JP5573001B2 - インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインク記録物 - Google Patents
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Description
一般式(I)
HOR1R3C−[CH2]n−CR2R4OH
ただし、一般式(I)中、R1およびR2は、独立に炭素原子3〜6個を有するアルキル基であり、R3およびR4は、独立に炭素原子1〜2個を有するアルキル基であり、nは1〜6の整数である。
一般式(II)
CnF2n+1−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−Y’
ただし、一般式(II)中、nは2〜6の整数であり、aは15〜50の整数であり、Y’は−CbH2b+1(bは11〜19の整数である)又は−CH2CH(OH)CH2−CdF2d+1(dは2〜6の整数である)を表す。
一般式(III)
CF3CF2(CF2CF2)j−CH2CH2O(CH2CH2O)kH
ただし、一般式(III)中、jは0〜10を表し、kは0〜40の整数を表す。
一般式(IV)
一般式(VI)
一般式(VII)
一般式(VIII)
本実施形態のインクジェット用インクは、水分散性着色剤、水溶性有機溶剤、フッ素系界面活性剤、抑泡剤及び水を含み、前記抑泡剤が前記一般式(I)で表される化合物である。
本実施形態において、前記抑泡剤は、インクジェット用インクに微量添加することによって、その発泡を抑えるために用いられる。ここで、発泡とは液体が薄い膜になって空気を包むことである。この泡の生成にはインクジェット用インクの表面張力や粘度等の特性が関与する。即ち、水のように表面張力が高い液体は、液体の表面積をできるだけ小さくしようとする力が働くために、発泡し難い。これに対し、高粘度で高浸透性のインクジェット用インクは、表面張力が低いために発泡し易く、溶液の粘性により生成した泡が維持されやすく消泡し難い。
一般式(I)
HOR1R3C−[CH2]n−CR2R4OH
ただし、一般式(I)中、R1およびR2は、独立に炭素原子3〜6個を有するアルキル基であり、R3およびR4は、独立に炭素原子1〜2個を有するアルキル基であり、nは1〜6の整数である。
前記フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキル基を有するフッ素系界面活性剤が用いられ、特に一般式(II)乃至(V)で表される化合物から選択される少なくとも1種が好適に用いられる。
CnF2n+1−CH2CH(OH)CH2−O−(CH2CH2O)a−Y’
ただし、一般式(II)中、nは2〜6の整数であり、aは15〜50の整数であり、Y’は−CbH2b+1(bは11〜19の整数である)又は−CH2CH(OH)CH2−CdF2d+1(dは2〜6の整数である)を表す。
CF3CF2(CF2CF2)j−CH2CH2O(CH2CH2O)kH
ただし、一般式(III)中、jは0〜10を表し、kは0〜40の整数を表す。
一般式(IV−I)
前記水分散性着色剤としては、耐候性の面から主として顔料が用いられるが、色調調整の目的で耐候性を劣化させない範囲内で同時に染料を含有しても構わない。前記顔料としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができ、黒色あるいはカラーの無機顔料あるいは有機顔料などを、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
1)第1形態では前記水分散性着色剤は、表面に少なくとも1種の親水基を有し、分散剤の不存在下で水性インク中に自己分散可能な顔料(以下、「自己分散性顔料」と称することもある)を含有する。
2)第2形態では前記水分散性着色剤は、ポリマー微粒子に水不溶乃至水難溶性の色材を含有させてなるポリマーエマルジョン(樹脂により被覆された顔料の水分散物)を含有する。
次に前記水不溶性ビニルポリマーについて詳細に説明する。水不溶性ビニルポリマーは、(A)一般式(I)で表されるモノマー〔モノマー(A)〕、(B)塩生成基含有モノマー〔モノマー(B)〕、(C)疎水性モノマー〔モノマー(C)〕を含有するモノマー混合物を重合させて得られる。これらのモノマーは、必要に応じて、各モノマーの所要量を混合して組成物としても良いし、本発明の課題を解決できる範囲内で、モノマー(A)、(B)、(C)以外のモノマーを追加して用いることもできる。
一般式(VI)
一般式(VII)
一般式(VIII)
