JP6271154B2 - 発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、発光素子及び該発光素子に用いられる組成物に関する。
発光素子である有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子ともいう。)を大面積に、かつ安価に製造するための方法として、有機層を塗布法によって形成することが知られている(非特許文献1参照。)。また、塗布法による有機層の形成には、高分子化合物を用いることが有用であることが知られている(特許文献1及び2参照)。
有機EL素子において、高い発光効率を実現するためには、燐光発光材料に代表される多重項発光材料を有機層である発光層に用いることが有用である。燐光発光材料は、通常、ホスト材料と組み合わされて用いられる。燐光発光材料、中でも発光色の白色化やフルカラー化のために必要である青色の発光色を示す燐光発光材料を効率的に発光させるために求められるホスト材料の特性の条件としては、電荷注入性に優れる(電子注入性については、LUMOのエネルギー準位が深い(低い))こと、最低三重項励起エネルギー準位(以下、T1準位という。)が高いことが挙げられる。
しかしながら、青色の発光色を示す燐光発光材料を高効率で発光させることができるホスト材料、すなわちLUMOのエネルギー準位及びT1準位についての前記条件を両立させることができる高分子化合物の選択肢は限られている。
特開2008−56090号公報 国際公開第99/54385号
NATURE. 347, 539−541(1990)
そこで、本発明は、発光効率に優れる新規な発光素子を提供することにある。また、本発明は、該発光素子の製造に好適に用いることができる新規な組成物を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明者らは鋭意検討した結果、LUMOのエネルギー準位及びT1準位を両立させることができる特定の構造を有する高分子化合物を含有する有機層を備える発光素子、並びに、前記高分子化合物と多重項発光材料とを含有する組成物により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、下記[1]〜[7]を提供する。
[1] 下記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物を含有する有機層を備える発光素子。
Figure 0006271154
(式(1)中、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は置換基である。
Aは、直接結合、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、−C(=O)O−で表される基、−C(=O)N(R)−で表される基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビレン基である。Rは、水素原子又は置換基を有していてもよいヒドロカルビル基である。
Qは、下記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基である。)
Figure 0006271154
(式(2)中、
mは、0又は1である。
は、直接結合又は置換基を有していてもよいアルキレン基である。
前記mが0である場合、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基であり、前記mが1である場合、Rは、直接結合又は置換基を有していてもよいアルキレン基である。
Ar及びArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基である。
ArとArとは、置換基を有していてもよいアルキレン基、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、又は、−Si(R−で表される基を介して互いに結合して環構造を形成していてもよい。Rは、水素原子又は置換基を有していてもよいヒドロカルビル基である。)
[2] 前記R及び前記Rが水素原子であり、前記Rが水素原子又はメチル基である、[1]に記載の発光素子。
[3] 前記R及び前記Rが直接結合であり、前記mが1である、[1]又は[2]に記載の発光素子。
[4] 前記mが1であり、前記Arと前記Arとが置換基を有していてもよいアルキレン基、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、又は、−Si(R−で表される基を介して互いに結合して環構造を形成している、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の発光素子。
[5] 前記Qが下記a、b及びcの条件を満たす化合物から水素原子が1個除かれてなる基である、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の発光素子。
a.量子化学計算により得られるT1準位が2.80eV以上である。
b.量子化学計算により得られるLUMOのエネルギー準位が−0.50eV以下である。
c.量子化学計算により得られる最低一重項励起エネルギー準位(以下、S1準位という。)と、T1準位との差が1.0eV以下である。
[6] 前記高分子化合物のポリスチレン換算の数平均分子量が10〜10であり、該高分子化合物が前記式(1)で表される繰り返し単位のみからなる、[1]〜[5]のいずれか1つに記載の発光素子。
[7] 下記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物と、多重項発光材料とを含有する組成物。
Figure 0006271154
(式(1)中、
、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は置換基である。
Aは、直接結合、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、−C(=O)O−で表される基、−C(=O)N(R)−で表される基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビレン基である。Rは、水素原子又は置換基を有していてもよいヒドロカルビル基である。
Qは、下記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基である。)
Figure 0006271154
(式(2)中、
mは、0又は1である。
は、直接結合又は置換基を有していてもよいアルキレン基である。
前記mが0である場合、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基であり、前記mが1である場合、Rは、直接結合又は置換基を有していてもよいアルキレン基である。
Ar及びArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基である。
