JP5942776B2 - 電気泳動素子および表示装置 - Google Patents
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Description
1.第1の実施の形態(繊維状構造体に官能基を導入した例)
1−1.全体構成
1−2.多孔質層の形成方法
2.第2に実施の形態(繊維状構造体に化学物質を添加した例)
3.適用例
4.実施例
図1および図2は、それぞれ本技術の第1の実施の形態の電気泳動素子1の平面構成(図1)および断面構成(図2)を表したものである。この電気泳動素子1は、電気泳動現象を利用してコントラストを生じさせるものであり、例えば、表示装置等の多様な電子機器に適用される。この電気泳動素子1は、絶縁性液体2中に極性を有する複数の電気泳動粒子10と、多孔質層20とを含んでいる。本実施の形態では、多孔質層20を構成する繊維状構造体21が電気泳動粒子10と同一極性を有している。
[絶縁性液体]
絶縁性液体2は、例えば、有機溶媒のいずれか1種類または2種類以上であり、具体的にはパラフィンまたはイソパラフィン等である。この絶縁性液体2の粘度および屈折率はできるだけ低いことが好ましい。電気泳動粒子10の移動性(応答速度)が向上すると共に、それに応じて電気泳動粒子10を移動させるために必要なエネルギー(消費電力)が低くなるからである。また、絶縁性液体2の屈折率と多孔質層20の屈折率との差が大きくなるため、その多孔質層20の反射率が高くなるからである。
電気泳動粒子10は、絶縁性液体2中に分散された荷電粒子であり、電界に応じて多孔質層20の細孔23を経由して移動可能になっている。この電気泳動粒子10は、例えば、有機顔料、無機顔料、染料、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスまたは高分子材料(樹脂)等の粒子(粉末)のいずれか1種類または2種類以上である。また、電気泳動粒子10は、上記した粒子を含む樹脂固形分の粉砕粒子またはカプセル粒子等でもよい。なお、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスまたは高分子材料に該当する材料は、有機顔料、無機顔料または染料に該当する材料から除かれることとする。
多孔質層20は、上記繊維状構造体21により形成された3次元立体構造物であり、複数の細孔23を有している。この繊維状構造体21には、複数の非泳動粒子22が含まれており、即ち、複数の非泳動粒子22は、繊維状構造体21により保持されている。3次元立体構造物である多孔質層20では、1つの繊維状構造体21がランダムに絡み合っていてもよいし、複数の繊維状構造体21が集合してランダムに重なっていてもよいし、双方が混在していてもよい。繊維状構造体21が複数の場合、各繊維状構造体21は、1または2以上の非泳動粒子22を保持している。なお、図2では、複数の繊維状構造体21により多孔質層20が形成されている場合を示している。
多孔質層20の形成手順の一例は、以下の通りである。図3は、多孔質層20の形成手順の流れを表したものである。まず、ステップ101(高分子溶液の調整)として、N,N’−ジメチルホルムアミド(DMF)等の有機溶剤に高分子材料を溶解し、高分子溶液を調製する。続いて、ステップ102(非泳動粒子の分散)として、高分子溶液に非泳動粒子22(例えば酸化チタン)を加えたのち、十分に攪拌して非泳動粒子22を分散させる。次いで、ステップ103(紡糸)として、非泳動粒子22が分散された高分子溶液を用いて静電紡糸法により防止を行い、繊維状構造体21を形成する。続いて、ステップ104(表面処理)として、カップリング剤として例えばアミノシランカップリング剤と繊維状構造体21とを、例えば40〜120℃で10分〜15時間加熱したのち、60℃で10分〜2時間アニールする。これにより、表面をアミノ基によって修飾された繊維状構造体21によって形成された多孔質層20が得られる。
電気泳動素子1では、上記したように、電気泳動粒子10および多孔質層20(非泳動粒子22を含む繊維状構造体21)がそれぞれ明表示または暗表示するため、コントラストが生じる。この場合には、電気泳動粒子10が明表示すると共に多孔質層20が暗表示してもよいし、その逆でもよい。このような役割の違いは、電気泳動粒子10の反射特性と多孔質層20の反射特性との関係により決定される。即ち、明表示する方の反射率は、暗表示する方の反射率よりも高くなる。
電気泳動素子1では、電気泳動粒子10の反射特性と多孔質層20(非泳動粒子22)の反射特性とが異なっている。この場合において、電気泳動素子1に電界が印加されると、その電界が印加された範囲内において電気泳動粒子10が多孔質層20(細孔23)を経由して移動する。これにより、電気泳動粒子10が移動した側から電気泳動素子1を見ると、電気泳動粒子10が移動した範囲では、その電気泳動粒子10により暗表示(または明表示)されると共に、電気泳動粒子10が移動していない範囲では、多孔質層20により明表示(または暗表示)される。これにより、コントラストが生じる。
これに対して本実施の形態によれば、多孔質層20を構成する繊維状構造体21の表面に、電気泳動粒子10と同じ極性を有する官能基を導入することで、繊維状構造体21と電気泳動粒子10とを同一極性とした。これにより、繊維状構造体21が形成する細孔23内を移動する電気泳動粒子10の繊維状構造体21への吸着が防止される。これにより、電気泳動素子1の明表示および暗表示における反射特性が向上し、コントラストが向上する。
図4は、本技術の第2の実施の形態の電気泳動素子1における多孔質層20の形成手順の流れを表したものである。本実施の形態における電気泳動素子1では、多孔質層20を構成する繊維状構造体21を形成する際に、電気泳動粒子10と同一の極性を有する化学物質を添加することにより、繊維状構造体21の極性を電気泳動粒子10と同一にしている点が第1の実施の形態と異なる。なお、上記第1の実施の形態と同一の構成要素については同一符号を付してその説明は省略する。
次に、上記した電気泳動素子1の適用例について説明する。電気泳動素子1は、さまざまな電子機器に適用可能であり、その電子機器の種類は特に限定されないが、例えば、表示装置に適用される。
図5は、表示装置の断面構成を表しており、図6は、図5に示した表示装置の動作を説明するためのものである。なお、以下で説明する表示装置の構成は、あくまで一例であるため、その構成は、適宜変更可能である。
駆動基板30は、例えば、支持基体31の一面に、複数の薄膜トランジスタ(TFT)32と、保護層33と、平坦化絶縁層34と、複数の画素電極35とがこの順に形成されたものである。TFT32および画素電極35は、画素配置に応じてマトリクス状またはセグメント状に配置されている。
対向基板40は、例えば、支持基体41の一面に対向電極42が全面形成されたものである。ただし、対向電極42は、画素電極32と同様に、マトリクス状またはセグメント状に配置されていてもよい。
電気泳動素子150は、上記した電気泳動素子1と同様の構成を有している。具体的には、電気泳動素子150は、絶縁性液体51中に、複数の電気泳動粒子52と、複数の細孔54を有する多孔質層53とを含んでいる。絶縁性液体51は、駆動基板30と対向基板40との間の空間に充填されており、多孔質層53は、例えば、スペーサ60により支持されている。絶縁性液体51が充填されている空間は、多孔質層53を境界として、画素電極35に近い側の待避領域R1と、対向電極42に近い側の移動領域R2とに区分けされている。絶縁性液体51、電気泳動粒子52および多孔質層53の構成は、それぞれ絶縁性液体2、電気泳動粒子10および多孔質層20の構成と同様である。なお、図5および図6では、図示内容を簡略化するために、細孔54の一部だけを示している。
スペーサ60は、例えば、高分子材料等の絶縁性材料により形成されている。
この表示装置では、図5に示したように、初期状態において、複数の電気泳動粒子52が待避領域R1に位置している。この場合には、全ての画素において電気泳動粒子52が多孔質層53により遮蔽されているため、対向基板40側から電気泳動素子150を見ると、コントラストが生じていない(画像が表示されていない)状態にある。
この表示装置によれば、電気泳動素子150が上記した電気泳動素子1と同様の構成を有しているため、電気泳動素子1の明表示および暗表示における反射特性が向上し、コントラストが向上する。よって、表示特性が向上した高品位の表示装置を提供することが可能となる。
<4.実施例>
