JP2565874B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2565874B2
JP2565874B2 JP61172256A JP17225686A JP2565874B2 JP 2565874 B2 JP2565874 B2 JP 2565874B2 JP 61172256 A JP61172256 A JP 61172256A JP 17225686 A JP17225686 A JP 17225686A JP 2565874 B2 JP2565874 B2 JP 2565874B2
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賢一 大野
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、たとえばオフセット印刷の印刷原版を作成
する際に必要とされる色分解された原稿の画像を形成す
る画像形成装置に関する。
(従来の技術) 最近、製版印刷技術はエレクトロニクスの発達に伴い
非常に進歩し、今日においては電子製版が主流となって
いる。この電子製版は、原稿の画像の濃淡を光電変換
し、その電気信号に所定の処理を行なうことにより光の
強弱に変え、フィルム(感光材)に露光を行ない、これ
を現像することによって、印刷原版の元となるネガある
いはポジフィルムを作成するものである。
しかしながら、そのような方法では、その製作工程は
非常に複雑であり、また機械自身も大形となり、したが
って非常に高価であった。また、従来は原稿にない情
報、たとえば作成日付や管理番号などを入力し、この入
力した情報をフィルム上の所定位置に画像とともに同時
に形成出力することができなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 上記したように、従来の印刷原版作成用フィルムの作
成方法では、その製作工程は非常に複雑であり、また、
機械自身も大形となり、したがって、非常に高価である
という欠点があった。
そこで、本発明は、以上の欠点を除去するもので、通
常のカラー画像形成の外に、従来のような複雑な製作工
程を用いることなく、印刷原版作成用フィルムが非常に
簡単かつ安価に作成でき、しかも、小形かつ安価に実現
できる画像形成装置を提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段と作用) 本発明の画像形成装置は、原稿画像を読取り、イエロ
ウ画像、マゼンタ画像、およびシアン画像のそれぞれの
ための画像情報を作成し、この作成したイエロウ画像、
マゼンタ画像、およびシアン画像のそれぞれのための画
像情報に基づき、イエロウ画像、マゼンタ画像、または
シアン画像のうち1つの色画像を、イエロウ、マゼン
タ、およびシアンのいずれよりも光透過率の低い特定の
色の色材を用いて被画像形成媒体に形成する第1のモー
ド、および、上記作成された各色画像情報に基づき、イ
エロウ画像、マゼンタ画像、およびシアン画像にそれぞ
れ対応する画像を、イエロウ、マゼンタ、およびシアン
の色材を用いて被画像形成媒体に形成する第2のモード
のそれぞれにおいて選択的に動作するもので、これによ
り、通常のカラー画像形成の外に、従来のような複雑な
製作工程を用いることなく、印刷原版作成用フィルムが
非常に簡単かつ安価に作成でき、しかも、小形かつ安価
に実現できるものである。
(実施例) 以下、本発明の一実施例ついて図面を参照して説明す
る。
第5図および第6図は本発明に係る画像形成装置の一
例として、多色のカラー複写および印刷原版作成用フィ
ルムの作成が選択的に可能な熱転写式カラー複写機を示
すものである。すなわち、1は複写機本体で、この本体
1の上面前部には操作パネル2が設けられている。そし
て、本体1の左側部は原稿台7上にセットされた原稿を
走査して読取る原稿走査部8、また右側部は画像形成部
9となっている。なお、10は原稿台7上に開閉自在に設
けられた原稿カバーである。
原稿走査部8は、たとえば第7図および第8図に示す
ように構成される。すなわち、原稿台7は本体1に固定
されており、この原稿台7の下方には、その下面に沿っ
て図示矢印a方向に往復移動することにより、原稿台7
