JP2958945B2 - 刺繍ミシン用帽子枠構造 - Google Patents
刺繍ミシン用帽子枠構造Info
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- D05—SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
- D05C—EMBROIDERING; TUFTING
- D05C9/00—Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines
- D05C9/02—Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines in machines with vertical needles
- D05C9/04—Work holders, e.g. frames
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D10—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
- D10B2501/00—Wearing apparel
- D10B2501/04—Outerwear; Protective garments
- D10B2501/042—Headwear
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、刺繍ミシン用帽子枠構
造に関し、特に、帽子枠構造を、刺繍ミシンのシリンダ
ベッド方向に延びる１本の案内軸によりシリンダベッド
側部材に支持するように構成したものに関する。
造に関し、特に、帽子枠構造を、刺繍ミシンのシリンダ
ベッド方向に延びる１本の案内軸によりシリンダベッド
側部材に支持するように構成したものに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、複数色の刺繍糸で刺繍したカラフ
ルな刺繍模様を縫製する為に、複数の針棒を備えた針棒
ケースをミシンアーム部の前端部に針棒の列方向に水平
に移動可能に支持した多針式刺繍ミシンが実用に供され
ている。一般に、多針式刺繍ミシンにおいては、刺繍を
施す加工布は、刺繍枠にセットされ、その刺繍枠をＸ方
向とＹ方向（刺繍ミシンのアーム部と平行な方向）とに
独立に駆動される可動枠に取付けた状態で、刺繍縫製が
実行される。
ルな刺繍模様を縫製する為に、複数の針棒を備えた針棒
ケースをミシンアーム部の前端部に針棒の列方向に水平
に移動可能に支持した多針式刺繍ミシンが実用に供され
ている。一般に、多針式刺繍ミシンにおいては、刺繍を
施す加工布は、刺繍枠にセットされ、その刺繍枠をＸ方
向とＹ方向（刺繍ミシンのアーム部と平行な方向）とに
独立に駆動される可動枠に取付けた状態で、刺繍縫製が
実行される。
【０００３】ところで、帽子の前面に刺繍縫製する為
に、前記可動枠のＸ軸駆動機構とＹ軸駆動機構とに連結
された帽子枠構造が使用される。この帽子枠構造として
は、Ｙ軸方向にのみ移動可能に支持されるベースフレー
ムと、このベースフレームにＹ軸方向と平行な軸回りに
回動自在に装着される回動フレームと、この着脱自在に
装着される帽子枠とを備えた構造のものと、ベースフレ
ームが省略され、回動フレームと帽子枠とを案内軸にて
ベッド本体部に支持した構造のものとが、一般に実用化
されている。前記ベースフレームは、Ｙ軸駆動機構に作
動的に連結されてＹ軸方向に移動駆動され、また、回動
フレームと帽子枠とは、Ｘ軸駆動機構に作動的に連結さ
れ、Ｘ軸方向の駆動量をＹ軸と平行な軸回りの回動量に
変換する変換機構を介して、回動駆動される。
に、前記可動枠のＸ軸駆動機構とＹ軸駆動機構とに連結
された帽子枠構造が使用される。この帽子枠構造として
は、Ｙ軸方向にのみ移動可能に支持されるベースフレー
ムと、このベースフレームにＹ軸方向と平行な軸回りに
回動自在に装着される回動フレームと、この着脱自在に
装着される帽子枠とを備えた構造のものと、ベースフレ
ームが省略され、回動フレームと帽子枠とを案内軸にて
ベッド本体部に支持した構造のものとが、一般に実用化
されている。前記ベースフレームは、Ｙ軸駆動機構に作
動的に連結されてＹ軸方向に移動駆動され、また、回動
フレームと帽子枠とは、Ｘ軸駆動機構に作動的に連結さ
れ、Ｘ軸方向の駆動量をＹ軸と平行な軸回りの回動量に
変換する変換機構を介して、回動駆動される。
【０００４】従来の帽子枠構造のうち、前者の帽子枠構
造のようにベースフレームを有する構造のものにおいて
は、ベースフレームをシリンダベッド側部材に、Ｙ軸方
向にのみ移動自在に支持する案内支持機構としては、例
えば、シリンダベッド側部材からＹ軸方向と平行に前方
へ延ばした案内ロッドおよび板状部材と、ベースフレー
ム側に付設され板状部材で案内支持される複数のローラ
部材等からなる案内支持機構、等の複数の部材を適宜組
み合わせた構成のものが採用されている。一方、前記ベ
ースフレームをＹ軸駆動機構に連結する機構としては、
例えば、可動枠の上面側に、Ｙ軸方向にのみ移動駆動さ
れるＹ軸送り部材を設け、ベースフレームを、複数の付
属の部材を介して、Ｙ軸送り部材にビス等で連結したも
の等、が採用されていた。
造のようにベースフレームを有する構造のものにおいて
は、ベースフレームをシリンダベッド側部材に、Ｙ軸方
向にのみ移動自在に支持する案内支持機構としては、例
えば、シリンダベッド側部材からＹ軸方向と平行に前方
へ延ばした案内ロッドおよび板状部材と、ベースフレー
ム側に付設され板状部材で案内支持される複数のローラ
部材等からなる案内支持機構、等の複数の部材を適宜組
み合わせた構成のものが採用されている。一方、前記ベ
ースフレームをＹ軸駆動機構に連結する機構としては、
例えば、可動枠の上面側に、Ｙ軸方向にのみ移動駆動さ
れるＹ軸送り部材を設け、ベースフレームを、複数の付
属の部材を介して、Ｙ軸送り部材にビス等で連結したも
の等、が採用されていた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の案内支持機
構では、部材数も多く構成が複雑であること、帽子枠構
造をシリンダベッドを着脱する際に多大の労力がかかる
こと、等の欠点がある。しかも、帽子枠構造のベースフ
