JP4899425B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4899425B2
JP4899425B2 JP2005321225A JP2005321225A JP4899425B2 JP 4899425 B2 JP4899425 B2 JP 4899425B2 JP 2005321225 A JP2005321225 A JP 2005321225A JP 2005321225 A JP2005321225 A JP 2005321225A JP 4899425 B2 JP4899425 B2 JP 4899425B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
trench
mesa
surface layer
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005321225A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007129097A (ja
Inventor
祥夫 杉
直人 藤島
ルー ホンフェイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2005321225A priority Critical patent/JP4899425B2/ja
Publication of JP2007129097A publication Critical patent/JP2007129097A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4899425B2 publication Critical patent/JP4899425B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Description

この発明は、パワー集積回路(パワーIC)などの半導体装置およびその製造方法に関する。
近年、携帯情報機器の急速な普及や通信技術の高度化などに伴い、パワーMOSFET(金属−酸化膜−半導体よりなる絶縁ゲート構造を有する電界効果トランジスタ)を内蔵したパワーICの重要性が高まっている。横型パワーMOSFETと制御回路を集積したパワーICでは、従来のパワーMOSFET単体と制御駆動回路とを組み合わせてなる構成に対し、小型化、低消費電力化、高信頼性化および低コスト化などが期待される。そこで、CMOS(相補型MOS)回路よりなる制御駆動回路と横型パワーMOSFETとを同一半導体基板上に集積するため、CMOSプロセスをベースにした高性能な横型パワーMOSFETの開発が活発に行われている。
ところで、デバイスピッチを縮小して集積度を高めるための技術として、トレンチ構造のMOSFETが知られている。上述した横型パワーMOSFETにおいても、さらなる高集積化と低オン抵抗化を図るために、トレンチ技術が盛んに駆使されている。
図59は、従来のトレンチ構造を適用した横型パワー素子の一例を示す断面図である。図59に示すように、P型半導体基板1の内部にN型ウェル領域2が設けられている。N型ウェル領域2の内部には、チャネル領域となるP型オフセット領域3が設けられている。P型オフセット領域3の内部には、2つのトレンチ4が形成されている。トレンチ4の底部には、拡張Nドレイン領域5が設けられている。トレンチ4の内側には、トレンチ4の底面および側壁面に沿って薄いゲート酸化膜6,7が設けられている。
ゲート酸化膜6,7の内側には、ゲート電極8,9が設けられている。ゲート電極8,9のさらに内側には、層間絶縁膜10が埋められている。トレンチ4により分割されてできた基板表面層の第1メサ領域には、N+型の第1ソース領域11とP+型の第1ソース領域12が設けられている。トレンチ4により分割されてできた基板表面層の第2メサ領域には、N+型の第2ソース領域13とP+型の第2ソース領域14が設けられている。
+型の第1ソース領域11およびP+型の第1ソース領域12には、第1ソース電極15が電気的に接続している。N+型の第2ソース領域13およびP+型の第2ソース領域14には、第2ソース電極16が電気的に接続している。このように、第1ソース電極15から第2ソース電極16へ電流を流すことができるとともに、第2ソース電極16から第1ソース電極15へも電流を流すことができる双方向素子が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
上述した双方向素子は、次のようにして製造される。まず、P型半導体基板1の表面層にN型ウェル領域2を形成し、そのN型ウェル領域2の表面層にトレンチ4を形成する(このときの断面構成は図3に相当)。次いで、第1メサ領域と第2メサ領域の表面層にP型不純物をイオン注入するとともに、トレンチ4の底面にN型不純物をイオン注入する(このときの断面構成は図4および図5に相当)。
次いで、熱拡散を行って、第1メサ領域および第2メサ領域にP型オフセット領域3を形成するとともに、トレンチ4の底部に拡張Nドレイン領域5を形成する。次いで、トレンチ4の内部にゲート酸化膜6,7を形成し、さらにその内側にゲート電極8,9を形成する(このときの断面構成は図6に相当)。
次いで、P型オフセット領域3の表面層に選択的にN型不純物とP型不純物をイオン注入する(このときの断面構成は図9および図10に相当)。次いで、熱拡散を行って、第1メサ領域のP型オフセット領域3の表面層にN+型の第1ソース領域11とP+型の第1ソース領域12を形成するとともに、第2メサ領域のP型オフセット領域3の表面層にN+型の第2ソース領域13とP+型の第2ソース領域14を形成する。
次いで、層間絶縁膜10を堆積し、平坦化する(このときの断面構成は図11に相当)。最後に、層間絶縁膜10にコンタクトホールを開口し、第1ソース電極15と第2ソース電極16を形成し、図59に示す半導体装置が完成する。
また、図60に示すように、上述した構成の横型パワー素子において、トレンチ4の底面に厚いLOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜17を形成した素子が公知である(例えば、特許文献2参照。)。LOCOS酸化膜17は、素子の上方から見て、ゲート電極8,9とその内側の酸化膜の界面が拡張Nドレイン領域5と重なる部分で厚くなるように形成されている。以下、素子の上方から見て、トレンチ内の電極とその内側の絶縁膜(酸化膜を含む)の界面がトレンチ底部のドレイン領域と重なる部分をオーバーラップ部分と称する。
特開2004−274039号公報 特開2003−249650号公報
しかしながら、図59に示す従来の素子では、第1ソース電極15とその側のゲート電極8を接地電位とし、第2ソース電極16とその側のゲート電極9に耐圧未満の高電圧を印加して信頼性試験を行うと、図61に破線で示す電界分布のように、オーバーラップ部分で電界の集中が起こる。そして、拡張Nドレイン領域5の電子が薄い酸化膜に捕獲され、拡張Nドレイン領域5が空乏化する。そのため、深刻な電流低下を招くという問題点がある。
上述したオーバーラップ部分での電界の集中を防ぐには、トレンチ4の幅を広げるか、図60に示すように、トレンチ4の底面にLOCOS酸化膜17を形成して、オーバーラップ部分におけるゲート電極8,9と拡張Nドレイン領域5の間の酸化膜を厚くする必要がある。しかし、トレンチ幅を広げると、デバイスピッチが大きくなり、素子の集積度が低くなるため、十分なオン抵抗の低減効果が得られないという問題点がある。一方、LOCOS酸化膜17によりオーバーラップ部分の酸化膜を厚くすると、LOCOS酸化膜17に起因して応力歪みが発生するため、信頼性の低下を招くという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、トレンチ底部に厚いLOCOS酸化膜を形成することなく、トレンチ底部において、トレンチ内に形成された電極近傍の電界を緩和することができる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置であって、半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型のドレイン領域と、第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第1ソース領域と、前記第1ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第1ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第1チャネル領域と、前記第1チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第1ゲート絶縁膜と、前記第1ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第1ゲート電極と、第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ソース領域と、前記第2ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第2チャネル領域と、前記第2チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第2ゲート絶縁膜と、前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第2ゲート電極と、前記ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域と、前記第1ソース領域に電気的に接続する第1ソース電極と、前記第2ソース領域に電気的に接続する第2ソース電極と、を備えることを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、フローティング領域が設けられていることによって、トレンチ底部における電界が緩和されるので、トレンチ底部において、第1ゲート電極および第2ゲート電極とそれらの間の絶縁膜との界面近傍での電界が緩和される。従って、トレンチ底部の薄い絶縁膜に電子が捕獲されることによるドレイン領域の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。
請求項2の発明にかかる半導体装置は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置であって、半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型の第1ドレイン領域と、第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型のソース領域と、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記ソース領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第2導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたゲート電極と、第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ドレイン領域と、前記第2ドレイン領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ドレイン領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第1導電型の第3ドレイン領域と、前記第3ドレイン領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたフィールド絶縁膜と、前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたフィールド電極と、前記第1ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記チャネル領域および前記第3ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極および前記フィールド電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域と、前記ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第2ドレイン領域に電気的に接続する第2ドレイン電極と、を備えることを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、フローティング領域が設けられていることによって、トレンチ底部における電界が緩和されるので、トレンチ底部において、ゲート電極およびフィールド電極とそれらの間の絶縁膜との界面近傍での電界が緩和される。従って、トレンチ底部の薄い絶縁膜に電子が捕獲されることによるドレイン領域の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。
請求項3の発明にかかる半導体装置は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置であって、半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型のドレイン領域と、第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第1ソース領域と、前記第1ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第1ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第1チャネル領域と、前記第1チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第1ゲート絶縁膜と、前記第1ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第1ゲート電極と、第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ソース領域と、前記第2ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第2チャネル領域と、前記第2チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第2ゲート絶縁膜と、前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第2ゲート電極と、前記ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極に重なる第2導電型の第1フローティング領域と、前記ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第2ゲート電極に重なる第2導電型の第2フローティング領域と、前記第1ソース領域に電気的に接続する第1ソース電極と、前記第2ソース領域に電気的に接続する第2ソース電極と、を備えることを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、第1フローティング領域および第2フローティング領域が設けられていることによって、トレンチ底部における電界が緩和されるので、トレンチ底部において、第1ゲート電極および第2ゲート電極とそれらの間の絶縁膜との界面近傍での電界が緩和される。従って、トレンチ底部の薄い絶縁膜に電子が捕獲されることによるドレイン領域の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。
請求項4の発明にかかる半導体装置は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置であって、半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型の第1ドレイン領域と、第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型のソース領域と、前記ソース領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記ソース領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第2導電型のチャネル領域と、前記チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたゲート電極と、第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ドレイン領域と、前記第2ドレイン領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ドレイン領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第1導電型の第3ドレイン領域と、前記第3ドレイン領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたフィールド絶縁膜と、前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたフィールド電極と、前記第1ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記チャネル領域および前記第3ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極に重なる第2導電型の第1フローティング領域と、前記第1ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記チャネル領域および前記第3ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記フィールド電極に重なる第2導電型の第2フローティング領域と、前記ソース領域に電気的に接続するソース電極と、前記第2ドレイン領域に電気的に接続する第2ドレイン電極と、を備えることを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、第1フローティング領域および第2フローティング領域が設けられていることによって、トレンチ底部における電界が緩和されるので、トレンチ底部において、ゲート電極およびフィールドとそれらの間の絶縁膜との界面近傍での電界が緩和される。従って、トレンチ底部の薄い絶縁膜に電子が捕獲されることによるドレイン領域の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。