ArとArとは、置換基を有していてもよいアルキレン基、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、又は、−Si(R−で表される基を介して互いに結合して環構造を形成していてもよい。Rは、水素原子又は置換基を有していてもよいヒドロカルビル基である。)
本発明の発光素子は、発光効率に優れている。また、本発明の組成物は、発光効率に優れる発光素子の製造に好適に用いることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の発光素子は、上記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物(以下、本発明に用いる化合物ともいう。)を含有する有機層を備える。該発光素子は、通常、陽極と陰極とからなる一対の電極と、該一対の電極間に設けられた発光層を含む複数の層が挟持されている発光素子である。
本発明の発光素子としては、例えば、陽極と陰極との間に発光層のみが設けられている単層型の発光素子、及び、多層型の発光素子が挙げられる。多層型の発光素子の層構成としては、例えば、以下の層構成が挙げられる。
(a)陽極/正孔注入層/(正孔輸送層)/発光層/陰極
(b)陽極/発光層/電子注入層/(電子輸送層)/陰極
(c)陽極/正孔注入層/(正孔輸送層)/発光層/電子注入層/(電子輸送層)/陰極(d)陽極/発光層/(電子輸送層)/電子注入層/陰極
(e)陽極/正孔注入層/(正孔輸送層)/発光層/(電子輸送層)/電子注入層/陰極
前記(a)〜(e)の層構成において、符号「/」は、その前後に示される層同士が接合していることを表す。また、(正孔輸送層)及び(電子輸送層)は、その示される位置にこれらの層がそれぞれ存在していてもしていなくてもよい任意の層であることを表す。
本発明の発光素子において、該発光素子を構成する少なくとも1層が本発明に用いる化合物を含有する有機層であればよい。本発明に用いる化合物は、発光層におけるホスト材料としてのみならず、LUMOのエネルギー準位が深く、結果として電子注入特性に優れるので、例えば、電子輸送層、電子注入層における機能性材料として好適に用いることができる。本発明に用いる化合物は、発光色が青色を示す燐光発光材料のホスト材料として発光層に含まれることが好ましい。
本発明の発光素子を構成する各層について具体的に説明する。
<陽極>
陽極は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層等の層に正孔を供給する機能を有する。陽極を構成する材料は、その仕事関数が4.5eV以上であることが好ましい。陽極の材料には、例えば、金属、合金、金属酸化物、電気伝導性化合物及びこれらの組み合わせを用いることができ、具体的には、例えば、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化インジウム、インジウムスズ酸化物(ITO)等の導電性金属酸化物、金、銀、クロム、ニッケル等の金属、銀ナノワイヤー等の前記金属のナノ構造体、前記導電性金属酸化物と前記金属との混合物及び積層物、ヨウ化銅、硫化銅等の無機導電性物質、ポリアニリン類(例えば、ポリ(3,4)エチレンジオキシチオフェン等のポリチオフェン類、ポリピロール類)等の有機導電性材料、及び、これらとITOとの組み合わせを用いることができる。陽極を構成する材料は、好ましくはITO又は銀ナノワイヤーである。陽極は、これらのうちの1種又は2種以上の材料からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
<陰極>
陰極は、電子注入層、電子輸送層、発光層等に電子を供給する機能を有する。陰極の材料としては、例えば、金属、合金、金属ハロゲン化物、金属酸化物、電気伝導性化合物、及び、これらの組み合わせを用いることができ、具体的には、例えば、アルカリ金属(Li、Na、K、Cs等)並びにそのフッ化物及び酸化物、アルカリ土類金属(Mg、Ca、Ba等)並びにそのフッ化物及び酸化物、金、銀、鉛、アルミニウム、合金及び混合金属類(例えば、ナトリウム−カリウム合金、ナトリウム−カリウム混合金属、リチウム−アルミニウム合金、リチウム−アルミニウム混合金属、マグネシウム−銀合金、マグネシウム−銀混合金属等)、希土類金属(インジウム、イッテルビウム等)を用いることができる。陰極の材料は、好ましくはアルカリ金属のフッ化物若しくは酸化物、又は、アルミニウムである。陰極は、これらのうちの1種又は2種以上の材料からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
<正孔注入層及び正孔輸送層>
正孔注入層及び正孔輸送層は、陽極から正孔を注入する機能、正孔を輸送する機能、又は陰極から注入された電子を障壁する機能を有する。これらの層に用いられる材料の例としては、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、芳香族第3級アミン誘導体、スチリルアミン誘導体、芳香族ジメチリジン誘導体、ポルフィリン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリ(N−ビニルカルバゾール)誘導体、有機シラン誘導体、及び、これらの化合物の残基を含む重合体、並びに、アニリン系共重合体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマーが挙げられる。正孔注入層及び正孔輸送層の材料は、好ましくは、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー又はアリールアミン誘導体である。正孔注入層及び正孔輸送層は、これらのうちの1種又は2種以上の材料からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
<電子注入層及び電子輸送層>
電子注入層及び電子輸送層は、陰極から電子を注入する機能、電子を輸送する機能、又は陽極から注入された正孔を障壁する機能を有する。これらの層に用いられる材料の例としては、本発明に用いる化合物、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、フルオレノン誘導体、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、芳香環を含む化合物(例えば、ナフタレンやペリレン等)のテトラカルボン酸無水物、フタロシアニン誘導体、金属錯体(例えば、8−キノリノール誘導体の金属錯体、メタルフタロシアニンを配位子とする金属錯体、ベンゾオキサゾールを配位子とする金属錯体、ベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体)、有機シラン誘導体、イオン液体、有機アンモニウム塩誘導体、及び、有機カルボキシラート塩誘導体が挙げられ、好ましくは、本発明に用いる化合物である。電子注入層及び電子輸送層は、これらのうちの1種又は2種以上の材料からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。
電子注入層及び電子輸送層の材料として、絶縁特性、半導体特性を有する無機化合物も使用できる。電子注入層及び電子輸送層が絶縁体又は半導体で構成されていれば、電流のリークを有効に防止して、電子注入特性を向上させることができる。このような無機化合物からなる絶縁体としては、例えば、アルカリ金属カルコゲニド、アルカリ土類金属カルコゲニド、アルカリ金属のハロゲン化物及びアルカリ土類金属のハロゲン化物からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属化合物が挙げられ、CaO、BaO、SrO、BeO、BaS又はCaSeが好ましい。無機化合物からなる半導体としては、例えば、Ba、Ca、Sr、Yb、Al、Ga、In、Li、Na、Cd、Mg、Si、Ta、Sb及びZnからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素の、酸化物、窒化物並びに酸化窒化物が挙げられる。
<発光層>
発光層は、電界印加時に、陽極、正孔注入層又は正孔輸送層から正孔を注入されることができ、陰極、電子注入層又は電子輸送層から電子を注入されることができる機能、注入された電荷を電界の力で移動させる機能、及び、電子と正孔との再結合の場を提供し、これを発光につなげる機能を有する。発光層は少なくとも発光材料を含有し、発光材料とホスト材料とを含有することが好ましい。発光材料としては、多重項発光材料が好ましい。多重項発光材料とは、その多重項発光材料が励起状態である間、励起一重項以外の励起状態である時間が占める割合が高く、かつ励起一重項以外の励起状態から直接的又は間接的に発光する材料を意味する。具体的には、例えば、NATURE. 492, 234−240(2012)に示される熱活性化遅延蛍光材料、J. Am. Chem. Soc. 132, 9499−9508(2010)に示される遅延蛍光材料、Inorg. Chem. 36, 10−18(1997)及びAngew. Chem. Int. Ed. 46, 7399−7403(2007)に示されるランタノイド錯体、特開2012−109545号公報に示される錯体、及び、有機EL素子の発光層に用いられるイリジウム錯体などの燐光発光錯体が挙げられる。多重項発光材料としては、好ましくは燐光発光材料であり、より好ましくは燐光発光錯体である。ホスト材料としては、例えば、本発明に用いる化合物、フルオレン骨格を有する化合物、カルバゾール骨格を有する化合物、ジアリールアミン骨格を有する化合物、ピリジン骨格を有する化合物、ピラジン骨格を有する化合物、トリアジン骨格を有する化合物及びアリールシラン骨格を有する化合物が挙げられ、好ましくは、本発明に用いる化合物である。ホスト材料は低分子化合物であっても、高分子化合物であってもよい。発光層は、これらのうちの1種又は2種以上からなる単層構造であってもよいし、同一組成又は異種組成の複数層からなる多層構造であってもよい。ホスト材料のT1準位は、発光材料(特に、多重項発光材料)のT1準位よりも大きいことが好ましい。
発光層は、上記の正孔輸送性材料や電子輸送性材料を含んでいてもよく、正孔輸送性材料を含んでいることが好ましい。正孔輸送性材料としては、公知の材料が使用でき、例えば、カルバゾールもしくはその誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体が挙げられる。
<発光装置の製造方法>
本発明の発光素子において、上記層構成の各層の形成方法としては、例えば、真空蒸着法(抵抗加熱蒸着法、電子ビーム法等)、スパッタリング法、LB法、分子積層法、及び、塗布法(キャスティング法、スピンコート法、バーコート法、ブレードコート法、ロールコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法等)が挙げられるが、製造プロセスを簡略化できるので、塗布法が好ましい。
塗布法では、形成される層の材料と溶媒とを混合して塗布液を調製し、該塗布液を既に設けられた層(又は電極)上に塗布して乾燥させることによって、所望の層を形成することができる。
塗布法としては、インクジェット法が好ましい。インクジェット法では、例えば、ノズルからの溶媒の蒸発を抑えるために、高沸点の溶媒(アニソール、ジエチレングリコール、ビシクロヘキシルベンゼン等)を用いることができる。溶媒に材料を溶解又は分散させた塗布液の粘度は、25℃において、1mPa・s〜100mPa・sであることが好ましい。
本発明の発光素子、すなわち上記層構成の各層の厚さは、0.3nm〜100μmであることが好ましく、1nm〜1μmであることがより好ましく、1nm〜100nmであることが更に好ましい。
<発光素子の用途>
本発明の発光素子は、例えば、照明用光源、サイン用光源、バックライト用光源、ディスプレイ装置、プリンターヘッド等に用いることができる。ディスプレイ装置としては、公知の駆動技術、駆動回路等を用い、セグメント型、ドットマトリクス型等の構成とした装置が挙げられる。
本明細書において、「置換基を有していてもよい」とは、その直後に記載された化合物又は基を構成する水素原子の一部又は全部が置換基で置換されていてもよいことを意味する。
本明細書において、「置換基」の具体例としては、別途明確な記載のない限り、ハロゲン原子、炭素原子数1〜30のヒドロカルビル基、炭素原子数1〜30のヒドロカルビルオキシ基、炭素原子数1〜30のヒドロカルビルメルカプト基、及び、炭素原子数6〜30のアリール基が挙げられ、これらの中でも、ハロゲン原子、炭素原子数1〜18のヒドロカルビル基、炭素原子数1〜18のヒドロカルビルオキシ基、又は、炭素原子数6〜18のアリール基が好ましく、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のヒドロカルビル基、又は、炭素原子数1〜12のヒドロカルビルオキシ基がより好ましく、炭素原子数1〜12のヒドロカルビル基が特に好ましい。置換基が複数個存在する場合には各置換基は同じであっても異なっていてもよい。
本明細書において、「繰り返し単位」とは、高分子化合物中に2個以上含まれる構成単位を意味する。
本発明の発光素子は、下記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物(本発明に用いる化合物)を含有する有機層を備える。
Figure 0006271154
前記式(1)において、R、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は置換基である。R及びRは、水素原子であることが好ましい。
、R及びRの例としては、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜30のヒドロカルビル基、炭素原子数1〜30のヒドロカルビルオキシ基、炭素原子数1〜30のヒドロカルビルメルカプト基が挙げられ、これらの中でも、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1〜12のヒドロカルビル基、又は、炭素原子数1〜12のヒドロカルビルオキシ基がより好ましく、水素原子又は炭素原子数1〜8のヒドロカルビル基が更に好ましく、水素原子又はメチル基が特に好ましい。
前記式(1)において、Aは、直接結合、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、−C(=O)O−で表される基、−C(=O)N(R)−で表される基、又は、置換基を有していてもよいヒドロカルビレン基である。Aとして好ましくは、直接結合、−C(=O)−で表される基、−C(=O)O−で表される基、又は、−C(=O)N(R)−で表される基であり、より好ましくは、直接結合又は−C(=O)O−で表される基である。