レームをＹ軸駆動機構に連結したり、連結解除する際に
も、複数のビスを着脱する必要があり、ワンタッチにて
簡単に連結／連結解除することができないこと、等の問
題もある。本発明の目的は、構成が簡単で、且つ刺繍ミ
シンに対して簡単に着脱できる帽子枠構造を提供するこ
とである。
構では、部材数も多く構成が複雑であること、帽子枠構
造をシリンダベッドを着脱する際に多大の労力がかかる
こと、等の欠点がある。しかも、帽子枠構造のベースフ
レームをＹ軸駆動機構に連結したり、連結解除する際に
も、複数のビスを着脱する必要があり、ワンタッチにて
簡単に連結／連結解除することができないこと、等の問
題もある。本発明の目的は、構成が簡単で、且つ刺繍ミ
シンに対して簡単に着脱できる帽子枠構造を提供するこ
とである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の刺繍ミシン用
帽子枠構造は、刺繍ミシン用帽子枠構造において、刺繍
ミシンのアームと平行にＹ軸方向へ延びた案内軸と、こ
の案内軸にＹ軸方向へのみ移動自在に案内され且つ支持
された帽子枠用ベースフレームと、このベースフレーム
にＹ軸と平行な軸回りに回動自在に装着される帽子枠セ
ット用の回動フレームと、この回動フレームに着脱自在
に装着される帽子枠とを備え、前記案内軸は、シリンダ
ベッド側部材に着脱可能に装着されたものである。
帽子枠構造は、刺繍ミシン用帽子枠構造において、刺繍
ミシンのアームと平行にＹ軸方向へ延びた案内軸と、こ
の案内軸にＹ軸方向へのみ移動自在に案内され且つ支持
された帽子枠用ベースフレームと、このベースフレーム
にＹ軸と平行な軸回りに回動自在に装着される帽子枠セ
ット用の回動フレームと、この回動フレームに着脱自在
に装着される帽子枠とを備え、前記案内軸は、シリンダ
ベッド側部材に着脱可能に装着されたものである。
【０００７】ここで、前記刺繍ミシンのＹ軸方向へ移動
駆動されるＹ軸送り部材にベースフレームを連結する為
の連結部材であって、Ｙ軸送り部材の下面側に配設され
且つ先端部がベースフレームに連結された連結部材と、
前記連結部材に付設され、Ｙ軸送り部材に形成された所
定の取付部に、連結部材の基端部を固定解除可能に固定
できるクランプ機構とを備えた構成（請求項２）、前記
所定の取付部は、円形穴と、この円形穴に連なる円形穴
よりも小径の長穴とを備え、前記クランプ機構は、前記
円形穴から入る頂板部と前記長穴に入る立向きの軸部と
を有する軸部材と、この軸部材を連結部材側へ駆動した
固定位置と固定位置よりも浮上させた固定解除位置とに
切り換える操作レバーとを備えた構成（請求項２に従属
の請求項３）、
駆動されるＹ軸送り部材にベースフレームを連結する為
の連結部材であって、Ｙ軸送り部材の下面側に配設され
且つ先端部がベースフレームに連結された連結部材と、
前記連結部材に付設され、Ｙ軸送り部材に形成された所
定の取付部に、連結部材の基端部を固定解除可能に固定
できるクランプ機構とを備えた構成（請求項２）、前記
所定の取付部は、円形穴と、この円形穴に連なる円形穴
よりも小径の長穴とを備え、前記クランプ機構は、前記
円形穴から入る頂板部と前記長穴に入る立向きの軸部と
を有する軸部材と、この軸部材を連結部材側へ駆動した
固定位置と固定位置よりも浮上させた固定解除位置とに
切り換える操作レバーとを備えた構成（請求項２に従属
の請求項３）、
【０００８】前記ベースフレームには、回動フレームを
Ｙ軸と平行な軸回りに回動自在に支持する複数組のロー
ラ部材が設けられた構成（請求項１に従属の請求項
４）、等種々の態様に構成することができる。
Ｙ軸と平行な軸回りに回動自在に支持する複数組のロー
ラ部材が設けられた構成（請求項１に従属の請求項
４）、等種々の態様に構成することができる。
【０００９】
【作用】請求項１の刺繍ミシン用帽子枠構造において
は、刺繍ミシンのアームと平行にＹ軸方向へ延びた案内
軸をシリンダベッド側部材に着脱可能に設け、この案内
軸にベースフレームを案内支持させ、このベースフレー
ムに回動フレームがＹ軸と平行な軸回りに回動自在に装
着され、帽子枠は、この回動フレームに着脱自在に装着
されている。ここで、案内軸に対してベースフレームと
回動フレームと帽子枠とをＹ軸方向に移動駆動し、ま
た、ベースフレームに対して回動フレームと帽子枠とを
回動駆動することで、回動フレームと帽子枠とに取付け
た帽子に刺繍を施すことができる。前記案内軸をシリン
ダベッド側部材に対して着脱することにより、帽子枠構
造を簡単に着脱することができる。
は、刺繍ミシンのアームと平行にＹ軸方向へ延びた案内
軸をシリンダベッド側部材に着脱可能に設け、この案内
軸にベースフレームを案内支持させ、このベースフレー
ムに回動フレームがＹ軸と平行な軸回りに回動自在に装
着され、帽子枠は、この回動フレームに着脱自在に装着
されている。ここで、案内軸に対してベースフレームと
回動フレームと帽子枠とをＹ軸方向に移動駆動し、ま
た、ベースフレームに対して回動フレームと帽子枠とを
回動駆動することで、回動フレームと帽子枠とに取付け
た帽子に刺繍を施すことができる。前記案内軸をシリン
ダベッド側部材に対して着脱することにより、帽子枠構
造を簡単に着脱することができる。
【００１０】請求項２では、前記ベースフレームは、刺
繍ミシンのＹ軸方向へ移動駆動されるＹ軸送り部材に、
このＹ軸送り部材の下面側に配設された連結部材により
連結され、前記連結部材に付設されたクランプ機構によ
り、連結部材の基端部が、Ｙ軸送り部材に形成された所
定の取付部に固定解除可能に固定される。従って、クラ
ンプ機構により、連結部材とＹ軸送り部材との連結／連
結解除を簡単に行うことができる。
繍ミシンのＹ軸方向へ移動駆動されるＹ軸送り部材に、
このＹ軸送り部材の下面側に配設された連結部材により
連結され、前記連結部材に付設されたクランプ機構によ
り、連結部材の基端部が、Ｙ軸送り部材に形成された所
定の取付部に固定解除可能に固定される。従って、クラ
ンプ機構により、連結部材とＹ軸送り部材との連結／連
結解除を簡単に行うことができる。
【００１１】請求項３では、Ｙ軸送り部材の取付部の円
形穴から、クランプ機構の軸部材の頂板部を挿入させ、
次に連結部材を移動させて、軸部材の立向きの軸部を円
形穴に連なる長穴に係合させた状態において、操作レバ
ーを操作して軸部材を下方へ駆動することでクランプす
ることができる。尚、クランプ解除の際には、前記と反
