JP5081045B2 - 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置 - Google Patents
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Description
拡大側から順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、および正の屈折力の第5レンズ群からなり、
前記第1レンズ群が非球面を有するとともに、前記第4レンズ群中の最も拡大側のレンズが非球面を有し、前記第5レンズ群が1枚の正レンズからなり、
変倍時には、前記第1レンズ群と前記第5レンズ群が固定とされる一方、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群および前記第4レンズ群は各々可動とされ、かつ広角端から望遠端への変倍時において、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群および前記第4レンズ群が、光軸に沿って拡大側に移動するように構成され、
以下の条件式(1)を満足することを特徴とするものである。
0.8<d34/fw (1)
ただし、
fw :広角端における全系の焦点距離
d34:広角端における、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔
0<|d/fw|<1.00 (2)
1.75<ndp (3)
1.75<ndn (4)
ただし、
d:前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の、広角端における合成レンズ群の拡大側焦点位置から、前記第4レンズ群の最も拡大側に位置するレンズの拡大側面頂点までの距離
ndp:前記第2レンズ群中の各正レンズのd線に対する屈折率の平均値
ndn:前記第4レンズ群中の各負レンズのd線に対する屈折率の平均値
そして、この場合において、前記第1レンズ群中の最も拡大側のレンズは、ガラスレンズの表面に樹脂層を付設し、該樹脂層の、該ガラスレンズ側とは反対側の面を非球面とした、複合型非球面レンズであることが好ましい。
0.8<d34/fw (1)
0<|d/fw|<1.00 (2)
1.75<ndp (3)
1.75<ndn (4)
ただし、
fw :広角端における全系の焦点距離
d34:広角端における、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔
d :第4レンズ群G4と第5レンズ群G5の広角端における合成レンズ群の拡大側焦点位置から、第4レンズ群G4の最も拡大側のレンズの拡大側面頂点までの距離
ndp:第2レンズ群G2中の各正レンズのd線に対する屈折率の平均値
ndn:第4レンズ群G4中の各負レンズのd線に対する屈折率の平均値
まず、条件式(1)は、広角端における全系の焦点距離に対する、広角端における、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の空気間隔の比を規定したもので、歪曲を良好に補正するための条件式である。条件式(1)の下限を下回った場合は、負の歪曲が増大し、拡大側の糸巻き歪曲を悪化させる要因となる。
0.8<d34/fw<1.3 (1´)
0.30<|d/fw|<0.70 (2´)
0.45<|d/fw|<0.60 (2´´)
この条件式(3)の下限を下回った場合は、ペッツバール和が増大し、像面の倒れを招く要因となる。
この実施例1にかかる投写用ズームレンズは、前述したように図1に示す如き構成とされている。すなわちこの投写用ズームレンズは、拡大側から順に、第1レンズ群G1が、縮小側に凹面を向けた負のメニスカス形状のガラスレンズLAの縮小側に樹脂層LBを付設し、該樹脂層LBの縮小側の面を非球面とした複合型非球面レンズよりなる第1レンズL1と、両凹レンズよりなる第2レンズL2とからなる。また、第2レンズ群G2は、縮小側を凸面とされた平凸レンズよりなる第3レンズL3および拡大側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる第4レンズL4からなる。また、第3レンズ群G3は、両凸レンズよりなる第5レンズL5と、縮小側に凸面を向けた負のメニスカスレンズよりなる第6レンズL6を接合してなる接合レンズからなる。また、第4レンズ群G4は、拡大側から順に、拡大側に凹面を向けた両面非球面の負レンズよりなる第7レンズL7と、両凹レンズよりなる第8レンズL8および両凸レンズよりなる第9レンズL9を接合してなる接合レンズと、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる第10レンズL10からなる。また、第5レンズ群G5は、両凸レンズよりなる第11レンズL11のみからなる。
実施例2に係る投写用ズームレンズの概略構成を図3に示す。この実施例2にかかる投写用ズームレンズは、実施例1のものと略同様の構成とされているので、データのみを示し、詳細な説明は省略する。
この図7から明らかなように、実施例2の投写用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが74.0度と広角で、広角端でのF値が1.58と明るく、各収差が良好に補正されている。
