JPH10233964A - 2値化信号形成用固体撮像装置 - Google Patents

2値化信号形成用固体撮像装置

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JPH10233964A
JPH10233964A JP9036483A JP3648397A JPH10233964A JP H10233964 A JPH10233964 A JP H10233964A JP 9036483 A JP9036483 A JP 9036483A JP 3648397 A JP3648397 A JP 3648397A JP H10233964 A JPH10233964 A JP H10233964A
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signal
solid
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transistor
state imaging
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JP9036483A
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Hitoshi Nomura
仁 野村
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2値化処理を高速、且つ低S/N比で行う2
値化信号形成用固体撮像装置を提供する。 【解決手段】 2値化信号形成用固体撮像装置10は、
画素1…と、画素1…の列毎に設けられた垂直読み出し
線12a,12bと、マトリックス状に配置された画素
1…の特定の行を選択して入射光に応じた電気信号を所
望のタイミングで垂直読み出し線12a,12bに転送
する垂直走査回路13と、垂直読み出し線12a,12
bの各々に配置された2値化回路7と、垂直読み出し線
12a,12bを順次水平走査して信号を水平読み出し
線13に転送する水平走査回路15とを備える。2値化
回路7は、画素1,…から出力された電気信号と画素1
内の増幅用トランジスタQAを介した基準信号とを比較
して2値化信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光検出部にて得ら
れた画像データを2値化して2値画像を得るようにした
2値化信号形成用固体撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マトリックス状に配置された
画素にて得られた画像データ(アナログ信号)を基準値
と比較し、もって2値画像を得るようにした固体撮像装
置(2値化信号形成用固体撮像装置)及び画像処理装置
が公知である。図10は、従来の2値化信号形成用固体
撮像装置100の一例を示す回路図である。
【0003】この図に示す従来の2値化信号形成用固体
撮像装置100はXYアドレス方式を採用するもので、
画素101,101…がマトリックス状に配列され(図
示例では、2×2個)、この画素101,101…の各
々に、フォトダイオードPD,PD…、増幅用トランジ
スタQA,QA…、前記フォトダイオードPDと増幅用
トランジスタQAとを接続/分離するためのスイッチ用
MOSトランジスタQT,QT…、前記増幅用トランジ
スタQAのゲートに電圧を供給し又はゲートに蓄積され
た電荷を排出するためのリセット用MOSトランジスタ
QP,QP…が設けられている。
【0004】そして、各画素101,101…は、各列
毎に共通の垂直読み出し線102a,102bに接続さ
れて、当該画素101,101…からの入射光に応じた
電気信号が垂直読み出し線102a,102bに出力さ
れるようになっている。又、この2値化信号形成用固体
撮像装置100では、暗電流等に起因する固定パターン
雑音を除去するための記憶回路107,107が、各垂
直読み出し線102a,102bに設けられている。
【0005】具体的には、記憶回路107は、図に示す
ように、スイッチ用MOSトランジスタQD,QS及び
コンデンサCD,CSにて構成され、コンデンサCDに
暗電流に相当する電荷が蓄積され、コンデンサCSに入
射光に応じた画素101からの電気信号に相当する電荷
が蓄積されるようになっている。そして、各々記憶され
た電荷は、水平読み出し線112-1,112-2に一定の
タイミングで出力され、該水平読み出し線112-1,1
12-2上に配置された差動アンプ115にて、入射光に
応じた電気信号から暗電流や各画素101,101…の
増幅用トランジスタQA毎のばらつきに起因する雑音
(固定パターン雑音)が除去され、入射光に応じた電気
信号(アナログ信号)のみが増幅されて得られるように
なっている。
【0006】そして、増幅された信号(アナログ信号)
は、比較器119で所定の基準値VREFと比較され
て、出力端子VOから2値化信号が出力されるようにな
っている。
【0007】図11は、上記2値化信号形成用固体撮像
装置100の動作の一例を示すタイミングチャートであ
り、期間t10〜t14は、第1行目の画素1の読み出
し動作を、期間t20〜t24は、第2行目の画素1の
読み出し動作を示している。ここで、駆動パルスφTG
1,φTG2はスイッチ用MOSトランジスタQT,Q
Tのゲートに、駆動パルスφRD1,φRD2はリセッ
ト用MOSトランジスタQP,QPのドレインに、駆動
パルスφRGはリセット用MOSトランジスタQP,Q
Pのゲートに、駆動パルスφRSVはリセット用MOS
トランジスタQRSV1,QRSV2のゲートに、駆動
パルスφTD,φTSは各々スイッチ用MOSトランジ
スタQD,QSのゲートに各々供給される駆動パルスで
ある。又、駆動パルスφH1,φH2は、スイッチ用M
OSトランジスタQH1,QH2のゲートに供給される
駆動パルス、駆動パルスφRSHはリセットスイッチ用
MOSトランジスタQRSH1,QRSH2のゲートに
供給される駆動パルスである。
【0008】動作タイミングが、図11の期間t10に
至ると、駆動パルスφRGがローレベルになりリセット
用MOSトランジスタ(pチャネル型)QPはオンとな
る。そして、駆動パルスφRD1が読み出しレベル(V
RD;ハイレベル)となってその電圧VRDが、リセッ
ト用トランジスタQPを介して第1行目の増幅用トラン
ジスタQAのゲート(制御領域)に供給され、ゲートが
読み出しレベルVRDにバイアスされる(選択)。尚、
第2行目の増幅用トランジスタQAは、駆動パルスφR
D2がローレベル(電圧レベルVRS)のままであるた
め、ゲートが電圧レベルVRS(ローレベル)のままで
オフ(非選択)に保持される。
【0009】一方で、駆動パルスφRSVがハイレベル
になってリセットスイッチ用MOSトランジスタ(nチ
ャネル型)QRSV1,QRSV2がオンとなり、垂直
読み出し線102a,102aに残る電荷が排出される
(リセット)。このとき、駆動パルスφTD,φTSも
ハイレベルでスイッチ用MOSトランジスタ(nチャネ
ル型)QD,QSがオンとなり、コンデンサCD,CS
に残っていた電荷も放出される(リセット)。
【0010】尚、この期間t10においては、駆動パル
スφTG1,φTG2が共にハイレベルに保持されてい
るため転送用MOSトランジスタ(pチャネル型)QT
はオフであり、各フォトダイオードPDでは、入射光に
応じた電荷(信号電荷)が生成・蓄積されている。次の
期間t11に至ると、駆動パルスφRGがハイレベルと
なってリセット用MOSトランジスタ(pチャネル型)
QPがオフとなり、第1行目の増幅用トランジスタQA
のゲート(制御領域)はフローティング状態となるが、
該増幅用トランジスタQAのゲートに寄生する容量によ
って、該ゲートの電圧が前記読み出しレベルVRDにバ
イアスされたまま、その状態が保持される。
【0011】又、駆動パルスφRD1が電圧レベルVR
S(ローレベル)に戻され、駆動パルスφRSVがロー
レベルに反転されて垂直読み出し線102a,102b
のリセットが解除される。そして、駆動パルスφTSが
ローレベルとなってスイッチ用MOSトランジスタ(n
チャネル型)QSがオフとなり、垂直読み出し線102
a,102bには2種のコンデンサCD,CSのうちコ
ンデンサCDのみが接続される。
【0012】この結果、この期間t11では、期間t1
0で選択(オン)された第1行目の増幅用トランジスタ
QAがソースホロア動作をし、読み出しレベルVRDに
バイアスされている状態で暗電流に応じた電圧(VDと
表記する)がコンデンサCDに充電されることになる。
なお、上記暗電流に応じた電圧(VD)には、暗電流や
各画素101,101…の増幅用トランジスタQA毎の
ばらつきに起因する雑音(固定パターン雑音)が含まれ
る。
【0013】次に、期間t12に至ると、駆動パルスφ
TDがローレベルとなってスイッチ用MOSトランジス
タ(nチャネル型)QDがオフとなり、これに代わっ
て、駆動パルスφTSがハイレベルとなってスイッチ用
MOSトランジスタ(nチャネル型)QSがオンとなり
コンデンサCSが充電可能になる。このときコンデンサ
CDには上記した暗電流に応じた電圧が充電されたまま
となる。
【0014】そして、駆動パルスφTG1がローレベル
に反転されて第1行目の画素1の転送用MOSトランジ
スタQTがオンし、第1行目のフォトダイオードPDか
らの信号電荷が、第1行目の画素1の増幅用トランジス
タQAのゲート(制御領域)に転送される。そして、期
間t12の終了時、即ち期間t13の開始時、駆動パル
スφTG1がハイレベルに反転され、第1行目の転送用
MOSトランジスタQTが再びオフとなって第1行目の
増幅用トランジスタQAのゲートは再びフローティング
状態となるが、増幅用トランジスタQAのゲートに寄生
する容量によって、該ゲートの電圧は、フォトダイオー
ドPDから転送された信号電荷の分だけ上昇したまま保
持される。
【0015】しかして、第1行目の増幅用トランジスタ
QAのソースホロア動作によって、入射光に応じた電気
信号が垂直読み出し線102a,102bに出力され、
この電気信号に応じた電圧(VSSと表記する)がコン
デンサCSに充電される。この場合、電圧VSSは、入
射光のみに応じた電圧(VSと表記する)と暗電流に応
じた電圧VDとの和となる(VSS=VS+VD)。
【0016】次に、期間t13の終了時、即ち期間t1
4の開始時までに、先ず、駆動パルスφTSがローレベ
ルになって垂直読み出し線102a,102bとコンデ
ンサCSとの接続が断たれ、この状態で駆動パルスφR
SVがハイレベルになって再び垂直読み出し線102
a,102bに残った電荷が排出される(リセット)。
そして、期間t14の間に、水平走査回路13からの駆
動パルスφH1が一定期間ハイレベルに立ち上げられて
垂直読み出し線102a側のコンデンサCD,CRから
の信号(アナログ信号)が、その切換タイミングで水平
読み出し線112-1,112-2に各々読み出され、差動
アンプ115でその差分が増幅され、更に比較器119
で、所定の基準電圧VREFと比較されて、2値化処理
が行われる。尚、上記差動アンプ115から出力される