上にセットされた原稿Oを光学的に走査して読取る走査
器11が設けられている。走査器11は、原稿Oを照明する
照明ランプ12、原稿Oからの反射光を受光する光電変換
器13、原稿Oからの反射光を光電変換器13へ導く光学系
14、およびこれらを支持するキヤリッジ15によって構成
される。光電変換器13は、原稿Oからの反射光を光電変
換することにより、原稿Oの画像をシアン,グリーン,
イエロウ(またはレッド,グリーン,ブルー)の光の色
信号として分離出力するもので、たとえばCCD形ライン
イメージセンサなどを主体に構成される。キヤリッジ15
は、第8図に示すように案内レール16と案内軸17とによ
って矢印a方向に往復移動自在に案内されている。そし
て、案内軸17の一端側には正逆転可能な走査用モータ
(たとえばパルスモータ)18によって駆動される駆動プ
ーリ19が、他端側には従動プーリ20がそれぞれ配設され
ており、これらプーリ19,20間にはタイミングベルト21
が掛渡されている。タイミングベルト21の一点は、固定
部材22を介してキヤリッジ15に固定されている。これに
より、走査用モータ18が正あるいは逆回転することによ
りキヤリッジ15が直線移動するようになっている。
画像形成部9は、たとえば第9図に示すように構成さ
れている。すなわち、画像形成部9の略中央部に位置し
てプラテン30が配設されているとともに、このプラテン
30と相対向する左側部にはサーマルヘッド31が配設され
ている。サーマルヘッド31は、ホルダ32の後端面に一体
的に形成された放熱器33に取着されている。そして、ホ
ルダ32を介して画像形成媒体としての熱転写インクリボ
ン34を収納したリボンカセット35が着脱自在に装着され
ていて、サーマルヘッド31とプラテン30との間に熱転写
インクリボン34が介在した状態となっている。リボンカ
セット35は、第9図に示すように、熱転写インクリボン
34の両端部が巻回される平行な2本の巻芯36,37を有し
ているとともに、熱転写インクリボン34の中途部がプラ
テン30とサーマルヘッド31との間に介在すべく、その一
部が露出した状態にケース38で被包された構成となって
いる。そして、巻芯36,37は、リボンカセット3の装着
時、図示しない駆動力伝達機構を介して図示しないモー
タの駆動軸に連結され、必要に応じて回転駆動されるよ
うになっている。また、リボンカセット35は、第5図に
示すように、本体1の右側面に形成された挿脱口39を介
してホルダ32に装着したり、抜取ったりできるようにな
っている。なお、挿脱口39には開閉自在な蓋体40が設け
られている。
プラテン30の右斜め下方部位には給紙ローラ41が設け
られていて、給紙カセット42内に収容された被画像形成
媒体としての用紙(またはプラスチックフィルム)Pを
1枚ずつ取出すようになっている。給紙ローラ41で取出
された用紙Pは、給紙ローラ41の右斜め上方に配設され
たレジストローラ43へ送られてその先端整位が行なわれ
た後、レジストローラ43によってプラテン30に向けて移
送され、押付けローラ44,45によってプラテン30に巻掛
けられた状態となり、これにより正確に送られる。ここ
に、給紙カセット42は本体1の前面から着脱自在となっ
ている。なお、第9図における46は用紙Pを手差しで供
給するための手差し給紙装置である。
サーマルヘッド31は、熱転写インクリボン34を介して
用紙Pをプラテン30に押圧しており、第10図に示すよう
に熱転写インクリボン34上の色剤としてのインク47を加
熱溶融して用紙Pに転写するようになっている。熱転写
インクリボン34は、たとえば第10図および第11図に示す
ように、用紙Pと略等しい幅サイズでイエロウ,マゼン
タ,シアン,ブラックの各インク部47Y,47M,47C,47B
順次並べて設けたものであり、1色ずつ転写しては用紙
Pを転写開始位置に戻し、正確に順次重ねて行くように
なっている。なお、熱転写インクリボン34は、ブラック
のインク部47Bを有しないものであってもよく、その場
合はイエロウ,マゼンタ,シアンの3色を重ねることに
より略黒色が出せる。
なお、カラー被写の際は、上述したように熱転写イン
クリボン34の各インク部47Y,47M,47C,47Bを用いて画像