請求項5の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記ウェル領域は第1導電型であることを特徴とする。請求項6の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記ウェル領域は第2導電型であることを特徴とする。請求項7の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体基板は第1導電型であることを特徴とする。請求項8の発明にかかる半導体装置は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体基板は第2導電型であることを特徴とする。請求項5〜8の発明によれば、請求項1〜4と同様の効果が得られる。
また、請求項9の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割する工程と、前記第1メサ領域内の表面層、前記第2メサ領域内の表面層および前記トレンチの底部にそれぞれ第2導電型の第1チャネル領域、第2導電型の第2チャネル領域および第1導電型のドレイン領域の形成を行う工程と、前記トレンチの、前記第1チャネル領域に沿う側壁および前記第2チャネル領域に沿う側壁にそれぞれ第1ゲート絶縁膜および第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれ第1ゲート電極および第2ゲート電極を形成する工程と、前記ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、前記第1メサ領域の表面層および前記第2メサ領域の表面層にそれぞれ第1導電型の第1ソース領域および第1導電型の第2ソース領域を形成する工程と、前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記第1ソース領域および前記第2ソース領域にそれぞれ電気的に接続する第1ソース電極および第2ソース電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項10の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、前記ウェル領域内の表面層に第2導電型のチャネル領域の形成を行う工程と、基板表面にトレンチパターンを有するエッチングマスクを形成し、該エッチングマスクを用いて前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割することによって、前記ウェル領域内に形成される前記チャネル領域の表面層を第1メサ領域における第1チャネル領域と第2メサ領域における第2チャネル領域に分割する工程と、前記トレンチの底部に第1導電型のドレイン領域の形成を行う工程と、前記トレンチの、前記第1チャネル領域に沿う側壁および前記第2チャネル領域に沿う側壁にそれぞれ第1ゲート絶縁膜および第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれ第1ゲート電極および第2ゲート電極を形成する工程と、前記ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記エッチングマスク、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、前記エッチングマスクを除去した後、前記第1メサ領域の表面層および前記第2メサ領域の表面層にそれぞれ第1導電型の第1ソース領域および第1導電型の第2ソース領域を形成する工程と、前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記第1ソース領域および前記第2ソース領域にそれぞれ電気的に接続する第1ソース電極および第2ソース電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項9または10の発明によれば、従来の製造プロセスに、フローティング領域を形成するためのイオン注入工程を追加するだけで、請求項1または3の半導体装置を製造することができる。また、請求項10の発明によれば、基板表面に残るエッチングマスクを利用して、フローティング領域を形成するためのイオン注入を行うので、請求項9の発明に比べて、マスクが1枚減り、製造プロセスが簡略する。従って、請求項1または3の半導体装置を製造する際の製造コストの増大を最小限に抑えることができる。
請求項11の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割する工程と、前記第1メサ領域内の表面層に第2導電型のチャネル領域の形成を行う工程と、前記第2メサ領域内の表面層に第1導電型の第1ドレイン領域の形成を行う工程と、前記トレンチの底部に第1導電型の第2ドレイン領域の形成を行う工程と、前記トレンチの、前記チャネル領域に沿う側壁および前記第1ドレイン領域に沿う側壁にそれぞれゲート絶縁膜およびフィールド絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれゲート電極およびフィールド電極を形成する工程と、前記第2ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記チャネル領域および前記第1ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極および前記フィールド電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記ゲート電極および前記フィールド電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、前記第1メサ領域の表面層に第1導電型のソース領域を形成する工程と、前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記ソース領域および前記第1ドレイン領域にそれぞれ電気的に接続するソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項12の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、前記ウェル領域内の表面層に第2導電型のチャネル領域および第1導電型の第1ドレイン領域の形成を行う工程と、基板表面にトレンチパターンを有するエッチングマスクを形成し、該エッチングマスクを用いて前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割することによって、第1メサ領域におけるチャネル領域と第2メサ領域における第1ドレイン領域を分離する工程と、前記トレンチの底部に第1導電型の第2ドレイン領域の形成を行う工程と、前記トレンチの、前記チャネル領域に沿う側壁および前記第1ドレイン領域に沿う側壁にそれぞれゲート絶縁膜およびフィールド絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれゲート電極およびフィールド電極を形成する工程と、前記第2ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記チャネル領域および前記第1ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極および前記フィールド電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記エッチングマスク、前記ゲート電極および前記フィールド電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、前記エッチングマスクを除去した後、前記第1メサ領域の表面層に第1導電型のソース領域を形成する工程と、前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記ソース領域および前記第1ドレイン領域にそれぞれ電気的に接続するソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
この請求項11または12の発明によれば、従来の製造プロセスに、フローティング領域を形成するためのイオン注入工程を追加するだけで、請求項2または4の半導体装置を製造することができる。また、請求項12の発明によれば、基板表面に残るエッチングマスクを利用して、フローティング領域を形成するためのイオン注入を行うので、請求項11の発明に比べて、マスクが1枚減り、製造プロセスが簡略する。従って、請求項2または4の半導体装置を製造する際の製造コストの増大を最小限に抑えることができる。
請求項13の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項9または10に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
−LGG/(2・Dt)≦tanθ≦LGG/(2・Dt
であることを特徴とする。
請求項14の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項9または10に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
GG/(2・Dt)<|tanθ|≦LGG/Dt
であることを特徴とする。
請求項15の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項10に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の厚さをそれぞれT3とし、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
