JP2015193773A - インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、従来のフッ素系界面活性剤は、高品位な画像は得られるものの環境負荷があったり、環境負荷が少ないものの高品位な画質が得られず、環境負荷の低減と画像品質の向上との両立が難しく、更に泡が消えにくいという問題がある。
そこで、例えば、普通紙に高品位な画像形成を行うことを目的として、特定のフッ素系界面活性剤と抑泡剤を添加したインクジェット記録用インクが提案されている(特許文献1参照)。
この提案の技術によれば、フッ素系界面活性剤による環境負荷の低減は可能であるが、高品位な画像形成(高発色性)の点では効果が十分なものではなく、環境負荷の低減と画像品質の向上とを両立させることは未だ困難であるのが現状である。
C6F13−CH2CH2− ・・・ 構造式(1)
本発明のインクジェット記録用インクは、水、水溶性有機溶剤、着色剤、下記構造式(1)で表される基を有する化合物、及び消泡剤を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
C6F13−CH2CH2− ・・・ 構造式(1)
C6F13−CH2CH2O(CH2CH2O)nH ・・・ 一般式(1)
ただし、前記一般式(1)中、nは1〜40の自然数である。
前記構造式(1)で表される基を有する化合物をインク中に特定の割合で含有させることにより、従来のインクに比べて、高濃度であるが表面張力が低く、普通紙の印字においては、ビヒクルが速やかに紙に浸透し、着色剤が表面に残りやすくなるという従来のインクの特徴の他に、前記構造式(1)で表される基を有する化合物を使用することで、更に着色剤の偏在がなくなり、紙面上に均一に着色剤が存在することで、均染性が格段に向上する。その結果、高彩度及び高発色濃度であるが、裏抜けの少ない画像が得られる。また、フッ素系界面活性剤の特徴である高い起泡性による吐出不安定は、消泡剤を添加することで抑えることができる。
ここで、下記一般式(A)で表されるフッ素系界面活性剤(ゾニールFS−300、デュポン社製)はパーフルオロアルキル基の炭素数が8であり、製造過程において、PFOA(パーフルオロオクタン酸)が副生物として生じる。前記PFOAは発ガン性が指摘されている。
C8F17−CH2CH2O(CH2CH2O)xH ・・・ 一般式(A)
ただし、前記一般式(A)中、xは1〜40を表す。
これに対して、前記構造式(1)で表される基を有する化合物は、パーフルオロアルキル基の炭素数が6であるため、合成時に、PFOAが副生物として生じないことから、環境負荷が低減される。
前記構造式(1)で表される基を有する化合物は、表面張力の低下から、画像品質の向上(高発色性など)、部材に濡れ性を付与することができる。
前記構造式(1)で表される基を有する化合物としては、下記一般式(1)で表される化合物であることが好ましい。
C6F13−CH2CH2O(CH2CH2O)nH ・・・ 一般式(1)
前記一般式(1)において、nは1〜40の自然数が好ましく、5〜30がより好ましい。
前記一般式(1)中のパーフルオロアルキル基C6F13は、部材への濡れ性の点から、直鎖であることが好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物は、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。
前記一般式(1)で表される化合物としては、前記一般式(1)中、nが7〜17である化合物;前記一般式(1)中、nが25〜35である化合物;前記一般式(1)中、nが7〜17及び25〜35である化合物;前記一般式(1)中、nが5〜20である化合物;前記一般式(1)中、nが6〜22である化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記一般式(1)中、nが6〜22である化合物;前記一般式(1)中、nが5〜20である化合物;前記一般式(1)中、nが7〜17及び25〜35である化合物が特に好ましい。
前記市販品としては、例えば、デュポン社製のCapstone(キャップストーン、登録商標)FS−30(前記一般式(1)中、nが6〜22)、Capstone(キャップストーン、登録商標)FS−34(前記一般式(1)中、nが5〜20)、Capstone(キャップストーン、登録商標)FS−3100(前記一般式(1)中、nが7〜17及び25〜35)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記その他の界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、両性界面活性剤、などが挙げられる。
前記ノニオン系界面活性剤としては、例えば、松本油脂社製マーポマーセPT、などが挙げられる。
前記アニオン系界面活性剤としては、例えば、日光ケミカルズ社製ECTD−3NEX、などが挙げられる。
前記アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、エアープロダクツジャパン株式会社製のサーフィノール104PA、などが挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、例えば、デュポン社製のゾニールFS−300、FSN、FSN−100、FSO、FSO−100、FSH、ダイキン社製のDSN−403N、などが挙げられる。
前記含有量が、0.04質量%以上であると、高発色性の効果が得られ、1.5質量%以下であると、良好なインクジェット記録用インクの保存安定性が得られる。
前記消泡剤は、消泡性の向上、充填時又は吐出時に泡の発生を抑えることができ、また発生した泡を速やかに消すことができる。
本発明において、本発明で用いる消泡剤に該当するか否かについては、以下のようにして判定することができる。
評価試料0.5質量%、界面活性剤(Capstone FS−30(デュポン社製))1質量%、1,3−ブタンジオール10質量%、グリセリン10質量%、オクタンジオール2質量%、及び水を残量(合計100質量%)で含有する水溶液を調製する。この水溶液を100mLメスシリンダーに10g入れ、泡が100mLの高さになるまでエアーを吹き付けて泡立たせ、放置する。600秒間以内に泡がすべて消えた場合には、前記評価試料は消泡剤であると判定し、600秒間を超えて泡が残っている場合には、前記評価試料は消泡剤でないと判定することができる。
前記シリコーン消泡剤としては、例えば、オイル型シリコーン消泡剤、コンパウンド型シリコーン消泡剤、自己乳化型シリコーン消泡剤、エマルジョン型シリコーン消泡剤、変性シリコーン消泡剤、などが挙げられる。
前記変性シリコーン消泡剤としては、例えば、アミノ変性シリコーン消泡剤、カルビノール変性シリコーン消泡剤、メタクリル変性シリコーン消泡剤、ポリエーテル変性シリコーン消泡剤、アルキル変性シリコーン消泡剤、高級脂肪酸エステル変性シリコーン消泡剤、アルキレンオキサイド変性シリコーン消泡剤、などが挙げられる。これらの中でも、水系媒体であるインクジェット記録用インクへの使用を考慮すると、前記自己乳化型シリコーン消泡剤、前記エマルジョン型シリコーン消泡剤などが好ましい。
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、又は超純水などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記水溶性有機溶剤は、乾燥防止及び分散安定性を向上させるためにインク中に含有される。
前記水溶性有機溶剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、その他の有機溶剤、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。なお、前記水溶性有機溶剤を湿潤剤と称することもある。