形成を行なう。これに対し、印刷原版作成用フィルムを
作成する際は、熱転写インクリボン34として例えば黒一
色の熱転写インクリボンを使用し、画像形成を行なうよ
うになっている。この場合、必ずしも黒一色の熱転写イ
ンクリボンを使用する必要はなく、熱転写インクリボン
34のブラックのインク部47Bを用いて画像形成を行なう
ようにしてもよい。
カラー複写の際、用紙Pはプラテン30の回転によって
色の数だけ往復運動されるが、そのときの用紙Pの経路
は、本体1上に傾斜して突設された排設トレイ48の下面
に沿って順次配設された第1,第2案内板49,50上に導か
れる。これは、プラテン30と第1,第2案内板49,50の端
部との間にそれぞれ設けられた第1,第2振分ゲート51,5
2によって行なわれる。すなわち、まず給紙カセット42
から取出された用紙Pは、レジストローラ43および第1
振分ゲート51の部分を通って移送され、その先端部がプ
ラテン30に巻掛けられた状態となる。次に、プラテン30
が図示しないパルスモータなどで正回転されることによ
り、用紙Pを一定速度で移送するとともに、プラテン30
の軸方向に沿ってラインドット状に配列されたサーマル
ヘッド31の発熱素子(図示しない)が印字信号に応じて
発熱し、これにより熱転写インクリボン34のインク47が
用紙P上に転写される。そして、プラテン30を通過した
用紙Pの先端部は、このとき実線位置にある第2振分ゲ
ート52により、排紙トレイ48の下面に沿って設けられた
第1案内板49上に送られる。こうして、1つの色のイン
ク47に対する転写が終了すると、プラテン30が逆回転さ
れることにより用紙Pは逆送され、転写開始位置へ戻さ
れる。このとき、二点鎖線位置に回動変位する第1振分
ゲート51により、用紙Pの後端部は第1案内板49の下面
に沿って設けられた第2案内板50上に送られる。このよ
うにして、用紙Pを複数回往復移動させることにより複
数色転写するものである。そして最後に、全ての色のイ
ンク47に対する転写が終了した用紙Pは、このとき二重
鎖線位置に回動変位する第2振分ゲート52により排紙ロ
ーラ53へ導かれ、この排紙ローラ53によって排紙トレイ
48上に排出されるものである。
なお、黒一色の熱転写インクリボンを用いて画像形成
を行なう場合、すなわち印刷原版作成用フィルムを作成
する際、転写は1回だけで、用紙Pの往復移動は行なわ
ず、転写が終了した用紙Pはそのまま排紙トレイ48上に
排出されるようになっている。
第3図は操作パネル2を示すもので、通常モード(カ
ラー複写モード)と単色モードとを選択するモードキー
(モート切換スイッチ)61、単色モード時の色指定を行
なう色選択キー(色選択スイッチ)62、複写枚数などを
設定するテンキー63、設定枚数などをクリアするクリア
キー64、複写動作を開始させる複写キー65、複写枚数な
どを表示する数字表示器66、動作状態などを表示する状
態表示部67、一括印字(すなわち一度に各色用の印刷原
版作成用フィルムを連続的に作成すること)を指示する
一括印字キー72、原稿にない情報を入力するとき使用す
る情報入力キー73などが設けられている。色選択キー62
は、たとえばイエロウ(Y)を指定するYキー68、マゼ
ンタ(M)を指定するMキー69、シアン(C)を指定す
るCキー70、ブラック(B)を指定するBキー71によっ
て構成されている。
ここで、情報入力キー73を用いた情報入力の方法につ
いて説明する。たとえば[86−6−11]と日付を入力す
る場合を想定する。まず、情報入力キー73を押下し、次
にテンキー63で「8」,「6」を押下する。「−」はク
リアキー64を押下することにより入力できるようになっ
ている。次に、テンキー63で「6」を押下し、再びクリ
アキー64を押下する。次に、テンキー63で「1」,
「1」を押下し、最後に再び情報入力キー73を押下す
る。このようなキー操作により情報入力が行なえるよう
になっている。なお、間違って入力した場合は、クリア
キー64を2度続けて押下することにより消去できるよう
になっている。
第1図は全体的な制御系統を概略的に示すもので、主
制御部81、第1副制御部82および第2副制御部83を有し
ている。主制御部81は、前記操作パネル2、補正回路8
