ部は係合されたまハブディスク面に形成されているホルダー部によって軸回転拘束され、このように係合されたカップリングディスクを介して両軸のトルクが伝動される。
トルク伝達構造体に柔構造部材を含まないシャフトカップリングアセンブリであって、トルク伝達構造体として、以下の:
軸芯を挟み180°対向して軸方向に沿う切欠き部側壁を形成するスライダのホルダー部材のねじ締結孔を有する第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと;
軸芯を挟み180°対向して軸方向に沿う切欠き部側壁を形成するスライダのホルダー部材のねじ締結孔を有する第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと;
前記スライダ部を含む十字形のカップリングディスクと;そして
二個を一組とする4組のホルダー部材;
を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、以下の:
前記第一ハブ及び前記ホルダー部材が、ディスク面上にねじ結合可能なボルト締結手段、及び、
当該ディスク面上に二個一組の前記ホルダー部材によって切欠き部が軸半径に沿って平行に形成されるように前記ねじ締結孔が配設され、前記カップリングディスクの十字形のうち一文字をなす部位の両端部をスライダ部として当該スライダ部と前記切欠き部とから成る係合手段を備え、
前記カップリングディスク、前記ホルダー及び前記第一のハブによってヨークが実質的に形成可能であって、前記係合手段は切欠き部内でスライダ部がラジアル方向に移動可能に当該軸の偏芯のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸中心から傾斜移動可能に当該軸の偏角のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能な係合手段である第一ヨーク構成;そして、
前記第二ハブ及び前記ホルダー部材が、ディスク面上にねじ結合可能なボルト締結手段、及び、
当該ディスク面上に二個一組の前記ホルダー部材によって切欠き部が軸半径に沿って平行に形成されるように前記ねじ締結孔が配設され、前記カップリングディスクの十字形のうち前記一文字をなす部位と交叉する一文字をなす部位の両端部をスライダ部として当該スライダ部と前記切欠き部とから成る係合手段を備え、
前記カップリングディスク、当該ホルダー及び前記第二のハブによってもうひとつのヨークが実質的に形成可能であって、前記係合手段は切欠き部内でスライダ部がラジアル方向に移動可能に当該軸の偏芯のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸中心から傾斜移動可能に当該軸の偏角のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能な係合手段である第二ヨーク構成;
の二つヨークは互いに垂直に交叉して配設され各ヨーク面に垂直向きの偏芯及び前記シャフトの偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、二つのヨークで総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントが許容可能であるシャフトカップリングアセンブリ。
本発明では、一組は二個と定義し、スライダ部が一組毎に一つのハブに対応し軸回転を伝達する。第一のシャフトに嵌合可能であるハブを第一ハブとし、他方は第二ハブとされるが、外観形状は互いに同一でよい。ハブには、軸芯を挟み180°対向して軸方向に沿う対のねじ孔が形成されている。このねじ孔を貫通するボルトによってスライダホールド部がねじ締結でハブに固定接続される。第一ハブにホールド部が締結されると組み立て後に十字形のカップリングディスクとで第一ヨークが形成される。カップリングディスクディスク中心を挟み180°対向して半径方向に沿ってこれと一体に形成されている一対の切欠き部の一つの切欠きには十字形ディスクの一つのスライダ部が収まり係合される。ハブ間には十字形カップリングディスクが配置可能とされるが、カップリングディスクには十字形の端部として4つのスライダ部を有し、二つのホルダー部材に挟まれる空間に一つのスライダ部が係合され、カップリングディスク中心を挟むスライダ部を一組とする二組の切欠き部で、合計で4つの切欠き部で十字形のカップリングディスクが係合される。対向配置されるハブ間に挿入される十字形のカップリングディスクのスライダ部を挟むようにその後ホルダー部材がハブにねじ孔によって締結され、切欠き部が形成可能であり、切欠き部が形成されるとスライダ部が切欠き部に係合されることとなる。組立後には、カップリングディスクは両ハブに、互いに対向する側のフランジ面に係合される。組立後には軸中心に対向する二つのスライダ部によって回転拘束される十字形カップリングディスクは片側面で第一のハブと仮想的な第一ヨークを、もう片側面で第二のハブと仮想的な第二ヨークを形成する。十字形のカップリングディスクのスライダ部は、ハブに固定締結されているホルダー部材に挟まれる空間が形成している切欠き部に係合し、カップリングアセンブリの組立後には当該空間内に軸回転方向に拘束され、前記仮想ヨークの偏芯と偏角及びエンドプレイのミスアライメントを許容し、切欠き部軸半径方向及び深さ方向外の前記ヨークの軸傾き及び軸回転方向の移動は拘束されているが、片方のヨークのミスアライメント許容方向をX軸方向のミスアライメント許容方向とすれば、他方のヨーク面は組立後にはカップリングディスクの十字形に合わせて一方のヨーク面と垂直交叉するから、結局、X軸と垂直交差するY軸方向のミスアライメントを許容する。両ヨークによってX−Y軸の構成平面全体、すなわち任意の方向の偏芯、偏角のミスアライメントが許容され、切欠き深さ方向のエンドプレイが許容される効果を得る。