対に行えばよい。
形穴から、クランプ機構の軸部材の頂板部を挿入させ、
次に連結部材を移動させて、軸部材の立向きの軸部を円
形穴に連なる長穴に係合させた状態において、操作レバ
ーを操作して軸部材を下方へ駆動することでクランプす
ることができる。尚、クランプ解除の際には、前記と反
対に行えばよい。
【００１２】請求項４では、前記ベースフレームには、
回動フレームをＹ軸と平行な軸回りに回動自在に支持す
る複数組のローラ部材が設けられているので、回動フレ
ームの回動が円滑化する。
回動フレームをＹ軸と平行な軸回りに回動自在に支持す
る複数組のローラ部材が設けられているので、回動フレ
ームの回動が円滑化する。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、多頭式刺繍機に設けられた多針
式刺繍ミシン用の帽子枠構造に本発明を適用した場合の
ものである。この多頭式刺繍機ＳＭについて説明する
と、図１に示すように、左右方向（Ｘ方）に延びる刺繍
機ベースフレーム１の上面の後部側には、左右方向に延
びる略矩形状のミシン支持板２が配設され、このミシン
支持板２上に３台の同一構造の多針式刺繍ミシンＭ１〜
Ｍ３が左右に並べて並設されている。
説明する。本実施例は、多頭式刺繍機に設けられた多針
式刺繍ミシン用の帽子枠構造に本発明を適用した場合の
ものである。この多頭式刺繍機ＳＭについて説明する
と、図１に示すように、左右方向（Ｘ方）に延びる刺繍
機ベースフレーム１の上面の後部側には、左右方向に延
びる略矩形状のミシン支持板２が配設され、このミシン
支持板２上に３台の同一構造の多針式刺繍ミシンＭ１〜
Ｍ３が左右に並べて並設されている。
【００１４】これら刺繍ミシンＭ１〜Ｍ３の各々におい
て、そのアーム部３の前端部には、左右方向に１列状に
配列された１２本の針棒（図示略）を上下動可能に支持
し、且つ１２個の天秤９を揺動可能に支持する針棒ケー
ス７が、水平に左右方向移動可能に夫々支持されてい
る。一方、アーム部３には脚柱部４が連なり、脚柱部４
の下端部に連なるベッド本体部５は、ミシン支持板２上
に固定され、このベッド本体部５の前端部からシリンダ
ベッド６が前方に延び、このシリンダベッド６の先端部
には、糸輪捕捉器（図示略）が設けられている。
て、そのアーム部３の前端部には、左右方向に１列状に
配列された１２本の針棒（図示略）を上下動可能に支持
し、且つ１２個の天秤９を揺動可能に支持する針棒ケー
ス７が、水平に左右方向移動可能に夫々支持されてい
る。一方、アーム部３には脚柱部４が連なり、脚柱部４
の下端部に連なるベッド本体部５は、ミシン支持板２上
に固定され、このベッド本体部５の前端部からシリンダ
ベッド６が前方に延び、このシリンダベッド６の先端部
には、糸輪捕捉器（図示略）が設けられている。
【００１５】図１に示すように、各針棒の下端部には縫
針８が取付けられ、１２本の縫針８には、糸立台１０の
１２個の糸立て１１から１２色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース７を左右方向に移動させて、所望の１つ
の縫針８をシリンダベッド６の先端部の針穴に対向する
縫製位置に位置させることで、針棒の１つが選択される
と、その針棒とそれに対応する天秤９のみが上下に駆動
され、その針棒の縫針８と糸輪捕捉器との協働により選
択された色の刺繍糸で加工布に刺繍縫目が形成される。
ここで、針棒や天秤９を上下動させる上軸及び糸輪捕捉
器を回転させる下軸（図示略）は、ミシンモータ（図示
略）に連結されたＶベルト１７により回転駆動される駆
動軸１８により駆動される。
針８が取付けられ、１２本の縫針８には、糸立台１０の
１２個の糸立て１１から１２色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース７を左右方向に移動させて、所望の１つ
の縫針８をシリンダベッド６の先端部の針穴に対向する
縫製位置に位置させることで、針棒の１つが選択される
と、その針棒とそれに対応する天秤９のみが上下に駆動
され、その針棒の縫針８と糸輪捕捉器との協働により選
択された色の刺繍糸で加工布に刺繍縫目が形成される。
ここで、針棒や天秤９を上下動させる上軸及び糸輪捕捉
器を回転させる下軸（図示略）は、ミシンモータ（図示
略）に連結されたＶベルト１７により回転駆動される駆
動軸１８により駆動される。
【００１６】前記ミシン支持板２の前側には、シリンダ
ベッド６の上面と同一高さになる作業用テーブル１３が
配設され、この作業用テーブル１３と、作業用テーブル
１３の左右両側に設けられた１対の補助テーブル１４，
１５とに亙って、左右方向に延びる可動枠１６が載置さ
れている。この可動枠１６の右端部の駆動枠部１６ａが
Ｘ軸駆動機構（図示略）によりＸ方向に移動駆動され、
その左端部の駆動枠部１６ｂと駆動枠部１６ａとがＹ軸
駆動機構（図示略）により同時にＹ方向に移動駆動され
る。つまり、可動枠１６はＸ軸駆動機構とＹ軸駆動機構
によりテーブル１３〜１５上をＸ方向とＹ方向とに独立
に移動駆動される。
ベッド６の上面と同一高さになる作業用テーブル１３が
配設され、この作業用テーブル１３と、作業用テーブル
１３の左右両側に設けられた１対の補助テーブル１４，
１５とに亙って、左右方向に延びる可動枠１６が載置さ
れている。この可動枠１６の右端部の駆動枠部１６ａが
Ｘ軸駆動機構（図示略）によりＸ方向に移動駆動され、
その左端部の駆動枠部１６ｂと駆動枠部１６ａとがＹ軸
駆動機構（図示略）により同時にＹ方向に移動駆動され
る。つまり、可動枠１６はＸ軸駆動機構とＹ軸駆動機構
によりテーブル１３〜１５上をＸ方向とＹ方向とに独立
に移動駆動される。
【００１７】次に、各刺繍ミシンに取付けられる帽子枠
構造について説明する。図２〜図４に示すように、帽子
枠構造２０は、Ｙ軸方向に延びる案内軸２１と、この案
内軸２１にＹ軸方向に移動自在に装着されるベースフレ
ーム３０と、このベースフレーム３０の案内軸２１回り
の回動を規制する回動規制機構２４と、ベースフレーム
３０に案内軸２１と平行な軸心回りに回動自在に装着さ
れる回動フレーム４０と、この回動フレーム４０に帽子
を装着する為に着脱自在に装着される帽子枠５０と、回
動フレーム４０と帽子枠５０とを回動させる回動機構６
０、可動枠１６の後端側のＸ方向枠部１６ｃの下側に配
