JP3851868B2 - 貯湯式の給湯熱源装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱運転と空調対象空間を空調する空調運転とを実行可能なヒートポンプ装置と、前記加熱運転及び前記空調運転を実行するように前記ヒートポンプ装置の運転を制御する運転制御手段とが設けられている貯湯式の給湯熱源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような貯湯式の給湯熱源装置は、一般家庭用に用いられ、運転制御手段が、空調要求によりヒートポンプ装置を暖房運転や冷房運転させることにより、居室などの空調対象空間を暖房や冷房するとともに、ヒートポンプ装置を加熱運転させることにより、貯湯タンク内に湯水を貯湯して、その貯湯された湯水を給湯栓や浴槽などに給湯するようにしているものである。
【0003】
そして、従来の貯湯式の給湯熱源装置では、運転制御手段が、空調要求により空調運転を行っているときには、空調対象空間が目標空調状態になると、ヒートポンプ装置を連続運転させて加熱運転させることにより、効率の向上を図りながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うようにしている。
【0004】
説明を加えると、運転制御手段は、空調運転に行っているときに、空調対象空間が目標空調状態になることにより、ヒートポンプ装置の運転を一旦停止させ、空調対象空間が目標空調状態から外れることにより、ヒートポンプ装置の運転を再開させるように、ヒートポンプ装置を断続運転させることも可能である。
しかしながら、このような場合には、ヒートポンプ装置の運転開始および運転停止を繰り返すことになり、効率の低い運転開始初期を何度も含む状態でヒートポンプ装置を運転させることになって、効率が低いものとなる。
したがって、運転制御手段が、空調運転を行っているときに、ヒートポンプ装置を連続運転させて加熱運転させることにより、効率の向上を図りながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うことができることになる(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−296057号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の貯湯式の給湯熱源装置では、運転制御手段が、空調運転を行っているときには、単純に、空調対象空間が目標空調状態になると、加熱運転を行っているので、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯しないことが予測できるような時間帯であっても、空調対象空間が目標空調状態になりさえすれば、加熱運転を行って、貯湯タンク内に湯水を貯湯することになる。
【0007】
例えば、貯湯タンク内の湯水を給湯する時間帯が19時〜21時で、深夜時間帯には貯湯タンク内の湯水を給湯することがほとんどないような使用パターンの家庭を例に挙げて説明を加えると、この家庭では、深夜時間帯の手前の時間帯には、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯しないことが予測できる。
しかしながら、運転制御手段は、深夜時間帯の手前の時間帯に空調運転を行っているときに、空調対象空間が目標空調状態になると、加熱運転を行って、貯湯タンク内に湯水を貯湯することになる。
【0008】
このように、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯しないことが予測できるような時間帯であっても、加熱運転を行って、貯湯タンク内に湯水を貯湯することになると、貯湯タンク内に貯湯された湯水のほとんどが給湯に使用されずに放熱されるだけとなるので、エネルギーロスを招くことになる。
【0009】
また、実際には、貯湯タンク内に貯湯された湯水のほとんどが給湯に使用されないにもかかわらず、加熱運転を行うと、その分だけ加熱運転を行うための部材の動作回数が増大することになるので、加熱運転を行うための部材に対して高い耐久性能が求められて、コストアップを招く虞がある。
【0010】
本発明は、かかる点に着目されたものであり、その目的は、効率の向上を図るとともに、省エネルギー化およびコストの低減を図りながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うことが可能となる貯湯式の給湯熱源装置を提供する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の発明によれば、貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱運転と空調対象空間を空調する空調運転とを実行可能なヒートポンプ装置と、前記加熱運転及び前記空調運転を実行するように前記ヒートポンプ装置の運転を制御する運転制御手段とが設けられている貯湯式の給湯熱源装置において、
前記貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測される給湯用時間帯を設定する給湯用時間帯設定手段と、
前記ヒートポンプ装置を空調運転することが予測される空調運転用時間帯を設定する空調運転用時間帯設定手段とが設けられ、
前記運転制御手段は、前記給湯用時間帯設定手段による給湯用時間帯設定情報および前記空調運転用時間帯設定手段による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、前記加熱運転によって前記給湯用時間帯の開始時刻に前記貯湯タンク内の貯湯量を目標貯湯量にするための加熱運転開始時刻を前記空調運転用時間帯内に求め、
その加熱運転開始時刻から前記給湯用時間帯の開始時刻までの加熱運転用時間帯においては、空調要求により前記空調運転を行っているときに前記加熱運転を行うように、前記ヒートポンプ装置の運転を制御するように構成されている。
【0012】
すなわち、給湯用時間帯設定手段は、各家庭での使用パターンに合わせて、自動的にまたは人為的に、貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測される給湯用時間帯を設定できることになる。
また、空調用時間帯設定手段は、各家庭での使用パターンに合わせて、自動的にまたは人為的に、ヒートポンプ装置を空調運転することが予測される空調運転用時間帯を設定できることになる。
【0013】