信号は、画素101からの固定パターン雑音を含む電気
信号(VSS=VS+VD)から暗電流に応じた信号
(VD)を差し引いた値(入射光に応じた信号VS)を
増幅した値となる。
【0017】その後、駆動パルスφH2が一定期間ハイ
レベルに立ち上げられたときは垂直読み出し線102b
側で同じ動作が行われて、2値化信号が得られる。尚、
期間t14における駆動パルスφRSHの2回のハイレ
ベルの切換によって、リセットスイッチ用MOSトラン
ジスタQRSHがオンされると、前記水平読み出し線1
12a,112bが各々リセット(初期化)される。
【0018】以上に示した期間t10〜t14における
第1行目の画素の読み出し動作は、続く期間t20〜t
24において、第2行目の画素に対して同様に繰り返し
て行われる。図12は、画像データの2値化を他の手法
を用いて行う画像処理装置120の構成を示すブロック
図である。
【0019】この画像処理装置120は、固体撮像装置
121と、該固体撮像装置121によって得られた画像
データをあらわす信号(アナログ信号)をディジタル信
号に変換するAD変換回路122と、該AD変換回路1
22からのディジタル信号を保存する画像メモリ123
と、該画像メモリ123に保存されているディジタル画
像データを2値化する画像処理回路124とで構成され
ている。
【0020】即ち、この画像処理装置120では、固体
撮像装置121で得られたアナログ信号が、固体撮像装
置121の外部に設けられたAD変換回路122でディ
ジタル信号に変換された後、画像メモリ123に一時的
に保存され、画像処理回路124で、所定の基準値と比
較されてその2値化が行われるようになっている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
図10に示した従来の2値化信号形成用固体撮像装置1
00では、画素101にて生成・蓄積された電荷に応じ
た電気信号(アナログ信号)と、垂直走査回路106か
ら増幅用トランジスタQA(増幅手段)を介して出力さ
れた基準信号(アナログ信号)を比較器115まで伝え
なければならず、アナログ信号が伝わる経路が長くな
り、その分、これらアナログ信号に雑音が乗り易くなる
(S/N比の低下)。
【0022】特に、画素部のみならず、これに続く周辺
回路要素の列毎のばらつき(コンデンサやスイッチ用の
MOSトランジスタ等の製造上のばらつき)に起因する
雑音の影響が大きくなる。又、前述の図12に示した従
来の画像処理装置120では、固体撮像装置121から
映像信号をアナログ信号として出力した後、ディジタル
信号に変換し、その後2値化処理を行っているため、固
体撮像装置121以外の周辺回路が複雑で、画像処理装
置120全体が高価になるという不具合がある。
【0023】更に、画像処理装置120によって得られ
る映像信号の有効範囲、即ちダイナミックレンジはAD
変換回路122の入力で制限されるが、一般にAD変換
回路122の入力ダイナミックレンジは、固体撮像装置
121のダイナミックレンジより狭いため、2値化処理
の過程で固体撮像装置121の広いダイナミックレンジ
を有効に利用できないという不具合もあった。
【0024】上記2値化処理を、例えば、固体撮像装置
の各画素毎に画像処理回路を別途設けて各画素毎に2値
化機能をもたせて行うことも考えられているが、この場
合は画素自体の構造が複雑になり、固体撮像装置の開口
率の低下や、解像度の低下を引き起こすことになる。
又、このように画素毎に画像処理回路を別途設ける場
合、画素を高密度に配置して多画素化を図るという要請
にこたえられなくなるという不具合もある。
【0025】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、画像データの2値化処理を行うに当って、S
/N比を大きくすることができる2値化信号形成用固体
撮像装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、マトリックス状に配列さ
れ、光検出部にて生成された信号電荷を増幅手段を介し
て出力する複数の画素と、前記複数の画素の列毎に設け
られた複数の垂直読み出し線と、前記複数の画素の特定
の行を選択して、当該画素の光検出部からの信号電荷に
応じた電気信号を所望のタイミングで、当該垂直読み出
し線に転送する垂直走査手段と、前記垂直読み出し線の
各々に設けられ、前記所望のタイミングで前記画素から
出力される前記信号電荷に応じた電気信号と、前記所望
のタイミングと異なるタイミングで前記増幅手段を介し
て出力される基準信号とを比較して2値化信号を出力す
る2値化手段と、前記複数の垂直読み出し線を、順次水
平走査して、前記2値化信号を水平読み出し線に転送す
る水平走査手段とを備えたものである。
【0027】又、請求項2に記載の発明は、前記光検出
部が、入射光に応じた信号電荷を生成する光電変換素子
からなり、前記増幅手段に、該増幅手段の制御領域に前
記光電変換素子からの信号電荷を選択的に供給するため
の第1のスイッチ手段と、該増幅手段の制御領域に前記
画素の外部から所望の電位を選択的に供給するための第
2のスイッチ手段とを接続したものである。
【0028】又、請求項3に記載の発明は、前記2値化
手段を、前記光電変換素子にて生成された前記信号電荷
に応じた電気信号を記憶する第1の記憶手段と、前記画
素の外部からの前記所望の電位に応じた基準信号を記憶
する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶され
た前記電気信号と前記第2の記憶手段に記憶された前記
基準信号とを比較して2値化信号を出力する比較手段と
によって構成したものである。
【0029】又、請求項4に記載の発明は、前記第1の
記憶手段を、前記画素から出力される前記電気信号に応
じた電荷を蓄積する電荷蓄積手段とし、前記第2の記憶
手段を、前記画素から出力される前記基準信号に応じた
電荷を蓄積する電荷蓄積手段としたものである。
【0030】又、請求項5に記載の発明は、前記画素と
前記2つの電荷蓄積手段との間に、前記画素から出力さ
れる前記電気信号もしくは前記基準信号を選択的に転送
するための転送切換手段を設けたものである。又、請求
項6に記載の発明は、前記増幅手段を、接合型電界効果
トランジスタとし、該接合型電界効果トランジスタのゲ
ートに、前記光電変換素子にて生成された前記信号電荷
と、前記画素の外部からの前記所望の電位とを選択的に
供給するようにしたものである。
【0031】又、請求項7に記載の発明は、前記2値化
手段を、電流源と、前記画素の外部から供給された前記
所望の電位に応じた前記基準信号が前記電流源の電流と
等しくなるように前記垂直読み出し線の電位をバイアス
するバイアス手段と、該バイアス手段のバイアス状態を
記憶するバイアス記憶手段と、前記光電変換素子にて生
成された前記信号電荷に応じた前記電気信号と前記電流
源の電流との差を検出する電流検出手段と、前記光電変
換素子にて生成された前記信号電荷に応じた前記電気信
号と前記電流源の電流との差の電流を前記電流検出手段
に入力するための切換手段とによって構成したものであ
る。
【0032】又、請求項8に記載の発明は、前記バイア
ス手段を、前記垂直読み出し線と前記電流源との間に主
電流経路が接続された定電流用トランジスタで構成し、
前記バイアス記憶手段を、前記定電流用トランジスタの
制御電極と、該定電流用トランジスタの主電流経路の端
子のうち前記電流源に接続された側の端子との間に設け
られ、前記定電流用トランジスタのバイアス状態をサン
プリングし、その後ホールドするためのサンプル・ホー
ルド切替手段と、前記定電流用トランジスタの前記制御
電極に接続され、前記定電流用トランジスタのバイアス
をホールドするバイアス電荷蓄積手段とによって構成し
たものである。
【0033】又、請求項9に記載の発明は、前記比較手
段に、該比較手段からの前記2値化信号を記憶する出力
信号記憶手段を接続したものである。又、請求項10に
記載の発明は、前記光電変換素子を、埋め込みフォトダ
イオードとしたものである。
【0034】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
複数の垂直読み出し線毎に設けられた2値化手段にて、
画像データの2値化信号が生成され、該生成された2値
化信号が、垂直読み出し線から水平読み出し線、更に
は、出力端子まで伝わることとなるので、該水平読み出
し線を伝わるときにこの電気信号(2値化信号)に雑音
が乗っても、アナログ信号の場合に比べて、その影響が
小さくなる。
【0035】又、請求項2に記載の発明によれば、2値
化を行う際に用いられる基準信号が、当該画素の増幅手
段を介して出力されるので、入射光に応じた電気信号と
基準信号とを同じ経路で出力させることができる。又、
請求項3に記載の発明によれば、当該画素を介して、順
次、出力される入射光に応じた電気信号と基準信号とを
一旦記憶させ、該記憶させた値を互いに比較するだけで
2値化信号を得ることができる。
【0036】又、請求項4に記載の発明によれば、当該
画素を介して、順次、出力される基準信号をコンデンサ
等に適宜記憶させることができる。又、請求項5に記載
の発明によれば、前記増幅手段から出力される基準信号
及び入射光に応じた電気信号を、転送切替手段によって
2つの電荷蓄積手段に選択的に供給することができる。
【0037】又、請求項6に記載の発明によれば、入射
光に応じた電荷をゲートに直接転送することができるの
で、当該電荷の転送路が短縮され、雑音が乗り難くな
る。又、請求項7に記載の発明によれば、画素の固定パ
ターン雑音を反映させた基準信号を簡易に記憶し、該記
憶した基準信号と入射光に応じた電気信号とを簡易な方
法で比較して、2値化信号を得ることができる。
【0038】又、請求項8に記載の発明によれば、基準
信号と電気信号とを比較して2値化信号を生成する回路
を簡易な構成で達成することができる。又、請求項9に
記載の発明によれば、2値化された検出信号が、当該出
力信号記憶手段に蓄えられているので、所望のタイミン
グで、当該検出信号を出力端子から適宜読み出すことが
できる。
【0039】又、請求項10に記載の発明によれば、各
画素の光電変換素子において、当該フォトダイオードの
pn接合部に生じる空乏層が、画素の表面に達しないた
め、暗電流が抑制される。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)以下、本発明の第1の実施形態を図
1から図3を参照して詳細に説明する。
【0041】図1は、第1の実施形態に係る2値化信号
形成用固体撮像装置10の概略構成を示す回路図であ
る。尚、この第1の実施形態では、説明を簡単にするた
めに、4つの画素1,1,1,1がマトリックス状(2
×2個)で配置された例を用いて説明する。画素1(図
1中破線で示す)は、入射光に応じた電荷を生成・蓄積
するフォトダイオード(光検出部;光電変換素子)PD
と、制御領域(制御電極;ゲート)に供給された信号電
荷に応じて入射光に応じた電気信号(アナログ信号)を
そのソースに出力する増幅用トランジスタ(増幅手段;
本実施形態においてはnチャネル型の接合型電界効果ト