<請求項4記載の発明>
前記ミスアライメントは偏芯、偏角及びエンドプレイである請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
本発明は、第一ヨークで許容されるミスアライメントと第二ヨークで許容されるミスアライメントと、切欠き部内でのスライダ部の摺動によって、すべての類型のミスアライメント、偏芯、偏角及びエンドプレイが許容されるシャフトカップリングアセンブリである。ユニバーサルジョイントに比して軸方向のミスアライメント、エンドプレイも上記構成で実現されており、省スペース、よりシンプルな構成、低コストを提供するシャフトカップリングアセンブリである。
前記トルク伝達構造体がリジッドな部材のみから成る請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
フレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要とせず、リジッドなトルク伝達構造の構成部材のみから成るシャフトカップリングアセンブリであり、高トルク機能を提供可能である。
前記スライダ部に粘弾性部材から成る部材を使用する請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
フレキシブルな部材、薄板、ばね部材等の柔構造部材は必要としないがある程度剛性を有する粘弾性部材、エンジニアリングプラスチックを使用しても、ある程度高トルク伝達を実現可能である。
前記カップリングディスクは絶縁体部材を含む請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
前記カップリングディスクは、絶縁体部材を含み、一方のシャフトと他方のシャフトが電気的に絶縁される効果を得る。
前記切欠き部はほぼ矩形断面形状である請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
前記切欠き部はヨークの半径方向の運動が許容される形状であればよく、切欠き部内で軸方向の運動が許容されればよい。スライダ部の形状のコンビネーションによって切欠き部は、ほぼ矩形断面形状の切欠きで、スライダ部は正直方体のコンビネーションで位置決めの便宜、加工上も有利であり、好適である。この構成は、シンプルであり、組立保守にも便宜である。
請求項2記載のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法で連結された二つのシャフトを含むシャフトカップリングアセンブリを保守する方法は、以下の工程:
前記ホルダー部材を前記ハブから外しカップリングディスクの拘束を解く工程;
の後に、
前記スライダ部を含むカップリングディスク又はホルダー部材を交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法。
本発明のシャフトカップリングアセンブリ方法は、カップリングを容易に保守する方法を提供する。本発明の構成手段である、各部材はアセンブリされると偏芯、偏角及びエンドプレイを許容するカップリングを提供するからである。両軸を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリを後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリとの連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要とせず、保守時にも両軸を据え付けやハブを解く必要はなく、据え付けそのままの状態でカップリングディスクを交換でき、スライダ部の損耗を補填可能であって、その際にも、シャフトカップリングアセンブリの軸連結に関し、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としないという利点がある。
(1)偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
(2)両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易な構成を提供可能である
(3)常用トルクの大きなカップリングを提供可能である
(4)コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である
新規構造のシャフトカップリングアセンブリを提供する。