前記多価アルコールアリールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテルなどが挙げられる。
前記アミド類としては、例えば、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドなどが挙げられる。
前記アミン類としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミンなどが挙げられる。
前記含硫黄化合物類としては、例えば、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノールなどが挙げられる。
前記単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類、四糖類を含む)としては、例えば、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオースなどが挙げられる。
前記多糖類とは、広義の糖を意味し、例えば、α−シクロデキストリン、セルロースなどが挙げられる。
前記糖類の誘導体としては、前記糖類の還元糖〔例えば、一般式:HOCH2(CHOH)nCH2OH(n=2〜5の整数)で表される糖アルコール等〕、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸等)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。これらの中でも、糖アルコールが特に好ましい。
前記糖アルコールとしては、例えば、マルチトール、ソルビトール、キシリトールなどが挙げられる。
顔料インクの場合、顔料と水溶性有機溶剤の比は、記録ヘッドからのインクジェット記録用インクの吐出安定性に大きく影響する。顔料固形分比率が高いのに水溶性有機溶剤の配合量が少ないと、ノズルのインクメニスカス付近の水分蒸発が進み吐出不良をもたらす。
前記着色剤としては、染料や顔料を用いることができるが、インク記録物の耐水性や耐光性の点から顔料が好ましい。前記顔料の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、有機顔料、無機顔料、などが挙げられる。前記顔料は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、酸化鉄、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、紺青、カドミウムレッド、クロムイエロー、金属粉、などが挙げられる。
イエロー顔料の具体例としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、2、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、16、17、20、23、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、73、74、75、81、83(ジスアゾイエローHR)、86、93、95、97、98、100、101、104、108、109、110、114、117、120、125、128、129、137、138、139、147、148、150、151、153、154、155、166、168、180、185などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、pH調整剤、防腐防黴剤、キレート試薬、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤などが挙げられる。
前記pH調整剤としては、インクジェット記録用インクの性能に悪影響を及ぼさずにpHを調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩;アミノプロパンジオール誘導体、などが挙げられる。これらの中でも、アミノプロパンジオール化合物が特に好ましい。
前記アミノプロパンジオール化合物としては、例えば、1−アミノ−2,3−プロパンジオール、1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、などが挙げられる。
前記防腐防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウムなどが挙げられる。
前記キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウムなどが挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライトなどが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤などが挙げられる。
前記インクジェット記録用インクの表面張力としては、20℃で、25mN/m〜55mN/mが好ましい。前記表面張力が、25mN/m以上であると、記録媒体上での滲みが発生せず安定した噴射が得られ、55mN/m以下であると、記録媒体にインクが充分に浸透し、短時間で乾燥することができる。
前記インクジェット記録用インクのpHとしては、例えば、7〜10が好ましい。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクジェット記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ200は、図1に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、反転手段、制御手段等を有してなる。
本発明で用いられるインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、反転工程、制御工程等を含んでなる。
本発明で用いられるインクジェット記録方法は、本発明のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、本発明の前記インクジェット記録用インクに、刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を記録する工程である。
前記インク飛翔手段は、本発明の前記インクジェット記録用インクに、刺激を印加し、該インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を記録する手段である。前記インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズルを有する記録ヘッド、などが挙げられる。
また、前記ノズルのノズル径は、30μm以下が好ましく、1μm〜20μmが好ましい。
前記記録ヘッドが、インク吐出面に撥水加工処理を施したノズルプレートを有することが好ましい。前記撥水加工処理が、PTFE−Ni共析加工、フッ素樹脂加工、及びシリコーン樹脂加工から選ばれるいずれかであることが好ましい。
また、前記記録ヘッドにインクジェット記録用インクを供給するためのサブタンクを有し、該サブタンクにインクカートリッジから供給チューブを介してインクジェット記録用インクが補充されるように構成することが好ましい。
前記その他の工程としては、例えば、刺激発生工程、制御工程、などが挙げられる。
前記その他の手段としては、例えば、刺激発生手段、制御手段、などが挙げられる。
前記刺激は、例えば、前記刺激発生手段により発生させることができ、該刺激としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、熱(温度)、圧力、振動、光、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、熱、圧力が好適に挙げられる。
