JP4635081B2 - 洗濯乾燥機及び乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類を洗濯し乾燥する洗濯乾燥機及び洗濯した衣類(洗濯物)を乾燥する乾燥機に関する。
乾燥機や、洗濯から乾燥まで連続して行える洗濯乾燥機を用いて、洗濯して水分を含んだ衣類等の洗濯物を乾燥するには、送風ファンの風を熱源により加熱し高温・低湿度の空気流を作り、この空気流を洗濯槽又は乾燥槽内に吹込み、洗濯物の温度を高くするとともに洗濯物へこの空気流を吹付けて洗濯物から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外へ排出することにより行っていた。
衣類から蒸発した水分の除去方法としては、常に新しい空気を供給し洗濯物から除去した水分を含む空気をそのまま洗濯乾燥機外へ排気する排気方式が知られていたが、同じ空気を循環させ洗濯物から蒸発した水分を冷やし結露させて水分を除去する除湿方式の「洗濯乾燥機」が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、乾燥時間短縮と使用水量や消費電力を低減するため、乾燥工程の前半に水冷除湿を行い、後半に周囲の乾燥した外気を給気し、洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま設置室内に排気する方式の「洗濯機」が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−104715号公報 特開2008−110135号公報
しかしながら、乾燥工程の序盤から水冷除湿を行うと、循環空気から熱が奪われるため、衣類の温度上昇が遅く、また、恒率乾燥時の衣類の温度が低くなり、衣類からの蒸発率が少なくなる。このため、衣類の乾燥効率が低下して乾燥時間が長くなり、使用水量や消費電力の低減が難しい問題点があった。
また、従来の洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま排気する方式では、「洗濯機」の周囲に多湿な空気がそのまま排気されるため、室内環境を悪化させてしまう問題点があった。
そこで、本発明は、前記した問題点に鑑み、室内環境の悪化を抑止し、使用水量や消費電力を低減した乾燥運転が可能な洗濯乾燥機及び乾燥機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、回転ドラム又は内槽を駆動するモータと、回転ドラム又は内槽を支持する筐体と、回転ドラム又は内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、乾燥工程時に、空気が送風手段、加熱手段、外槽、除湿部、この送風手段の順で循環し、乾燥運転中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して回転ドラム又は内槽から排気されるこの空気の全部又は一部を排水ホースを経由して排気し、乾燥工程の中盤から、回転ドラム又は内槽から循環する空気の排気が開始されるまでの間、この空気の水冷除湿を行うことを特徴とする。
本発明によれば、乾燥工程の中盤から水冷除湿を行うことにより、衣類の温度上昇が早く、かつ、恒率乾燥時の衣類の温度が高くなり衣類からの蒸発量が多くなるため、乾燥効率が向上し、所要乾燥時間が短くなり、使用水量や消費電力が低減される。また、乾燥運転中に、回転ドラム又は内槽から出た空気の全部又は一部を排水ホースから排水口に排気することにより、多湿な空気を室内に排気せずに乾燥運転が可能となり、室内環境の悪化が抑止される。
本発明によれば、室内環境の悪化を抑止し、使用水量や消費電力を低減した乾燥運転が可能な洗濯乾燥機及び乾燥機を提供できる。
以下、本発明による実施形態について、添付した各図を参照し詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機1を示す外観斜視図である。
この洗濯乾燥機1は、衣類の洗濯及び乾燥をそれぞれ行え、また、洗濯から乾燥までを連続して行えるものであり、乾燥工程において水冷除湿を行うが、その序盤では水冷除湿を行わず、ヒータ62(図2参照)によって短時間で循環空気の温度が上昇するようにし、その中盤では高温の循環空気で水冷除湿を行いながら乾燥運転を行うことにより、乾燥工程に要する時間の短縮と、使用水量及び消費電力の低減を図ったものである。
洗濯乾燥機1は、基礎支持部材の防錆鋼板のベースBの上部に、防錆鋼板と樹脂成形品とで組合わされて構成される支持部材の外枠2がネジ止め等によって取り付けられている。
外枠2には、その前面に前面の筐体を成す前面カバー22と洗濯物30を出し入れするための開閉自在のドア3が設けられるとともに、その背面には背面の筐体を成す背面カバー23が設けられている。これらの外枠2、前面カバー22、背面カバー23、およびベースBとで洗濯乾燥機1の筐体を構成している。
ドア3の斜め上には、洗濯物30(図2参照)を洗濯乾燥機1から出し入れする際にドア3を開く(図1の矢印α3方向)ために押下されるドア開ボタン3bが配設されている。