ランジスタJFET)QAと、前記フォトダイオードP
Dで生成・蓄積された電荷と垂直走査回路6から供給さ
れる電位(電圧レベルVRS,VRF,VRD)とを選
択的に前記ゲート(制御領域)に供給するための転送用
MOSトランジスタ(pチャネル型)QT(第1のスイ
ッチ手段)と、前記ゲート(制御領域)に蓄積された信
号電荷をリセットするためのリセット用MOSトランジ
スタ(pチャネル型)QP(第2のスイッチ手段)とに
よって構成されている。
【0042】尚、本実施形態では、フォトダイオードP
Dとして、縦型オーバーフロー構造の埋め込みフォトダ
イオードを用いている。又、前記リセット用MOSトラ
ンジスタQPは、クロックライン4a,4bから送られ
てくる基準信号に応じた電位(電圧レベルVRS,VR
F,VRD)を前記ゲート(制御領域)に供給する働き
をも有する。
【0043】又、前記フォトダイオードPDのカソード
には電源電圧VDが接続されて、該フォトダイオードP
Dから入射光に応じた信号電荷が出力される。又、前記
増幅用トランジスタQAのドレインには電源電圧VDが
接続されて、ソースホロア動作によってそのゲート(制
御領域)に蓄積された電荷に応じた電気信号(アナログ
信号)がソースから出力されるようになっている。
【0044】又、各画素1の増幅用トランジスタQAの
ソースは、マトリックス配置の各列毎に垂直読み出し線
2a,2bに、各々共通接続されている。一方、転送用
MOSトランジスタQTのゲートは、垂直走査回路6に
接続されたクロックライン3a,3bに共通接続され、
垂直走査回路6からローレベルの駆動パルスφTG1ま
たはφTG2が与えられると、当該転送用MOSトラン
ジスタQTが各行毎に順次オンするようになっている。
尚、垂直走査回路6、クロックライン3a,3b,4
a,4b…等によって垂直走査手段が構成されている。
【0045】又、リセット用MOSトランジスタQPの
ドレインは、各行毎に垂直走査回路6に接続されたクロ
ックライン4a,4bに共通接続され、そのゲートは、
行ライン5aを介して駆動パルス発生回路(図示省略)
側のノード5に接続されている。又、リセット用MOS
トランジスタQPのソースは、転送用MOSトランジス
タQTのドレインと共有になっている。そして、リセッ
ト用MOSトランジスタQPのゲートに前記駆動パルス
発生回路からローレベルのパルスφRGが与えられる
と、該リセット用MOSトランジスタQPがオンするよ
うになっている。
【0046】又、前記した垂直読み出し線2a,2bの
途中には、各列毎に2値化回路(2値化手段)7が配置
されている(図中破線で示す)。この2値化回路7の出
力側の垂直読み出し線2a,2bには、スイッチ用MO
Sトランジスタ(nチャネル型)QO1,QO2を介し
て、2値化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2の一方
の端子が接続されている。
【0047】更に、2値化信号蓄積用コンデンサCO
1,CO2の前記一方の端子には、水平読み出しスイッ
チ用MOSトランジスタ(nチャネル型)QH1,QH
2を介して水平読み出しライン12が接続され、その後
段に、出力バッファアンプ15が接続されている。尚、
2値化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2の他方の端
子は接地されている。
【0048】この場合、前記スイッチ用MOSトランジ
スタQO1,QO2のゲートは、クロックライン10a
を介して駆動パルス発生回路(図示省略)側のノード1
0に接続されており、駆動パルス発生回路からハイレベ
ルの駆動パルスφTOが、前記スイッチ用MOSトラン
ジスタQO1,QO2のゲートに与えられたときに、ス
イッチ用MOSトランジスタQO1,QO2がオンす
る。
【0049】又、前記水平読み出しスイッチ用MOSト
ランジスタQH1,QH2の各ゲートは、水平選択信号
ライン11a,11bに各々接続されており、前記水平
走査回路13に接続された水平走査回路13からハイレ
ベルの駆動パルスφH1,φH2が前記水平読み出しス
イッチ用MOSトランジスタQH1,QH2の各ゲート
に与えられたときこれらがオンして、水平読み出しの制
御(水平走査)が行われるようになっている。尚、水平
選択信号ライン11a,11b、水平走査回路13等に
よって水平走査手段が構成されている。
【0050】又、前記水平読み出し線12には、リセッ
トスイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)QR
SHのドレインが接続されている。このリセットスイッ
チ用MOSトランジスタQRSHは、そのソースが接地
されている。そして、このリセットスイッチ用MOSト
ランジスタQRSHのゲートには、クロックライン14
aが接続され、該クロックライン14aは駆動パルス発
生回路(図示省略)側のノード14に接続されている。
そして駆動パルス発生回路からハイレベルの駆動パルス
φRSHが該リセットスイッチ用MOSトランジスタQ
RSHのゲートに与えられたときに、該リセットスイッ
チ用MOSトランジスタQRSHはオンするようになっ
ている。
【0051】又、前記垂直読み出し線2a,2bは、各
列毎にリセットスイッチ用MOSトランジスタ(nチャ
ネル型)QRSV1,QRSV2のドレインと、各定電
流源17a,17bとに接続されている。このときリセ
ットスイッチ用MOSトランジスタQRSV1,QRS
V2のソースは接地され、各定電流源17a,17bに
は電源電圧VC(負)が接続されている。
【0052】そして、前記リセットスイッチ用MOSト
ランジスタQRSV1,QRSV2のゲートは、クロッ
クライン16aを介して駆動パルス発生回路(図示省
略)側のノード16に接続され、該駆動パルス発生回路
から送出される駆動パルスφRSVが、前記リセットス
イッチ用MOSトランジスタQRSV1,QRSV2の
ゲートに与えられたときに、該リセットスイッチ用MO
SトランジスタQRSV1,QRSV2がオンするよう
になっている。
【0053】ところで、前記した2値化回路7(図1中
破線で示す)は、各々ノードn1,n2で2本の読み出
し線2a−1,2a−2、2b−1,2b−1に分岐さ
れた垂直読み出し線2a,2bに配置されている。即
ち、読み出し線2a−1,2b−1にスイッチ用MOS
トランジスタ(nチャネル型)QR(転送切換手段)と
基準信号蓄積用コンデンサCR(第2の記憶手段)とが
接続されている。又、読み出し線2a−2,2b−2に
スイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)QS
(転送切換手段)と出力信号蓄積用コンデンサCS(第
1の記憶手段)とが接続されている。
【0054】そして、上記分岐された2本の読み出し線
2a−1,2a−2、読み出し線2b−1,2b−1は
共に電圧比較器AC(比較手段)に接続されている。し
かして、この電圧比較器ACから2値化された信号(2
値化信号)が出力される。一方、スイッチ用MOSトラ
ンジスタQS,QRのゲートは、クロックライン8a,
9aを介してそれぞれ駆動パルス発生回路(図示省略)
側のノード8,9に接続され、該駆動パルス発生回路か
ら各々ハイレベルの駆動パルスφTS,φTRがゲート
に各々与えられると、これらスイッチ用MOSトランジ
スタQS,QRがオンするようになっている。
【0055】次に、上記構成の2値化信号形成用固体撮
像装置10の動作について、図2のタイミングチャート
を参照して説明する。尚、図2において、期間t10〜
t17は、図1の第1行目の画素1の読み出し動作を示
しており、期間t20〜t27は、第2行目の画素1の
読み出し動作を示している。
【0056】図2に示すように、期間t10に至る前、
駆動パルスφTG1,φTG2はハイレベルに保持さ
れ、駆動パルスφRD1,φRD2はローレベル(電圧
レベルVRS)に保持され、駆動パルスφRGはハイレ
ベルに保持され、駆動パルスφRSV,駆動パルスφT
R,φTSはローレベルに保持され、駆動パルスφTO
はローレベルに保持されている。尚、駆動パルスφH
1,φH2、駆動パルスφRSHは全てローレベルに保
持されている。
【0057】そして、期間t10に至ると、駆動パルス
φRGはローレベルに反転され、駆動パルスφRSVは
ハイレベルに反転され、駆動パルスφTR,φTSがハ
イレベルに反転される。
【0058】しかして、駆動パルスφRGがローレベル
になるとリセット用MOSトランジスタ(pチャネル
型)QPはオンとなる。又、駆動パルスφRSVがハイ
レベルになるとリセットスイッチ用MOSトランジスタ
(nチャネル型)QRSV1,QRSV2がオンとな
る。又、駆動パルスφTR,φTSがハイレベルになる
とスイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)Q
R,QSはオンとなる。
【0059】このとき、駆動パルスφTOはローレベル
に保持されているため、スイッチ用MOSトランジスタ
QO1,QO2はオフとなっている。更に、駆動パルス
φRD1,φRD2は、共に電圧レベルVRS(ローレ
ベル)となっており、オンとなっているリセット用トラ
ンジスタQPを介してその電圧VRSが各増幅用トラン
ジスタQAのゲート(制御領域)に伝わるようになって
いる。
【0060】このとき増幅用トランジスタQAのゲート
(制御領域)は電圧レベルVRSにバイアスされる。こ
の電位はローレベルであり、該増幅用トランジスタQA
はオフとなる。又、この期間t10では、上記したよう
にリセットスイッチ用MOSトランジスタQRSV1,
QRSV2が、共にオンとなっているため、全ての画素
1の増幅用トランジスタQAのソースが接地される。
【0061】このとき(期間t10)、スイッチ用MO
SトランジスタQR,QSは上記のようにオンされてい
るので、基準信号蓄積用コンデンサCR及び出力信号蓄
積用コンデンサCSに残留する信号電荷も定電流源17
a,17b側に排出される(リセット)。尚、この期間
t10においては、駆動パルスφTG1,φTG2が共
にハイレベルに保持されているため、転送用MOSトラ
ンジスタ(pチャネル型)QTがオフとなっており、各
フォトダイオードPDでは、入射光に応じた電荷(信号
電荷)が生成され、蓄積されている。
【0062】次に、期間t11に至ると、駆動パルスφ
RD1は基準電圧レベルVRFにされ、駆動パルスφT
Sはローレベルに反転される。上記ローレベルの駆動パ
ルスφTSによってスイッチ用MOSトランジスタ(n
チャネル型)QSはオフとなる。又、このとき既にオン
に保持されている第1行目のリセット用MOSトランジ
スタQPを介して、前記基準電圧レベルVRFが第1行
目の各画素1の増幅用トランジスタQAのゲート(制御
領域)に供給される。
【0063】このように基準電圧レベルVRFが供給さ
れた第1行目の増幅用トランジスタQAはオンすると共
に、該増幅用トランジスタQAのゲート(制御領域)が
基準電圧レベルVRFにバイアスされる。尚、第2行目
の各増幅用トランジスタQAは、駆動パルスφRD2が
ローレベル(電圧レベルVRS)のままであるため、ゲ
ート(制御領域)が電圧レベルVRSのままでオフ(非
