はてなキーワード: 民間運営とは
タイトルのとおり、わたしはPOLICE TRIBE K-9を応援したくて、この文章をしたためました。
みなさまはPOLICE TRIBE K-9をご存じでしょうか。
ご存知でない方も、少しだけでもお付き合いいただけたら嬉しく思います。
POLICE TRIBE K-9の企画は2021年5月20日に発表されたので、来月で1周年になります。個人的には、もう1年!?と思わずにはいられません。まだ半年ぐらいしか経っていない気がしていました。
そもそもPOLICE TRIBE K-9がなんなのかというと、ほとんどなにも説明できません。めちゃくちゃおもしろそうな企画だということくらいです。
POLICE TRIBE K-9に関する情報のうち、現在知りうるものは以下のnoteに書かれていることがすべてです。
https://note.com/rangpong/n/n1b771feb789f
これだけです。ほんとうに、これだけ。約550文字だけです。
あとは、原作のお三方と原案協力のモンスターラウンジさんの、Twitterでの企画に関する告知、+iNNOVAT!ONさんのWebページのみ。(抜けがあったらすみません)
ちなみに、TwitterでPOLICE TRIBE K-9と検索してみると、1か月に1回程度はどなたかが言及されています。なお、鍵垢のツイートは閲覧できないため、オープンアカウントのツイートのみを計算に入れています。日本語以外だとタイ語での言及がかなり多いです。とはいえ、数多の覇権ジャンルと比べると、ツイート数がそもそも微々たるものと言わざるをえませんが。
わたしは、POLICE TRIBE K-9の企画を深見真さんの告知ツイートで知りました。そして、リンク先のnoteを読み、POLICE TRIBE K-9の魅力に取り憑かれ、日々POLICE TRIBE K-9に思いを募らせ、そして今に至ります。
主人公の凛々しい表情、相棒のあきらかに訳ありな雰囲気、ロボット警察犬、そのすべての造形がかっこいいし、ロゴもおしゃれ。主人公と相棒とロボット警察犬のそれぞれが違う方向を向いているのもどことなく不穏で、展開がとても楽しみです。
背景も、満面の笑みのキャラクターがかえって疑わしいうまい安い愛情串焼きや、VRカラオケの看板など、気になる点はたくさんあります。それから、日本語だけでなく韓国語や中国語の看板が混ざっているのも、風情があっておもしろいです。この街がメチャクチャになったらさぞかしおもしろいだろうなと思います。
また、noteのヘッダーのイラストも素敵です。なぜなら、このイラストからは、運転は相棒が担当していることが読みとれるからです。POLICE TRIBE K-9について開示されている情報は非常に少ないので、偶然や持ち回り、じゃんけんやコイントスなどで決めているという可能性は捨てきれません。しかし、運転をどちらが担当するのか、それだけでも貴重な情報です。物語の開始の時点で、元テロリストの相棒に運転を任せられる程度には信頼関係を築けているとするならば、そこには長年の付きあいが感じられ、その過去にも興味が湧いてきます。
次に、設定とその世界観。
わたしはPSYCHO-PASSシリーズがとても好きなのですが、そもそも原作のお三方がPSYCHO-PASSに関わっていらっしゃる方々なので、POLICE TRIBE K-9に惹かれるのは必然といえば必然なのでしょう。
noteはこのアオリからはじまりますが、インフラの民営化によって起きた社会問題などを目にする機会が多いので、政府を民営化する設定は非常に真新しいものに感じられました。しかも、損得勘定で犯罪捜査がなされるということです。任務記録が録られるようなのである程度は信頼性が保証されていそうですが、なんだか最悪な気がします。POLICE TRIBE K-9の世界はディストピアなら、ディストピアでの新時代人情ポリスストーリーはおもしろいに違いないし、もしくはユートピアでも意外性があっておもしろいです。どちらにせよ絶対おもしろい。
民間運営社会ならではの問題や凶悪犯罪に立ち向かう! とnoteには記載されているのですが、POLICE TRIBE K-9の世界における社会問題はどんなものなのかをあれこれ考えるだけでも楽しいです。ただ、わたしのような凡人の素人に考えつく民間運営社会ならではの問題や凶悪犯罪は描かれないと思うので、わたしの妄想は割愛します。
PSYCHO-PASSにおけるドミネーターや機龍警察における機甲兵装など、捜査ガジェットの存在は近未来の警察を描く物語においては重要な地位を占めていると個人的には思います。
POLICE TRIBE K-9では、「強化外骨格に変形するロボット警察犬「アニマルユニット」のダンディー」がそれにあたると思われます。もちろん他にもあると考えられますが、いまわかるのは強化外骨格に変形するロボット警察犬「アニマルユニット」のダンディーだけです。
強化外骨格、すなわちパワードスーツというだけでもアツいにもかかわらず、変形が可能ということなので少なくとも一粒で二度のおいしさは保証されています。最高〜!パワードスーツ大好き!!
