音楽家や評論家による評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 16:27 UTC 版)
「アイリーン・ジョイス」の記事における「音楽家や評論家による評価」の解説
ジョイスが1947年にベルリン・フィルハーモニー・オーケストラと共演した際、著名なドイツの評論家は彼女をクララ・シューマンやゾフィー・メンター、テレサ・カレーニョになぞらえた。1950年にアメリカをツアーした際にはアーヴィング・コロディンが彼女を「世界で最も偉大な知られざるピアニスト」と呼んだ。1950年代になると彼女の名声はより広く知られるようになり、ロンドンだけで年に50回も行われたリサイタルはいつもソールド・アウトとなった。 彼女のモーツァルト演奏は「申し分のない趣味と印象」と称され、「堂々たる威厳ある」バッハ弾きであり、「詩情と華麗さを兼ね備えたリスト弾き」でもあった。彼女の『逢びき』や『第七のヴェール』におけるラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の演奏はこの作品を普段こうした音楽にふれる機会のない人々の間でも馴染み深いものにした。 スティーヴン・ハフはジョイスがその実力に十分見合った評価をされていないことに驚きを表明している。リチャード・デイヴィスによる伝記『Eileen Joyce: A Portrait』への前書きの中で、ハフは「彼女は過去の多くの偉大なピアニストたちが発揮してきたまばゆく輝くばかりのヴィルトゥオジティを全て披露している。…彼女の名は過去の偉大なピアニストたちのリストに書き加えられるべきだ」と述べている。
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