前記水分散性着色剤として、前記水不溶性ビニルポリマーにより被覆された顔料の水分散体を得る方法としては、前記水不溶性ビニルポリマーを有機溶媒に溶解させ、前記顔料、水、中和剤及び必要に応じて界面活性剤を加えて混練した後、必要に応じて水で希釈し、有機溶媒を留去して水系にする方法が好ましい。
本実施形態に用いられる水溶性有機溶剤としては、例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類、多価アルコールアリールエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレンが挙げられる。
平衡水分量(%)={水溶性有機溶剤に吸収した水分量/(水溶性有機溶剤量+水溶性有機溶剤に吸収した水分量)}×100
本実施形態のインクジェット用インクは、浸透剤として、炭素数8〜11のポリオール化合物又は炭素数8〜11のグリコールエーテル化合物の少なくとも1種を含有することが好ましい。浸透剤は、前記水溶性有機溶剤とは別なものであり、湿潤性が全くない訳ではないが、前記水溶性有機溶剤よりも比較的少ないので、非湿潤剤性ということができる。ここで、非湿潤剤性とは、25℃の水中において0.2〜5.0質量%の間の溶解度を有することを意味する。これらの浸透剤の中でも、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール[溶解度:4.2%(25℃)]、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール[溶解度:2.0%(25℃)]が特に好適に用いられる。これらの浸透剤は、モノマー(A)、(B)、(C)を重合してなる水不溶性ビニルポリマーとの相溶性が良く、水分が蒸発したインク残さの粘度上昇を生じさせない点で好ましい。
前記pH調整剤としては、調合されるインクジェット用インクに悪影響を及ぼさずにpHを8〜11に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルコールアミン類、アルカリ金属元素の水酸化物、アンモニウムの水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。前記pHが8未満及び11を超えるとインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や漏洩、吐出不良などの不具合が生じることがある。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、水分散性樹脂、防腐防黴剤、キレート試薬、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
本実施形態のインクジェット用インクは、水分散性着色剤、水溶性有機溶剤、フッ素系界面活性剤、一般式(I)の抑泡剤及び水、更に必要に応じて他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、更に必要に応じて攪拌混合して製造する。前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行うことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行うことができる。
本実施形態のインクジェット用インクの物性としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、粘度、表面張力、pH等が以下の範囲であることが好ましい。
本実施形態のインクカートリッジは、本発明のインクジェット用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材等を有してなる。前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
本実施形態のインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程等を含む。本実施形態のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段等を有してなる。本実施形態のインクジェット記録方法は、本実施形態のインクジェット記録装置により好適に実施することができ、前記インク飛翔工程は前記インク飛翔手段により好適に行うことができる。また、前記その他の工程は、前記その他の手段により好適に行うことができる。
前記インク飛翔工程は、本発明のインクジェット用インクに、刺激(エネルギー)を印加し、前記インクジェット用インクを飛翔させて記録用メディアに画像を形成する工程である。前記インク飛翔手段は、前記本発明のインクジェット用インクに、刺激(エネルギー)を印加し、該インクジェット用インクを飛翔させて記録用メディアに画像を形成する手段である。前記インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、インク吐出用の各種のノズル、などが挙げられる。
