JP3169043B2 - ミシン用帽子枠 - Google Patents
ミシン用帽子枠Info
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- JP3169043B2 JP3169043B2 JP06476995A JP6476995A JP3169043B2 JP 3169043 B2 JP3169043 B2 JP 3169043B2 JP 06476995 A JP06476995 A JP 06476995A JP 6476995 A JP6476995 A JP 6476995A JP 3169043 B2 JP3169043 B2 JP 3169043B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシン用帽子枠に関
し、特に帽子の庇の基部の外面側を押える細い押え枠部
がズレないように付勢するように構成したものに関す
る。
し、特に帽子の庇の基部の外面側を押える細い押え枠部
がズレないように付勢するように構成したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数色の刺繍糸で刺繍できる多針
式刺繍ミシンにおいては、被縫製布は刺繍枠にセットさ
れ、その刺繍枠をX軸方向とY軸方向(刺繍ミシンのア
ーム部と平行な方向)とに独立に駆動される可動枠に取
付けた状態で、刺繍縫製が実行される。ところで、帽子
の前面に刺繍縫製する為に、刺繍ミシンのX軸駆動機構
とY軸駆動機構とに連結された帽子枠装置が使用され
る。
式刺繍ミシンにおいては、被縫製布は刺繍枠にセットさ
れ、その刺繍枠をX軸方向とY軸方向(刺繍ミシンのア
ーム部と平行な方向)とに独立に駆動される可動枠に取
付けた状態で、刺繍縫製が実行される。ところで、帽子
の前面に刺繍縫製する為に、刺繍ミシンのX軸駆動機構
とY軸駆動機構とに連結された帽子枠装置が使用され
る。
【0003】この帽子枠装置は、帽子枠駆動部と、帽子
を装着した状態で帽子枠駆動部に着脱自在に装着される
帽子枠とからなる。帽子枠駆動部は、一般に、Y軸方向
に駆動されるベースフレームと、このベースフレームに
回動自在に支持されてY軸と平行な軸回りに回動駆動さ
れる回動フレームとから構成されるが、ベースフレーム
を省略し、回動フレームと帽子枠とを案内軸にてベッド
本体部に支持した構造のものも実用化されている。
を装着した状態で帽子枠駆動部に着脱自在に装着される
帽子枠とからなる。帽子枠駆動部は、一般に、Y軸方向
に駆動されるベースフレームと、このベースフレームに
回動自在に支持されてY軸と平行な軸回りに回動駆動さ
れる回動フレームとから構成されるが、ベースフレーム
を省略し、回動フレームと帽子枠とを案内軸にてベッド
本体部に支持した構造のものも実用化されている。
【0004】例えば、特開平6−257057号公報に
も記載されているように、前記帽子枠は、帽子枠駆動部
の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付け枠部を含
み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットする為の帽子
枠本体と、この帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着脱
自在に固定される押え枠部材とからなる。前記帽子枠本
体としては種々の形状のものがあるが、帽子の少なくと
も正面部に刺繍縫製を施す関係上、帽子の開口側環状部
分及びその内側の汗取り部であって外側へ展開された汗
取り部を外嵌装着可能で、帽子の刺繍領域の外周側4辺
を支持可能に構成され、押え枠部材は、帽子枠本体の外
側から帽子を挟んで帽子の刺繍領域の外周側4辺を押え
得るように構成されている。
も記載されているように、前記帽子枠は、帽子枠駆動部
の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付け枠部を含
み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットする為の帽子
枠本体と、この帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着脱
自在に固定される押え枠部材とからなる。前記帽子枠本
体としては種々の形状のものがあるが、帽子の少なくと
も正面部に刺繍縫製を施す関係上、帽子の開口側環状部
分及びその内側の汗取り部であって外側へ展開された汗
取り部を外嵌装着可能で、帽子の刺繍領域の外周側4辺
を支持可能に構成され、押え枠部材は、帽子枠本体の外
側から帽子を挟んで帽子の刺繍領域の外周側4辺を押え
得るように構成されている。
【0005】ここで、最近では帽子の正面部に加えて左
右の側面部にも刺繍を施す要請があり、この場合、帽子
の刺繍領域の外周側4辺を保持する構造の帽子枠を採用
することは難しくなり、帽子の開口側環状部と外側へ展
開した汗取り部とを帽子枠で保持し、帽子枠の何らかの
保形部材を帽子の内側へ突入させて帽子の刺繍領域の布
部材を緩みのない状態に張る為に、帽子の開口側環状部
分のうちの庇の基端部近傍部を、帽子枠本体と、押え枠
部材の庇外側押え枠部とで挟持して固定する必要があ
る。その押え枠部材の庇外側押え枠部は、庇の基端部外
面から刺繍領域へ突出しないように、狭い幅の剛性の乏
しい構造になっている。
右の側面部にも刺繍を施す要請があり、この場合、帽子
の刺繍領域の外周側4辺を保持する構造の帽子枠を採用
することは難しくなり、帽子の開口側環状部と外側へ展
開した汗取り部とを帽子枠で保持し、帽子枠の何らかの
保形部材を帽子の内側へ突入させて帽子の刺繍領域の布
部材を緩みのない状態に張る為に、帽子の開口側環状部
分のうちの庇の基端部近傍部を、帽子枠本体と、押え枠
部材の庇外側押え枠部とで挟持して固定する必要があ
る。その押え枠部材の庇外側押え枠部は、庇の基端部外
面から刺繍領域へ突出しないように、狭い幅の剛性の乏
しい構造になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
に帽子の正面部と左右両側面部に刺繍を施こし得る帽子
枠の場合、押え枠部材の庇外側押え枠部が刺繍領域の外
縁に位置し、その内面側は帽子枠本体で支持されるが、
庇外側押え枠部の内面側の庇と反対側近傍部位は帽子枠
本体で支持されていないため、また、庇の基端部と帽子
の縫目とが重なる部位では帽子の布部材が外側へ膨らみ