以下の手順により、黒色(暗表示用)の電気泳動粒子および白色(明表示用)の多孔質層(粒子含有繊維状構造体)を用いて、表示装置を作製した。なお、実験例1は、多孔質層20を構成する繊維状構造体21の表面に官能基を修飾させることにより電気泳動粒子10と同帯電としたものである。
まず、水酸化ナトリウム43gおよびケイ酸ナトリウム0.37gを水43gに溶解させて溶液Aを調製した。続いて、溶液Aに複合酸化物微粒子(大日精化工業株式会社製ダイピロキサイドカラー#9550)5gを加えて攪拌(15分)したのち、超音波攪拌(30℃〜35℃,15分)した。次に、溶液Aを90℃に加熱したのち、0.22mol/cm3の硫酸15cm3と、ケイ酸ナトリウム6.5mgおよび水酸化ナトリウム1.3mgを溶解した水溶液7.5cm3とを2時間かけて滴下した。続いて、溶液Aを冷却(室温)したのち、1mol/cm3の硫酸1.8cm3を加えた。次に、遠心分離(3700rpm,30分間)およびデカンテーションを行ったのち、エタノールに再分散し、更に遠心分離(3500rpm,30分間)およびデカンテーションを2回行った。続いて、各ボトルにエタノール5cm3および水0.5cm3の混合液を加えて超音波攪拌(1時間)して、シラン被覆複合酸化物粒子の分散溶液を調製した。
次に、として、N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、12−ヒドロキシオクタデカン酸およびメトキシスルホニルオキシメタン(Lubrizol社製Solsperse17000)を0.75%、ソルビタントリオレート(Span85)を5.0%、第1成分であるイソパラフィン(エクソンモービル社製IsoparG)を94%混合して調製した。ここでは、必要に応じて、絶縁性液体9.7gに泳動粒子0.2gを加えて、ガラスビーズ(0.8mmφ)を加えたビーズミルで攪拌(1時間)したのち、ガラスファイバーフィルターにかけビーズを取り除くことにより、泳動粒子が分散された絶縁性液体を調製した。
続いて、繊維状構造体21の形成材料としてDMF88gにポリアクリロニトリル(Aldrich社製:分子量=150000)12gを溶解させて溶液Dを調製した。次に、溶液Dに、非泳動粒子22として、例えば酸化チタン(堺化学工業株式会社製TITONE R-42)40gを加えたのちビーズミルで混合し、紡糸溶液とした。続いて、この紡糸溶液をシリンジに入れ、所定のパターン形状の画素電極(ITO)が形成されたガラス基板上に電界紡糸装置(株式会社メック製NANON)を用いて8往復分の紡糸を行った。ここで、紡糸条件は、電界強度=28kV、吐出速度=0.5cm3/分、紡糸距離=15cm、スキャンレート=20mm/秒とした。次に、ガラス基板を真空オーブン(75℃)中で12時間乾燥して、非泳動粒子22を含む繊維状構造体21を形成した。
まず、画素電極35が形成されたガラス基板から、画素電極が形成されていない領域に付着した不要な繊維状構造体21を除去したのち、対向電極42(ITO)が全面に形成されたガラス基板上にスペーサとしてPETフィルム(厚さ30μm)を設けた。このスペーサ状に画素電極35および繊維状構造体21が形成されたガラス基板を重ねた。なお、多孔質層20と重ならない位置にはビーズ(外径=30μm)を含む光硬化性樹脂(積水化学工業株式会社製感光性樹脂フォトレックA-400)を描画した。最後に、2枚のガラス基板の間の隙間に電気泳動粒子10が分散された絶縁性液体を注入したのち、ローラで全体を押圧して多孔質層20を画素電極35と対向電極42との間に行き渡らせたのち、再度全体を押圧して圧縮した。
[実験例2−1]
実験例2は、多孔質層20を形成するポリマー中に化学物質を添加することにより電気泳動粒子10と同帯電(+)としたものである。実験例2は絶縁性液体の調製および多孔質層の調製以外は、上記実験例1と同様の手順にて表示装置を作成した。
絶縁性液体として、N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、1,2−ヒドロキシオクタデカン酸およびメトキシスルホニルオキシメタン(Lubrizol製Solsperse17000)を1%、ソルビタンモノオレアート(Span80)を2%、イソパラフィン(エクソンモービル社製IsoparG)を97%含む有機溶媒を準備した。ここでは、必要に応じて絶縁性液体9.7gに泳動粒子0.2gを加えて、ガラスビーズ(0.8mmφ)を加えたビーズミルで攪拌(1時間)したのち、ガラスファイバーフィルターにかけビーズを取り除くことにより、泳動粒子が分散された絶縁性液体を調製した。