前面カバー22の上部には、ユーザが洗濯乾燥機1の操作を行うための操作パネル106が設けられている。
この操作パネル106には、洗濯乾燥機1の電源のオン/オフを担う電源スイッチ139、洗濯、洗・乾(洗濯乾燥連続運転)、乾燥等の各モードを選択するための複数の操作ボタンスイッチ113、各モードをスタートする際に押下されるスタートスイッチ112等が配設されている。さらに、操作パネル106には、ユーザに洗濯乾燥機1の動作状態を知らせるための例えば7セグメント発光ダイオードや液晶表示装置からなる表示器114が配設されている。
図2は、本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機1の通常の乾燥工程を示す図1のA−A線要部断面図である。
図2に示すように、洗濯乾燥機1の前面カバー22、背面カバー23等の筐体およびドア3内には、外槽20が配置されており、この外槽20は、洗濯、すすぎ工程時に洗濯水を貯留したり、乾燥工程時に洗濯物30から除去される水分を受ける役割を果たしている。
この外槽20は、前面のドア3に対向する箇所が開口されるとともに、円筒状の周側面板20sと平板状の奥板20oとを有する内部が空洞の大きな径をもつ短円柱状に形成されている。
外槽20は、ベースBに合成ゴム等の弾性材を介して取り付けされる複数個のサスペンション21により下部が支持されるとともに、図示しない引張りコイルバネにより倒れないように外枠2に支持されている。なお、サスペンション21は、外槽20の振動の伝達を抑制するための弾性材の圧縮コイルバネと、脱水時等の外槽20の振動を作動油の粘性抵抗によって粘性減衰するダンパとを有し構成されている。
外槽20の内側には、ドア3を開けて洗濯物30が投入される短円柱状であって空洞の回転ドラム29が配置されており、この回転ドラム29は、回転ドラム用金属製フランジ34に連結された主軸35を介してドラム駆動用モータ36に直結され、主軸35を介して外槽20に回転自在に支持されている。
回転ドラム29は、例えば、薄い板厚のステンレス鋼板を用いて手前側が開口するとともに外周部を成す円筒状の周面板と平板状の奥板20oとを有する空洞の短円柱状の形状に形成されている。回転ドラム29の外周部の円筒状の周面板と平板状の奥板20oには、脱水工程の遠心脱水時に洗濯物30から除去される水分、および乾燥工程時の空気流が通流するための多数の小孔(図示せず)が穿設されている。
この回転ドラム29の内側には、複数個のリフター33が設けられている。これらリフター33は、洗濯工程時及びすすぎ工程時、ドラム駆動用モータ36によって回転ドラム29が主軸35を回転軸として回転するのにともない、洗濯物30を高所に掻き揚げてから洗濯物30を低所へ落下させることを繰り返す「たたき洗い」を行い、洗濯物30から汚れや洗剤分を効果的に溶出させる。
また、回転ドラム29の手前側の開口外周部には、脱水時の洗濯物30のアンバランスによる振動を、洗濯物30のアンバランスに対して反対の位置に高密度の流体が相補的に移動することで振動を低減する略円状の流体バランサ31が設けられている。
外槽20の前側(図2の紙面左側)の開口部には、弾性体からなるゴム系のパッキン38が取付けられていて、このパッキン38は外槽20内とドア3との水密性を維持する役割を果たしている。これにより、洗い工程、すすぎ工程及び脱水工程時の水漏れ防止が図られている。
外槽20の底部に開口した排水口37は、排水弁8を介して排水ホース9に接続されている。
図2に示すように、回転ドラム29内の水分を含む洗濯物30を乾燥させる乾燥装置6は、外槽20から離隔して外枠2に固定(図示せず)されていて、水分を含む洗濯物30に空気流を送る送風手段であるファン61と、このファン61からの空気流を加熱するための加熱手段であるヒータ62と、加熱した空気流を回転ドラム29内の洗濯物30に通風した後にファン61に向け循環させる除湿ダクト5とを有している。送風手段は、ヒータ62のほか、ヒートポンプなど、空気流を加熱するほかの手段を用いてもよい。
乾燥工程時、水冷除湿をする場合は、この除湿ダクト5の外面5eに接触又は近接して上から下に冷却水(図示せず)が流され、この冷却水は、除湿ダクト5を水冷して除湿ダクト5内の温度を低下させ、図2の矢印α4方向に除湿ダクト5内を通流する空気に含まれる水分(水蒸気)を凝結させる。凝結した水分(液体)は、排水ホース9を通って、機外へ排出される。
乾燥装置6の除湿ダクト5と、外槽20の平板状の奥板20oに形成される通風口32とは、柔軟構造の例えば、ゴム製のベローズ4で略水平に接続されている。
除湿ダクト5におけるファン61の上流には、外気を除湿ダクト5内に吸入するための吸気弁13が設けられており、除湿ダクト5には、吸気弁13によって開閉される吸気口13aが開口されている。
図3は、本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機1の外気吸気、排水ホース9排気を行う乾燥工程後半の余熱乾燥を示す図1のA−A線要部断面図である。