4、輝度色差分離回路85、画質改善回路86、色信号変換
回路87、2値化回路88、番号記録回路97、第1副制御部
82および第2副制御部83とそれぞれ接続され、これらの
制御を司る。第1副制御部82は、光源制御部89、モータ
駆動部91、前記光電変換器13、A/D変換器91および解像
度変換部92とそれぞれ接続され、これらの制御を司る。
光量制御部89は、前記照明ランプ12と接続され、その光
量制御を行なう。モータ駆動部90は、前記走査用モータ
18と接続され、その駆動を行なう。第2副制御部83は、
サーマルヘッド温度制御部93、前記サーマルヘッド31、
各種検出スイッチ94および駆動部95とそれぞれ接続さ
れ、これらの制御を司る。駆動部95は、モータおよびソ
レノイドなどの駆動系96と接続され、その駆動を行な
う。
このような構成において第1図における信号の流れを
説明する。原稿に対し照明ランプ12から照射された光の
反射光は光電変換器13上に結像する。光電変換器13は、
この光をシアン(C),グリーン(G),イエロウ
(Y)のアナログの色信号に分離し、A/D変換器91へ送
る。A/D変換器91は、このアナログの各色信号をそれぞ
れデジタル信号に変換し、解像度変換部92へ送る。解像
度変換部92は、光電変換器13の解像度とサーマルヘッド
31の解像度とを一致させるべく解像度変換を行ない、そ
の結果を補正回路84へ送る。補正回路84は、解像度変換
部92から送られてきたC,G,Yの各色信号に対し、光電変
換器13のばらつきを補正するべく補正処理を行ない、そ
の結果を輝度色差分離回路85へ送る。輝度色差分離回路
85は、補正回路84から送られてきたC,G,Yの各色信号に
対し各種演算処理を行ない、輝度信号(I)、色差信号
1(C1)、色差信号2(C2)の各信号に分離し、画質改
善回路86へ送る。画質改善回路86は、輝度色差分離回路
85から送られてきた輝度信号、色差信号1、色差信号2
を解析し、エッジ強調、文字特定などの画像改善処理を
行ない、色信号変換回路87へ送る。色信号変換回路87
は、画質改善処理を施された輝度信号、色差信号1、色
差信号2をもとに色変換を行ない、イエロウ(Y),マ
ゼンタ(M),シアン(C),ブラック(B)[印字時
の三原色(Y,M,C)プラスB]のいずれか1つの色信号
に変換し、2値化回路88へ送る。2値化回路88は、色信
号変換回路87から送られてきた色信号(Y,M,C,Bのうち
のいずれか1つ)に対し階調変換、すなわち2値化を行
ない、その2値化信号をサーマルヘッド温度制御部93へ
送る。
また、たとえば日付あるいは管理番号などの情報は、
あらかじめ操作パネル2によって前述したように入力さ
れ、この入力情報は番号記録回路97へ送られる。番号記
録回路97は、入力された情報を処理して印字信号に変換
し、その印字信号をサーマルヘッド温度制御部93へ送
る。
サーマルヘッド温度制御部93は、2値化回路88から送
られてきた2値化信号および番号記録回路97からの印字
信号をもとにサーマルヘッド31へ印字信号を送る。サー
マルヘッド31は、この印字信号に応じて用紙P上に印字
(つまり画像形成)を行なう。この場合、上記入力され
た情報は、用紙P上のあらかじめ定められたエリア(た
とえば非画像形成領域)に形成出力(印字)されるよう
になっている。
ここで、色信号変換回路87について第2図を参照して
更に詳細に説明する。画質改善回路86から送られてきた
輝度信号(I)、色差信号1(C1)、色差信号2(C2)
の各信号はそれぞれ色信号変換回路87へ送られ、ここで
Y,M,C,Bのうちのいずれか1つの色信号を2値化回路88
へ送り出すのであるが、このY,M,C,Bの色信号の選択は
主制御部81によって行なわれる。すなわち、主制御部81
は色信号変換回路87へ選択信号a,bを供給しており、下
記表に示すようにその選択信号a,bの組合せにより2値
化回路88へ送られるY,M,C,Bの色信号が選択される。な
お、上記色信号の選択は、通常のカラー複写モードの
際、あるいは単色モードで一括印字キー72がオンされた
際は自動的に順次選択され(たとえばY→M→C→Bの
順序)、単色モードで一括印字キー72がオンされない際
は色選択キー62の操作に応じて対応する色信号が選択さ
れるようになっている。
