JP6291608B1 - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動作を安定化できる磁気記憶装置を提供する。【解決手段】実施形態に係る磁気記憶装置は、金属含有層と、第1磁性層と、第2磁性層と、第1非磁性層と、制御部と、を含む。金属含有層は、第1部分と、第2部分と、第1部分と第2部分との間の第3部分と、を含む。第1磁性層は、第1部分から第2部分に向かう第1方向と交差する第2方向において第3部分から離れている。第2磁性層は、第3部分と第1磁性層との間に設けられている。第1非磁性層は、第1磁性層と第2磁性層との間に設けられ、カーブしている。制御部は、第1部分及び第2部分と電気的に接続されている。制御部は、第1部分から第2部分に向かう第1電流を金属含有層に供給する第1動作と、第2部分から第1部分に向かう第2電流を金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁気記憶装置において、動作が安定していることが望ましい。
米国特許第8704320号明細書
本発明の実施形態によれば、動作を安定化できる磁気記憶装置が提供される。
実施形態に係る磁気記憶装置は、金属含有層と、第1磁性層と、第2磁性層と、第1非磁性層と、制御部と、を含む。前記金属含有層は、第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含む。前記第1磁性層は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1方向と交差する第2方向において前記第3部分から離れている。前記第2磁性層は、前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられている。前記第1非磁性層は、前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられている。前記第1非磁性層の一部の前記第2方向における位置は、前記第1非磁性層の別の一部の前記第2方向における位置と異なり、前記第1非磁性層は、カーブしている。前記制御部は、前記第1部分及び第2部分と電気的に接続されている。前記制御部は、前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、を実施する。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する断面図である。 図2(a)及び図2(b)は、実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。 図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。 第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部の断面写真である。 図5(a)及び図5(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 図7(a)〜図7(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 図8(a)〜図8(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 図9(a)及び図9(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 図10(a)および図10(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する斜視断面図である。 第3実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する斜視断面図である。 図13(a)〜図13(d)は、第3実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する斜視断面図である。 図14(a)〜図14(c)は、第3実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する斜視断面図である。 第4実施形態に係る磁気記憶装置を例示する断面図である。 図16(a)及び図16(b)は、第4実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する断面図である。 図17(a)及び図17(b)は、第5実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する平面図である。 第6実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 第6実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 図20(a)及び図20(b)は、第7実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。 第7実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を表す斜視断面図である。 第8実施形態に係る磁気記憶装置の一部を表す斜視断面図である。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
また、本願明細書と各図において、既に説明したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置を例示する断面図である。
図1(b)は、図1(a)の一部を拡大した断面図である。
図1に表される磁気記憶装置100は、金属含有層10と、第1磁性層21と、第2磁性層22と、第1非磁性層30と、第1化合物層40と、制御部90と、を含む。
金属含有層10は、第1部分11と、第2部分12と、第3部分13と、を含む。第3部分13は、第1部分11と第2部分12との間に設けられる。金属含有層10は、金属元素を含む。
第1部分11から第2部分12に向かう方向を第1方向とする。第1方向は、例えば、図1に表されるX軸方向に沿う。X軸方向に対して垂直な1つの方向をY軸方向とする。X軸方向およびY軸方向に対して垂直な方向をZ軸方向とする。第1方向と交差する方向を第2方向とする。第2方向は、例えばZ軸方向に沿う。第1方向および第2方向と交差する方向を第3方向とする。第3方向は、例えばY軸方向に沿う。
以下では、第1方向、第2方向、および第3方向が、それぞれ、X軸方向、Z軸方向、およびY軸方向に沿う場合について説明する。
第1磁性層21は、Z軸方向において第3部分13から離れている。第2磁性層22は、第3部分13と第1磁性層21との間に設けられる。第1非磁性層30は、第1磁性層21と第2磁性層22との間に設けられる。第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30は、第3部分13と電極35との間に設けられる。
第3部分13の少なくとも一部は、Z軸方向において、第1化合物層40の少なくとも一部と、第2磁性層22の少なくとも一部と、の間に設けられる。第1化合物層40の少なくとも一部は、Z軸方向において、ベース層20の一部と、第3部分13の少なくとも一部と、の間に設けられる。
制御部90は、第1部分11および第2部分12と電気的に接続されている。制御部90は、第1動作および第2動作を実施する。制御部90は、第1動作において、第1部分11から第2部分12に向かう第1電流を金属含有層10に供給する。制御部90は、第2動作において、第2部分12から第1部分11に向かう第2電流を金属含有層10に供給する。第1動作および第2動作は、書き込み動作に対応する。
第1非磁性層30は、カーブ(curve)している。第1非磁性層30は、例えば、湾曲している。第1非磁性層30の一部のZ軸方向における位置は、第1非磁性層30の別の一部のZ軸方向における位置と異なる。第1磁性層21、第2磁性層22、および電極35は、例えば、第1非磁性層30に沿ってカーブしている。
本実施形態によれば、磁気記憶装置100の書き込み動作時および読み出し動作時のエラーレートを低減することができる。これは、第1非磁性層30のカーブが、第1非磁性層30に電圧が印加された際の電圧効果を高めることに基づく。本実施形態によれば、動作を安定化できる磁気記録装置を提供できる。
以下で、第1実施形態に係る磁気記憶装置100について具体的に説明する。
第1化合物層40のZ軸方向における長さは、X軸方向において変化している。第1化合物層40は、第1領域41と、第2領域42と、第3領域43と、を含む。第3領域43は、X軸方向において、第1領域41と第2領域42との間に設けられる。第3領域43のZ軸方向における長さは、例えば、第1領域41のZ軸方向における長さよりも短く、第2領域42のZ軸方向における長さよりも短い。
第1化合物層40のX軸方向における長さは、例えば、第1非磁性層30のX軸方向における長さよりも長い。第1非磁性層30の少なくとも一部のX軸方向における位置は、第1領域41のX軸方向における位置と、第2領域42のX軸方向における位置と、の間にある。