ロボット警察犬が汎用機なのかどうか、価格帯はどれくらいなのか、どの程度流通しているのか、祝民間警察事務所は小さい事務所とのことなので、大手事務所ではどんなロボット警察犬が導入されているのかなど、ロボット警察犬について考えはじめたらきりがありません。
また、最後のセリフで「第一種武装展開」とコールされているのですが、変化形態が複数あるのでしょうか。複数形態に変化する外骨格、非常に大好きです。がぜん楽しみです。
以上ですべてです。知ることができる情報がいかんせん少ないので、想像力のないわたしには正直これが限界です。
嘘です。主人公の過去や元テロリストの相棒がいかにして民間警察におさまったかなどはとても魅力的ですし、ほかにも知りたいことはたくさんあります。でも、そのあたりは原作で描かれることを待ちたいと思います。そのほうが、知ることができたときの喜びがひとしおだと思うので!
いまのところほとんど紹介文になってしまっている気はしますが、それでもわたしはPOLICE TRIBE K-9を応援したくてこの文章を書きました。小説はおろか卒論すら書いたことがないので、こんなに長い文章が書けたことに驚いています。
わたしはこれまでの約1年間、POLICE TRIBE K-9について、noteを読み返してはぼんやりと思いを馳せ、たまにGoogleやTwitterでパブサをして、POLICE TRIBE K-9に思いを募らせていました。というか、それぐらいしかすることがない。わたしはそう思っていました。
しかし、昨日ふとTwitterでPOLICE TRIBE K-9を検索し、深見真さんの告知ツイートを見て、急に思い立ちました。
https://twitter.com/fukamimakoto/status/1395321871034249219?s=21&t=woLt0l1DlEtEeD6aekA37g
「これからどうなっていくのかは皆様の応援次第ですので、少しでも話題にしていただければ幸いです。」
と書かれています。
このツイートを読んで、文章を書いてみよう、と思いました。このダイアリーひとつではなんの応援にもならないし、決して話題にしているとはいえないと思いますが、わたしが感じたことを書いてみたいなと、なんとなくそう思いました。
わたしはクリエイターでもインフルエンサーでもないので、拡散力はほとんどありません。Twitterの140文字じゃ全然足りないし、かといってメモスクショも気がひけます。それに加えて陰キャゆえにnoteは怖いし、そもそもセンスがまったくないので自分にハンドルネームをつけるのが恥ずかしいという思いもありました。なので、増田にしました。はじめてのはてなダイアリーです。
非常に拙く、目の滑る文章だったと思います。それでも、ここまで読んでくださっている方がいらっしゃいましたら、とても嬉しいです。ほんとうにほんとうに、ありがとうございます。
おしまい!
とある地方のホール運営に関わる者です。この記事を読みました。
オリエンタルラジオ 中田 公式ブログ - オリラジ中田、転売撲滅の画期的システム発表! - Powered by LINE
ちなみに最初に書いておくと、転売問題は「①価格の初期設定を高め、転売屋の利ザヤを薄くする」「②本人確認を厳格にし(公式がコントロールする部分を除き)転売ビジネスが成り立たない方策を模索する」という両面から解決していくべき、というのが僕のスタンスです。
元記事にはポイントがいくつかあると思うので、ポイントごとに書いていきたいと思います。
主催者側の「見えない」損失
と元記事では主張されているが本当にそうでしょうか?
