おく‐がき【奥書】
奥書
奥付
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/12 04:43 UTC 版)
注釈
出典
- ^ a b c 図書館用語辞典編集委員会『最新図書館用語大辞典』柏書房、2004年、32頁
- ^ 図書館用語辞典編集委員会『最新図書館用語大辞典』柏書房、2004年、433頁
- ^ 「文部科学大臣が認可し、官報で告示した定価(上記の定価は、各教科書取次供給所に表示します。)」と表記されている。
- ^ 戦前の辞書である上田・松井(1919年540ページ、283コマ「おく・づけ」)の漢字には「奥附」という表記のみが記され、「奥付」は見られない。実際の用例としては、兵藤(1909年)の奥付に「最新獨和兵語字典奥附」という一文が記されていることなどが挙げられる(信岡2004年39ページ図10)。
- ^ 実際にはこの補正案は実施されておらず、現在の常用漢字にも「附」は含まれている。
- ^ 漢字表記に関しては正統主義寄りの新明解でさえ単に「奥付」としており(第5版)、注としても「奥附」は示していない。
- ^ 刊記と木記については、日立ソリューションズ(2010年)に端的な解説がある。名古屋大学(2005年7ページ中ほど)に実例があるので、参照されたい。
奥書
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/26 03:59 UTC 版)
桐壺・関屋・夢浮橋の巻末に奥書がある。 関屋巻文明十三年九月十八日 依大内左京兆所望、染紫毫 者也 権中納言雅康 桐壺巻彼源氏物語事於長府書華、従京都豊芸為和談上使 聖護院殿様御下向候、然者久々御在府候、桐壺巻大門跡 様御筆候、夢浮橋巻新門跡様御筆候、大門跡 様御名道増様与申、新門跡様御名道澄様与申也 永禄七年七月八日 吉見大蔵太輔正頼 (花押) 夢浮橋巻源氏一部五十四帖雖為新写之本、依有数奇之 志附属良鎮大僧正者也 文正元年十一月十六日 桃華老人 うつしをくわかむらさきの一本は いまもゆかりの色とやはみね 右光源氏一部五十四帖令附属正弘朝 臣、以庭訓之旨加首筆、用談義之処 秘本也、堅可被禁外見者也 延徳二年六月十九日 前大僧正 あはれこのわかむらさきの一本に 心をそめてみる人もかな 右事書奥書異本 夢浮橋新御門跡様道澄御手跡也 長門府中長福寺御在寺候時也、同巻 桐壺者大御門跡道増様御手跡也 聖護院殿様之事也 永禄七年七月八日 吉見大蔵太輔正頼 (花押) 関屋巻の奥書に飛鳥井雅康筆とある。池田亀鑑は、もともとは夢浮橋巻にあったもので、補写が行われた際に切り取られて関屋巻に付けられたのであろうとした。この説に対して、佐々木孝浩は、奥書は、もともと関屋巻のものであって、他の巻は別の写本を書本とする立場である。桐壺及び夢浮橋にある奥書によって、この2帖が、飛鳥井雅康らではなく、(桐壺は道増、夢浮橋は道澄)による補写であることがわかる。桐壺と夢浮橋のみ別人の筆になっていることについて、池田亀鑑は「家本としての価値を高めるため」であろうとした。
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