選択)に保持される。
【0064】次に、期間t12に至ると、駆動パルスφ
RD1が電圧レベルVRS(ローレベル)にされ、駆動
パルスφRGがハイレベルに、駆動パルスφRSVがロ
ーレベルに反転される。前記駆動パルスφRGがハイレ
ベルとなることによってリセット用MOSトランジスタ
(pチャネル型)QPがオフとなって、第1行目の増幅
用トランジスタQAのゲート(制御領域)はフローティ
ング状態となるが、該増幅用トランジスタQAのゲート
に寄生する容量によって、該ゲートの電圧は前記基準電
圧レベルVRFにバイアスされたまま、その状態が保持
される。
【0065】又、この期間t12においては、上記のよ
うに駆動パルスφRSVがローレベルとなるので、リセ
ットスイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)Q
RSV1,QRSV2が共にオフとなる。尚、駆動パル
スTSは、ローレベルのままであるからスイッチ用MO
Sトランジスタ(nチャネル型)QSはオフのままであ
る。
【0066】この結果、期間t12においては、期間t
11において選択(オン)された第1行目の増幅用トラ
ンジスタQAがソースホロア動作をし、該増幅用トラン
ジスタQAのソースの電位(この電位をVSRとする)
は、そのソース・ドレイン間に流れる電流(ドレイン電
流)がIB(定電流源17a,17bに流れる電流値)
になるまで上昇する。しかして、このとき電流(ドレイ
ン電流)IBは、すでにオンとなっているスイッチ用M
OSトランジスタQRを介して、基準信号蓄積用コンデ
ンサCRに流れ、その両端の電圧がVSRとなるように
充電される。
【0067】尚、期間t12では、ソースホロア動作に
よってソース・ドレイン間に流れる電流がIBになった
とき、増幅用トランジスタQAのソースの電位VSR
は、次式(1)に示される値になる。 VSR=VRF−VT …(1) ここで、VTは各増幅用トランジスタQAのドレイン電
流がIBのときのゲート・ソース間電圧である。
【0068】次に、期間t13に至ると、駆動パルスφ
RGがローレベルに反転され、駆動パルスφTRがロー
レベルに反転される。駆動パルスφTRがローレベルと
なることによりスイッチ用MOSトランジスタ(nチャ
ネル型)QRがオフとなり、基準信号蓄積用コンデンサ
CRは、期間t12で充電された前記式(1)で表され
る電位VSRを保持する。
【0069】又、駆動パルスφRGがローレベルとなる
ことにより、リセット用MOSトランジスタ(pチャネ
ル型)QPはオンとなる。次に、期間t14に至ると、
駆動パルスφRD1が電圧レベルVRD(=読み出しレ
ベル<VRF)となる。このとき、既ににオンとなって
いる第1行目の各リセットスイッチ用MOSトランジス
タQPを介して、前記電圧VRDが第1行目の各増幅用
トランジスタQAのゲート(制御領域)に伝わり、該ゲ
ートは、読み出しレベルVRDにバイアスされる。
【0070】次に、期間t15に至ると、駆動パルスφ
TG1がローレベルに反転され、駆動パルスφRD1が
ローレベル(電圧レベルVRS)に反転され、駆動パル
スφRGがハイレベルに反転される。そして、駆動パル
スφRGがハイレベルに反転されることにより、前記リ
セット用MOSトランジスタQPがオフとなって、第1
行目の増幅用トランジスタQAのゲート(制御領域)が
フローティング状態となるが、当該MOSトランジスタ
QPのゲートに寄生する容量によって、該ゲートの電圧
は、電圧レベルVRDにバイアスされたまま保持され
る。
【0071】又、駆動パルスφTG1がローレベルに反
転されることにより、第1行目の画素1の転送用MOS
トランジスタQTがオンする。このとき、第1行目の画
素1のフォトダイオードPDにおいて生成され、蓄積さ
れていた信号電荷は、第1行目の画素1の増幅用トラン
ジスタQAのゲート(制御領域)に転送される。そし
て、この信号電荷の転送により、第1行目の増幅用トラ
ンジスタQAからは、ソースホロア動作によって、ゲー
ト(制御領域)に受け取った電荷(信号電荷)に応じた
電気信号(電圧信号)が垂直読み出し線2a,2bに出
力される。
【0072】即ち、上記のように増幅用トランジスタQ
Aのゲート(制御領域)にフォトダイオードPDから入
射光に応じた信号電荷が供給されると、増幅用トランジ
スタQAのゲートの電位も、供給された電荷に応じて上
昇する。そして、この電位の上昇によって、第1行目の
増幅用トランジスタQAがソースホロア動作をし、当該
増幅用トランジスタQAのソースの電位も、前記ゲート
の電位の上昇分に応じて上昇することになる。
【0073】そして、期間t15の終了時、即ち期間t
16の開始時、今度は、駆動パルスφTG1がハイレベ
ルに反転され、第1行目の転送用MOSトランジスタQ
Tが再びオフとなる。この転送用MOSトランジスタQ
Tのオフによって、第1行目の画素1のフォトダイオー
ドにおいて生成され、蓄積された信号電荷の転送が終了
し、第1行目の増幅用トランジスタQAのゲート(制御
領域)は再びフローティング状態となるが、増幅用トラ
ンジスタQAのゲートに寄生する容量によって、該ゲー
トの電圧は、フォトダイオードPDから転送された信号
電荷の分だけ上昇したまま保持される。
【0074】次に、期間t16に至ると、駆動パルスφ
TS、φTOがハイレベルに反転される。そして、駆動
パルスφTSがハイレベルとなることで、スイッチ用M
OSトランジスタ(nチャネル型)QSがオンになる。
このスイッチ用MOSトランジスタQSのオンによっ
て、第1行目の増幅用トランジスタQAのソースの電位
に応じた電荷が、出力信号蓄積用コンデンサCSに充電
される。
【0075】一方、駆動パルスφTOがハイレベルとな
ることによって、スイッチ用MOSトランジスタQO
1,QO2が共にオンとなる。ところで、この期間t1
6でも、増幅用トランジスタQAのソースホロア動作に
よってソース・ドレイン間に流れる電流がIBになった
とき、該増幅用トランジスタQAのソースの電位(VS
Sで表す)は、以下の式(2)で示される値となる。
【0076】 VSS=VRD+VS−VT …(2) ここで、VTは各増幅用トランジスタQAのドレイン電
流がIBのときのゲート・ソース間電圧、VSは(入射
光に応じた電荷/ゲート容量)であらわされるゲート電
位の上昇分である。
【0077】また、駆動パルスφTSがハイレベルであ
るため(スイッチ用MOSトランジスタQSがオン)、
出力信号蓄積用コンデンサCSの両端は、当該期間t1
6で充電された前記式(2)で表される電位VSSとな
る。尚、この電位VSSは、期間t16の終了時(期間
t17の開始時)に前記駆動パルスφTSがローレベル
に反転されてスイッチ用MOSトランジスタQSがオフ
となる時点までに、出力信号蓄積用コンデンサCSに充
電される。
【0078】このように、基準信号蓄積用コンデンサC
Rの両端には電圧VSD(=VRF−VT)が保持さ
れ、出力信号蓄積用コンデンサCSの両端が電圧VSS
(=VRD+VS−VT)となることで、電圧比較器A
Cからは、これら基準信号蓄積用コンデンサCRと出力
信号蓄積用コンデンサCSに生じた、電圧VSDとVS
Sの大小が比較され、この比較結果をあらわす2値化信
号が出力される。
【0079】又、この期間t16では駆動パルスφTO
がハイレベルであるため、スイッチ用MOSトランジス
タ(nチャネル型)QO1,QO2がオンとなってお
り、これらスイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル
型)QO1,QO2を介して、2値化信号の値が、2値
化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2に蓄えられる。
尚、このとき駆動パルスφH1,φH2は共にローレベ
ルで、スイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)
QH1,QH2は共にオフとなっている。
【0080】ところで、基準電圧レベルVRFに関して
は、読み出し電圧VRDより大きな値であれば、その値
を任意に設定することができる。今仮に、基準電圧レベ
ルを読み出し電圧VRDを基準に設定するのであれば
(例えば、読み出し電圧VRDと基準電圧VREFとの
和に設定)、基準電圧VREFと前記した信号電圧VS
とを直接比較することができる。
【0081】このときの基準電圧レベルをVSR1とす
ると、VSR1の値は、次式(3)で表される。 VSR1=VRF−VT=VRD+VREF−VT …(3) 従って、電圧VSSと電圧VSR1との差分(比較結
果)は、次式(4)に示す関係となる。
【0082】 VSS−VSR1 =(VRD+VS−VT)−(VRD+VREF−VT) =VS−VREF …(4) 従って、電圧比較器ACの出力は、フォトダイオードP
Dで得られた電荷に応じた信号電圧VSと、基準電圧V
REFとを比較して得られた2値化信号となる。
【0083】しかして、入射光に応じた信号電圧VSが
基準電圧VREFより大きければ、電圧比較器ACの出
力は、電源電圧VD(ハイレベル)となり、入射光に応
じた信号電圧VSが基準電圧(VREF)より小さけれ
ば、電圧比較器ACの出力は、接地レベル(ローレベ
ル)となる。換言すれば、入射光に応じた信号電圧VS
は基準電圧VREFをスレッショルドレベルとして、電
圧比較器ACで2値化信号に変換されることとなる。
【0084】尚、上式(1)〜(4)におけるゲート・
ソース間電圧VTの値は、増幅用トランジスタQA毎
に、ばらつき、固定パターン雑音の要因となることが知
られている。しかして、上述のように、ともに同じ増幅
用トランジスタQAのドレイン電流が一定の値IBとな
るようにして、電気信号(信号電圧)と基準信号(基準
電圧)を読み出して比較するので、2値化信号に変換す
る際に、各画素1の増幅用トランジスタQA毎のばらつ
きに起因する固定パターン雑音の当該2値化信号への影
響を除去することができる。
【0085】このように電圧比較器ACから出力された
2値化信号は、この時点(期間t16)でオンに保持さ
れているスイッチ用MOSトランジスタQO1,QO2
を介して、2値化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2
に充電される。
【0086】そして、上記期間t16の終了時には、駆
動パルスφTOがローレベルに反転されるので、スイッ
チ用MOSトランジスタQO1,QO2がオフとなり、
2値化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2はフローテ
ィング状態となる。この結果、2値化信号は、2値化信
号蓄積用コンデンサCO1,CO2に各々保持される。
次に、期間t17に至ると、水平走査回路13からの駆
動パルスφH1が一定期間ハイレベルに立ち上げられそ
の後ローレベルに保持される。
【0087】又、駆動パルスφH2に関しては、前記駆
動パルスφH1がローレベルに保持された後、所定間隔
おいて一定期間ハイレベルに立ち上げられその後ローレ
ベルに保持される。更に、駆動パルスφRSHに関して
は、前記駆動パルスφH1がローレベルに立ち下がった