易いため、また、帽子の布部材が保形部材により前方へ
引っ張られるため、庇外側押え枠部が、庇と反対方向
(刺繍領域側)へ逃げ易くなる。
に帽子の正面部と左右両側面部に刺繍を施こし得る帽子
枠の場合、押え枠部材の庇外側押え枠部が刺繍領域の外
縁に位置し、その内面側は帽子枠本体で支持されるが、
庇外側押え枠部の内面側の庇と反対側近傍部位は帽子枠
本体で支持されていないため、また、庇の基端部と帽子
の縫目とが重なる部位では帽子の布部材が外側へ膨らみ
易いため、また、帽子の布部材が保形部材により前方へ
引っ張られるため、庇外側押え枠部が、庇と反対方向
(刺繍領域側)へ逃げ易くなる。
【0007】それ故、帽子を帽子枠にセットする作業の
作業能率が低下すること、刺繍縫製中に庇外側押え枠部
が庇と反対方向へズレ動くと、縫針と干渉して縫針が損
傷する虞があること、庇外側押え枠部が庇と反対方向へ
ズレ動くのを許容するか或いは庇外側押え枠部の幅を大
きく形成すると帽子の正面の刺繍領域が狭くなること、
等の問題がある。本発明の目的は、庇外側押え枠部が刺
繍領域側へズレ動くのを確実に防止し得るようなミシン
用帽子枠を提供することである。
作業能率が低下すること、刺繍縫製中に庇外側押え枠部
が庇と反対方向へズレ動くと、縫針と干渉して縫針が損
傷する虞があること、庇外側押え枠部が庇と反対方向へ
ズレ動くのを許容するか或いは庇外側押え枠部の幅を大
きく形成すると帽子の正面の刺繍領域が狭くなること、
等の問題がある。本発明の目的は、庇外側押え枠部が刺
繍領域側へズレ動くのを確実に防止し得るようなミシン
用帽子枠を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシン用帽子
枠は、ミシン用帽子枠装置の、帽子の正面部及び左右両
側部に刺繍が可能なミシン用帽子枠であって、帽子枠装
置の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付け枠部を
含み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットする為の帽
子枠本体と、この帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着
脱自在に固定される押え枠部材と、この押え枠部材のう
ちの帽子の庇の基端部近傍の外面側を押える押え枠部を
庇側へ弾性付勢する付勢手段とを備えたものである。
枠は、ミシン用帽子枠装置の、帽子の正面部及び左右両
側部に刺繍が可能なミシン用帽子枠であって、帽子枠装
置の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付け枠部を
含み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットする為の帽
子枠本体と、この帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着
脱自在に固定される押え枠部材と、この押え枠部材のう
ちの帽子の庇の基端部近傍の外面側を押える押え枠部を
庇側へ弾性付勢する付勢手段とを備えたものである。
【0009】請求項2のミシン用帽子枠は、請求項1の
発明において、前記帽子枠本体に、帽子の庇の基端部の
内面側中央部を、前記付勢手段の付勢力の作用方向と反
対方向から受け止める受け止め部材を設けたものであ
る。請求項3のミシン用帽子枠は、請求項2の発明にお
いて、前記付勢手段が、弾性的に伸縮する可撓性のある
紐状部材からなるものである。請求項4のミシン用帽子
枠は、請求項3の発明において、前記紐状部材が、ゴム
紐からなるものである。
発明において、前記帽子枠本体に、帽子の庇の基端部の
内面側中央部を、前記付勢手段の付勢力の作用方向と反
対方向から受け止める受け止め部材を設けたものであ
る。請求項3のミシン用帽子枠は、請求項2の発明にお
いて、前記付勢手段が、弾性的に伸縮する可撓性のある
紐状部材からなるものである。請求項4のミシン用帽子
枠は、請求項3の発明において、前記紐状部材が、ゴム
紐からなるものである。
【0010】
【作用】請求項1のミシン用帽子枠においては、帽子の
正面部及び左右両側部に刺繍が可能なミシン用帽子枠
は、帽子枠本体と押え枠部材と付勢手段とを備え、帽子
枠本体は、帽子枠装置の回動フレームに取付ける為の湾
曲状の取付け枠部を含み、この帽子枠本体には、帽子の
開口側環状部分が外嵌状にセットされる。押え枠部材
は、帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着脱自在に固定
され、付勢手段は、押え枠部材のうちの帽子の庇の基端
部近傍の外面側を押える押え枠部を庇側へ弾性付勢す
る。
正面部及び左右両側部に刺繍が可能なミシン用帽子枠
は、帽子枠本体と押え枠部材と付勢手段とを備え、帽子
枠本体は、帽子枠装置の回動フレームに取付ける為の湾
曲状の取付け枠部を含み、この帽子枠本体には、帽子の
開口側環状部分が外嵌状にセットされる。押え枠部材
は、帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着脱自在に固定
され、付勢手段は、押え枠部材のうちの帽子の庇の基端
部近傍の外面側を押える押え枠部を庇側へ弾性付勢す
る。
【0011】請求項2のミシン用帽子枠においては、請
求項1と同様の作用を奏するが、帽子枠本体に設けられ
た受け止め部材は、帽子の庇の基端部の内面側中央部
を、付勢手段の付勢力の作用方向と反対方向から受け止
める。請求項3のミシン用帽子枠においては、請求項2
と同様の作用を奏するが、前記付勢手段が、弾性的に伸
縮する可撓性のある紐状部材からなるので、スペースを
取らず、簡単な構造となる。請求項4のミシン用帽子枠
においては、請求項3と同様の作用を奏するが、前記紐
状部材がゴム紐からなるので、製作コスト的に有利であ
る。
求項1と同様の作用を奏するが、帽子枠本体に設けられ
た受け止め部材は、帽子の庇の基端部の内面側中央部
を、付勢手段の付勢力の作用方向と反対方向から受け止
める。請求項3のミシン用帽子枠においては、請求項2
と同様の作用を奏するが、前記付勢手段が、弾性的に伸
縮する可撓性のある紐状部材からなるので、スペースを
取らず、簡単な構造となる。請求項4のミシン用帽子枠
においては、請求項3と同様の作用を奏するが、前記紐
状部材がゴム紐からなるので、製作コスト的に有利であ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、多頭式刺繍機の多針式刺繍ミシ
ンで帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置に本発明を適用し
た場合の一例である。多頭式刺繍機SMにおいては、図
1に示すように、左右方向(X軸方向)に延びる刺繍機
ベースフレーム1の上面の後部側に、左右方向に延びる
略矩形状のミシン支持板2が配設され、このミシン支持
板2上に3台の同一構造の多針式刺繍ミシンM1〜M3
が左右に並べて並設されている。
説明する。本実施例は、多頭式刺繍機の多針式刺繍ミシ
ンで帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置に本発明を適用し
た場合の一例である。多頭式刺繍機SMにおいては、図
1に示すように、左右方向(X軸方向)に延びる刺繍機
ベースフレーム1の上面の後部側に、左右方向に延びる
略矩形状のミシン支持板2が配設され、このミシン支持
板2上に3台の同一構造の多針式刺繍ミシンM1〜M3
が左右に並べて並設されている。
【0013】これら刺繍ミシンM1〜M3の各々におい
て、そのアーム部3の前端部には、12本の針棒を上下
動可能に支持し、12個の天秤9を揺動可能に支持する
針棒ケース7が、水平に左右方向移動可能に夫々支持さ
れている。一方、アーム部3には脚柱部4が連なり、脚
柱部4の下端部に連なるベッド本体部5は、ミシン支持
板2上に固定され、ベッド本体部5の前端部からシリン
ダベッド6が前方に延び、シリンダベッド6の先端部
(前端部)には糸輪捕捉器等が設けられている。
て、そのアーム部3の前端部には、12本の針棒を上下
動可能に支持し、12個の天秤9を揺動可能に支持する
針棒ケース7が、水平に左右方向移動可能に夫々支持さ
れている。一方、アーム部3には脚柱部4が連なり、脚
柱部4の下端部に連なるベッド本体部5は、ミシン支持
板2上に固定され、ベッド本体部5の前端部からシリン
ダベッド6が前方に延び、シリンダベッド6の先端部
(前端部)には糸輪捕捉器等が設けられている。
【0014】図1に示すように、各針棒の下端部には縫
針8が取付けられ、12本の縫針8には、糸立台10の
12個の糸立て11から12色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース7を左右方向に移動させて、所望の1つ
の縫針8をシリンダベッド6の先端部の針穴12(図2
参照)に対向する縫製位置に切換えることで、針棒の1
つが選択されると、その針棒とそれに連結された天秤9
のみが上下に駆動され、その針棒の縫針8と糸輪捕捉器
との協働により選択された色の刺繍糸で刺繍縫目が形成
される。前記針棒や天秤9を上下動させる上軸と糸輪捕
捉器を回転させる下軸は、ミシンモータに連結されたV
ベルト17により回転駆動される駆動軸18により駆動
される。
針8が取付けられ、12本の縫針8には、糸立台10の
12個の糸立て11から12色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース7を左右方向に移動させて、所望の1つ
の縫針8をシリンダベッド6の先端部の針穴12(図2
参照)に対向する縫製位置に切換えることで、針棒の1
つが選択されると、その針棒とそれに連結された天秤9
のみが上下に駆動され、その針棒の縫針8と糸輪捕捉器
との協働により選択された色の刺繍糸で刺繍縫目が形成
される。前記針棒や天秤9を上下動させる上軸と糸輪捕
捉器を回転させる下軸は、ミシンモータに連結されたV
ベルト17により回転駆動される駆動軸18により駆動
される。
【0015】前記ミシン支持板2の前側には、シリンダ
ベッド6の上面と同一高さまで上昇可能な作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13と、作業用
テーブル13の左右両側に設けられた1対の補助テーブ
ル14,15とに亙って、左右方向に延びる可動枠16
が載置されている。この可動枠16の右端部の駆動枠部
16aがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向に移動
駆動され、可動枠16の左端部の駆動枠部16bと駆動
枠部16aとがY軸駆動機構(図示略)により同時にY
軸方向(前後方向)に移動駆動される。こうして、可動
枠16はX軸駆動機構とY軸駆動機構によりテーブル1
3〜15上をX軸方向とY軸方向とに独立に移動駆動さ
れる。
ベッド6の上面と同一高さまで上昇可能な作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13と、作業用
テーブル13の左右両側に設けられた1対の補助テーブ
ル14,15とに亙って、左右方向に延びる可動枠16
が載置されている。この可動枠16の右端部の駆動枠部
16aがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向に移動
駆動され、可動枠16の左端部の駆動枠部16bと駆動
枠部16aとがY軸駆動機構(図示略)により同時にY
軸方向(前後方向)に移動駆動される。こうして、可動
枠16はX軸駆動機構とY軸駆動機構によりテーブル1
3〜15上をX軸方向とY軸方向とに独立に移動駆動さ
れる。
【0016】次に、各刺繍ミシンに取付けられる帽子枠
装置について説明する。この帽子枠装置20は、帽子の
正面部及び左右両側部に刺繍縫製が可能なものであり、
その為の種々工夫が施されている。図2〜図5に示すよ
うに、帽子枠装置20は、Y軸方向に延びる案内軸21
と、この案内軸21にY軸方向に移動自在に装着される
ベースフレーム30と、このベースフレーム30の案内
軸21回りの回動を規制する回動規制機構24と、ベー
スフレーム30に案内軸21と平行な軸心回りに回動自
在に装着される回動フレーム40と、この回動フレーム
40に着脱自在に装着される帽子枠80であって予め外
部の準備ステーションにおいて帽子が装着される帽子枠
80と、回動フレーム40と帽子枠80とを回動させる
回動機構50、可動枠16の後端側のX方向枠部16c
の下側に配設され且つY軸駆動機構によりY軸方向にの
み移動駆動されるY軸送り部材28に、ベースフレーム
30を作動的に連結する連結機構60、等で構成されて
いる。
装置について説明する。この帽子枠装置20は、帽子の
正面部及び左右両側部に刺繍縫製が可能なものであり、
