JP5974468B2 - 部分開封蓋材およびそれを用いた粉粒体収納用包装体 - Google Patents
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Description
特許文献1〜2は粉末入浴剤入りの包装体に関する技術文献で、これらの文献に記載された包装体では、容器の筒状側壁と底壁とで容器本体を構成し、その開口部を蓋シールで密封している。
筒状側壁は紙とポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)との積層材料で構成されており、また、底壁は、紙とPETフィルムとを中心層として、その両側にヒートシール性樹脂を配置した積層材料で構成し、筒状側壁の内側に底壁を接着して底を密封している。
また、蓋シールはポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)製で、このPETフィルム製蓋シールを筒状側壁の開口部周縁にヒートシールすることによって密封し、さらに、この蓋シールの上からオーバーキャップを被せている。
そして、このプルタブ(3a)を起点として切り取り線(3b)が設けられている。
そして、その開封口が小さい場合には、内容物である入浴剤を取り出すことが困難となっていた。
さらには、開封時における取り扱いの容易性に関して、左右どちらの手で開封しても同様の作業が出来るという点においても不満があった。
前記表面シートの易剥離領域と接着領域の境界領域に開封開始部となる形状のハーフカットによる切離部が剥離開始方向に対して左右の2箇所が膨らんだ形状で形成され、
開封開始部がフランジ外周より内側に形成されていることを特徴とする部分開封蓋材である。
このことによって製造効率の改善と製造コストの低減につなげることが出来るようになった。
本発明の部分開封蓋材によれば、切離部が剥離開始方向に対して左右の2箇所が膨らんだ形状で形成されていることによって左右どちらの手でも開封しやすい構造とすることに成功した。
本発明の部分開封蓋材(41)は、容器本体(40)の開口部フランジ(42)外縁に熱溶着して封止する、複合シート(52)と表面シート(51)とからなる部分開封蓋材
(41)である。
また、本発明の粉粒体収納用包装体は蓋材として上記の部分開封蓋材を用いた包装体である。
このハーフカット(46a)は、その一部に、先端が膨らんだ形状の開封開始部を有している。
容器本体(40)に粉末入浴剤等の内容物を収納し、容器本体(40)のフランジ(42)に部分開封蓋材(41)を熱シールする。開封時には、まず開封開始部のハーフカット(46a)を少し開封し、表面シート(51)の易剥離領域(A)の部分を引き上げて表面シート(51)のみを除去する。
その後容器を傾けて排出孔から必要量の内容物を排出する。
これらの層構成の積層は公知の方法、たとえばドライラミネートや押し出しラミネート等の方法で行うことが出来る。
また紙(22)の表面には通常、最終商品として必要な印刷や、保護ニス等が施される。
特に軟質のアルミニウム箔を用いた場合には、排出孔部分の上シートを剥離する際、排出孔ハーフカット内部の下シートに上シートから分離される方向に発生する弾性反発力を低減し、且つ排出孔を開口する際に必要な開口保持性を付与することが出来る。
アルミニウム箔が15μmを超える厚さであると、腰がありすぎて好ましくない上、経済的にも劣る。
易剥離層(55)を積層する方法は、二軸延伸フィルムの片面に、上述の塗工剤をグラビア印刷加工により積層し、他基材を積層する方法が望ましい。
本発明の部分開封蓋材に用いる積層体の構成要素として、まず図3に示すように、あらかじめ容器本体(40)との熱溶着を容易にした低温接着性を有する直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)をアルミニウム箔(23)に塗布し、反対面に二軸延伸ポリエステルフィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって作製した複合シート(52)を作成する。
積層体の構成要素として、厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)を厚さ9μmのアルミニウム箔(23)に塗布し、反対面に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって複合シート(52)を作成した。
ット加工(47a)を行い、ハーフカット完了後、小断ち、抜き加工を経て本発明の部分開封蓋材(41)を作製した。
積層体の構成要素として、厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)を厚さ9μmのアルミニウム箔(23)に塗布し、反対面に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって複合シート(52)を作成した。
積層体の構成要素として、厚さ25μmの直鎖状低密度ポリエチレン樹脂からなるシーラント(27)を厚さ9μmのアルミニウム箔(23)に塗布し、反対面に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(26)をウレタン系接着剤を介して貼り合せることによって複合シート(52)を作成した。
評価項目としては、開封孔の大きさ、シールのズレ、左手での開封、安全性の4点とし、それぞれ問題なしを○、問題ありを×とした。結果は表1に示した。
B…接着領域
1…容器本体
2…オーバーキャップ
3…蓋シール
3a…プルタブ
3b…切り取り線
21…延伸フィルム
22…紙
25…ポリオレフィン系接着性樹脂
26…二軸延伸フィルム
23…ガスバリア層
27…シーラント
55…易剥離層
40…容器本体
41…部分開封蓋材
42…フランジ
46a…ハーフカット
47a…排出孔形成用ハーフカット
51…表面シート
52…複合シート
Claims (2)
- 容器本体の開口部フランジ外縁に熱溶着して封止する複合シートと表面シートとからなる蓋材であって、複合シートと表面シートが所定の形状領域に易剥離剤をパターン状に塗布することにより形成された易剥離層による易剥離領域とそれ以外の接着領域とにより区画されて互いに積層接着され、前記易剥離領域内における複合シートの1個所または複数個所には排出孔の形状に対応した接着領域と排出孔形成用ハーフカットが設けられ、前記表面シートには易剥離領域と接着領域の境界領域に開封開始部となる形状のハーフカットによる切離部が形成され、
前記表面シートの易剥離領域と接着領域の境界領域に開封開始部となる形状のハーフカットによる切離部が剥離開始方向に対して左右の2箇所が膨らんだ形状で形成され、
開封開始部がフランジ外周より内側に形成されていることを特徴とする部分開封蓋材。 - 請求項1に記載の部分開封蓋材を用いたことを特徴とする粉粒体収納用包装体。
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JP2011268711A JP5974468B2 (ja) | 2011-12-08 | 2011-12-08 | 部分開封蓋材およびそれを用いた粉粒体収納用包装体 |
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