JPH11186873A - フィルタ回路 - Google Patents
フィルタ回路Info
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- JPH11186873A JPH11186873A JP35045297A JP35045297A JPH11186873A JP H11186873 A JPH11186873 A JP H11186873A JP 35045297 A JP35045297 A JP 35045297A JP 35045297 A JP35045297 A JP 35045297A JP H11186873 A JPH11186873 A JP H11186873A
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- pass filter
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度変化や素子ばらつきに通過中心周波数が
影響されないIC化に適したバンドパスフィルタを実現
する。 【解決手段】 二つの入力を加減算する加減算手段12
の出力を位相推移手段13を介して前記二つの入力の一
方に帰還させるように構成している。また前記二つの入
力の他方を入力端子11、加減算手段12の出力を出力
端子14としている。
影響されないIC化に適したバンドパスフィルタを実現
する。 【解決手段】 二つの入力を加減算する加減算手段12
の出力を位相推移手段13を介して前記二つの入力の一
方に帰還させるように構成している。また前記二つの入
力の他方を入力端子11、加減算手段12の出力を出力
端子14としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路で構成で
き半導体化の可能なフィルタ回路に関するものであり、
特に携帯電話や無線データ端末等の受信機のチャンネル
選択フィルタに適用することを目的としたものである。
き半導体化の可能なフィルタ回路に関するものであり、
特に携帯電話や無線データ端末等の受信機のチャンネル
選択フィルタに適用することを目的としたものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話や無線データ端末等の無線装置
の受信機には、隣接チャンネルを除去し希望信号だけを
取り出すためにいわゆるIFフィルタと呼ばれるチャン
ネル選択フィルタが必要である。IFフィルタとしては
従来セラミックフィルタが用いられていた。しかしなが
ら無線装置の小型化や製造における作り易さ等の要求よ
りIFフィルタの半導体化が要求されてきている。そし
て半導体化に適したフィルタとして容量と抵抗と増幅器
で構成されるアクティブフィルタが用いられている。
の受信機には、隣接チャンネルを除去し希望信号だけを
取り出すためにいわゆるIFフィルタと呼ばれるチャン
ネル選択フィルタが必要である。IFフィルタとしては
従来セラミックフィルタが用いられていた。しかしなが
ら無線装置の小型化や製造における作り易さ等の要求よ
りIFフィルタの半導体化が要求されてきている。そし
て半導体化に適したフィルタとして容量と抵抗と増幅器
で構成されるアクティブフィルタが用いられている。
【0003】図8に従来のアクティブフィルタの構成を
示す。図8において、1は入力端子、2、3及び6は抵
抗、4及び5は容量、7はオペアンプ、8は出力端子で
ある。図8の回路はバンドパスフィルタを構成してい
る。
示す。図8において、1は入力端子、2、3及び6は抵
抗、4及び5は容量、7はオペアンプ、8は出力端子で
ある。図8の回路はバンドパスフィルタを構成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のフィルタ回路では、容量値や抵抗値の変化がバンドパ
スフィルタの中心周波数の変化に大きく影響する。IF
フィルタに従来のフィルタ回路を用いた場合、容量値や
抵抗値の変化及び部品ばらつきによる中心周波数の変化
がIF周波数が455kHzと高い周波数のため無視で
きないレベルになる。特にICに容量や抵抗を内臓した
場合、容量値や抵抗値の部品ばらつき及び温度による変
化が大きく特性の安定したIFフィルタを構成するのが
困難であった。そのため容量値や抵抗値をトリミングに
より補正したりバンドパスフィルタの中心周波数のずれ
を検出する手段を設け容量値或いは抵抗値を補正するよ
う帰還をかける手段を設ける等の複雑な処理を行ってい
る場合がある。しかしながらこのような複雑な処理を行
うための回路が必要となり消費電力の増大及び回路規模
の増加によってコストアップになるという課題があっ
た。
のフィルタ回路では、容量値や抵抗値の変化がバンドパ
スフィルタの中心周波数の変化に大きく影響する。IF
フィルタに従来のフィルタ回路を用いた場合、容量値や
抵抗値の変化及び部品ばらつきによる中心周波数の変化
がIF周波数が455kHzと高い周波数のため無視で
きないレベルになる。特にICに容量や抵抗を内臓した
場合、容量値や抵抗値の部品ばらつき及び温度による変
化が大きく特性の安定したIFフィルタを構成するのが
困難であった。そのため容量値や抵抗値をトリミングに
より補正したりバンドパスフィルタの中心周波数のずれ
を検出する手段を設け容量値或いは抵抗値を補正するよ
う帰還をかける手段を設ける等の複雑な処理を行ってい
る場合がある。しかしながらこのような複雑な処理を行
うための回路が必要となり消費電力の増大及び回路規模
の増加によってコストアップになるという課題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記位相推移手段の出力
信号を前記加減算手段の一方の入力端子に帰還させる構
成としたことによりバンドパスフィルタを構成したもの
である。そして中心周波数を決定する位相推移手段は容
量値及び抵抗値を必要としない遅延素子等で構成できる
ため、中心周波数の変化の少ない安定したバンドパスフ
ィルタを実現したものである。
するために二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記位相推移手段の出力
信号を前記加減算手段の一方の入力端子に帰還させる構
成としたことによりバンドパスフィルタを構成したもの
である。そして中心周波数を決定する位相推移手段は容
量値及び抵抗値を必要としない遅延素子等で構成できる
ため、中心周波数の変化の少ない安定したバンドパスフ
ィルタを実現したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、二つの入力端子を有し