その為の種々工夫が施されている。図2〜図5に示すよ
うに、帽子枠装置20は、Y軸方向に延びる案内軸21
と、この案内軸21にY軸方向に移動自在に装着される
ベースフレーム30と、このベースフレーム30の案内
軸21回りの回動を規制する回動規制機構24と、ベー
スフレーム30に案内軸21と平行な軸心回りに回動自
在に装着される回動フレーム40と、この回動フレーム
40に着脱自在に装着される帽子枠80であって予め外
部の準備ステーションにおいて帽子が装着される帽子枠
80と、回動フレーム40と帽子枠80とを回動させる
回動機構50、可動枠16の後端側のX方向枠部16c
の下側に配設され且つY軸駆動機構によりY軸方向にの
み移動駆動されるY軸送り部材28に、ベースフレーム
30を作動的に連結する連結機構60、等で構成されて
いる。
【0017】前記案内軸21は、シリンダベッド6の基
端側のベット本体部5に形成されたY軸方向向きの水平
な装着穴22に前方より着脱自在に装着され、固定具2
3で固定解除可能にベッド本体部5に固定される。前記
ベースフレーム30の下部には、案内軸21に摺動自在
に外嵌される枢支筒部31が形成され、ベースフレーム
30には、正面視Y形をなす3つの腕部30a,30
a,30bが形成され、上側の1対の腕部30aの上端
部には、夫々、回動フレーム40を内側と外側とから回
動自在に支持する1対のローラ部材32,33が設けら
れている。但し、外側のローラ部材33は、偏心機構を
介して、内側のローラ部材32に対して半径方向へ位置
調節可能である。側面視略L形の係止部材34は、ロー
ラ部材32,33の軸部材を介して1対の腕部30aに
固定されている。
端側のベット本体部5に形成されたY軸方向向きの水平
な装着穴22に前方より着脱自在に装着され、固定具2
3で固定解除可能にベッド本体部5に固定される。前記
ベースフレーム30の下部には、案内軸21に摺動自在
に外嵌される枢支筒部31が形成され、ベースフレーム
30には、正面視Y形をなす3つの腕部30a,30
a,30bが形成され、上側の1対の腕部30aの上端
部には、夫々、回動フレーム40を内側と外側とから回
動自在に支持する1対のローラ部材32,33が設けら
れている。但し、外側のローラ部材33は、偏心機構を
介して、内側のローラ部材32に対して半径方向へ位置
調節可能である。側面視略L形の係止部材34は、ロー
ラ部材32,33の軸部材を介して1対の腕部30aに
固定されている。
【0018】次に、回動規制機構24について説明す
る。シリンダベッド6の下面には、Y軸方向に延びるキ
ー部材25が固定され、ベースフレーム30には、キー
部材25に前後方向に摺動自在に係合してベースフレー
ム30の回動を規制する溝形部材26が固定され、ベー
スフレーム30は、Y軸と平行な軸心回りに回動しない
ように規制され、案内軸21に沿ってY軸方向にのみ移
動自在である。
る。シリンダベッド6の下面には、Y軸方向に延びるキ
ー部材25が固定され、ベースフレーム30には、キー
部材25に前後方向に摺動自在に係合してベースフレー
ム30の回動を規制する溝形部材26が固定され、ベー
スフレーム30は、Y軸と平行な軸心回りに回動しない
ように規制され、案内軸21に沿ってY軸方向にのみ移
動自在である。
【0019】次に、回動フレーム40について説明す
る。回動フレーム40には、断面円形の環状部41と、
環状部41の上半部から前方へ所定長さ延びる断面半円
弧状の帽子枠支持部42とが設けられ、環状部41の外
周部には、ローラ部材33のうちの外側のローラ部材3
3が嵌まって転動するローラ溝43が形成され、環状部
41の外周部には、回動機構50のワイヤ53を導くワ
イヤ案内部44が形成されている。環状部41の中央の
最下部は、ベースフレーム30の下側腕部32bの下端
のガイド部34に摺動自在に係合して案内され、環状部
41の外周部には、帽子枠支持部42に外嵌状に装着さ
れる帽子枠80の係合穴88に係合して帽子枠80を回
動フレーム40に着脱自在に保持する4つの係合ローラ
45が、バネ部材で弾性付勢して設けられている。
る。回動フレーム40には、断面円形の環状部41と、
環状部41の上半部から前方へ所定長さ延びる断面半円
弧状の帽子枠支持部42とが設けられ、環状部41の外
周部には、ローラ部材33のうちの外側のローラ部材3
3が嵌まって転動するローラ溝43が形成され、環状部
41の外周部には、回動機構50のワイヤ53を導くワ
イヤ案内部44が形成されている。環状部41の中央の
最下部は、ベースフレーム30の下側腕部32bの下端
のガイド部34に摺動自在に係合して案内され、環状部
41の外周部には、帽子枠支持部42に外嵌状に装着さ
れる帽子枠80の係合穴88に係合して帽子枠80を回
動フレーム40に着脱自在に保持する4つの係合ローラ
45が、バネ部材で弾性付勢して設けられている。
【0020】次に、回動機構50について説明する。こ
の回動機構50は、可動枠16の後端側のX方向枠部1
6cの上面に左右に所定間隔空けて固定される左右1対
の取付板51と、両取付板51を連結するロッド52
と、1本のワイヤ53とを主体に構成されている。各取
付板51は2本のビス54とつまみ付きビス55とで固
定される。ワイヤ53の左端部は、左側の取付板51に
固定された金具56に連結され、このワイヤ53は、回
動フレーム40のワイヤ案内部44に沿って上側から時
計回り方向に1周して右側の取付板51に固定された金
具56に連結されている。尚、ワイヤ53の1個所を回
動フレーム40の下部に固着してもよい。
の回動機構50は、可動枠16の後端側のX方向枠部1
6cの上面に左右に所定間隔空けて固定される左右1対
の取付板51と、両取付板51を連結するロッド52
と、1本のワイヤ53とを主体に構成されている。各取
付板51は2本のビス54とつまみ付きビス55とで固
定される。ワイヤ53の左端部は、左側の取付板51に
固定された金具56に連結され、このワイヤ53は、回
動フレーム40のワイヤ案内部44に沿って上側から時
計回り方向に1周して右側の取付板51に固定された金
具56に連結されている。尚、ワイヤ53の1個所を回
動フレーム40の下部に固着してもよい。
【0021】従って、可動枠16と共にX方向枠部16
cが左方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、環
状部41の軸心の回りに図5において反時計回り方向へ
中立位置から約140度回動され、また、X方向枠部1