図1に表される例では、第1化合物層40の一部は、X軸方向において、金属含有層10の一部と金属含有層10の別の一部との間に設けられる。第1化合物層40の別の一部は、X軸方向において、ベース層20の一部とベース層20の別の一部との間に設けられる。
金属含有層10は、第1面S1および第2面S2を有する。第1面S1の一部は、第2面S2の一部と第2磁性層22との間に設けられる。第2面S2の一部は、第1面S1の一部と第1化合物層40との間に設けられる。
第1面S1は、第1点P1と、第2点P2と、第3点P3と、を含む。第3点P3のX軸方向における位置は、第1点P1のX軸方向における位置と、第2点P2のX軸方向における位置と、の間にある。第1領域41から第1点P1に向かう方向、第2領域42から第2点P2に向かう方向、および第3領域43から第3点P3に向かう方向のそれぞれは、Z軸方向に沿っている。
第3点P3のZ軸方向における位置は、例えば、第1点P1のZ軸方向における位置と第1化合物層40のZ軸方向における位置との間、及び、第2点P2のZ軸方向における位置と第1化合物層40のZ軸方向における位置との間、にある。
第1非磁性層30は、第1非磁性領域31と、第2非磁性領域32と、第3非磁性領域33と、を含む。第3非磁性領域33のX軸方向における位置は、第1非磁性領域31のX軸方向における位置と、第2非磁性領域32のX軸方向における位置と、の間にある。
第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置、及び、第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置と異なる。第3非磁性領域33のZ軸方向における位置は、例えば、第1非磁性領域31のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間、及び、第2非磁性領域32のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間、にある。
第3非磁性領域33から第3点P3に向かう方向は、Z軸方向に沿う。第1非磁性領域31のX軸方向における位置は、例えば、第1点P1のX軸方向における位置と第3点P3のX軸方向における位置との間にある。または、第1点P1から第1非磁性領域31に向かう方向が、Z軸方向に沿っていても良い。第2非磁性領域32のX軸方向における位置は、例えば、第2点P2のX軸方向における位置と第3点P3のX軸方向における位置との間にある。または、第2点P2から第2非磁性領域32に向かう方向が、Z軸方向に沿っていても良い。
図1に表される例では、磁気記憶装置100は、複数の積層体SBおよび複数の第1化合物層40を含む。金属含有層10は、複数の第3部分13を含む。複数の積層体SBは、X軸方向において互いに離れている。複数の第1化合物層40は、X軸方向において互いに離れている。複数の第3部分13は、それぞれ、Z軸方向において、複数の積層体SBと複数の第1化合物層40との間に設けられる。それぞれの積層体SBにおいて、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30は、カーブしている。
積層体SBは、例えば、磁気抵抗変化素子として機能する。第1磁性層21と、第1非磁性層30と、第2磁性層22と、を含む経路における電気抵抗値は、第1磁性層21の磁化の向きと、第2磁性層22の磁化の向きと、の相対的な関係に応じて変化する。例えば、第1非磁性層30は絶縁性であり、積層体SBは磁気トンネル接合を有する。第1磁性層21は、例えば、参照層として機能する。第2磁性層22は、例えば、記憶層として機能する。
第2磁性層22の磁化がある方向に向く第1状態が、記憶される第1情報に対応する。第2磁性層22の磁化が別の方向に向く第2状態が、記憶される第2情報に対応する。第1情報は、例えば「0」及び「1」の一方に対応する。第2情報は、「0」及び「1」の他方に対応する。
第2磁性層22の磁化の向きは、例えば、金属含有層10を流れる電流の向きにより制御することができる。金属含有層10は、例えば、Spin Orbit Layer(SOL)として機能する。例えば、金属含有層10と第2磁性層22との間において生じるスピン軌道トルクによって、第2磁性層22の磁化の向きを変えることができる。スピン軌道トルクは、金属含有層10に流れる電流に基づく。
この電流は、制御部90により供給される。制御部90は、例えば、駆動回路95と、複数のスイッチ素子Sw(Sw1およびSw2)を含む。制御部90は、第1部分11、第2部分12、および複数の第1磁性層21と電気的に接続される。複数のスイッチ素子Swは、それぞれ、複数の第1磁性層21と駆動回路95との間の電流経路上に設けられる。
制御部90は、第1動作(第1書き込み動作)において、第1電流を金属含有層10に供給する。これにより、第1状態が形成される。第1電流は、第1部分11から第2部分12に向けて流れる。制御部90は、第2動作において、第2電流を金属含有層10に供給する。これにより、第2状態が形成される。第2電流は、第2部分12から第1部分11に向けて流れる。
例えば、第1動作後(第1状態)における第1磁性層21と第1部分11との間の第1電気抵抗値は、第2動作後(第2状態)における第1磁性層21と第1部分11との間の第2電気抵抗値と異なる。この電気抵抗値の差は、例えば、第1状態と第2状態との間における、第2磁性層22の磁化の向きの差に基づく。
制御部90は、読み出し動作において、例えば、第1磁性層21と第1部分11との間の電気抵抗値に応じた特性(電圧または電流などでも良い)を検出する。
複数のスイッチ素子Swの動作により、複数の積層体SBの1つが選択される。選択した積層体SBについて、書き込み動作および読み出し動作を行うことができる。複数の積層体SBの1つを選択するときには、その積層体SBの第1磁性層21に所定の選択電圧が印加される。このとき、別の積層体SBには、非選択電圧が印加される。選択電圧の電位は、非選択電圧の電位とは異なる。選択電圧の電位が非選択電圧の電位と異なっていれば、選択電圧は0ボルトであっても良い。
第1非磁性層30がカーブしていると、第1磁性層21に選択電圧が印加された際の、第1非磁性層30における電圧効果を高めることができる。この結果、選択されていない積層体SBの第2磁性層22への意図しない情報の書き込みおよび読み出しが抑制される。従って、本実施形態によれば、書き込み動作時および読み出し動作のエラーレートを低減できる。本実施形態によれば、動作を安定化できる磁気記憶装置を提供できる。
金属含有層10は、例えば、タンタルおよびタングステンからなる群より選択される少なくとも1つを含む。金属含有層10は、例えば、β−タンタルおよびβ−タングステンからなる群より選択される少なくとも1つを含む。これらの材料におけるスピンホール角は、負である。これらの材料におけるスピンホール角の絶対値は大きい。これにより、書き込み電流により、第2磁性層22の磁化の向きを効率的に制御できる。
金属含有層10は、白金および金からなる群より選択される少なくとも1つを含んでも良い。これらの材料におけるスピンホール角は、正である。これらの材料におけるスピンホール角の絶対値は大きい。これにより、第1電流および第2電流を供給した際、第2磁性層22の磁化の向きを効率的に制御できる。
スピンホール角の極性により、第2磁性層22に加わるスピン軌道トルクの方向(向き)が異なる。例えば、金属含有層10は、第2磁性層22にスピン軌道相互作用トルクを与える。
ベース層20は、例えば、絶縁性である。ベース層20は、基板の少なくとも一部でも良い。ベース層20は、例えば、酸化シリコンおよび酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも1つを含む。
第1磁性層21は、例えば、Co(コバルト)またはCoFeB(コバルト−鉄−ボロン)を含む。第1磁性層21の磁化の向きは、例えば、面内の方向に沿う。第1磁性層21の磁化の向きは、第2磁性層22の磁化の向きに比べて変化し難い。
第1磁性層21の厚さは、例えば、第2磁性層22の厚さよりも大きい。これにより、第1磁性層21の磁化の向きが、第2磁性層22の磁化の向きに比べて、より変化し難くなる。
第1磁性層21は、例えば、第1〜第3膜を含んでも良い。第1膜は、第3膜と第1非磁性層30との間に設けられる。第2膜は、第1膜と第3膜との間に設けられる。第1膜は、例えば、CoFeB膜(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。第2膜は、例えば、Ru膜(厚さは、例えば、0.7nm以上0.9nm以下)を含む。第3膜は、例えば、CoFeB膜(厚さは、例えば、1.5nm以上2.5nm以下)を含む。
例えば、強磁性層が設けられても良い。強磁性層と第1非磁性層30との間に、第1磁性層21が設けられる。強磁性層は、例えば、IrMn層(厚さは7nm以上9nm以下)である。強磁性層によって、第1磁性層21の磁化の向きがより変化し難くなる。この強磁性層の上にTa層が設けられても良い。