前記各入力端子に入力した二つの入力信号を加算或いは
減算する加減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位
相を所定量推移させる位相推移手段とを有し、前記位相
推移手段の出力信号を前記加減算手段の一方の入力端子
に帰還させる構成とし、前記加減算手段の他方の入力を
入力端子とし前記加減算手段の出力或いは前記位相推移
手段の出力を出力端子としたものである。そして、簡単
な構成でIC化に適しかつ中心周波数の変化のない安定
なバンドパスフィルタを実現できる。
前記各入力端子に入力した二つの入力信号を加算或いは
減算する加減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位
相を所定量推移させる位相推移手段とを有し、前記位相
推移手段の出力信号を前記加減算手段の一方の入力端子
に帰還させる構成とし、前記加減算手段の他方の入力を
入力端子とし前記加減算手段の出力或いは前記位相推移
手段の出力を出力端子としたものである。そして、簡単
な構成でIC化に適しかつ中心周波数の変化のない安定
なバンドパスフィルタを実現できる。
【0007】また、少なくとも通過させたい周波数の2
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記ローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタの出力を前記加減算手段の一方
の入力端子に接続し他方の入力端子に前記位相推移手段
の出力信号を帰還させる構成とし、前記ローパスフィル
タ或いはバンドパスフィルタの入力を入力端子とし前記
加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力
端子としたものである。そして、中心周波数の整数倍の
周波数に生じるスプリアス信号の発生を抑えることがで
きる。
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記ローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタの出力を前記加減算手段の一方
の入力端子に接続し他方の入力端子に前記位相推移手段
の出力信号を帰還させる構成とし、前記ローパスフィル
タ或いはバンドパスフィルタの入力を入力端子とし前記
加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力
端子としたものである。そして、中心周波数の整数倍の
周波数に生じるスプリアス信号の発生を抑えることがで
きる。
【0008】また、少なくとも通過させたい周波数の2
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記加減算手段の一方の
入力端子に前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前
記加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に
接続し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を
出力端子としたものである。そして、中心周波数の整数
倍の周波数に生じるスプリアス信号を除去するとともに
位相推移手段等で発生する高周波成分の雑音を除去こと
ができる。
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記加減算手段の一方の
入力端子に前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前
記加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に
接続し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を
出力端子としたものである。そして、中心周波数の整数
倍の周波数に生じるスプリアス信号を除去するとともに
位相推移手段等で発生する高周波成分の雑音を除去こと
ができる。
【0009】また、少なくとも通過させたい周波数の2
倍の周波数を減衰させる第一のローパスフィルタ或いは
バンドパスフィルタと、少なくとも通過させたい周波数
の2倍の周波数を減衰させる第二のローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタと、二つの入力端子を有し前記
各入力端子に入力した二つの入力信号を加算或いは減算
する加減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を
所定量推移させる位相推移手段とを有し、前記第一のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を前記
加減算手段の一方の入力端子に接続し他方の入力端子に
前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前記加減算手
段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前記第二のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に接続
し、前記第一のローパスフィルタ或いはバンドパスフィ
ルタの入力を入力端子とし前記第二のローパスフィルタ
或いはバンドパスフィルタの出力を出力端子としたもの
である。そして、中心周波数の整数倍の周波数に生じる
スプリアス信号の発生を抑えることができ、かつ万一ス
プリアス信号が発生しても後段のフィルタで前記スプリ
アス信号を除去するとともに位相推移手段等で発生する
高周波成分の雑音を除去ことができる。
倍の周波数を減衰させる第一のローパスフィルタ或いは
バンドパスフィルタと、少なくとも通過させたい周波数
の2倍の周波数を減衰させる第二のローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタと、二つの入力端子を有し前記
各入力端子に入力した二つの入力信号を加算或いは減算
する加減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を
所定量推移させる位相推移手段とを有し、前記第一のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を前記
加減算手段の一方の入力端子に接続し他方の入力端子に
前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前記加減算手
段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前記第二のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に接続
し、前記第一のローパスフィルタ或いはバンドパスフィ
ルタの入力を入力端子とし前記第二のローパスフィルタ
或いはバンドパスフィルタの出力を出力端子としたもの
である。そして、中心周波数の整数倍の周波数に生じる
スプリアス信号の発生を抑えることができ、かつ万一ス
プリアス信号が発生しても後段のフィルタで前記スプリ
アス信号を除去するとともに位相推移手段等で発生する
高周波成分の雑音を除去ことができる。
【0010】また、位相推移手段は遅延素子で構成され
ている。そして、容量値や抵抗値の変化に影響されない
位相推移手段を構成できる。
ている。そして、容量値や抵抗値の変化に影響されない
位相推移手段を構成できる。
【0011】また、位相推移手段は入力信号をデジタル
信号に変換するA/Dコンバータと前記デジタル信号を
所定の時間経過後アナログ信号に変換して出力するD/
Aコンバータとで構成されている。そして、容量値や抵
抗値の変化に影響されない位相推移手段を構成できる。
信号に変換するA/Dコンバータと前記デジタル信号を
所定の時間経過後アナログ信号に変換して出力するD/
Aコンバータとで構成されている。そして、容量値や抵
抗値の変化に影響されない位相推移手段を構成できる。
【0012】また、位相推移手段は入力信号を反転させ
る反転手段を有し、前記入力信号と前記反転手段の反転
出力とを容量と抵抗の直列回路で接続し、前記容量と抵
抗の接続点を出力とする180度位相推移回路を2段直
列に接続した構成としている。そして、簡単な構成で位
相推移手段を構成できる。
る反転手段を有し、前記入力信号と前記反転手段の反転
出力とを容量と抵抗の直列回路で接続し、前記容量と抵
抗の接続点を出力とする180度位相推移回路を2段直
列に接続した構成としている。そして、簡単な構成で位
相推移手段を構成できる。
【0013】また、加減算手段はレベル調整手段を有
し、帰還される帰還量を調整できる構成としている。そ
して、バンドパスフィルタのQ値を変化させ通過帯域幅
を調整できる。
し、帰還される帰還量を調整できる構成としている。そ
して、バンドパスフィルタのQ値を変化させ通過帯域幅
を調整できる。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
る。
【0015】(実施例1)図1は本発明の実施例1のフ
ィルタ回路のブロック図である。
ィルタ回路のブロック図である。
【0016】図1において、11は入力端子、12は加
減算手段、13は位相推移手段、14は出力端子であ
る。加減算手段は二つの入力端子を有している。そして
加減算手段12の出力は位相推移手段13を介して加減
算手段12の入力に帰還し、入力端子11に入力した信
号と引き算される。すなわち加減算手段12の出力=
(入力端子11に入力する信号−k×位相推移手段13
の出力信号)・・・(1)なる演算が行われる。ここでkは定
数であり、0<k<1に設定されている。
減算手段、13は位相推移手段、14は出力端子であ
る。加減算手段は二つの入力端子を有している。そして
加減算手段12の出力は位相推移手段13を介して加減
算手段12の入力に帰還し、入力端子11に入力した信
号と引き算される。すなわち加減算手段12の出力=
(入力端子11に入力する信号−k×位相推移手段13
の出力信号)・・・(1)なる演算が行われる。ここでkは定
数であり、0<k<1に設定されている。
【0017】さて位相推移手段13により180度位相
が推移した場合を考える。すると入力端子11に入力す
る信号と位相推移手段13の出力信号は逆相であり、引
き算を行うことにより同相で加算されることになる。よ
って(1)式より加減算手段12の出力=(1+k)×
(入力端子11に入力する信号)となる。すなわち入力
端子11に入力する信号のレベルが(1+k)倍に増幅
される。
が推移した場合を考える。すると入力端子11に入力す
る信号と位相推移手段13の出力信号は逆相であり、引
き算を行うことにより同相で加算されることになる。よ
って(1)式より加減算手段12の出力=(1+k)×
(入力端子11に入力する信号)となる。すなわち入力
端子11に入力する信号のレベルが(1+k)倍に増幅
される。
【0018】次に位相推移手段13により0度或いは3
60度位相が推移した場合を考える。すると入力端子1
1に入力する信号と位相推移手段13の出力信号は同相
であるので(1)式より加減算手段12の出力=(1−
k)×(入力端子11に入力する信号)となる。すなわ
ち入力端子11に入力する信号のレベルが(1−k)倍
に減衰される。以上のごとく加減算手段12の出力にお
いて、位相推移手段13で180度位相の推移する周波
数信号は増幅され、0度或いは360度位相の推移する
周波数信号は減衰される。さらにいえば位相推移が0度
の信号は減衰が最大であり位相推移が増大するにつれ減
衰が小さくなりさらに位相推移が進むと増幅されるよう
になり位相推移が180度で増幅が最大となる。そして
180度からさらに位相推移が進むと増幅が減少してい
き減衰するようになる。そして位相推移が360度で再
び減衰が最大となる。すなわち位相推移が180度の信
号を通過中心周波数とするバンドパスフィルタ特性を示
す。定数kは先鋭度Qを設定するための定数でありkが
大きいほどQは高くなる。但しkが1より大きくなると
発振してしまうのでk<1に設定されている。位相推移
手段13は遅延手段で構成することができる。遅延手段
としては、例えば松下製ICのMN3300シリーズに
用いられている遅延素子BBD(バケットブリゲードデ
バイス)がある。このBBDはクロック周波数により遅
延時間が決まるため、BBDを用いて温度変化や素子ば
らつきのない安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実
現できる。
60度位相が推移した場合を考える。すると入力端子1
1に入力する信号と位相推移手段13の出力信号は同相
であるので(1)式より加減算手段12の出力=(1−
k)×(入力端子11に入力する信号)となる。すなわ
ち入力端子11に入力する信号のレベルが(1−k)倍
に減衰される。以上のごとく加減算手段12の出力にお
いて、位相推移手段13で180度位相の推移する周波
数信号は増幅され、0度或いは360度位相の推移する
周波数信号は減衰される。さらにいえば位相推移が0度
の信号は減衰が最大であり位相推移が増大するにつれ減
衰が小さくなりさらに位相推移が進むと増幅されるよう
になり位相推移が180度で増幅が最大となる。そして
180度からさらに位相推移が進むと増幅が減少してい
き減衰するようになる。そして位相推移が360度で再
び減衰が最大となる。すなわち位相推移が180度の信
号を通過中心周波数とするバンドパスフィルタ特性を示
す。定数kは先鋭度Qを設定するための定数でありkが
大きいほどQは高くなる。但しkが1より大きくなると
発振してしまうのでk<1に設定されている。位相推移
手段13は遅延手段で構成することができる。遅延手段
としては、例えば松下製ICのMN3300シリーズに
用いられている遅延素子BBD(バケットブリゲードデ
バイス)がある。このBBDはクロック周波数により遅
延時間が決まるため、BBDを用いて温度変化や素子ば
らつきのない安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実
現できる。
【0019】(実施例2)図2は本発明の実施例2のフ
ィルタ回路のブロック図である。
ィルタ回路のブロック図である。
【0020】図2において図1と同じ機能ブロックには
同じ番号を付与している。図1と異なる点は、加減算手
段12の前段にローパスフィルタ15を設けたことであ
る。加減算手段12の出力には位相推移手段13により
180度の奇数倍の位相推移が生じた信号が増幅され
る。すなわちバンドパスフィルタの山が複数生じること
になる。したがって位相推移が180度の山だけを取り
出すためにローパスフィルタ15で180×3=540
度以上の位相推移を生じる周波数信号を除去する。そし
て加減算手段12の入力には180×3=540度以上
の位相推移を生じる周波数信号は入力せずバンドパスフ
ィルタの山はひとつだけとなる。位相推移手段13は遅
延手段で構成することができる。遅延手段としては、例
えば松下製ICのMN3300シリーズに用いられてい
る遅延素子BBD(バケットブリゲードデバイス)があ
る。このBBDはクロック周波数により遅延時間が決ま
るため、BBDを用いて温度変化や素子ばらつきのない
安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実現できる。
同じ番号を付与している。図1と異なる点は、加減算手
段12の前段にローパスフィルタ15を設けたことであ
る。加減算手段12の出力には位相推移手段13により
180度の奇数倍の位相推移が生じた信号が増幅され
る。すなわちバンドパスフィルタの山が複数生じること
になる。したがって位相推移が180度の山だけを取り
出すためにローパスフィルタ15で180×3=540
度以上の位相推移を生じる周波数信号を除去する。そし
て加減算手段12の入力には180×3=540度以上
の位相推移を生じる周波数信号は入力せずバンドパスフ
ィルタの山はひとつだけとなる。位相推移手段13は遅
延手段で構成することができる。遅延手段としては、例
えば松下製ICのMN3300シリーズに用いられてい
る遅延素子BBD(バケットブリゲードデバイス)があ
る。このBBDはクロック周波数により遅延時間が決ま
るため、BBDを用いて温度変化や素子ばらつきのない
安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実現できる。
【0021】(実施例3)図3は本発明の実施例3のフ
ィルタ回路のブロック図である。
ィルタ回路のブロック図である。
【0022】図3において図1と同じ機能ブロックには
同じ番号を付与している。図1と異なる点は、加減算手
段12の後段にローパスフィルタ16を設けたことであ
る。加減算手段12の出力には位相推移手段13により
180度の奇数倍の位相推移が生じた信号が増幅され
る。すなわちバンドパスフィルタの山が複数生じること
になる。したがって位相推移が180度の山だけを取り
出すためにローパスフィルタ16で180×3=540
度以上の位相推移を生じる周波数信号を除去する。そし
て加減算手段12の出力に生じる180×3=540度
以上の位相推移を生じる周波数信号はローパスフィルタ
16で除去され出力端子14に出力するバンドパスフィ
ルタの山はひとつだけとなる。位相推移手段13は遅延
手段で構成することができる。遅延手段としては、例え
ば松下製ICのMN3300シリーズに用いられている
遅延素子BBD(バケットブリゲードデバイス)があ
る。このBBDはクロック周波数により遅延時間が決ま
るため、BBDを用いて温度変化や素子ばらつきのない
安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実現できる。
同じ番号を付与している。図1と異なる点は、加減算手
段12の後段にローパスフィルタ16を設けたことであ
る。加減算手段12の出力には位相推移手段13により
180度の奇数倍の位相推移が生じた信号が増幅され
る。すなわちバンドパスフィルタの山が複数生じること
になる。したがって位相推移が180度の山だけを取り
出すためにローパスフィルタ16で180×3=540
度以上の位相推移を生じる周波数信号を除去する。そし
て加減算手段12の出力に生じる180×3=540度
以上の位相推移を生じる周波数信号はローパスフィルタ
16で除去され出力端子14に出力するバンドパスフィ
ルタの山はひとつだけとなる。位相推移手段13は遅延
手段で構成することができる。遅延手段としては、例え
ば松下製ICのMN3300シリーズに用いられている
遅延素子BBD(バケットブリゲードデバイス)があ
る。このBBDはクロック周波数により遅延時間が決ま
るため、BBDを用いて温度変化や素子ばらつきのない
安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実現できる。
【0023】(実施例4)図4は本発明の実施例4のフ
ィルタ回路のブロック図である。
ィルタ回路のブロック図である。
【0024】図4において図1〜図3と同じ機能ブロッ
クには同じ番号を付与している。図1と異なる点は、加
減算手段12の前段及び後段の両方にローパスフィルタ
15及びローパスフィルタ16をそれぞれ設けたことで
ある。ローパスフィルタ15で180×3=540度以
上の位相推移を生じる周波数信号を除去する。そして加
減算手段12の入力には180×3=540度以上の位
相推移を生じる周波数信号は入力せずバンドパスフィル
タの山はひとつだけとなる。しかしながら加減算手段1
2や位相推移手段13で歪みが発生すると加減算手段1
2の出力にはスプリアスにより複数の山が生じる。ロー
パスフィルタ16では前記スプリアス信号を除去する。
本実施例のごとくローパスフィルタ15とローパスフィ
ルタ16を共に用いることにより精度よくバンドパスフ
ィルタの性能を引き出すことができる。位相推移手段1
3は遅延手段で構成することができる。遅延手段として
は、例えば松下製ICのMN3300シリーズに用いら
れている遅延素子BBD(バケットブリゲードデバイ
ス)がある。このBBDはクロック周波数により遅延時
間が決まるため、BBDを用いて温度変化や素子ばらつ
きのない安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実現で
きる。
クには同じ番号を付与している。図1と異なる点は、加
減算手段12の前段及び後段の両方にローパスフィルタ
15及びローパスフィルタ16をそれぞれ設けたことで
ある。ローパスフィルタ15で180×3=540度以
上の位相推移を生じる周波数信号を除去する。そして加
減算手段12の入力には180×3=540度以上の位
相推移を生じる周波数信号は入力せずバンドパスフィル
タの山はひとつだけとなる。しかしながら加減算手段1
2や位相推移手段13で歪みが発生すると加減算手段1
2の出力にはスプリアスにより複数の山が生じる。ロー
パスフィルタ16では前記スプリアス信号を除去する。
本実施例のごとくローパスフィルタ15とローパスフィ
ルタ16を共に用いることにより精度よくバンドパスフ
ィルタの性能を引き出すことができる。位相推移手段1
3は遅延手段で構成することができる。遅延手段として
は、例えば松下製ICのMN3300シリーズに用いら
れている遅延素子BBD(バケットブリゲードデバイ
ス)がある。このBBDはクロック周波数により遅延時
間が決まるため、BBDを用いて温度変化や素子ばらつ
きのない安定なバンドパスフィルタ特性を簡単に実現で
きる。
【0025】(実施例5)図5は本発明の位相推移手段
13の構成を示すブロック図である。図5において、1
7はA/Dコンバータ、18はメモリ、19はD/Aコ
ンバータである。A/Dコンバータ17は所定のサンプ
リングクロックにより入力するアナログ信号をデジタル
信号に変換する。そして変換されたデジタル信号はメモ
リ18に記憶される。そして所定時間経過後、メモリ1
8に記憶されたデジタル信号は所定のサンプリングクロ
ックでD/Aコンバータ19によりもとのアナログ信号
に変換されて出力する。上記に示すごとく図5の回路は
遅延手段として機能する。すなわち位相推移手段として
用いることができる。ここでA/Dコンバータ17及び
D/Aコンバータ19のサンプリングクロックは同一の
クロックを用いることができる。サンプリングクロック
をバンドパスフィルタの通過中心周波数の2倍程度に選
べばメモリ18の記憶するデータは1ないし2データ程
度で良い。
13の構成を示すブロック図である。図5において、1
7はA/Dコンバータ、18はメモリ、19はD/Aコ
ンバータである。A/Dコンバータ17は所定のサンプ
リングクロックにより入力するアナログ信号をデジタル
信号に変換する。そして変換されたデジタル信号はメモ
リ18に記憶される。そして所定時間経過後、メモリ1
8に記憶されたデジタル信号は所定のサンプリングクロ
ックでD/Aコンバータ19によりもとのアナログ信号
に変換されて出力する。上記に示すごとく図5の回路は
遅延手段として機能する。すなわち位相推移手段として
用いることができる。ここでA/Dコンバータ17及び
D/Aコンバータ19のサンプリングクロックは同一の
クロックを用いることができる。サンプリングクロック
をバンドパスフィルタの通過中心周波数の2倍程度に選
べばメモリ18の記憶するデータは1ないし2データ程
度で良い。
【0026】(実施例6)図6は本発明の位相推移手段
13の他の構成を示すブロック図である。図6において
20はゲイン1の正転アンプ、21はゲイン1の反転ア
ンプ、22は容量、23は抵抗、24は第一の180度
位相推移回路、25は第二の位相推移回路である。18
0度位相推移回路24への入力周波数が低い場合は、反
転アンプ21の出力が180度位相推移回路24の出力
となる。180度位相推移回路24への入力周波数が高
い場合は、正転アンプ20の出力が180度位相推移回
路24の出力となる。よって180度位相推移回路24
の出力は、周波数により180度から0度の範囲で位相
推移する。従って同じ構成の位相推移回路を2段縦続接
続することにより周波数を低い方から高い方まで変化さ
せた時、位相を360度から0度まで変化させることが
できる。バンドパスフィルタの通過中心周波数は位相推
移が180度となる周波数である。
13の他の構成を示すブロック図である。図6において
20はゲイン1の正転アンプ、21はゲイン1の反転ア
ンプ、22は容量、23は抵抗、24は第一の180度
位相推移回路、25は第二の位相推移回路である。18
0度位相推移回路24への入力周波数が低い場合は、反
転アンプ21の出力が180度位相推移回路24の出力
となる。180度位相推移回路24への入力周波数が高
い場合は、正転アンプ20の出力が180度位相推移回
路24の出力となる。よって180度位相推移回路24
の出力は、周波数により180度から0度の範囲で位相
推移する。従って同じ構成の位相推移回路を2段縦続接
続することにより周波数を低い方から高い方まで変化さ
せた時、位相を360度から0度まで変化させることが
できる。バンドパスフィルタの通過中心周波数は位相推
移が180度となる周波数である。
【0027】(実施例7)図7は本発明の加減算手段1
2の構成を示すブロック図である。図7において26、
27、29は抵抗、28は可変抵抗、30はオペアンプ
である。抵抗26と抵抗27は同じ抵抗値である。可変
抵抗28は抵抗29より小さな値に調整される。可変抵
抗28が抵抗29と同じ値に設定された時、正転側入力
と反転側入力は共にゲイン1であり同じレベルで減算さ
れる。可変抵抗28を抵抗29より大きな値にすること
により正転側入力のゲインに比べ反転側入力のゲインを
小さくでき二つの入力の減算割合を調整できる。可変抵
抗28の抵抗値を変えることにより先鋭度Qを任意に調
整できる。可変抵抗28の抵抗値は工場においてレーザ
トリミング等の手法により調整することもできる。なお
抵抗28を可変抵抗としたが、その他の抵抗26、2
7、29のうちのどれを可変抵抗にしてもかまわない。
2の構成を示すブロック図である。図7において26、
27、29は抵抗、28は可変抵抗、30はオペアンプ
である。抵抗26と抵抗27は同じ抵抗値である。可変
抵抗28は抵抗29より小さな値に調整される。可変抵
抗28が抵抗29と同じ値に設定された時、正転側入力
と反転側入力は共にゲイン1であり同じレベルで減算さ
れる。可変抵抗28を抵抗29より大きな値にすること
により正転側入力のゲインに比べ反転側入力のゲインを
小さくでき二つの入力の減算割合を調整できる。可変抵
抗28の抵抗値を変えることにより先鋭度Qを任意に調
整できる。可変抵抗28の抵抗値は工場においてレーザ
トリミング等の手法により調整することもできる。なお
抵抗28を可変抵抗としたが、その他の抵抗26、2
7、29のうちのどれを可変抵抗にしてもかまわない。
【0028】なお本実施例では加減算手段12としてす
べて減算回路を用いて説明したが、加算回路であっても
かまわない。加算回路を用いた場合には、位相推移手段
での位相推移が0度或いは360度において通過中心周
波数を有するバンドパスフィルタを構成できる。また位
相推移が0度推移で通過周波数となることよりローパス
フィルタとして使用することも可能である。
べて減算回路を用いて説明したが、加算回路であっても
かまわない。加算回路を用いた場合には、位相推移手段
での位相推移が0度或いは360度において通過中心周
波数を有するバンドパスフィルタを構成できる。また位
相推移が0度推移で通過周波数となることよりローパス
フィルタとして使用することも可能である。
【0029】また、出力端子14として加減算手段12
の出力を用いているが位相推移手段13の出力を用いて
もよい。
の出力を用いているが位相推移手段13の出力を用いて
もよい。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように本発明の
フィルタ回路によれば、次の効果を奏する。
フィルタ回路によれば、次の効果を奏する。
【0031】二つの入力端子を有し前記各入力端子に入
力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算手段
と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移させ
る位相推移手段とを有し、前記位相推移手段の出力信号
を前記加減算手段の一方の入力端子に帰還させる構成と
し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前記加
減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力端
子としているため、簡単な構成でIC化に適しかつ中心
周波数の変化のない安定なバンドパスフィルタを実現で
きる。
力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算手段
と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移させ
る位相推移手段とを有し、前記位相推移手段の出力信号
を前記加減算手段の一方の入力端子に帰還させる構成と
し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前記加
減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力端
子としているため、簡単な構成でIC化に適しかつ中心
周波数の変化のない安定なバンドパスフィルタを実現で
きる。
【0032】また、少なくとも通過させたい周波数の2
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記ローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタの出力を前記加減算手段の一方
の入力端子に接続し他方の入力端子に前記位相推移手段
の出力信号を帰還させる構成とし、前記ローパスフィル
タ或いはバンドパスフィルタの入力を入力端子とし前記
加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力
端子としているため、中心周波数の整数倍の周波数に生
じるスプリアス信号の発生を抑えることができる。
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記ローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタの出力を前記加減算手段の一方
の入力端子に接続し他方の入力端子に前記位相推移手段
の出力信号を帰還させる構成とし、前記ローパスフィル
タ或いはバンドパスフィルタの入力を入力端子とし前記
加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力
端子としているため、中心周波数の整数倍の周波数に生
じるスプリアス信号の発生を抑えることができる。
【0033】また、少なくとも通過させたい周波数の2
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記加減算手段の一方の
入力端子に前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前
記加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に
接続し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を
出力端子としているため、中心周波数の整数倍の周波数
に生じるスプリアス信号を除去するとともに位相推移手
段等で発生する高周波成分の雑音を除去ことができる。
倍の周波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子
に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算
手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移
させる位相推移手段とを有し、前記加減算手段の一方の
入力端子に前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前
記加減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に
接続し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前
記ローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を
出力端子としているため、中心周波数の整数倍の周波数
に生じるスプリアス信号を除去するとともに位相推移手
段等で発生する高周波成分の雑音を除去ことができる。
【0034】また、少なくとも通過させたい周波数の2
倍の周波数を減衰させる第一のローパスフィルタ或いは
バンドパスフィルタと、少なくとも通過させたい周波数
の2倍の周波数を減衰させる第二のローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタと、二つの入力端子を有し前記
各入力端子に入力した二つの入力信号を加算或いは減算
する加減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を
所定量推移させる位相推移手段とを有し、前記第一のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を前記
加減算手段の一方の入力端子に接続し他方の入力端子に
前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前記加減算手
段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前記第二のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に接続
し、前記第一のローパスフィルタ或いはバンドパスフィ
ルタの入力を入力端子とし前記第二のローパスフィルタ
或いはバンドパスフィルタの出力を出力端子としている
ため、中心周波数の整数倍の周波数に生じるスプリアス
信号の発生を抑えることができ、かつ万一スプリアス信
号が発生しても後段のフィルタで前記スプリアス信号を
除去するとともに位相推移手段等で発生する高周波成分
の雑音を除去ことができる。
倍の周波数を減衰させる第一のローパスフィルタ或いは
バンドパスフィルタと、少なくとも通過させたい周波数
の2倍の周波数を減衰させる第二のローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタと、二つの入力端子を有し前記
各入力端子に入力した二つの入力信号を加算或いは減算
する加減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を
所定量推移させる位相推移手段とを有し、前記第一のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を前記
加減算手段の一方の入力端子に接続し他方の入力端子に
前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前記加減算手
段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前記第二のロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に接続
し、前記第一のローパスフィルタ或いはバンドパスフィ
ルタの入力を入力端子とし前記第二のローパスフィルタ
或いはバンドパスフィルタの出力を出力端子としている
ため、中心周波数の整数倍の周波数に生じるスプリアス
信号の発生を抑えることができ、かつ万一スプリアス信
号が発生しても後段のフィルタで前記スプリアス信号を
除去するとともに位相推移手段等で発生する高周波成分
の雑音を除去ことができる。
【0035】また、位相推移手段は遅延素子で構成され
ているため、容量値や抵抗値の変化に影響されない位相
推移手段を構成でき、通過中心周波数の変化のない安定
名バンドパスフィルタを実現できる。
ているため、容量値や抵抗値の変化に影響されない位相
推移手段を構成でき、通過中心周波数の変化のない安定
名バンドパスフィルタを実現できる。
【0036】また、位相推移手段は入力信号をデジタル
信号に変換するA/Dコンバータと前記デジタル信号を
所定の時間経過後アナログ信号に変換して出力するD/
Aコンバータとで構成されているため、容量値や抵抗値
の変化に影響されない位相推移手段を構成でき、通過中
心周波数の変化のない安定名バンドパスフィルタを実現
できる。
信号に変換するA/Dコンバータと前記デジタル信号を
所定の時間経過後アナログ信号に変換して出力するD/
Aコンバータとで構成されているため、容量値や抵抗値
の変化に影響されない位相推移手段を構成でき、通過中
心周波数の変化のない安定名バンドパスフィルタを実現
できる。
【0037】また、位相推移手段は入力信号を反転させ
る反転手段を有し、前記入力信号と前記反転手段の反転
出力とを容量と抵抗の直列回路で接続し、前記容量と抵
抗の接続点を出力とする180度位相推移回路を2段直
列に接続した構成としているため、簡単な構成で位相推
移手段を構成できる。
る反転手段を有し、前記入力信号と前記反転手段の反転
出力とを容量と抵抗の直列回路で接続し、前記容量と抵
抗の接続点を出力とする180度位相推移回路を2段直
列に接続した構成としているため、簡単な構成で位相推
移手段を構成できる。
【0038】また、加減算手段はレベル調整手段を有
し、帰還される帰還量を調整できる構成としているた
め、バンドパスフィルタのQ値を変化させ通過帯域幅を
調整できる。
し、帰還される帰還量を調整できる構成としているた
め、バンドパスフィルタのQ値を変化させ通過帯域幅を
調整できる。
【図1】本発明の実施例1のフィルタ回路のブロック図
【図2】本発明の実施例2のフィルタ回路のブロック図
【図3】本発明の実施例3のフィルタ回路のブロック図
【図4】本発明の実施例4のフィルタ回路のブロック図
【図5】本発明の実施例5の位相推移手段のブロック図
【図6】本発明の実施例6の位相推移手段のブロック図
【図7】本発明の実施例7の加減算手段のブロック図
【図8】従来のフィルタ回路のブロック図
11 入力端子 12 加減算手段 13 位相推移手段 14 出力端子 15 ローパスフィルタ 16 ローパスフィルタ 17 A/Dコンバータ 18 メモリ 19 D/Aコンバータ 24 180度位相推移回路 25 180度位相推移回路 28 可変抵抗
Claims (8)
- 【請求項1】二つの入力端子を有し前記各入力端子に入
力した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算手段
と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移させ
る位相推移手段とを有し、前記位相推移手段の出力信号
を前記加減算手段の一方の入力端子に帰還させる構成と
し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前記加
減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力端
子としたフィルタ回路。 - 【請求項2】少なくとも通過させたい周波数の2倍の周
