JP4635081B2 - 洗濯乾燥機及び乾燥機 - Google Patents
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Description
また、乾燥時間短縮と使用水量や消費電力を低減するため、乾燥工程の前半に水冷除湿を行い、後半に周囲の乾燥した外気を給気し、洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま設置室内に排気する方式の「洗濯機」が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま排気する方式では、「洗濯機」の周囲に多湿な空気がそのまま排気されるため、室内環境を悪化させてしまう問題点があった。
そこで、本発明は、前記した問題点に鑑み、室内環境の悪化を抑止し、使用水量や消費電力を低減した乾燥運転が可能な洗濯乾燥機及び乾燥機を提供することを目的とする。
<第1実施形態>
図1は、本発明による第1実施形態の洗濯乾燥機1を示す外観斜視図である。
この洗濯乾燥機1は、衣類の洗濯及び乾燥をそれぞれ行え、また、洗濯から乾燥までを連続して行えるものであり、乾燥工程において水冷除湿を行うが、その序盤では水冷除湿を行わず、ヒータ62(図2参照)によって短時間で循環空気の温度が上昇するようにし、その中盤では高温の循環空気で水冷除湿を行いながら乾燥運転を行うことにより、乾燥工程に要する時間の短縮と、使用水量及び消費電力の低減を図ったものである。
外枠2には、その前面に前面の筐体を成す前面カバー22と洗濯物30を出し入れするための開閉自在のドア3が設けられるとともに、その背面には背面の筐体を成す背面カバー23が設けられている。これらの外枠2、前面カバー22、背面カバー23、およびベースBとで洗濯乾燥機1の筐体を構成している。
ドア3の斜め上には、洗濯物30(図2参照)を洗濯乾燥機1から出し入れする際にドア3を開く(図1の矢印α3方向)ために押下されるドア開ボタン3bが配設されている。
この操作パネル106には、洗濯乾燥機1の電源のオン/オフを担う電源スイッチ139、洗濯、洗・乾(洗濯乾燥連続運転)、乾燥等の各モードを選択するための複数の操作ボタンスイッチ113、各モードをスタートする際に押下されるスタートスイッチ112等が配設されている。さらに、操作パネル106には、ユーザに洗濯乾燥機1の動作状態を知らせるための例えば7セグメント発光ダイオードや液晶表示装置からなる表示器114が配設されている。
図2に示すように、洗濯乾燥機1の前面カバー22、背面カバー23等の筐体およびドア3内には、外槽20が配置されており、この外槽20は、洗濯、すすぎ工程時に洗濯水を貯留したり、乾燥工程時に洗濯物30から除去される水分を受ける役割を果たしている。
この外槽20は、前面のドア3に対向する箇所が開口されるとともに、円筒状の周側面板20sと平板状の奥板20oとを有する内部が空洞の大きな径をもつ短円柱状に形成されている。
外槽20の内側には、ドア3を開けて洗濯物30が投入される短円柱状であって空洞の回転ドラム29が配置されており、この回転ドラム29は、回転ドラム用金属製フランジ34に連結された主軸35を介してドラム駆動用モータ36に直結され、主軸35を介して外槽20に回転自在に支持されている。
この回転ドラム29の内側には、複数個のリフター33が設けられている。これらリフター33は、洗濯工程時及びすすぎ工程時、ドラム駆動用モータ36によって回転ドラム29が主軸35を回転軸として回転するのにともない、洗濯物30を高所に掻き揚げてから洗濯物30を低所へ落下させることを繰り返す「たたき洗い」を行い、洗濯物30から汚れや洗剤分を効果的に溶出させる。
外槽20の前側(図2の紙面左側)の開口部には、弾性体からなるゴム系のパッキン38が取付けられていて、このパッキン38は外槽20内とドア3との水密性を維持する役割を果たしている。これにより、洗い工程、すすぎ工程及び脱水工程時の水漏れ防止が図られている。
外槽20の底部に開口した排水口37は、排水弁8を介して排水ホース9に接続されている。
除湿ダクト5におけるファン61の上流には、外気を除湿ダクト5内に吸入するための吸気弁13が設けられており、除湿ダクト5には、吸気弁13によって開閉される吸気口13aが開口されている。
乾燥装置6のファン61の下流に設けられるヒータ62の出口と、ヒータ62で加熱された乾燥用の高温の空気流を吹き出す外槽20の開口に接続される吹出しノズル11とは、外槽20の前面上外方の位置で柔軟構造のベローズ7を介して接続され、このベローズ7の伸縮により外槽20の振動が吸収されている。
図2に示すファン61の吸気口13a(図2のファン61の右側)及び吐出口(図2のファン61の左側)には、ヒータ62への電流を制御するために除湿ダクト5内を流れる空気流の温度を検知する温度センサ152(洗濯乾燥機1の制御装置138を示す図7参照)が設けられている。