第2磁性層22は、例えば、強磁性材料および軟磁性材料の少なくともいずれかを含む。第2磁性層22は、例えば、人工格子を含んでも良い。
第2磁性層22は、例えば、FePd(鉄−パラジウム)、FePt(鉄−白金)、CoPd(コバルト−パラジウム)、およびCoPt(コバルト−白金)からなる群より選択された少なくとも1つを含む。上記の軟磁性材料は、例えば、CoFeB(コバルト−鉄−ボロン)を含む。上記の人工格子は、例えば、第1膜と第2膜を含む積層膜を含む。例えば、第1膜、磁性材料を含み、第2膜は、非磁性材料を含む。第1膜は、例えば、NiFe(ニッケル−鉄)、Fe(鉄)、およびCo(コバルト)の少なくともいずれかを含む。第2膜は、例えば、Cu(銅)、Pd(パラジウム)、およびPt(白金)からなる群より選択される少なくとも1つを含む。
第2磁性層22は、フェリ磁性材料を含んでも良い。
図1に表される例において、第1磁性層21の磁化の向きおよび第2磁性層22の磁化の向きは、例えば、X軸方向に沿う。これは、例えば、第1磁性層21および第2磁性層22のカーブによる逆磁歪効果に基づく。第2磁性層22は、例えば、金属含有層10に電流が流れた際に、金属含有層10から磁化方向と反平行な偏極スピンを得る。第2磁性層22は、面内の形状磁気異方性および面内の結晶磁気異方性の少なくともいずれかをさらに有しても良い。
第1磁性層21および第2磁性層22をZ軸方向から見た場合の形状は、例えば、円形、楕円形、または多角形である。これらの形状は、正方形、長方形、または平行四辺形であることが望ましい。Z軸方向から見た場合の形状が、互いに直交する辺を含むことで、第1磁性層21および第2磁性層22に応力の面内異方性がより大きく働き、磁気的な面内異方性を大きくできる。
第1非磁性層30は、例えば、MgO(酸化マグネシウム)、CaO(酸化カルシウム)、SrO(酸化ストロンチウム)、TiO(酸化チタン)、VO(酸化バナジウム)、NbO(酸化ニオブ)、およびAl(酸化アルミニウム)からなる群より選択された少なくとも1つを含む。第1非磁性層30は、例えば、トンネルバリア層である。第1非磁性層30がMgOを含む場合、第1非磁性層30の厚さは、例えば、約1nmである。
第1化合物層40は、例えば、絶縁性の化合物を含む。この場合、第1化合物層40は、例えば、アルミニウム、マグネシウム、タンタル、ホウ素、カルシウム、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、インジウム、タングステン、チタン、銅、およびパラジウムからなる群より選択される少なくとも1つの元素の酸化物を含む。
第1化合物層40における電気抵抗率は、金属含有層10の電気抵抗率よりも高いことが望ましい。この場合、金属含有層10に電流を流した際に、第3部分13の電流密度を高めることができる。このため、より小さな第1電流および第2電流で、第1状態および第2状態を形成することができる。第1化合物層40が絶縁性である場合、第1電流および第2電流をさらに小さくすることができる。
第1化合物層40は、導電性の化合物を含んでいても良い。この場合、第1化合物層40は、鉄シリコン、銅シリコン、アルミニウムインジウム、ニッケルシリコン、コバルトシリコン、および銅インジウムからなる群より選択される少なくとも1つを含む。
図2(a)、図2(b)、図3(a)、および図3(b)は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の製造方法を例示する工程断面図である。
図2(a)に表されるように、膜40Aをベース層20の上に形成する。膜40Bを膜40Aの上に形成する。膜40Aに含まれる材料の少なくとも一部は、膜40Bに含まれる材料の少なくとも一部と異なる。膜40Aは、例えば、酸化アルミニウムを含む。膜40Bは、例えば、マグネシウムと、アルミニウムと、ボロンと、の合金を含む。
金属含有膜10Aを、ベース層20、膜40A、および膜40Bの上に形成する。磁性膜22Aを、金属含有膜10Aの上に形成する。非磁性膜30Aを、磁性膜22Aの上に形成する。図2(b)に表されるように、磁性膜21Aを、非磁性膜30Aの上に形成する。金属膜35Aを、磁性膜21Aの上に形成する。
図3(a)に表されるように、金属膜35Aの一部、磁性膜21Aの一部、非磁性膜30Aの一部、および磁性膜22Aの一部、金属含有膜10Aの一部、膜40Aの一部、および膜40Bの一部を除去する。金属含有膜10Aが、Y方向において分断され、金属含有層10が形成される。膜40Aおよび膜40Bが、Y方向において分断され、層40aおよび層40bが形成される。それぞれの金属含有層10の上において、X軸方向に並べられた積層体SBが形成される。
層40aおよび層40bに熱を加える。図3(b)に表されるように、層40aに含まれる材料と層40bに含まれる材料とが反応し、第1化合物層40が形成される。第1化合物層40の体積は、層40aの体積と、層40bの体積と、の和と異なる。例えば、第1化合物層40の体積は、層40aの体積と、層40bの体積と、の和よりも大きい。
この体積への変化によって、金属含有層10に応力が加えられる。この応力により、金属含有層10の第1面S1の第1点P1〜第3点P3のZ軸方向における位置が変化する。この結果、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30に力が加えられ、これらの層がカーブする。
図1(a)に表されるように、制御部90を、第1部分11、第2部分12、および電極35と電気的に接続する。以上の工程により、第1実施形態に係る磁気記憶装置が作製される。
層40aおよび層40bの加熱工程は、積層体SBの形成後に行われることが望ましい。第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30をカーブさせやすいためである。
膜40Aおよび膜40Bを加熱し、第1化合物膜を形成した後に、積層体SBを形成しても良い。または、第1化合物膜を形成した後に、磁性膜22A、非磁性膜30A、および磁性膜21Aを形成しても良い。これらの製造方法においても、金属含有膜10Aの一部および第1化合物膜の一部を除去し、金属含有層10および第1化合物層40を形成した際に、金属含有膜10Aおよび第1化合物膜の応力が解放される。これにより、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30をカーブさせることができる。
上述した実施形態に係る磁気記憶装置の製造工程において、膜40Aおよび膜40Bの一方のみを形成しても良い。この場合、膜40Aおよび膜40Bの一方に含まれる材料が、金属含有膜10Aに含まれる金属材料と反応する。これにより、第1化合物層40が形成される。
図4は、第1実施形態に係る磁気記憶装置の一部の断面写真である。
図4に表されるように、第1非磁性層30は、カーブしている。さらに、金属含有層10のZ軸方向と交差する面は、カーブしている。
図5(a)、図5(b)、図6(a)、および図6(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図5(a)に表される磁気記憶装置110において、第3非磁性領域33は、X軸方向に沿っている。第3非磁性領域33近傍の曲率が相対的に小さく、第1非磁性領域31および第2非磁性領域32近傍の曲率が相対的に大きい。同様に、第1磁性層21および第2磁性層22は、X軸方向における両端近傍の曲率が大きい。
図5(b)に表される磁気記憶装置120において、第1化合物層40のX軸方向における長さは、第1非磁性層30のX軸方向における長さよりも短い。第1化合物層40のX軸方向における長さは、第1非磁性層30のX軸方向における長さと同じであってもよい。第3非磁性領域33近傍の曲率は相対的に小さく、第1非磁性領域31および第2非磁性領域32近傍の曲率は相対的に大きい。同様に、第1磁性層21および第2磁性層22は、X軸方向における中心近傍の曲率が大きい。
図1(a)、図1(b)、図5(a)、および図5(b)に表された例では、第1非磁性層30が下方に向けて凸にカーブしている。第1非磁性層30は、図6(a)および図6(b)に表されるように、上方に向けて凸にカーブしていても良い。
図6(a)および図6(b)に表される磁気記憶装置130および140において、第3領域43のZ軸方向における長さは、第1領域41のZ軸方向における長さよりも長く、第2領域42のZ軸方向における長さよりも長い。第1点P1のZ軸方向における位置および第2点P2のZ軸方向における位置は、第3点P3のZ軸方向における位置と、第1化合物層40のZ軸方向における位置と、の間にある。第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置および第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間にある。