6cが右方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、
環状部41の軸心の回りに時計回り方向へ中立位置から
約140度回動される。尚、回動フレーム40の回動角
は、X方向枠部16cの左右方向の移動量に比例する。
cが左方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、環
状部41の軸心の回りに図5において反時計回り方向へ
中立位置から約140度回動され、また、X方向枠部1
6cが右方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、
環状部41の軸心の回りに時計回り方向へ中立位置から
約140度回動される。尚、回動フレーム40の回動角
は、X方向枠部16cの左右方向の移動量に比例する。
【0022】次に、連結機構60について説明する。図
3、図4、図6に示すように、連結機構60は、Y軸送
り部材28をベースフレーム30に連結する連結部材6
1と、この連結部材61に付設され、連結部材61をY
軸送り部材28に固定解除可能に固定するクランプ62
とを主体として構成されている。前記Y軸送り部材28
には、図3に示すように、長穴63付きの円形穴64
と、1対のX軸方向向きのスリット65とが形成してあ
る。連結部材61の前端下面には、ベースフレーム30
の右側の腕部30aの上端に形成されたX軸方向向きの
係合溝66に係合される係合部材67が固定され、連結
部材61の上面には、1対のスリット65に夫々係合す
る左右1対の位置決めピン68が立設されている。
3、図4、図6に示すように、連結機構60は、Y軸送
り部材28をベースフレーム30に連結する連結部材6
1と、この連結部材61に付設され、連結部材61をY
軸送り部材28に固定解除可能に固定するクランプ62
とを主体として構成されている。前記Y軸送り部材28
には、図3に示すように、長穴63付きの円形穴64
と、1対のX軸方向向きのスリット65とが形成してあ
る。連結部材61の前端下面には、ベースフレーム30
の右側の腕部30aの上端に形成されたX軸方向向きの
係合溝66に係合される係合部材67が固定され、連結
部材61の上面には、1対のスリット65に夫々係合す
る左右1対の位置決めピン68が立設されている。
【0023】前記クランプ62は、連結部材61に挿通
した鍔付き軸69を上下に駆動してクランプするもの
で、鍔付き軸69の鍔部69aは円形穴64に入る大き
さに形成され、操作レバー70は鍔付き軸69の下端部
にピン71を介して連結され、連結部材61には操作レ
バー70の湾曲部70aを受ける支点部材72が固定さ
れており、操作レバー70を、図6の実線位置にすると
鍔付き軸69は固定解除位置になり、また、鎖線位置に
すると鍔付き軸69は固定位置になる。
した鍔付き軸69を上下に駆動してクランプするもの
で、鍔付き軸69の鍔部69aは円形穴64に入る大き
さに形成され、操作レバー70は鍔付き軸69の下端部
にピン71を介して連結され、連結部材61には操作レ
バー70の湾曲部70aを受ける支点部材72が固定さ
れており、操作レバー70を、図6の実線位置にすると
鍔付き軸69は固定解除位置になり、また、鎖線位置に
すると鍔付き軸69は固定位置になる。
【0024】連結部材61をY軸送り部材28に固定す
る場合、鍔付き軸69を固定解除位置に保持して鍔部6
9aを円形穴64から挿入し、1対の位置決めピン68
を1対のスリット65に嵌めた状態で、係合溝66と係
合部材67との相対移動を介して連結部材61を左方へ
移動させて、鍔付き軸69の軸部を長穴63に係合させ
てから、操作レバー70を操作して鍔付き軸69を固定
位置に切換えると、鍔部69aにより連結部材61がY
軸送り部材28に固定される。
る場合、鍔付き軸69を固定解除位置に保持して鍔部6
9aを円形穴64から挿入し、1対の位置決めピン68
を1対のスリット65に嵌めた状態で、係合溝66と係
合部材67との相対移動を介して連結部材61を左方へ
移動させて、鍔付き軸69の軸部を長穴63に係合させ
てから、操作レバー70を操作して鍔付き軸69を固定
位置に切換えると、鍔部69aにより連結部材61がY
軸送り部材28に固定される。
【0025】次に、前記帽子枠80について説明する。
図2〜図8に示すように、帽子枠80は、回動フレーム
40に着脱自在に装着される湾曲状の帽子枠本体81
と、この帽子枠本体81に帽子200を挟んで外側から
着脱自在に固定される押え枠部材82と、形状保持部材
83とで構成されている。帽子枠本体81には、回動フ
レーム40に外嵌される断面約360度円弧状の取付け
枠部84と、取付け枠部84の前端から一体的に前方へ
所定長さ延びる帽子装着部85と、取付け枠部84に付
設された鍔状部86と、この鍔状部86に固定されて取
付け枠部84の中央最上部から後方へ斜めに立ち上がっ
た庇支持部材87などが設けられている。取付け枠部8
4には、回動フレーム40に付設された4つの係合ロー
ラ45が夫々係合する4つの係合穴88が形成され、4
つの係合ローラ45を4つの係合穴88に夫々係合させ
ることで、帽子枠80が回動フレーム40に着脱自在に
固定される。
図2〜図8に示すように、帽子枠80は、回動フレーム
40に着脱自在に装着される湾曲状の帽子枠本体81
と、この帽子枠本体81に帽子200を挟んで外側から
着脱自在に固定される押え枠部材82と、形状保持部材
83とで構成されている。帽子枠本体81には、回動フ
レーム40に外嵌される断面約360度円弧状の取付け
枠部84と、取付け枠部84の前端から一体的に前方へ
所定長さ延びる帽子装着部85と、取付け枠部84に付
設された鍔状部86と、この鍔状部86に固定されて取
付け枠部84の中央最上部から後方へ斜めに立ち上がっ
た庇支持部材87などが設けられている。取付け枠部8
4には、回動フレーム40に付設された4つの係合ロー
ラ45が夫々係合する4つの係合穴88が形成され、4
つの係合ローラ45を4つの係合穴88に夫々係合させ
ることで、帽子枠80が回動フレーム40に着脱自在に
固定される。
【0026】図2、図7に示すように、帽子枠本体81
の帽子装着部85の中央最上部には、帽子200の布部
材を下方へ逃す為の切欠き部91が前端開放状に形成さ
れている。庇支持部材87の上端部87aには、帽子2
00の庇201を後方へ付勢するゴム紐89を掛ける為
の左右1対の切欠き87bが形成され、ゴム紐89の左
右両端部は、鍔状部86の切欠き穴に着脱自在に連結さ