図1は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の分解斜視模式図を示し、図2は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の斜視模式図を示し、図3は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の正面模式図を示し、図4は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の側面模式図を示し、図5は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の背面模式図を示し、図6は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態のカップリング部横断面模式図であり、図7は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001の分解斜視模式図であり、図8は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001の組立て状態の斜視模式図であり、図9は、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001の組立て状態のカップリング部横断面模式図である。これらの模式図のうち、横断面模式図では、スライダ部を含む十字形のカップリングディスク断面及びカップリングアセンブリ組み立て後にはスライダ部を挟んで係合支持する保持するホルダー部材にハッチングを施している。
本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法のステップ基本フローチャートS0は、図10に描かれているように、
概して、以下の(1)〜(5)の工程、
(1)シャフト位置合わせ工程(S00)
に順不同の
(2)第一ハブ接続工程(S10)
(3)第二ハブ接続工程(S20)
(4)カップリング工程(S30)
カップリング工程は、サブ工程としての以下の段階
カップリングディスク挿入段階(S301) 及び
スライダ部拘束接続段階(S302)
を含む。
工程はより詳細には、
二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材:
第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと;
第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと;
カップリングディスクと;
前記ハブ及び前記カップリングディスクに係合又は接続可能である二個を一組とする二組のスライダ部と;そして
前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材には、軸芯を挟み180°対向して一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられているシャフトカップリングアセンブリであって、
当該切欠き部を有さない残りの一種の部材は前記切欠き部に係合するスライダ部を有シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の各工程:
予め前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの大凡の軸芯及びシャフト間距離の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程と;
前記第一のシャフトを前記第一のハブに挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程と;
前記第二のシャフトを前記第二のハブに挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程と;そして
前記第一のハブと前記第二のハブをカップリングする工程であって、以下の段階:
前記カップリングディスクを前記第一のハブと前記第二のハブの間に挿入するカップリングディスク挿入段階と;及び
前記スライダ部を前記切欠き部内に拘束するスライダ部拘束接続段階;
を含むカップリング工程;
を含む、シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の、図1本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ1001の一実施形態の分解斜視模式図、図2本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の斜視模式図、図3本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の正面模式図、図4本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の側面模式図、図5本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態の背面模式図、図6本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1001の組立て状態のカップリング部横断面模式図に示されるカップリングアセンブリによって実現される。以下、本発明に係るシャフトカップリングアセンブリ1001の一実施形態をより詳細に記述する。
二つのトルク伝達シャフト1010,1020を連結する、以下の部材:
第一のシャフト1010に嵌合可能である第一のハブ1011と;
第二のシャフト1020に嵌合可能である第二のハブ1021と;