本実施形態のインクジェット記録装置及びインクジェット記録方法により記録された記録物は、本実施形態のインク記録物である。本実施形態のインク記録物は、記録用メディア上に、本実施形態のインクジェット用インクを用いて形成された画像を有してなる。前記記録用メディアとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、汎用印刷紙などが挙げられるが、特にpH7以下の普通紙に好適に用いられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。前記インク記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
反応容器内に、メチルエチルケトン20質量部、重合連鎖移動剤(2−メルカプトエタノール)0.03質量部、及び表1に示す各モノマー(質量部表示)のうちのそれぞれ10質量%ずつを入れて混合し、窒素ガス置換を十分に行い、混合溶液を得た。
*エトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート:一般式(I)において、nが9、R1がメチル基、R2がエチレン基、R3がエチル基であるモノマー
*オクトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート:一般式(I)において、nが6、R1がメチル基、R2がエチレン基、R3がオクチル基であるモノマー
*オクトキシポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコールモノメタクリレート:一般式(I)において、nが6(ポリエチレングリコールの平均付加モル数が4、ポリプロピレングリコールの平均付加モル数が2)、R1がメチル基、R2がエチレン基及びプロピレン基、R3がオクチル基であり、オキシエチレン基とオキシエチレンプロピレン基とがランダム付加したモノマー
*ラウロキシポリエチレングリコールモノメタクリレート:一般式(I)において、nが4、R1がメチル基、R2がエチレン基、R3がドデシル基であるモノマー
*ステアロキシポリエチレングリコールモノメタクリレート:一般式(I)において、nが9、R1がメチル基、R2がエチレン基、R3がオクタデシル基であるモノマー
*ポリエチレングリコールモノメタクリレート:一般式(I)において、nが15、R1がメチル基、R2がエチレン基、R3が水素原子 であるモノマー
*メタクリル酸:三菱瓦斯化学(株)製、商品名:GE−110(MAA)
*メタクリル酸2−エチルへキシル:三菱レイヨン(株)製、商品名:アクリエステルEH
*スチレンモノマー:新日鉄化学(株)製、商品名:スチレンモノマー
*スチレンマクロマー:東亜合成(株)製、商品名:AS−6S(スチレンマクロマー)、数平均分子量6000
製造例1〜6で得られたポリマーをメチルエチルケトンで50%に調整した溶液77部にメチルエチルケトン90部、及び中和剤(5N水酸化ナトリウム水溶液)を所定量加えてメタクリル酸を中和(中和度90%)した後、イオン交換水370部、更に着色剤として表2記載の顔料を90部加え、ディスパー混合し、更に分散機(マイクロフルイダイザーM−140K、150MPa)で20パス処理した。なお、カーボンブラックNipex150を用いたものは、分散機のパス処理を5パスにした。
−インクジェット用インクの作製−
各インクジェット用インクの製造は、以下の手順で行った。まず、表3及び表4に示す、水溶性有機溶剤、浸透剤、界面活性剤、防カビ剤、抑泡剤、pH調整剤及び水を混合し、1時間攪拌を行い均一に混合した。この混合液に、顔料分散体、抑泡剤を添加し、1時間攪拌した。この分散液を平均孔径5.0μmのポリビニリデンフロライドメンブランフィルターにて加圧濾過し、粗大粒子やごみを除去して、実施例1〜5,9,参考例6〜8及び比較例1〜12の各インクジェット用インクを作製した。
*自己分散顔料分散体1:Cabot社製、CaboJet#300、固形分15質量%*自己分散顔料分散体2:Cabot社製、CaboJet#260m、固形分15質量%
*一般式(III)の化合物:ゾニールFS−300 ポリオキシエチレンパーフロロアルキルエーテル、式中jは6〜8、kは26以上を示す(Dupont社製、有効成分40質量%)
*一般式(IV)−Iの化合物:式中n=4、m=21、p=4、及びRf=CF2CF3を示す
*一般式(V)−Iの化合物:式中q=6、及びRf=CF2CF3を示す
*オルフィンEXP4001:アセチレングリコール系界面活性剤、日信化学工業社製、有効成分80質量%