次に、第4図に示すフローチャートを参照しつつ動作
を説明する。まず、ステップS1にて単色モードに選択さ
れているか否かを判断し、単色モードに選択されていな
い場合、通常のカラー複写モードであるのでステップS2
に進む。ステップS2では、複写キー65がオンされたか否
かを判断し、オンされていなければステップS1に戻り、
オンされていればステップS3に進む。ステップS3では画
像形成動作を行なう。すなわち、この場合、カラー複写
モードであるので、前述した動作により複数色の熱転写
インクリボン34を用いたカラー複写(画像形成)を行な
う。なお、カラー複写の詳細な動作は、たとえば特願昭
60−38051号などに記載されているのでそれを参照され
たい。
ステップS1において、単色モードに選択されている場
合、印刷原版作成用フィルムの作成モードであるのでス
テップS4に進む。ステップS4では、一括印字フラグをリ
セットし、ステップS5に進む。ステップS5では、初期設
定として色信号変換回路87へイエロウ(Y)の色信号へ
の変換を命令し、ステップS6に進む。ステップS6では、
一括印字キー72がオンされたか否かを判断し、オンされ
ていなければステップS7に進み、オンされていればステ
ップS8に進む。ステップS8では、一括印字フラグをセッ
トし、ステップS7に進む。ステップS7では、色選択キー
62がオンされたか否かを判断し、オンされていなければ
ステップS9に進む。ステップS9では、単色モードがクリ
アされているか否かを判断し、クリアされていればステ
ップS1に戻り、クリアされていなければステップS10に
進む。ステップS10では、複写キー65がオンされたか否
かを判断し、オンされていなければステップS6に戻る。
ステップS7において、色選択キー62がオンされていた
場合、ステップS11に進む。ステップS11では、一括印字
フラグをリセットし、ステップS12に進む。ステップS12
では、Yキー68がオンされたのか否かを判断し、Yキー
68がオンされたのであればステップS13に進む。ステッ
プS13では、色信号変換回路87へイエロウ(Y)の色信
号への変換を命令し、ステップS6に戻る。ステップS12
において、Yキー68がオンされたのでなければステップ
S14に進む。ステップS14では、Mキー69がオンされたの
か否かを判断し、Mキー69がオンされたのであればステ
ップS15に進む。ステップS15では、色信号変換回路87へ
マゼンタ(M)の色信号への変換を命令し、ステップS6
に戻る。ステップS14において、Mキー69がオンされた
のでなければステップS16に進む。ステップS16では、C
キー70がオンされたのか否かを判断し、Cキー70がオン
されたのであればステップS17に進む。ステップS17で
は、色信号変換回路87へシアン(C)の色信号への変換
を命令し、ステップS6に戻る。ステップS16において、
Cキー70がオンされたのでなければステップS18に進
む。ステップS18では、Bキー71がオンされたものと判
断し、色信号変換回路87へブラック(B)の色信号への
変換を命令し、ステップS6に戻る。
ステップS10において、複写キー65がオンされていれ
ばステップS19に進む。ステップS19では、一括印字フラ
グがセットされているか否かを判断し、セットされてい
なければステップS20に進む。ステップS20では、設定さ
れた色に対応する画像形成信号にて用紙1枚に対して画
像形成動作を行なう。すなわち、この場合、印刷原版作
成用フィルムの作成モードであるので、前述した動作に
より黒一色の熱転写インクリボンを用いた単色複写(画
像形成)を行なう。この場合、原稿の画像の設定された
色の成分に対する画像形成が行なわれるとともに、この
画像形成と同時にあらかじめ入力された日付あるいは管
理番号などの情報が形成出力される。たとえばイエロウ
(Y)が設定されていれば、原稿の画像のイエロウ成分
に対する画像形成が行なわれ、マゼンタ(M)が設定さ
れていれば、原稿の画像のマゼンタ成分に対する画像形
成が行なわれる。なお、この場合、黒一色の熱転写イン
クリボンがあらかじめセットされ、また用紙Pとして例
えばプラスチックフィルムがあらかじめセットされてい
るものとする。これにより、あらかじめ定められたエリ