前記運転制御手段は、給湯用時間帯設定情報および空調運転用時間帯設定情報に基づいて、加熱運転開始時刻を空調運転用時間帯内に求め、加熱運転開始時刻から給湯用時間帯の開始時刻までを加熱運転用時間帯とすることにより、ヒートポンプ装置を空調運転することが予測されて、ヒートポンプ装置を連続運転させるように、空調運転を行うときに加熱運転を行えることが予測される時間帯であって、かつ、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測されて、その給湯に備えて加熱運転を行うべき時間帯を、加熱運転用時間帯とすることができることになる。
【0014】
ちなみに、各家庭の使用パターンによって時間帯が前後に移動することになるが、一般的には、貯湯タンク内の湯水を実際に貯湯した実給湯状況を示す図4の(イ)、および、空調運転を実際に行った実空調運転状況を示す図4の(ロ)に示すように、貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測できる時間帯と空調運転を行うことが予測できる時間帯とが存在することになる。
そして、貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測できる時間帯の前に、その給湯に備えて加熱運転を行うべき時間帯が存在することになり、その時間帯と空調運転を行うことが予測される時間帯とが重複する時間帯を、加熱運転用時間帯とすることができ、各家庭の使用パターンに応じて、加熱運転用時間帯が設定されることになる。
【0015】
そして、運転制御手段は、加熱運転用時間帯においては、空調要求により空調運転を行っているときに加熱運転を行うように、ヒートポンプ装置の運転を制御することにより、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測されるときには、空調運転を行っているときに加熱運転を行うことができることになる。
また、運転制御手段は、加熱運転用時間帯以外の時間帯においては、空調要求により空調運転を行っていても、加熱運転を行わないように、ヒートポンプ装置の運転を制御することにより、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測されないときには、空調運転を行っているときでも、加熱運転を行わないようにできることになる。
【0016】
したがって、運転制御手段は、その後に貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測されるときには、空調運転を行うときに加熱運転を行うことにより、ヒートポンプ装置を連続運転させながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うことができることになる。
しかも、運転制御手段は、貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測されないときには、加熱運転を行わないようにできることになり、貯湯タンクの貯湯を無駄に行うことを抑制できることになる。
【0017】
以上のことから、ヒートポンプ装置を連続運転させながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うことができ、しかも、貯湯タンクへの貯湯を無駄に行うことを抑制できることとなって、効率の向上を図るとともに、省エネルギー化およびコストの低減を図りながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うことが可能となる貯湯式の給湯熱源装置を提供できるに至った。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、前記給湯用時間帯設定手段は、前記貯湯タンク内の湯水を実際に給湯した実給湯状況に基づいて、前記給湯用時間帯を設定するように構成されている。
【0019】
すなわち、給湯用時間帯設定手段は、各家庭により貯湯タンク内の湯水を給湯する時間帯が異なる場合でも、貯湯タンク内の湯水を実際に給湯した時間帯に対応した給湯用時間帯を設定できることになるので、運転制御手段は、各家庭での使用パターンに対応する状態で、貯湯タンクへの貯湯を無駄に行うことを抑制しながら、貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測できる時間帯に備えて貯湯タンクに貯湯することができることになる。
したがって、使用者は、貯湯タンク内の湯水を実際に給湯するだけで、貯湯タンクへの貯湯を無駄に行うことを抑制しながら、その実際に給湯した時間帯には、貯湯タンク内に貯湯された湯水を給湯に使用することができることになって、使用者の使い勝手を向上することができることになる。
【0020】
請求項3に記載の発明によれば、前記空調運転用時間帯設定手段は、前記空調要求に基づいて実際に前記ヒートポンプ装置を前記空調運転させた実空調運転状況に基づいて、前記空調運転用時間帯を設定するように構成されている。
【0021】
すなわち、空調運転用時間帯設定手段は、各家庭により空調運転を行う時間帯が異なる場合でも、実際に空調運転を行った時間帯に対応した空調運転用時間帯を設定できることになるので、運転制御手段は、各家庭での使用パターンに対応する状態で、空調運転を行っているときに加熱運転を行うことができることになる。
したがって、運転制御手段は、使用者が実際に空調運転を行った時間帯においては、空調運転を行っているときに加熱運転を行うことができることなって、各家庭での使用パターンに合わせて、ヒートポンプ装置を効率良く運転させることができ、効率の向上を効果的に図ることができることになる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、前記運転制御手段は、前記給湯用時間帯において前記貯湯タンク内の湯水を実際に給湯した実給湯量に基づいて、前記目標貯湯量を求めるように構成されている。
【0023】
すなわち、運転制御手段は、使用者が貯湯タンク内の湯水を実際に給湯した実給湯量に対応した量を給湯用時間帯の開始時刻に貯湯タンクに貯湯するように、ヒートポンプ装置を加熱運転させることができることになるので、使用者が使用すると予測できる量だけを給湯用時間帯の開始時刻に貯湯タンクに貯湯できることになる。