磁気記憶装置130において、第1化合物層40のX軸方向における長さは、第1非磁性層30のX軸方向における長さよりも長い。第3非磁性領域33近傍の曲率は相対的に小さく、第1非磁性領域31および第2非磁性領域32近傍の曲率は相対的に大きい。同様に、第1磁性層21および第2磁性層22は、X軸方向における両端近傍の曲率が大きい。
磁気記憶装置140において、第1化合物層40のX軸方向における長さは、第1非磁性層30のX軸方向における長さよりも短い。第1化合物層40のX軸方向における長さは、第1非磁性層30のX軸方向における長さと同じであっても良い。第3非磁性領域33近傍の曲率は、第1非磁性領域31および第2非磁性領域32近傍の曲率と実質的に同じである。
図5(a)、図5(b)、および図6(a)に表されるように、第2磁性層22が局所的に大きくカーブしている場合、第2磁性層22が全体的にカーブしている場合に比べて、第1状態および第2状態の形成に必要な第1電流および第2電流を小さくすることができる。
図7(a)〜図7(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図7(a)〜図7(d)に表される磁気記憶装置では、第1化合物層40が、X軸方向において、金属含有層10の一部と金属含有層10の別の一部との間に設けられる。第1化合物層40は、例えば、X軸方向においてベース層20と重なっていない。図7(a)〜図7(d)に表される磁気記憶装置のその他の構成は、例えば、それぞれ、図5(a)、図5(b)、図6(a)、および図6(b)に表される磁気記憶装置と同様である。
図8(a)〜図8(d)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図8(a)〜図8(d)に表される磁気記憶装置は、第1層45を含む。第1化合物層40から第1層45に向かう方向は、X軸方向に沿う。第1層45は、X軸方向において複数設けられている。複数の第1層45は、互いに離れている。第1化合物層40は、X軸方向において、第1層45同士の間に設けられる。第1化合物層40は、例えば、第1元素と第2元素の化合物を含む。第1元素と第2元素は、互いに異なる。第1層45は、第1元素および第2元素と異なる第3元素を含む。第1層45は、第3元素の化合物を含んでいても良い。第1層45は、例えば、酸化シリコンを含む。
第1層45の内部応力は、第1化合物層40の内部応力と異なる。第1層45を設けることで、積層体SBに働く応力を調整することができる。第1層45の少なくとも一部と積層体SBの少なくとも一部がZ軸方向において重なっていない場合、第1層45の電気抵抗率は、第1化合物層40の電気抵抗率よりも小さいことが望ましい。第1層45の電気抵抗率が、第1化合物層40の電気抵抗率よりも小さいことで、第1状態および第2状態を形成するための第1電流および第2電流を小さくできる。
図8(a)〜図8(d)に表される磁気記憶装置のその他の構成は、例えば、それぞれ、図5(a)、図5(b)、図6(a)、および図6(b)に表される磁気記憶装置と同様である。
図9(a)および図9(b)は、第1実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図9(a)に表される磁気記憶装置150および図9(b)に表される磁気記憶装置160では、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30のそれぞれのZ軸方向における長さが、X軸方向において変化している。
磁気記憶装置150では、第3非磁性領域33のZ軸方向における長さが、第1非磁性領域31のZ軸方向における長さよりも長く、第2非磁性領域32のZ軸方向における長さよりも長い。第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間、及び、第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間、にある。
磁気記憶装置160では、第3非磁性領域33のZ軸方向における長さが、第1非磁性領域31のZ軸方向における長さよりも短く、第2非磁性領域32のZ軸方向における長さよりも短い。第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置および第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間にある。
第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30のそれぞれの曲率は、第2磁性層22から電極35に向かうほど緩やかになっている。
第2磁性層22の一部は、Z軸方向において第3非磁性領域33と重なり、第2磁性層22の別の一部は、Z軸方向において第1非磁性領域31または第2非磁性領域32と重なっている。磁気記憶装置150において、第2磁性層22の上記一部のZ軸方向における長さは、第2磁性層22の上記別の一部のZ軸方向における長さよりも長い。磁気記憶装置160において、第2磁性層22の上記一部のZ軸方向における長さは、第2磁性層22の上記別の一部のZ軸方向における長さよりも短い。
図10(a)および図10(b)は、第2実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図10(a)に表される磁気記憶装置200において、金属含有層10は、さらに第4部分14を含む。第4部分14は、X軸方向において、複数設けられる。複数の第4部分14の1つは、X軸方向において、第1部分11と第3部分13との間に設けられる。複数の第4部分14の別の1つは、X軸方向において、第2部分12と第3部分13との間に設けられる。例えば、複数の第3部分13と複数の第4部分14が、X軸方向において交互に設けられる。
第1化合物層40から第4部分14に向かう方向は、Z軸方向に沿っている。第1化合物層40の一部が、Z軸方向において、第3部分13と重なっていても良い。第1面S1は、第1点P1と、第2点P2と、第3点P3と、を含む。複数の第1化合物層40の1つおよび複数の第4部分14の1つから第1点P1に向かう方向は、Z軸方向に沿う。複数の第1化合物層40の別の1つおよび複数の第4部分14の別の1つから第2点P2に向かう方向は、Z軸方向に沿う。複数の第3部分13の1つから第3点P3に向かう方向は、Z軸方向に沿う。第1点P1および第2点P2は、Z軸方向において第2磁性層22と重なっていない。第3点P3は、Z軸方向において第2磁性層22と重なっている。
第3点P3のX軸方向における位置は、第1点P1のX軸方向における位置と、第2点P2のX軸方向における位置と、の間にある。第3点P3のZ軸方向における位置は、第1点P1のZ軸方向における位置と第1化合物層40のZ軸方向における位置との間、及び、第2点P2のZ軸方向における位置と第1化合物層40のZ軸方向における位置との間、にある。
第1非磁性層30において、第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間にある。第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間にある。
図10(a)に表される磁気記憶装置200では、第1化合物層40は、X軸方向において、金属含有層10の一部と、金属含有層10の別の一部と、の間に設けられる。または、第1化合物層40は、X軸方向において、金属含有層10の一部と金属含有層10の別の一部との間、及び、ベース層20の一部とベース層20の別の一部との間、に設けられていても良い。
図10(b)に表される磁気記憶装置210のように、第1化合物層40は、X軸方向において、複数の第1層45同士の間に設けられていても良い。第1層45から第3部分13および積層体SBに向かう方向は、Z軸方向に沿っている。第1層45の内部応力は、第1化合物層40の内部応力と異なる。
磁気記憶装置200および210のように、第1化合物層40が第4部分14とZ軸方向において重なっている場合、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30のそれぞれのX軸方向における両端近傍の曲率を大きくでき、それぞれの層を局所的にカーブさせることができる。従って、書き込み動作時および読み出し動作時のエラーレートを低減しつつ、第1状態および第2状態を形成するための第1電流および第2電流を小さくできる。
図10(b)に表されるように、第1層45と積層体SBがZ軸方向において重なっている場合、電極35に選択電圧を印加した際の第2磁性層22に誘起される磁気異方性の変化に分布が発生しうる。第2磁性層22の端部近傍の磁化の向きは、第2磁性層22の中心近傍の磁化の向きに比べて、不安定である。第2磁性層22に誘起される磁気異方性の変化に分布が生じることで、第2磁性層22の端部近傍の磁化の向きの不安定性を改善することができうる。これにより、磁気記憶装置210の書き込み動作時および読み出し動作時のエラーレートをさらに低減することができる。動作をさらに安定化できる。
磁気記憶装置200および210において、第1化合物層40は、絶縁性または導電性である。第1化合物層40が導電性であると、磁気記憶装置200および210の動作時の電圧を低減させることができる。
図11は、第3実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する斜視断面図である。
図12は、第3実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する斜視断面図である。
図11および図12に表される磁気記憶装置300および310では、第1化合物層40の厚さが、Y軸方向において変化している。第1化合物層40において、第3領域43は、Y軸方向において、第1領域41と第2領域42との間に設けられる。第3領域43のZ軸方向における長さは、例えば、第1領域41のZ軸方向における長さよりも短く、第2領域42のZ軸方向における長さよりも短い。
第1面S1の第3点P3のY軸方向における位置は、第1点P1のY軸方向における位置と、第2点P2のY軸方向における位置と、の間にある。第1点P1から第1領域41に向かう方向、第2点P2から第2領域42に向かう方向、および第3点P3から第3領域43に向かう方向のそれぞれは、Z軸方向に沿っている。第3点P3のZ軸方向における位置は、例えば、第1点P1のZ軸方向における位置と第1化合物層40のZ軸方向における位置との間、及び、第2点P2のZ軸方向における位置と第1化合物層40のZ軸方向における位置との間、にある。
第1非磁性層30において、第3非磁性領域33のY軸方向における位置は、第1非磁性領域31のY軸方向における位置と、第2非磁性領域32のY軸方向における位置と、の間にある。第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、例えば、第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間にある。第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、例えば、第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間にある。
図11に表される磁気記憶装置300では、複数の第3部分13が、Z軸方向において、複数の第1非磁性層30と第1化合物層40との間に設けられる。図12に表される磁気記憶装置310のように、複数の第1化合物層40が設けられていても良い。この場合、複数の第3部分13は、それぞれ、Z軸方向において、複数の第1非磁性層30と、複数の第1化合物層40と、の間に設けられる。
図13(a)〜図13(d)および図14(a)〜図14(c)は、第3実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図13(a)および図13(b)に表されるように、第1化合物層40のY軸方向における長さは、金属含有層10のY軸方向における長さよりも長くても良い。図13(a)に表されるように、金属含有層10のY軸方向における長さは、例えば、第2磁性層22のY軸方向における長さと同じである。または、図13(b)に表されるように、金属含有層10のY軸方向における長さは、第2磁性層22のY軸方向における長さより長くても良い。図13(a)および図13(b)に表されるように、第3非磁性領域33における曲率は、例えば、第1非磁性領域31における曲率よりも大きく、第2非磁性領域32における曲率よりも大きい。
図13(c)および図13(d)に表されるように、第1非磁性領域31のZ軸方向における位置および第2非磁性領域32のZ軸方向における位置が、第3非磁性領域33のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間にあっても良い。第3領域43のZ軸方向における長さは、第1領域41のZ軸方向における長さよりも長く、第2領域42のZ軸方向における長さよりも長い。
図13(c)および図14(a)に表されるように、第1化合物層40のY軸方向における長さは、例えば、金属含有層10のY軸方向における長さと同じである。図13(d)および図14(b)に表されるように、第1化合物層40のY軸方向における長さが、金属含有層10の少なくとも一部のY軸方向における長さより長く、第2磁性層22のY軸方向における長さよりも長くても良い。図13(d)および図14(b)に表されるように、金属含有層10のY軸方向における長さが、Z軸方向において変化していても良い。
図13(c)、図13(d)、および図14(c)に表されるように、第1非磁性領域31における曲率は、例えば、第2非磁性領域32における曲率と実質的に同じであり、第3非磁性領域33における曲率と実質的に同じである。図14(a)および図14(b)に表されるように、第2非磁性領域32における曲率が第3非磁性領域33における曲率よりも大きく、第1非磁性領域32における曲率が第3非磁性領域33における曲率よりも大きくても良い。
図14(c)に表されるように、第1化合物層40のY軸方向における長さが、金属含有層10のY軸方向における長さよりも短く、第2磁性層22のY軸方向における長さよりも短くても良い。この場合、第1化合物層40は、例えば、Y軸方向において、金属含有層10の一部と金属含有層10の別の一部との間に設けられる。
図13(a)〜図13(d)および図14(a)〜図14(c)に表される磁気記憶装置において、第1化合物層40は、図11に表される磁気記憶装置300と同様に、X軸方向に延びている。または、図13(a)〜図13(d)および図14(a)〜図14(c)に表される磁気記憶装置において、第1化合物層40は、図12に表される磁気記憶装置310と同様に、X軸方向において複数設けられていても良い。
図11、図12、図13(a)〜図13(d)、および図14(a)〜図14(c)に表される磁気記憶装置において、図9(a)および図9(b)に表される磁気記憶装置のように、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30のそれぞれのZ軸方向における長さが、Y軸方向において変化していても良い。
例えば、図11、図12、図13(a)、および図13(b)に表される磁気記憶装置において、第3非磁性領域33のZ軸方向における長さが、第1非磁性領域31のZ軸方向における長さよりも長く、第2非磁性領域32のZ軸方向における長さよりも長くても良い。
例えば、図13(c)、図13(d)、および図14(a)〜図14(c)に表される磁気記憶装置において、第3非磁性領域33のZ軸方向における長さが、第1非磁性領域31のZ軸方向における長さよりも短く、第2非磁性領域32のZ軸方向における長さよりも短くても良い。
第1化合物層40の厚さは、X軸方向およびY軸方向において変化していても良い。この場合、第1非磁性層30の各点のZ軸方向における位置は、X軸方向およびY軸方向において変化する。第1磁性層21および第2磁性層22は、例えば、第1非磁性層30に沿ってカーブする。この場合、第1磁性層21および第2磁性層22における磁気的な面内異方性は、より曲率が大きな方向に従って変化する。
図15は、第4実施形態に係る磁気記憶装置を例示する断面図である。
図15に表される磁気記憶装置400では、金属含有層10は、第5部分15をさらに含む。第5部分15は、X軸方向において、第3部分13と第2部分12との間に設けられる。第5部分15は、X軸方向において、第3部分13から離れている。第3磁性層23は、Z軸方向において、第5部分15から離れている。第4磁性層24は、第5部分15と第3磁性層23との間に設けられる。第2非磁性層50は、第3磁性層23と第4磁性層24との間に設けられる。第5部分15は、Z軸方向において、第3磁性層23、第4磁性層24、第2非磁性層50、および電極36を含む第2積層体SB2と重なっている。
第1非磁性層30は、カーブしている。第3磁性層23、第4磁性層24、および第2非磁性層50は、カーブしていない。第2非磁性層50は、X軸方向およびY軸方向に沿って設けられる。
第1磁性層21と第2磁性層22の磁化の向きが同じであり、第3磁性層23と第4磁性層24の磁化の向きが同じ場合でも、第1積層体SB1の電気抵抗値は、第2積層体SB2の電気抵抗値と異なる。具体的には、第1磁性層21、第1非磁性層30、および第2磁性層22を含む経路の電気抵抗値は、第3磁性層23、第2非磁性層50、および第4磁性層24を含む経路の電気抵抗値と異なる。これは、例えば、第2磁性層22がカーブし、第4磁性層24がカーブしていないことに基づく。
第1非磁性層30の電気抵抗値は、例えば、第2非磁性層50の電気抵抗値と異なる。例えば、第1非磁性層30の抵抗と面積の積(RA)は、第2非磁性層50の抵抗と面積の積と異なる。これは、例えば、第1非磁性層30がカーブし、第2非磁性層50がカーブしていないことに基づく。
電極35と電極36との間の電気抵抗値は、第1磁性層21の磁化の向きと第2磁性層22の磁化の向きとの相対的な関係、及び、第3磁性層23の磁化の向きと第4磁性層24の磁化の向きとの相対的な関係に応じて変化する。これらの磁性層の磁化の向きの相対的な関係、及び、第1非磁性層30と第2非磁性層50との間の電気抵抗値およびRAの違いにより、電極35と電極36との間の電気抵抗値を、複数の状態の間で変化させることが可能である。すなわち、本実施形態に係る磁気記憶装置400は、多値記録が可能である。