元記事の冒頭で「高額転売しても買う客がいるということは値段の初期設定が間違ってるだけ」という意見が否定的に取り上げられているが、実際問題として「2万円の価格設定をしても売れる(需要のある)チケットを4千円でしか売らない」というのは、明らかな機会損失です。
「公式が転売屋レベルの価格設定をしろ」とは思わないが、取るべき収益を取り、取った分はコンテンツの質の向上を目指すのが本筋じゃないの? とも思ってしまいます。
もちろん、そうしたチケットの価格設定には「お金のない若年層にも楽しんでもらえる金額に」という高邁な思想がある、ということは知っています。しかし、公式と転売屋の価格設定を近づけていくことは、転売屋の利ザヤを薄くすることにもつながるはずです。
主催者が取るべき利益を取らない影響は、会場サイドにも影響を及ぼしています。
昨今「ハコが足らない」、いわゆる「ライブ会場不足」の問題が世間を賑わせています。ちょっと古い記事ですが、
ホール・劇場不足、「2016年問題」はなぜ起きた?|エンタメ!|NIKKEI STYLE
ホール・劇場が相次いで閉鎖されていくことには理由があります。この記事中では「公共ホールが民主党政権による事業仕分けの対象になったこと」が挙げられていますが、そもそも元を辿れば、原因は「ホール・劇場は稼げない」ということです。
ホールは稼げません。民間のホール・劇場が次々と閉鎖に追い込まれる原因はそれです。
自主公演を打つ劇場・ホールを除き、大部分の施設は外部利用者からの施設使用料を主な収入源としています。施設使用料の原資はイベント主催者側の売上です。イベント主催者側の売上――つまりチケット販売売上になります。
例えば500人キャパの会場で入場料4千円のイベントを打つとします。
主催者側の収入は4,000円×500人=200万。諸々の経費や出演者へのギャランティーは、その収入から賄わなければなりません。施設使用料にあてられるのは、イベント規模や出演者側の備品、裏方の人員数などにもよります。
ホール経営は本当に厳しいです。首都圏のように高額の施設使用料を取れる施設ならいいかもしれないけど、地方ホールの使用料収入では到底黒字にはなりません。赤字のままでは施設の改修や建替えなどの再投資すらままならない、という現実があります。
民間運営の場合、劇場・ホール単体で黒字を出している施設は少ない。たとえば三越日本橋本店内にある三越劇場のように、百貨店の集客装置としてメリットがあれば、改修のために費用を投じる理由もある。だがそうでなければ、大規模改修が必要になった段階で閉鎖せざるをえないというのが、多くの施設が抱える実情なのだ。
2016年、ライブ会場は本当に不足するのか | 週刊東洋経済(政治・経済) | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
現状、基本的には劇場・ホールは「赤字事業」です。結果として、赤字を抱えていられなくなったホールから潰れていきます。主催者側の設定する入場料の安さは、その遠因の一つだと僕は思っています。
取るべき人が取るべき利益を取らない(適切な価格設定をしない)ということは、結局回り回ってそのコンテンツ産業自体を足元から細らせていく、ということも考えてもらいたいところです。
ここで最もおそろしいのが、往々にして主催者が取ってきた対策が大間違いだったということだ。主催者が今まで取ってきた最もオーソドックスな対策は「本人確認」である。
転売屋から購入したチケットを無効化するために現場で本人確認を行い、購入者と別人であれば入場を拒否するというシステムである。これは、間接的に転売屋のチケットを防ごうとしているものだが、結果としては来場者の負荷を高めているだけなのだ。
「高額転売を買わないからライブが見られない」と「高額転売で買ったがライブを見れないかもしれない」の二択にしているだけだ。
「本人確認は来場者の負荷を高めているだけ」とあるけど、「いやいやそんなことないでしょ」と思ったのは僕だけですか?
「(公式を通さない)転売チケットを買う意味を失わせる=売る意味を失わせる」ということで立派に転売対策になってるじゃないですか。買う側のリスクを増やしているかもしれませんが、「間違ってる」とまで言われなければならない対策とは、僕には思えません。
入場時の確認作業の手間が増えるとのことですが、実際に顔認証システムはありますし、導入されている事例はないわけではありません。今後普及して行けばそれらの手間を減らすことは十分に可能と考えられます。
従来は顔写真付きの身分証明書と会員証で確認していたが、運転免許証などを持っていない会員はパスポートなどを用意しなければならず、会員に負担を強いることになっていた。また、コンサート当日に身分証明書を忘れるなどのトラブルのほか、会員証と証明書の貸し出しとともにチケット転売を行うケースも発生していた。そこで同社は、NEC の顔認証システムを採用。14年7月に行われた、ももクロの日産スタジアム公演で導入し、12月のさいたまスーパーアリーナ公演で本格的な運用をスタートさせている。
元記事のこの部分に「主催者側の手間やシステム構築に投資が必要でそれを負担できないよ」という本音が透けて見える気がしますが、それならそれで確かにわからなくはないです。
売り切れなければどうだ?
人気がないから売り切れないのではなくて、人気に応じて「売り切れない」状況。
つまり「キャパシティが注文の数だけ広くなる」というライブならばどうだ?