設され且つＹ軸駆動機構により軸方向にのみ移動駆動さ
れるＹ軸送り部材２８に、ベースフレーム３０を作動的
に連結する連結機構７０、等で構成されている。
構造について説明する。図２〜図４に示すように、帽子
枠構造２０は、Ｙ軸方向に延びる案内軸２１と、この案
内軸２１にＹ軸方向に移動自在に装着されるベースフレ
ーム３０と、このベースフレーム３０の案内軸２１回り
の回動を規制する回動規制機構２４と、ベースフレーム
３０に案内軸２１と平行な軸心回りに回動自在に装着さ
れる回動フレーム４０と、この回動フレーム４０に帽子
を装着する為に着脱自在に装着される帽子枠５０と、回
動フレーム４０と帽子枠５０とを回動させる回動機構６
０、可動枠１６の後端側のＸ方向枠部１６ｃの下側に配
設され且つＹ軸駆動機構により軸方向にのみ移動駆動さ
れるＹ軸送り部材２８に、ベースフレーム３０を作動的
に連結する連結機構７０、等で構成されている。
【００１８】前記案内軸２１について説明すると、案内
軸２１は、シリンダベッド６の基端側のベット本体部５
に形成されたＹ軸方向向きの水平な装着穴２２に前方よ
り着脱自在に装着され、固定具２３で固定解除可能にベ
ッド本体部５に固定される。前記ベースフレーム３０に
ついて説明すると、ベースフレーム３０の下部には、案
内軸２１に摺動自在に外嵌される枢支筒部３１が形成さ
れ、ベースフレーム３０の基端部には、正面視Ｖ形のＶ
フレーム部３２が設けられ、Ｖフレーム３２の１対の腕
部３２ａの上端部には、夫々、回動フレーム４０を内側
と外側とから回動自在に支持する為の１対のローラ部材
３３が設けられている。但し、少なくとも、外側のロー
ラ部材３３は、半径方向へ可動に設けられ、内側のロー
ラ部材３３に対して位置調節できるようになっている。
即ち、前記外側のローラ部材３３は偏心軸に枢支されて
いる。前記偏心軸は、その基端軸部がＶフレーム部３２
の腕部３２ａに対し前後方向の軸線の周りに回動可能、
かつその回動の任意位置にナット等の手段で固定される
ようになっており、また、その基端軸部から偏心して突
出した枢軸部に前記ローラ部材３３を枢支している。従
って、前記ナット等を弛めて基端軸部を所要角度回動す
ることにより、前記ローラ部材３３の配置位置を前記軸
線と直交する方向に微調節することができる。この微調
節によって、内側のローラ部材３３との間に回動フレー
ム４０を最適な状態で挟持することができる。側面視略
Ｌ形の係止部材３４は、ローラ部材３３の軸部材を介し
て１対の腕部３２ａに固定されている。
軸２１は、シリンダベッド６の基端側のベット本体部５
に形成されたＹ軸方向向きの水平な装着穴２２に前方よ
り着脱自在に装着され、固定具２３で固定解除可能にベ
ッド本体部５に固定される。前記ベースフレーム３０に
ついて説明すると、ベースフレーム３０の下部には、案
内軸２１に摺動自在に外嵌される枢支筒部３１が形成さ
れ、ベースフレーム３０の基端部には、正面視Ｖ形のＶ
フレーム部３２が設けられ、Ｖフレーム３２の１対の腕
部３２ａの上端部には、夫々、回動フレーム４０を内側
と外側とから回動自在に支持する為の１対のローラ部材
３３が設けられている。但し、少なくとも、外側のロー
ラ部材３３は、半径方向へ可動に設けられ、内側のロー
ラ部材３３に対して位置調節できるようになっている。
即ち、前記外側のローラ部材３３は偏心軸に枢支されて
いる。前記偏心軸は、その基端軸部がＶフレーム部３２
の腕部３２ａに対し前後方向の軸線の周りに回動可能、
かつその回動の任意位置にナット等の手段で固定される
ようになっており、また、その基端軸部から偏心して突
出した枢軸部に前記ローラ部材３３を枢支している。従
って、前記ナット等を弛めて基端軸部を所要角度回動す
ることにより、前記ローラ部材３３の配置位置を前記軸
線と直交する方向に微調節することができる。この微調
節によって、内側のローラ部材３３との間に回動フレー
ム４０を最適な状態で挟持することができる。側面視略
Ｌ形の係止部材３４は、ローラ部材３３の軸部材を介し
て１対の腕部３２ａに固定されている。
【００１９】次に、前記回動規制機構２４について説明
すると、シリンダベッド６の下面には、Ｙ軸方向に延び
るキー部材２５が固定され、ベースフレーム３０の底部
の上面には、キー部材２５に前後方向に摺動自在に係合
してベースフレーム３０の回動を規制する溝形部材２６
が固定され、これより、ベースフレーム３０は、Ｙ軸と
平行な軸心回りに回動しないように規制され、案内軸２
１に沿ってＹ軸方向にのみ移動自在である。
すると、シリンダベッド６の下面には、Ｙ軸方向に延び
るキー部材２５が固定され、ベースフレーム３０の底部
の上面には、キー部材２５に前後方向に摺動自在に係合
してベースフレーム３０の回動を規制する溝形部材２６
が固定され、これより、ベースフレーム３０は、Ｙ軸と
平行な軸心回りに回動しないように規制され、案内軸２
１に沿ってＹ軸方向にのみ移動自在である。
【００２０】次に、前記回動フレーム４０について説明
すると、回動フレーム４０には、約２４０度の断面円弧
状の円弧部材４１が設けられ、円弧部材４１の外周部に
は、ローラ部材３３のうちの外側のローラ部材３３が嵌
まって転動するローラ溝４２が形成され、また、円弧部
材４１の外周部には、回動機構６０のワイヤ６３を導く
ワイヤ案内溝４３が形成されている。前記円弧部材４１
の左右の下端部同士は、連結補強板４４で連結され、円
弧部材４１の外周部には、円弧部材４１に外嵌状に装着
される帽子枠５０の係合穴に係合して帽子枠５０を回動
フレーム４０に着脱自在に保持する４つの係合ローラ４
５が、バネ部材で弾性付勢して設けられている。
すると、回動フレーム４０には、約２４０度の断面円弧
状の円弧部材４１が設けられ、円弧部材４１の外周部に
は、ローラ部材３３のうちの外側のローラ部材３３が嵌
まって転動するローラ溝４２が形成され、また、円弧部
材４１の外周部には、回動機構６０のワイヤ６３を導く
ワイヤ案内溝４３が形成されている。前記円弧部材４１
の左右の下端部同士は、連結補強板４４で連結され、円
弧部材４１の外周部には、円弧部材４１に外嵌状に装着
される帽子枠５０の係合穴に係合して帽子枠５０を回動
フレーム４０に着脱自在に保持する４つの係合ローラ４
５が、バネ部材で弾性付勢して設けられている。
【００２１】次に、前記帽子枠５０について説明する
と、帽子枠５０には、回動フレーム４０の円弧部材４１