図16(a)及び図16(b)は、第4実施形態に係る別の磁気記憶装置を例示する断面図である。
図16(b)は、図16(a)の一部を拡大した断面図である。
図16(a)に表される磁気記憶装置410は、第2化合物層60をさらに含む。複数の第3部分13の1つは、Z軸方向において、第1化合物層40と重なっている。複数の第3部分13の別の1つは、Z軸方向において、第2化合物層60と重なっている。
第2化合物層60のZ軸方向における長さは、X軸方向において変化している。第2化合物層60は、第4領域64と、第5領域65と、第6領域66と、を含む。第6領域66は、X軸方向において、第4領域64と第5領域65との間に設けられる。第6領域66のZ軸方向における長さは、例えば、第4領域64のZ軸方向における長さよりも短く、第5領域65のZ軸方向における長さよりも短い。
第2化合物層60のX軸方向における長さは、例えば、第2非磁性層50のX軸方向における長さよりも長い。第2化合物層60のX軸方向における長さは、第2非磁性層50のX軸方向における長さと同じでも良い。第2化合物層60のX軸方向における長さは、第2非磁性層50のX軸方向における長さよりも短くても良い。
第1面S1は、第4点P4と、第5点P5と、第6点P6と、をさらに含む。第6点P6のX軸方向における位置は、第4点P4のX軸方向における位置と、第5点P5のX軸方向における位置と、の間にある。第4領域64から第4点P4に向かう方向、第5領域65から第5点P5に向かう方向、および第6領域66から第6点P6に向かう方向のそれぞれは、Z軸方向に沿っている。
第6点P6のZ軸方向における位置は、例えば、第4点P4のZ軸方向における位置と第2化合物層60のZ軸方向における位置との間、及び、第5点P5のZ軸方向における位置と第2化合物層60のZ軸方向における位置との間、にある。
第2非磁性層50は、第4非磁性領域54と、第5非磁性領域55と、第6非磁性領域56と、を含む。第6非磁性領域56のX軸方向における位置は、第4非磁性領域54のX軸方向における位置と、第5非磁性領域55のX軸方向における位置と、の間にある。
第6非磁性領域56の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第4非磁性領域54の少なくとも一部のZ軸方向における位置、及び、第5非磁性領域55の少なくとも一部のZ軸方向における位置と異なる。第6非磁性領域56のZ軸方向における位置は、例えば、第4非磁性領域54のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間、及び、第5非磁性領域55のZ軸方向における位置と金属含有層10のZ軸方向における位置との間、にある。
第1積層体SB1の第1非磁性層30は、カーブしている。第2積層体SB2の第2非磁性層50は、カーブしている。第1非磁性層30の形状は、第2非磁性層50の形状と異なる。同様に、第1磁性層21および第2磁性層22の形状は、第3磁性層23および第4磁性層24の形状と異なる。これらの形状の違いは、例えば、以下の違いに基づく。
第4領域64と第6領域66との間のZ軸方向における長さの差は、第1領域41と第3領域43との間のZ軸方向における長さの差と、異なる。このため、第2化合物層60の形状は、第1化合物層40の形状と異なる。第1点P1と第3点P3との間のZ軸方向における距離は、第4点P4と第6点P6との間のZ軸方向における距離と、異なる。
第2化合物層60に含まれる化合物は、例えば、第1化合物層40に含まれる化合物と同じである。第2化合物層60に含まれる化合物は、第1化合物層40に含まれる化合物と異なっていても良い。
第1磁性層21と第2磁性層22の磁化の向きが同じであり、第3磁性層23と第4磁性層24の磁化の向きが同じ場合でも、第1積層体SB1の電気抵抗値は、第2積層体SB2の電気抵抗値と異なる。これは、例えば、第1磁性層21と第3磁性層23の形状が異なり、第2磁性層22と第4磁性層24の形状が異なることに基づく。
第1非磁性層30の電気抵抗値は、例えば、第2非磁性層50の電気抵抗値と異なる。例えば、第1非磁性層30の抵抗と面積の積(RA)は、第2非磁性層50の抵抗と面積の積と異なる。これは、第1非磁性層30と第2非磁性層50の形状が異なることに基づく。
本変形例に係る磁気記憶装置410は、磁気記憶装置400と同様に多値記録が可能である。
図17(a)及び図17(b)は、第5実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する平面図である。
図17(a)および図17(b)では、第1化合物層40が破線で表されている。
図17(a)および図17(b)に表される磁気記憶装置500および510では、第1化合物層40が第4方向D4に沿って設けられる。第4方向D4は、例えば、Z軸方向に対して垂直であり、X軸方向およびY軸方向と交差する。
金属含有層10の一部(第3部分13)は、Z軸方向において、第1化合物層40の一部と積層体SBとの間に設けられる。第1化合物層40の一部は、Z軸方向法において、ベース層20の一部と、金属含有層10の一部(第3部分13)と、の間に設けられる。
第1化合物層40において、第3領域43の第4方向D4における位置は、第1領域41の第4方向D4における位置と、第2領域42の第4方向D4における位置と、の間にある。第1領域41および第2領域42は、Z軸方向において、金属含有層10および積層体SBと重なっていない。
第4方向D4における第1化合物層40の長さL1は、第5方向D5における第1化合物層40の長さL2よりも長い。第5方向D5は、例えば、Z軸方向および第4方向D4に対して垂直であり、X軸方向およびY軸方向と交差する。第1磁性層21および第2磁性層22の磁化の向きは、例えば、X軸方向およびY軸方向に交差する。
第1化合物層40を形成した際に、第1化合物層40は、例えば第4方向D4に沿って膨張する。第1化合物層40のZ軸方向における厚さが、第4方向D4において変化する。この結果、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30がカーブする。このとき、第1磁性層21および第2磁性層22の磁化の向きは、例えば、図17(a)に表される矢印A1のように、第5方向D5に沿う。積層体SBの第4方向D4または第5方向D5における長さは、積層体SBのX軸方向またはY軸方向における長さよりも長い。このため、第1磁性層21および第2磁性層22の磁化の向きは、第4方向D4または第5方向D5を向きやすい。
図17(a)に表される磁気記憶装置500によれば、第1磁性層21および第2磁性層22のカーブによる磁化の容易軸の方向と、第1磁性層21および第2磁性層22の形状磁気異方性による磁化の容易軸の方向と、を揃えることができる。この結果、歩留まりを向上させることができる。
図17(b)に表される磁気記憶装置510のように、積層体SBは、第1化合物層40に沿って設けられていても良い。この例では、形状磁気異方性から、第1磁性層21および第2磁性層22の磁化の向きは、図17(b)の矢印A3に表されるように、積層体SBの第4方向D4における一端と他端とを結ぶ方向に向き易い。一方で、第1磁性層21および第2磁性層22のカーブにより、第1磁性層21および第2磁性層22の磁化の向きは、第5方向D5に沿う方向に変化し易くなる。
図17(b)に表される磁気記憶装置510によれば、第1磁性層21および第2磁性層22のカーブによる磁化の容易軸の方向と、第1磁性層21および第2磁性層22の形状磁気異方性による磁化の容易軸の方向と、を異ならせることができる。
図17(a)および図17(b)に表される磁気記憶装置500および510では、第1磁性層21および第2磁性層22の磁化の向きが、金属含有層10を電流が流れる方向(X軸方向)に対して傾斜している。これにより、金属含有層10の第1部分11と第2部分12との間に電流を流した際に、第2磁性層22の磁化の向きの変化時間を短縮することができる。本実施形態によれば、より短い時間で、第2磁性層22に情報を書き込むことができる。
図18は、第6実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図18に表される磁気記憶装置600では、第4部分14は、Z軸方向において、ベース層20と第1化合物層40との間に設けられる。第1化合物層40のZ軸方向における位置は、第4部分14のZ軸方向における位置と、第2磁性層22のZ軸方向における位置と、の間にある。第1化合物層40は、例えば、Z軸方向において積層体SBと重なっていない。
第1化合物層40を形成する際、第3部分13の一部は、例えば圧縮応力を受ける。この圧縮応力により、第1磁性層21、第2磁性層22、および非磁性層30がカーブする。