Aが、−C(=O)O−で表される基又は−C(=O)N(R)−で表される基である場合、−C(=O)O−における炭素原子又は−C(=O)N(R)−における炭素原子は、上記Rが結合する炭素原子と結合することが好ましい。
は、水素原子又は置換基を有していてもよいヒドロカルビル基である。該ヒドロカルビル基としては、炭素原子数1〜12のヒドロカルビル基が好ましく、炭素原子数1〜6のヒドロカルビル基がより好ましく、メチル基が更に好ましい。
Qは、下記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基である。
Figure 0006271154
前記式(2)で表される化合物において、mは0又は1である。mは、本発明に用いる化合物の電荷移動度が優れるので、1であることが好ましい。
は、直接結合又は置換基を有していてもよいアルキレン基である。前記mが0である場合、Rは置換基を有していてもよいアルキル基であり、前記mが1である場合、Rは、直接結合又は置換基を有していてもよいアルキレン基である。
及びRは、好ましくは、直接結合又は炭素原子数1〜12のアルキレン基であり、より好ましくは、直接結合又は炭素原子数1〜6のアルキレン基であり、更に好ましくは直接結合である。
前記式(2)で表される化合物において、Ar及びArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基である。該アリール基の例としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、2−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、4−エチルフェニル基、4−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−ヘキシルフェニル基、4−(2−エチルヘキシル)フェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、及び、4−アダマンチルフェニル基が挙げられる。Ar及びArは、好ましくは、フェニル基、2−メチルフェニル基、4−メチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2−イソプロピルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、又は、4−ヘキシルフェニル基であり、より好ましくは、フェニル基である。
前記式(2)で表される化合物において、ArとArとは、置換基を有していてもよいアルキレン基、−O−で表される基、−S−で表される基、−C(=O)−で表される基、又は、−Si(R−で表される基を介して結合して環構造を形成していることが好ましい。ArとArとは、好ましくは、置換基を有していてもよいアルキレン基、−O−で表される基、又は、−S−で表される基を介して結合して環構造を形成しており、より好ましくは、置換基を有していてもよいアルキレン基、又は、−O−で表される基を介して結合して環構造を形成しており、更に好ましくは、−O−で表される基を介して結合して環構造を形成している。該アルキレン基の炭素原子数は、好ましくは1〜8であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1である。
前記Rは、水素原子又は置換基を有していてもよいヒドロカルビル基であり、2個のRは互いに同一でも異なっていてもよい。該ヒドロカルビル基の炭素原子数は、好ましくは1〜8であり、より好ましくは1〜4であり、更に好ましくは1である。
前記Qの例としては、下記式A1〜A10で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基が挙げられる。下記式A1〜A10で表される化合物のうち、上記式(2)におけるR及びRが直接結合であるA1、A3、A7、A9又はA10で表される化合物が好ましい。
Figure 0006271154
Qは、前記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてAと連結する基であり、水素原子が1個除かれる部位は特に限定されないが、Arに含まれる水素原子が1個除かれることが好ましい。
前記Qは、本発明に用いる化合物を発光素子の発光層の材料として用いた場合に発光効率を高めることができるので、また本発明に用いる化合物を発光素子の電子注入層に用いた場合に、電子注入性を良好にすることができるので、下記a、b及びcの条件を満たす化合物から水素原子が1個除かれてなる基であることが好ましい。
a.量子化学計算により得られるT1準位が2.80eV以上である。
b.量子化学計算により得られるLUMOのエネルギー準位が−0.50eV以下である。
c.量子化学計算により得られるS1準位とT1準位との差(以下、「S1−T1」ともいう。)が、1.0eV以下である。
量子化学計算により得られるT1準位は、2.80eV以上であり、好ましくは2.85eV以上であり、より好ましくは2.90eV以上であり、更に好ましくは2.90eV以上であり、特に好ましくは3.00eV以上である。
量子化学計算により得られるS1−T1は、1.0eV以下であり、好ましくは0.8eV以下であり、より好ましくは0.6eV以下であり、更に好ましくは0.5eV以下である。このようにS1−T1をより低くすることができれば、特開2011−119019号公報に開示されているように、発光素子の駆動電圧をより低くすることができる。
LUMOのエネルギー準位は、好ましくは−0.75eV以下であり、より好ましくは−1.00eV以下であり、更に好ましくは−1.25eV以下であり、特に好ましくは−1.50eV以下である。
量子化学計算により得られるLUMOのエネルギー準位は、密度汎関数法により構造最適化計算を行って求めた基底状態の最安定構造から算出することができる。またS1準位及びT1準位は、前記最安定構造を用いてさらに時間発展密度汎関数法により計算することによって求めることができる。汎関数としてB3LYP、基底関数として6−31G(d)を用いることができる。計算プログラムはGaussian09(Gaussian Inc.製)を用いることができる。
式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物は、繰り返し単位として上記式(1)で表される繰り返し単位以外の構成単位を含有していてもよいが、高分子化合物に含まれる全繰り返し単位に対する、上記式(1)で表される繰り返し単位の割合は、25重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましく、75重量%以上が更に好ましく、100重量%であることが特に好ましい。
式(1)で表される繰り返し単位を有する高分子化合物のポリスチレン換算の数平均分子量は、通常、1×103〜1×108であり、塗布法による成膜性が優れるので、好ましくは1×103〜1×107であり、より好ましくは1×103〜1×106であり、更に好ましくは2×103〜5×105である。