吸気弁13は、除湿ダクト5に、図示しないモータにより開閉自在となっており、該モータが正逆回転することにより、吸気弁13は、通常の乾燥工程時の図2に示す外気に対する閉状態から、矢印α1方向に回転し、図3に示す外気に対する開状態(外気吸気、排水ホース9排気の乾燥工程後半時)に移行する一方、図3に示す外気に対する開状態から、矢印α2方向に回転して、通常の乾燥工程時の図2に示す外気に対する閉状態に移行する。
乾燥装置6のファン61の下流に設けられるヒータ62の出口と、ヒータ62で加熱された乾燥用の高温の空気流を吹き出す外槽20の開口に接続される吹出しノズル11とは、外槽20の前面上外方の位置で柔軟構造のベローズ7を介して接続され、このベローズ7の伸縮により外槽20の振動が吸収されている。
洗濯乾燥機1の種々の条件を測定する各種センサについて説明する。
図2に示すファン61の吸気口13a(図2のファン61の右側)及び吐出口(図2のファン61の左側)には、ヒータ62への電流を制御するために除湿ダクト5内を流れる空気流の温度を検知する温度センサ152(洗濯乾燥機1の制御装置138を示す図7参照)が設けられている。
また、図2に示す排水弁8近傍と除湿ダクト5の下側(図2に示すゴム製のベローズ4近傍)とには、洗濯物30の乾き具合を検知するサーミスタ等の温度センサ152(図7参照)が設けられている。
この他に、洗濯、すすぎ工程時に外槽20内の洗濯水の水位を検知するとともに、乾燥工程時には外槽20内の圧力を検知する水位センサ134(図7参照)が外槽20内に連通して取り付けられている。この水位センサ134は、ダイヤフラムに加わる圧力が水位に応じてダイヤフラムの間隙が変化することによって電気容量が変化するので、この電気容量の変化に応じて発振回路の発振周波数が変化し、この発振周波数を検出することで外槽20内の圧力(水位)を知ることができる。
また、脱水工程時に回転ドラム29を高速回転させた場合に、回転ドラム29を主軸35を介して支持する外槽20に過大な振動が発生した際に脱水運転を停止するために、回転ドラム29、外槽20等の振動を検知する振動センサ153(図7参照)が洗濯乾燥機1に設けられている。
図4は、本発明による第1実施形態の乾燥工程におけるヒータ62、冷却水弁19、吸気弁13の運転状態を示す図である。
なお、本実施形態の説明において、「前半」は「序盤」に、「後半」は「終盤」にそれぞれ読み替えてもよい。図9に示すように、「前半」の長さは、洗濯物30の温度が十分に上がる時間とし、「中盤」の長さは、洗濯物30が所定の含水率となるまでの時間とし、「後半」の長さは、余熱によって洗濯物30が十分乾燥するとともに外槽20内の温度が十分低下する長さとすることが好ましい。
図4(a)に示す第1例では、乾燥工程の前半は、ヒータ62をONにし、冷却水弁19を閉じるとともに(すなわち、水冷除湿を行わずに)、吸気弁13を閉じて(すなわち、外気を取り入れず、空気が機内で循環するようにし)、洗濯物30の温度が十分に上がるようにする。そして、中盤では、冷却水弁19を開いて水冷除湿を行いながら、洗濯物30から十分に水分を除去する。後半では、ヒータ62をOFFにし、冷却水弁19を閉じて水冷除湿を停止し、吸気弁13を開いて水蒸気で飽和した空気を外気と入れ換えて洗濯物30を十分乾燥させるとともに機内の温度を低下させる。
図4(b)に示す第2例では、乾燥工程の前半及び後半は前記した第1例と同様であるが、乾燥工程の中盤の中頃を過ぎるまで水冷除湿を行わず、乾燥工程の終頃に水冷除湿を行う。この第2例では、前記した第1例よりも、洗濯物30の温度をさらに上昇させることができる。
図4(c)に示す第3例では、前記した第2例において全く水冷除湿を行わない。この第3例では、前記した第2例よりも、洗濯物30の温度をさらに上昇させることができる。
図4(d)に示す第4例では、乾燥工程の中盤の中頃、ヒータ62をOFFにし、冷却水弁19を閉じ、吸気弁13を開くほかは、前記した第1例と同様である。この乾燥工程の中盤の中頃のヒータ62、冷却水弁19、吸気弁13の状態は、後半の余熱乾燥と状態と同様である。したがって、この間、水蒸気で飽和した空気が外気と入れ替わるため、洗濯物30によってはより効果的に水分が除去され、また、ヒータ62を動作させる電力を節約できる。
図5は、本発明による第1実施形態に係る排水ホース9と排水トラップ10の接続構造を示す縦断面図であり、図5(a)は、実施形態の通常の一般的な排水ホース9と排水トラップ10の接続構造を示す縦断面図であり、図5(b)は、実施形態の排水孔39の内径が排水ホース9の外径より小さい場合の排水ホース9と排水トラップ10の接続構造を示す縦断面図であり、図5(c)は、防水パンPに取付けられている一般的な排水トラップ10と排水ホース9との接続構造を示す縦断面図である。
図2に示す外槽20下部の排水口37に接続される排水ホース9と、洗濯乾燥機1の設置面Gの排水孔39との接続部は、一般的に、図5(a)に示すように、シール材39aなどで排水ホース9と排水孔39との間が気密封止され、外槽20から排出され排水ホース9を通る排気が、排水トラップ10内を矢印β1のように流れ排出され、洗濯乾燥機1が設置される室内に漏れないように構成されている。