前記制御工程は、前記各工程の動きを制御する工程であり、前記制御手段により行うことができる。前記制御手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ、などが挙げられる。
図3に示すインクジェット記録装置は、装置本体101と、前記装置本体101に装着した用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103と、インクカートリッジ装填部104とを有する。インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、インクカートリッジ200の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。図3中111は上カバー、112は前カバーの前面である。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のヘッドからなる記録ヘッド134の複数のインク吐出口を、主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
前記記録ヘッド134を構成するヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、インクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどが使用できる。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。サブタンク135には、インク供給チューブ(不図示)を介して、インクカートリッジ装填部104に装填された本発明のインクカートリッジ200から、本発明のインクジェット記録用インクが供給されて補充される。
この給紙部から給紙された用紙142を記録ヘッド134の下方側で搬送するための搬送部として、用紙142を静電吸着して搬送するための搬送ベルト151と、給紙部からガイド145を介して送られる用紙142を搬送ベルト151との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ152と、略鉛直上方に送られる用紙142を略90°方向転換させて搬送ベルト151上に倣わせるための搬送ガイド153と、押さえ部材154で搬送ベルト151側に付勢された先端加圧コロ155とが備えられ、また、搬送ベルト151表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156が備えられている。
装置本体101の背面部には、両面給紙ユニット181が着脱可能に装着されている。両面給紙ユニット181は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度、カウンタローラ152と搬送ベルト151との間に給紙する。なお、両面給紙ユニット181の上面には手差し給紙部182が設けられている。
このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、用紙142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
前記インクジェット記録装置においては、インクカートリッジ200中のインクを使い切ったときには、インクカートリッジ200における筐体を分解して内部のインク袋だけを交換することができる。また、インクカートリッジ200は、縦置きで前面装填構成としても、安定したインクの供給を行うことができる。したがって、装置本体101の上方が塞がって設置されているような場合、例えば、ラック内に収納したり、あるいは装置本体101の上面に物が置かれているような場合でも、インクカートリッジ200の交換を容易に行うことができる。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
本発明で用いられるインク記録物は、記録媒体上に本発明の前記インクジェット記録用インクを用いて形成された画像を有してなる。
前記記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、紙等のインクジェット記録用インクに対して吸収性を有するもの、インクジェット記録用インクに対して実質的に非吸収性のもののいずれであっても好適に用いられる。
前記記録媒体としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリサルフォン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル等を基材とするプラスチックシート;黄銅、鉄、アルミニウム、ステンレススチール(SUS)、銅等の金属表面又は非金属の基材に蒸着等の手法により金属コーティング処理をした記録媒体;紙を基材として撥水処理などがなされた記録媒体、無機質の材料を高温で焼成した、いわゆるセラミックス材料からなる記録媒体などが挙げられる。これらの中でも、紙が経済性の点と画像の自然さの点で好ましく、本発明においては、平滑紙及び非平滑紙のいずれも好適に用いられる。
前記非平滑紙は、平滑度が500秒間未満であり、表面コート等の処理を行わない普通紙である。
前記平滑紙は、表面コート処理をしたものが多く、平滑度は500秒間以上であり、アート紙、キャストコート紙等の光沢紙が挙げられる。
前記平滑度は、例えば、紙面に中空のヘッドを置き、内部を減圧にして、ヘッドと紙面の間隙から一定量の空気が流入する時間(秒)によって平滑度を測定する王研式計測器で測定することができる。
−ブラック顔料分散液の調製−
CTAB比表面積が150m2/g、DBP吸油量100mL/100gのカーボンブラック90gを、2.5規定の硫酸ナトリウム溶液3,000mLに添加し、温度60℃、速度300rpmで攪拌し、10時間反応させて酸化処理を行った。得られた反応液を濾過し、濾別したカーボンブラックを水酸化ナトリウム溶液で中和し、限外濾過を行った。得られたカーボンブラックを水洗し、乾燥させて、顔料濃度が20質量%となるように純水中に分散させた。以上により、調製例1のブラック顔料分散液を調製した。
−イエロー顔料分散液の調製−
イエロー顔料としてC.I.ピグメントイエロー128を低温プラズマ処理しカルボン酸基を導入したイエロー顔料を作製した。これをイオン交換水に分散したものを限外濾過膜により脱塩濃縮して、顔料濃度15質量%の調製例2のイエロー顔料分散液を得た。
−マゼンタ顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントイエロー128の代りにC.I.ピグメントレッド122を用いた以外は、調製例2と同様にして、表面改質されたマゼンタ顔料を作製した。これをイオン交換水に分散したものを限外濾過膜により脱塩濃縮して、顔料濃度15質量%の調製例3のマゼンタ顔料分散液を得た。
−シアン顔料分散液の調製−
C.I.ピグメントイエロー128の代りにC.I.ピグメントシアン15:3を用いた以外は、調製例2と同様にして、表面改質されたシアン顔料を作製した。これをイオン交換水に分散したものを限外濾過膜により脱塩濃縮して、顔料濃度15質量%の調製例4のシアン顔料分散液を得た。
下記処方のインク組成物を調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例1のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・23.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.04質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SH5500、東レ・ダウコーニング社製)・・・0.05質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例2のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・10.00質量%