1>(Dt・T2)/LGG
かつ
−(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}≦tanθ≦(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}
であることを特徴とする。
請求項16の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項10に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の厚さをそれぞれT3とし、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
1>(Dt・T2)/LGG
かつ
(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}<|tanθ|≦(2・T2+LGG)/(T1+Dt
であることを特徴とする。
請求項17の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項11または12に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
−LFG/(2・Dt)≦tanθ≦LFG/(2・Dt
であることを特徴とする。
請求項18の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項11または12に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
FG/(2・Dt)<|tanθ|≦LFG/Dt
であることを特徴とする。
請求項19の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記ゲート電極および前記フィールド電極の厚さをそれぞれT3とし、前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
1>(Dt・T2)/LFG
かつ
−(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}≦tanθ≦(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}
であることを特徴とする。
請求項20の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項12に記載の発明において、前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記ゲート電極および前記フィールド電極の厚さをそれぞれT3とし、前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
1>(Dt・T2)/LFG
かつ
(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}<|tanθ|≦(2・T2+LFG)/(T1+Dt
であることを特徴とする。
請求項13〜20の発明によれば、斜めイオン注入法によりフローティング領域を形成することができる。特に、請求項14、16、18および20の発明によれば、斜めイオン注入法によりドレイン領域内に複数に分割されたフローティング領域を形成することができる。
請求項21の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項9〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記ウェル領域は第1導電型であることを特徴とする。請求項22の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項9〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記ウェル領域は第2導電型であることを特徴とする。請求項23の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項9〜22のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体基板は第1導電型であることを特徴とする。請求項24の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項9〜22のいずれか一つに記載の発明において、前記半導体基板は第2導電型であることを特徴とする。
本発明にかかる半導体装置およびその製造方法によれば、トレンチ底部に厚いLOCOS酸化膜を形成することなく、トレンチ底部において、トレンチ内に形成された電極近傍の電界を緩和することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置およびその製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、NまたはPを冠記した領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、NやPに付す+は、それが付されていない領域よりも高不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。図1に示すように、P型半導体基板21の内部にN型ウェル領域22が設けられている。N型ウェル領域22の内部には、例えば2つのトレンチ24が形成されている。トレンチ24は、N型ウェル領域22よりも浅い。
これらのトレンチ24によって、P型半導体基板21の表面層は、第1メサ領域41と第2メサ領域42に分割されている。第1メサ領域41と第2メサ領域42は、交互に配置されており、例えば図1の例では、2つのトレンチ24に挟まれる領域が第1メサ領域41であり、2つのトレンチ24の外側の領域が第2メサ領域42である。
第1メサ領域41の表面層には、N+型の第1ソース領域31とP+型の第1ソース領域32が設けられている。N+型の第1ソース領域31は、トレンチ24の一方の側壁に接して設けられている。第2メサ領域42の表面層には、N+型の第2ソース領域33とP+型の第2ソース領域34が設けられている。N+型の第2ソース領域33は、トレンチ24のもう一方の側壁に接して設けられている。
各トレンチ24の底部には、拡張Nドレイン領域25が設けられている。拡張Nドレイン領域25は、トレンチ24の底面全体と側面の一部を囲み、かつN型ウェル領域22よりも浅いが、N型ウェル領域22より深くても構わない。N型ウェル領域22がP型の場合は、拡張Nドレイン領域25は、P型ウェル領域より浅くなければならない。また、N型ウェル領域22がP型の場合、第1チャネル領域43と第2チャネル領域44とを分離するために隣り合う拡張Nドレイン領域25は互いに接続されるようにする。第1メサ領域41において、拡張Nドレイン領域25とN+型およびP+型の第1ソース領域31,32との間には、P型の第1チャネル領域43が設けられている。また、第2メサ領域42において、拡張Nドレイン領域25とN+型およびP+型の第2ソース領域33,34との間には、P型の第2チャネル領域44が設けられている。
各トレンチ24の内側には、薄い第1ゲート酸化膜26および第2ゲート酸化膜27が設けられている。第1ゲート酸化膜26は、トレンチ24の底面およびP型の第1チャネル領域43に沿って設けられている。第2ゲート酸化膜27は、トレンチ24の底面およびP型の第2チャネル領域44に沿って設けられている。各トレンチ24において、第1ゲート酸化膜26および第2ゲート酸化膜27の内側には、それぞれ第1ゲート電極28および第2ゲート電極29が設けられている。
各拡張Nドレイン領域25の内部には、P型フローティング領域45が設けられている。P型フローティング領域45は、トレンチ24の底部の中央部に接しており、P型の第1チャネル領域43およびP型の第2チャネル領域44の両方から離れている。ただし、P型フローティング領域45は、素子の上方から見て、第1ゲート電極28および第2ゲート電極29とその間を埋める層間絶縁膜30の界面が拡張Nドレイン領域25と重なるオーバーラップ部分に、さらに重なるように形成されている。
層間絶縁膜30は、第1メサ領域41および第2メサ領域42の上にも設けられている。層間絶縁膜30を貫通するコンタクトホールを介して、N+型の第1ソース領域31およびP+型の第1ソース領域32に第1ソース電極35が電気的に接続している。また、層間絶縁膜30を貫通するコンタクトホールを介して、N+型の第2ソース領域33およびP+型の第2ソース領域34に第2ソース電極36が電気的に接続している。そして、第1ソース電極35と第2ソース電極36の間で双方向に電流が流れる。
図2は、図1に示す半導体装置の信頼性試験における電界分布を示す図である。信頼性試験は、第1ソース電極35と第1ゲート電極28を接地電位とし、第2ソース電極36と第2ゲート電極29に耐圧未満の高電圧を印加することによりおこなった。図1に示す半導体装置において、P型フローティング領域45の濃度を最適化することにより、トレンチ底面での電界が緩和される。それによって、図2に破線で示す電界分布のように、図61と比べてオーバーラップ部分における電界が緩和される。従って、トレンチ底部の薄い絶縁膜に電子が捕獲されることによる拡張Nドレイン領域25の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。
次に、図1に示す半導体装置の製造プロセスについて図3〜図11を参照しながら説明する。図3〜図11は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。まず、P型半導体基板21の表面層にN型ウェル領域22を形成する。続いて、基板表面に例えば酸化膜からなるマスク51を形成し、トレンチエッチングを行って、N型ウェル領域22の表面層にトレンチ24を形成する(図3)。
マスク51を除去した後、バッファ酸化を行って、バッファ酸化膜52を形成する。そして、トレンチ24の内部と、基板表面におけるP型半導体基板21とN型ウェル領域22の境界部分の上に、マスク53を被せ、第1メサ領域41と第2メサ領域42の表面層にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図4)。マスク53を除去した後、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク54を被せ、トレンチ24の底面にN型不純物として例えばリン(P31)をイオン注入する(図5)。なお、図4の工程の前に図5の工程を行ってもよい。
マスク54を除去した後、熱拡散を行って、第1メサ領域41内の表面層、第2メサ領域42内の表面層およびトレンチ24の底部にそれぞれP型の第1チャネル領域43、P型の第2チャネル領域44および拡張Nドレイン領域25を形成する。バッファ酸化膜52を除去した後、トレンチ24の内部に第1ゲート酸化膜26および第2ゲート酸化膜27となる酸化膜を形成し、さらにその内側に第1ゲート電極28と第2ゲート電極29を形成する。そして、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜55を形成する(図6)。
次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク56を被せ、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図7)。マスク56を除去した後、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域45を形成する(図8)。
ここで、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29をマスクとするのは、図8に示すように、P型フローティング領域45と拡張Nドレイン領域25との接合端のマージンLdfを確保し、P型フローティング領域45がP型の第1チャネル領域43およびP型の第2チャネル領域44とつながらないようにするためである。また、P型フローティング領域45の両端が第1ゲート電極28および第2ゲート電極29の下側にまで伸びてオーバーラップ部分に重なるようにするためである。
次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク57を被せ、第1メサ領域41の表面層および第2メサ領域42の表面層に選択的にN型不純物として例えば砒素(As75)をイオン注入する(図9)。マスク57を除去した後、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク58を被せ、第1メサ領域41の表面層および第2メサ領域42の表面層に選択的にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図10)。なお、図9の工程の前に図10の工程を行ってもよい。
マスク58を除去した後、熱拡散を行って、P型の第1チャネル領域43(第1メサ領域41)の表面層にN+型の第1ソース領域31とP+型の第1ソース領域32を形成するとともに、P型の第2チャネル領域44(第2メサ領域42)の表面層にN+型の第2ソース領域33とP+型の第2ソース領域34を形成する。続いて、基板全体に層間絶縁膜30を堆積し、トレンチ24を層間絶縁膜30で埋めるとともに、第1メサ領域41および第2メサ領域42の上にも層間絶縁膜30を堆積する。
そして、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)などにより層間絶縁膜30を平坦化する(図11)。最後に、層間絶縁膜30にコンタクトホールを開口し、N+型の第1ソース領域31とP+型の第1ソース領域32に電気的に接続する第1ソース電極35を形成するとともに、N+型の第2ソース領域33とP+型の第2ソース領域34に電気的に接続する第2ソース電極36を形成する。これによって、図1に示す半導体装置が完成する。
なお、図3〜図6の工程に代えて、図12〜図14の工程を行ってもよい。まず、P型半導体基板21の表面層にN型ウェル領域22を形成する。そして、基板表面にバッファ酸化膜63を形成する。続いて、基板表面におけるP型半導体基板21とN型ウェル領域22の境界部分の上に、マスク59を被せ、N型ウェル領域22の全面にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図12)。
バッファ酸化膜63およびマスク59を除去した後、基板表面に例えば酸化膜からなるマスク60を形成し、トレンチエッチングを行って、N型ウェル領域22の表面層にトレンチ24を形成する。続いて、バッファ酸化を行って、トレンチ24の内部にバッファ酸化膜61を形成する。そして、トレンチ24の底面にN型不純物として例えばリン(P31)をイオン注入する(図13)。
次いで、熱拡散を行って、第1メサ領域41内の表面層、第2メサ領域42内の表面層およびトレンチ24の底部にそれぞれP型の第1チャネル領域43、P型の第2チャネル領域44および拡張Nドレイン領域25を形成する。バッファ酸化膜61を除去した後、トレンチ24の内部に第1ゲート酸化膜26および第2ゲート酸化膜27となる酸化膜を形成し、さらにその内側に第1ゲート電極28と第2ゲート電極29を形成する(図14)。そして、図示省略するが、マスク60を除去し、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜を形成した後、図7の工程へ進む。
また、図7の工程に代えて、図15の工程を行ってもよい。すなわち、図6の工程に続いて、基板表面におけるP型半導体基板21とN型ウェル領域22とP型の第2チャネル領域44の境界部分の上に、マスク62を被せ、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29をマスクとしてトレンチ24の底面、P型の第1チャネル領域43の表面層およびP型の第2チャネル領域44の表面層にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図15)。そして、マスク62を除去し、図8の工程へ進む。
図15の工程を行う場合には、P型の第1チャネル領域43およびP型の第2チャネル領域44の濃度は、図4と図15の両工程におけるP型不純物のイオン注入量によって制御される。図15の工程を行うことによって、微細化したときにマスクずれの精度を懸念することなく、イオン注入を行うことができるので、製造プロセスが簡便となる。
さらに、図7の工程に代えて、図16と図17の工程を行ってもよいし、図15の工程に代えて、図18と図19の工程を行ってもよい。つまり、図7または図15の工程では、P型不純物のイオン注入角度は、鉛直方向(0度)である。それに対して、図16と図17の工程、または図18と図19の工程では、斜めイオン注入法を適用しており、P型不純物のイオン注入角度が鉛直方向から傾いている。
この斜めイオン注入法においては、イオン注入を行う際のチルト面とトレンチ24の側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、θ1が、次の(1)式を満たすようにする。ただし、Dtは、トレンチ24の深さであり、LGGは、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29との間隔である。
0<tanθ1≦LGG/(2・Dt) ・・・(1)
そして、図16または図18に示す正方向の斜めイオン注入工程では、θ=+θ1の角度でイオン注入を行い、図17または図19に示す負方向の斜めイオン注入工程では、正方向のときと同じ濃度で、θ=−θ1の角度でイオン注入を行うのが好ましい。このようにすれば、P型フローティング領域45のプロファイルがトレンチ24の中心線に対して左右対称になるので、第1ソース電極35から第2ソース電極36へ電流が流れるときと、その逆のときとで、同じオン・オフ特性が得られるからである。
実施の形態1によれば、トレンチ24の側壁にトランジスタが形成されるので、単位面積あたりのチャネル幅を増やすことができる。従って、集積度を高くすることができるとともに、単位面積あたりのオン抵抗を低減させることができる。また、トレンチ24の底部における電界が緩和されることによって、電子の捕獲による拡張Nドレイン領域25の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。さらに、従来の製造プロセスに、P型フローティング領域45を形成するためのイオン注入工程と熱拡散工程を追加するだけで図1に示す半導体装置が得られるので、トレンチ底面にLOCOS酸化膜を形成してトレンチ底部における電界を緩和する構成に比べて、製造プロセスが簡便である。
実施の形態2.