に外嵌する円弧状の取付け部５１とその前側に延びる枠
状部５２とが形成され、この取付け部５１には、４つの
係合ローラ４５が夫々係合する４つの係合穴が形成さ
れ、枠状部５２には、帽子の刺繍領域に対応する開口部
５３が形成され、バネ部材からなる押え部材５４によ
り、帽子を保持できるように構成してある。
と、帽子枠５０には、回動フレーム４０の円弧部材４１
に外嵌する円弧状の取付け部５１とその前側に延びる枠
状部５２とが形成され、この取付け部５１には、４つの
係合ローラ４５が夫々係合する４つの係合穴が形成さ
れ、枠状部５２には、帽子の刺繍領域に対応する開口部
５３が形成され、バネ部材からなる押え部材５４によ
り、帽子を保持できるように構成してある。
【００２２】次に、前記回動機構６０について説明する
と、この回動機構６０は、可動枠１６の後端側のＸ方向
枠部１６ｃの上面に左右に所定間隔空けてつまみ付きの
ビス６５ａで固定される左右１対の取付板６１と、両取
付板６１を連結するロッド６２と、１対のワイヤ６３と
を主体に構成されている。第１のワイヤ６３の左端部
は、左側の取付板６１に固定された金具６４に一端にお
いて連結され、このワイヤ６３は、回動フレーム４０の
ワイヤ案内溝４３を通ってワイヤ案内溝４３の右端側へ
導設され、回動フレーム４０の右端部にビス６６で固定
され、また、第２のワイヤ６３の右端部は、右側の取付
板６１に固定された金具６４に一端において連結され、
このワイヤ６３は、回動フレーム４０のワイヤ案内溝４
３を通ってワイヤ案内溝４３の左端側へ導設され、回動
フレーム４０の左端部にビス６６で固定されている。従
って、可動枠１６、つまり、Ｘ方向枠部１６ｃが左方へ
移動駆動されると、回動フレーム４０は、円弧部材４１
の軸心の回りに図４において反時計回り方向へ回動さ
れ、また、Ｘ方向枠部１６ａが右方へ移動駆動される
と、回動フレーム４０は、円弧部材４１の軸心の回りに
時計回り方向へ回動される。尚、回動フレーム４０の回
動角は、Ｘ方向枠部１６ｃの左右方向の移動量に比例す
る。
と、この回動機構６０は、可動枠１６の後端側のＸ方向
枠部１６ｃの上面に左右に所定間隔空けてつまみ付きの
ビス６５ａで固定される左右１対の取付板６１と、両取
付板６１を連結するロッド６２と、１対のワイヤ６３と
を主体に構成されている。第１のワイヤ６３の左端部
は、左側の取付板６１に固定された金具６４に一端にお
いて連結され、このワイヤ６３は、回動フレーム４０の
ワイヤ案内溝４３を通ってワイヤ案内溝４３の右端側へ
導設され、回動フレーム４０の右端部にビス６６で固定
され、また、第２のワイヤ６３の右端部は、右側の取付
板６１に固定された金具６４に一端において連結され、
このワイヤ６３は、回動フレーム４０のワイヤ案内溝４
３を通ってワイヤ案内溝４３の左端側へ導設され、回動
フレーム４０の左端部にビス６６で固定されている。従
って、可動枠１６、つまり、Ｘ方向枠部１６ｃが左方へ
移動駆動されると、回動フレーム４０は、円弧部材４１
の軸心の回りに図４において反時計回り方向へ回動さ
れ、また、Ｘ方向枠部１６ａが右方へ移動駆動される
と、回動フレーム４０は、円弧部材４１の軸心の回りに
時計回り方向へ回動される。尚、回動フレーム４０の回
動角は、Ｘ方向枠部１６ｃの左右方向の移動量に比例す
る。
【００２３】次に、前記連結機構７０について説明する
と、この連結機構７０は、Ｙ軸送り部材２８をベースフ
レーム３０に連結する連結部材７１と、この連結部材７
１に付設され、連結部材７１の基端部をＹ軸送り部材２
８に固定解除可能に固定するクランプ機構７２とを主体
として構成されている。前記連結部材７１は、シリンダ
ベッド６上において、Ｙ軸送り部材２８の下側に配設さ
れている。前記Ｙ軸送り部材２８には、連結部材７１の
基端部を連結する為の所定の取付部７３が形成され、こ
の取付部７３には、図２に示すように、円形穴７４と、
その左端部に連なる小径のＸ方向向きの長穴７５と、円
形穴７４及び長穴７５の両側に形成された１対のＸ方向
向きのスリット７６とが形成してある。
と、この連結機構７０は、Ｙ軸送り部材２８をベースフ
レーム３０に連結する連結部材７１と、この連結部材７
１に付設され、連結部材７１の基端部をＹ軸送り部材２
８に固定解除可能に固定するクランプ機構７２とを主体
として構成されている。前記連結部材７１は、シリンダ
ベッド６上において、Ｙ軸送り部材２８の下側に配設さ
れている。前記Ｙ軸送り部材２８には、連結部材７１の
基端部を連結する為の所定の取付部７３が形成され、こ
の取付部７３には、図２に示すように、円形穴７４と、
その左端部に連なる小径のＸ方向向きの長穴７５と、円
形穴７４及び長穴７５の両側に形成された１対のＸ方向
向きのスリット７６とが形成してある。
【００２４】前記連結部材７１の前端下面には、ベース
フレーム３０のＶフレーム３２の右側の腕部３２ａの上
端に形成されたＸ軸方向向きの係合溝７７に係合される
係合部材７８が固定され、また、連結部材７１の上面に
は、１対のスリット７６に夫々係合する左右１対の位置
決めピン７９が立設されている。前記連結機構７０に設
けられたクランプ機構７２について説明すると、図５に
示すように、クランプ機構７２は、円形穴７４に入る頂
板部８１とこの頂板部８１の下面に連なる立向きの軸部
８２とを有する軸部材８０と、この軸部材８０に前後方
向向きのピン８３にてピン結合されて軸部材８０を連結
部材７１の方へ接近させた固定位置と、固定位置よりも
浮上させた固定解除位置とに切換える操作レバー８４と
で構成されている。前記操作レバー８４の上端部は、湾
曲状に形成され、操作レバー８４を、図５の実線の姿勢
にすると軸部材８０は固定解除位置になり、また、操作
レバー８４を、図５の鎖線の姿勢にすると軸部材８０は
固定位置になる。
フレーム３０のＶフレーム３２の右側の腕部３２ａの上
端に形成されたＸ軸方向向きの係合溝７７に係合される
係合部材７８が固定され、また、連結部材７１の上面に
は、１対のスリット７６に夫々係合する左右１対の位置
決めピン７９が立設されている。前記連結機構７０に設
けられたクランプ機構７２について説明すると、図５に
示すように、クランプ機構７２は、円形穴７４に入る頂
板部８１とこの頂板部８１の下面に連なる立向きの軸部
８２とを有する軸部材８０と、この軸部材８０に前後方
向向きのピン８３にてピン結合されて軸部材８０を連結
部材７１の方へ接近させた固定位置と、固定位置よりも
浮上させた固定解除位置とに切換える操作レバー８４と
で構成されている。前記操作レバー８４の上端部は、湾
曲状に形成され、操作レバー８４を、図５の実線の姿勢
にすると軸部材８０は固定解除位置になり、また、操作
レバー８４を、図５の鎖線の姿勢にすると軸部材８０は
固定位置になる。
【００２５】前記クランプ機構７２により、連結部材７
１の基端部をＹ軸送り部材２８の取付部７３に固定する
場合、軸部材８０を固定解除位置に保持したまま、頂板
部８１を円形穴７４から挿入するとともに、１対の位置
決めピン７９を１対のスリット７６に嵌めた状態におい
て、係合溝７７との係合部材７８との相対移動を介して
連結部材７１を左方へ移動させて、軸部材８０の軸部８
２を長穴７５に係合させてから、操作レバー８４を操作
して軸部材８０を固定位置に切換えると、連結部材７１
がＹ軸送り部材２８の取付部７３に固定される。
１の基端部をＹ軸送り部材２８の取付部７３に固定する
場合、軸部材８０を固定解除位置に保持したまま、頂板
部８１を円形穴７４から挿入するとともに、１対の位置
決めピン７９を１対のスリット７６に嵌めた状態におい
て、係合溝７７との係合部材７８との相対移動を介して
連結部材７１を左方へ移動させて、軸部材８０の軸部８
２を長穴７５に係合させてから、操作レバー８４を操作
して軸部材８０を固定位置に切換えると、連結部材７１
がＹ軸送り部材２８の取付部７３に固定される。
【００２６】次に、以上説明した帽子枠構造の作用につ
いて説明する。前記ベースフレーム３０と回動フレーム
４０と回動機構６０と連結機構７０とは、帽子枠ユニッ
トとしてユニット化されており、この帽子枠ユニットを
刺繍ミシンＭ１〜Ｍ３に装着する場合の装着方法につい
て説明する。まず、案内軸２１を外し、クランプ機構７
２を固定解除し、係合溝７７に対して係合部材７８を所
定距離だけ右方へオフセットさせた状態において、帽子
枠ユニットを前方より移動させていって、案内軸２１を
前方よりベースフレーム３０の枢支筒部３１の枢支孔と
ベッド本体部５の装着穴２２とに挿入してから、固定具
２３により、案内軸２１を固定する。また、溝形部材２
６がキー部材２５に係合した状態となる。クランプ機構
７２の軸部材８０を円形穴７４の直下に位置させてか
ら、クランプ機構７２を上方移動させると、軸部材８０
の頂板部８１が円形穴７４へ挿入され、１対の位置決め
ピン７９が１対のスリット７６に挿入される。
いて説明する。前記ベースフレーム３０と回動フレーム
４０と回動機構６０と連結機構７０とは、帽子枠ユニッ
トとしてユニット化されており、この帽子枠ユニットを
刺繍ミシンＭ１〜Ｍ３に装着する場合の装着方法につい
て説明する。まず、案内軸２１を外し、クランプ機構７
２を固定解除し、係合溝７７に対して係合部材７８を所
定距離だけ右方へオフセットさせた状態において、帽子
枠ユニットを前方より移動させていって、案内軸２１を
前方よりベースフレーム３０の枢支筒部３１の枢支孔と
ベッド本体部５の装着穴２２とに挿入してから、固定具
２３により、案内軸２１を固定する。また、溝形部材２
６がキー部材２５に係合した状態となる。クランプ機構
７２の軸部材８０を円形穴７４の直下に位置させてか
ら、クランプ機構７２を上方移動させると、軸部材８０
の頂板部８１が円形穴７４へ挿入され、１対の位置決め
ピン７９が１対のスリット７６に挿入される。
【００２７】次に、連結部材７１を所定距離だけ左方へ
移動させると、軸部材８０の軸部８２が長穴７５に係合
するので、次に、操作レバー８４を操作して軸部材８０
を固定位置に切換えると、連結部材７１がＹ軸送り部材
２８に強固に固定され、連結部材７１とベースフレーム
３０とは、係合溝７７と係合部材７８との係合を介して
Ｙ軸方向に駆動力伝達可能になる。次に、回動機構６０
の１対の板部材６１を位置決めピン６５にてＸ方向枠部
１６ｃの上面に位置決めしてから、ビス６５ａにより、
１対の板部材６１をＸ方向枠部１６ｃの上面に固定す
る。前記帽子枠ユニットを取り外す場合には、以上の装
着の場合と略逆の手順にて簡単に取り外すことができ
る。
移動させると、軸部材８０の軸部８２が長穴７５に係合
するので、次に、操作レバー８４を操作して軸部材８０
を固定位置に切換えると、連結部材７１がＹ軸送り部材
２８に強固に固定され、連結部材７１とベースフレーム
３０とは、係合溝７７と係合部材７８との係合を介して
Ｙ軸方向に駆動力伝達可能になる。次に、回動機構６０
の１対の板部材６１を位置決めピン６５にてＸ方向枠部
１６ｃの上面に位置決めしてから、ビス６５ａにより、
１対の板部材６１をＸ方向枠部１６ｃの上面に固定す
る。前記帽子枠ユニットを取り外す場合には、以上の装
着の場合と略逆の手順にて簡単に取り外すことができ
る。
【００２８】このように、１対の板部材６１をＸ方向枠
部１６ｃに固定する１対のビス６５ａを装着する以外
は、全くビスやボルトを着脱することなく、帽子枠ユニ
ットを刺繍ミシンＭ１〜Ｍ３に着脱することができる。
但し、固定具２３の回動操作は必要である。特に、帽子
枠ユニットを１本の案内軸２１のみで案内し且つ支持す
る構造にしたため、帽子枠ユニットを案内支持する構造
が簡単化し、その結果帽子枠ユニットの着脱が簡単化し
た。しかも、連結機構７０にクランプ機構７２を設け
て、連結部材７１とＹ軸送り部材２８との固定と固定解
除とを簡単に行えるように構成したので、工具を使わず
に固定と固定解除とが可能になった。
部１６ｃに固定する１対のビス６５ａを装着する以外
は、全くビスやボルトを着脱することなく、帽子枠ユニ
ットを刺繍ミシンＭ１〜Ｍ３に着脱することができる。
但し、固定具２３の回動操作は必要である。特に、帽子
枠ユニットを１本の案内軸２１のみで案内し且つ支持す
る構造にしたため、帽子枠ユニットを案内支持する構造
が簡単化し、その結果帽子枠ユニットの着脱が簡単化し
た。しかも、連結機構７０にクランプ機構７２を設け
て、連結部材７１とＹ軸送り部材２８との固定と固定解
除とを簡単に行えるように構成したので、工具を使わず
に固定と固定解除とが可能になった。
【００２９】尚、前記実施例の２本のワイヤ６３の代わ
りに、１本の連続したワイヤを、左側の板部材６１、右
側のビス６６、左側のビス６６、右側の板部材６１の順
に掛け回した構成にしてもよい。また、前記実施例で
は、外側のローラ部材３３を偏心軸に枢支して、その外