<組成物>
本発明の組成物は、下記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物と、多重項発光材料とを含有する組成物である。
Figure 0006271154
式(1)中、R、R、R及びAは、前記と同じ意味を表す。Qは、下記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基である。
Figure 0006271154
式(2)中、m、R、R、Ar及びArは、前記と同じ意味を表す。
本発明の組成物は、例えば、有機EL素子、電気化学発光素子、発光トランジスタに用いることができ、本発明の発光素子の発光層の材料として好適に用いることができる。
本発明の組成物中における本発明に用いる化合物の含有量は、組成物全体の重量に対して、通常、0.01重量%〜99.99重量%であり、好ましくは0.1重量%〜99重量%であり、より好ましくは1重量%〜90重量%であり、更に好ましくは10重量%〜80重量%であり、特に好ましくは30重量%〜70重量%である。
本発明の組成物に含まれる多重項機能材料(多重光発光材料)は、組成物全体の重量に対して、通常、0.01重量%〜99.99重量%であり、好ましくは0.1重量%〜99重量%であり、より好ましくは1重量%〜90重量%であり、更に好ましくは3重量%〜50重量%であり、特に好ましくは10重量%〜30重量%である。
本発明の組成物は、式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物と多重項機能材料とに該当しない成分(以下、「その他の成分」ともいう。)を含有していてもよいが、本発明の組成物の電子的な機能性や成膜性等がさらに優れるため、本発明の組成物はその他の成分を含有することが好ましい。
その他の成分としては、低分子有機材料、高分子有機材料、有機無機複合材料、無機材料及びそれらの混合物が使用でき、用途に応じて任意に選択できる。
その他の成分である低分子有機材料、有機無機複合材料、無機材料としては、例えば、フルオレン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、ポリアセン誘導体、アリールシラン誘導体、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、スチリルアミン誘導体、芳香族ジメチリジン誘導体、ポルフィリン誘導体、チオフェンオリゴマー、ポリチオフェン等の導電性オリゴマー及び導電性ポリマー、アントラキノジメタン誘導体、アントロン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミド誘導体、フルオレニリデンメタン誘導体、ジスチリルピラジン誘導体、ナフタレンやペリレン等の芳香環のテトラカルボン酸無水物、フタロシアニン誘導体、金属錯体(例えば、8−キノリノール誘導体の金属錯体、メタルフタロシアニンを配位子とする金属錯体、ベンゾオキサゾールを配位子とする金属錯体、ベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体)、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属、アルカリ金属の酸化物、アルカリ金属のハロゲン化物、アルカリ土類金属の酸化物、アルカリ土類金属のハロゲン化物、希土類金属の酸化物及び希土類金属のハロゲン化物、アルカリ金属錯体、アルカリ土類金属錯体、希土類金属錯体、支持塩(例えば、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、過塩素酸リチウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、テトラフルオロホウ酸テトラ−n−ブチルアンモニウム)を含有していてもよい溶媒(例えば、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソフラン、ニトロベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、グリセリン、プロピルアルコール、水等)、並びに、これらの混合物が挙げられる。
その他の成分である低分子有機材料、有機無機複合材料、無機材料としては、好ましくは、フルオレン誘導体、ピリジン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、カルバゾール誘導体、トリアゾール誘導体、ポリアセン誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、スチリルアミン誘導体、ポルフィリン誘導体、チオフェンオリゴマー、ジフェニルキノン誘導体、ナフタレンやペリレン等の芳香環を含む化合物のテトラカルボン酸無水物、フタロシアニン誘導体、金属錯体(例えば、8−キノリノール誘導体の金属錯体、メタルフタロシアニンを配位子とする金属錯体、ベンゾオキサゾールを配位子とする金属錯体、又は、ベンゾチアゾールを配位子とする金属錯体)であり、より好ましくは、フルオレン誘導体、ピリミジン誘導体、トリアジン誘導体、カルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、ポルフィリン誘導体、又は、フタロシアニン誘導体であり、更に好ましくは、フルオレン誘導体、トリアジン誘導体、カルバゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、又は、アリールアミン誘導体である。
その他の成分である高分子有機材料としては、例えば、ポリカルバゾール誘導体、ポリピラゾリン誘導体、ポリピラゾロン誘導体、ポリアリールアミン誘導体、ポリスチルベン誘導体、ポリフェニレンジアミン誘導体、ポリスチリルアントラセン誘導体、ポリスチリルアミン誘導体、ポリ芳香族ジメチリジン誘導体、ポリヒドラゾン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体等の正孔輸送材料の残基を含む重合体、ポリアリールアルカン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、ポリシラン誘導体、芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)誘導体、アニリン系共重合体、及び、ポリチオフェン等の導電性高分子オリゴマー等の高分子正孔輸送材料、ポリトリアジン誘導体、ポリオキサゾール誘導体、ポリアセン誘導体の残基を含む重合体、ポリフルオレン誘導体、ポリトリアゾール誘導体、ポリオキサジアゾール誘導体、ポリイミダゾール誘導体、ポリジフェニルキノン誘導体、ポリチオピランジオキシド誘導体、ポリカルボジイミド誘導体、ポリフルオレニリデンメタン誘導体、ポリジスチリルピラジン誘導体、ナフタレンやペリレン等の芳香環カルボン酸無水物誘導体を含む重合体、8−キノリノール誘導体の金属錯体、ベンゾオキサゾールやベンゾチアゾール等を配位子とする金属錯体に代表される各種金属錯体の残基を含む重合体、ポリナフトキノン誘導体、ポリアントラキノン誘導体、ポリテトラシアノアントラキノジメタン誘導体、ポリフルオレノン誘導体、ポリジフェニレンジシアノエチレン誘導体、ポリジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリン誘導体の残基を含む重合体、ポリフタロシアニン誘導体、金属ポルフィリン誘導体等の電子輸送性材料の残基を含む重合体、ポリチエニレンビニレン誘導体、ポリキノリン誘導体、ポリキノキサリン誘導体等の電子輸送性材料、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリブチルメタクリレート及びその誘導体、ポリエステル誘導体、ポリスルホン誘導体、ポリフェニレンオキシド誘導体、ポリブタジエン誘導体、炭化水素樹脂、ケトン樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアミド、エチルセルロース、酢酸ビニル、ABS樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、ポリエチレンオキシド誘導体、ポリアクリルニトリル誘導体、フッ化ビニリデンと6フッ化プロピレンとの共重合体等の高分子マトリックスが挙げられる。
その他の成分である高分子有機材料としては、好ましくは、ポリカルバゾール誘導体、ポリアリールアミン誘導体、ポリフェニレンジアミン誘導体、ポリスチリルアミン誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、芳香族アミンの残基を有するポリシロキサン誘導体、ポリアニリン誘導体、ポリトリアジン誘導体、ポリオキサゾール誘導体、ポリアセン誘導体の残基を含む重合体、ポリフルオレン誘導体、ポリオキサジアゾール誘導体、ポリイミダゾール誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、PMMA、ポリエステル誘導体、ポリスルホン誘導体、又は、ポリフェニレンオキシド誘導体である。
その他の成分である高分子有機材料のポリスチレン換算の数平均分子量は、通常、1×103〜1×108であり、好ましくは1×103〜1×107であり、より好ましくは1×103〜1×106であり、更に好ましくは2×103〜5×105である。
本発明の組成物は、式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物と、多重項発光材料とを含有する組成物であり、その他の成分が含有されていてもよく、また、溶媒を含有していてもよい。溶媒を含有する本発明の組成物は、塗布法の塗布液として好適に用いることができる。
次に、実施例を示して本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<合成例1>ポリマーB1の合成
下記のスキームに従って、下記式B1で表されるポリマーB1を合成した。
Figure 0006271154
反応容器内に、2−ブロモ−9H−キサンテン−9−オン(200mg、0.73mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.168mg、0.14mmol)、トルエン(10mL)及びトリブチルビニルスズ(0.54mL、1.8mmol)を加え、90℃で23時間撹拌した。得られた反応液を濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(充填剤:シリカゲル/炭酸カリウム=9/1、w/w)(展開溶媒:クロロホルム/ヘキサン=1/1、v/v)による精製を行い、無色固体の2−ビニル−9H−キサンテン−9−オンを得た(128mg、収率79%)。
反応容器内を窒素ガス雰囲気とした後、上記で得られた2−ビニル−9H−キサンテン−9−オン(128mg、0.58mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(3.8mg、0.023mmol)及びクロロホルム(0.16mL)を加え、遮光下にて60℃で24時間撹拌した。得られた反応液を0℃に冷却し、クロロホルム10mLをさらに添加した後、濃縮した。得られた残渣をクロロホルム5mLに溶解させ、これを250mLのヘキサンに滴下したときに析出した沈殿を遠心分離により回収し、真空乾燥することで、無色粉体のポリマーB1を得た(125mg、収率97%)。
<合成例2>ポリマーB2の合成
下記スキームに従って、下記式B2で表されるポリマーB2を合成した。
Figure 0006271154
反応容器内に、3−ヒドロキシ−9H−キサンテン−9−オン(2.1g、10mmol)、N,N−ジメチル−4−アミノピリジン(0.12g、1.0mmol)、ジクロロメタン(30mL)、ピリジン(0.73mL、9.0mmol)及びメタクリル酸クロリド(1.5mL、15mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。得られた反応液を濃縮し、得られた残渣に、水及びジクロロメタンを加えて抽出した後、飽和食塩水で洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ジクロロメタン/ヘキサン=3/1、v/v)により精製して、無色固体の9−オキソ−9H−キサンテン−3−イルメタクリレートを得た(2.4g、収率86%)。
反応容器内を窒素ガス雰囲気とした後、上記で得られた9−オキソ−9H−キサンテン−3−イルメタクリレート(200mg、0.71mmol)、アゾビスイソブチロニトリル(2.3mg、0.014mmol)及びクロロホルム(0.47mL)を加え、遮光下にて60℃で24時間撹拌した。得られた反応液を0℃に冷却し、クロロホルム10mLをさらに添加した後、濃縮した。得られた残渣をクロロホルム5mLに溶解させ、これを200mLのテトラヒドロフランに滴下したときに析出した沈殿を遠心分離により回収し、真空乾燥することで、無色粉体のポリマーB2を得た(160mg、収率80%)。
<比較合成例1>ポリマーB3の合成
下記式B3で表されるポリマーB3を合成した。
Figure 0006271154
まず、2−ビニルフルオレンをPolymer Bulletin 8, 411−416(1982)に記載の方法に従って合成した。
反応容器内を窒素ガス雰囲気とした後、2−ビニルフルオレン、アゾビスイソブチロニトリル及びベンゼンを加えて溶解させ(2−ビニルフルオレン濃度:0.83mol/L、アゾビスイソブチロニトリル:0.0084mol/L)、60℃で44時間撹拌した。得られた反応液を濃縮後、これをメタノールに滴下して析出した沈殿を回収し、ポリマーB3を得た。
−分子量の測定−
ポリマーB1、ポリマーB2及びポリマーB3のポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(Mw)を、サイズエクスクルージョンクロマトグラフィー(SEC)により測定した(SECのうち移動相が有機溶媒である場合を「GPC」という。)。
測定試料を約0.1重量%の濃度でテトラヒドロフランに溶解させ、GPC(Hitachi L7100)に10μL注入した。GPCの移動相としてTHFを用い、1.0mL/分の流量で流した。カラムは、TOSOH TSK gel G3000HHR及びTOSOH TSK gel G6000HHRを用いた。検出器にはUV−VIS検出器(Hitachi L−7420 UV)及びRI検出器(Hitachi L−7490 RI)を用いた。