図20は、本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。図20に示すように、実施の形態2の半導体装置は、図1に示す実施の形態1の半導体装置において、次のように読み替えたものである。第1ゲート酸化膜26、第2ゲート酸化膜27、第1ゲート電極28および第2ゲート電極29をそれぞれゲート酸化膜76、フィールド酸化膜77、ゲート電極78およびフィールド電極79と読み替える。
また、N+型の第1ソース領域31およびP+型の第1ソース領域32をそれぞれN+型ソース領域81およびP+型ソース領域82と読み替える。また、N+型の第2ソース領域33およびP+型の第2ソース領域34をともにN+型ドレイン領域83と読み替える。つまり、実施の形態2では、第2メサ領域42の表面層には、N+型ドレイン領域83が設けられており、P型の領域はない。
また、第1ソース電極35および第2ソース電極36をそれぞれソース電極85およびドレイン電極86と読み替える。また、P型の第1チャネル領域43およびP型の第2チャネル領域44をそれぞれP型チャネル領域93およびN型ドレイン領域94と読み替える。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明を省略する。実施の形態2の半導体装置では、ドレイン電極86からソース電極85へ向かう一方向に電流が流れる。
図20に示す半導体装置において、P型フローティング領域45の濃度を最適化し、ソース電極85とゲート電極78を接地電位とし、ドレイン電極86とフィールド電極79に耐圧未満の高電圧を印加して信頼性試験を行うと、トレンチ底面での電界が緩和される。従って、実施の形態1と同様に、オーバーラップ部分における電界が緩和され、トレンチ底部の薄い絶縁膜に電子が捕獲されることによる拡張Nドレイン領域25の空乏化を抑制することができるので、オン電流が安定し、信頼性が向上する。
次に、図20に示す半導体装置の製造プロセスについて図3および図21〜図29を参照しながら説明する。図3および図21〜図29は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。まず、実施の形態1と同様にして、P型半導体基板21の表面層にN型ウェル領域22を形成し、マスク51によりトレンチ24を形成する(図3)。
マスク51を除去した後、バッファ酸化を行って、バッファ酸化膜101を形成する。そして、トレンチ24の内部と第2メサ領域42の上にマスク102を被せ、第1メサ領域41の表面層にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図21)。マスク102を除去した後、トレンチ24の内部と第1メサ領域41の上と、基板表面におけるP型半導体基板21とN型ウェル領域22の境界部分の上に、マスク103を被せ、第2メサ領域42の表面層にN型不純物として例えばリン(P31)をイオン注入する(図22)。
マスク103を除去した後、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク104を被せ、トレンチ24の底面にN型不純物として例えばリン(P31)をイオン注入する(図23)。マスク104を除去した後、熱拡散を行って、第1メサ領域41内の表面層、第2メサ領域42内の表面層およびトレンチ24の底部にそれぞれP型チャネル領域93、N型ドレイン領域94および拡張Nドレイン領域25を形成する。バッファ酸化膜101を除去した後、トレンチ24の内部にゲート酸化膜76およびフィールド酸化膜77となる酸化膜を形成し、さらにその内側にゲート電極78とフィールド電極79を形成する。そして、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜105を形成する(図24)。
次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク106を被せ、ゲート電極78とフィールド電極79をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図25)。マスク106を除去した後、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域45を形成する(図26)。
ここで、ゲート電極78とフィールド電極79をマスクとするのは、図26に示すように、P型フローティング領域45と拡張Nドレイン領域25との接合端のマージンLdf1およびLdf2を確保し、P型フローティング領域45がP型チャネル領域93とつながらないようにするためである。また、P型フローティング領域45の両端がゲート電極78およびフィールド電極79の下側にまで伸びてオーバーラップ部分に重なるようにするためである。
次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク107を被せ、第1メサ領域41の表面層および第2メサ領域42の表面層に選択的にN型不純物として例えば砒素(As75)をイオン注入する(図27)。マスク107を除去した後、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク108を被せ、第1メサ領域41の表面層に選択的にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図28)。
マスク108を除去した後、熱拡散を行って、P型チャネル領域93(第1メサ領域41)の表面層にN+型ソース領域81とP+型ソース領域82を形成するとともに、N型ドレイン領域94(第2メサ領域42)の表面層にN+型ドレイン領域83を形成する。続いて、基板全体に層間絶縁膜30を堆積し、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学機械研磨)などにより層間絶縁膜30を平坦化する(図29)。
最後に、層間絶縁膜30にコンタクトホールを開口し、N+型ソース領域81とP+型ソース領域82に電気的に接続するソース電極85を形成するとともに、N+型ドレイン領域83に電気的に接続するドレイン電極86を形成する。これによって、図20に示す半導体装置が完成する。
なお、図3および図21〜図24の工程に代えて、図30〜図33の工程を行ってもよい。まず、P型半導体基板21の表面層にN型ウェル領域22を形成する。そして、基板表面にバッファ酸化膜109を形成する。続いて、第2メサ領域となる領域上に、マスク110を被せ、第1メサ領域となる領域にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図30)。なお、図29の工程の前に図30の工程を行ってもよい。
次いで、第1メサ領域となる領域上に、マスク111を被せ、第2メサ領域となる領域にN型不純物として例えばリン(P31)をイオン注入する(図31)。バッファ酸化膜109およびマスク111を除去した後、基板表面に例えば酸化膜からなるマスク112を形成し、トレンチエッチングを行って、N型ウェル領域22の表面層にトレンチ24を形成する。続いて、バッファ酸化を行って、トレンチ24の内部にバッファ酸化膜113を形成する。そして、トレンチ24の底面にN型不純物として例えばリン(P31)をイオン注入する(図32)。
次いで、熱拡散を行って、第1メサ領域41内の表面層、第2メサ領域42内の表面層およびトレンチ24の底部にそれぞれP型チャネル領域93、N型ドレイン領域94および拡張Nドレイン領域25を形成する。バッファ酸化膜113を除去した後、トレンチ24の内部にゲート酸化膜76およびフィールド酸化膜77となる酸化膜を形成し、さらにその内側にゲート電極78とフィールド電極79を形成する(図33)。そして、図示省略するが、マスク112を除去し、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜を形成した後、図25の工程へ進む。
また、図25の工程に代えて、図34の工程を行ってもよい。すなわち、図24の工程に続いて、第2メサ領域42の上に、マスク114を被せ、ゲート電極78とフィールド電極79をマスクとしてトレンチ24の底面およびP型チャネル領域93の表面層にP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図34)。そして、マスク114を除去し、図26の工程へ進む。
図34の工程を行う場合には、P型チャネル領域93の濃度は、図21と図34の両工程におけるP型不純物のイオン注入量によって制御される。図34の工程を行うことによって、微細化したときにマスクずれの精度を懸念することなく、イオン注入を行うことができるので、製造プロセスが簡便となる。
さらに、図25の工程に代えて、図35と図36の工程を行ってもよいし、図34の工程に代えて、図37と図38の工程を行ってもよい。つまり、図25または図34の工程では、P型不純物のイオン注入角度は、鉛直方向(0度)である。それに対して、図35と図36の工程、または図37と図38の工程では、斜めイオン注入法を適用しており、P型不純物のイオン注入角度が鉛直方向から傾いている。
この斜めイオン注入法においては、実施の形態1と同様に、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、θ1が、次の(2)式を満たすようにする。ただし、LFGは、ゲート電極78とフィールド電極79との間隔である。
0<tanθ1≦LFG/(2・Dt) ・・・(2)
そして、図35または図37に示す正方向と、図36または図38に示す負方向とで対称にイオン注入を行うのが好ましい。このようにすれば、どのトレンチストライプ断面をとってもP型フローティング領域45のプロファイルが同じになるので、デバイス特性のばらつきが小さくなるからである。実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。
実施の形態3.