後で駆動φH2が立ち上がる前までの間に、一定期間ハ
イレベルに立ち上げられその後ローレベルに保持され、
その後、前記駆動パルスφH2がローレベルに立ち下が
った後、再び一定期間ハイレベルに立ち上げられその後
ローレベルに保持される。
【0088】しかして、駆動パルスφH1のハイレベル
の切換によって、2値化信号蓄積用コンデンサCO1に
保持されている2値化信号は、その切換タイミングで水
平読み出し線12に読み出され、出力バッファアンプ1
5を介して、順次出力端子VOに出力される。続く、駆
動パルスφRSHのハイレベルの切換によって、リセッ
トスイッチ用MOSトランジスタQRSHがオンされる
と、前記水平読み出し線12がリセット(初期化)され
る。これは、水平読み出し線12の寄生容量により、電
圧信号が水平読み出し線12に読み出されたときこの電
気信号(電圧信号)の一部が当該寄生容量に保持される
ため、この水平読み出し線12に残留している電気信号
を、リセットするためのものである。
【0089】そして、駆動パルスφH2のハイレベルの
切換によって、2値化信号蓄積用コンデンサCO2に保
持されている2値化信号は、その切換タイミングで水平
読み出し線12に読み出され、出力バッファアンプ15
を介して、順次出力端子VOに出力される。最後に、駆
動パルスφRSHがハイレベルに切り換ると、リセット
スイッチ用MOSトランジスタQRSHがオンされ、再
び前記水平読み出し線12がリセット(初期化)され
る。
【0090】尚、前記した読み出しラインの寄生容量の
影響により、水平読み出し線12に読み出される電気信
号(電圧信号)は、波形がなまって、定常状態に達する
まで時間がかかるが、本実施形態では、水平読み出し線
12に現れる電気信号(電圧信号)はすでに2値化信号
に変換されているため、定常状態に達しなくとも、その
電気信号がハイレベル/ローレベルの何れをあらわすか
の判別が可能となり、その読み出し動作の高速化が図ら
れる。
【0091】期間t17の終了時には(期間t20に至
るまでに)、駆動パルスφRGはローレベルに反転さ
れ、駆動パルスφRSV、駆動パルスφTR、駆動パル
スφTSはハイレベルに反転される。そして、前記駆動
パルスφRGがローレベルとなることにより、リセット
スイッチ用MOSトランジスタQPがオンとなる。
【0092】又、駆動パルスφRSVがハイレベルとな
ることにより、スイッチ用MOSトランジスタQRSV
1,QRSV2は共にオンとなって、垂直読み出し線2
a,2b上の電荷が排出される。又、駆動パルスφT
R,φTSがハイレベルとなることにより、スイッチ用
MOSトランジスタQR,QSがオフとなって、基準信
号蓄積用コンデンサCRと出力信号蓄積用コンデンサC
Sに蓄積された電荷が排出される。
【0093】以上に示した期間t10〜t17における
第1行目の画素の読み出し動作は、続く期間t20〜t
27において、第2行目の画素に対して同様に繰り返し
て行われる。
【0094】次に、図1に示す画素1の具体的な構成に
ついて図3(A)〜(C)を用いて詳細に説明する。画
素1は、図1に示したように、入射光に応じた信号電荷
を生成・蓄積する縦型オーバーフロー構造の埋め込みフ
ォトダイオードPDと、該埋め込みフォトダイオードP
Dに蓄積された信号電荷を増幅する接合型電界効果トラ
ンジスタQAと、前記埋め込みフォトダイオードPDに
蓄積された信号電荷を該接合型電界効果トランジスタQ
Aのゲートに転送する転送用MOSトランジスタQT
と、前記接合型電界効果トランジスタQAのゲートの電
荷をリセットするリセット用MOSトランジスタQPに
よって構成されている。
【0095】図3(A)〜(C)は、図1に示した画素
1のデバイス構造を示す図であり、このうち図3(A)
は、画素1のデバイス構造例を示す平面図であり、図3
(B)は図3(A)のX1−X1線に沿った断面図であ
り、図3(C)は図3(A)のY1−Y1線に沿った断
面図である。画素1は、図3(A)〜(C)に示すよう
に、入射光に応じた信号電荷を生成・蓄積する埋め込み
フォトダイオードPDと、ゲート(制御領域)に受け取
った信号電荷に応じた電気信号を出力する増幅用トラン
ジスタ(JFET)QAと、前記埋め込みフォトダイオ
ードPDによって生成・蓄積された信号電荷を該増幅用
トランジスタ(JFET)QAのゲート(制御領域)に
転送する転送用MOSトランジスタQTと、前記増幅用
トランジスタ(JFET)QAのゲート(制御領域)の
電荷をリセットするリセット用MOSトランジスタQP
によって構成されている。
【0096】このうち転送用MOSトランジスタQT
は、図3(C)に示すように、埋め込みフォトダイオー
ドPDのp領域と、増幅用トランジスタ(JFET)Q
Aのp型ゲート領域とを2つの拡散層に用い、TGをゲ
ートとしたpチャネル型MOSトランジスタとして構成
されている。
【0097】又、リセット用MOSトランジスタQP
は、図3(B)に示すように、RGをゲートに、RD
(p領域)をドレイン、増幅用トランジスタQAのゲー
トを構成するp領域をソースとするpチャネル型MOS
トランジスタとして構成されている。又、埋め込みフォ
トダイオードPD自体は、図3(A)〜(C)に示すよ
うに、n型シリコン層(n+)表面からp型シリコン基
板(p−Sub)に向かって、npnp型の縦型オーバ
ーフロー構造の埋め込みフォトダイオード(npnによ
って埋め込みフォトダイオードが構成され、pnpによ
ってオーバーフロー構造が構成される。)を形成してい
る。
【0098】従って、溢れ出るキャリアを吸収するオー
バーフロー構造によってブルーミング、スミア等のにじ
みの現象を抑制することができるとともに、埋め込みフ
ォトダイオードPDによってpn接合部に生じる空乏層
が表面に達しないため、暗電流が抑制され、又、信号電
荷が転送された後にフォトダイオードPDに電荷が残ら
ないため、残像、リセットノイズを抑えた理想的な特性
を得ることができる。
【0099】又、増幅用トランジスタ(JFET)QA
自体は、図3(A)〜(C)に示すように、n+型ソー
ス領域及びn+型ドレイン領域と、p型ゲート領域(p
ゲート)、n型チャネル領域(nチャネル)より構成さ
れている。このうちp型ゲート領域(pゲート)は、n
型チャネル領域(nチャネル)の上下に形成され、チャ
ネルの形成されていない部分で両者(上下に形成された
p型ゲート領域(pゲート))を電気的に導通させると
ともに、このp型ゲート領域(pゲート)とp型シリコ
ン基板(p−Sub)とをnウェル(n−Well)に
よって電気的に分離している。
【0100】この結果、光電変換素子としてのフォトダ
イオードPD自身の特性に与える基板電圧の影響(基板
バイアス効果)を大幅に低減し、各画素1,1,1,1
の解像度の向上、特性のばらつきの低減(例えば、固定
パターン雑音の低減)を図ることに大きな効果がある。
【0101】以上のように、この第1の実施形態の2値
化信号形成用固体撮像装置10によれば、フォトダイオ
ードPDから入射光に応じた電気信号が得られる経路
と、基準信号が得られる経路が同じになっているので、
画素部は勿論のこと、それに続く周辺回路要素の列毎の
ばらつき(コンデンサやスイッチ用MOSトランジスタ
等の製造上のばらつき)の影響をなくしてS/N比を高
くすることができる。
【0102】また、従来行われていた暗電流に起因する
固定パターン雑音の除去が、上記基準信号の生成時に合
わせて行われるので、従来、当該固定パターン雑音の除
去のために必要であった差動アンプが不要になる。 (第2の実施形態)次に、第2の実施形態の2値化信号
形成用固体撮像装置20について、図4、図5を参照し
て説明する。
【0103】この第2の実施形態の2値化信号形成用固
体撮像装置20は、上記した第1の実施形態の2値化信
号形成用固体撮像装置10と2値化回路27の構成のみ
が異なる。従って、2値化信号形成用固体撮像装置20
のうち2値化信号形成用固体撮像装置10と同一の構成
については、同一の符号を付してその説明を省略する。
2値化信号形成用固体撮像装置20の2値化回路27
は、図4に破線内に示すように、バイアス用MOSトラ
ンジスタ(pチャネル型)QB(バイアス手段)と、ス
イッチ用MOSトランジスタ(pチャネル型)QRB
(バイアス記憶手段;サンプル・ホールド切換手段)
と、スイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)Q
SB(切換手段)と、バイアス蓄積用コンデンサCRB
(バイアス記憶手段;バイアス電荷蓄積手段)と、電流
検出用MOSトランジスタ(nチャネル型)QX(電流
検出手段)と、2値化出力用MOSトランジスタ(nチ
ャネル型)QYと、負荷用電流源CSと、インバータA
Xとによって構成されている。そして、上記したインバ
ータAXから、画素1からの入射光に応じた電気信号と
所定の基準信号とを比較して得られた2値化信号が出力
されるようになっている。尚、この2値化回路27は、
各垂直読み出し線22a,22b毎(マトリックス状に
配置された複数の画素1,1,1,1の共通の列毎)に
その途中に配置されている。
【0104】より具体的には、2値化回路27を構成す
るバイアス用MOSトランジスタQBは、そのソース・
ドレイン間(主電流経路)が、各々対応する垂直読み出
し線22a,22bに接続され、そのゲートは、バイア
ス蓄積用コンデンサCRBの一方の端子に接続されてい
る。尚、このバイアス蓄積用コンデンサCRBの他方の
端子は接地されている。
【0105】又、バイアス用MOSトランジスタQBの
ソースが接続されるノードn21には、スイッチ用MO
SトランジスタQRBを介して、前記バイアス蓄積用コ
ンデンサCRBの前記一方の端子が接続されている。更
に、このノードn21には、定電流源(電流源)17
a,17bが接続されている。又、前記ノードn21の
下流側(図4中下方)には、スイッチ用MOSトランジ
スタQSBを介して、電流検出用MOSトランジスタQ
Xのドレイン,ゲート及び、2値化出力用MOSトラン
ジスタQYのゲートが接続されている。
【0106】この場合、電流検出用MOSトランジスタ
QXのソースと、2値化出力用MOSトランジスタQY
のソースには、電源電圧VC(負)が各々接続されてい
る。更に、前記2値化出力用MOSトランジスタQYは
そのドレインが、負荷用電流源CSと、インバータAX
の入力端子に接続されている。この場合、該負荷用定電
流源CSには電源電圧VD(正)が接続される。
【0107】尚、前記したスイッチ用MOSトランジス
タQRBは、そのゲートが、クロックライン23aを介
して駆動パルス発生回路(図示省略)側のノードn23
に接続されている。しかして、駆動パルス発生回路から
ローレベルの駆動パルスφRが前記スイッチ用MOSト
ランジスタ(pチャネル型)QRBのゲートに与えられ
ると、当該スイッチ用MOSトランジスタQRBがオン
するようになっている。
【0108】又、前記スイッチ用MOSトランジスタQ
SBのゲートは、クロックライン24aを介して駆動パ
ルス発生回路(図示省略)側のノードn24に接続され
ている。しかして、駆動パルス発生回路からハイレベル
の駆動パルスφSが、前記スイッチ用MOSトランジス