したがって、使用者が使用するだけの量が貯湯タンク内に貯湯されていない湯切れを防止しながら、貯湯タンクへの余剰な貯湯を防止することができることとなって、使用者の使い勝手を悪くすることなく、エネルギーロスを的確に抑制することができることになる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、前記運転制御手段は、前記給湯用時間帯設定手段による給湯用時間帯設定情報および前記空調運転用時間帯設定手段による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、前記加熱運転用時間帯の後の前記空調運転用時間帯内に後処理用加熱運転用時間帯を設定し、その後処理用加熱運転用時間帯においては、空調要求により前記空調運転を行っているときに後処理用の目標貯湯量を前記貯湯タンク内に貯湯するために前記加熱運転を行うように、前記ヒートポンプ装置の運転を制御するように構成されている。
【0025】
すなわち、給湯用時間帯には、貯湯タンク内に貯湯されていた湯水がほとんど使用されることも予測されるので、給湯用時間帯の後の時間帯には、貯湯タンク内には給湯に使用可能な湯水がほとんど貯湯されていないことが予測される。
したがって、運転制御手段は、加熱運転用時間帯の後の空調運転用時間帯内に後処理用加熱運転用時間帯を設定することにより、ヒートポンプ装置を空調運転することが予測されて、ヒートポンプ装置を連続運転させて空調運転を行うときに加熱運転を行えることが予測される時間帯であって、かつ、貯湯タンク内には給湯に使用可能な湯水がほとんど貯湯されていないことが予測されて、その後の給湯に備えて加熱運転を行うべき時間帯を、後処理用加熱運転時間帯とすることができることになる。
【0026】
そして、運転制御手段は、後処理用加熱運転用時間帯においては、空調運転を行っているときに後処理用の目標貯湯量を貯湯タンク内に貯湯するために加熱運転を行うように、ヒートポンプ装置の運転を制御することにより、貯湯タンク内に貯湯されていた湯水のほとんどを給湯に使用した後においても、ヒートポンプ装置を連続運転させながら、空調対象空間の空調や貯湯タンクへの貯湯を行うことができることになる。
したがって、各家庭での使用パターンに合わせて、給湯に対する要求に的確に応えながら、より一層の効率の向上を図ることができることになる。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる貯湯式の給湯熱源装置をエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムに適応した例を図面に基づいて説明する。
このエンジンヒートポンプ式冷暖房給湯システムは、図1および図2に示すように、貯湯タンク1内に温度成層を形成しながら貯湯したり、貯湯タンク1内に貯湯された湯水を給湯したり、貯湯タンク1内の湯水を加熱して外部放熱部2にて放熱する貯湯ユニットAと、空調対象空間の空調運転と貯湯タンク1内の湯水を加熱するための加熱運転としての貯湯運転を実行可能なヒートポンプ装置としてのエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bとから構成されている。
【0028】
前記貯湯ユニットAは、この貯湯ユニットAの運転を制御する貯湯ユニット制御部C、貯湯タンク1、貯湯タンク1内の湯水を循環するための循環路3、循環路3を通流する湯水を加熱する加熱部4、循環路3を通流する湯水と熱交換して放熱する外部放熱部2などから構成され、循環ポンプP1を作動させて貯湯タンク1内の湯水を循環路3にて循環しながら、加熱部4にて加熱したり、外部放熱部2にて放熱するようにしている。
【0029】
前記貯湯タンク1内には、その貯湯量が最低確保量以上であるかを、その湯温を検出することにより検出する最上部サーミスタS1、その貯湯量が「少」以上であるかを、その湯温を検出することにより検出する上部サーミスタS2、その貯湯量が「中」以上であるかを、その湯温を検出することにより検出する中部サーミスタS3、その貯湯量が「満」以上であるかを、その湯温を検出することにより検出する底部サーミスタS4が設けられている。
【0030】
前記貯湯タンク1には、その底部から貯湯タンク1に水道水圧を用いて給水する給水路5が接続され、その上部から風呂場や台所などに給湯するための給湯路6が接続され、風呂場や台所などで使用された量だけの水を給水路5から貯湯タンク1に給水するように構成されている。
前記給湯路6には、給水路5から分岐された混合用給水路7が接続され、その接続箇所に給湯路6からの湯水と混合用給水路7からの水との混合比を調整自在なミキシングバルブ8が設けられている。
前記給水路5における混合用給水路7の分岐箇所よりも上流側には、給水温度を検出する給水サーミスタ9が設けられ、給水路5および混合用給水路7の夫々には、逆止弁10が設けられている。
ちなみに、給湯路6には、オーバーフロー路11が接続され、そのオーバーフロー路11にエアー抜き弁12が設けられている。
【0031】
また、給湯路6におけるミキシングバルブ8よりも上流側には、貯湯タンク1の上部から給湯路6に給湯された湯水の温度を検出する貯湯出口サーミスタ13が設けられ、給湯路6におけるミキシングバルブ8よりも下流側には、給湯路6の湯水の流量を調整する給湯用水比例バルブ15、ミキシングバルブ8にて混合された湯水の温度を検出するミキシングサーミスタ14が設けられている。
【0032】
前記ミキシングサーミスタ14よりも下流側の給湯路6が、台所や洗面所などの図外の給湯栓に給湯する一般給湯路16と、図外の浴槽に湯水を供給するための湯張り路17とに分岐され、湯張り路17が浴槽からの風呂戻り路18に接続され、風呂戻り路18および風呂往き路19の両路を通して浴槽に湯水を供給するようにしている。
前記一般給湯路16には、一般給湯路16を通流する湯水の流量を検出する給湯流量センサ20が設けられ、湯張り路17には、湯張り路17を通流する湯水の流量を検出する湯張り流量センサ21、湯張り電磁弁22、バキュームブレーカ23、湯張り逆止弁24が上流側から順に設けられている。
【0033】
給湯操作手段Gが、貯湯出口サーミスタ13、給水サーミスタ9、ミキシングバルブ8、ミキシングサーミスタ14、給湯用水比例バルブ15、給湯流量センサ20、および、湯張り電磁弁22などにより構成されている。
そして、一般給湯路16に給湯したり、浴槽に湯張りするときには、貯湯出口サーミスタ13、給水サーミスタ9、および、ミキシングサーミスタ14の検出情報に基づいて、ミキシングバルブ8の開度を調整することにより、所望の温度の湯水を供給するようにしている。
【0034】
前記循環路3と貯湯タンク1とが、循環路3を通流する湯水を貯湯タンク1内に戻す、または、貯湯タンク1内の湯水を循環路3に取り出すために、貯湯タンク1の上部1箇所と底部2箇所の合計3箇所で連通接続されている。