れている。
の帽子装着部85の中央最上部には、帽子200の布部
材を下方へ逃す為の切欠き部91が前端開放状に形成さ
れている。庇支持部材87の上端部87aには、帽子2
00の庇201を後方へ付勢するゴム紐89を掛ける為
の左右1対の切欠き87bが形成され、ゴム紐89の左
右両端部は、鍔状部86の切欠き穴に着脱自在に連結さ
れている。
【0027】庇支持部材87の基部の前面には、庇20
1の基端部の内面側中央部を後方から受け止める受け止
め部材92が固定されている。帽子枠本体81の下端部
には、帽子200の形状(特に帽子200の正面部と左
右の側面部の形状)を湾曲形状のまま緩みのない状態に
張る為の形状保持部材83が、複数のビス穴93とビス
93aを介して位置切換え可能に固定されている。この
形状保持部材83は、帽子枠本体81の下端部に架橋状
に付設され且つビス93aにて帽子枠本体81に固定さ
れた湾曲板状の支持部材95と、この支持部材95に脚
部が固着されて支持部材95の前端から立ち上がり約3
00度の円弧形状をなす保形部材96と、支持部材95
の下面に固着された左右1対のクリップ用ロッド94等
で構成されている。
1の基端部の内面側中央部を後方から受け止める受け止
め部材92が固定されている。帽子枠本体81の下端部
には、帽子200の形状(特に帽子200の正面部と左
右の側面部の形状)を湾曲形状のまま緩みのない状態に
張る為の形状保持部材83が、複数のビス穴93とビス
93aを介して位置切換え可能に固定されている。この
形状保持部材83は、帽子枠本体81の下端部に架橋状
に付設され且つビス93aにて帽子枠本体81に固定さ
れた湾曲板状の支持部材95と、この支持部材95に脚
部が固着されて支持部材95の前端から立ち上がり約3
00度の円弧形状をなす保形部材96と、支持部材95
の下面に固着された左右1対のクリップ用ロッド94等
で構成されている。
【0028】前記押え枠部材82について説明する。図
2〜図8に示すように、押え枠部材82は、帽子枠本体
81の帽子装着部85に帽子200を挟んで外側から取
外し自在に固定されるもので、可撓性を有する構造であ
る。押え枠部材82は、庇201の基端部外面近傍とそ
の延長湾曲線に沿って帽子200の正面部及び左右側部
のうちの正面側約半分を押える狭幅の押え枠部97と、
帽子200の外側へ展開された汗取り部202を押える
左右1対の押え片98と、左右両端部に形成された金具
連結部99と、これら金具連結部99に夫々取付けられ
た1対の連結金具100などで構成されている。金具連
結部99は、帽子枠本体81の前後幅と同幅に形成さ
れ、各金具連結部99には、帽子枠本体81の帽子装着
部85の係合フック101に連結解除可能に連結される
連結金具100が取付けられている。
2〜図8に示すように、押え枠部材82は、帽子枠本体
81の帽子装着部85に帽子200を挟んで外側から取
外し自在に固定されるもので、可撓性を有する構造であ
る。押え枠部材82は、庇201の基端部外面近傍とそ
の延長湾曲線に沿って帽子200の正面部及び左右側部
のうちの正面側約半分を押える狭幅の押え枠部97と、
帽子200の外側へ展開された汗取り部202を押える
左右1対の押え片98と、左右両端部に形成された金具
連結部99と、これら金具連結部99に夫々取付けられ
た1対の連結金具100などで構成されている。金具連
結部99は、帽子枠本体81の前後幅と同幅に形成さ
れ、各金具連結部99には、帽子枠本体81の帽子装着
部85の係合フック101に連結解除可能に連結される
連結金具100が取付けられている。
【0029】前記押え枠部材82の押え枠部97が庇2
01の基端部近傍部から前方へ逃げないように後方へ付
勢する為に、押え枠部97の中央最上部に断面コ字状の
フック102が形状され、このフック102に掛けたゴ
ム紐103の左右両端部が、鍔状部86の切欠き穴に着
脱自在に連結され、このフック102とゴム紐103と
で、押え枠部97を後方へ付勢する付勢手段が構成され
ている。
01の基端部近傍部から前方へ逃げないように後方へ付
勢する為に、押え枠部97の中央最上部に断面コ字状の
フック102が形状され、このフック102に掛けたゴ
ム紐103の左右両端部が、鍔状部86の切欠き穴に着
脱自在に連結され、このフック102とゴム紐103と
で、押え枠部97を後方へ付勢する付勢手段が構成され
ている。
【0030】次に、帽子枠装置20のうちの帽子枠80
の作用について説明する。予め外部の準備ステーション
において、帽子枠80に帽子200を装着するが、その
場合帽子枠本体81が外部の帽子枠セットフレームに固
定状態に支持され、その帽子枠本体81に帽子200を
その汗取り部202を外側へ展開した状態で前方より被
せて装着し、次に、帽子200の外側から押え枠部材8
2を帽子装着部85の外側に帽子200を挟んで外嵌状
にセットし、帽子200の位置・形状及び押え枠部97
と押え片98の位置を所定位置となるように調節してか
ら、押え枠部材82の左右の連結金具100を、夫々対
応する係合フック101に係合させて連結する。このと
き、形状保持部材83の保形部材96により、帽子20
0の正面部と左右の側面部の布地が張った状態に保持さ
れる。
の作用について説明する。予め外部の準備ステーション
において、帽子枠80に帽子200を装着するが、その
場合帽子枠本体81が外部の帽子枠セットフレームに固
定状態に支持され、その帽子枠本体81に帽子200を
その汗取り部202を外側へ展開した状態で前方より被
せて装着し、次に、帽子200の外側から押え枠部材8
2を帽子装着部85の外側に帽子200を挟んで外嵌状
にセットし、帽子200の位置・形状及び押え枠部97
と押え片98の位置を所定位置となるように調節してか
ら、押え枠部材82の左右の連結金具100を、夫々対
応する係合フック101に係合させて連結する。このと
き、形状保持部材83の保形部材96により、帽子20
0の正面部と左右の側面部の布地が張った状態に保持さ
れる。
【0031】また、図9に示すように、フック102に
掛けたゴム紐103により、押え枠部97が庇201側
へ(後方へ)付勢されているため、帽子200の布部材
が形状保持部材83で前方へ引っ張られても、押え枠部
97が庇201の基端部近傍の外面側の所定位置に保持
され、帽子枠本体81の前端から外れることはない。。
また、庇201の基端部が受け止め部材92で後側から
受け止められるため、押え枠部97をゴム紐103で後