また、排水孔39の内径が、排水ホース9の外径より小さい場合、図5(b)に示すように、排水ホース9が一方側に嵌入されるとともに、他方側が排水孔39に嵌入されるアダプタ39bを介して、外槽20に接続される排水ホース9と、洗濯乾燥機1の設置面Gの排水孔39とが接続され、排水ホース9を通る排気が、排水トラップ10内を矢印β1のように流れて排出され、洗濯乾燥機1が設置される室内に漏れないように構成されている。なお、アダプタ39bは、排水ホース9と排水孔39との間を気密封止している。
なお、図5(a)、図5(b)では、排水ホース9と別体に、それぞれシール部材であるシール材39a、アダプタ39bを構成した場合を例示したが、シール部材であるシール材39a、アダプタ39bをそれぞれ排水ホース9と一体に構成してもよい。
また、図5(c)に示すように、防水パンPに取付けられている一般的な排水トラップ10の場合、防水パンPからの水が流れる穴10aが開いているため、蓋39cを、防水パンPとアダプタ39bとに取付け、排水ホース9と排水トラップ10との密閉を保持し、排水ホース9を通る排気が、排水トラップ10内を矢印β2のように流れて排出され、洗濯乾燥機1が設置される室内に漏れないように構成されている。
なお、図5(c)では、排水ホース9とシール部材を成すアダプタ39b、蓋39cとを別体に構成した場合を例示したが、排水ホース9とシール部材のアダプタ39bとを一体に構成してもよい。
なお、防水パンPが使用される場合、洗濯乾燥機1は防水パンP上に設置されるので、防水パンPが設置面Gとなる。
図6は、本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機1の排水トラップ10の水封じ10wの回復を示す図1のA−A線要部断面図である。
乾燥終了後は、図6に示すように、排水孔39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちながら水封じ10wを破らない圧力レベルまでファン61の回転速度を下げる。そして、冷却水弁19を開いて冷却水を所定量流し、排水トラップ10の水封じ10wを回復させる。これで、乾燥工程が終了となる。
このように、乾燥工程終了後に、排水ホース9側の圧力を所定以上に保ちながら排水ホース9を経由して排水孔39に水を供給することにより、排水孔39からの臭気の逆流を抑えながら排水トラップ10の水封じ10wを回復させることができる。
なお、この排水トラップ10の回復は、排水ホース9側の圧力を高く保っていれば、(排水ホース9排気の)乾燥運転の最後又は乾燥運転の終了後のいずれかで行ってもよい。
図7は、洗濯乾燥機1の制御を行う制御装置138を詳細に示すブロック図である。
制御装置138は、電源スイッチ139を介して商用電源に接続され、商用電源の電圧が、マイクロコンピュータ150等の必要電圧に変圧するためのトランス(変圧器)や、ファン61、ヒータ62、各種アクチュエータなどの駆動回路154に供給されている。
制御装置138に設けられるマイクロコンピュータ150は、洗濯乾燥機1の動作を制御するための例えばC言語で組まれ実行コードにコンパイルされた制御プログラムがROM(Read Only Memory)に格納されていて、この制御プログラムを実行することにより洗濯乾燥機1が制御される。
このマイクロコンピュータ150は、操作ボタンスイッチ113、スタートスイッチ112等の各操作スイッチが接続されるインターフェース回路の操作ボタン入力回路151や、水位センサ134、温度センサ152、振動センサ153等の各種センサと接続され、洗濯乾燥機1を使用するユーザのボタン(113、112)押下操作や、洗濯工程、乾燥工程での各種センサ(134、152、153)の検出信号などの各種情報信号が入力されている。
また、マイクロコンピュータ150は、給水弁116、排水弁8、ドラム駆動用モータ36、ファン61、ヒータ62、吸気弁13、冷却水弁19等のそれぞれの駆動回路154に接続されており、マイクロコンピュータ150からの出力信号は、それぞれの駆動回路154に入力され、該出力信号に従って各駆動回路154によって、排水弁8、ドラム駆動用モータ36、ファン61、ヒータ62、吸気弁13等の各種アクチュエータの開閉や回転等の制御が行われる。
また、マイクロコンピュータ150は、ユーザに洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオードなどからなる表示器114や発光ダイオード156、ブザー157等に接続され、洗濯乾燥機1の動作状態に応じて、表示器114や発光ダイオード156による表示、ブザー157によるブザー音の鳴動がなされている。
図8は、洗濯及び乾燥の基本的な制御手順を示すフローチャートである。
マイクロコンピュータ150は、電源スイッチ139が押されて電源が投入されると起動し、図8に示すような洗濯および乾燥に関する基本的な制御処理プログラムを実行する。
電源スイッチ139(図7参照)を投入すると、まず、マイクロコンピュータ150は、洗濯乾燥機1の状態確認及び初期設定を行う(ステップS101)。
次に、操作パネル106の表示器114を点灯し、操作ボタンスイッチ113からの指示入力にしたがって洗濯乾燥コースを設定する(ステップS102)。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コース又は前回実施した洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。例えば、操作ボタンスイッチ113aを指示入力された場合は、乾燥工程の高温度仕上げコースを設定する。