具体的に説明すると、貯湯タンク1の上部には、循環路3と貯湯タンク1とを接続する上部接続路25が給湯路6の上流側を介して連通接続され、貯湯タンク1の底部には、循環路3を通流する湯水を給水路5の下流側を介して貯湯タンク1内の底部に戻す戻し路26と、貯湯タンク1内の底部の湯水を循環路3に取り出す取り出し路27とが連通接続されている。
【0035】
そして、上部接続路25には、上部開閉弁28が設けられ、戻し路26には、戻し開閉弁29が設けられ、取り出し路27には、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水の温度を検出する取り出しサーミスタ30が設けられている。
【0036】
前記加熱部4は、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bによる冷媒を供給して湯水を加熱するヒートポンプ式加熱部33と、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bのエンジン排熱を回収した冷却水を供給して湯水を加熱するエンジン排熱利用式加熱部34と、バーナの燃焼により湯水を加熱する補助加熱部35とから構成されている。
そして、循環路3の湯水の循環方向において上流側から、ヒートポンプ式加熱部33、エンジン排熱利用式加熱部34、補助加熱部35の順に設けられている。
【0037】
前記補助加熱部35は、図示はしないが、ガス燃焼式のバーナおよびこのバーナに燃焼用空気を供給するファンなどが設けられ、バーナの燃焼により循環路3を通流する湯水を加熱し、ファンの回転速度およびバーナへの燃料ガス供給量を調整して、補助加熱部35にて加熱後の湯水の温度を調整するように構成されている。
【0038】
前記外部放熱部2は、循環路3を通流する湯水と暖房用の熱媒としての温水とを熱交換する暖房用放熱部42と、循環路3を通流する湯水と浴槽内の湯水とを熱交換して追焚きする風呂用放熱部43とから構成されている。
そして、循環路3が、暖房用放熱部42を備えた暖房用循環路3aと、風呂用放熱部43を備えた風呂用循環路3bとに分岐され、暖房用放熱部42と風呂用放熱部43とが並列に接続されている。
【0039】
また、暖房用循環路3aには、暖房用放熱部42よりも湯水の循環方向の下流側に暖房用開閉弁44が設けられ、風呂用循環路3bには、風呂用放熱部43よりも湯水の循環方向の下流側に風呂用開閉弁45が設けられている。
そして、暖房用循環路3aの暖房用開閉弁44よりも湯水循環方向の下流側と風呂用循環路3bの風呂用開閉弁45よりも下流側とがひとつの流路に合流され、その合流された流路に放熱戻りサーミスタ60が設けられている。
【0040】
前記暖房用放熱部42では、暖房ポンプP2を作動させることにより、暖房戻り路46および暖房往き路47を通して循環する熱媒と循環路3を通流する湯水とを対流させて熱交換させるように構成されている。
そして、暖房戻り路46には、熱媒の循環方向の上流側から順に、暖房戻り路46の熱媒の温度を検出する暖房戻りサーミスタ48、補給水タンク49、暖房ポンプP2が設けられ、暖房往き路47には、暖房往き路47の熱媒の温度を検出する暖房往きサーミスタ50が設けられている。
暖房操作手段Jが、暖房戻りサーミスタ48、暖房往きサーミスタ50、および、暖房ポンプP2などにより構成されている。
【0041】
前記補給水タンク49には、水位の上限を検出する上限センサ51と下限を検出する下限センサ52とが設けられ、給水路5から分岐されたタンク給水路53が接続され、そのタンク給水路53には、補給水電磁弁54が設けられている。また、暖房戻り路46と暖房往き路47とを接続する暖房バイパス路55が設けられている。
【0042】
前記風呂用放熱部43では、風呂ポンプP3を作動させることにより、風呂戻り路18および風呂往き路19を通して循環する浴槽内の湯水と循環路3を通流する湯水とを対流させて熱交換させるように構成されている。
前記風呂戻り路18には、浴槽内の湯水の循環方向の上流側から順に、浴槽内の湯水の水位を検出する水位センサ56、風呂戻り路18の湯水の温度を検出する風呂戻りサーミスタ57、二方弁58、風呂ポンプP3、風呂水流スイッチ59が設けられている。
風呂操作手段Hが、水位センサ56、風呂戻りサーミスタ57、二方弁58、風呂水流スイッチ59、および、風呂ポンプP3などにより構成されている。
【0043】
前記循環路3には、取り出し路27との接続箇所から湯水循環方向に、循環ポンプP1、ヒートポンプ式加熱部用入口サーミスタ61、ヒートポンプ式加熱部用開閉弁62、ヒートポンプ式加熱部33、エンジン排熱利用式加熱部34、排熱利用式加熱部出口サーミスタ63、循環流量センサ64、循環流量調整弁65、補助加熱部35、貯湯サーミスタ66が設けられている。
また、循環路3には、ヒートポンプ式加熱部33をバイパスさせるヒートポンプ式加熱部用バイパス路67が接続され、そのヒートポンプ式加熱部用バイパス路67には、バイパス用開閉弁68が設けられている。
【0044】
循環調整手段Fが、排熱利用式加熱部出口サーミスタ63、循環流量センサ64、循環流量調整弁65、貯湯サーミスタ66などにより構成され、循環流量調整弁65の開度を調整して、加熱部4にて加熱された湯水の温度を調整自在に構成されている。
【0045】
湯水循環手段Eが、循環路3、循環ポンプP1、および、ヒートポンプ式加熱部用開閉弁62、バイパス用開閉弁68、上部開閉弁28、戻し開閉弁29などの複数の開閉弁により構成され、貯湯タンク1の底部から循環路3に取り出した湯水を、ヒートポンプ式加熱部33を通過させる状態で循環させる非バイパス循環状態と、貯湯タンク1の底部から循環路3に取り出した湯水を、ヒートポンプ式加熱部33を通過させない状態で循環させるバイパス循環状態とに切り換え自在に構成されている。
【0046】
前記エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bは、複数の室内機71、室外機72、室内機71および室外機72の運転を制御するヒートポンプ運転制御部Dとから構成され、複数の空調対象空間(例えば、各部屋)を空調することができるように構成されている。
また、室内機71と室外機72と貯湯ユニットAにおけるヒートポンプ式加熱部33とは、冷媒配管73で接続され、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bにおける冷媒をヒートポンプ式加熱部33に供給できるように構成されている。
【0047】
前記複数の室内機71の夫々には、電子膨張弁74、室内熱交換器75、その室内熱交換器75で温調した空気を空調対象空間へ送出する室内空調用送風機76が備えられ、室内熱交換器75にて凝縮された冷媒の温度を検出する冷媒サーミスタ89の検出情報に基づいて、電子膨張弁74の開度を調整するようにしている。