ア日付あるいは管理番号などの情報が記録された原稿の
画像の設定された色の成分に対する印刷原版作成用フィ
ルムが得られる。
このように、一括印字キー72をオンしない場合、色選
択キー62で選択設定された色に対する印刷原版作成用フ
ィルムが得られるものである。
ステップS19において、一括印字フラグがセットされ
ていた場合、ステップS21に進む。ステップS21では、色
信号変換回路87へイエロウ(Y)の色信号への変換を命
令し、ステップS22に進む。ステップS22では、設定され
た色に対応する画像形成信号にて1枚目の画像形成動作
を行なう。この場合、色信号変換回路87へイエロウ
(Y)の色信号への変換を命令しているので、原稿の画
像のイエロウ成分に対する画像形成が行なわれるととも
に、この画像形成と同時にあらかじめ入力された日付あ
るいは管理番号などの情報が形成出力される。これによ
り、1枚目として、あらかじめ定められたエリアに日付
あるいは管理番号などの情報が記録された原稿の画像の
イエロウ成分に対する印刷原版作成用フィルムが得られ
る。
ステップS22において、1枚目の画像形成動作が終了
すると、ステップS23に進む。ステップS23では、色信号
変換回路87へマゼンタ(M)の色信号への変換を命令
し、ステップS24に進む。ステップS24では、設定された
色に対応する画像形成信号にて2枚目の画像形成動作を
行なう。この場合、色信号変換回路87へマゼンタ(M)
の色信号への変換を命令しているので、原稿の画像のマ
ゼンタ成分に対する画像形成が行なわれるとともに、こ
の画像形成と同時にあらかじめ入力された日付あるいは
管理番号などの情報が形成出力される。これにより、2
枚目として、あらかじめ定められたエリアに日付あるい
は管理番号などの情報が記録された原稿の画像のマゼン
タ成分に対する印刷原版作成用フィルムが得られる。
ステップS24において、2枚目の画像形成動作が終了
すると、ステップS25に進む。ステップS25では、色信号
変換回路87へシアン(C)の色信号への変換を命令し、
ステップS26に進む。ステップS26では、設定された色に
対応する画像形成信号にて3枚目の画像形成動作を行な
う。この場合、色信号変換回路87へシアン(C)の色信
号への変換を命令しているので、原稿の画像のシアン成
分に対する画像形成が行なわれるとともに、この画像形
成と同時にあらかじめ入力された日付あるいは管理番号
などの情報が形成出力される。これにより、3枚目とし
て、あらかじめ定められたエリアに日付あるいは管理番
号などの情報が記録された原稿の画像のシアン成分に対
する印刷原版作成用フィルムが得られる。
ステップS26において、3枚目の画像形成動作が終了
すると、ステップS27に進む。ステップS27では、色信号
変換回路87へブラック(B)の色信号への変換を命令
し、ステップS28に進む。ステップS28では、設定された
色に対応する画像形成信号にて4枚目の画像形成動作を
行なう。この場合、色信号変換回路87へブラック(B)
の色信号への変換を命令しているので、原稿の画像のブ
ラック成分に対する画像形成が行なわれるとともに、こ
の画像形成と同時にあらかじめ入力された日付あるいは
管理番号などの情報が形成出力される。これにより、4
枚目として、あらかじめ定められたエリアに日付あるい
は管理番号などの情報が記録された原稿の画像のブラッ
ク成分に対する印刷原版作成用フィルムが得られる。
このように、一括印字キー72をオンした場合、一度に
各色に対する印刷原版作成用フィルムが連続的に得られ
るものである。
以上説明したように、原稿を光学器に走査してシア
ン,グリーン,イエロウの3種類の色信号として読取
り、これら3種類の色信号をイエロウ,マゼンタ,シア
ン,ブラックの4色の画像形成信号に変換し、また操作
パネル上のテンキーにより、あらかじめ日付あるいは管
理番号などの原稿にない情報を入力しておき、この変換
された4色の画像形成信号のうちの1つの画像形成信号
および入力された情報に応じて黒一色の熱転写インクリ
ボンを用いてプラスチックフィルムに画像形成を行なう
ものである。これにより、従来のような露光、現像など
の複雑な製作工程を用いることなく、比較的簡単な構成
でありながら、印刷原版作成用フィルムが非常に簡単に