方へ付勢しても、庇201の基端部の中央最上部が所定
位置に保持されるから、押え枠部97も後方へズレるこ
とはない。
掛けたゴム紐103により、押え枠部97が庇201側
へ(後方へ)付勢されているため、帽子200の布部材
が形状保持部材83で前方へ引っ張られても、押え枠部
97が庇201の基端部近傍の外面側の所定位置に保持
され、帽子枠本体81の前端から外れることはない。。
また、庇201の基端部が受け止め部材92で後側から
受け止められるため、押え枠部97をゴム紐103で後
方へ付勢しても、庇201の基端部の中央最上部が所定
位置に保持されるから、押え枠部97も後方へズレるこ
とはない。
【0032】また、庇201の基端部を切欠き部91内
へ逃すことができるため、庇201の基端部の厚い布部
材が外面側へ膨らむことがない。特に、図10に示すよ
うに、帽子200の正面中央に縫目のある場合に、その
縫目と庇201の基端の縫目と補強布203とが重なる
厚い布部材を切欠き部91内へ逃すことができるため、
布部材が外面側へ膨らむことがない。以上のような種々
の工夫が凝らされているため、帽子枠80に帽子200
を装着する作業の作業性を高め、作業能率を高めること
ができる。
へ逃すことができるため、庇201の基端部の厚い布部
材が外面側へ膨らむことがない。特に、図10に示すよ
うに、帽子200の正面中央に縫目のある場合に、その
縫目と庇201の基端の縫目と補強布203とが重なる
厚い布部材を切欠き部91内へ逃すことができるため、
布部材が外面側へ膨らむことがない。以上のような種々
の工夫が凝らされているため、帽子枠80に帽子200
を装着する作業の作業性を高め、作業能率を高めること
ができる。
【0033】その後、帽子200を装着した帽子枠80
を刺繍ミシンに取付けた帽子枠装置20の回動フレーム
40に着脱可能に装着し、帽子200の正面部及び必要
に応じて左右の側面部に刺繍を施こし、その後帽子20
0を装着したままの帽子枠80を回動フレーム40から
取り外す。刺繍縫製中においても、庇201の基端部の
中央部が所定位置に保持され、庇201の基端部中央の
厚い布部材が切欠き部91に逃されていて外側へ膨らむ
ことがなく、押え枠部97がゴム紐103で後方へ付勢
されて所定位置を保持するため、押え枠部97が刺繍領
域内へズレ動いて帽子200の刺繍領域が狭くなった
り、刺繍領域内へズレ動いた押え枠部97で縫い針8を
折損することもない。
を刺繍ミシンに取付けた帽子枠装置20の回動フレーム
40に着脱可能に装着し、帽子200の正面部及び必要
に応じて左右の側面部に刺繍を施こし、その後帽子20
0を装着したままの帽子枠80を回動フレーム40から
取り外す。刺繍縫製中においても、庇201の基端部の
中央部が所定位置に保持され、庇201の基端部中央の
厚い布部材が切欠き部91に逃されていて外側へ膨らむ
ことがなく、押え枠部97がゴム紐103で後方へ付勢
されて所定位置を保持するため、押え枠部97が刺繍領
域内へズレ動いて帽子200の刺繍領域が狭くなった
り、刺繍領域内へズレ動いた押え枠部97で縫い針8を
折損することもない。
【0034】次に、前記実施例を部分的に変更した別実
施例について説明する。 1〕前記押え枠部97を庇201の方へ(後方へ)付勢
する付勢手段に関して、ゴム紐103の代わりに、弾性
的に伸縮する可撓性のある紐状部材(例えば、小径のコ
イルスプリング体、細径ワイヤとスプリングの結合体、
ピアノ線とスプリングの結合体等)を適用することもで
きるし、また、1本の紐状部材ではなく複数の紐状部材
で、押え枠部97の1個所又は複数個所を付勢するよう
に構成してもよい。2〕前記回動機構50の1本のワイ
ヤ53の代わりに、左右1対の2本のワイヤにより回動
フレーム40を回動駆動するように構成してもよい。
施例について説明する。 1〕前記押え枠部97を庇201の方へ(後方へ)付勢
する付勢手段に関して、ゴム紐103の代わりに、弾性
的に伸縮する可撓性のある紐状部材(例えば、小径のコ
イルスプリング体、細径ワイヤとスプリングの結合体、
ピアノ線とスプリングの結合体等)を適用することもで
きるし、また、1本の紐状部材ではなく複数の紐状部材
で、押え枠部97の1個所又は複数個所を付勢するよう
に構成してもよい。2〕前記回動機構50の1本のワイ
ヤ53の代わりに、左右1対の2本のワイヤにより回動
フレーム40を回動駆動するように構成してもよい。
【0035】3〕前記帽子枠80の押え枠部材82の一
端部を帽子枠本体81にヒンジ結合し、押え枠部材82
の他端部にのみ連結金具100設け、その連結金具10
0を帽子枠本体81の係合フック101に連結解除可能
に連結して締結するように構成してもよい。4〕尚、本
発明は前記実施例に限定して解釈されるべきではなく、
本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、前記実
施例の各部の機構に、既存の技術や当業者に自明の技術
に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
端部を帽子枠本体81にヒンジ結合し、押え枠部材82
の他端部にのみ連結金具100設け、その連結金具10
0を帽子枠本体81の係合フック101に連結解除可能
に連結して締結するように構成してもよい。4〕尚、本
発明は前記実施例に限定して解釈されるべきではなく、
本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、前記実
施例の各部の機構に、既存の技術や当業者に自明の技術
に基いて種々の変更を加えることもあり得る。
【0036】
【発明の効果】請求項1のミシン用帽子枠においては、
帽子枠装置の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付
け枠部を含み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットす
る為の帽子枠本体と、この帽子枠本体に帽子を挟んで外
側から着脱自在に固定される押え枠部材とを備え、この
押え枠部材のうちの帽子の庇の基端部近傍の外面側を押
える押え枠部を庇側へ弾性付勢する付勢手段を設けたの
で、押え枠部材の押え枠部が、庇から遠のく方向へつま
り帽子の刺繍領域側へズレ動くのを確実に防止すること
ができる。それ故、帽子を帽子枠にセットする作業の作
業能率を高め得ること、帽子の刺繍領域が狭くなるのを
防止できること、刺繍領域側へズレ動いた押え枠部で縫