操作パネル106のスタートスイッチ112からのスタートスイッチ信号があるか否かを判断する(ステップS103)。スタートスイッチ信号がない場合(ステップS103のNo)、ステップS103を繰り返す。スタートスイッチ信号がある場合(ステップS103のYes)、次のステップ(ステップS104)へ進む。
次に、洗濯を実行する(ステップS104)。洗濯は洗い,中間脱水,すすぎ,最終脱水を順次実行するが、通常のドラム式洗濯乾燥機と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認する(ステップS105)。洗濯乾燥コースが設定されていない場合(ステップS105のNo)、すなわち、洗濯コースのみが設定されている場合は、すべての処理を終了する。
次に、外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の初期温度を測定する(ステップS106)。
そして、温風脱水を実行する(ステップS107)。温風脱水は、ファン61を低速回転で運転し、ヒータ62に通電して温風を回転ドラム29内に吹込み、洗濯物30の温度を上昇させる。同時に、回転ドラム29を高速で回転させ温まった洗濯物30から効果的に水分を脱水する(温度が上がると水の粘性が低下するため効率よく脱水できる)。本実施形態では、ファン61の回転速度を、例えば毎分11000回転程度に設定する。これは、許容電流値(15A)を超えないようにするためである。
さらに、ファン61は低速回転、ヒータ62は通電し、回転ドラム29の正逆回転を繰り返し(ステップS108)、回転ドラム29内の洗濯物30の位置を入れ替えながら、高温の温風を衣類に吹き付け、乾燥運転を実行する。すると、衣類(洗濯物30)全体の温度が上昇し洗濯物30から水分が蒸発する。
つぎに、外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の中間温度Tm1を測定する(ステップS109)。
次に、乾燥開始からの経過時間が規定時間を経過したか否かを判断する(ステップS110)。規定時間を経過していない場合(ステップS110のNo)、次のステップS110へ進む。規定時間を経過した場合(ステップS110のYes)、ステップS111,S112は実行せずに、ステップS113へ進む。
外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の中間温度Tm2を測定する(ステップS111)。
次に、中間温度Tm2−中間温度Tm1<規定温度Tk1、が成り立っているか否かを判断する(ステップS112)。つまり、中間温度Tm1と中間温度Tm2との差が規定温度Tk1より小さいか否かを確認する。中間温度Tm2−中間温度Tm1<規定温度Tk1、が成り立っていない場合、ステップS109以降の処理を繰り返す。成り立っている場合、ステップS113へ進む。
冷却水弁19を開く(ステップS113)。つまり、乾燥開始から規定時間が経過した場合、又は、中間温度Tm1と中間温度Tm2との差が規定温度Tk1より小さく(例えば、5分間で2度未満)なった場合、乾燥工程の恒率乾燥に入ったと判断し、冷却水弁19を開いて冷却水を流し、水冷除湿を行う。
次に、外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口との中間温度Tm3を測定する(ステップS114)。
次に、乾燥開始からの経過時間が規定時間を経過したか否かを判断する(ステップS115)。規定時間を経過した場合(ステップS115のYes)、ステップS116は実行せず、ステップS117へ進む。規定時間を経過していない場合(ステップS115のNo)、次のステップS116へ進む。
中間温度Tm3−初期温度Tp>規定温度Tk2、が成り立っているか否かを判断する(ステップS116)。つまり、中間温度Tm3と初期温度Tpとの差が規定温度Tk2を超えたか否かを確認する。中間温度Tm3−初期温度Tp>規定温度Tk2、が成り立っていない場合(ステップS116のNo)、ステップS114以降の処理を繰り返す。成り立っている場合、次のステップS117へ進む。
ヒータ62をOFF、吸気弁13を開き、冷却水弁19を閉じ、ファン61を高速回転する(ステップS117)。つまり、乾燥開始から規定時間が経過した場合、又は、中間温度Tm3と初期温度Tpとの差が規定温度Tk2より大きくなった場合、洗濯物30の乾燥度(=乾布の質量/湿布の質量)が0.90〜0.95と判断し、ヒータ62の通電をOFFし、吸気弁13を開き、冷却水弁19を閉じ、ファン61を高速回転して、洗濯物30の水分を排水ホース9から排水孔39へ排出する。
そして、外槽20の下部にある排水口37とファン吸気口の終了温度を測定する(ステップS118)。