作成でき、しかも小形かつ安価に実現できるとともに、
日付あるいは管理番号などの原稿にない情報を入力して
印刷原版作成用フィルム上に画像とともに同時に形成出
力することができる。また、日付あるいは管理番号など
の原稿にない情報を入力して印刷原版作成用フィルム上
に画像とともに同時に形成出力することができるので、
印刷原版作成用フィルムの作成が簡素化されるととも
に、特に類似した印刷原版作成用フィルムの区別などの
管理が容易となる。さらに、一括印字キーによる切換え
により、上記4色の画像形成信号により黒一色の熱転写
インクリボンを用いてその4色の画像形成信号と同数の
プラスチックフィルムに逐次画像形成を行なうものであ
る。これにより、一度に各色用の印刷原版作成用フィル
ムを連続的に作成することもでき、各色用の印刷原版作
成用フィルムを1枚ずつ作成する場合に比して時間の節
約となる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、通常のカラー画
像形成の外に、従来のような複雑な製作工程を用いるこ
となく、印刷原版作成用フィルムが非常に簡単かつ安価
に作成でき、しかも、小形かつ安価に実現できる画像形
成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例を説明するためのもので、第1図
は全体的な制御系統を概略的に示すブロック図、第2図
は色信号変換回路を詳細に説明するためのブロック図、
第3図は操作パネルの平面図、第4図は動作を説明する
ためのフローチャート、第5図は全体的な構成を一部切
欠して示す概略的斜視図、第6図は全体的な構成を概略
的に示す外観斜視図、第7図は原稿走査部の構成を概略
的に示す側面図、第8図は原稿走査部の走査器移動機構
を示す斜視図、第9図は画像形成部の構成を概略的に示
す縦断側面図、第10図は転写動作状態を説明するための
斜視図、第11図は熱転写インクリボンの構成を示す平面
図である。 O……原稿、P……用紙(被画像形成媒体)、2……操
作パネル、8……原稿走査部、9……画像形成部、11…
…走査器、31……サーマルヘッド、34……熱転写インク
リボン(画像形成媒体)、62……色選択キー(色選択ス
イッチ)、63……テンキー、72……一括印字キー(切換
スイッチ)、73……情報入力キー、81……主制御部、8
2,83……副制御部、87……色信号変換回路、93……サー
マルヘッド温度制御部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読取り、イエロウ画像、マゼン
    タ画像、およびシアン画像のそれぞれのための画像情報
    を作成する作成手段と、 この作成手段によつて得られる前記イエロウ画像、マゼ
    ンタ画像、およびシアン画像のそれぞれのための画像情
    報に基づき、前記イエロウ画像、マゼンタ画像、または
    シアン画像のうちの1つの色画像を、イエロウ、マゼン
    タ、およびシアンのいずれよりも光透過率の低い特定の
    色の色材を用いて被画像形成媒体に形成する第1のモー
    ド、および、前記作成手段によって得られる各色画像情
    報に基づき、前記イエロウ画像、マゼンタ画像、および
    シアン画像にそれぞれ対応する画像を、イエロウ、マゼ
    ンタ、およびシアンの色材を用いて被画像形成媒体に形
    成する第2のモードのそれぞれにおいて動作する画像形
    成手段と、 この画像形成手段を前記第1のモードまたは第2のモー
    ドに設定する設定手段と、 を具備したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記画像形成手段は、前記作成手段によつ
    て得られるイエロウ画像、マゼンタ画像、およびシアン
    画像のそれぞれの画像を前記特定の色の色材を用いて3
    色画像分3つの被画像形成媒体にそれぞれ逐次形成する
    第3のモードを有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の画像形成装置。
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