を含み、第一のシャフト1010は第一のハブ1011の内穴にキーによって嵌合されており、第二のシャフト1020は第一のハブ1021の内穴に例えば、キーによって嵌合され、
トルク伝達構造体として、以下の:
軸芯1004を挟み180°対向して軸方向AXに沿う切欠き部1012,1013の側壁を形成するスライダのホルダー部材1062,1063,1064,1066のねじ締結孔1116,1117,1118,1119を有する第一のシャフト1010に嵌合可能である第一のハブ1011と;
軸芯1002を挟み180°対向して軸方向AXに沿う切欠き部1022,1023の側壁を形成するスライダのホルダー部材1072,1073,1074,1075のねじ締結孔1326,1327,1328,1329を有する第二のシャフト1020に嵌合可能である第二のハブ1021と;
前記スライダを含む十字形のカップリングディスク1050と;そして
二個を一組とする4組のホルダー部材(1062,1064),(1063,1065)(1072,1074),(1073,1075);
を備えるシャフトカップリングアセンブリ1001であって以下の:
前記第一ハブ1011及び前記ホルダー部材1062,1063,1064,1066が、ディスク面上にねじ結合可能なボルト締結手段、及び、
当該ディスク面上に二個一組の前記ホルダー部材1062,1063,1064,1066によって切欠き部1012,1013が軸半径に沿って平行に形成されるように前記ねじ締結孔1116,1117,1118,1119が配設され、前記カップリングディスク1050の十字形のうち一文字をなす部位の両端部をスライダ部1032,1033として当該スライダ部1032,1033と前記切欠き部1012,1013とから成る係合手段を備え、
前記カップリングディスク1050、前記ホルダー部材1062,1063,1064,1066及び前記第一のハブ1011によってヨーク1034が実質的に形成可能であって、前記係合手段は切欠き部1012,1013内でスライダ部1032,1033がラジアル方向に移動可能に当該軸の偏芯のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸中心から傾斜移動可能に当該軸の偏角のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部1012,1013内で軸方向AXに移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能な係合手段であり、アセンブリ後に構成される第一ヨーク構成1034;そして、
前記第二ハブ1021及び前記ホルダー部材1072,1073,1074,1075が、ディスク面上にねじ結合可能なボルト締結手段、及び、
当該ディスク面上に二個一組の前記ホルダー部材1072,1073,1074,1075によって切欠き部1022,1023が軸半径に沿って平行に形成されるように前記ねじ締結孔1326,1327,1328,1329が配設され、前記カップリングディスク1050の十字形のうち前記一文字をなす部位と交叉する一文字をなす部位の両端部をスライダ部1042,1043として当該スライダ部1042,1043と前記切欠き部1022,1023とから成る係合手段を備え、
前記カップリングディスク1050、当該ホルダー部材1072,1073,1074,1075及び前記第二のハブ1021によってもうひとつのヨーク1044が実質的に形成可能であって、前記係合手段は切欠き部1022,1023内でスライダ部1042,1043がラジアル方向に移動可能に当該軸の偏芯のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部1022,1023内で軸中心から傾斜移動可能に当該軸の偏角のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部1022,1023内で軸方向AXに移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能な係合手段であり、アセンブリ後に構成される第二ヨーク構成1044;
の二つヨーク1034,1044は、アセンブリ後には、互いに垂直に交叉して配設され各ヨーク面に垂直向きの偏芯及び前記シャフト1010,1020の偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、二つのヨーク1034,1044で総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントが許容可能であるシャフトカップリングアセンブリ1001である。
このように構成されたシャフトカップリングアセンブリ1001は、ハブ1011,1021間にカップリングディスク1050が配置され、二つのスライダ部1032,1033は片側でハブ1011と切欠き部1012,1013と係合し、第一のヨーク1034を形成するように配されている。ハブ1011のディスク面1091、ホルダー1062,1063,1064,1065に囲まれる切欠き部1012,1013に囲まれることによって、スライダ部1032,1033は,ハブ1011の端面1091、切欠き部1012,1013の内面に囲まれる空間内に拘束されるという具合に、本カップリングアセンブリはヨーク形1034が構成されている。このヨーク1034は実体としては円板形のディスク面と接合されて円板にヨークの腕部が突出する形態を呈しており、独立する形態としてヨークとして存するものではないから仮想ヨークと呼んでもよいかもしれないが、ここでは、単位ヨークと表現しているおり、機能的にヨークの作用効果を呈することを特徴としている。
