チタン酸ストロンチウムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 自然 > 物質 > 化合物 > 無機化合物 > チタン酸ストロンチウムの意味・解説 

チタン酸ストロンチウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/27 13:44 UTC 版)

チタン酸ストロンチウム
IUPAC名 三酸化チタン(IV)ストロンチウム
組成式 SrTiO3
結晶構造 ペロブスカイト構造
CAS登録番号 12060-59-2
密度 5.13 g/cm3,
融点 2,080 °C
出典 安全衛生情報センター

チタン酸ストロンチウム(チタンさんストロンチウム、SrTiO3英語: strontium titanate)はストロンチウムチタンの複合酸化物で、ペロブスカイト構造をとる化合物である。三酸化チタン(IV)ストロンチウムともいい、天然鉱物として産出するものはタウソン石 (Tausonite) と呼ばれる。

誘電率が室温で300程度と高く、かつ常誘電体でありキュリー点を持たないために誘電率の温度変化が小さいことからセラミックコンデンサの材料に用いられる。また、バンド絶縁体だがニオブなどの添加物を加えることで容易に半導体化するためバリスタセンサ熱電素子などに用いられる。

単結晶屈折率が2.409とダイヤモンドに近く、ダイヤモンド類似石に用いられる。硬度が低く傷がつきやすいことからダイヤモンドと区別できる。

可視光線を照射することにより、水を還元し水素を発生する光触媒であることが発見され、同様に可視光で酸素を発生するバナジン酸ビスマスと組み合わせることにより、水の分解に成功している。太陽光エネルギーの変換効率は0.1%ほどであるが、この性質は人工光合成系の構築に役割を果たすと考えられている[1]

脚注

  1. ^ 「水素を作る -ソーラー水素(工藤昭彦)」『光と界面がおりなす新しい化学の世界 -光触媒と光エネルギー変換』(初版)クバプロ、2008年1月30日、p20頁。ISBN 978-4-87805-090-9 

外部リンク


チタン酸ストロンチウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 03:12 UTC 版)

バリスタ (電子部品)」の記事における「チタン酸ストロンチウム」の解説

チタン酸ストロンチウムは誘電率が高いため、コンデンサ兼用バリスタとして用いられる

※この「チタン酸ストロンチウム」の解説は、「バリスタ (電子部品)」の解説の一部です。
「チタン酸ストロンチウム」を含む「バリスタ (電子部品)」の記事については、「バリスタ (電子部品)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「チタン酸ストロンチウム」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「チタン酸ストロンチウム」の関連用語

チタン酸ストロンチウムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



チタン酸ストロンチウムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのチタン酸ストロンチウム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのバリスタ (電子部品) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS