づとは? わかりやすく解説

「つ」の濁音現代共通語では「ず」と発音上の区別はなく、歯茎有声破擦子音dz]と母音[u]とからなる音節。[dzu]

[補説] 現代仮名遣いでは、この音節仮名として、一般には「ず」が用いられるが、二語の連合による連濁(「みかづき三日月)」「たづな(手綱)」など)と同音連呼(「つづみ(鼓)」「つづる(綴る)」など)の場合には「づ」も用いられる。「づ」は古くは[du]の音であったが、室町時代末には[dzu]と発音されていた。それでも、なお「ず」(発音zu])とは区別されていたが、江戸時代入り両者発音上の区別なくなった


ダ行下二段活用動詞「づ」の終止形
「づ」の口語形としては、ダ行下一段活用動詞「出る」が対応する


ダ行下二段活用動詞「づ」の終止形
「づ」の口語形としては、ダ行下一段活用動詞「でる」が対応する

文語活用形辞書はプログラムで機械的に活用形や説明を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

づ(人体)

方言意味
づ(人体) あたま。「頭」を音読みしたもの

読み方:ず

  1. 芸人通り符牒にして、九といふ数量を表す。通り符牒参照せよ。(※巻末通り符牒参照)〔符牒
  2. 九。〔芸人

分類 符牒芸人


読み方:ず

  1. 面子。〔香具師不良
  2. 顔(面子)。面(づら)の省略。〔不〕
  3. 香具師面子(めんつ)のこと。

分類 不、香具師香具師不良

隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/16 08:36 UTC 版)

平仮名
文字
字源 に濁点
JIS X 0213 1-4-37
Unicode U+3065
片仮名
文字
字源 ツに濁点
JIS X 0213 1-5-37
Unicode U+30C5
言語
言語 ja
ローマ字
ヘボン式 ZU
訓令式 ZU(DU)
JIS X 4063 du
発音
IPA d͡zɯᵝ
種別
濁音
「づ」の筆順
「ヅ」の筆順

は、仮名のひとつであり、濁点をつけた文字である。四つ仮名の一つ。 日本語音節のひとつとして用いられ、1モーラを形成する。「zu」の発音は多くの場合「」で表記される。

日本語における発音

  • 1子音と1母音」から成る音。語中においては舌の先を上歯茎に付けずに近づけて、隙間から声を摩擦させて通すときに出る有声歯茎摩擦音、すなわち「」の子音の有声音である。また語頭や促音・撥音の後では舌を上歯茎に付けて、離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す有声歯茎破擦音。これら2つの「づ」の発音は、一般に日本語の話者にはほとんど聞き分けられず、意味上の差異はない。「づ」は「」と同じ発音であり、現代標準語では「づ」と「ず」を音の上で区別しない(四つ仮名)。現代仮名遣いでは、例外を除いて「づ」で書かれてきたものをすべて「ず」で書く。
  • 上代の「づ」の発音は、舌先の破裂音を子音とする /du/ であったと考えられるが、室町時代末には摩擦音を伴う /dzu/ に転じていた。さらに江戸時代に入ると「づ」(/dzu/)と「ず」(/zu/)の間で発音上の区別が失われ、仮名遣いの混乱を生じるようになった[1]。なお現在でもごく一部の方言に /du/ の発音が残る。
  • 現代では、外来語中にて /du/ の発音が出る場合、「ドゥ(または『デュ』)」と表記する。
  • 発音 [ヘルプ/ファイル]

づ に関わる諸事項

一般的な「づ」と「ず」の使い分けについては、四つ仮名を参照。

  • 社名(の英語表記)に「Foods」を含む企業では、「ヅ」を用いている場合がある(ゼネラルフーヅ大和フーヅ、ユーシーシーフーヅなど)。
  • 「つ」が連濁によって濁る場合には「ず」ではなく「づ」と表記し、地名では「会津」「沼津」「焼津」などの例がある。「米津玄師」「手塚治虫」など、人名にも多い。
    • かなが「づ」表記でもローマ字表記は「zu」とすることが一般的である。JRをはじめとする各鉄道会社もそのようにしており、会津若松駅は「Aizu-Wakamatsu」、沼津駅は「Numazu」、焼津駅は「Yaizu」である。
  • ローマ字入力では、「ず=ZU」と区別するために、「DU」が用いられる。
  • 」(かつら)のことを「づら」と表記することがある。
  • 新党きづな - 「きずな(絆)」という語は現代仮名遣いでは「ず」で表記するが、語源的根拠から歴史的仮名遣いの「づ」を採用している。詳細は新党きづな#党名を参照。

脚注

  1. ^ 日本国語大辞典』(第2版)小学館、2001年。 

関連項目


出典:『Wiktionary』 (2018/09/29 17:37 UTC 版)

発音(?)

「ず」と同音中世末期までは別音であったが、江戸期区別がなくなる。四つ仮名

用法

以下の場合に「づ」を用いる。


「づ」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「づ」の関連用語

1
100% |||||

2
金詰り デジタル大辞泉
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

づのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



づのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
高松市歴史資料館高松市歴史資料館
Copyright(C) 2025 高松市歴史資料館 All Rights Reserved.
皓星社皓星社
Copyright (C) 2025 株式会社皓星社 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのづ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS