JPWO2017221851A1 - 直流電力の切替制御装置および発電システム - Google Patents

直流電力の切替制御装置および発電システム Download PDF

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Abstract

太陽光パネル等の発電装置で発電された直流電力をパワーコンディショナーに送るにあたり、複数の発電ユニット毎に直流電力の送電を切替え制御できるようにした切替制御装置と発電システムを提供する。【課題】【解決手段】発電装置に含まれる発電ユニット毎に直流電力を送電する送電線を備える発電システムにおいて、各送電線121の途中に、発電ユニット毎に、電流値と電圧値を検出する電流センサ211と電圧センサ212、制御部220からの制御信号により発電ユニット毎に接続モードと開放モードと蓄電モードを切り替える切替スイッチ部を設ける。パワーコンディショナー300の規定容量に基づく作動値を設定し、検出された電流値と電圧値から算出される発電ユニット毎の直流電力の合計値を作動値と比較し、直流電力の合計値が作動値を上回るとき、制御部220が切替スイッチ部を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、太陽光パネルやその他の発電装置で発電された直流電力をパワーコンディショナーに送るにあたり、複数の発電ユニット毎に直流電力の送電を切替え制御するようにした直流電力の切替制御装置と、同切替制御装置を含む発電システムに関するものである。
発電装置、例えば太陽光パネルで発電された直流電力はパワーコンディショナーで交流電力に変換され、送電線を経由して家庭や事業所に送られ、電灯や機器等の各種負荷に利用されている。また一部の電力は商用系統を通じて電力会社に売電される等している。パワーコンディショナーは個々に容量が決まっており(家庭用タイプでは例えば4.5kw、5.5kwなど、業務用タイプでは例えば100kw、250kwなど)、このため、通常は太陽光パネルの発電量(最大発電量)にあわせてパワーコンディショナーの容量を決定し、太陽光パネルを増設する場合はパワーコンディショナーを増設するか大容量タイプに交換する等している。
従来より、太陽光発電において、発電効率を高めるような制御方法が提案されている(特許文献1〜特許文献2参照)。
特開2014−158401号公報 特開2010−245320号公報
しかしながら、パワーコンディショナーは上述のように一般に太陽光パネルの最大発電量に合わせて容量を決定しているところ、1年間を通して最大発電量が得られる日数は僅かしかなく、年間における曇天日や雨天日の多さ、あるいは日中における曇天や雨天の割合を含めると、年間を通したパワーコンディショナーの利用効率は低いままであり、パワーコンディショナーの容量に対して十分な電力の出力が得られていなかった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、太陽光パネルその他の発電装置で発電された直流電力をパワーコンディショナーに送るにあたり、複数の発電ユニット毎に直流電力の送電を切替え制御できる直流電力の切替制御装置と発電システムを提供することを目的とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線を備える発電システムにおいて、
発電ユニット毎に発電される直流電力をパワーコンディショナーに送電するにあたり、
各送電線の途中に、発電ユニット毎に発電される直流電力の電流値を検出する電流センサと、発電ユニット毎に発電される直流電力の電圧値を検出する電圧センサと、制御部からの制御信号により発電ユニット毎に送電線を接続モードと開放モードのいずれかに切り替える切替スイッチ部をそれぞれ設け、
前記パワーコンディショナーの規定容量に基づいて作動値を設定し、前記電流センサによって検出された電流値と前記電圧センサによって検出された電圧値から算出される発電ユニット毎の直流電力の合計値を前記作動値と比較し、直流電力の合計値が作動値を上回るとき、前記制御部が、パワーコンディショナーに送電する直流電力の合計値が前記作動値を下回るように、一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えることを第1の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えた後、直流電力の合計値が再び作動値を上回るとき、前記制御部が、残りの切替スイッチ部のうち、一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えることを第2の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
直流電力の合計値が作動値を上回る毎に、予め設定された順序に従って切替スイッチ部を接続モードから開放モードに順次切り替えることを第3の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
前記作動値は上作動値として設定され、当該上作動値とは別に下作動値を設定し、直流電力の合計値が下作動値を下回るとき、制御部が、開放モードに切り替わった切替スイッチ部を順次接続モードに切り替えることを第4の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
各送電線の途中に発電ユニット毎に電流センサと電圧センサを設けずに、各送電線の途中に送電線毎に設けた切替スイッチ部の下流で合流し、パワーコンディショナーに向かう送電線の途中に、一組の電流センサと電圧センサを設けることを第5の特徴とする。
本発明に係る発電システムは、
複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線を備える発電システムであって、前記第1から第5の特徴のいずれか一の切替制御装置を備えることを特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線と、各送電線から送電される直流電力を分岐して蓄電する蓄電装置を備える発電システムにおいて、
発電ユニット毎に発電される直流電力をパワーコンディショナーに送電しおよび/または蓄電装置に分岐して送電するにあたり、
各送電線の途中に、発電ユニット毎に発電される直流電力の電流値を検出する電流センサと、発電ユニット毎に発電される直流電力の電圧値を検出する電圧センサと、制御部からの制御信号により発電ユニット毎に送電線を接続モードと開放モードのいずれかに切り替える切替スイッチ部をそれぞれ設け、
各送電線から分岐して蓄電装置に向かう送電線の途中に、発電ユニット毎に分岐して送電される直流電力の電流値を検出する電流センサと、発電ユニット毎に分岐して送電される直流電力の電圧値を検出する電圧センサと、制御部からの制御信号により発電ユニット毎に分岐後の送電線を接続モードと開放モードのいずれかに切り替え可能な切替スイッチ部をそれぞれ設け、
前記パワーコンディショナーの規定容量に基づいて作動値を設定し、前記電流センサによって検出された電流値と前記電圧センサによって検出された電圧値から算出される発電ユニット毎の直流電力の合計値を前記作動値と比較し、直流電力の合計値が作動値を上回るとき、前記制御部が、パワーコンディショナーに送電する直流電力の合計値が前記作動値を下回るように、パワーコンディショナー側の一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替え、蓄電装置側の一または複数の切替スイッチ部を開放モードから接続モードに切り替えることを第6の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
パワーコンディショナー側の一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えると共に、蓄電装置側の一または複数の切替スイッチ部を開放モードから接続モードに切り替えた後、
直流電力の合計値が再び作動値を上回るとき、前記制御部が、パワーコンディショナー側の残りの切替スイッチ部のうち、一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えると共に、蓄電装置側の残りの切替スイッチ部のうち、一または複数の切替スイッチ部を開放モードから接続モードに切り替えることを第7の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
直流電力の合計値が作動値を上回る毎に、予め設定された順序に従って、パワーコンディショナー側の切替スイッチを接続モードから開放モードに順次切り替えると共に蓄電装置側の切替スイッチを開放モードから接続モードに順次切り替えることを第8の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
前記作動値は上作動値として設定され、当該上作動値とは別に下作動値を設定し、直流電力の合計値が下作動値を下回るとき、制御部が、パワーコンディショナー側の開放モードに切り替わった切替スイッチ部を接続モードに順次切り替えると共に蓄電装置側の接続モードに切り替わった切替スイッチ部を開放モードに順次切り替えることを第9の特徴とする。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、
各送電線の途中に発電ユニット毎に電流センサと電圧センサを設けずに、各送電線の途中に送電線毎に設けた切替スイッチ部の下流で合流し、パワーコンディショナーに向かう送電線の途中に、一組の電流センサと電圧センサを設けることを第10の特徴とする。
本発明に係る発電システムは、
複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線と、各送電線から送電される直流電力を分岐して蓄電する蓄電装置を備える発電システムであって、前記第6から第10の特徴のいずれか一の切替制御装置を備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によると、パワーコンディショナーの規定容量を超えることなく、同規定容量に近い高いレベルの直流電力を安定してパワーコンディショナーに送電することができるようになり、もってパワーコンディショナーの出力電力を高めて、家庭や事業所の負荷や商用系統に対する電力供給を高めることができるという効果を奏する。
また、本発明によると、発電装置で発電した直流電力を発電ユニット毎に細かく切替制御して、パワーコンディショナーと蓄電装置に分岐して送電できるようにしたから発電装置で発電した直流電力を無駄なく利用することができるという効果を奏する。
さらに、本発明によると、太陽光パネルやその他の発電装置の設置数や規模に関わらず、発電システムからの電力の出力量をコントロールできるので、国や電力会社に申請した発電量の上限を超えることなく、上限以下の安定した発電電力をパワーコンディショナーに対し送電できるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態を示すもので、直流電力の切替制御装置を含む発電システムの構成図、 図1に示す切替制御装置における直流電力切替部の構成図、 操作パネルを示す説明図、 切替制御装置の作用を説明するための図、 本発明の第2実施形態を示すもので、直流電力の切替制御装置を含む蓄電システム兼用の発電システムの構成図、 図5に示す切替制御装置における直流電力切替部の構成図、 本発明の第3実施形態を示すもので、直流電力の切替制御装置の構成図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。
図1ないし図4は本発明の第1実施形態を示すもので、図1中、符号S1は発電システムを示している。