図19は、第6実施形態に係る別の磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図19に表される磁気記憶装置610では、第1化合物層40のZ軸方向における長さは、X軸方向において変化している。例えば、第1化合物層40の一部はZ軸方向において積層体SBと重なっておらず、第1化合物層40の別の一部はZ軸方向において積層体SBと重なっている。第1化合物層40の上記一部のZ軸方向における長さは、第1化合物層40の上記別の一部のZ軸方向における長さよりも長い。
第1化合物層40を形成する際、例えば、第1化合物層40がX軸方向に膨張する。第1化合物層40の膨張により、第1化合物層40の一部が、積層体SBのX軸方向における端部の下に広がる。この結果、第1磁性層21、第2磁性層22、および非磁性層30がカーブする。
図20(a)及び図20(b)は、第7実施形態に係る磁気記憶装置の一部を例示する断面図である。
図20(a)に表される磁気記憶装置700は、第1絶縁層70をさらに含む。第1絶縁層70は、第1絶縁領域71、第2絶縁領域72、および第3絶縁領域73を含む。第1絶縁領域71および第2絶縁領域72は、X軸方向において互いに離れている。第3絶縁領域73のX軸方向における位置は、第1絶縁領域71のX軸方向における位置と、第2絶縁領域72のX軸方向における位置と、の間にある。第1絶縁領域71および第2絶縁領域72のそれぞれにおいて、Z軸方向における長さは、X軸方向における長さよりも長い。第3絶縁領域73のX軸方向における長さは、第3絶縁領域73のZ軸方向における長さよりも長い。
積層体SBは、X軸方向において、第1絶縁領域71と第2絶縁領域72との間に設けられる。積層体SBは、Z軸方向において、第3部分13と第3絶縁領域73との間に設けられる。
第1絶縁層70は、例えば、以下の工程により形成される。
積層体SBを金属含有層10の上に形成する。金属含有層10の上面および積層体SBの表面を覆う金属層を形成する。この金属層は、例えば、アルミニウム、マグネシウムボロン、ホウ素、カルシウム、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、インジウム、タングステン、チタン、銅、およびパラジウムからなる群より選択された少なくとも1つを含む。この金属層を酸化すると、体積が増加しつつ第1絶縁層70が形成される。体積が増加した際に、積層体SBが圧縮応力を受けることで、第1磁性層21、第2磁性層22、および非磁性層30がカーブする。
図20(b)に表される磁気記憶装置700は、第2絶縁層75をさらに含む。第2絶縁層75は、積層体SB同士の間に設けられる。第4部分14から第2絶縁層75に向かう方向は、Z軸方向に沿う。第2絶縁層75は、X軸方向において複数設けられる。第1絶縁領域71は、X軸方向において、複数の第2絶縁層75の1つと、複数の積層体SBの1つと、の間に設けられる。第2絶縁領域72は、X軸方向において、複数の第2絶縁層75の別の1つと、複数の積層体SBの1つと、の間に設けられる。
第2絶縁層75は、例えば、以下の工程により形成される。
積層体SBを金属含有層10の上に形成する。金属含有層10の上面および積層体SBの表面を覆う第1絶縁層70を形成する。第1絶縁層70は、例えば、酸化アルミニウムを含む。第1絶縁層70の上に金属層を形成する。この金属層は、X軸方向において、積層体SB同士の間に形成される。この金属層は、例えば、アルミニウム、マグネシウムボロン、ホウ素、カルシウム、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、インジウム、タングステン、チタン、銅、およびパラジウムからなる群より選択された少なくとも1つを含む。この金属層を酸化すると、体積が増加しつつ第2絶縁層75が形成される。体積が増加した際に、積層体SBが圧縮応力を受けることで、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30がカーブする。
図21は、第8実施形態に係る磁気記憶装置の一部を表す斜視断面図である。
図21に表される磁気記憶装置800のように、Z軸方向において、第4部分14と絶縁層70との間に、第1化合物層40の少なくとも一部が設けられていても良い。例えば、第1化合物層40の一部は、Z軸方向において第4部分14と重なり、第1化合物層40の別の一部は、Z軸方向において積層体SBと重なる。第1化合物層40の上記一部のZ軸方向における長さは、第1化合物層40の上記別の一部のZ軸方向における長さよりも長い。積層体SBの一部は、例えば、Z軸方向において、第1化合物層40の一部と第3絶縁領域73の一部との間に設けられる。
磁気記憶装置800における第1化合物層40は、例えば以下の工程により形成される。
金属含有層10の上面および積層体SBの表面を覆う第1絶縁層70を形成する。この絶縁層は、例えば、窒化シリコンまたは酸化シリコンを含む。金属含有層10の上面に向かって、指向性を有する酸素イオンビームまたは酸素プラズマを照射する。金属含有層10の第4部分14の一部が酸素と反応し、第1化合物層40が形成される。このとき、第1化合物層40がX軸方向に膨張し、第1化合物層40の一部が、積層体SBのX軸方向における端部の下に設けられる。この結果、第1磁性層21、第2磁性層22、および非磁性層30がカーブする。
図22は、第9実施形態に係る磁気記憶装置の一部を表す斜視断面図である。
図22に表される磁気記憶装置900では、第1化合物層40は、Y軸方向において、1つの金属含有層10の少なくとも一部と、別の金属含有層10の少なくとも一部と、の間に設けられる。1つの金属含有層10と別の金属含有層10との間において、1つの第1化合物層40がX軸方向に延びている。または、1つの金属含有層10と別の金属含有層10との間において、第1化合物層40が、X軸方向において複数設けられていても良い。この場合、複数の第1化合物層40の1つのX軸方向における位置は、複数の積層体SBの1つのX軸方向における位置と同じである。
金属含有層10同士の間で電流が流れないようにするため、第1化合物層40は絶縁性であることが望ましい。第1化合物層40を金属含有層10同士の間に形成する際に、第1化合物層40の体積が膨張することで、金属含有層10が圧縮応力を受ける。この圧縮応力により、第1磁性層21、第2磁性層22、および第1非磁性層30がカーブする。この結果、例えば、第1非磁性領域31の少なくとも一部のZ軸方向における位置および第2非磁性領域32の少なくとも一部のZ軸方向における位置は、第3非磁性領域33の少なくとも一部のZ軸方向における位置と、金属含有層10のZ軸方向における位置と、の間に設けられる。
第2絶縁層75は、例えば、以下の工程により形成される。
金属含有膜10Aの上に、磁性膜22A、非磁性膜30A、磁性膜21A、および金属膜35Aを形成する。この構造体を、Y方向において複数に分断する。このとき、金属含有膜10Aの一部を残す。残った金属含有膜10Aの一部を酸化させて膨張させることで積層体SBをカーブさせる。
または、金属含有膜10Aの一部の下に、酸素を過剰に含む膜を形成しておき、この膜と残った金属含有膜10Aの一部とを反応させて膨張させることで積層体SBをカーブさせても良い。
以上で説明した各実施形態によれば、磁気記憶装置の書き込み動作時および読み出し動作時のエラーレートを低減することができる。実施形態によれば、動作を安定化できる磁気記憶装置を提供できる。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気記憶装置に含まれる金属含有層、第1磁性層、第2磁性層、第1非磁性層、第1化合物層、第2非磁性層、第2化合物層、第1絶縁層、第2絶縁層、制御部、などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気記憶装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気記憶装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 金属含有層、 10A 金属含有膜、 11 第1部分、 12 第2部分、 13 第3部分、 14 第4部分、 15 第5部分、 20 ベース層、 21 第1磁性層、 21A 磁性膜、 22 第2磁性層、 22A 磁性膜、 23 第3磁性層、 24 第4磁性層、 30 第1非磁性層、 30A 非磁性膜、 31 第1非磁性領域、 32 第2非磁性領域、 33 第3非磁性領域、 35、36 電極、 35A 金属膜、 40 第1化合物層、 40A 膜、 40a 層、 40B 膜、 40b 層、 41 第1領域、 42 第2領域、 43 第3領域、 45 第1層、 50 第2非磁性層、 54 第4非磁性領域、 55 第5非磁性領域、 56 第6非磁性領域、 60 第2化合物層、 64 第4領域、 65 第5領域、 66 第6領域、 70 第1絶縁層、 71 第1絶縁領域、 72 第2絶縁領域、 73 第3絶縁領域、 75 第2絶縁層、 90 制御部、 95 駆動回路、 100〜160、200、210、300、310、400、410、500、510、600、610、700、800、900 磁気記憶装置、 A1、A3 矢印、 D4 第4方向、 D5 第5方向、 L1、L2 長さ、 P1 第1点、 P2 第2点、 P3 第3点、 P4 第4点、 P5 第5点、 P6 第6点、 S1 第1面、 S2 第2面、 SB 積層体、 SB1 第1積層体、 SB2 第2積層体、 Sw、Sw1、Sw2 スイッチ素子