排気開始からの経過時間が規定時間を経過したか否かを判断する(ステップS119)。規定時間を経過した場合(ステップS119のYes)、次のステップS120は実行せずに、ステップS121へ進む。規定時間を経過していない場合(ステップS119のNo)、次のステップS120へ進む。
中間温度Tm3−終了温度Te>規定温度Tk3、が成り立っているか否かを判断する(ステップS120)。つまり、中間温度Tm3と終了温度Teとの差が規定温度Tk3を超えたか否かを確認する。中間温度Tm3−終了温度Te>規定温度Tk3、が成り立っていない場合(ステップS120のNo)、ステップS118以降の処理を繰り返す。成り立っている場合(ステップS120のYes)、次のステップS121へ進む。
ファン61を低速にし、冷却水弁19を開く(ステップS121)。すなわち、排気開始から規定時間が経過した場合、又は、中間温度Tm3と終了温度Teの差が規定温度Tk3より大きくなった場合、洗濯物30の乾燥度が(=乾布の質量/湿布の質量)が1.0以上となり乾燥が終了したと判断し、排水孔39側の圧力より排水ホース9側の圧力を高く保ちながら水封じ10wを破らない圧力レベルまでファン61の回転速度を下げて冷却水弁19を開いて冷却水を流し、排水トラップ10の水封じ10wを回復させる。
冷却水弁19を開いてからの経過時間が規定時間を経過したか否かを判断する(ステップS122)。規定時間を経過した場合(ステップS122のYes)、次のステップS123は実行せずに、ステップS123へ進む。規定時間を経過していない場合(ステップS122のNo)、次のステップS123へ進む。
水位センサ134の検出値>規定圧力、が成り立っているか否かを判断する(ステップS123)。つまり、水位センサ134の検出圧力が規定圧力を超えたか否かを確認する。水位センサ134の検出値>規定圧力、が成り立っていない場合(ステップS123のNo)、ステップS122以降の処理を繰り返す。成り立っている場合(ステップS123のYes)、次のステップS124へ進む。
ファン61を停止、ドラム駆動用モータ36を停止、吸気弁13を閉じ、冷却水弁19を閉じて(ステップS124)、処理を終了する。つまり、冷却水弁19を開いてから規定時間が経過した場合、又は、水位センサ134の圧力が規定の圧力より大きくなった場合、排水トラップ10の水封じ10wが回復したと判断し、ファン61を停止し、ドラム駆動用モータ36を停止し、吸気弁13を閉じ、冷却水弁19を閉じて、乾燥工程を終了する。
図9は、乾燥工程における洗濯物30の温度変化を示すグラフである。
乾燥工程の開始時では、ヒータ62はONになっている。
乾燥工程の前半(序盤)では、ヒータ62により熱せられた空気が吹付けられて洗濯物30の予熱がなされ、洗濯物30の温度が急激に上昇する。
洗濯工程の中盤では、洗濯物30の温度が、洗濯物30が除湿されるにしたがって緩慢に上昇し(すなわち、ほぼ一定を保ち)、洗濯物30の恒率乾燥がなされ、洗濯物30から空気中に蒸発した水分は、水冷除湿により凝結し、機外へ排出される。
洗濯工程の後半(終盤)では、ヒータ62がOFFになり、乾燥した外気が洗濯物30に吹き付けられて減率乾燥し、洗濯物30が十分に乾燥するとともに、その温度が低下する。
このように構成した洗濯乾燥機1は、乾燥工程の中盤(図4(a)および図9参照)から水冷除湿を行うことにより、乾燥開始から水冷除湿を行う場合と比較して循環空気の温度が上昇して洗濯物30の温度が上がるため余熱乾燥時に用いられる熱容量が増加して、衣類からの蒸発量が多くなるため、乾燥効率が増加し、乾燥時間と使用水量や消費電力を低減することができる。
また、図4(b)に示すように乾燥工程の中盤の後半のみ冷却水弁19を開く場合や、図4(c)に示すように乾燥工程に冷却水を使用しない場合、循環空気の温度がさらに上昇して恒率乾燥時の衣類の温度がさらに高くなり衣類からの蒸発量がさらに多くなるため、乾燥効率がさらに増加し、乾燥時間と使用水量や消費電力を低減することができる。ただし、衣類の温度が上がることによる縮みを考慮する場合はヒータ62の加熱量、水冷除湿の開始時機や時間および冷却水の流量を調節する必要がある。
なお、洗濯乾燥機1を、乾燥工程時に水冷除湿を行う代わりに、空冷除湿も行えるよう構成してもよい。つまり、洗濯乾燥機1は水冷除湿停止設定手段(図示せず)を備え、この水冷除湿停止設定手段の設定に基づいて、水冷除湿又は空冷除湿のいずれかを行うこととなる。この構成によれば、空冷除湿時は、除湿ダクト5や外槽20などが空冷され、その内壁面が除湿部となる。
ここで、衣類を6kg、ヒータ入力約600W、風量約1.5m3/minの条件において、恒率乾燥時に冷却水量を0.3〜0.5L/min使用した場合と使用しない場合を比較すると冷却水を使用しないことにより循環空気の温度は約20度上昇し、乾燥工程の消費電力量全体の約7〜10%を削減できる。
また、乾燥工程中盤までに洗濯物30、回転ドラム29、外槽20や外槽20の上面と外枠2の空間に溜められた筐体内部の空気などが蓄えた熱と乾いた外部空気を用いた余熱乾燥により、乾燥工程の後半のヒータ62の消費電力量を削減できる。
ここで、衣類を6kg、ヒータ入力約600W、風量約1.5m3/min,冷却水量0.3〜0.5L/minの条件において、乾燥後半でヒータ62をOFFにして外部空気を吹付ける余熱乾燥を行うと、余熱乾燥を行わない場合と比較して乾燥工程の消費電力量全体の約10〜20%を削減できる。