図39は、本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。図39に示すように、実施の形態3の半導体装置は、図1に示す実施の形態1の半導体装置において、P型フローティング領域45を複数、例えば2つのP型フローティング領域46,47に分割し、トレンチ24の底部の中央部にP型フローティング領域がないようにしたものである。これらP型フローティング領域46,47は、P型の第1チャネル領域43およびP型の第2チャネル領域44の両方から離れている。
また、一方のP型フローティング領域46は、素子の上方から見て、第1ゲート電極28と層間絶縁膜30の界面が拡張Nドレイン領域25と重なるオーバーラップ部分に、さらに重なるように形成されている。他方のP型フローティング領域47は、素子の上方から見て、第2ゲート電極29と層間絶縁膜30の界面が拡張Nドレイン領域25と重なるオーバーラップ部分に、さらに重なるように形成されている。その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、詳細な説明を省略する。
実施の形態3では、実施の形態1と同様に、オーバーラップ部分の電界緩和によってオン電流が安定し、信頼性が向上するのに加えて、実施の形態1よりもオン抵抗を低くすることができる。その理由は、次の通りである。実施の形態1では、図40に示すように、P型フローティング領域45が、トレンチ24の底面と拡張Nドレイン領域25の界面のほぼ全面を被っているため、オン電流は拡張Nドレイン領域25の高抵抗バルク領域(図中、R1で示す部分)を流れることになる。
それに対して、実施の形態3では、図41に示すように、P型フローティング領域46,47が分割されているので、拡張Nドレイン領域25の一部がトレンチ24の底面に接する。このため、拡張Nドレイン領域25の抵抗成分として、高抵抗バルク領域の抵抗R1に並列な抵抗成分R2が生じることになり、拡張Nドレイン領域25のドリフト抵抗がR1よりも低くなる。従って、実施の形態3の方が、実施の形態1よりもオン抵抗が低くなる。
次に、図39に示す半導体装置の製造プロセスについて図42〜図44を参照しながら説明する。図42〜図44は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。まず、実施の形態1と同様に、図3〜図6の工程を行う。次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク56を被せ、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)を斜めイオン注入する(図42、図43)。
次いで、マスク56を除去した後、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域46,47を形成する(図44)。これ以降は、実施の形態1と同様に、図9〜図11の工程を行い、第1ソース電極35と第2ソース電極36を形成する。
図42および図43の斜めイオン注入工程では、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、θ1が、次の(3)式を満たすようにする。なお、マスク56の厚みはシャドウ効果に寄与しないものとする。
GG/(2・Dt)<tanθ1≦LGG/Dt ・・・(3)
(3)式を満たす必要があるのは以下の理由による。tanθ1≦LGG/(2・Dt)となるθ1で斜めイオン注入を行うと、図16および図17のようになり、2つのP型フローティング領域46,47がトレンチ24の底面でつながってしまうからである。また、tanθ1>LGG/Dtとなるθ1で斜めイオン注入を行うと、シャドウ効果によりトレンチ24の底面にP型不純物が到達しないため、P型フローティング領域46,47を形成することができないからである。
実施の形態3によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、シャドウ効果を利用してP型フローティング領域46,47を形成することができるので、P型フローティング領域46,47を分けて形成するためにトレンチ24の底面にマスクを形成する必要がない。従って、製造プロセスが簡便となる。なお、拡張Nドレイン領域25の内部にP型フローティング領域を3個以上形成してもよい。
実施の形態4.
図45は、本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。図45に示すように、実施の形態4の半導体装置は、図20に示す実施の形態2の半導体装置において、実施の形態3と同様に、P型フローティング領域45を複数、例えば2つのP型フローティング領域46,47に分割し、トレンチ24の底部の中央部にP型フローティング領域がないようにしたものである。
一方のP型フローティング領域46は、素子の上方から見て、ゲート電極78と層間絶縁膜30の界面が拡張Nドレイン領域25と重なるオーバーラップ部分に、さらに重なるように形成されている。他方のP型フローティング領域47は、素子の上方から見て、フィールド電極79と層間絶縁膜30の界面が拡張Nドレイン領域25と重なるオーバーラップ部分に、さらに重なるように形成されている。
その他の構成については、実施の形態2と同様であるので、詳細な説明を省略する。実施の形態4では、実施の形態2よりもオン抵抗を低くすることができる。その理由は、実施の形態3で説明した通りである。
次に、図45に示す半導体装置の製造プロセスについて図46〜図48を参照しながら説明する。図46〜図48は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。まず、実施の形態2と同様に、図3および図21〜図24の工程を行う。次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク106を被せ、ゲート電極78とフィールド電極79をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)を斜めイオン注入する(図46、図47)。
次いで、マスク106を除去した後、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域46,47を形成する(図48)。これ以降は、実施の形態2と同様に、図27〜図29の工程を行い、ソース電極85とドレイン電極86を形成する。
図46および図47の斜めイオン注入工程では、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、θ1が、次の(4)式を満たすようにする。(4)式を満たす必要がある理由は、実施の形態3で説明した通りである。なお、マスク106の厚みはシャドウ効果に寄与しないものとする。
FG/(2・Dt)<tanθ1≦LFG/Dt ・・・(4)
実施の形態4によれば、実施の形態2と同様の効果が得られる。また、実施の形態3と同様に、シャドウ効果を利用してP型フローティング領域46,47を形成するので、製造プロセスが簡便となる。なお、拡張Nドレイン領域25の内部にP型フローティング領域を3個以上形成してもよい。
実施の形態5.