い針を折損するのを防止できること、等の効果が得られ
る。
帽子枠装置の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付
け枠部を含み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットす
る為の帽子枠本体と、この帽子枠本体に帽子を挟んで外
側から着脱自在に固定される押え枠部材とを備え、この
押え枠部材のうちの帽子の庇の基端部近傍の外面側を押
える押え枠部を庇側へ弾性付勢する付勢手段を設けたの
で、押え枠部材の押え枠部が、庇から遠のく方向へつま
り帽子の刺繍領域側へズレ動くのを確実に防止すること
ができる。それ故、帽子を帽子枠にセットする作業の作
業能率を高め得ること、帽子の刺繍領域が狭くなるのを
防止できること、刺繍領域側へズレ動いた押え枠部で縫
い針を折損するのを防止できること、等の効果が得られ
る。
【0037】請求項2のミシン用帽子枠においては、請
求項1と同様の効果を奏するが、帽子枠本体に、帽子の
庇の基端部の内面側中央部を、付勢手段の付勢力の作用
方向と反対方向から受け止める受け止め部材を設けたの
で、付勢手段の付勢力が帽子の庇の基端部に作用して
も、帽子の庇の基端部の中央部を所期の位置に保持する
ことができる。
求項1と同様の効果を奏するが、帽子枠本体に、帽子の
庇の基端部の内面側中央部を、付勢手段の付勢力の作用
方向と反対方向から受け止める受け止め部材を設けたの
で、付勢手段の付勢力が帽子の庇の基端部に作用して
も、帽子の庇の基端部の中央部を所期の位置に保持する
ことができる。
【0038】請求項3のミシン用帽子枠においては、請
求項2と同様の効果を奏するが、前記付勢手段が、弾性
的に伸縮する可撓性のある紐状部材からなるので、スペ
ースを取らず、簡単な構造となる。請求項4のミシン用
帽子枠においては、請求項3と同様の効果を奏するが、
前記紐状部材がゴム紐からなるので、製作コスト的に有
利であり、部品交換の面でも有利である。
求項2と同様の効果を奏するが、前記付勢手段が、弾性
的に伸縮する可撓性のある紐状部材からなるので、スペ
ースを取らず、簡単な構造となる。請求項4のミシン用
帽子枠においては、請求項3と同様の効果を奏するが、
前記紐状部材がゴム紐からなるので、製作コスト的に有
利であり、部品交換の面でも有利である。
【図1】本発明の実施例に係る多頭式刺繍機の全体斜視
図である。
図である。
【図2】図1の刺繍ミシンに装着した帽子枠装置の帽子
枠未装着状態の斜視図である。
枠未装着状態の斜視図である。
【図3】図2の帽子枠装置の平面図である。
【図4】図2の帽子枠装置の側面図である。
【図5】図2の帽子枠装置の正面図である。
【図6】帽子枠装置の連結部材とクランプの正面図であ
る。
る。
【図7】帽子枠装置の帽子枠の平面図である。
【図8】帽子枠装置の帽子枠の側面図である。
【図9】切欠き部と帽子の布部材等の要部縦断側面図で
ある。
ある。
【図10】帽子の斜視図である。
20 帽子枠装置 40 回動フレーム 80 帽子枠 81 帽子枠本体 82 押え枠部材 92 受け止め部材 97 押え枠部 102 フック 103 ゴム紐
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05C 9/00 - 9/22 D05B 39/00
Claims (4)
- 【請求項1】 ミシン用帽子枠装置の、帽子の正面部及
び左右両側部に刺繍が可能なミシン用帽子枠であって、 帽子枠装置の回動フレームに取付ける為の湾曲状の取付
け枠部を含み帽子の開口側環状部分を外嵌状にセットす
る為の帽子枠本体と、 この帽子枠本体に帽子を挟んで外側から着脱自在に固定
される押え枠部材と、 この押え枠部材のうちの帽子の庇の基端部近傍の外面側
を押える押え枠部を庇側へ弾性付勢する付勢手段と、 を備えたことを特徴とするミシン用帽子枠。 - 【請求項2】 前記帽子枠本体に、帽子の庇の基端部の
内面側中央部を、前記付勢手段の付勢力の作用方向と反
対方向から受け止める受け止め部材を設けたことを特徴
とする請求項1に記載のミシン用帽子枠。 - 【請求項3】 前記付勢手段が、弾性的に伸縮する可撓
性のある紐状部材からなることを特徴とする請求項2に
記載のミシン用帽子枠。 - 【請求項4】 前記紐状部材が、ゴム紐からなることを
特徴とする請求項3に記載のミシン用帽子枠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06476995A JP3169043B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | ミシン用帽子枠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06476995A JP3169043B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | ミシン用帽子枠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08232156A JPH08232156A (ja) | 1996-09-10 |
JP3169043B2 true JP3169043B2 (ja) | 2001-05-21 |
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ID=13267746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06476995A Expired - Fee Related JP3169043B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | ミシン用帽子枠 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3169043B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-27 JP JP06476995A patent/JP3169043B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08232156A (ja) | 1996-09-10 |
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