本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態を、以下の図7本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001の分解斜視模式図、図8本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001の組立て状態の斜視模式図、図9本発明に係るシャフトカップリングアセンブリの他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001の組立て状態のカップリング部横断面模式図で参照されたい。この他の実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ2001は、ホルダー部材2062,2063,2064,2065,2072,2073,2074,2075の締結ボルトねじ孔をタンデム構成としたものであり、対応するハブ面のボルト貫通孔もタンデム構成である他は本発明の実施形態1001と同様である。
(1)偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
(2)両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易な構成を提供可能である
(3)常用トルクの大きなカップリングを提供可能である
(4)コンパクトなスペースで組立及び分解が容易である
新規構造のシャフトカップリングアセンブリを提供する。
ここで、さらに、カップリングディスクを絶縁体部材で構成すれば、
(5)一方のシャフトと他方のシャフトが電気的に絶縁される。
本発明に係るシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法の一実施形態を構成する各工程を含むステップフローチャートS0を描く図10を参照し、本方法で使用する手段として当該手段の一実施形態であるシャフトカップリングアセンブリ1を描く図1〜図6に示す符号を参照し、以下に詳述する。
二つのトルク伝達シャフト1010,1020を連結する、以下の部材:
第一のシャフト1010に嵌合可能である第一のハブ1011と;
第二のシャフト1020に嵌合可能である第二の1021ハブと;
カップリングディスク1050と;
前記ハブ1011,1021及び前記カップリングディスク1050に係合又は接続可能である二個を一組とする二組のスライダ部と;そして
前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材には、軸芯を挟み180°対向して一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられているシャフトカップリングアセンブリであって、
当該切欠き部を有さない残りの一種の部材は前記切欠き部に係合するスライダ部が設けられているシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法S0は、以下の各工程:
予め前記第一のシャフト1010と前記第二のシャフト1010の大凡の軸芯1002及びシャフト間距離の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程S00と;
前記第一のシャフト1010を前記第一のハブ1011に挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程S10と;
前記第二のシャフト1020を前記第二のハブ1021に挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程S20と;そして、その後の工程に、
前記第一のハブ1011と前記第二のハブ1021をカップリングする工程であって、以下の段階:
前記カップリングディスク1050を前記第一のハブ1011と前記第二のハブ1021の間に挿入するカップリングディスク挿入段階S301と;及び
前記スライダ部を前記切欠き部内に拘束するスライダ部拘束接続段階S302;
を含むカップリング工程S30;
を含む、シャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法S0である。
ここで、
前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記ハブ1011,1021であってそのディスク面1091,1092に前記切欠き部を有する場合には、前記カップリング工程S30は以下に記述する連結手段(1)、(2)及び(3),
(1)前記スライダ部である当該スライダ部{(1032,1033)},{(1042,1043)}をディスク半径方向に係合可能である切欠き部を第一のハブ1011及び第二のハブ1021各々に軸芯を挟み180°対向する一組ずつ形成可能であるスライダ部ホルダー部材{(1062、1064)、(1063,1065)}、{(1072,1074)、(1073,1065)}