・ヘキシレングリコール・・・4.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.10質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・0.10質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例3のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・13.00質量%
・3−メチル−1,5−ペンタンジオール・・・10.50質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.30質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−98、信越化学工業株式会社製)・・・0.50質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例4のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・23.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・1.25質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5571 EMULSION、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.04質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例5のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.05質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・0.40質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例6のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・11.50質量%
・エチレングリコール・・・5.00質量%
・グリセリン・・・7.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5512、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.07質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例7のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,5−ペンタンジオール・・・5.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・5.00質量%
・グリセリン・・・10.00質量%
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・1.50質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−98、信越化学工業株式会社製)・・・0.05質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例8のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.50質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5571 EMULSION、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.60質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例9のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・8.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.04質量%
・シリコーン消泡剤(KM−98、信越化学工業株式会社製)・・・0.50質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール・・・0.10質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例10のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,5−ペンタンジオール・・・12.50質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・15.00質量%
・グリセリン・・・7.00質量%
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・1.10質量%
・シリコーン消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・0.09質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例11のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,6−ヘキサンジオール・・・24.50質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.20質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5512、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.30質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例12のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・2−メチル−2,4−ペンタンジオール・・・11.50質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・13.00質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.60質量%
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.00質量%
・シリコーン消泡剤(KM−72F、信越化学工業株式会社製)・・・0.20質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例13のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5512、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.10質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例14のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・1,5−ペンタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.05質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−98、信越化学工業株式会社製)・・・0.03質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例15のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.30質量%