波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンドパスフ
ィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子に入力
した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算手段
と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移させ
る位相推移手段とを有し、前記ローパスフィルタ或いは
バンドパスフィルタの出力を前記加減算手段の一方の入
力端子に接続し他方の入力端子に前記位相推移手段の出
力信号を帰還させる構成とし、前記ローパスフィルタ或
いはバンドパスフィルタの入力を入力端子とし前記加減
算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を出力端子
としたフィルタ回路。 - 【請求項3】少なくとも通過させたい周波数の2倍の周
波数を減衰させるローパスフィルタ或いはバンドパスフ
ィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力端子に入力
した二つの入力信号を加算或いは減算する加減算手段
と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量推移させ
る位相推移手段とを有し、前記加減算手段の一方の入力
端子に前記位相推移手段の出力信号を帰還させ、前記加
減算手段の出力或いは前記位相推移手段の出力を前記ロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に接続
し、前記加減算手段の他方の入力を入力端子とし前記ロ
ーパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を出力
端子としたフィルタ回路。 - 【請求項4】少なくとも通過させたい周波数の2倍の周
波数を減衰させる第一のローパスフィルタ或いはバンド
パスフィルタと、少なくとも通過させたい周波数の2倍
の周波数を減衰させる第二のローパスフィルタ或いはバ
ンドパスフィルタと、二つの入力端子を有し前記各入力
端子に入力した二つの入力信号を加算或いは減算する加
減算手段と、前記加減算手段の出力信号の位相を所定量
推移させる位相推移手段とを有し、前記第一のローパス
フィルタ或いはバンドパスフィルタの出力を前記加減算
手段の一方の入力端子に接続し他方の入力端子に前記位
相推移手段の出力信号を帰還させ、前記加減算手段の出
力或いは前記位相推移手段の出力を前記第二のローパス
フィルタ或いはバンドパスフィルタの入力に接続し、前
記第一のローパスフィルタ或いはバンドパスフィルタの
入力を入力端子とし前記第二のローパスフィルタ或いは
バンドパスフィルタの出力を出力端子としたフィルタ回
路。 - 【請求項5】位相推移手段は遅延素子で構成された請求
項1〜4のいずれか1項記載のフィルタ回路。 - 【請求項6】位相推移手段は入力信号をデジタル信号に
変換するA/Dコンバータと前記デジタル信号を所定の
時間経過後アナログ信号に変換して出力するD/Aコン
バータとで構成された請求項1〜4のいずれか1項記載
のフィルタ回路。 - 【請求項7】位相推移手段は入力信号を反転させる反転
手段を有し、前記入力信号と前記反転手段の反転出力と
を容量と抵抗の直列回路で接続し、前記容量と抵抗の接
続点を出力とする180度位相推移回路を2段直列に接
続した請求項1〜4のいずれか1項記載のフィルタ回
路。 - 【請求項8】加減算手段はレベル調整手段を有し、帰還
される帰還量を調整できる構成とした請求項1〜4のい
ずれか1項記載のフィルタ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35045297A JPH11186873A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | フィルタ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35045297A JPH11186873A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | フィルタ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11186873A true JPH11186873A (ja) | 1999-07-09 |
Family
ID=18410597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35045297A Pending JPH11186873A (ja) | 1997-12-19 | 1997-12-19 | フィルタ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11186873A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7203474B2 (en) | 2001-10-24 | 2007-04-10 | Rohm Co., Ltd. | Receiver system |
EP2768073A1 (en) * | 2013-02-14 | 2014-08-20 | Alcatel Lucent | A method of filtering and a filter assembly |
-
1997
- 1997-12-19 JP JP35045297A patent/JPH11186873A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7203474B2 (en) | 2001-10-24 | 2007-04-10 | Rohm Co., Ltd. | Receiver system |
US7308241B2 (en) | 2001-10-24 | 2007-12-11 | Rohm Co., Ltd. | Receiver system |
EP2768073A1 (en) * | 2013-02-14 | 2014-08-20 | Alcatel Lucent | A method of filtering and a filter assembly |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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