(2)前記カップリングディスク1050は前記スライダ部{1032,1033},{1042,1043}を一体に含む十字形であるカップリングディスク1050
(3)前記ホルダー部材{(1062、1064)、(1063,1065)}、{(1072,1074)、(1073,1065)}はねじ締結孔を有し前記ハブ1011,1021のねじ貫通孔{(1116,1118)、(1117,1119)}、{(1326,1328)、(1327,1329)}と合わせてねじ連結手段を構成するカップリングアセンブリ1001を用いるカップリング工程S30は、前記カップリングディスク挿入段階S301後、スライダ部拘束接続段階S302として以下の各段階(以上で{}はハブの区別を表し、{}内の()内は切欠きを構成するホルダー部材の対向する対、スライダ部の軸芯を対向する対を表す、以下同じ)、
前記第一ハブ1011に二組の前記ホルダー部材(1062、1064)、(1063,1065)を前記ハブ1011のディスク面1091にねじ締結し当該一対のホルダー部材(1062、1064)、(1063,1065)及び当該ディスク面1091で前記切欠き部1012及び1013を形成し前記十字形のカップリングディスク1050の前記スライダ部1032,1033を前記切欠き部内1012,1013に係合する第一ハブ係合接続段階(図示しない)及び
前記第二ハブ1021に二組の前記ホルダー部材(1072,1074)、(1073,1065)を前記ハブ1021のディスク面1092にねじ締結し当該一対のホルダー部材(1072,1074)、(1073,1065)及び当該ディスク面1092で前記切欠き部1022,1023を形成し前記十字形のカップリングディスク1050の前記スライダ部1042,1043を前記切欠き部1022,1023内に係合する第二ハブ係合接続段階(図示しない)
を含むカップリング工程S30であって、カップリングアセンブリ後には、
前記第一ハブ1011に係合する前記スライダ部1032,1033が十字形のカップリングディスク1050によって実質的に形成する第一の仮想ヨーク1034であって、前記切欠き部1012,1013内で前記スライダ部1032,1033はラジアル方向に移動可能に当該ヨーク1034の偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部1012,1013内で前記スライダ部1032,1033は軸方向に傾斜移動も可能に当該ヨーク1−34の偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部1012,1013内で前記スライダ部1032,1033は軸方向AXに移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる仮想第一ヨーク1034構成;及び
前記第二ハブ1021に係合する前記スライダ部1042,1043が十字形のカップリングディスク1050によって実質的に形成する第二の仮想ヨーク1044であって、前記切欠き部1022,1023内で前記スライダ部1042,1043はラジアル方向移動可能に、かつ、当該ヨーク1044の偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部1022,1023内で前記スライダ部1042,1043は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨーク1044の偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部1022,1023内で前記スライダ部1042,1043は軸方向AXに移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる仮想第二ヨーク1044構成;
を含み、前記仮想第一ヨーク1−43及び前記仮想第二ヨーク1044によって両軸の偏芯及び偏角のミスアライメントが許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリ1001によって二つのシャフトを連結する方法S0である。
本発明のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法S0はカップリングが容易であり、容易にシャフトを連結可能である。本発明は、偏芯、偏角及びエンドプレイを許容する。両軸1010,1020を据え付け、ハブ1011,1021を据え付けた後に、本発明のシャフトカップリングアセンブリ1001を後付けしても、当該シャフトカップリングアセンブリ1001のハブ間の連結においては、ミスアライメント調整作業を必ずしも必要としない。
(1)偏芯、偏角、エンドプレイの、カップリングにとって不都合なミスアライメント三要素全てを吸収可能である
(2)両側のシャフトが設置固定された状態でもカップリングの着脱が容易である
(3)常用トルクの大きなカップリングを提供可能である
前記ホルダー部材{(1062、1064)、(1063,1065)}、{(1072,1074)、(1073,1065)}をハブ1011,1021から外し切欠き形成部1021,1013,1022,1023を分解してカップリングディスク1050の拘束を解く工程;
の後に、