また、図2に示す排水弁8近傍と除湿ダクト5の下側(図2に示すゴム製のベローズ4近傍)とには、洗濯物30の乾き具合を検知するサーミスタ等の温度センサ152(図7参照)が設けられている。
また、脱水工程時に回転ドラム29を高速回転させた場合に、回転ドラム29を主軸35を介して支持する外槽20に過大な振動が発生した際に脱水運転を停止するために、回転ドラム29、外槽20等の振動を検知する振動センサ153(図7参照)が洗濯乾燥機1に設けられている。
なお、本実施形態の説明において、「前半」は「序盤」に、「後半」は「終盤」にそれぞれ読み替えてもよい。図9に示すように、「前半」の長さは、洗濯物30の温度が十分に上がる時間とし、「中盤」の長さは、洗濯物30が所定の含水率となるまでの時間とし、「後半」の長さは、余熱によって洗濯物30が十分乾燥するとともに外槽20内の温度が十分低下する長さとすることが好ましい。
図4(c)に示す第3例では、前記した第2例において全く水冷除湿を行わない。この第3例では、前記した第2例よりも、洗濯物30の温度をさらに上昇させることができる。
図4(d)に示す第4例では、乾燥工程の中盤の中頃、ヒータ62をOFFにし、冷却水弁19を閉じ、吸気弁13を開くほかは、前記した第1例と同様である。この乾燥工程の中盤の中頃のヒータ62、冷却水弁19、吸気弁13の状態は、後半の余熱乾燥と状態と同様である。したがって、この間、水蒸気で飽和した空気が外気と入れ替わるため、洗濯物30によってはより効果的に水分が除去され、また、ヒータ62を動作させる電力を節約できる。
また、図5(c)に示すように、防水パンPに取付けられている一般的な排水トラップ10の場合、防水パンPからの水が流れる穴10aが開いているため、蓋39cを、防水パンPとアダプタ39bとに取付け、排水ホース9と排水トラップ10との密閉を保持し、排水ホース9を通る排気が、排水トラップ10内を矢印β2のように流れて排出され、洗濯乾燥機1が設置される室内に漏れないように構成されている。
なお、防水パンPが使用される場合、洗濯乾燥機1は防水パンP上に設置されるので、防水パンPが設置面Gとなる。
なお、この排水トラップ10の回復は、排水ホース9側の圧力を高く保っていれば、(排水ホース9排気の)乾燥運転の最後又は乾燥運転の終了後のいずれかで行ってもよい。
制御装置138は、電源スイッチ139を介して商用電源に接続され、商用電源の電圧が、マイクロコンピュータ150等の必要電圧に変圧するためのトランス(変圧器)や、ファン61、ヒータ62、各種アクチュエータなどの駆動回路154に供給されている。
制御装置138に設けられるマイクロコンピュータ150は、洗濯乾燥機1の動作を制御するための例えばC言語で組まれ実行コードにコンパイルされた制御プログラムがROM(Read Only Memory)に格納されていて、この制御プログラムを実行することにより洗濯乾燥機1が制御される。
また、マイクロコンピュータ150は、ユーザに洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオードなどからなる表示器114や発光ダイオード156、ブザー157等に接続され、洗濯乾燥機1の動作状態に応じて、表示器114や発光ダイオード156による表示、ブザー157によるブザー音の鳴動がなされている。
マイクロコンピュータ150は、電源スイッチ139が押されて電源が投入されると起動し、図8に示すような洗濯および乾燥に関する基本的な制御処理プログラムを実行する。
乾燥工程の開始時では、ヒータ62はONになっている。
乾燥工程の前半(序盤)では、ヒータ62により熱せられた空気が吹付けられて洗濯物30の予熱がなされ、洗濯物30の温度が急激に上昇する。
洗濯工程の中盤では、洗濯物30の温度が、洗濯物30が除湿されるにしたがって緩慢に上昇し(すなわち、ほぼ一定を保ち)、洗濯物30の恒率乾燥がなされ、洗濯物30から空気中に蒸発した水分は、水冷除湿により凝結し、機外へ排出される。
洗濯工程の後半(終盤)では、ヒータ62がOFFになり、乾燥した外気が洗濯物30に吹き付けられて減率乾燥し、洗濯物30が十分に乾燥するとともに、その温度が低下する。
図10は、本発明による第2実施形態の、乾燥工程後半の洗濯乾燥機1Bを示す断面図である。第1実施形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
図11は、本発明による第3実施形態の、乾燥工程後半の洗濯乾燥機1Cを示す断面図である。第1実施形態および第2実施形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
1B 洗濯乾燥機(第2実施形態)
1C 洗濯乾燥機(第3実施形態)
2 外枠
3 ドア
3b ドア開ボタン
4,7 ベローズ
5 除湿ダクト
6 乾燥装置
8 排水弁
9 排水ホース
10 排水トラップ
11 吹出しノズル
13 吸気弁
13a 吸気口
16 給水弁
17 オーバーフロー管
19 冷却水弁
20 外槽
20o 奥板
20s 周側面板
21 サスペンション
22 前面カバー
23 背面カバー