次に、繊維状構造体21の形成材料として、DMF88gにポリアクリロニトリル(Aldrich 社製:分子量=150000)12gおよび多孔質層20を正に帯電させる化学物質としてN,N−ジメチル−1,3−プロピルジアミン12g(昭和純薬工業、ポリアクリロニトリルとN,N−ジメチル−1,3−プロピルジアミンの重量比は1:1)を溶解させて溶液Dを調製した。続いて、この溶液D60gに、非泳動粒子22として例えば酸化チタン(堺化学工業株式会社製TITONE R-42)40gを加えたのち、ビーズミルで混合し、紡糸溶液とした。続いて、この紡糸溶液をシリンジに入れ、所定のパターン形状の画素電極(ITO)が形成されたガラス基板の上に電界紡糸装置(株式会社メック製NANON)を用いて8往復分の紡糸を行った。紡糸条件は、電界強度=28kV、吐出速度=0.5cm3/分、紡糸距離=15cm、スキャンレート=20mm/秒とした。続いて、真空オーブン(75℃)中でガラス基板を12時間乾燥して、非泳動粒子22を含む繊維状構造体21を形成した。ここで多孔質層20は、N,N−ジメチル−1,3−プロピルジアミンを添加したことによって、層内に形成された孔を含む多孔質層20の表面にアミノ基が導入され、正に帯電している。
[多孔質層の調製]
繊維状構造体21の形成材料として、DMF88gにポリアクリロニトリル(Aldrich 社製:分子量=150000)12gおよび多孔質層20を正に帯電させる化学物質として3−アミノプロピルトリメトキシシラン12g(信越化学社製KBM-903、ポリアクリロニトリルと3−アミノプロピルトリメトキシシランの重量比は1:1)を溶解させて溶液を準備した。更に、実験例2−1と酸化チタンの秤量(単位面積当たりの酸化チタンの重量)が同じになるように多孔質層20の膜厚を調製した。多孔質層20は、3−アミノプロピルトリメトキシシランを添加したことによって、層内に形成された孔を含む多孔質層20の表面には上記実験例2−1と同様にアミノ基が導入され、正に帯電している。
[多孔質層の調製]
比較例として、化学物質を添加せず、繊維状構造体21の形成材料としてポリアクリロニトリル(Aldrich 社製:分子量=150000)12gのみをDMF88gに溶解させて溶液を準備した。更に、実験例2−1と酸化チタンの秤量(単位面積当たりの酸化チタンの重量)が同じになるように多孔質層20の膜厚を調製した。本実験例では、繊維状構造体21の液性材料としてポリアクリロニトリルのみを用いたことにより、多孔質層20の表面にはポリアクリロニトリル由来のシアノ基が存在し、負に帯電している。
(1)絶縁性液体中に、複数の電気泳動粒子と、繊維状構造体により形成された多孔質層とを含み、前記繊維状構造体は前記電気泳動粒子と同一極性を有する電気泳動素子。
(2)前記繊維状構造体は、前記電気泳動粒子と同一極性の官能基と共有結合を形成している、前記(1)に記載の電気泳動素子。
(3)前記繊維状構造体は、前記電気泳動粒子と同じ帯電極性を有する化学物質が添加されている、前記(1)に記載の電気泳動素子。
(4)前記繊維状構造体は、前記電気泳動粒子とは異なる反射特性を有する複数の非泳動粒子を含む、前記(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(5)前記繊維状構造体は高分子材料または無機材料により形成されている、前記(1)乃至(4)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(6)前記繊維状構造体は再考を有し、前記細孔の平均孔径は0.01μm以上10μm以下である、前記(1)乃至(5)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(7)前記繊維状構造体は静電紡糸法により形成されている、前記(1)乃至(6)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(8)前記繊維状構造体はナノファイバーである、前記(1)乃至(7)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(9)前記電気泳動粒子および前記非泳動粒子は、有機顔料、無機顔料、染料、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスまたは高分子材料により形成されている、前記(4)乃至(8)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(10)前記非泳動粒子の反射率は前記電気泳動素子の反射率よりも高い、前記(4)乃至(9)のいずれか1つに記載の電気泳動素子。