前記室外機72には、ガスエンジン77、圧縮機78、アキュムレータ79、四方弁80、室外熱交換器81、その室外熱交換器に対し外気を通風する室外空調用送風機82が備えられ、ガスエンジン77の排熱を外部に放熱するためのラジエーター83、および、ラジエーター用送風機84も備えられている。
ヒートポンプ運転手段Kが、電子膨張弁74、HP加熱用電子膨張弁74a、室内空調用送風機76、ガスエンジン77、回転速度センサ77a、圧縮機78、四方弁80、室外空調用送風機82、低圧検出手段87、および、高圧検出手段88などにより構成されている。
【0048】
また、ガスエンジン77の冷却用の冷却水をラジエーター83との間で循環させる冷却水路85が設けられ、この冷却水路85にラジエーター用ポンプP4が設けられ、ガスエンジン排熱を回収した冷却水を、加熱供給路90を通してエンジン排熱利用式加熱部34に供給する加熱状態とラジエーター83に供給して排熱される排熱状態とに切り換え自在な排熱切換機構86が設けられている。
冷却水循環手段Lが、ラジエーター用ポンプP4、排熱切換機構86、ラジエーター用送風機84などにより構成されている。
【0049】
そして、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bは、空調リモコンR1からの空調要求によりヒートポンプ運転制御部Dにて運転が制御され、ガスエンジン77により圧縮機78を作動させて、四方弁80の切換え操作により冷房運転と暖房運転とを選択自在に構成され、室内機71の電子膨張弁74の開閉制御により、空調要求のある部屋の空調を行うように構成されている。
また、ヒートポンプ式加熱部33にて循環路3の湯水を加熱するときには、暖房運転させるとともに、HP加熱用電子膨張弁74aを制御して、ヒートポンプ式加熱部33に冷媒を供給するように構成されている。
【0050】
前記冷房運転においては、図2の実線で示すように、冷媒を流動させて、室内熱交換器75を蒸発器として機能させて、空調対象空間への供給空気を冷却温調し、室外熱交換器81を凝縮器として機能させて外気に対して放熱するようにしている。
この冷房運転では、低圧側の冷媒の圧力を検出する低圧検出手段87の検出情報に基づいて、その検出圧力が冷房用の目標圧力になるようにガスエンジン77の回転速度を検出する回転速度センサ77aの検出情報に基づいてガスエンジン77の回転速度を制御するようにしている。
【0051】
前記暖房運転においては、図2の点線で示すように、冷媒を流動させて、室内熱交換器75を凝縮器として機能させて、空調対象空間への供給空気を加熱温調し、室外熱交換器81を蒸発器として機能させて外気から吸熱するようにしている。
この暖房運転では、高圧側の冷媒の圧力を検出する高圧検出手段88の検出情報に基づいて、その検出圧力が暖房用の目標圧力になるように回転速度センサ77aの検出情報に基づいてガスエンジン77の回転速度を制御するようにしている。
そして、この暖房運転において、HP加熱用電子膨張弁74aを開弁状態にして、冷媒配管73を通してヒートポンプ式加熱部33に高圧冷媒を供給することにより循環路3を通流する湯水を加熱するようにしている。
【0052】
また、冷房運転および暖房運転において、排熱切換機構86を加熱状態に切り換えることによって、エンジン排熱利用式加熱部34に冷却水を供給することにより循環路3を通流する湯水を加熱するようにしている。
【0053】
前記貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ運転制御部Dとは、図3に示すように、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bが空調運転中であることや、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bへの駆動要求などの制御信号を送受信可能に構成にされ、貯湯ユニット制御部Cとヒートポンプ運転制御部Dとにより運転制御手段Uが構成されている。
【0054】
前記ヒートポンプ運転制御部Dは、空調対象空間としての各部屋に設置されている空調リモコンR1からの空調要求および貯湯ユニット制御部Dからの制御信号に基づいて、ヒートポンプ運転手段Kおよび冷却水循環手段Lの夫々の運転を制御して、空調対象空間への冷房運転や暖房運転などの空調運転を実行するように構成されている。
前記貯湯ユニット制御部Cは、貯湯リモコンR2の指令およびヒートポンプ運転制御部Dからの制御信号に基づいて、湯水循環手段E、循環調整手段F、給湯操作手段G、風呂操作手段H、暖房操作手段J、補助加熱部35の夫々の運転を制御して、貯湯タンク1内の湯水を加熱する加熱運転としての貯湯運転、外部放熱部2にて放熱する放熱運転などの夫々の運転を実行するように構成されている。
【0055】
ちなみに、貯湯ユニット制御部Cは、貯湯タンク1内の湯水を給湯するときには、貯湯タンク1の貯湯量が最低確保量以上であるときに、貯湯タンク1内の湯水を給湯路6に給湯して、所望の温度になるように給湯操作手段Gを制御し、貯湯タンク1の貯湯量が最低確保量未満であるときに、貯湯タンク1の低部から取り出した湯水を補助加熱部35にて加熱し、その加熱された湯水を上部接続路25から給湯路6に給湯して、所望の温度になるように給湯操作手段Gを制御するようにしている。
【0056】
以下、各運転について説明を加える。
前記冷房運転について説明すると、ヒートポンプ運転制御部Dは、空調リモコンR1から空調要求としての冷房要求があると冷房運転を行い、冷房要求がある部屋に相当する電子膨張弁74を開状態にして、室内熱交換器75を蒸発器として機能させて、空調対象空間への供給空気を冷却温調し、室外熱交換器81を凝縮器として機能させて外気に対して放熱させるように、ヒートポンプ運転手段Kを制御するようにしている。
そして、ヒートポンプ運転制御部Dは、ラジエーター用ポンプP4を作動させ、ラジエーター用送風機84を作動させラジエーター83にて放熱させ、冷却水路85を通流する冷却水が加熱用設定温度以上になると、排熱切換機構86を加熱状態に切り換えて、冷却水をエンジン排熱利用式加熱部34に供給するように、冷却水循環手段Lの運転を制御するようにしている。
【0057】
前記暖房運転について説明をすると、ヒートポンプ運転制御部Dは、空調リモコンR1から空調要求としての暖房要求があると暖房運転を行い、暖房要求がある部屋に相当する電子膨張弁74を開状態にして、室内熱交換器75を凝縮器として機能させて、空調対象空間への供給空気を加熱温調し、室外熱交換器81を蒸発器として機能させて外気から吸熱させるように、ヒートポンプ運転手段Kを制御するようにしている。