・サーフィノール104PA(エアープロダクツジャパン株式会社製)・・・0.20質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5571 EMULSION、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.60質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例16のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.25質量%
・サーフィノール104PA(エアープロダクツジャパン株式会社製)・・・0.25質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5571 EMULSION、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.60質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例17のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.30質量%
・サーフィノール104PA(エアープロダクツジャパン株式会社製)・・・0.30質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5571 EMULSION、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.60質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例18のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・23.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−30(デュポン社製)・・・0.04質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SH5500、東レ・ダウコーニング社製)・・・0.05質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例19のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・13.00質量%
・3−メチル−1,5−ペンタンジオール・・・10.50質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−34(デュポン社製)・・・0.30質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−98、信越化学工業株式会社製)・・・0.50質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例20のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・11.50質量%
・エチレングリコール・・・5.00質量%
・グリセリン・・・7.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−34(デュポン社製)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(SM5512、東レ・ダウ・コーニング社製)・・・0.07質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例21のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・8.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−34(デュポン社製)・・・0.40質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・シリコーン消泡剤(KM−98、信越化学工業株式会社製)・・・0.50質量%
・1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール・・・0.10質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、実施例22のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・11.50質量%
・エチレングリコール・・・5.00質量%
・グリセリン・・・7.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−34(デュポン社製)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・破泡ポリマー系消泡剤(BYK−1790、ビックケミー・ジャパン株式会社製)・・・0.10質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例1のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・23.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・下記一般式で表されるゾニールFS−300(デュポン社製、ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル、有効成分40質量%)・・・0.50質量%
C8F17−CH2CH2O(CH2CH2O)xH
ただし、式中、xは1〜40を表す。
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例2のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・10.00質量%
・ヘキシレングリコール・・・4.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・ECTD−3NEX(日光ケミカルズ株式会社製、アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例3のシアンインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例4のシアン顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・10.00質量%
・ヘキシレングリコール・・・4.00質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・マーポマーセPT(松本油脂製薬株式会社製、ジオクチルスルホコハク酸塩)・・・0.10質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例4のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・ECTD−3NEX(日光ケミカルズ株式会社製、アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム)・・・0.05質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例5のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・11.50質量%
