JP5504458B2 - 可塑化送出装置およびそのローターならびにこれを用いた射出成形機 - Google Patents
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Description
また、螺旋溝が、成形材料を径方向外側壁に向かって誘導する誘い溝部を含んでいるので、成形材料が径方向外側壁により径方向内側へと誘導されるのに対し、誘い溝部によって成形材料が径方向外側壁へと誘導される結果、成形材料の混練をさらに促進させることができる。
本発明による射出成形機の実施形態1について、図1〜図7を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、本発明は、このような実施形態に限らず、必要に応じて本発明の精神に帰属する他の類似の技術にも応用することができることは言うまでもない。
しかしながら一方で、このようなリード角の小さい螺旋溝は径方向外側端部34OEから径方向内側端部34IEに至る可塑化通路30の通路長が従来のものよりも相対的に短くなっている。そのため、このようなリード角の小さい螺旋溝を、従来のように一本の螺旋溝により形成しようとすると、径方向外側壁34OWの長さに対する成形材料の供給量をバランスさせるため(すなわち、径方向外側壁34OWの通路長に対して可塑化通路30に供給する成形材料が過多とならないように)、ローター25の外周縁に位置する径方向外側端部34OEの開口面積(つまり材料の投下口)を狭くする必要が生じ、結果として成形材料の供給量が少なくなってしまう。
以上、本発明の実施形態1について説明したが、本発明は実施形態1に限定されるものではない。例えば、本実施形態ではさらに、図7から図9に示すように、螺旋溝34の径方向外側端部34OEに位置する底壁34Bは、ローター25の端面25Fとのなす角が相対的に大きな(例えば60度程度)急傾斜部34BOを含む。
11 金型ユニット
12 型締め装置
13 キャビティ
14 計量射出装置
15 可塑化送出装置
24 バレル
24F バレルの一端面(凸円錐面)
25 ローター
25F ローターの端面(凹円錐面)
26 ローター駆動手段
27 ヒーター
28 材料流入通路
30 可塑化通路
34 螺旋溝
34IE 径方向内側端部
34OE 径方向外側端部
34B 底壁
34BO 急傾斜部
34OW 径方向外側壁
34IW 径方向内側壁
35 ローター駆動モーター
O ローターの回転中心
P 径方向外側壁の任意の位置
d 線分
t 接線
γ リード角
Claims (11)
- バレルの一端面に開口する材料流入通路の開口を中心として回転駆動され、当該バレルの一端面に対して摺接する端面には、前記バレルの一端面との間に成形材料の可塑化通路として、径方向外側端部から成形材料が供給されると共に径方向内側端部が前記バレルの材料流入通路の開口端に連通する複数本の螺旋溝が形成され、
前記螺旋溝は、前記成形材料を前記径方向外側壁に向かって誘導する誘い溝部を含むことを特徴とするローター。 - 個々の前記螺旋溝は、底壁と、径方向内側壁と、径方向外側壁とで画成し、相互に隣接する一方の螺旋溝の径方向外側壁が他方の螺旋溝の径方向内側壁を構成するとともに、前記相互に隣接する一方の螺旋溝の径方向外側壁と他方の螺旋溝の径方向内側壁とがこれらの径方向内側端部にて相互に接続していることを特徴とする請求項1に記載のローター。
- 前記螺旋溝の深さが径方向内側端部ほど浅く設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のローター。
- 前記複数本の螺旋溝は、前記ローターの回転中心に関して点対称となるように配されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載のローター。
- 材料流入通路が一端面に開口するバレルと、
前記バレルの材料流入通路の開口を中心として回転駆動され、当該バレルの前記一端面に対して摺接する端面を有するローターと、
前記ローターの端面には、前記バレルの一端面との間に成形材料の可塑化通路として、径方向外側端部から成形材料が供給されると共に径方向内側端部が前記バレルの材料流入通路の開口端にそれぞれ連通する複数本の螺旋溝と
を具え、前記螺旋溝は、前記成形材料を前記径方向外側壁に向かって誘導する誘い溝部を含むことを特徴とする可塑化送出装置。 - 個々の前記螺旋溝は、底壁と、径方向内側壁と、径方向外側壁とで画成し、相互に隣接する一方の螺旋溝の径方向外側壁が他方の螺旋溝の径方向内側壁を構成するとともに、前記相互に隣接する一方の螺旋溝の径方向外側壁と他方の螺旋溝の径方向内側壁とがこれらの径方向内側端部にて相互に接続していることを特徴とする請求項5に記載の可塑化送出装置。
- 前記バレルの一端面が凸円錐面であり、かつ前記ローターの端面が前記バレルの凸円錐面と対応する凹円錐面であり、前記ローターの端面から前記螺旋溝の底壁までの深さが径方向内側端部ほど浅く設定されていることを特徴とする請求項6に記載の可塑化送出装置。
- 前記複数本の螺旋溝は、前記ローターの回転中心に関して点対称となるように配されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の可塑化送出装置。
- 溶融状態にある成形材料を金型のキャビティに圧送する計量射出装置と、成形材料を可塑化して前記計量射出装置に送出する可塑化送出装置と
を含み、前記可塑化送出装置は、
一端面に材料流入通路が開口するバレルと、
前記バレルの材料流入通路の開口を中心として回転駆動されるとともに前記バレルの一端面に対して摺接する端面を有するローターと、
前記成形材料を加熱する加熱手段と
を具え、前記ローターには、前記バレルの一端面との間に前記成形材料の可塑化通路として形成されて径方向外側端部から成形材料が供給されると共に径方向内側端部が前記バレルの材料流入通路の開口端に連通する複数本の螺旋溝が形成され、
前記螺旋溝は、前記成形材料を前記径方向外側壁に向かって誘導する誘い溝部を含むことを特徴とする射出成形機。 - 個々の前記螺旋溝は、底壁と、径方向内側壁と、径方向外側壁とで画成し、相互に隣接する一方の螺旋溝の径方向外側壁が他方の螺旋溝の径方向内側壁を構成するとともに、前記相互に隣接する一方の螺旋溝の径方向外側壁と他方の螺旋溝の径方向内側壁とがこれらの径方向内側端部にて相互に接続していることを特徴とする請求項9に記載の射出成形機。
- 前記複数本の螺旋溝は、前記ローターの回転中心に関して点対称となるように配されていることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の射出成形機。
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