発電システムS1は、複数の発電装置(太陽電池アレイ)100A〜100Cと、直流電力の切替制御装置200を備えており、各発電装置100A〜100Cで発電される直流電力をパワーコンディショナー300に送電するようになっている。
発電装置100Aは既設の太陽電池アレイで、発電装置100B、100Cは増設の太陽電池アレイを示している。各発電装置100A〜100Cは複数の太陽電池パネル(モジュール)を直列に接続してなる発電ユニット(ストリング)を複数備えている。図示例の場合、既設の発電装置100Aは2列の発電ユニット110A1、110A2、増設の発電装置100Bは2列の発電ユニット110B1、110B2、増設の発電装置100Cは2列の発電ユニット110C1、110C2を備えている。そして、本発電システムS1は、発電装置100A〜100Cの合計発電電力、すなわち各発電ユニット110A1〜110C2の最大発電電力の合計値がパワーコンディショナー300の規定容量を上回るように設定されている。
既設の発電装置100Aは2列の発電ユニット110A1、110A2からそれぞれ送電線121が接続箱130を経由してまたは直接、切替制御装置200に延びている。増設の発電装置100Bは2列の発電ユニット110B1、110B2からそれぞれ送電線121が切替制御装置200に延びている。増設の発電装置100Cは2列の発電ユニット110C1、110C2からそれぞれ送電線121が切替制御装置200に延びている。また、各発電ユニット110A1〜110C2の各送電線121は切替制御装置200から接続箱130を経由または経由せずに1本の送電線122に合流し、パワーコンディショナー300に延びている。
直流電力の切替制御装置200(以下、切替制御装置200という)は、発電装置100A〜100Cの発電ユニット110A1〜110C2毎に発電された直流電力の送電を上下の作動値に基づき切替制御するもので、直流電力切替部210と制御部220と操作パネル230を備えている。また、切替制御装置200は、インターネットに接続された図示しないサーバーや通信回線131を介して通信端末240と通信可能な通信部250を搭載しており、制御部220からの制御信号により、通信部250からインターネットを経由してサーバーに発電状況(電流値、電圧値)や切替状況をアップロードし、また、情報端末240に操作パネル230と同一の機能を搭載することで、通信端末240から遠隔操作し、あるいは前記発電状況や切替状況を通信端末240に受信可能である。
直流電力切替部210は、図2に示すように、各発電ユニット110A1〜110C2に対応して、各送電線121の途中に、各送電線121を送られる直流電力の電流値を測定する電流センサ211と、直流電力の電圧値を測定する電圧センサ212と、切替スイッチ部213A1、213A2、213B1、213B2、213C1、213C2が設けられている。切替スイッチ部213A1〜213C2は、制御部220からの上下の作動値に基づく制御信号により、各発電ユニット110A1〜110C2毎に、各送電線121を、接続モードと開放モード(非接続モード)のいずれかに切り替えるようになっている。切替スイッチ部213A1〜213C2には切替スイッチ素子(パワーMOS−FET、IGBTなど)を適用できる。
制御部220は、各発電ユニット110A1〜110C2毎に、電流センサ211によって検出された電流値(A)および電圧センサ212によって検出された電圧値(V)から算出される直流電力(W)の合計値と上下の作動値を比較し、直流電力の合計値が上作動値を上回るときは、予め設定された順序に従い、各切替スイッチ部213A1〜213C2を接続モードから開放モードに順次切り替え、直流電力の合計値が下作動部を下回るときは、開放モードに切り替わった切替スイッチ部を接続モードに順次切り替えて戻すようになっている。上下の作動値は、パワーコンディショナー300の規定容量に基づいて設定するようになっている。
図3は制御部220の操作パネル230を示している。操作パネル230は計測表示部231と作動条件設定部232が設けられている。計測表示部231は発電装置100Aの発電ユニット110A1、110A2毎、発電装置110Bの発電ユニット110B1、110B2毎、発電装置100Cの発電ユニット110C1、110C2毎に、直流電力の電流値(A)と電圧値(V)と直流電力(W)、直流電力の合計値を表示し、また、図示しないが切替スイッチ部213A1〜213C2の切替状況を表示させることもできる。作動条件設定部252は、切替スイッチ部213A1〜213C2を作動させる上下の作動値と、切替スイッチ部213A1〜213C2の作動時間(設定時間が経過するまでは元のモードに復帰しない)、切替スイッチ部213A1〜213C2の作動順序(切替順序)をそれぞれ設定することができる。
例えば、作動条件として、パワーコンディショナー300の規定容量(例えば5.5kw)に基づき、規定容量よりも1%〜5%低い値(=直流電力の合計値)を上作動値に、規定容量よりも5%〜10%低い値(=直流電力の合計値)を下作動値にそれぞれ設定し、作動時間は例えば1秒から10秒の間で設定することができる。また、作動順序として、日射量の測定データに基づき、一日の日射量の多い順番から作動させるように設定することもできる。各発電ユニットの設置場所(南向き、東向き、西向き)や樹木の生育状況によって、各発電ユニット毎に日射量が異なる場合があることから、作動順序を設定することは重要である。
操作パネル230の計測表示部231と作動条件設定部232は、情報端末240の表示画面に表示させることができ、情報端末240から、制御部220に対し遠隔操作することにより、発電ユニット110A1〜110C2毎に、直流電力の電流値(A)と電圧値(V)と直流電力(W)、直流電力の合計値を情報端末240に表示させ、また、発電ユニット110A1〜110C2の切替順序、切替状況などを遠隔監視することができる。そして、発電ユニット110A1〜110C2毎に、切替スイッチ部213A1〜213C2の上下の作動値と、作動時間、切替スイッチ部の作動順序(切替順序)をそれぞれ設定することができる。
パワーコンディショナー300は、送電線122から入力される直流電力を交流電力に変換するもので、パワーコンディショナー300で変換された交流電力は、送電線123と分電盤400を経由して家庭内や事業所内の負荷(電灯、空調機、機器等)500に送電される。また、余剰電力がある場合等、分電盤400から送電線124を経由して電力会社に送電することができる。パワーコンディショナー300と制御部220との間は通信回線132により信号を送受信可能とされ、制御部220が、サーバーに格納された電力会社の出力スケジュールデータを、通信部250を経由して取り込み、パワーコンディショナー300に対し、出力指令(出力抑制、出力増加)信号を送信することができる。
パワーコンディショナー300から分電盤400に向かう送電線123の途中にはセンサ(電流、電圧)214が設けられ、パワーコンディショナー300から出力される交流電力値をセンサ214で検出し、通信回線133を経由して制御部220に送信し、交流電力の出力値を操作パネル230や情報端末240に表示させることができる。情報端末240にパワーコンディショナー300から出力される交流電力値を表示させることにより、パワーコンディショナー300を遠隔監視することができる。また、切替制御装置200からパワーコンディショナー300に向かう送電線122の途中に分岐部125を設けて、パワーコンディショナー300に向かう直流電力の一部または全部を直流電力用の負荷550に分岐して送電するようにしてもよい。
次に、以上のように構成された発電システムS1において、切替制御装置200の作用について、図2ないし図4などを参照しつつ説明する。
日の出と共に太陽光の照射量が次第に増大し、一定の閾値を超えると、発電装置100Aの発電ユニット110A1、110A2、発電装置100Bの発電ユニット110B1、110B2、発電装置100Cの発電ユニット110C1、110C2から、直流電力が各送電線121を経由して切替制御装置200に送電される。切替制御装置200内部では各発電ユニット毎に、直流電力の電流値と電圧値が電流センサ211と電圧センサ212により計測され、計測された電流値と電圧値から制御部220が直流電力を算出し、さらに発電ユニット毎に、直流電力を合計する。計測された電流値と電圧値、算出された直流電力とその合計値は、図3に示す操作パネル230の計測表示部231上に表示される。また、情報端末240に表示させて遠隔監視することもできる。
そして、時間と共に太陽光の照射量が増大して図4に示すように直流電力の合計値が上作動値を上回ると、制御部220が1番目の切替スイッチ部213A1に対し作動信号を送り、1番目の切替スイッチ部213A1が接続モードから開放モードに切り替わる。これにより、1番目の発電ユニット110A1からの直流電力がパワーコンディショナー300に送電されないので、直流電力の合計値が上作動値以下に低下する。
時間と共に太陽光の照射量がさらに増大して図4に示すように直流電力の合計値が上作動値を再び上回ると、制御部220が2番目の切替スイッチ部213A2に対し作動信号を送り、2番目の切替スイッチ部213A2が接続モードから開放モードに切り替わる。これにより、1番目の発電ユニット110A1と2番目の発電ユニット110A2からの直流電力がパワーコンディショナー300に送電されないので、直流電力の合計値が再び上作動値以下に低下する。
さらに、時間と共に太陽光の照射量がさらに増大して(例えばピーク時に)図4に示すように直流電力の合計値が上作動値を再び上回ると、制御部220が3番目の切替スイッチ部213B1に対し作動信号を送り、3番目の切替スイッチ部213B1が接続モードから開放モードに切り替わる。これにより、1番目から3番目にかけて発電ユニットからの直流電力がパワーコンディショナー300に送電されないので、直流電力の合計値が再び上作動値以下に低下する。
このように太陽光の照射量の増大とともに直流電力の合計値が上作動値を上回る毎に1番目から複数番目の切替スイッチ部を順に作動させて接続モードから開放モードに切り替えることで、パワーコンディショナー300に送電する直流電力を規定容量以下の高い値に維持することができ、太陽光の照射量の変化や変動に影響されることなく、パワーコンディショナー300からの出力電力を高い値に維持することができる。
太陽光の照射量がピークを超えて次第に減少すると直流電力の合計値が減少し、下作動値を下回るようになる。図4に示すように直流電力の合計値が下作動値を下回ると、制御部220が1番目の切替スイッチ部213A1に対し作動信号を送り、1番目の切替スイッチ部213A1が開放モードから接続モードに切り替わる。これにより、1番目の発電ユニット110Aからの発電電力がパワーコンディショナー300に再び送電されるので、図4に示すように直流電力の合計値が下作動値以上に上昇する。
時間と共に太陽光の照射量がさらに減少して直流電力の合計値が下作動値を再び下回ると、制御部220が2番目の切替スイッチ部213A2に対し作動信号を送り、2番目の切替スイッチ部213A2が開放モードから接続モードに切り替わる。これにより、1番目の発電ユニット110A1と2番目の発電ユニット110A2からの直流電力がパワーコンディショナー300に再び送電されるので、直流電力の合計値が再び下作動値以上に上昇する。
さらに、時間と共に太陽光の照射量がさらに減少して直流電力の合計値が下作動値を再び下回ると、制御部220が3番目の切替スイッチ部213B1に対し作動信号を送り、3番目の切替スイッチ部213B1が開放モードから接続モードに切り替わる。これにより、1番目から3番目にかけて発電ユニットからの直流電力がパワーコンディショナー300に再び送電され、直流電力の合計値が再び下作動値以上に上昇する。
このように太陽光の照射量の減少とともに直流電力の合計値が下作動値を下回る毎に1番目から複数番目の切替スイッチ部を順に作動させて開放モードから接続モードに切り替えることで、パワーコンディショナー300に送電する直流電力を下作動値以上の規定容量に近い値に維持することができ、太陽光の照射量の変化や変動に影響されることなく、パワーコンディショナー300の出力電力を日中高い値に維持することができる。
図5および図6は本発明の第2実施形態を示すもので、図5中、符号S2は蓄電システムを兼用した発電システム、符号600は蓄電装置を示している。なお、図1に示す構成と同一の構成には同一符号を付してその説明は省略する。
発電システムS2は、複数の発電装置(太陽電池アレイ)100A〜100Cと、切替制御装置200’と、蓄電装置600を備えており、各発電装置100A〜100Cで発電される直流電力をパワーコンディショナー300に送電し、また、各発電装置100A〜100Cで発電される直流電力の一部または全部を蓄電装置600に分岐して送電し、蓄電するようになっている。
前述したように、発電装置100Aは既設の太陽電池アレイで、発電装置100B、100Cは増設の太陽電池アレイを示している。各発電装置100A〜100Cは複数の太陽電池パネルを直列に接続してなる発電ユニット(ストリング)を複数備えている。本発電システムS2は、発電装置100A〜100Cの合計発電電力、すなわち各発電ユニットの最大発電電力の合計値がパワーコンディショナー300の規定容量を上回るように設定されている。
図5に示すように、発電装置100Aの各発電ユニット110A1、110A2からは、接続箱130を経由してまたは直接、それぞれ送電線121が、切替制御装置200’の直流電力切替部210’に延びている。発電装置100Bの各発電ユニット110B1、110B2からは、それぞれ送電線121が、切替制御装置200’の直流電力切替部210’に延びている。発電装置100Cの各発電ユニット110C1、110C2からは、それぞれ送電線121が、切替制御装置200’の直流電力切替部210’に延びている。各発電ユニット110A1〜110C2の送電線121は、切替制御装置200’の直流電力切替部210’から接続箱130に延びて1本の送電線122に合流し、パワーコンディショナー300に延びている。また、各発電ユニット110A1〜110C2の送電線121は、それぞれの分岐部125(図6参照)から蓄電装置600向けに分岐し、分岐した各送電線126は1本の送電線127に合流し、蓄電装置600に延びている。蓄電装置600からは送電線128がパワーコンディショナー300に向けて延び、前述の1本の送電線122に合流している。
切替制御装置200’は、発電装置100A〜100Cの発電ユニット110A1〜110C2毎に発電された直流電力の送電を上下の作動値に基づき切替制御するもので、図6に示すように、直流電力切替部210’の内部で、各発電ユニット110A1〜C2に対応して、分岐部125から分岐されてパワーコンディショナー300に向かう送電線129の途中に、各送電線129を送られる直流電力の電流値を測定する電流センサ211と、直流電力の電圧値を測定する電圧センサ212と、切替スイッチ部213A1、213A2、213B1、213B2、213C1、213C2が設けられている。同様に、分岐部125から分岐されて蓄電装置600に向かう送電線126の途中に各直流電力の電流値を測定する電流センサ211と、各直流電力の電圧値を測定する電圧センサ212と、切替スイッチ部213A3、213A4、213B3、213B4、213C3、213C4が設けられている。
切替スイッチ部213A3〜213C4は、パワーコンディショナー300側と蓄電装置600側が協働して、制御部220からの上下の作動値に基づく制御信号により、発電ユニット110A1〜110C2毎の送電線126を接続モードと開放モード(非接続モード)のいずれかに切り替えるようになっている。すなわち、制御部220からの上下の作動値に基づく制御信号により、各発電ユニット110A1〜110C3毎に、パワーコンディショナー300側の切替スイッチ部(例えば切替スイッチ部213A1)が接続モードから開放モードに切り替わるとき、蓄電装置600側の切替スイッチ部(前記例の場合で切替スイッチ部213A3)が開放モードから接続モードに切り替わり、蓄電装置600側の切替スイッチ部(例えば切替スイッチ部213A3)が接続モードから開放モードに切り替わるとき、パワーコンディショナー300側の切替スイッチ部(前記例の場合で切替スイッチ部213A1)が開放モードから接続モードに切り替わるようになっている。
これにより、各直流電力の合計値が上作動値以下であるとき、各直流電力をパワーコンディショナー300に送電し、各直流電力の合計値が上作動値を上回るとき、上作動値を上回る分の直流電力を蓄電装置600に送電し、蓄電することができるようになる。
制御部220は、各発電ユニット110A1〜B2毎に、電流センサ211によって検出された電流値(A)および電圧センサ212によって検出された電圧値(V)から算出される直流電力(W)の合計値と上下の作動値を比較し、直流電力の合計値が上作動値を上回るときは、予め設定された順序に従い、パワーコンディショナー300側の切替スイッチ部213A1〜213C2を接続モードから開放モードに順次切り替えると共に、蓄電装置600側の切替スイッチ部213A3〜213C4を開放モードから接続モードに順次切り替え、直流電力の合計値が下作動部を下回るときは、パワーコンディショナー300側の開放モードに切り替わった切替スイッチ部を開放モードから接続モードに、蓄電装置600側の接続モードに切り替わった切替スイッチ部を接続モードから開放モードに、順次切り替えて戻すようになっている。上下の作動値は、パワーコンディショナー300の規定容量に基づいて設定するようになっている。
図5に示す操作パネル230は、特に図示しないが、図3に示す操作パネル230と基本的に同様の構成である。蓄電装置600からは通信回線134が制御部220に延びており、蓄電装置600の蓄電状況や蓄電装置600からの給電状況を計測表示部に表示し、あるいは操作パネル230や情報端末240から、蓄電装置600に対し給電指令を送信することができる。また、条件設定部において、例えば、パワーコンディショナー300の規定容量(例えば5.5kw)に基づき、規定容量よりも1%〜5%低い値(=直流電力の合計値)を上作動値に、規定容量よりも5%〜10%低い値(=直流電力の合計値)を下作動値にそれぞれ設定し、作動時間は例えば1秒から10秒の間で設定することができる。また、情報端末240の機能も前記実施形態と同様に行える。
次に、以上のように構成された発電システムS2において、切替制御装置200’の作用について、図を参照しつつ説明する。
日の出と共に太陽光の照射量が次第に増大し、一定の閾値を超えると、発電装置100A〜100Cの各発電ユニット110A1〜110C2から直流電力が各送電線121を経由して切替制御装置200’に送電される。切替制御装置200’内部では、発電ユニット110A1〜110C2毎に、直流電力の電流値と電圧値が電流センサ211と電圧センサ212により計測され、計測された電流値と電圧値から制御部220が直流電力を算出し、さらに発電ユニット110A1〜110C2毎に、直流電力を合計する。計測された電流値と電圧値、算出された直流電力とその合計値は、図5に示す操作パネル230の計測表示部上に表示される。
そして、時間と共に太陽光の照射量が増大して直流電力の合計値が上作動値を上回ると、制御部220が、パワーコンディショナー300側の1番目の切替スイッチ部213A1と、蓄電装置600側の1番目の切替スイッチ部213A3に対し作動信号を送り、パワーコンディショナー300側の1番目の切替スイッチ部213A1を接続モードから開放モードに、蓄電装置600側の1番目の切替スイッチ部213A3を開放モードから接続モードにそれぞれ切り替える。これにより1番目の発電ユニット110A1からの直流電力はパワーコンディショナー300に送電されず、蓄電装置600へ送電される。これによってパワーコンディショナー300に入力する直流電力の合計値が上作動値以下に低下すると共に、直流電力の一部が蓄電装置600に蓄電される。
時間と共に太陽光の照射量がさらに増大して直流電力の合計値が上作動値を再び上回ると、制御部220が、パワーコンディショナー300側の2番目の切替スイッチ部213A2と、蓄電装置600側の2番目の切替スイッチ部213A4に対し作動信号を送り、パワーコンディショナー300側の2番目の切替スイッチ部213A2を接続モードから開放モードに、蓄電装置600側の2番目の切替スイッチ部213A4を開放モードから接続モードにそれぞれ切り替える。これにより2番目の発電ユニット110A2からの直流電力はパワーコンディショナー300に送電されず、蓄電装置600へ送電される。これによってパワーコンディショナー300に入力する直流電力の合計値が上作動値以下に低下すると共に、直流電力の一部が蓄電装置600に蓄電される。
さらに、時間と共に太陽光の照射量がさらに増大して(例えばピーク時に)直流電力の合計値が上作動値を再び上回ると、制御部220が、パワーコンディショナー300側の3番目の切替スイッチ部213B1と、蓄電装置600側の3番目の切替スイッチ部213B3に対し作動信号を送り、パワーコンディショナー300側の3番目の切替スイッチ部213B1を接続モードから開放モードに、蓄電装置600側の3番目の切替スイッチ部213B3を開放モードから接続モードにそれぞれ切り替える。これにより3番目の発電ユニット110B1からの直流電力はパワーコンディショナー300に送電されず、蓄電装置600へ送電される。これによってパワーコンディショナー300へ入力する直流電力の合計値が上作動値以下に低下すると共に、発電電力の一部が蓄電装置600に蓄電される。
このように太陽光の照射量の増大とともに直流電力の合計値が上作動値を上回る毎に、パワーコンディショナー300側と蓄電装置600側の1番目から複数番目の切替スイッチ部を順に作動させて、パワーコンディショナー300側を接続モードから開放モードに、蓄電装置600側を開放モードから接続モードに切り替えることで、パワーコンディショナー300に送電する直流電力を規定容量に近い値に維持することができ、太陽光の照射量の変化や変動に影響されることなく、パワーコンディショナー300の出力電力を日中高い値に維持することができる。あわせて、余剰の生産電力を蓄電装置600に蓄電し、夜間等に必要に応じてパワーコンディショナー300を通して負荷500に給電し、さらに電力会社に売電することができる。
太陽光の照射量がピークを超えて次第に減少すると直流電力の合計値が減少し、下作動値を下回るようになる。直流電力の合計値が下作動値を下回ると、制御部220が、パワーコンディショナー300側の1番目の切替スイッチ部213A1と、蓄電装置600側の1番目の切替スイッチ部213A3に対し作動信号を送り、パワーコンディショナー300側の1番目の切替スイッチ部213A1を開放モードから接続モードに、蓄電装置600側の1番目の切替スイッチ部213A3を接続モードから開放モードにそれぞれ切り替える。これにより、1番目の発電ユニット110A1からの直流電力がパワーコンディショナー300に再び送電されるので、直流電力の合計値が下作動値以上に上昇する。
時間と共に太陽光の照射量がさらに減少して直流電力の合計値が下作動値を再び下回ると、制御部220が、パワーコンディショナー300側の2番目の切替スイッチ部213A2と、蓄電装置600側の2番目の切替スイッチ部213A4に対し作動信号を送り、パワーコンディショナー300側の2番目の切替スイッチ部213A2を開放モードから接続モードに、蓄電装置600側の2番目の切替スイッチ部213A4を接続モードから開放モードにそれぞれ切り替える。これにより、2番目の発電ユニット110A2からの直流電力がパワーコンディショナー300に再び送電されるので、直流電力の合計値が下作動値以上に上昇する。
さらに、時間と共に太陽光の照射量がさらに減少して直流電力の合計値が下作動値を再び下回ると、制御部220が、パワーコンディショナー300側の3番目の切替スイッチ部213B1と、蓄電装置600側の3番目の切替スイッチ部213B3に対し作動信号を送り、パワーコンディショナー300側の3番目の切替スイッチ部213B1を開放モードから接続モードに、蓄電装置600側の3番目の切替スイッチ部213B3を接続モードから開放モードにそれぞれ切り替える。これにより、3番目の発電ユニット110B1からの直流電力がパワーコンディショナー300に再び送電されるので、直流電力の合計値が下作動値以上に上昇する。
このように太陽光の照射量の減少とともに直流電力の合計値が下作動値を下回る毎にパワーコンディショナー300側と蓄電装置600側の1番目から複数番目の切替スイッチ部を順に作動させて、パワーコンディショナー300側を開放モードから接続モードに、蓄電装置600側を接続モードから開放モードに切り替えることで、パワーコンディショナー300に送電する直流電力を規定容量に近い値に維持することができ、太陽光の照射量の変化や変動に影響されることなく、パワーコンディショナー300の出力電力を日中高い値に維持することができる。また、発電電力が不足する場合は蓄電装置600からパワーコンディショナー300に対し給電を行うことができる。
図7は、本発明の第3実施形態を示すもので、直流電力切替部210において、前記実施形態で設けられていた送電線121毎の電流センサ211と電圧センサ212(図2、図6参照)は省かれ、切替スイッチ部213A1〜213C2の下流で合流し、パワーコンディショナー300に向かう送電線122の途中に、1組の電流センサ211’と電圧センサ212’が設けられている。電流センサ211’と電圧センサ212’から検出される電流値と電圧値は制御部220に送信され、前記実施形態と同様に、制御部220により、電流値と電圧値により算出された直流電力の合計値が上下の作動値と比較され、直流電力の合計値が上作動値を上回るときは、予め設定された順序に従い、各切替スイッチ部213A1〜213C2を接続モードから開放モードに順次切り替え、直流電力の合計値が下作動部を下回るときは、開放モードに切り替わった切替スイッチ部を接続モードに順次切り替えて戻すようになっている。
また、図5に示す蓄電装置600がある場合、蓄電装置600側の切替スイッチ部213A3〜213C4を開放モードから接続モードに順次切り替え、直流電力の合計値が下作動部を下回るときは、パワーコンディショナー300側の開放モードに切り替わった切替スイッチ部を開放モードから接続モードに、蓄電装置600側の接続モードに切り替わった切替スイッチ部を接続モードから開放モードに、順次切り替えて戻すようになっている。
図7に示す電流センサ211’と電圧センサ212’は、図2、図6に示す送電線121毎の電流センサ211と電圧センサ212と組み合わせて、送電線122の途中に設けるようにしてもよい。
以上の3つの実施形態では、既設の発電装置100Aに増設の2つの発電装置100B、100Cを組み合わせた例を説明したが、これに限らない。全て既設の発電装置でもよいし、全て新設の発電装置でもよい。また、発電装置は1台であってもよい。さらに発電装置内の発電ユニットは2列に限らず多数例であってもよい。また、送電線121〜129は単線に限らず、複数線でもよい。
本発明の切替制御装置は、発電設備の増設によって発電電力量(Wh)を増やすが、発電設備の発電電力(W)が設定上限を超えないように制限する装置であると言える。
本発明の切替制御装置が適用される発電装置は太陽光発電装置に限らない。他の再生エネルギーとして風力、水力、バイオなどの他の発電装置にも適用可能であり、太陽光発電装置と再生エネルギー例えば風力発電装置との組み合わせにも適用可能である。さらに、再生エネルギーだけでなく火力、石炭などの従来の発電装置にも適用可能である。
本発明に係る直流電力の切替制御装置は、発電装置の発電ユニット毎に発電された直流電力の送電を切替制御する装置として幅広く利用可能である。
100A、100B、100C 発電装置(太陽電池アレイ)
110A1、110A2、110B1、110B2、110C1、110C2 発電ユニット
121、122、123、124、126、127、128、129 送電線
125 分岐部
130 接続箱
131、132、133、134 通信回線
200、200’ 切替制御装置
210、210’ 直流電力切替部
211、211’ 電流センサ
212、212’ 電圧センサ
213A1、213A2、213B1、213B2、213C1、213C2 切替スイッチ部
220 制御部
230 操作パネル
231 計測表示部
232 条件設定部
240 情報端末
250 通信部
300 パワーコンディショナー
400 分電盤
500、550 負荷
600 蓄電装置
S1、S2 発電システム

Claims (12)

  1. 複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線を備える発電システムにおいて、
    発電ユニット毎に発電される直流電力をパワーコンディショナーに送電するにあたり、
    各送電線の途中に、発電ユニット毎に発電される直流電力の電流値を検出する電流センサと、発電ユニット毎に発電される直流電力の電圧値を検出する電圧センサと、制御部からの制御信号により発電ユニット毎に送電線を接続モードと開放モードのいずれかに切り替える切替スイッチ部をそれぞれ設け、
    前記パワーコンディショナーの規定容量に基づいて作動値を設定し、前記電流センサによって検出された電流値と前記電圧センサによって検出された電圧値から算出される発電ユニット毎の直流電力の合計値を前記作動値と比較し、直流電力の合計値が作動値を上回るとき、前記制御部が、パワーコンディショナーに送電する直流電力の合計値が前記作動値を下回るように、一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えることを特徴とする直流電力の切替制御装置