そして、ヒートポンプ運転制御部Dは、ラジエーター用ポンプP4を作動させ、ラジエーター用送風機84を作動させラジエーター83にて放熱させ、冷却水路85を通流する冷却水が加熱用設定温度以上になると、排熱切換機構86を加熱状態に切り換えて、冷却水をエンジン排熱利用式加熱部34に供給するように、冷却水循環手段Lの運転を制御するようにしている。
【0058】
以下、前記貯湯運転について説明するが、まず、貯湯運転を行うための条件について説明し、次に、貯湯運転の動作について説明する。
前記貯湯運転を行うための条件について説明すると、貯湯ユニット制御部Cには、貯湯タンク1内の湯水を給湯することが予測される給湯用時間帯を設定する給湯用時間帯設定手段C1と、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調運転することが予測される空調運転用時間帯を設定する空調運転用時間帯設定手段C2とが設けられている。
そして、貯湯ユニット制御部Cは、給湯用時間帯設定手段C1による給湯用時間帯設定情報および空調運転用時間帯設定手段C2による空調運転用時間帯設定情報に基づいて加熱運転用時間帯を求める加熱運転用時間帯演算処理を実行して、加熱運転用時間帯においては、ヒートポンプ運転制御部Dにて空調要求により暖房運転または冷房運転の空調運転を行っているときに貯湯運転を行うように、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転を制御するように構成されている。すなわち、貯湯ユニット制御部Cは、加熱運転用時間帯においては、ヒートポンプ運転制御部Dからの制御信号により空調運転を行っているか否かを判別し、空調運転を行っているときには貯湯運転を行い、空調運転が行われていないときには貯湯運転を行わないようにしている。
【0059】
前記加熱運転用時間帯演算処理について説明すると、給湯用時間帯設定手段C1は、貯湯タンク1内の湯水を実際に給湯した実給湯状況に基づいて、給湯用時間帯を設定するように構成され、空調運転用時間帯設定手段C2は、空調要求に基づいて実際にエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調運転させた実空調運転状況に基づいて、空調運転用時間帯を設定するように構成されている。
また、貯湯ユニット制御部Cは、給湯用時間帯において貯湯タンク1内の湯水を実際に給湯した実給湯量に基づいて、目標貯湯量を求めるように構成されている。
【0060】
そして、貯湯ユニット制御部Cは、給湯用時間帯設定手段C1による給湯用時間帯設定情報および空調運転用時間帯設定手段C2による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、貯湯運転によって給湯用時間帯の開始時刻に貯湯タンク1内の貯湯量を目標貯湯量にするための加熱運転開始時刻を空調運転用時間帯内に求め、その加熱運転開始時刻から給湯用時間帯の開始時刻までを加熱運転用時間帯として求めるように構成されている。
【0061】
1日における実給湯状況を示すデータである図4の(イ)、および、1日における実空調運転状況を示すデータである図4の(ロ)に基づいて、加熱運転用時間帯演算処理について具体的に説明すると、給湯用時間帯設定手段C1は、貯湯タンク1内の湯水を実際に給湯した実給湯状況に基づいて、図4の(イ)に示すように、1時間を単位時間帯として、1日における単位時間帯あたりの実給湯量としてのエネルギー量(kW・h)をカウントする。
そして、給湯用時間帯設定手段C1は、例えば、図4の(イ)に示されているようなデータが得られた場合には、貯湯タンク1内の湯水を実際に給湯した時間帯が集中している18時〜24時を次の日の給湯用時間帯として設定する。
【0062】
また、空調運転用時間帯設定手段C2は、実際にエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調運転させた実空調運転状況に基づいて、図4の(ロ)に示すように、1時間を単位時間帯として、1日における単位時間帯の夫々について、ヒートポンプ運転制御部Dからの制御信号により空調運転が行われたか否かをカウントする。
そして、空調運転用時間帯設定手段C2は、例えば、図4の(ロ)に示されているようなデータが得られた場合には、実際にエンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調運転させた時間帯が集中している14時〜24時を次の日の空調運転用時間帯として設定する。
【0063】
このようにして、次の日の給湯用時間帯および空調運転用時間帯が設定されると、貯湯ユニット制御部Cは、図4の(イ)に示されているデータにより、給湯用時間帯に使用された量が多量であるので、目標貯湯量を「満」とするともに、貯湯運転によって貯湯タンク1内の貯湯量を目標貯湯量としての「満」にするために約2時間かかることから、16時を加熱運転開始時刻とし、図4の(ハ)に示すように、加熱運転開始時刻である16時から給湯用時間帯の開始時刻である18時までを加熱運転用時間帯とする。
【0064】
前記貯湯ユニット制御部Cは、上述の加熱運転用時間帯の他に、給湯用時間帯設定手段C1による給湯用時間帯設定情報および空調運転用時間帯設定手段C2による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、加熱運転用時間帯の後の空調運転用時間帯内に後処理用加熱運転用時間帯を設定し、その後処理用加熱運転用時間帯においては、空調要求により空調運転を行っているときに後処理用の目標貯湯量を貯湯タンク1内に貯湯するために貯湯運転を行うように、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bの運転を制御するように構成されている。
【0065】
具体的に説明すると、貯湯ユニット制御部Cは、図4の(イ)および(ロ)に示されているデータから16時〜18時を加熱運転用時間帯とし、14時〜24時を空調運転用時間帯としているので、18時〜24時の間で後処理用加熱運転時間帯を設定することになる。
そして、図4の(イ)に示されているデータから20時台および21時台に貯湯タンク1内の湯水が多量に給湯されることが予測できるので、図4の(ハ)に示すように、その後の22時台を後処理用加熱運転用時間帯として設定する。
【0066】
また、貯湯ユニット制御部Cは、後処理用加熱運転用時間帯としての22時台には、ヒートポンプ運転制御部Dからの制御信号により空調運転を行っているか否かを判別し、空調運転を行っているときには、後処理用の目標貯湯量として、例えば、貯湯タンク1内の貯湯量が「少」となるように貯湯運転を行い、空調運転が行われていないときには貯湯運転を行わないようにしている。