側のローラ部材３３の配置位置を内側のローラ部材３３
に対して微調節できるようにしたが、その内，外いずれ
のローラ部材３３も偏心軸に枢支して、それぞれ配置位
置を微調節できるようにしてもよく、このようにすれ
ば、案内軸２１の位置を変更することなく、回動フレー
ム４０の位置を上下，左右に微調節することができる。
尚、本発明の技術的思想の範囲内において、前記実施例
の各部の機構に、既存の技術や当業者に自明の技術に基
いて種々の変更を加えることもあり得る。
りに、１本の連続したワイヤを、左側の板部材６１、右
側のビス６６、左側のビス６６、右側の板部材６１の順
に掛け回した構成にしてもよい。また、前記実施例で
は、外側のローラ部材３３を偏心軸に枢支して、その外
側のローラ部材３３の配置位置を内側のローラ部材３３
に対して微調節できるようにしたが、その内，外いずれ
のローラ部材３３も偏心軸に枢支して、それぞれ配置位
置を微調節できるようにしてもよく、このようにすれ
ば、案内軸２１の位置を変更することなく、回動フレー
ム４０の位置を上下，左右に微調節することができる。
尚、本発明の技術的思想の範囲内において、前記実施例
の各部の機構に、既存の技術や当業者に自明の技術に基
いて種々の変更を加えることもあり得る。
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１の刺繍ミ
シン用帽子枠構造によれば、シリンダベッドに着脱可能
に装着した案内軸に、ベースフレームと回動フレームと
帽子枠とを支持させたので、案内軸を着脱することで、
帽子枠構造を簡単に着脱できるようになること、帽子枠
構造をシリンダベッド側部材にＹ軸方向移動自在に案内
支持する構造が簡単化すること、等の効果が得られる。
請求項２では、ベースフレームをＹ軸送り部材に連結す
る連結部材と、この連結部材の基端部をＹ軸送り部材の
取付部に固定解除可能に固定するクランプ機構を設けた
ので、クランプ機構により、Ｙ軸送り部材と連結部材と
の連結／連結解除とを簡単に行うことができる。
シン用帽子枠構造によれば、シリンダベッドに着脱可能
に装着した案内軸に、ベースフレームと回動フレームと
帽子枠とを支持させたので、案内軸を着脱することで、
帽子枠構造を簡単に着脱できるようになること、帽子枠
構造をシリンダベッド側部材にＹ軸方向移動自在に案内
支持する構造が簡単化すること、等の効果が得られる。
請求項２では、ベースフレームをＹ軸送り部材に連結す
る連結部材と、この連結部材の基端部をＹ軸送り部材の
取付部に固定解除可能に固定するクランプ機構を設けた
ので、クランプ機構により、Ｙ軸送り部材と連結部材と
の連結／連結解除とを簡単に行うことができる。
【００３１】請求項３では、Ｙ軸送り部材に、円形穴と
長穴とからなる取付部を形成し、また、円形穴から入る
頂板部と長穴に入る立向きの軸部とを有する軸部材と、
操作レバーとからなるクランプ機構を連結部材に設けた
ことにより、Ｙ軸送り部材と連結部材との連結／連結解
除を簡単にワンタッチにて行うことができる。請求項４
では、前記ベースフレームに、回動フレームをＹ軸と平
行な軸回りに回動自在に支持する複数組のローラ部材を
設けるので、回動フレームの回動が円滑化する。
長穴とからなる取付部を形成し、また、円形穴から入る
頂板部と長穴に入る立向きの軸部とを有する軸部材と、
操作レバーとからなるクランプ機構を連結部材に設けた
ことにより、Ｙ軸送り部材と連結部材との連結／連結解
除を簡単にワンタッチにて行うことができる。請求項４
では、前記ベースフレームに、回動フレームをＹ軸と平
行な軸回りに回動自在に支持する複数組のローラ部材を
設けるので、回動フレームの回動が円滑化する。
【図１】実施例に係る多頭式刺繍機の全体斜視図であ
る。
る。
【図２】図１の刺繍ミシンに装着した帽子枠構造の平面
図である。
図である。
【図３】図２の帽子枠構造の側面図である。
【図４】図２の帽子枠構造の正面図である。
【図５】前記帽子枠構造の連結部材とクランプ機構の正
面図である。
面図である。
Ｍ１〜Ｍ３ 刺繍ミシン ３ アーム部 ５ ベッド本体部 ６ シリンダベッド ２０ 帽子枠構造 ２１ 案内軸 ２８ Ｙ軸送り部材 ３０ ベースフレーム ３３ ローラ部材 ４０ 回動フレーム ５０ 帽子枠 ７０ 連結機構 ７１ 連結部材 ７２ クランプ機構 ７３ 取付部 ７４ 円形穴 ７５ 長穴 ８０ 軸部材 ８１ 頂板部 ８２ 軸部 ８４ 操作レバー
Claims (4)
- 【請求項１】 刺繍ミシン用帽子枠構造において、 刺繍ミシンのアームと平行にＹ軸方向へ延びた案内軸
と、この案内軸にＹ軸方向へのみ移動自在に案内され且
つ支持された帽子枠用ベースフレームと、このベースフ
レームにＹ軸と平行な軸回りに回動自在に装着される帽
子枠セット用の回動フレームと、この回動フレームに着
脱自在に装着される帽子枠とを備え、 前記案内軸は、シリンダベッド側部材に着脱可能に装着
されたことを特徴とする刺繍ミシン用帽子枠構造。 - 【請求項２】 前記刺繍ミシンのＹ軸方向へ移動駆動さ
れるＹ軸送り部材にベースフレームを連結する為の連結
部材であって、Ｙ軸送り部材の下面側に配設され且つ先
端部がベースフレームに連結された連結部材と、 前記連結部材に付設され、Ｙ軸送り部材に形成された所
定の取付部に、連結部材の基端部を固定解除可能に固定
できるクランプ機構と、 を備えたことを特徴とする請求項１に記載の刺繍ミシン
用帽子枠構造。 - 【請求項３】 前記所定の取付部は、円形穴と、この円
形穴に連なる円形穴よりも小径の長穴とを備え、 前記クランプ機構は、前記円形穴から入る頂板部と前記
長穴に入る立向きの軸部とを有する軸部材と、この軸部
材を連結部材側へ駆動した固定位置と固定位置よりも浮
上させた固定解除位置とに切り換える操作レバーとを備
えたことを特徴とする請求項２に記載の刺繍ミシン用帽
子枠構造。 - 【請求項４】 前記ベースフレームには、回動フレーム
をＹ軸と平行な軸回りに回動自在に支持する複数組のロ
ーラ部材が設けられたことを特徴とする請求項１に記載
の刺繍ミシン用帽子枠構造。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5123527A JP2958945B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 刺繍ミシン用帽子枠構造 |
