JP6543514B2 - モール - Google Patents
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Description
そこで本発明は、車両の取付部品から外れにくいモールを提供することを目的とする。
(1)車両に取り付けられる取付部品の外周部が挿入される取付溝が長手方向に形成された取付部を有する長尺のモールであって、
少なくとも一部が前記取付部品の外縁より内周側に設けられた係止部より前記取付部品の内周側に位置して、前記係止部に係止される被係止部を備えている、モールが提供される。
前記係止部を前記被係止部に誘い込むテーパ部を有してもよい。
上記本発明に係るモールによれば、モールを取付部品に取り付ける際に係止部がテーパ部によって被係止部に誘い込まれる為、モールが取付部品から外れにくくかつモールを取付部品に取り付けやすい構造とすることができる。
前記被係止部には、前記取付部品と線接触可能なリブが、前記モールの長手方向と直交する方向に延びるように設けられていてもよい。
上記本発明に係るモールによれば、リブによってモールが取付部品に対して線接触するため、モールの取付部品に対する姿勢が安定しやすい。
前記モールの長手方向において前記取付部と前記被係止部の間に、前記モールの剛性が低減された変形容易部が設けられていてもよい。
上記本発明に係るモールによれば、変形容易部を利用してモールを取付部品の外周部の湾曲に沿って変形させやすい。
前記係止部が前記外周部から突き出す凸状であり、前記被係止部は挿通された前記係止部を囲む孔であってもよい。
取付部品の外周部の湾曲形状によっては、モールが取付部品に対して離間しようとして、様々な方向に弾性復元力が作用する。しかし、上記本発明に係るモールによれば、被係止部が係止部を囲む孔であるため、モールの弾性復元力がいずれの方向に作用しても、被係止部が該弾性復元力に抗して取付部品の外周部の湾曲形状に沿ってモールを変形させることができる。これにより、取付部品から外れにくいモールが提供される。
前記モールの長手方向と直交する断面において、前記取付部品の前記外周部と対向して延びる意匠部と、
前記モールの長手方向と直交する断面において、前記意匠部の裏面から突き出て、前記意匠部と対向して延びる壁部を有し、前記壁部と前記意匠部との間に、前記取付部品の前記外周部が嵌め込まれる前記取付溝が形成された前記取付部と、を有してもよい。
上記本発明に係るモールによれば、意匠部の裏面に取付部が設けられているため、モールを取付部品に取り付けた状態で、取付部が露出されず、モールの意匠性を損なわない。
モール本体20は樹脂やゴムなどにより形成されている。モール本体20は、樹脂部品10の下端の外周部11に沿って延びる長尺状の部材である。
取付クリップ50は、モール本体20の後端に設けられている。取付クリップ50はインジェクション成形でモール本体20に形成されている。
モール1を樹脂部品10に取り付ける際には、図4の矢印A方向にモール1を樹脂部品10に対して移動させる。このとき、取付クリップ50のテーパ部53が樹脂部品10の傾斜部14に当接して、被係止部51が車両Vの内方へ弾性変形し、係止部12が被係止部51の孔56に誘い込まれるため、モール1が樹脂部品10から外れにくく、かつ、モール1を樹脂部品10へ取り付けやすい構造とすることができる。
例えば、樹脂部品10は、前方から後方へかけて車両の内方に向かって湾曲している。このため、この樹脂部品10にモール1を取り付けると、モール1の後部が樹脂部品10に沿って変形しにくく、モール1の後部が樹脂部品10から離れようとする力がモール1に作用する。
しかし、本実施形態に係るモール1は、意匠部21の裏側に被係止部51を備えている。このため、係止部12と被係止部51の係合により、モール1の後部を車両の内方へ向かって湾曲した姿勢が維持されやすい。このように、本実施形態に係るモール1は、湾曲した樹脂部品10に強固に取り付けられる。
図示の例においては、モール1の前端から後方へ向かって取付部22が連続的に設けられており、この変形容易部57で取付部22が途切れている。また、変形容易部57からモール1の後端に至る位置に被係止部51を有する取付クリップ50が設けられている。つまり、変形容易部57は、意匠部21の裏面に取付部22と被係止部51が設けられていない領域である。