【0067】
このようにして、貯湯ユニット制御部Cは、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを空調運転することが予測されて、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを連続運転させて空調運転を行うときに貯湯運転を行えることが予測される時間帯であって、かつ、その後に貯湯タンク1内の湯水を給湯することが予測されて、その給湯に備えて貯湯運転を行うべき時間帯を、加熱運転用時間帯および後処理用加熱運転時間帯として求めることができることになる。
そして、貯湯ユニット制御部Cは、その加熱運転用時間帯および後処理用加熱運転時間帯には、空調要求により空調運転を行っているときに貯湯運転を行い、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを連続運転させながら、空調対象空間の空調や貯湯タンク1への貯湯を行うことができ、しかも、貯湯タンク1への貯湯を無駄に行うことを抑制できることとなって、効率の向上を図るとともに、省エネルギー化およびコストの低減を図ることができることになる。
【0068】
ちなみに、貯湯ユニット制御部Cは、使用者による人為操作により貯湯リモコンR2から貯湯運転を行うべき指令があると、貯湯タンク1内の貯湯量が貯湯リモコンRにて設定された貯湯量となるように貯湯運転を行うことができるように構成されている。
【0069】
前記貯湯運転の動作について説明するが、暖房運転または冷房運転を行っているときに貯湯運転を行うことになるので、暖房運転を行っている場合と、冷房運転を行っている場合とに分けて説明する。
【0070】
前記暖房運転を行っている場合には、ヒートポンプ運転制御部Dは、上述の暖房運転を行っているので、HP加熱用電子膨張弁74aを開弁状態にして、冷媒配管73を通してヒートポンプ式加熱部33に高圧冷媒を供給するとともに、冷却水路85を通流する冷却水が加熱用設定温度以上になると、排熱切換機構86を加熱状態に切り換えて、冷却水をエンジン排熱利用式加熱部34に供給するように、冷却水循環手段Lの運転を制御するようにしている。
そして、ヒートポンプ運転制御部Dは、暖房要求があるすべての部屋の温度が暖房用目標温度以上となり、空調対象空間が目標空調状態になっても、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを連続運転させて、上述の如く、HP加熱用電子膨張弁74aを開弁状態にして、ヒートポンプ式加熱部33に高圧冷媒を供給するとともに、冷却水をエンジン排熱利用式加熱部34に供給するように、冷却水循環手段Lの運転を制御するようにしている。
また、貯湯ユニット制御部Cは、循環調整手段Fを非バイパス状態で運転させるとともに、貯湯サーミスタ66による検出温度が貯湯設定温度(例えば、80℃)になるように循環調整手段Fを制御するようにしている。
【0071】
このようにして、暖房運転を行っている場合には、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水を、ヒートポンプ式加熱部33およびエンジン排熱利用式加熱部34にて加熱し、その加熱された湯水を貯湯タンク1の上部に戻して、貯湯タンク1への貯湯を行うようにしている。
そして、加熱運転用時間帯においては、貯湯タンク1内の貯湯量が目標貯湯量になるまで、上述の動作が継続され、後処理用時間帯においては、後処理用の目標貯湯量になるまで、上述の動作が継続される。
【0072】
ちなみに、貯湯タンク1内の貯湯量の検出については、最上部サーミスタS1、上部サーミスタS2、中部サーミスタS3、底部サーミスタS4の各種サーミスタおよび循環流量センサ64の検出情報に基づいて行うようにしている。
【0073】
前記冷房運転を行っている場合には、ヒートポンプ運転制御部Dは、冷却水路85を通流する冷却水が加熱用設定温度以上になると、排熱切換機構86を加熱状態に切り換えて、冷却水をエンジン排熱利用式加熱部34に供給するように、冷却水循環手段Lの運転を制御するようにしている。
そして、ヒートポンプ運転制御部Dは、冷房要求があるすべての部屋の温度が冷房用目標温度以下となり、空調対象空間が目標空調状態となっても、エンジンヒートポンプ式冷暖房装置Bを連続運転させて、上述の如く、冷却水をエンジン排熱利用式加熱部34に供給するように、冷却水循環手段Lの運転を制御するようにしている。
また、貯湯ユニット制御部Cは、循環調整手段Fをバイパス状態で運転させるとともに、貯湯サーミスタ66による検出温度が貯湯設定温度(例えば、80℃)になるように循環調整手段Fを制御するようにしている。
【0074】
このようにして、冷房運転を行っている場合には、貯湯タンク1の底部から取り出した湯水を、ヒートポンプ式加熱部33を迂回させてエンジン排熱利用式加熱部34にて加熱し、その加熱された湯水を貯湯タンク1の上部に戻して、貯湯タンク1への貯湯を行うようにしている。
そして、加熱運転用時間帯においては、貯湯タンク1内の貯湯量が目標貯湯量になるまで、上述の動作が継続され、後処理用時間帯においては、後処理用の目標貯湯量になるまで、上述の動作が継続される。
【0075】
前記放熱運転について説明を加えると、湯水循環手段Eを運転させて、循環路3を通流する湯水を補助加熱部35にて加熱するとともに、追焚きの要求があると、風呂操作手段Hを運転させ、暖房の要求があると、暖房操作手段Jを運転させて、風呂用放熱部43および暖房用放熱部42において、補助加熱部35にて加熱した湯水にて浴槽の湯水および暖房端末(例えば、床暖房装置や浴室暖房装置)からの熱媒を加熱することにより、浴槽の湯水の追焚きおよび暖房端末への熱媒の循環供給を行うようにしている。
【0076】
前記貯湯運転についての貯湯ユニット制御部Cにおける制御動作を、図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、給湯用時間帯設定手段C1による給湯用時間帯設定情報および空調運転用時間帯設定手段C2による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、加熱運転用時間帯演算処理を実行して、加熱運転用時間帯を演算し、その加熱運転用時間帯の後の空調用時間帯に、後処理用加熱運転用時間帯を設定する(ステップ1,2)。