*ソフタノールEP−7025:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル (日本触媒株式会社製、成分100質量%)
*Proxel GXL:1,2−benzisothiazolin−3−oneを主成分とした防カビ剤(アビシア社製、成分20質量%、ジプロピレングリコール含有)
*ANTIFORM1266:シリコーン系消泡剤(東レ・ダウコーニング株式会社製、成分100質量%)
*BYK−1615:シリコーン系消泡剤(ビックケミー・ジャパン株式会社製、成分100質量%)
*KM−72F:自己乳化型シリコーン消泡剤(信越シリコーン株式会社製、成分100質量%)
インク中の顔料と樹脂(被覆樹脂又は水分散性樹脂)の合計含有量(質量%)を算出した。
インクの粘度は、粘度計(RE−550L、東機産業株式会社製、コーンロータ1°34′×R24)を使用して、25℃の粘度を測定した。また、インクのpHをpHメータHM-30R(TOA-DKK社製)により測定しながら、1N塩酸をインクに滴下して、pHを7に調整したインク中和物を作成し、前記の粘度計により25℃における粘度を測定した。更に、下記の方法により、インクを温度25℃、湿度15%環境下で実質的に質量変化がなくなるまで放置してインク残さを得た。このインク残さについて、前記の粘度計RE−550Lにより25℃における粘度を測定した。
実施例及び比較例の記録インクを、33mm口径のガラス製シャーレに、小数点4桁まで測定可能な精密上皿電子天秤で2.5g秤量採取した。次いで、温度25±0.5℃、湿度15±5%に設定したESPEC製恒温恒湿器(ModelPL−3KP)に常圧にて保管し、1時間毎に個々のサンプルを取り出して質量を測定し、1時間当たりの質量変化が全インク質量に対し1%以下になるまで保管を続けた。得られたインク残さを精密上皿電子天秤で秤量した。次いで、このインク残さをRE−550L形粘度計(東機産業株式会社製)コーンロータ3°×R14用いて25℃の粘度を測定した。
粒度分布測定装置(日機装(株)製、ナノトラックUPA−EX150)で、インクの平均粒子径(D50%)を測定した。
インクの静的表面張力は、全自動表面張力計(CBVP−Z、協和界面科学株式会社製)を使用して、25℃で測定した。
インクのpHは、pHメータ HM-30R(TOA-DKK社製)を使用して、25℃で測定した。
起泡性・消泡性試験は、プリンタ初期充填性及びメンテナンス性の代用試験として実施する。
容量100mlのメスシリンダーに評価インクを10ml入れ、このメスシリンダーを10℃恒温水槽に30分以上浸漬し、評価インクの液温を安定化させた。次いで、メスシリンダーに内径1mmの空気注入管を取り付け、空気注入管の先端をインク底面から5mmの高さに合わせて取り付ける。さらに、加圧装置の空気圧を20gf/cm2に設定し、加圧装置の弁を開くと同時にストップウォッチで時間の計測を始め30秒後のメスシリンダーのメモリ泡高さを測定し、下記評価基準に基づいて評価した。
[例:目盛り100mlの場合⇒100−10(サンプル量)=高さ90mlと記す]
*30秒以内に目盛り100mlに達した場合は、起泡性試験を中止する。
〔評価基準〕
○:泡高さ50ml未満 , △:泡高さ50ml〜90mlの範囲 , ×:30秒以内に目盛り100mlに達した場合
前記起泡性試験において空気を30秒間吹き込んだ後にすみやかに加圧装置の弁を閉じ、自然に泡が消えるのを観察し、300秒後の泡高さを測定した。
〔評価基準〕
○:空気吹き込み停止直後泡高さ50ml未満 , △:300秒後の泡高さ50ml未満 , ×:300秒後の泡高さ50ml以上
温度25±0.5℃、15±5%RHに調整された環境下、インクジェットプリンタ(IPSiO GX-5000、株式会社リコー製)を用い、インクの吐出量が均しくなるようにピエゾ素子の駆動電圧を変動させ、記録用メディアに同じ付着量のインクが付くように設定を行った。
インクが充填されていないインクジェットプリンタ(IPSiO GX-5000、株式会社リコー製)に、前記インクを充填した直後に、印刷設定メンテナンスでノズルチェックパターンを印刷出力し、ノズル抜け及びインクの混色を確認し、下記評価基準に基づいて評価した。
〔評価基準〕
○:ノズル抜け及び混色なし , △:ノズル抜けなし、混色あり , ×:ノズル抜け発生
まずMicrosoft社製Word2000にて一色当りA4サイズ用紙の面積5%をベタ画像にて塗りつぶすチャートを作成した。次に、作成したチャートを記録用メディアType6200(株式会社NBSリコー製)に連続200枚×5セット打ち出し、打ち出し後の各ノズルの吐出乱れから評価した。印字モードはプリンタ添付のドライバで普通紙のユーザー設定より「普通紙−標準速い」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。