その結果、ポリマーB1は、Mn=2.3×10、Mw/Mn=1.56であった。ポリマーB2は、Mn=4.5×10、Mw/Mn=2.90であった。ポリマーB3は、Mn=5.7×10、Mw/Mn=2.42であった。
−発光量子効率の測定−
[装置]
発光量子効率の測定には、住友重機械メカトロニクス社製の量子効率測定装置(検体を積分球内にセットして、検体にレーザー光を照射して励起光と発光の強度から発光量子効率を求める量子効率測定装置)を用いた。機器構成は以下の通りである。光源はKimmon社製クラス3BのHe−Cd式CWレーザーを用いた。出射部にOFR社製のNDフィルターFDU0.5を挿入し、光ファイバーで積分球へ導いた。住友重機械メカトロニクス社製のオプテル部の積分球、ポリクロメーター、及び、CCDマルチチャンネル検出器を介し、KEYTHLEY社製の型式2400ソースメーターを連結して、測定値をコンピュータにデータとして取り込み、解析した。
<実施例1>
2.0mgの上記ポリマーB1と、0.40mgの燐光発光材料であるLumitec社製Bis(3,5−difluoro−2−(2−pyridyl)phenyl−(2−carboxypyridyl)iridium(III)(以下、「FIrPic」ともいう。)とを、クロロホルム200mgに溶解させることにより、組成物1を得た。得られた組成物1を、石英基板上にドロップキャストして組成物1の膜を得た。
得られた組成物1の膜の発光量子効率は71%であった。
FIrPicの構造を下記に示す。
Figure 0006271154
<実施例2>
実施例1のポリマーB1の代わりにポリマーB2を用いた以外は同様にして、組成物2の膜を得た。
得られた組成物2の膜の発光量子効率は60%であった。
<比較例1>
実施例1のポリマーB1の代わりにポリマーB3を用いた以外は同様にして、比較組成物1の膜を得た。
得られた比較組成物1の膜の発光量子効率は7%であった。
上記実施例1、実施例2及び比較例1の結果より明らかなように、本発明の組成物は、発光量子効率に優れる。
−エネルギー準位の測定−
[装置]
HOMOのエネルギー準位は、RIKEN KEIKI社製の大気中光電子分光装置AC−2を用いて測定した。
HOMO−LUMOギャップは、Varian社製UV−Vis分光光度計Cary 5Eを用いて得られた吸収スペクトルの長波長端から求めた。
LUMOのエネルギー準位は、HOMOのエネルギー準位とHOMO−LUMOギャップとから見積もった。
<測定例1>
4.0mgの上記ポリマーB1をクロロホルム200mgに溶解させ、得られた溶液を石英基板上に滴下して、1000rpmで15秒間、次いで、1500rpmで60秒間回転させるスピンコート法により薄膜を形成し、HOMOのエネルギー準位を測定した。また、0.2mgの上記ポリマーB1をクロロホルム4mLに溶解させて、吸収スペクトルを測定した。
ポリマーB1のLUMOのエネルギー準位は−2.9eVであった。なお、ポリマーB1のHOMOのエネルギー準位は−6.1eVであり、HOMO−LUMOギャップは3.2eVであった。
<測定例2>
測定例1のポリマーB1の代わりにポリマーB2を用いた以外は同様にして、LUMOのエネルギー準位を求めたところ、−2.8eVであった。なお、ポリマーB2のHOMOのエネルギー準位は−6.2eVであり、HOMO−LUMOギャップは3.4eVであった。
上記測定例1及び測定例2より、ポリマーB1およびポリマーB2は、LUMOのエネルギー準位が深いため、電子注入特性に優れる。また、本発明の組成物についても、電子注入性に優れる。
−発光素子の作製−
<実施例3>(発光素子1の作製)
厚さ45nmのITO膜が設けられたガラス基板上に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)/ポリスチレンスルホン酸(Bayer製、商品名Baytron P AI4083)の懸濁液をスピンコート法により塗布して、厚さ80nmの塗膜を形成し、ホットプレート上で170℃、10分間乾燥させて正孔注入層とした。その後、室温まで自然冷却させ、正孔注入層が形成された基板を得た。
次に、正孔輸送性高分子材料の0.7重量%キシレン溶液を調製した。ここで、正孔輸送性高分子材料は、以下の方法で合成した。
還流冷却器及びオーバーヘッドスターラを装備した容量1リットルの三つ口丸底フラスコに、2,7−ビス(1,3,2−ジオキシボロール)−9,9−ジ(1−オクチル)フルオレン(3.86g、7.28mmol)、N,N−ジ(p−ブロモフェニル)−N−(4−(ブタン−2−イル)フェニル)アミン(3.18g、6.92mmol)及びジ(4−ブロモフェニル)ベンゾシクロブタンアミン(156mg、0.364mmol)を加えた。その後、メチルトリオクチルアンモニウムクロライド(アルドリッチ製、商品名Aliquat336(登録商標))(2.29g)を加え、次いで、トルエン50mLを加えた。その後、PdCl2(PPh32(4.90mg)を加え、得られた混合物を105℃の油浴中で15分間撹拌した。その後、そこへ、炭酸ナトリウム水溶液(2.0M、14mL)をさらに加え、得られた混合物を105℃の油浴中で16.5時間撹拌した。その後、そこへ、フェニルボロン酸(500mg)を加え、得られた混合物を7時間撹拌した。得られた反応溶液から水層を除去し、得られた有機層を水50mLで洗浄した。得られた有機層を反応フラスコに戻し、ジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム(0.750g)及び水50mLを加え、得られた混合物を85℃の油浴中で16時間撹拌した。得られた反応溶液から水層を除去し、得られた有機層を100mLの水で3回洗浄した後、シリカゲル及び塩基性アルミナのカラムに通液した。溶離剤としてトルエンを用い、溶出してきたポリマーを含むトルエン溶液を回収した。得られたトルエン溶液をメタノールに注いでポリマーを沈殿させた。沈殿したポリマーを再度トルエンに溶解させ、得られたトルエン溶液をメタノールに注いでポリマーを再び沈殿させた。沈殿したポリマーを60℃で真空乾燥し、正孔輸送性高分子材料4.20gを得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによれば、得られた正孔輸送性高分子材料のポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は1.24×105であり、分子量分布指数[重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)]は2.8であった。
上記の正孔注入層が形成された基板の上に、正孔輸送性高分子材料の0.7重量%キシレン溶液をスピンコート法により塗布し、厚さ20nmの塗膜を得た。この塗膜が設けられた基板を窒素ガス雰囲気下、180℃で60分間加熱し、塗膜を不溶化させた後、室温まで自然冷却させ、正孔注入層上に正孔輸送層が形成された基板を得た。