この変形容易部57を利用して、取付部22と取付クリップ50の間を変形させやすく、モール1を樹脂部品10の外周部11の湾曲に沿って変形させやすい。
樹脂部品10の外周部11の湾曲形状によっては、モール1が樹脂部品10に対して離間しようとして、様々な方向に弾性復元力が作用する。しかし、本実施形態に係るモール1によれば、被係止部51が係止部12を囲む孔56であるため、モール1の弾性復元力がいずれの方向に作用しても、被係止部51が該弾性復元力に抗して樹脂部品10の外周部11の湾曲形状に沿ってモール1を変形させることができる。これにより、樹脂部品10から外れにくいモール1が提供される。
図2の(c)に示したように、本実施形態のモール1の意匠部21は、厚みが比較的薄く、幅広の形状をしている。本実施形態では、意匠部21の厚み方向は車両Vの内外方向である。また、意匠部21は、前後方向に延びる長手方向、および意匠部21の上下方向に延びる幅方向に広がっている。このため、モール1は、意匠部21の厚み方向には剛性が低く変形しやすいが、意匠部21の幅方向には剛性が高く変形しにくい。つまり、図2の(c)において、モール1は上下方向に変形しにくい。
なお、本発明に係るモール1は、上記したように車両の内外方向や上下方向に湾曲している部位に限らず、さまざまに湾曲した部位に好適に取り付けることができることは言うまでもない。
10 樹脂部品
11 外周部
12 係止部
13 車体ボディ
14 傾斜部
20 モール本体
21 意匠部
21a 意匠部の裏面
22 取付部
23 壁部
24 取付溝
30 上リップ
40 下リップ
50 取付クリップ
51 被係止部
52 クリップ側取付溝
53 テーパ部
54 装飾部
55 リブ
56 孔
57 変形容易部
V 車両
B 車体ボディ
r ガラス部品の外縁
Claims (7)
- 車両に取り付けられる取付部品の外周部が挿入される取付溝が長手方向に形成された取付部を有する長尺のモールであって、
少なくとも一部が前記取付部品の外縁より内周側に設けられた係止部より前記取付部品の内周側に位置して、前記係止部に係止される被係止部を備えており、
前記被係止部には、前記取付部品と線接触可能なリブが、前記モールの長手方向と直交する方向に延びるように設けられている、モール。 - 前記モールの長手方向において前記取付部と前記被係止部の間に、前記モールの剛性が低減された変形容易部が設けられている、請求項1に記載のモール。
- 車両に取り付けられる取付部品の外周部が挿入される取付溝が長手方向に形成された取付部を有する長尺のモールであって、
少なくとも一部が前記取付部品の外縁より内周側に設けられた係止部より前記取付部品の内周側に位置して、前記係止部に係止される被係止部を備えており、
前記モールの長手方向において前記取付部と前記被係止部の間に、前記モールの剛性が低減された変形容易部が設けられている、モール。 - 前記被係止部には、前記取付部品と線接触可能なリブが、前記モールの長手方向と直交する方向に延びるように設けられている、請求項3に記載のモール。
- 前記係止部を前記被係止部に誘い込むテーパ部を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のモール。
- 前記係止部が前記外周部から突き出す凸状であり、前記被係止部は挿通された前記係止部を囲む孔である、請求項1から5のいずれか一項に記載のモール。
- 前記モールの長手方向と直交する断面において、前記取付部品の前記外周部と対向して延びる意匠部と、 前記モールの長手方向と直交する断面において、前記意匠部の裏面から突き出て、前記意匠部と対向して延びる壁部を有し、前記壁部と前記意匠部との間に、前記取付部品の前記外周部が嵌め込まれる前記取付溝が形成された前記取付部と、を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載のモール。
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