〔評価基準〕
○:吐出乱れなし
△:若干吐出乱れあり
×:吐出乱れあり、もしくは吐出しない部分あり
温度23±0.5℃、50±5%RHに調整された環境下、インクジェットプリンタ(IPSiO GX-5000、株式会社リコー製)を用い、インクの吐出量が均しくなるようにピエゾ素子の駆動電圧を変動させ、記録用メディアに同じ付着量のインクが付くように設定を行った。
Microsoft社製Word2000にて作成した64point文字「■」の記載のあるチャートをType6200(株式会社NBSリコー製)に打ち出し、印字面の「■」部をX−Rite938にて測色し、下記評価基準により判定した。印字モードはプリンタ添付のドライバで普通紙のユーザー設定より「普通紙−標準速い」モードを「色補正なし」と改変したモードを使用した。
〔評価基準〕
○:Black : 1.2以上、
Yellow : 0.8以上、
Magenta: 1.0以上、
Cyan : 1.0以上
△:Black : 1.15以上1.2未満、
Yellow : 0.75以上0.8未満、
Magenta: 0.95以上1.0未満、
Cyan : 0.95以上1.0未満
×:Black : 1.15未満、
Yellow : 0.75未満、
Magenta: 0.95未満、
Cyan : 0.95未満
画像濃度試験と同様にチャートをType6200に打ち出し、印字面の「■」部を温度23℃、50%RHで24時間乾燥させ、そのチャートを30℃の水に1分間浸漬後、静かに引き上げ静置乾燥を行い、下記評価基準により判定した。
〔評価基準〕
○:色の滲み出しなし
×:色の滲み出しあり
画像濃度試験と同様にチャートをType6200に打ち出し、印字面の「■」部を温度23℃、50%RHで24時間乾燥させた。この画像部をアトラス社製ウェザオメータCi35AWを用いて、70℃、50%RH、ブラックパネル温度89℃の環境下、屋外太陽光近似のキセノン放射照度0.35W/m2(340nm)で24時間照射し、前後の退色、色変化を以下の評価基準で判定した。
〔評価基準〕
○:ほとんど変化がない
△:変化は認められるが許容できる
×:退色、色変化が大きい
画像濃度試験と同様にチャートをType6200に打ち出し、印字直後に印字面の「■」部に濾紙を押し当て、転写の有無にて判定した。
〔評価基準〕
○:転写汚れなし
△:わずかな転写汚れあり
×:転写汚れあり
温度28±0.5℃、湿度15±5%に調整された環境下、インクジェットプリンタ(IPSiO GX−5000、株式会社リコー製)を用い、インクの吐出量が均しくなるようにピエゾ素子の駆動電圧を変動させ後、ヘッドクリーニング操作を1時間毎に連続10回実施し、この操作を10時間繰り返し、合計ヘッドクリーニング100回実施したのち、12時間放置後維持装置のワイパー部及びワイパークリーナー部のインク固着性を目視で判定した。
〔評価基準〕
○:インク固着なし
△:わずかにインク固着あり
×:インク固着あり
前記粘度計を用い、保存前の粘度と、密封した容器中で70℃、14日保存後に測定した粘度から保存安定度を次式に従って求め、以下の評価基準に基づいて評価した。
○:100±10%以内。
△:100±10超〜20%未満。
×:100±20%以上。
101 装置本体
102 給紙トレイ
103 排紙トレイ
104 インクカートリッジ装填部
105 操作部
111 上カバー
112 前面
115 前カバー
131 ガイドロッド
132 ステー
133 キャリッジ
134 記録ヘッド
135 サブタンク
141 用紙積載部
142 用紙
143 給紙コロ
144 分離パッド
145 ガイド
151 搬送ベルト
152 カウンタローラ
153 搬送ガイド
154 押さえ部材
155 先端加圧コロ
156 帯電ローラ
157 搬送ローラ
158 テンションローラ
161 ガイド部材
171 分離爪
172 排紙ローラ
173 排紙コロ
181 両面給紙ユニット
182 手差し給紙部
201 インクカートリッジ
241 インク袋
242 インク注入口
243 インク排出口
244 カートリッジケース
[図6について]
91 サブシステム
92 キャップ
92a 吸引用キャップ
92b キャップ
92c キャップ
92d キャップ
93 ワイパーブレード
94 空吐出受け
96 クリーナコロ
111 フレーム
112 キャップホルダ
112A キャップホルダ
112B キャップホルダ
115 キャリッジロック
119 可撓性チューブ
Claims (12)
- 水分散性着色剤、水溶性有機溶剤、フッ素系界面活性剤、抑泡剤及び水を含むインクジェット用インクであって、