| US08/228,719 US5415116A (en) | 1993-04-27 | 1994-04-18 | Headgear holding apparatus including a detachable guide member |
| CN94104950.7A CN1040240C (zh) | 1993-04-27 | 1994-04-27 | 帽件保持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5123527A JP2958945B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 刺繍ミシン用帽子枠構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06313259A JPH06313259A (ja) | 1994-11-08 |
| JP2958945B2 true JP2958945B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=14862824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5123527A Expired - Fee Related JP2958945B2 (ja) | 1993-04-27 | 1993-04-27 | 刺繍ミシン用帽子枠構造 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5415116A (ja) |
| JP (1) | JP2958945B2 (ja) |
| CN (1) | CN1040240C (ja) |
Families Citing this family (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5501163A (en) * | 1991-11-21 | 1996-03-26 | Zks-Stickmaschinen Gesellschat Mit Beschrankter Haftung | System for holding a tubular workpiece in an embroidery machine |
| US5553560A (en) * | 1993-10-08 | 1996-09-10 | Tokai Kogyo Mishin Kabushiki Kaisha | Sewing machine and work fabric holder device thereof |
| US5598797A (en) * | 1994-07-20 | 1997-02-04 | Patterson; Dennis W. | Hat embroidery positioning device and method |
| US5701831A (en) | 1995-02-27 | 1997-12-30 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Headgear holder for use with sewing machine |
| JP3285310B2 (ja) * | 1996-05-13 | 2002-05-27 | ブラザー工業株式会社 | 多頭式縫製装置の布保持枠取付け構造 |
| US5832853A (en) * | 1997-02-27 | 1998-11-10 | Melco Industries, Inc. | Cap embroidery apparatus and method |
| AT2208U1 (de) * | 1997-07-03 | 1998-06-25 | Girardelli Dagobert | Kappenhalterung für eine kappenstickmaschine |
| US6119609A (en) * | 1997-07-08 | 2000-09-19 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Headgear holding apparatus and process of forming an embroidery on headgear |
| JP2002129461A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-05-09 | Brother Ind Ltd | ミシンの帽子枠装置 |
| KR200315363Y1 (ko) * | 2003-03-13 | 2003-06-02 | 썬스타 특수정밀 주식회사 | 자수기용 모자 보유장치 |
| US6782836B1 (en) | 2003-07-15 | 2004-08-31 | Allan Hales | Embroidery machine with a cap bill support device |
| CH702068A1 (de) * | 2009-10-26 | 2011-04-29 | Laesser Ag | Mehrkopf-Mehrnadel-Stickmaschine und Spannrahmen dafür. |
| CH702330A1 (de) * | 2009-12-02 | 2011-06-15 | Laesser Ag | Mehrkopf-Mehrnadel-Stickmaschine und Unterfadeneinheit für Mehrkopf-Mehrnadel-Stickmaschine. |
| CN104695148B (zh) * | 2015-03-24 | 2017-12-22 | 宁波高新区零零七工业设计有限公司 | 绷框向量运动式绣花机 |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3448707A (en) * | 1967-12-11 | 1969-06-10 | K S Asani | Device for measuring,sewing and cutting endless bands |
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