(11)電気的極性を有する電気泳動粒子を形成する工程と、多孔質層を構成すると共に、前記電気泳動粒子と同一極性を有する繊維状構造体を形成する工程とを含む電気泳動素子の製造方法。
(12)前記電気泳動粒子と同一極性を有する繊維状構造体は、前記電気泳動粒子と同一の極性を有する官能基を導入することによって形成する、前記(11)に記載の電気泳動素子の製造方法。
(13)前記電気泳動粒子と同一極性を有する繊維状構造体は、前記電気泳動粒子と同じ帯電極性を有する化学物質を添加することによって形成する、前記(11)に記載の電気泳動素子の製造方法。
(14)少なくとも一方が光透過性であると共にそれぞれに電極が設けられた一対の基体の間に電気泳動素子を備え、前記電気泳動素子絶縁性液体中に、複数の電気泳動粒子と、繊維状構造体により形成された多孔質層とを含み、前記繊維状構造体は前記電気泳動粒子と同一極性を有する表示装置。
Claims (12)
- 絶縁性液体と、
電荷を有する複数の電気泳動粒子と、
繊維状構造体により形成された多孔質層とを含み、
前記繊維状構造体は、前記電気泳動粒子と同一極性を有する官能基または同じ帯電極性を有する化学物質を含むことにより、前記電気泳動粒子と同一極性を有する
電気泳動素子。 - 前記繊維状構造体は、前記官能基と共有結合を形成している、請求項1に記載の電気泳動素子。
- 前記繊維状構造体には、アミン系官能基(アミノ基,イミノ基,アミド基)、または、ケイ素原子(Si)、チタン原子、アルミニウム原子あるいはシロキサン(−Si−O−)、チタネート(−Ti−O−)、アルミネート(−Al−O−)を含む官能基が結合している、請求項1に記載の電気泳動素子。
- 前記化学物質は、前記電気泳動粒子が正に帯電している場合には、アミノ基を有する物質であり、前記電気泳動粒子が負に帯電している場合には、エポキシ基を有する物質あるいはカルボン酸基を有する物質である、請求項1に記載の電気泳動素子。
- 前記アミノ基を有する物質は、N,N−ジメチル−1,3−プロピルジアミン、3−アミノプロピルトリメチルシランまたはn−オクチルアミンであり、前記エポキシ基を有する物質は、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシランまたは3−グリシドキシプロピルトリメトキシシランであり、前記カルボン酸基を有する物質は、アセトンジカルボン酸またはアジピン酸である、請求項4に記載の電気泳動素子。
- 前記繊維状構造体は、前記電気泳動粒子とは異なる反射特性を有する複数の非泳動粒子を含む、請求項1に記載の電気泳動素子。
- 前記繊維状構造体は高分子材料または無機材料により形成されている、請求項1に記載の電気泳動素子。
- 前記繊維状構造体は細孔を有し、前記細孔の平均孔径は0.01μm以上10μm以下である、請求項1記載の電気泳動素子。
- 前記繊維状構造体はナノファイバーである、請求項1記載の電気泳動素子。
- 前記電気泳動粒子および前記非泳動粒子は、有機顔料、無機顔料、染料、炭素材料、金属材料、金属酸化物、ガラスまたは高分子材料により形成されている、請求項6記載の電気泳動素子。
- 前記非泳動粒子の反射率は前記電気泳動粒子の反射率よりも高い、請求項6に記載の電気泳動素子。
- 少なくとも一方が光透過性であると共にそれぞれに電極が設けられた一対の基体の間に電気泳動素子を備え、
前記電気泳動素子は、
絶縁性液体と、
電荷を有する複数の電気泳動粒子と、
繊維状構造体により形成された多孔質層とを含み、
前記繊維状構造体は、前記電気泳動粒子と同一極性を示す官能基または化学物質を含むことにより、前記電気泳動粒子と同一極性を有する
表示装置。
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