前記スライダ部1032,1033,1042,1043を含むカップリングディスク1050又はホルダー部材{(1062、1064)、(1063,1065)}、{(1072,1074)、(1073,1065)}を交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリS0の保守方法、
シャフトカップリングアセンブリ部材を実質上分解せず、前記スライダ部1032,1033,1042,1043を含む消耗品である十字形のカップリングディスク1050の交換を可能とする保守工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法も提供可能である。
1002,1004 軸芯
1010,1020 シャフト
1011、1021 ハブ
1012,1013、1022,1023 切欠き部
1216,1217,1218,1219、1426,1427,1428,1429 ボルト
1116,1117,1118,1119、1326,1327,1328,1329 ねじ貫通孔
1032,1033,1042,1043 スライダ部
1034,1044 仮想ヨーク
1050 カップリングディスク
1062,1063,1064,1065,1072,1073,1074,1075 ホルダー部材
1091,1092 ハブディスク面
2001 シャフトカップリングアセンブリ
2011、2021 ハブ
2062,2063,2064,2065,2072,2073,2074,2075 ホルダー部材
Claims (9)
- トルク伝達構造体に柔構造部材を含まないシャフトカップリングアセンブリであって、二つのトルク伝達シャフトを連結する、以下の部材:
第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと;
第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと;
カップリングディスクと;
前記ハブ及び前記カップリングディスクに係合又は接続可能である二つを一組とする二組のスライダ部と;そして
前記ハブ又は前記カップリングディスクの二種の部材いずれか一種の部材には、軸芯を挟み180°対向して一対の切欠き部が当該一対を一組として合計二組設けられているシャフトカップリングアセンブリであって、
当該切欠き部を有さない残りの一種の部材には前記切欠き部に係合するスライダ部が設けられているシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法は、以下の各工程:
予め前記第一のシャフトと前記第二のシャフトの大凡の軸芯及びシャフト間距離の位置合わせをするシャフト位置合わせ工程と;
前記第一のシャフトを前記第一のハブに挿入し、両部材を結合する第一ハブ接続工程と;
前記第二のシャフトを前記第二のハブに挿入し、両部材を結合する第二ハブ接続工程と;そして、その後の工程に、
前記第一のハブと前記第二のハブをカップリングする工程であって、以下の段階:
前記カップリングディスクを前記第一のハブと前記第二のハブの間に挿入するカップリングディスク挿入段階と;及び
前記スライダ部を前記切欠き部内に拘束し、180°対向している一組の切欠き部と他の一組の切欠き部がカップリングディスク部材内でトルク伝達経路を生成し、トルク伝達経路下流側の切欠き部を構成するトルク伝達部材が前記切欠き部を跨いでトルク伝達経路上流側の切欠き部を構成するトルク伝達部材と連結するトルク伝達体を含まないトルク伝達体を構成するスライダ部拘束接続段階;
を含むカップリング工程;
を含み、アセンブリ後、前記シャフトが設置された状態でも前記スライダ部の拘束接続を解除する工程と再度のカップリング工程を適用可能であるシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法。 - 前記切欠き部が備わる前記いずれか一種の部材が前記ハブであってそのディスク面に前記切欠き部を有する場合には、前記カップリング工程は以下に記述する連結手段(1)、(2)及び(3),
(1)前記スライダ部をディスク半径方向に係合可能である切欠き部を第一のハブ及び第二のハブ各々に軸芯を挟み180°対向する一組ずつ形成可能であるスライダ部ホルダー部材
(2)前記カップリングディスクは前記スライダ部を一体に含む十字形であるカップリングディスク
(3)前記ホルダー部材はねじ締結孔を有し前記ハブのねじ貫通孔と合わせてねじ連結手段を構成するカップリングアセンブリを用いるカップリング工程は、前記カップリングディスク挿入段階後、スライダ部拘束接続段階として以下の各段階:
前記第一ハブに二組の前記ホルダー部材を前記ハブのディスク面にねじ締結し当該一対のホルダー部材及び当該ディスク面で前記切欠き部を形成し前記十字形のカップリングディスクの前記スライダ部を前記切欠き部内に係合する第一ハブ係合接続段階及び
前記第二ハブに二組の前記ホルダー部材を前記ハブのディスク面にねじ締結し当該一対のホルダー部材及び当該ディスク面で前記切欠き部を形成し前記十字形のカップリングディスクの前記スライダ部を前記切欠き部内に係合する第二ハブ係合接続段階
を含むカップリング工程であって、カップリングアセンブリ後には、
前記第一ハブに係合する前記スライダ部が十字形のカップリングディスクによって実質的に形成する第一の仮想ヨークであって、前記切欠き部内で前記スライダ部はラジアル方向に移動可能に当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる仮想第一ヨーク構成;及び