Claims (20)

  1. 第1部分と、第2部分と、前記第1部分と前記第2部分との間の第3部分と、を含む金属含有層と、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1方向と交差する第2方向において前記第3部分から離れた第1磁性層と、
    前記第3部分と前記第1磁性層との間に設けられた第2磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第2磁性層との間に設けられた第1非磁性層であって、前記第1非磁性層の一部の前記第2方向における位置は、前記第1非磁性層の別の一部の前記第2方向における位置と異なり、カーブした前記第1非磁性層と、
    前記第1部分及び第2部分と電気的に接続された制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第1部分から前記第2部分に向かう第1電流を前記金属含有層に供給する第1動作と、
    前記第2部分から前記第1部分に向かう第2電流を前記金属含有層に供給する第2動作と、
    を実施する磁気記憶装置。
  2. 第1化合物層をさらに備え、
    前記第3部分の少なくとも一部は、前記第1方向において、前記第2磁性層の少なくとも一部と、前記第1化合物層の少なくとも一部と、の間に設けられた請求項1記載の磁気記憶装置。
  3. 前記第1化合物層は、絶縁性であり、
    前記第1化合物層の少なくとも一部は、前記第1方向において、前記第1部分の一部と、前記第2部分の一部と、の間に設けられた請求項2記載の磁気記憶装置。
  4. 導電性の第1層をさらに備え、
    前記第1化合物層は、絶縁性であり、
    前記第1化合物層から前記第1層に向かう方向は、前記第1方向に沿う請求項2記載の磁気記憶装置。
  5. 前記第1化合物層は、アルミニウム、マグネシウム、タンタル、ホウ素、カルシウム、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、インジウム、タングステン、チタン、銅、およびパラジウムからなる群より選択される少なくとも1つの元素の酸化物を含む請求項2〜4のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  6. 第1化合物層をさらに備え、
    前記金属含有層は、前記第1部分と前記第3部分との間の第4部分をさらに含み、
    前記第1化合物層から前記第4部分に向かう方向は、前記第2方向に沿う請求項1記載の磁気記憶装置。
  7. 前記第1化合物層は、導電性であり、
    前記第1化合物層の少なくとも一部は、前記第1方向において、前記第1部分の一部と、前記第2部分の一部と、の間に設けられた請求項6記載の磁気記憶装置。
  8. 前記第1化合物層の一部から前記第4部分に向かう方向は、前記第2方向に沿い、
    前記第1化合物層の別の一部から前記第2磁性層に向かう方向は、前記第2方向に沿い、
    前記第1化合物層の前記一部の前記第2方向における長さは、前記第1化合物層の前記別の一部の前記第2方向における長さよりも長い請求項6または7に記載の磁気記憶装置。
  9. 前記第1化合物層は、鉄シリコン、銅シリコン、アルミニウムインジウム、ニッケルシリコン、コバルトシリコン、および銅インジウムからなる群より選択される少なくとも1つを含む請求項6〜8のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  10. 第1絶縁層をさらに備え、
    前記第1絶縁層は、第1絶縁領域と、第2絶縁領域と、第3絶縁領域と、を含み、
    前記第2絶縁領域は、前記第1方向において前記第絶縁領域から離れ、
    前記第1非磁性層は、前記第1方向において、前記第1絶縁領域と前記第2絶縁領域との間に設けられ、
    前記第1非磁性層は、前記第2方向において、前記第3絶縁領域と前記第2磁性層との間に設けられた請求項1記載の磁気記憶装置。
  11. 前記第1絶縁層は、アルミニウム、マグネシウムボロン、ホウ素、カルシウム、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、インジウム、タングステン、チタン、銅、およびパラジウムからなる群より選択された少なくとも1つの酸化物を含む請求項10記載の磁気記憶装置。
  12. 第2絶縁層をさらに備え、
    前記第1絶縁領域の一部は、前記第1方向において、前記第2絶縁層の一部と前記第1非磁性層との間に設けられた請求項10記載の磁気記憶装置。
  13. 前記第2絶縁層は、アルミニウム、マグネシウムボロン、ホウ素、カルシウム、ケイ素、ゲルマニウム、ガリウム、インジウム、タングステン、チタン、銅、およびパラジウムからなる群より選択された少なくとも1つの酸化物を含む請求項12記載の磁気記憶装置。
  14. 第3磁性層と、
    第2非磁性層と、
    第4磁性層と、
    をさらに備え、
    前記金属含有層は、前記第2部分と前記第3部分との間の第5部分をさらに含み、
    前記第5部分は、前記第1方向において前記第3部分から離れ、
    前記第3磁性層は、前記第2方向において前記第5部分から離れ、
    前記第4磁性層は、前記第5部分と前記第3磁性層との間に設けられ、
    前記第2非磁性層は、前記第3磁性層と前記第4磁性層との間に設けられ、
    前記第1非磁性層の形状は、前記第2非磁性層の形状と異なる請求項1記載の磁気記憶装置。
  15. 第1化合物層と、
    第2化合物層と、
    をさらに備え、
    前記第3部分の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第2磁性層の少なくとも一部と、前記第1化合物層の少なくとも一部と、の間に設けられ
    前記第5部分の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第4磁性層の少なくとも一部と、前記第2化合物層の少なくとも一部と、の間に設けられた請求項14記載の磁気記憶装置。
  16. 第1化合物層をさらに備え、
    前記金属含有層は、前記第1部分と前記第3部分との間の第4部分をさらに含み、
    前記第4部分から前記第1化合物層に向かう方向は、前記第2方向に沿い、
    前記第2方向における前記第1化合物層の位置は、前記第2方向における前記第4部分の位置と、前記第2方向における前記第1非磁性層の位置と、の間にある請求項1記載の磁気記憶装置。
  17. 前記第1方向における前記第1化合物層の長さは、前記第1方向における前記第2磁性層の長さよりも長い請求項2〜9、15、および16のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  18. 絶縁性の第1化合物層をさらに備え、
    前記金属含有層の少なくとも一部から前記第1化合物層に向かう方向は、前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向に沿う請求項1記載の磁気記憶装置。
  19. 前記第1非磁性層は、第1非磁性領域と、第2非磁性領域と、第3非磁性領域と、を含み、
    前記第1方向における前記第3非磁性領域の位置は、前記第1方向における前記第1非磁性領域の位置と、前記第1方向における前記第2非磁性領域の位置と、の間にあり、
    前記第2方向における前記第3非磁性領域の位置は、前記第2方向における前記第1非磁性領域の位置と、前記第2方向における前記金属含有層の位置と、の間にあり、
    前記第2方向における前記第3非磁性領域の位置は、前記第2方向における前記第2非磁性領域の位置と、前記第2方向における前記金属含有層の位置と、の間にある請求項1〜18のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
  20. 前記第1非磁性層は、第1非磁性領域と、第2非磁性領域と、第3非磁性領域と、を含み、
    前記第1方向および前記第2方向と交差する第3方向における前記第3非磁性領域の位置は、前記第3方向における前記第1非磁性領域の位置と、前記第3方向における前記第2非磁性領域の位置と、の間にあり、
    前記第2方向における前記第1非磁性領域の位置および前記第2方向における前記第2非磁性領域の位置は、前記第2方向における前記第3非磁性領域の位置と、前記第2方向における前記金属含有層の位置と、の間にある請求項1〜18のいずれか1つに記載の磁気記憶装置。
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