実施例3に係る投写用ズームレンズの概略構成を図4に示す。この実施例3にかかる投写用ズームレンズは、実施例1のものと略同様の構成とされているので、データのみを示し、詳細な説明は省略する。
この図8から明らかなように、実施例3の投写用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが74.0度と広角で、広角端でのF値が1.58と明るく、各収差が良好に補正されている。
実施例4に係る投写用ズームレンズの概略構成を図5に示す。この実施例4にかかる投写用ズームレンズは、第2レンズ群G2を構成する第3レンズL3が、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとされている点において、実施例1のものとは相違しているが、その他は実施例1のものと略同様の構成とされているので、データのみを示し、詳細な説明は省略する。
この図9から明らかなように、実施例4の投写用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが74.0度と広角で、広角端でのF値が1.58と明るく、各収差が良好に補正されている。
L1〜L11 レンズ
R1〜R23 レンズ面等の曲率半径
D1〜D22 レンズ面間隔(レンズ厚)
z 光軸
1 画像表示面
2 ガラスブロック(フィルタ部を含む)
10 投写用ズームレンズ
11a〜c 透過型液晶パネル
12、13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
15a、b 倍率色補正手段(レンズ)
16a〜c コンデンサレンズ
18a〜c 全反射ミラー
20 光源
Claims (8)
- 拡大側から順に、負の屈折力の第1レンズ群、正の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群、および正の屈折力の第5レンズ群からなり、
前記第1レンズ群が非球面を有するとともに、前記第4レンズ群中の最も拡大側のレンズが非球面を有し、前記第5レンズ群が1枚の正レンズからなり、
変倍時には、前記第1レンズ群と前記第5レンズ群が固定とされる一方、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群および前記第4レンズ群は各々可動とされ、かつ広角端から望遠端への変倍時において、前記第2レンズ群、前記第3レンズ群および前記第4レンズ群が、光軸に沿って拡大側に移動するように構成され、
前記第4レンズ群は、拡大側から順に、拡大側に凹面を向けた負の非球面レンズ、拡大側に凹面を向けた負レンズと縮小側に凸面を向けた正レンズを接合してなる接合レンズ、および縮小側に凸面を向けた正レンズからなり、
以下の条件式(1)を満足することを特徴とする投写用ズームレンズ。
0.8<d34/fw (1)
ただし、
fw :広角端における全系の焦点距離
d34:広角端における、前記第3レンズ群と前記第4レンズ群の空気間隔 - 前記第4レンズ群中で最も拡大側に位置する非球面レンズの拡大側の面は、光軸上で該面と接する、該面と同一符号かつ同一曲率を有する球面よりも、光軸上以外の領域において、縮小側に位置する曲面とされていることを特徴とする請求項1記載の投写用ズームレンズ。
- 以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の投写用ズームレンズ。
0<|d/fw|<1.00 (2)
ただし、
d:前記第4レンズ群と前記第5レンズ群の、広角端における合成レンズ群の拡大側焦点位置から、前記第4レンズ群の最も拡大側に位置するレンズの拡大側面頂点までの距離 - 以下の条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
1.75<ndp (3)
ただし、
ndp:前記第2レンズ群中の各正レンズのd線に対する屈折率の平均値 - 以下の条件式(4)を満足することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
1.75<ndn (4)
ただし、
ndn:前記第4レンズ群中の各負レンズのd線に対する屈折率の平均値 - 前記第1レンズ群中の最も拡大側のレンズが拡大側に凸面を向けた負のメニスカスレンズであり、該負のメニスカスレンズの縮小側の面が非球面とされてなることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項記載の投写用ズームレンズ。
- 前記第1レンズ群中の最も拡大側のレンズは、ガラスレンズの表面に樹脂層を付設し、該樹脂層の、該ガラスレンズ側とは反対側の面を非球面とした、複合型非球面レンズであることを特徴とする請求項6記載の投写用ズームレンズ。
- 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1〜7のうちいずれか1項記載の投写用ズームレンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写用ズームレンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
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