そして、加熱運転用時間帯になると、暖房運転または冷房運転の空調運転中であるか否かを判別し、空調運転中であると、貯湯タンク1内に目標貯湯量貯湯するように貯湯運転を行う(ステップ3〜5)。
また、加熱運転用時間帯を経過した後、後処理用加熱運転時間帯になると、暖房運転または冷房運転の空調運転中であるか否かを判別し、貯湯タンク1内に後処理用の目標貯湯量貯湯するように貯湯運転を行う(ステップ6〜8)。
【0077】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、給湯用時間帯設定手段C1が、1日の実給湯状況に基づいて、次の日の給湯用時間帯を設定するようにしているが、例えば、1週間などの複数日の実給湯状況に基づいて、次の日の給湯用時間帯を設定するなど、給湯用時間帯を設定する構成については、適宜変更が可能である。
また、給湯用時間帯設定手段C1は、人為的に設定された時間帯を給湯用時間帯として設定することも可能である。
【0078】
(2)上記実施形態では、空調運転用時間帯設定手段C2が、1日の実空調運転状況に基づいて、次の日の空調運転用時間帯を設定するようにしているが、例えば、1週間などの複数日の実給湯状況に基づいて、次の日の空調運転用時間帯を設定するなど、空調運転用時間帯を設定する構成については、適宜変更が可能である。
また、空調運転用時間帯設定手段C2は、人為的に設定された時間帯を空調運転用時間帯として設定することも可能である。
【0079】
(3)上記実施形態では、貯湯ユニット制御部Cは、給湯用時間帯において貯湯タンク1内の湯水を実際に給湯した実給湯量に基づいて、目標貯湯量を求めるようにしているが、例えば、貯湯リモコンR2にて設定された貯湯量を目標貯湯量とするなど、目標貯湯量について適宜変更が可能である。
【0080】
(4)上記実施形態では、貯湯ユニット制御部Cおよびヒートポンプ運転制御部Dは、加熱運転用時間帯に加えて、後処理用加熱運転用時間帯においても、空調要求により空調運転を行っているときに貯湯運転を行うようにしているが、貯湯ユニット制御部Cおよびヒートポンプ運転制御部Dは、加熱運転用時間帯においてのみ、空調要求により空調運転を行っているときに貯湯運転を行うように構成して実施することも可能である。
【0081】
(5)上記実施形態では、貯湯ユニットAは、外部放熱部2を設けて、貯湯運転に加えて、放熱運転を実行するようにしているが、外部放熱部2を設けずに、貯湯運転のみを実行するようにして実施することも可能である。
【0082】
(6)上記実施形態では、加熱部4を、ヒートポンプ式加熱部33、エンジン排熱利用式加熱部34、補助加熱部35とから構成しているが、例えば、加熱部4を、ヒートポンプ式加熱部33と補助加熱部35とから構成することも可能であり、加熱部4の構成については、適宜変更が可能である。
ちなみに、加熱部4をヒートポンプ式加熱部33と補助加熱部35とから構成する場合には、加熱運転用時間帯および後処理用加熱運転用時間帯においては、暖房要求により暖房運転を行っているときに貯湯運転を行うことになる。
【0083】
(7)上記実施形態では、貯湯タンク1内の湯水を循環路3に取り出して加熱部4を通過させることにより、貯湯タンク1内の湯水を加熱するようにしているが、例えば、貯湯タンク1内に冷媒や冷却水を通流させるなど、貯湯タンク1内の湯水を加熱するための構成については適宜変更することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】貯湯ユニットの概略構成図
【図2】エンジンヒートポンプ式冷暖房装置の概略構成図
【図3】エンジンヒートポンプ式冷暖房装置システムの制御ブロック図
【図4】実給湯状況、実空調運転状況、および、加熱運転用時間帯と後処理用加熱運転用時間帯を示すグラフ
【図5】貯湯ユニット制御部の制御動作を示すフローチャート
【符号の説明】
1 貯湯タンク
B ヒートポンプ装置
C1 給湯用時間帯設定手段
C2 空調運転用時間帯設定手段
U 運転制御手段
Claims (5)
- 貯湯タンク内の湯水を加熱する加熱運転と空調対象空間を空調する空調運転とを実行可能なヒートポンプ装置と、
前記加熱運転及び前記空調運転を実行するように前記ヒートポンプ装置の運転を制御する運転制御手段とが設けられている貯湯式の給湯熱源装置であって、
前記貯湯タンク内の湯水を給湯することが予測される給湯用時間帯を設定する給湯用時間帯設定手段と、
前記ヒートポンプ装置を空調運転することが予測される空調運転用時間帯を設定する空調運転用時間帯設定手段とが設けられ、
前記運転制御手段は、前記給湯用時間帯設定手段による給湯用時間帯設定情報および前記空調運転用時間帯設定手段による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、前記加熱運転によって前記給湯用時間帯の開始時刻に前記貯湯タンク内の貯湯量を目標貯湯量にするための加熱運転開始時刻を前記空調運転用時間帯内に求め、
その加熱運転開始時刻から前記給湯用時間帯の開始時刻までの加熱運転用時間帯においては、空調要求により前記空調運転を行っているときに前記加熱運転を行うように、前記ヒートポンプ装置の運転を制御するように構成されている貯湯式の給湯熱源装置。 - 前記給湯用時間帯設定手段は、前記貯湯タンク内の湯水を実際に給湯した実給湯状況に基づいて、前記給湯用時間帯を設定するように構成されている請求項1に記載の貯湯式の給湯熱源装置。
- 前記空調運転用時間帯設定手段は、前記空調要求に基づいて実際に前記ヒートポンプ装置を前記空調運転させた実空調運転状況に基づいて、前記空調運転用時間帯を設定するように構成されている請求項1または2に記載の貯湯式の給湯熱源装置。
- 前記運転制御手段は、前記給湯用時間帯において前記貯湯タンク内の湯水を実際に給湯した実給湯量に基づいて、前記目標貯湯量を求めるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯熱源装置。
- 前記運転制御手段は、前記給湯用時間帯設定手段による給湯用時間帯設定情報および前記空調運転用時間帯設定手段による空調運転用時間帯設定情報に基づいて、前記加熱運転用時間帯の後の前記空調運転用時間帯内に後処理用加熱運転用時間帯を設定し、その後処理用加熱運転用時間帯においては、空調要求により前記空調運転を行っているときに後処理用の目標貯湯量を前記貯湯タンク内に貯湯するために前記加熱運転を行うように、前記ヒートポンプ装置の運転を制御するように構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の貯湯式の給湯熱源装置。
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