・エチレングリコール・・・5.00質量%
・グリセリン・・・7.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・ECTD−3NEX(日光ケミカルズ株式会社製、アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム)・・・0.50質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例6のマゼンタインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例3のマゼンタ顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・9.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・サーフィノール104PA(エアープロダクツジャパン株式会社製)・・・0.05質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例7のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,6−ヘキサンジオール・・・24.50質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・ユニセーフA−LY(ノニオン系界面活性剤、日油株式会社製、ポリオキシエチレンヤシ油アルキルジメチルアミンオキシド)・・・0.50質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例8のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,5−ペンタンジオール・・・12.50質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・15.00質量%
・グリセリン・・・7.00質量%
・2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール・・・2.00質量%
・下記一般式で表されるゾニールFS−300(デュポン社製、ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル、有効成分40質量%)・・・1.00質量%
C8F17−CH2CH2O(CH2CH2O)xH
ただし、式中、xは1〜40を表す。
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例9のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・20.00質量%
・1,3−ブタンジオール・・・8.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・マーポマーセPT(松本油脂製薬株式会社製、ジオクチルスルホコハク酸塩)・・・0.40質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール・・・0.10質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例10のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・1,5−ペンタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・下記一般式で表されるゾニールFS−300(デュポン社製、ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル、有効成分40質量%)・・・0.70質量%
C8F17−CH2CH2O(CH2CH2O)xH
ただし、式中、xは1〜40を表す。
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例11のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・ECTD−3NEX(日光ケミカルズ株式会社製、アニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレン(3)トリデシルエーテル酢酸ナトリウム)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例12のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・3−メチル−1,3−ブタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・マーポマーセPT(松本油脂製薬株式会社製、ジオクチルスルホコハク酸塩)・・・1.00質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例13のイエローインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例2のイエロー顔料分散液(顔料濃度15質量%)・・・20.00質量%
・1,6−ヘキサンジオール・・・24.50質量%
・グリセリン・・・8.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.02質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.30質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
下記処方のインク組成物を常法により調製し、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行い、比較例14のブラックインクを作製した。
〔インク組成及び含有量〕
・調製例1のブラック顔料分散液(顔料濃度20質量%)・・・20.00質量%
・1,5−ペンタンジオール・・・22.50質量%
・グリセリン・・・7.50質量%
・2−ピロリドン・・・2.00質量%
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2.00質量%
・Capstone FS−3100(デュポン社製)・・・0.03質量%
・プロキセルLV(アビシア社製、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、防かび剤)・・・0.20質量%
・2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール・・・0.50質量%
・イオン交換水・・・残量(合計:100質量%)
インクジェットプリンター(IPSIO GXe3300、株式会社リコー製)を用い、マイペーパー(株式会社リコー製)上に印字を行い、印刷パターンは、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクジェット記録用インクを100%dutyで印字した。印字条件は360dpi、ワンパス印字とした。
印字乾燥後、イエロー、マゼンタ、シアンの各単色ベタ画像部において、反射型カラー分光測定濃度計(X−Rite社製)により測定し、CIEで規定されている色差表示法のL*a*b*表色系の座標を求め、それぞれ各色においての彩度C*を求めた。この彩度が高いほど、発色良好なインクといえる。なお、彩度C*は下記式で定義される。