タ(nチャネル型)QSBのゲートに与えられると、当
該スイッチ用MOSトランジスタQSBがオンするよう
になっている。
【0109】次に、この2値化信号形成用固体撮像装置
20による2値化信号の生成について、図5に示すタイ
ミングチャートを参照して説明する。尚、図5に示す、
期間t10〜t17は、第1行目の画素1の読み出し動
作を示しており、期間t20〜t27は、第2行目の画
素1の読み出し動作を示している。
【0110】図5に示すように、期間t10に至る前、
駆動パルスφTG1,φTG2、駆動パルスφRG、駆
動パルスφRはハイレベルに保持され、駆動パルスφR
D1,φRD2はローレベル(電圧レベルVRS)に保
持されている。又、その他の駆動パルスφS、駆動パル
スφTO、駆動パルスφH1,φH2、駆動パルスφR
SHは全てローレベルに保持されている。
【0111】そして、期間t10に至ると、駆動パルス
φRGがローレベルに反転され、画素1内のリセット用
MOSトランジスタ(pチャネル型)QPがオンとな
る。更に、駆動パルスφRD1,φRD2は、共に電圧
レベルVRS(ローレベル)となっており、オンとなっ
た前記リセット用トランジスタQPを介してその電圧V
RSが各増幅用トランジスタQAのゲート(制御領域)
に伝わるようになっている。
【0112】尚、このとき駆動パルスφTG1,φTG
2は共にハイレベルに保持されているため、転送用MO
Sトランジスタ(pチャネル型)QTがオフとなってお
り、各フォトダイオードPDでは、入射光に応じた電荷
(信号電荷)が生成され、蓄積されている。しかして、
増幅用トランジスタQAのゲート(制御領域)は電圧レ
ベルVRSにバイアスされるが、その出力に関してはこ
の時点(初期状態)では第1の実施形態の場合と同様
に、ローレベルとなっているため、これら増幅用トラン
ジスタQAは、全体としてオフとなっている。
【0113】又、駆動パルスφRが、引き続きハイレベ
ルに保持されているため、スイッチ用MOSトランジス
タ(pチャネル型)QRBはオフとなっている。又、駆
動パルスφSは、引き続きローレベルに保持されている
ため、スイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)
QSBもオフとなっている。又、このとき駆動パルスφ
TOはローレベルに保持されているため、スイッチ用M
OSトランジスタQO1,QO2はオフとなっている。
【0114】次に、期間t11に至ると、駆動パルスφ
RD1が基準電圧レベルVRFにされ、駆動パルスφR
がローレベルに反転される。そして、上記駆動パルスφ
RD1の基準電圧レベルVRFは、すでにオンとなって
いるリセット用MOSトランジスタQPを介して、画素
1の増幅用トランジスタQAのゲート(制御領域)に供
給され、該増幅用トランジスタQAのゲート(制御領
域)が基準電圧レベルVRFにバイアスされる。
【0115】尚、第2行目の各増幅用トランジスタQA
は、駆動パルスφRD2がローレベル(電圧レベルVR
S)のままであるため、オフ(非選択)に保持される。
又、この期間t11では、上記したように駆動パルスφ
Rがローレベルとなるので、スイッチ用MOSトランジ
スタ(pチャネル型)QRBがオンとなって、バイアス
用MOSトランジスタQBのゲートとドレインとが接続
される。
【0116】このとき、第1行目の増幅用トランジスタ
QAのドレイン電流とバイアス用MOSトランジスタQ
Bのドレイン電流がIBとなるように(定電流源17
a,17bに流れる電流値)、増幅用トランジスタQA
のソース及び、バイアス用MOSトランジスタQBのゲ
ートの電位が自動的に設定される。又、このときのバイ
アス用MOSトランジスタQBのゲートの電位が、バイ
アス蓄積用コンデンサCRB間に保持される。
【0117】次に、期間t12に至ると、駆動パルスφ
RD1がローレベル(電圧レベルVRS)に戻され、駆
動パルスφRG、駆動パルスφRがハイレベルに反転さ
れる。上記駆動パルスφRGがハイレベルとなることに
よって画素1内のリセット用MOSトランジスタQPは
オフとなって、第1行目の増幅用トランジスタQAのゲ
ート(制御領域)はフローティング状態となるが、その
ゲートの寄生容量によって、ゲート電圧は、基準電圧レ
ベルVRFにバイアスされたままの状態を保持する。
【0118】又、期間t12では、上記のように駆動パ
ルスφRがハイレベルとなるので、スイッチ用MOSト
ランジスタ(pチャネル型)QRBはオフとなり、バイ
アス用MOSトランジスタQBのゲートはフローティン
グ状態となるが、このときバイアス蓄積用コンデンサC
RBにより、バイアス用MOSトランジスタQBのゲー
トの電圧は、期間t11で設定されたバイアスレベル
(バイアス用MOSトランジスタQBのドレイン電流が
IBとなるようなバイアスレベル)に保持される。
【0119】期間t13に至ると、駆動パルスφRGが
再びローレベルに反転される。この駆動パルスφRGの
反転によって、画素1内のリセット用MOSトランジス
タQPが再びオンとなり、第1行目の画素1の増幅用ト
ランジスタQAのゲート(制御電極)の電圧が、再び電
圧レベルVRS(駆動パルスφRD1のレベル)に保持
される。
【0120】次の期間t14に至ると、今度は、駆動パ
ルスφRD1が電圧レベルVRD(=読み出しレベル<
VRF)となる。この電圧レベルVRDは、すでにオン
となっている画素1内のリセットスイッチ用MOSトラ
ンジスタQPを介して、第1行目の各増幅用トランジス
タQAのゲート(制御領域)に供給され、増幅用トラン
ジスタQAのゲート(制御領域)の電圧が読み出しレベ
ルVRDに保持される。
【0121】期間t15に至ると、駆動パルスφTG1
がローレベルに反転され、駆動パルスφRD1が電圧レ
ベルVRS(ローレベル)に戻され、更に、駆動パルス
φRGがハイレベルに反転される。前記駆動パルスφR
Gがハイレベルとなることによって、画素1内のリセッ
トスイッチ用MOSトランジスタQPがオフとなる。
【0122】一方で、駆動パルスφTG1がローレベル
となることによって、第1行目の各画素1の転送用MO
SトランジスタQTがオンとなり、第1行目の各画素1
のフォトダイオードPDにおいて生成・蓄積された信号
電荷が、第1行目の増幅用トランジスタQAのゲート
(制御領域)に転送される。この信号電荷をそのゲート
に受けた増幅用トランジスタQAは、そのソースに当該
信号電荷に応じた電気信号を生成して、当該電気信号
(電圧信号)を垂直読み出し線22a,22bに出力す
る。
【0123】そして、期間t16に至ると、駆動パルス
φTG1、駆動パルスφS、駆動パルスφTOがハイレ
ベルに反転される。上記駆動パルスφTG1がハイレベ
ルとなることにより、第1行目の転送用MOSトランジ
スタ(pチャネル型)QTがオフとなって、画素1から
の信号電荷の転送が終了する。
【0124】このときゲートの寄生容量によって、フォ
トダイオードPDから転送された電荷の分だけ、増幅用
トランジスタQAのゲートの電圧が上昇したまま(後述
のVS)その状態が保持される。又、上記駆動パルスφ
Sがハイレベルになることによってスイッチ用MOSト
ランジスタQSBがオンとなり、上記駆動パルスφTO
がハイレベルになることによってスイッチ用MOSトラ
ンジスタQO1,QO2がオンとなる。
【0125】ところで、期間t16に至るまでに、前記
したように増幅用トランジスタQAのゲート電位が基準
レベルVRFであるとき(期間t11)、該増幅用トラ
ンジスタQAのドレイン電流及びバイアス用MOSトラ
ンジスタQBのドレイン電流がIB(定電流源17a,
17bに流れる電流値)となるように、所定の電圧がバ
イアス用MOSトランジスタQBのゲートに保持されて
いる。
【0126】従って、この期間t16において、前記増
幅用トランジスタQAのゲート電位がフォトダイオード
PDからの信号電荷に応じて上昇し増幅用トランジスタ
QAのゲート電位がVRFより高くなると、増幅用トラ
ンジスタQAのドレイン電流及びバイアス用MOSトラ
ンジスタQBのドレイン電流は、一時的にIB(定電流
源17a,17bに流れる電流値)より大きくなる。
【0127】又、増幅用トランジスタQAのゲートの電
位がVRFより低くなると、増幅用トランジスタQAの
ドレイン電流及びバイアス用MOSトランジスタQBの
ドレイン電流は、一時的にIB(定電流源17a,17
bに流れる電流値)より小さくなる。ここで、増幅用ト
ランジスタQAのゲート(制御領域)に入射光に応じた
電荷が転送された後の該増幅用トランジスタQAのゲー
ト電位をVGSとすると、この電位VGSは次式(5)
であらわされる。
【0128】 VGS=VRD+VS …(5) ここでVSは、(入射光に応じた電荷/ゲート容量)で
あらわされる値である。因みに、前記した期間t11に
おいてリセットスイッチ用MOSトランジスタQPを介
して増幅用トランジスタQAのゲートに供給される基準
電圧レベルVRFは、任意に設定できる(但し、読み出
し電圧VRDより大きくなることが条件)。
【0129】今仮に、該基準電圧レベルVRFを所望の
値VGB(=VRF=VRD+VREF)に強制的に設
定すると、増幅用トランジスタQAのドレイン電流がI
Bであるならば、増幅用トランジスタQAのゲート電圧
の値VGSは、次式(6)に示す値となる。 VGS−VGB =(VRD+VS)−(VRD+VREF) =VS−VREF …(6) 仮に、増幅用トランジスタQAのドレイン電流及びバイ
アス用MOSトランジスタQBのドレイン電流をIDと
すると、上記した電圧値VGSが電圧値VGBより大き
いとき(VSがVREFより大きいとき)ドレイン電流
の値(IDであらわす)は、上記した定電流源17a,
17bにより流れる電流値IBより一時的に大きくな
る。
【0130】このとき定電流源17a,17bの働きに
よって、これら電流ID、電流IBの差分の電流(ID
−IB)が、この時点でオンとなっているスイッチ用M
OSトランジスタQSBを介して、電流検出用MOSト
ランジスタQXのドレイン・ソース間を流れる。ここ
で、前記電流検出用MOSトランジスタQXと、2値化
出力用MOSトランジスタQYとは、カレント・ミラー
回路を構成しているので、前記2値化出力用MOSトラ
ンジスタQYにドレイン電流が供給される。
【0131】このとき、2値化出力用MOSトランジス
タQYのドレイン電位は、低下し(ローレベル)、イン
バータAXの出力は電源電圧レベル(ハイレベル)とな
る。反対に、値VGSが値VGBより小さいとき(値V
Sが値VREFより小さいとき)、電流値IDがIBよ
り小さくなるので、前記電流検出用MOSトランジスタ
QXのソース・ドレイン間には電流は流れない。従っ
て、前記電流検出用MOSトランジスタQXのゲート
と、2値化出力用MOSトランジスタQYのゲート電位
は共に低下し、2値化出力用MOSトランジスタQYは
オフとなる。
【0132】このとき、ドレイン電位は上昇し(ハイレ
ベル)、インバータAXの出力は接地レベル(ローレベ
ル)となる。このように、本実施形態の2値化信号形成
用固体撮像装置20では、画素1からの電気信号は、基
準電圧レベルVRF(基準電圧VREF)をスレッショ
ルドレベルとして、該2値化回路27で2値化されるこ