形成された正孔輸送層上に、ポリマーB1と、Lumitec社製FIrPicと、Lumitec社製2,6,14−Tris(diphenyl−amino)triptycene(以下、「TATP」ともいう。)との混合物(重量比で、ポリマーB1:FIrPic:TATP=55:15:30)を、クロロホルムと1,2−ジクロロエタンとの混合溶媒(重量比で、クロロホルム:1,2−ジクロロエタン=2:1)に溶解させて調製した溶液を、スピンコート法により塗布して厚さ75nmの塗膜を形成し、さらに70℃で30分間乾燥させることにより、発光層を形成した。
TATPの構造を下記に示す。
Figure 0006271154
この発光層上に、陰極として、厚さ3nmのフッ化ナトリウム層、続いて厚さ約80nmのアルミニウム層を蒸着法により形成して、発光素子1を作製した。
発光素子1に10Vの電圧を印加したところ、発光効率8.8cd/A、電流密度1.0mA/cm、最大発光波長480nmの発光を確認した。
<比較例2>(比較発光素子1の製造)
実施例3で使用したポリマーB1の代わりにポリマーB3を用いた以外は同様にして、比較発光素子1を作製した。
比較発光素子1に10Vの電圧を印加したところ、発光は観測されず、電流密度は0.03mA/cmであった。
−エネルギー準位の量子化学計算−
[計算方法]
計算プログラムはGaussian09(Gaussian Inc.製)を使用し、汎関数としてB3LYPを使用し、基底関数として6−31G(d)を使用した。
<計算例1>
上記A1で表される化合物のS1準位は3.61eVであり、T1準位は3.15eVであり、S1準位とT1準位との差(以下、S1−T1という。)は0.46eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.78eVであった。
<計算例2>
上記A2で表される化合物のS1準位は3.6eVであり、T1準位は3.13eVであり、S1−T1は0.47eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.57eVであった。
<計算例3>
上記A3で表される化合物のS1準位は3.51eVであり、T1準位は3.03eVであり、S1−T1は0.48eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.72eVであった。
<計算例4>
上記A4で表される化合物のS1準位は3.68eVであり、T1準位は3.18eVであり、S1−T1は0.5eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.48eVであった。
<計算例5>
上記A5で表される化合物のS1準位は3.64eVであり、T1準位は3.14eVであり、S1−T1は0.5eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.41eVであった。
<計算例6>
上記A6で表される化合物のS1準位は3.74eVであり、T1準位は3.21eVであり、S1−T1は0.53eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.47eVであった。
<計算例7>
上記A7で表される化合物のS1準位は3.57eVであり、T1準位は2.94eVであり、S1−T1は0.63eVであり、LUMOのエネルギー準位が−1.70eVであった。
<計算例8>
上記A8で表される化合物のS1準位は4.25eVであり、T1準位は3.60eVであり、S1−T1は0.65eVであり、LUMOのエネルギー準位は−0.65eVであった。
<計算例9>
上記A9で表される化合物のS1準位は3.65eVであり、T1準位は2.96eVであり、S1−T1は0.69eVであり、LUMOのエネルギー準位は−1.33eVであった。
<計算例10>
上記A10で表される化合物のS1準位は3.58eVであり、T1準位は2.85eVであり、S1−T1は0.73eVであり、LUMOのエネルギー準位が−1.85eVであった。
<比較計算例1>
前記比較例1にかかるフルオレンのS1準位は4.68eVであり、T1準位は3.09eVであり、S1−T1は1.59eVであり、LUMOのエネルギー準位が−0.71eVであった。

Claims (5)

  1. 下記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物を含有する有機層を備える発光素子。
    Figure 0006271154
    (式(1)中、
    、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は置換基である。
    Aは、直接結合、又は−C(=O)O−で表される基である
    Qは、下記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基である。)
    Figure 0006271154
    (式(2)中、
    mは、1である。
    は、直接結合である。
    は、直接結合である。
    Ar及びArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基である。
    ArとArとは、−O−で表される基を介して互いに結合して環構造を形成している。)
  2. 前記R及び前記Rが水素原子であり、前記Rが水素原子又はメチル基である、請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記Qが下記a、b及びcの条件を満たす化合物から水素原子が1個除かれてなる基である、請求項1又は2に記載の発光素子。
    a.量子化学計算により得られるT1準位が2.80eV以上である。
    b.量子化学計算により得られるLUMOのエネルギー準位が−0.50eV以下である。
    c.量子化学計算により得られるS1準位とT1準位との差が1.0eV以下である。
  4. 前記高分子化合物のポリスチレン換算の数平均分子量が10〜10であり、該高分子化合物が前記式(1)で表される繰り返し単位のみからなる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光素子。
  5. 下記式(1)で表される繰り返し単位を含む高分子化合物と、多重項発光材料とを含有する組成物。
    Figure 0006271154
    (式(1)中、
    、R及びRは、それぞれ独立に、水素原子又は置換基である。
    Aは、直接結合、又は−C(=O)O−で表される基である
    Qは、下記式(2)で表される化合物から水素原子が1個除かれてなる基である。)
    Figure 0006271154
    (式(2)中、
    mは、1である。
    は、直接結合である。
    は、直接結合である。
    Ar及びArは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアリール基である。
    ArとArとは、−O−で表される基を介して互いに結合して環構造を形成している。)
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