前記第二ハブに係合する前記スライダ部が十字形のカップリングディスクによって実質的に形成する第二の仮想ヨークであって、前記切欠き部内で前記スライダ部はラジアル方向移動可能に、かつ、当該ヨークの偏芯のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に傾斜移動可能に当該ヨークの偏角のミスアライメントを許容可能とされ、かつ、前記切欠き部内で前記スライダ部は軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能とされる仮想第二ヨーク構成;
を含み、前記仮想第一ヨーク及び前記仮想第二ヨークによって両軸の偏芯及び偏角のミスアライメントが許容可能と構成され、総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントを許容可能に、エンドプレイも許容可能に構成されることを特徴とするシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する請求項1記載の方法。 - トルク伝達構造体に柔構造部材を含まないシャフトカップリングアセンブリであって、トルク伝達構造体として、以下の:
軸芯を挟み180°対向して軸方向に沿う切欠き部側壁を形成するスライダのホルダー部材のねじ締結孔を有する第一のシャフトに嵌合可能である第一のハブと;
軸芯を挟み180°対向して軸方向に沿う切欠き部側壁を形成するスライダのホルダー部材のねじ締結孔を有する第二のシャフトに嵌合可能である第二のハブと;
前記スライダ部を含む十字形のカップリングディスクと;そして
二個を一組とする4組のホルダー部材;
を備えるシャフトカップリングアセンブリであって、以下の:
前記第一ハブ及び前記ホルダー部材が、ディスク面上にねじ結合可能なボルト締結手段、及び、
当該ディスク面上に二個一組の前記ホルダー部材によって切欠き部が軸半径に沿って平行に形成されるように前記ねじ締結孔が配設され、前記カップリングディスクの十字形のうち一文字をなす部位の両端部をスライダ部として当該スライダ部と前記切欠き部とから成る係合手段を備え、
前記カップリングディスク、前記ホルダー及び前記第一のハブによってヨークが実質的に形成可能であって、前記係合手段は切欠き部内でスライダ部がラジアル方向に移動可能に当該軸の偏芯のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸中心から傾斜移動可能に当該軸の偏角のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能な係合手段である第一ヨーク構成;そして、
前記第二ハブ及び前記ホルダー部材が、ディスク面上にねじ結合可能なボルト締結手段、及び、
当該ディスク面上に二個一組の前記ホルダー部材によって切欠き部が軸半径に沿って平行に形成されるように前記ねじ締結孔が配設され、前記カップリングディスクの十字形のうち前記一文字をなす部位と交叉する一文字をなす部位の両端部をスライダ部として当該スライダ部と前記切欠き部とから成る係合手段を備え、
前記カップリングディスク、当該ホルダー及び前記第二のハブによってもうひとつのヨークが実質的に形成可能であって、前記係合手段は切欠き部内でスライダ部がラジアル方向に移動可能に当該軸の偏芯のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸中心から傾斜移動可能に当該軸の偏角のミスアライメントを許容可能な係合手段であり、かつ、前記切欠き部内で軸方向に移動可能にエンドプレイのミスアライメントも許容可能な係合手段である第二ヨーク構成;
の二つヨークは互いに垂直に交叉して配設され各ヨーク面に垂直向きの偏芯及び前記シャフトの偏角のミスアライメントを許容可能と構成され、二つのヨークで総合して、全方向の偏芯及び偏角のミスアライメントが許容可能であるシャフトカップリングアセンブリ。 - 前記ミスアライメントは偏芯、偏角及びエンドプレイである請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
- 前記トルク伝達構造体がリジッドな部材のみから成る請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
- 前記スライダ部に粘弾性部材から成る部材を使用する請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
- 前記カップリングディスクは絶縁体部材を含む請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
- 前記切欠き部はほぼ矩形断面形状である請求項3記載のシャフトカップリングアセンブリ。
- 請求項2記載のシャフトカップリングアセンブリによって二つのシャフトを連結する方法で連結された二つのシャフトを含むシャフトカップリングアセンブリを保守する方法は、以下の工程:
前記ホルダー部材を前記ハブから外しカップリングディスクの拘束を解く工程;
の後に、
前記スライダ部を含むカップリングディスク又はホルダー部材を交換する工程を含むシャフトカップリングアセンブリの保守方法。
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