C*=[(a*)2+(b*)2]1/2
インクジェットプリンター(IPSIO GXe3300、株式会社リコー製)を用い、リコービジネスコートグロス100(株式会社リコー製)上に印字を行い、印刷パターンは、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクジェット記録用インクを100%dutyで印字した。
印字乾燥後、各色において、ビーディングのランクを目視で確認し、下記基準でビーディングの評価を行った。
〔評価基準〕
AA:印字面にムラがなく、ベタ部が均一である
A:多少のムラはあるが、あまり目立たない
B:ベタ部での細かなムラが確認できる
C:ベタ部で大きなムラが見られる
インクジェットプリンター(IPSIO GXe3300、株式会社リコー製)を用い、マイペーパー(株式会社リコー製)上に印字を行い、印刷パターンは、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各インクジェット記録用インクを100%dutyで印字した。印字条件は360dpi、ワンパス印字とした。
印字乾燥後、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各単色ベタ画像部において、反射型カラー分光測定濃度計(X−Rite社製)により測定し、下記の基準で判定した。
〔評価基準〕
◎:Black・・・1.25以上
Yellow・・・0.85以上
Magenta・・・1.05以上、又は
Cyan・・・・1.05以上
○:Black・・・1.2以上1.25未満
Yellow・・・0.8以上0.85未満
Magenta・・・1.0以上1.05未満、又は
Cyan・・・・1.0以上1.05未満
△:Black・・・1.15以上1.2未満
Yellow・・・0.75以上0.8未満
Magenta・・・0.95以上1.0未満、又は
Cyan・・・0.95以上1.0未満
×:Black・・・1.15未満
Yellow・・・0.75未満
Magenta・・・0.95未満、又は
Cyan・・・0.95未満
25℃の環境下で、作製した各インクジェット記録用インクを100mLのメスシリンダーに10mL入れ、各インクジェット記録用インクと気泡の体積が100mLになるまで一定圧力の空気を注入し、そこから泡が全て消えるまでの時間を消泡時間とし、以下の基準で評価した。
〔評価基準〕
A:消泡時間が150秒間未満
B:起泡時間が150秒間以上300秒間未満
C:起泡時間が300秒間以上600秒間未満
D:起泡時間が600秒間以上
RE−550L(東機産業株式会社製、コーン1°3’×R24)を用いて、保存前の粘度(25℃)と、密封した容器中で、70℃にて14日間保存した後に測定した保存後の粘度(25℃)とから、保存安定度を下記式に従って求め、以下の基準に基づいて評価した。
保存安定度(%)=(保存後の粘度/保存前の粘度)×100
〔評価基準〕
○:保存安定度が100%±5%以内
△:保存安定度が100%±5%超え〜±10%未満
×:保存安定度が100%±10%以上
また、前記構造式(1)で表される基を有する化合物の含有量が増加するに伴って、画像特性は良好になるが、保存安定性がやや低下することがわかった。
また、消泡剤の添加量が少ないと、消泡性がやや低下することがわかった。
評価試料として実施例1〜22で用いた各消泡剤0.5質量%、界面活性剤(Capstone FS−30(デュポン社製))1質量%、1,3−ブタンジオール10質量%、グリセリン10質量%、オクタンジオール2質量%、及び水を残量(合計100質量%)で含有する水溶液を調製した。得られた水溶液を100mLメスシリンダーに10g入れ、泡が100mLの高さになるまでエアーを吹き付けて泡立たせ、放置した。600秒間以内に泡がすべて消えた場合には、前記評価試料は消泡剤であると判定し、600秒間を超えて泡が残っている場合には、前記評価試料は消泡剤でないと判定した。
<1> 水、水溶性有機溶剤、着色剤、下記構造式(1)で表される基を有する化合物、及び消泡剤を含有することを特徴とするインクジェット記録用インクである。
C6F13−CH2CH2− ・・・ 構造式(1)
<2> 構造式(1)で表される基を有する化合物が、下記一般式(1)で表される化合物である前記<1>に記載のインクジェット記録用インクである。
C6F13−CH2CH2O(CH2CH2O)nH ・・・ 一般式(1)
ただし、前記一般式(1)中、nは1〜40の自然数である。
<3> 構造式(1)で表される基を有する化合物の含有量が、0.04質量%〜1.5質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<4> 消泡剤が、シリコーン消泡剤である前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<5> 消泡剤の含有量が、0.03質量%〜0.6質量%である前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<6> シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクから選択される少なくとも1種である前記<1>から<5>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<7> 前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器中に収容したことを特徴とするインクカートリッジである。
<8> 前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
<9> 前記<1>から<6>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
200 インクカートリッジ
Claims (9)
- 水、水溶性有機溶剤、着色剤、下記構造式(1)で表される基を有する化合物、及び消泡剤を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク。
C6F13−CH2CH2− ・・・ 構造式(1) - 構造式(1)で表される基を有する化合物が、下記一般式(1)で表される化合物である請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
C6F13−CH2CH2O(CH2CH2O)nH ・・・ 一般式(1)
ただし、前記一般式(1)中、nは1〜40の自然数である。 - 構造式(1)で表される基を有する化合物の含有量が、0.04質量%〜1.5質量%である請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 消泡剤が、シリコーン消泡剤である請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 消泡剤の含有量が、0.03質量%〜0.6質量%である請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクから選択される少なくとも1種である請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器中に収容したことを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項1から6のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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