  2. 一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えた後、直流電力の合計値が再び作動値を上回るとき、前記制御部が、残りの切替スイッチ部のうち、一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えることを特徴とする請求項1記載の直流電力の切替制御装置。
  3. 直流電力の合計値が作動値を上回る毎に、予め設定された順序に従って切替スイッチ部を接続モードから開放モードに順次切り替えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の直流電力の切替制御装置。
  4. 前記作動値は上作動値として設定され、当該上作動値とは別に下作動値を設定し、直流電力の合計値が下作動値を下回るとき、制御部が、開放モードに切り替わった切替スイッチ部を順次接続モードに切り替えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の直流電力の切替制御装置。
  5. 各送電線の途中に発電ユニット毎に電流センサと電圧センサを設けずに、各送電線の途中に送電線毎に設けた切替スイッチ部の下流で合流し、パワーコンディショナーに向かう送電線の途中に、一組の電流センサと電圧センサを設けることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の直流電力の切替制御装置。
  6. 複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線を備える発電システムにおいて、
    請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の直流電力の切替制御装置を備えることを特徴とする発電システム。
  7. 複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線と、各送電線から送電される直流電力を分岐して蓄電する蓄電装置を備える発電システムにおいて、
    発電ユニット毎に発電される直流電力をパワーコンディショナーに送電しおよび/または蓄電装置に分岐して送電するにあたり、
    各送電線の途中に、発電ユニット毎に発電される直流電力の電流値を検出する電流センサと、発電ユニット毎に発電される直流電力の電圧値を検出する電圧センサと、制御部からの制御信号により発電ユニット毎に送電線を接続モードと開放モードのいずれかに切り替える切替スイッチ部をそれぞれ設け、
    各送電線から分岐して蓄電装置に向かう送電線の途中に、発電ユニット毎に分岐して送電される直流電力の電流値を検出する電流センサと、発電ユニット毎に分岐して送電される直流電力の電圧値を検出する電圧センサと、制御部からの制御信号により発電ユニット毎に分岐後の送電線を接続モードと開放モードのいずれかに切り替え可能な切替スイッチ部をそれぞれ設け、
    前記パワーコンディショナーの規定容量に基づいて作動値を設定し、前記電流センサによって検出された電流値と前記電圧センサによって検出された電圧値から算出される発電ユニット毎の直流電力の合計値を前記作動値と比較し、直流電力の合計値が作動値を上回るとき、前記制御部が、パワーコンディショナーに送電する直流電力の合計値が前記作動値を下回るように、パワーコンディショナー側の一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替え、蓄電装置側の一または複数の切替スイッチ部を開放モードから接続モードに切り替えることを特徴とする直流電力の切替制御装置。
  8. パワーコンディショナー側の一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えると共に、蓄電装置側の一または複数の切替スイッチ部を開放モードから接続モードに切り替えた後、
    直流電力の合計値が再び作動値を上回るとき、前記制御部が、パワーコンディショナー側の残りの切替スイッチ部のうち、一または複数の切替スイッチ部を接続モードから開放モードに切り替えると共に、蓄電装置側の残りの切替スイッチ部のうち、一または複数の切替スイッチ部を開放モードから接続モードに切り替えることを特徴とする請求項7記載の直流電力の切替制御装置。
  9. 直流電力の合計値が作動値を上回る毎に、予め設定された順序に従って、パワーコンディショナー側の切替スイッチを接続モードから開放モードに順次切り替えると共に蓄電装置側の切替スイッチを開放モードから接続モードに順次切り替えることを特徴とする請求項7または請求項8記載の直流電力の切替制御装置。
  10. 前記作動値は上作動値として設定され、当該上作動値とは別に下作動値を設定し、直流電力の合計値が下作動値を下回るとき、制御部が、パワーコンディショナー側の開放モードに切り替わった切替スイッチ部を接続モードに順次切り替えると共に蓄電装置側の接続モードに切り替わった切替スイッチ部を開放モードに順次切り替えることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいずれか一項に記載の直流電力の切替制御装置。
  11. 各送電線の途中に発電ユニット毎に電流センサと電圧センサを設けずに、各送電線の途中に送電線毎に設けた切替スイッチ部の下流で合流し、パワーコンディショナーに向かう送電線の途中に、一組の電流センサと電圧センサを設けることを特徴とする請求項7ないし請求項10のいずれか一項に記載の直流電力の切替制御装置。
  12. 複数の発電ユニットを備える発電装置と、発電ユニット毎に発電される直流電力を送電する複数の送電線と、各送電線から送電される直流電力を分岐して蓄電する蓄電装置を備える発電システムにおいて、
    請求項7ないし請求項11のいずれか一項に記載の直流電力の切替制御装置を備えることを特徴とする発電システム。
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