さらに、ファン61へ吸込まれる筐体内部の空気が外槽20,ドラム駆動用モータ36,ファン61などの排熱により温められた場合、直接外部空気を吸込んだ場合と比較して乾燥工程の消費電力量全体の約5%を削減できる。
また、外部空気を吸込んでも排水ホース9より洗濯物30の水分を排水孔39に排出するため室内の環境を悪化させずに消費電力を削減することができる。さらに、乾燥終了時に排水ホース9側の内圧を保ちながら排水トラップ10の水封じ10wを回復させるため排水孔39からの臭気が室内に漏れて室内環境を悪化させることが抑止される。
また、本発明による第1実施形態における図4(a)、図4(b)、図4(c)では乾燥工程の後半開始時に吸気弁13を開いて洗濯物30からの水分を排水ホース9から排出するが、図4(d)に示すように乾燥工程の中盤に1回もしくは数回吸気弁を開いて洗濯物30の温度が下がらないように洗濯物30からの水分を排水ホース9から排出する場合、外槽20内に飽和した水蒸気が排出され乾燥工程の後半に排出する水分が減少するため乾燥工程における消費電力量をさらに削減できる。
<第2実施形態>
図10は、本発明による第2実施形態の、乾燥工程後半の洗濯乾燥機1Bを示す断面図である。第1実施形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
第1実施形態の洗濯乾燥機1と異なる点は、外槽20のドア3側に異常水を排出するためのオーバーフロー管17を設け、排水ホース9を太くして洗濯物30からの水分を排水口37と同時にオーバーフロー管17からも排出することである。これにより、排出側の通風抵抗が減り排出風量が増加することによって排気時間が短縮され乾燥工程の消費電力量をさらに削減できる。
<第3実施形態>
図11は、本発明による第3実施形態の、乾燥工程後半の洗濯乾燥機1Cを示す断面図である。第1実施形態および第2実施形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
第2実施形態の洗濯乾燥機1Bと異なる点は、ファン61の上流側に設けられる吸気弁13の吸込み口を外枠2側に向けたことである。これにより、外槽20、ドラム駆動用モータ36、ファン61などの排熱で温められて外枠2内の最上部に溜まった空気を効率よく吸込むことができるため、乾燥工程の消費電力量をさらに削減することができる。
本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機を示す外観斜視図である。 本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機の通常の乾燥工程を示す図1のA−A線要部断面図である。 本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機の外気吸気、排水ホース排気を行う乾燥工程後半の余熱乾燥を示す図1のA−A線要部断面図である。 本発明による第1実施形態の乾燥工程におけるヒータ、冷却水弁、吸気弁の運転状態を示す図である。 本発明による第1実施形態に係る排水ホースと排水トラップの接続構造を示す縦断面図である。 本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機の排水トラップの水封じの回復を示す図1のA−A線要部断面図である。 洗濯乾燥機の制御を行う制御装置を詳細に示すブロック図である。 洗濯及び乾燥の基本的な制御手順を示すフローチャートである。 乾燥工程における洗濯物の温度変化を示すグラフである。 本発明による第2実施形態の、乾燥工程後半の洗濯乾燥機を示す断面図である。 本発明による第3実施形態の、乾燥工程後半の洗濯乾燥機を示す断面図である。
符号の説明
1 洗濯乾燥機(第1実施形態)
1B 洗濯乾燥機(第2実施形態)
1C 洗濯乾燥機(第3実施形態)
2 外枠
3 ドア
3b ドア開ボタン
4,7 ベローズ
5 除湿ダクト
6 乾燥装置
8 排水弁
9 排水ホース
10 排水トラップ
11 吹出しノズル
13 吸気弁
13a 吸気口
16 給水弁
17 オーバーフロー管
19 冷却水弁
20 外槽
20o 奥板
20s 周側面板
21 サスペンション
22 前面カバー
23 背面カバー
29 回転ドラム
30 洗濯物
31 流体バランサ
32 通風口
33 リフター
34 回転ドラム用金属製フランジ
35 主軸
36 ドラム駆動用モータ
37 排水口
38 パッキン
39 排水孔
39a シール材
39b アダプタ
39c 蓋
61 ファン
62 ヒータ
106 操作パネル
112 スタートスイッチ
113,113a 操作ボタンスイッチ
114 表示器
134 水位センサ
138 制御装置
139 電源スイッチ
150 マイクロコンピュータ
151 操作ボタン入力回路
152 温度センサ
153 振動センサ
154 駆動回路
156 発光ダイオード
157 ブザー
B ベース
G 設置面
P 防水パン

Claims (10)

  1. 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