とになる。
【0133】尚、増幅用トランジスタQAのドレイン電
流IDは、ゲート・ソース間電圧VTの値に依存し、こ
のゲート・ソース間電圧VTの値は、増幅用トランジス
タQA毎にばらつく(固定パターン雑音の要因)ことが
知られている。しかして、上述のように、増幅用トラン
ジスタQAのゲートを電流が一定の値(IB)となるよ
うにバイアスすることによって、2値化信号に変換する
際に、各画素1の増幅用トランジスタQA毎のばらつき
に起因する固定パターン雑音の当該2値化信号への影響
を除去することができる。
【0134】上記インバータAXから出力された2値化
信号は、当該期間t16においてオンとなっているスイ
ッチ用MOSトランジスタQO1,QO2を介して、2
値化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2に充電され
る。そして、期間t17に至ると、駆動パルスφS、駆
動パルスφTOはローレベルに反転される。そして駆動
パルスφTOがローレベルとなることにより、スイッチ
用MOSトランジスタQO1,QO2は共にオフとなっ
て、2値化信号蓄積用コンデンサCO1,CO2はフロ
ーティング状態となり、2値化信号は2値化信号蓄積用
コンデンサCO1,CO2に保持される。更に、上記駆
動パルスφSがローレベルとなることにより、前記スイ
ッチ用MOSトランジスタQSBはオフとなる。
【0135】次に、期間t17に至ると、第1の実施形
態の場合と同様に、水平走査回路13からの駆動パルス
φH1が一定期間ハイレベルに立ち上げられその後ロー
レベルに保持される。又、駆動パルスφH2に関して
は、前記駆動パルスφH1がローレベルに保持された
後、所定間隔おいて一定期間ハイレベルに立ち上げられ
その後ローレベルに保持される。
【0136】更に、駆動パルスφRSHに関しては、前
記駆動パルスφH1がローレベルに立ち下がった後で駆
動φH2が立ち上がる前までの間に、一定期間ハイレベ
ルに立ち上げられその後ローレベルに保持され、その
後、前記駆動パルスφH2がローレベルに立ち下がった
後、再び一定期間ハイレベルに立ち上げられその後ロー
レベルに保持される。
【0137】しかして、駆動パルスφH1のハイレベル
の切換によって、2値化信号蓄積用コンデンサCO1に
保持されている2値化信号は、水平読み出し線12に読
み出され、出力バッファアンプ15を介して、順次出力
端子VOに出力される。続く、駆動パルスφRSHのハ
イレベルの切換によって、リセットスイッチ用MOSト
ランジスタQRSHがオンされると、前記水平読み出し
線12がリセット(初期化)される。これは、水平読み
出し線12の寄生容量により、電気信号(電圧信号)が
水平読み出し線12に読み出されたときこの電気信号
(電圧信号)の一部が当該寄生容量に保持されるおそれ
があるため、この水平読み出し線12に残留している電
気信号をリセットするための動作である。
【0138】そして、駆動パルスφH2のハイレベルの
切換によって、2値化信号蓄積用コンデンサCO2に保
持されている2値化信号は、水平読み出し線12に読み
出され、出力バッファアンプ15を介して、順次出力端
子VOに出力される。最後に、駆動パルスφRSHがハ
イレベルに切り換ると、リセットスイッチ用MOSトラ
ンジスタQRSHがオンされ、再び前記水平読み出し線
12がリセット(初期化)される。
【0139】尚、前記した読み出しラインの寄生容量の
影響により、水平読み出し線12に読み出される電圧信
号は、波形がなまって、定常状態に達するまで時間がか
かるが、本実施形態においても、水平読み出し線12に
現れる電圧信号がすでに2値化信号に変換されているた
め、定常状態に達しなくとも、当該2値化信号がハイレ
ベルとローレベルの何れを示しているかの判別が可能と
なり、その読み出し動作の高速化が図られる。
【0140】期間t17の終了時には(期間t20に至
るまでに)、駆動パルスφRGはローレベルに反転され
て、画素1内のリセットスイッチ用MOSトランジスタ
QPがオンとなる。以上に示した期間t10〜t17に
おける第1行目の画素の読み出し動作は、続く期間t2
0〜t27において、第2行目の画素に対して同様に繰
り返して行われる。
【0141】(第3の実施形態)次に本発明の第3の実
施形態の2値化信号形成用固体撮像装置30について、
図6、図7を参照して説明する。この第3の実施形態に
係る2値化信号形成用固体撮像装置30は、2値化回路
37…が、出力信号電荷蓄積手段(第1の実施形態のコ
ンデンサCO1,CO2)を介さずに、単にスイッチ用
MOSトランジスタ(nチャネル型)QH11,QH2
1のみを介して水平読み出し線12に接続さている点
が、上記した第1の実施形態の2値化信号形成用固体撮
像装置10と異なる。
【0142】従って、2値化信号形成用固体撮像装置3
0において、第1の実施形態の2値化信号形成用固体撮
像装置10と同一の部分については同一符号を付してそ
の説明を省略する。この2値化信号形成用固体撮像装置
30による2値化信号の生成の動作について、図7のタ
イミングチャートを用いて説明する。
【0143】尚、この2値化信号形成用固体撮像装置3
0における動作は、期間t17及び期間t27における
動作のみが、上記した第1の実施形態の2値化信号形成
用固体撮像装置10と異なる。従って、期間t10〜t
16(期間t20〜26)の動作は、第1に実施形態の
場合と同様であり、その詳細な説明は省略する。又、図
7において、期間t10〜t17は、第1行目の画素1
の読み出し動作を示しており、期間t20〜t27は、
第2行目の画素1の読み出し動作を示している。
【0144】以下、図7の期間t17における動作につ
いて説明する。第1の実施形態の場合と同様に、期間t
17に至るまでに(期間t16の終了時)、画素1から
の入射光に応じた電気信号は、2値化回路37の働きに
よって基準レベルVRF(基準電圧VREF)と比較さ
れ、既にその2値化が行われている(電圧比較器ACの
出力)。
【0145】そして、期間t17に至ると、水平走査回
路13からの駆動パルスφH1が一定期間ハイレベルに
立ち上げられその後ローレベルに保持される。又、駆動
パルスφH2に関しては、前記駆動パルスφH1がロー
レベルに保持された後、所定間隔おいて一定期間ハイレ
ベルに立ち上げられその後ローレベルに保持される。
【0146】このとき2値化回路37からの2値化信号
が、各列毎に順次、水平読み出し線12に読み出され、
その後、出力バッファアンプ15を介して、順次出力端
子VOに出力される。尚、読み出しラインの寄生容量の
影響により、水平読み出し線12に読み出される電圧信
号は、波形がなまって、定常状態に達するまで時間がか
かるが、本実施形態でも、水平読み出し線12に現れる
電圧信号がすでに2値化信号に変換されているため、定
常状態に達しなくとも、当該2値化信号がハイレベルと
ローレベルの何れを示しているかの判別が可能となり、
その読み出し動作の高速化が図られる。
【0147】又、水平読み出し線12上の電荷を排出す
る必要がなくなるため、読み出しの更なる高速化が図ら
れる。 (第4の実施形態)次に第4の実施形態の2値化信号形
成用固体撮像装置40について、図8、図9を参照して
説明する。
【0148】この2値化信号形成用固体撮像装置40
は、2値化回路47…が、出力信号電荷蓄積手段(第2
の実施形態のコンデンサCO1,CO2)を介さずに、
スイッチ用MOSトランジスタ(nチャネル型)QH1
1,QH21のみを介して水平読み出し線12に接続さ
ている点が、上記した第2の実施形態の2値化信号形成
用固体撮像装置20と異なる。
【0149】従って、2値化信号形成用固体撮像装置4
0において、第2の実施形態の2値化信号形成用固体撮
像装置20と同一の部分については同一符号を付してそ
の説明を省略する。この2値化信号形成用固体撮像装置
40による2値化信号の生成の動作について、図9のタ
イミングチャートを用いて説明する。尚、この2値化信
号形成用固体撮像装置40における動作は、期間t17
及び期間t27における動作のみが、上記した第2の実
施形態と異なる。従って、期間t10〜t16(期間t
20〜26)の動作は、第1に実施形態の場合と同様で
あり、その詳細な説明は省略する。又、図9において、
期間t10〜t17は、第1行目の画素1の読み出し動
作を示しており、期間t20〜t27は、第2行目の画
素1の読み出し動作を示している。
【0150】以下、図9の期間t17における動作の説
明のみ行う。第2の実施形態の場合と同様に、期間t1
7に至るまでに(期間t16の終了時)、画素1からの
入射光に応じた電気信号は、2値化回路47の働きによ
って基準レベルVRF(基準電圧VREF)と比較さ
れ、既にその2値化が行われている(電圧比較器ACの
出力)。
【0151】そして、期間t17に至るまでに駆動パル
スφSは、既に(期間16でハイレベルに反転されてそ
の状態が保持され、スイッチ用MOSトランジスタ(n
チャネル型)QSBがオンとなって、そのオン状態が当
該期間t17において保持される。
【0152】そして、期間t17の間に、水平走査回路
13からの駆動パルスφH1が一定期間ハイレベルに立
ち上げられその後ローレベルに保持され、引き続き、駆
動パルスφH2が、前記駆動パルスφH1がローレベル
に保持された後、所定間隔おいて一定期間ハイレベルに
立ち上げられその後ローレベルに保持される。このとき
2値化回路47からの2値化信号が、各列毎に順次、水
平読み出し線12に読み出され、その後、出力バッファ
アンプ15を介して、順次出力端子VOに出力される。
【0153】尚、読み出しラインの寄生容量の影響によ
り、水平読み出し線12に読み出される電気信号(電圧
信号)は、波形がなまって、定常状態に達するまで時間
がかかるが、本実施形態でも、水平読み出し線12に現
れる電気信号(電圧信号)がすでに2値化信号に変換さ
れているため、定常状態に達しなくとも、当該2値化信
号がハイレベルとローレベルの何れを示しているかの判
別が可能となり、その読み出し動作の高速化が図られ
る。
【0154】又、水平読み出し線12上の電荷を排出す
る必要がなくなるため、読み出しの更なる高速化が図ら
れる。尚、上記した第1〜第4の実施形態では、ゲート
に寄生した容量によって増幅用トランジスタQAの制御
領域(ゲート)を制御する画素1を例にあげて説明した
が、増幅用トランジスタQAの制御領域に容量結合によ
って電圧信号を供給して、入射光に応じた電気信号を得
るようにした画素にも、本発明を同様に適用できるのは
勿論である。
【0155】又、上記第1〜第4の実施形態では、画素
の増幅用トランジスタQAとして接合型電界効果トラン
ジスタ(JFET)を用いた場合を例にあげて説明した
が、このJFETに代えて、MOSトランジスタ、バイ
ポーラトランジスタ等を用いてもよい。この場合には、
MOSトランジスタのゲートや、バイポーラトランジス
タのベースなどの電極(制御領域)に供給される電圧で
ドレインまたはコレクタ、ソースまたはエミッタなどの
出力電圧・電流を制御すればよい。又、これらを併用し
て、画素を構成しても良い。
【0156】更に、上記第1〜第4の実施形態では、画