29 回転ドラム
30 洗濯物
31 流体バランサ
32 通風口
33 リフター
34 回転ドラム用金属製フランジ
35 主軸
36 ドラム駆動用モータ
37 排水口
38 パッキン
39 排水孔
39a シール材
39b アダプタ
39c 蓋
61 ファン
62 ヒータ
106 操作パネル
112 スタートスイッチ
113,113a 操作ボタンスイッチ
114 表示器
134 水位センサ
138 制御装置
139 電源スイッチ
150 マイクロコンピュータ
151 操作ボタン入力回路
152 温度センサ
153 振動センサ
154 駆動回路
156 発光ダイオード
157 ブザー
B ベース
G 設置面
P 防水パン
Claims (10)
- 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、当該送風手段の順で循環し、乾燥運転中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記回転ドラム又は前記内槽から排出される当該空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、当該送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記排水ホース内の圧力を所定以上に保ちながら前記回転ドラム又は前記内槽から排出される当該空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記外槽上面から前記筐体との空間の外気を前記送風路に吸込み、前記回転ドラム又は前記内槽から出た当該空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記洗濯物から出る水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記回転ドラム又は前記内槽から出た空気の全部又は一部を前記排水ホースから排水口に排気し、
前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 乾燥工程時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記洗濯物から出る水を排出する排水ホースとを備えた洗濯乾燥機であって、
前記乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中の一部の期間に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記外槽上面から前記筐体との空間の外気を前記送風路に吸込み、前記回転ドラム又は前記内槽から出た前記空気の全部又は一部を前記排水ホースから排水口に排気し、
前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排出が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置され、衣類を収容する回転ドラム又は内槽と、前記回転ドラム又は前記内槽を駆動するモータと、前記回転ドラム又は前記内槽を支持する筐体と、前記回転ドラム又は前記内槽に温風を送風するための送風路、加熱手段、送風手段及び除湿部を有する乾燥装置と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースとを備えた乾燥機であって、
乾燥工程時に、空気が前記送風手段、前記加熱手段、前記外槽、前記除湿部、前記送風手段の順で循環し、当該乾燥工程中に、前記加熱手段を停止すると共に前記除湿部における水冷除湿を停止して前記回転ドラム又は前記内槽から排気される前記空気の全部又は一部を前記排水ホースを経由して排気し、
前記乾燥工程の中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、当該空気の水冷除湿を行うことを特徴とする乾燥機。 - 前記乾燥工程における恒率乾燥の前半又は中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、前記水冷除湿を行うことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
- 前記乾燥工程における恒率乾燥の前半又は中盤から、前記回転ドラム又は前記内槽から循環する前記空気の排気が開始されるまでの間、前記水冷除湿を行うことを特徴とする請求項6に記載の乾燥機。
- 前記水冷除湿を停止させる水冷除湿停止設定手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
- 前記水冷除湿を停止させる水冷除湿停止設定手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の乾燥機。
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