    前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、当該送風手段の順で循環し、乾燥運転中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記回転ドラム又は前記内槽から排出される当該空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
    前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
    前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、当該送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記排水ホース内の圧力を所定以上に保ちながら前記回転ドラム又は前記内槽から排出される当該空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
    前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
    前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記外槽上面から前記筐体との空間の外気を前記送風路に吸込み、前記回転ドラム又は前記内槽から出た当該空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
    前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  4. 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記洗濯物から出る水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
    前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記回転ドラム又は前記内槽から出た空気の全部又は一部を前記排水ホースから排水口に排気し、
    前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  5. 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記洗濯物から出る水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
    前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中の一部の期間に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記外槽上面から前記筐体との空間の外気を前記送風路に吸込み、前記回転ドラム又は前記内槽から出た前記空気の全部又は一部を前記排水ホースから排水口に排気し、
    前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排出が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  6. 内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、衣類を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた乾燥機であって、
    乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記回転ドラム又は前記内槽から排気される前記空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
    前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする乾燥機。
  7. 前記乾燥工程における恒率乾燥の前半又は中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、前記水冷除湿を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
  8. 前記乾燥工程における恒率乾燥の前半又は中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、前記水冷除湿を行うことを特徴とする請求項6に記載の乾燥機。
  9. 前記水冷除湿を停止させる水冷除湿停止設定手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
  10. 前記水冷除湿を停止させる水冷除湿停止設定手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の乾燥機。
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