前記抑泡剤が一般式(I)で表される化合物であり、
前記フッ素系界面活性剤が、一般式(II)で表される化合物を含有することを特徴とするインクジェット用インク。
一般式(I)
HOR1R3C−[CH2]n−CR2R4OH
ただし、一般式(I)中、R1およびR2は、独立に炭素原子3〜6個を有するアルキル基であり、R3およびR4は、独立に炭素原子1〜2個を有するアルキル基であり、nは1〜6の整数である。
一般式(II)
C n F 2n+1 −CH 2 CH(OH)CH 2 −O−(CH 2 CH 2 O) a −Y’
ただし、一般式(II)中、nは2〜6の整数であり、aは15〜50の整数であり、Y’は−C b H 2b+1 (bは11〜19の整数である)又は−CH 2 CH(OH)CH 2 −C d F 2d+1 (dは2〜6の整数である)を表す。 - 前記一般式(I)で表される化合物が、2,4,7,9−テトラメチルデカン−4,7−ジオール又は2,5,8,11−テトラメチルドデカン−5,8−ジオールであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用インク。
- 前記一般式(II)で表される化合物が、
C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)21−C12H25、
C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)25−C12H25、
C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)23−CH2CH(OH)CH2−C4F9、
C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)35−CH2CH(OH)CH2−C4F9、又は
C4F9−CH2CH(OH)CH2O−(CH2CH2O)45−CH2CH(OH)CH2−C4F9
であることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット用インク。 - 前記水分散性着色剤が顔料であり、該顔料が自己分散可能な顔料及び樹脂により被覆された顔料からなる群の中から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット用インク。
- 前記(C)疎水性モノマーが、
(C−1)一般式(VII)で表されるモノマー、
(C−2)一般式(VIII)で表されるモノマー、及び、
(C−3)マクロマー、
から選ばれた1種以上を含有することを特徴とする請求項5に記載のインクジェット用インク。
一般式(VII)
一般式(VIII)
- 温度25℃、湿度15%環境下で実質的に質量変化がなくなるまで放置したインク残さの粘度が3000mPa・s以下であり、
酸によりpHを7に調整したインク調整物の粘度が500mPa・s以上であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のインクジェット用インク。 - 浸透剤として、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール及び2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールのいずれかを含有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のインクジェット用インク。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインクジェット用インクを容器中に収容してなるインクカートリッジ。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインクジェット用インクに刺激を印加し、前記インクジェット用インクを飛翔させて画像を形成するインク飛翔工程を含むことを特徴とするインクジェット記録方法。
- 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインクジェット用インクに刺激を印加し、前記インクジェット用インクを飛翔させて記録用メディアに画像を形成するインク飛翔手段を有するインクジェット記録装置。
- 記録用メディア上に、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のインジェット用インクを飛翔させて形成された画像を有してなることを特徴とするインク記録物。
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