素1が2次元マトリックス上に配列されている場合を説
明したが、1次元上に配列される場合でも同様の作用効
果を得ることができる。
【0157】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1から請求
項10に記載の2値化信号形成用固体撮像装置によれ
ば、2値化手段が列毎に設けられて、入射光に応じて各
画素から出力された電気信号と所定の基準信号とを比較
して2値化信号が得られ、その後水平読み出し線に転送
されるようになっているので、当該水平読み出し線の寄
生容量に起因する雑音が該水平読み出し線上の信号に乗
っても、該信号がすでに2値化されているため、信号処
理における雑音の影響を小さくすることができる。又、
2値化信号がハイレベル/ローレベルの何れであるかの
判別をいち早く行えるので、信号処理の高速化が図られ
る。
【0158】又、請求項1から請求項10に記載の2値
化信号形成用固体撮像装置では、その装置内で2値化処
理を行うので、周辺回路でダイナミックレンジが制限さ
れることはなくなり、2値化処理に、固体撮像装置のダ
イナミックレンジがそのまま利用できるという効果もあ
る。又、請求項1から請求項10に記載の2値化信号形
成用固体撮像装置によれば、2値化手段は、画素の外部
に設けられているため、画素の構造を大きくすることな
く2値化信号を出力することができ、画素の開口率や解
像度を低下させることがない。
【0159】更に、請求項3から請求項10に記載の2
値化信号形成用固体撮像装置によれば、光検出部から入
射光に応じた電気信号が得られる経路と、基準信号が得
られる経路が同じになっているので、画素部は勿論のこ
と、それに続く周辺回路要素の列毎のばらつき(コンデ
ンサやスイッチ用MOSトランジスタ等の製造上のばら
つき)の影響をなくしてS/N比を高くすることができ
る。また、従来行われていた暗電流に起因する固定パタ
ーン雑音の除去が、上記基準信号の生成時に合わせて行
われるので、従来、当該固定パターン雑音の除去のため
に必要であった差動アンプが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の2値化信号形成用固
体撮像装置10の概略構成を示す模式回路図である。
【図2】2値化信号形成用固体撮像装置10の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図3】2値化信号形成用固体撮像装置10の画素1の
デバイス構造を示す図である。
【図4】第2の実施形態の2値化信号形成用固体撮像装
置20の概略構成を示す模式回路図である。
【図5】2値化信号形成用固体撮像装置20の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図6】第3の実施形態の2値化信号形成用固体撮像装
置30の概略構成を示す模式回路図である。
【図7】2値化信号形成用固体撮像装置30の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図8】第4の実施形態の2値化信号形成用固体撮像装
置40の概略構成を示す模式回路図である。
【図9】2値化信号形成用固体撮像装置40の動作を説
明するタイミングチャートである。
【図10】従来の2値化信号形成用固体撮像装置100
の概略構成を示す模式回路図である。
【図11】従来の2値化信号形成用固体撮像装置100
の動作を説明するタイミングチャートである。
【図12】固体撮像装置の外部に2値化手段を設けた従
来の画像処理装置120のブロック図である。
【符号の説明】
1 画素 2a,2b 垂直読み出し線 6 垂直走査回路(垂直走査手段) 7,27,37,47 2値化回路(2値化手段) 12 水平読み出し線 13 水平走査回路(水平走査手段) 15 出力バッファアンプ 17a,17b 定電流源(電流源) PD フォトダイオード(光検出部、光電変換素子) QA 増幅用トランジスタ(増幅手段) QT 転送用MOSトランジスタ(第1のスイッチ手
段) QP リセット用MOSトランジスタ(第2のスイッチ
手段) QS,QR スイッチ用MOSトランジスタ(転送切換
手段) CS 出力信号蓄積用コンデンサ(第1の記憶手段;電
荷蓄積手段) CR 基準信号蓄積用コンデンサ(第2の記憶手段;電
荷蓄積手段) AC 電圧比較器(比較手段) QRSV1,QRSV2 リセットスイッチ用MOSト
ランジスタ QRSH リセットスイッチ用MOSトランジスタ QB バイアス用MOSトランジスタ(バイアス手段;
定電流用トランジスタ) QRB スイッチ用MOSトランジスタ(バイアス記憶
手段;サンプル・ホールド手段) QSB スイッチ用MOSトランジスタ(切換手段) CRB バイアス蓄積用コンデンサ(バイアス記憶手
段;バイアス電荷蓄積手段) QX 電流検出用MOSトランジスタ(電流検出手段) QY 2値化出力用MOSトランジスタ CS 負荷用電流源 AX インバータ QO1,QO2 スイッチ用MOSトランジスタ(第1
のスイッチング手段) QH1,QH2 水平読み出しスイッチ用MOSトラン
ジスタ(第2のスイッチング手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリックス状に配列され、光検出部に
    て生成された信号電荷を増幅手段を介して出力する複数
    の画素と、 前記複数の画素の列毎に設けられた複数の垂直読み出し
    線と、 前記複数の画素の特定の行を選択して、当該画素の光検
    出部からの信号電荷に応じた電気信号を所望のタイミン
    グで、当該垂直読み出し線に転送する垂直走査手段と、 前記垂直読み出し線の各々に設けられ、前記所望のタイ
    ミングで前記画素から出力される前記信号電荷に応じた
    電気信号と、前記所望のタイミングと異なるタイミング
    で前記増幅手段を介して出力される基準信号とを比較し
    て2値化信号を出力する2値化手段と、 前記複数の垂直読み出し線を、順次水平走査して、前記
    2値化信号を水平読み出し線に転送する水平走査手段と
    を備えていることを特徴とする2値化信号形成用固体撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出部は、入射光に応じた信号電
    荷を生成する光電変換素子からなり、 前記増幅手段には、 該増幅手段の制御領域に前記光電変換素子からの信号電
    荷を選択的に供給するための第1のスイッチ手段と、該
    増幅手段の制御領域に前記画素の外部から所望の電位を
    選択的に供給するための第2のスイッチ手段とが接続さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の2値化信号
    形成用固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記2値化手段は、 前記光電変換素子にて生成された前記信号電荷に応じた
    電気信号を記憶する第1の記憶手段と、 前記画素の外部からの前記所望の電位に応じた基準信号
    を記憶する第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶された前記電気信号と前記第
    2の記憶手段に記憶された前記基準信号とを比較して2
    値化信号を出力する比較手段とによって構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の2値化信号形成用固
    体撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の記憶手段は、前記画素から出
    力される前記電気信号に応じた電荷を蓄積する電荷蓄積
    手段であり、 前記第2の記憶手段は、前記画素から出力される前記基
    準信号に応じた電荷を蓄積する電荷蓄積手段であること
    を特徴とする請求項3に記載の2値化信号形成用固体撮
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記画素と前記2つの電荷蓄積手段との
    間には、前記画素から出力される前記電気信号もしくは
    前記基準信号を選択的に転送するための転送切換手段が
    設けられていることを特徴とする請求項4に記載の2値
    化信号形成用固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記増幅手段は、接合型電界効果トラン
    ジスタであり、 該接合型電界効果トランジスタのゲートに、前記光電変
    換素子にて生成された前記信号電荷と、前記画素の外部
    からの前記所望の電位とが選択的に供給されることを特
    徴とする請求項4に記載の2値化信号形成用固体撮像装
    置。
  7. 【請求項7】 前記2値化手段は、 電流源と、 前記画素の外部から供給された前記所望の電位に応じた
    前記基準信号が、前記電流源の電流と等しくなるよう
    に、前記垂直読み出し線の電位をバイアスするバイアス
    手段と、 該バイアス手段のバイアス状態を記憶するバイアス記憶
    手段と、 前記光電変換素子にて生成された前記信号電荷に応じた
    前記電気信号と、前記電流源の電流との差を検出する電
    流検出手段と、 前記光電変換素子にて生成された前記信号電荷に応じた
    前記電気信号と、前記電流源の電流との差の電流を前記
    電流検出手段に入力するための切換手段とによって構成
    されていることを特徴とする請求項2に記載の2値化信
    号形成用固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記バイアス手段は、 前記垂直読み出し線と前記電流源との間に主電流経路が
    接続された定電流用トランジスタで構成され、 前記バイアス記憶手段は、 前記定電流用トランジスタの制御電極と、該定電流用ト
    ランジスタの主電流経路の端子のうち前記電流源に接続
    された側の端子との間に設けられ、前記定電流用トラン
    ジスタのバイアス状態をサンプリングし、その後ホール
    ドするためのサンプル・ホールド切替手段と、 前記定電流用トランジスタの前記制御電極に接続され、
    前記定電流用トランジスタのバイアスをホールドするバ
    イアス電荷蓄積手段とによって構成されていることを特
    徴とする請求項6に記載の2値化信号形成用固体撮像装
    置。
  9. 【請求項9】 前記比較手段には、該比較手段からの前
    記2値化信号を記憶する出力信号記憶手段が接続されて
    いることを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに
    記載の2値化信号形成用固体撮像装置。
  10. 【請求項10】 前記光電変換素子は、埋め込みフォト
    ダイオードであることを特徴とする請求項1から請求項
    9の何れかに記載の2値化信号形成用固体撮像装置。
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