でも、500の会場を800にすることはできるんじゃないのか?
都内からアクセス圏内の場所ならその広さの場所はたくさんある。
(中略)
まずはチケットを売ってみる。
それをもとにキャパの違う3候補の会場をキャンセル料なし交渉のうえでの仮押さえ。
無料仮押さえの限界を迎える中間期の動きで1つに絞り、来場者のためにエリアを発表。
(中略)
それを両立したのはチケットを売り始めてから場所を選ぶ仕組みだ。
チケットを先売りして席数の増減が可能な会場の3候補を無料仮押さえし会場を後決めするシステム。
全ての人は救えない。
ほー。
まぁネタにマジレスもカッコ悪いですが、一応都内にある多目的ホールの規定を見てみましょうか。
まずは「ヒカリエホール」。渋谷ヒカリエ内の多目的ホール。ホールAとホールBがあって、ホールAのキャパは約1,000人です。
ホールについて | Hikarie Hall | 渋谷ヒカリエ/Shibuya Hikarie
「ホール使用料金」のところに施設使用料が出ています。→料金・設備・備品 | Hikarie Hall | 渋谷ヒカリエ/Shibuya Hikarie
使用規約も合わせてみると、予約受付時に使用料金の50%を支払う必要があり、使用開始日の31日前までのキャンセルはその50%全額取られることになります。
ホールAの本番日料金は全日190万円。この50%は95万円。1日だけでこれ。搬出入やリハのためにさらに日数を増やすと、どんどん使用料はかさみます。これを交渉して無料にすると。へー。キャンセル料をホール側に丸被りしろって言うんですか? へー。
次に、「日本橋三井ホール」。こちら日本橋にある多目的ホールですね。キャパは大体700名程度です。
日本橋三井ホール|イベントホール|東京都中央区日本橋|COREDO室町
まず、規約の第5条4項
利用者は、仮押さえ期間内(仮押さえの意志表示より7日以内を「仮押さえ期間」とする)に、使用契約締結の意向について運営者に連絡しなければならない。予約申込みより7日以内に使用契約の締結に至っていない場合には、特に運営者が認めた場合を除き、申込みは無効になる。
仮予約期間はたったの7日間です。これは出来るだけ長期間無効にさせない方向で交渉しないといけませんね。
1.利用開始日より61日前までのキャンセルのときは利用料(基本会場費・時間使用の場合は時間使用料)の50%。
2.利用開始日より60日前から31日までのキャンセルのときは利用料(基本会場費・時間使用の場合は時間使用料)の75%。
61日前までにキャンセルしても基本会場費の50%以上を負担する必要があります。これも交渉が必要ですね! ちなみに全日使用料は120万円です。
もう一つくらい見ておきましょうか。港区の「ニューピアホール」。こちらは800名程度のキャパです。
NEW PIER HALL の使用規則と料金表をご参照ください。
キャンセルとその料金
なぜホールがこのような予約体制にしているかというと、当たり前の話ですが、出来るだけ稼働を取りたいからです。
「たった1日や2日いいじゃないか」と思われるかもしれませんが、そのたった1日の予約のせいで、1か月以上の長期に渡るイベントがいれられなくなるかもしれないリスクをホール側は抱えています(そのため短期イベントの予約は長期予約よりも直前にならないと取れないホールもあります)。1~2日の公演、しかも高確率でキャンセル見込み、なんて予約は可能な限り避けたい、というのが本音です。
稼働が下がればダイレクトに収入に影響します。それは、長期的に見ればホール自体の存続に響いてくることは前述したとおりです。
そもそもホールとは本当に赤字と隣り合わせの事業なんです。大規模修繕や必要な設備改修もままならないホールは地方に山ほどあります。それは、比較的高額な施設使用料が取れる都内だって、多かれ少なかれ同じ悩みを抱えてるはずです。
ここまで書いてきたんで正直に言いますが、元記事のホール運営を蔑ろにした提案には、率直に言って腹が立ちました。
ふざけんじゃねえよ。お前、ホール運営なんだと思ってんだよ。馬鹿にすんのやめろよマジで。
もしかしたら本人はネタのつもりで言ってるのかもしれませんが、少なくとも僕は中田氏を嫌いになりました。
ブコメを見る限り、中田氏は大層好感度が高いようですので、多分この増田は叩かれるでしょう。でも、この提案が皆様に「素晴らしい提案だ!」と受け止められていそうな状況を見て、どうしても一言言いたくなって書きました。彼の提案がネタであることを祈っています。