実施の形態5は、図1に示す実施の形態1の半導体装置の別の製造方法である。実施の形態5の製造プロセスについて図49および図50を参照しながら説明する。図49および図50は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。
まず、実施の形態1と同様に、図12〜図14の工程を行う。次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク60を被せたまま、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図49)。次いで、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域45を形成する(図50)。これ以降は、実施の形態1と同様に、図9〜図11の工程を行い、第1ソース電極35と第2ソース電極36を形成する。図示省略するが、図9の工程へ進む前にマスク60を除去し、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜を形成する。
なお、図49の工程では、P型不純物のイオン注入角度は、鉛直方向(0度)であるが、斜めイオン注入法を適用してもよい。この斜めイオン注入法においては、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、次の(5)式または(6)式を満たすようにする。ただし、T1は、マスク60の厚さであり、T2は、第1ゲート酸化膜26と第1ゲート電極28、または第2ゲート酸化膜27と第2ゲート電極29の厚さの和である。
1≦(Dt・T2)/LGG
のとき、
0<tanθ1≦LGG/(2・Dt) ・・・(5)
1>(Dt・T2)/LGG
のとき、
0<tanθ≦(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)} ・・・(6)
実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、マスク60を残したままP型フローティング領域45を形成するためのイオン注入を行うことによって、図7のようにイオン注入を行う前にマスク56を形成する必要がないので、製造プロセスが簡便となる。
実施の形態6.
実施の形態6は、図20に示す実施の形態2の半導体装置の別の製造方法である。実施の形態6の製造プロセスについて図51および図52を参照しながら説明する。図51および図52は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。
まず、実施の形態2と同様に、図30〜図33の工程を行う。次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク112を被せたまま、ゲート電極78とフィールド電極79をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)をイオン注入する(図51)。次いで、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域45を形成する(図52)。これ以降は、実施の形態2と同様に、図27〜図29の工程を行い、ソース電極85とドレイン電極86を形成する。図示省略するが、図27の工程へ進む前にマスク112を除去し、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜を形成する。
なお、図51の工程では、P型不純物のイオン注入角度は、鉛直方向(0度)であるが、斜めイオン注入法を適用してもよい。この斜めイオン注入法においては、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、次の(7)式または(8)式を満たすようにする。ただし、T1は、マスク112の厚さであり、T2は、ゲート酸化膜76とゲート電極78、またはフィールド酸化膜77とフィールド電極79の厚さの和である。
1≦(Dt・T2)/LFG
のとき、
0<tanθ≦LFG/(2・Dt) ・・・(7)
1>(Dt・T2)/LFG
のとき、
0<tanθ≦(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)} ・・・(8)
実施の形態6によれば、実施の形態2と同様の効果が得られる。また、マスク112を残したままP型フローティング領域45を形成するためのイオン注入を行うことによって、図25のようにイオン注入を行う前にマスク106を形成する必要がないので、製造プロセスが簡便となる。
実施の形態7.
実施の形態7は、図39に示す実施の形態3の半導体装置の別の製造方法である。実施の形態7の製造プロセスについて図53〜図55を参照しながら説明する。図53〜図55は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。
まず、実施の形態1または5と同様に、図12〜図14の工程を行う。次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク60を被せたまま、第1ゲート電極28と第2ゲート電極29をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)を斜めイオン注入する(図53、図54)。次いで、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域46,47を形成する(図55)。これ以降は、実施の形態1と同様に、図9〜図11の工程を行い、第1ソース電極35と第2ソース電極36を形成する。図示省略するが、図9の工程へ進む前にマスク60を除去し、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜を形成する。
図53および図54の斜めイオン注入工程では、θ=≦θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、次の(9)式または(10)式を満たすようにする。ただし、T1は、マスク60の厚さであり、T2は、第1ゲート酸化膜26と第1ゲート電極28、または第2ゲート酸化膜27と第2ゲート電極29の厚さの和である。
1≦(Dt・T2)/LGG
のとき、
GG/(2・Dt)<tanθ1≦LGG/Dt ・・・(9)
1>(Dt・T2)/LGG
のとき、
(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}<tanθ1≦(2・T2+LGG)/(T1+Dt) ・・・(10)
(9)式は、マスク60の厚さT1が薄く、マスク60がシャドウ効果に寄与しない場合に対応している。一方、(10)式は、マスク60の厚さT1が厚く、マスク60がシャドウ効果に寄与する場合に対応している。
実施の形態7によれば、実施の形態3と同様の効果が得られる。また、マスク60を残したままP型フローティング領域46,47を形成するためのイオン注入を行うことによって、図42のようにイオン注入を行う前にマスク56を形成する必要がないので、製造プロセスが簡便となる。なお、拡張Nドレイン領域25の内部にP型フローティング領域を3個以上形成してもよい。
実施の形態8.
実施の形態8は、図45に示す実施の形態4の半導体装置の別の製造方法である。実施の形態8の製造プロセスについて図56〜図58を参照しながら説明する。図56〜図58は、工程順に製造段階の半導体装置の要部を示す縦断面図である。
まず、実施の形態2または6と同様に、図30〜図33の工程を行う。次いで、第1メサ領域41と第2メサ領域42の上にマスク112を被せたまま、ゲート電極78とフィールド電極79をマスクとしてトレンチ24の底面にのみP型不純物として例えばボロン(B11)を斜めイオン注入する(図56、図57)。次いで、熱拡散を行って、拡張Nドレイン領域25内のトレンチ24の底部にP型フローティング領域46,47を形成する(図58)。これ以降は、実施の形態2と同様に、図27〜図29の工程を行い、ソース電極85とドレイン電極86を形成する。図示省略するが、図27の工程へ進む前にマスク112を除去し、シャドウ酸化を行って、シャドウ酸化膜を形成する。
図56および図57の斜めイオン注入工程では、θ=±θ1(ただし、θ1>0)でイオン注入を行う。その際、次の(11)式または(12)式を満たすようにする。ただし、T1は、マスク112の厚さであり、T2は、ゲート酸化膜76とゲート電極78、またはフィールド酸化膜77とフィールド電極79の厚さの和である。
1≦(Dt・T2)/LFG
のとき、
FG/(2・Dt)<tanθ1≦LFG/Dt ・・・(11)
1>(Dt・T2)/LFG
のとき、
(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}<tanθ1≦(2・T2+LFG)/(T1+Dt) ・・・(12)
(11)式は、マスク112の厚さT1が薄く、マスク112がシャドウ効果に寄与しない場合に対応している。一方、(12)式は、マスク112の厚さT1が厚く、マスク112がシャドウ効果に寄与する場合に対応している。
実施の形態8によれば、実施の形態4と同様の効果が得られる。また、マスク112を残したままP型フローティング領域46,47を形成するためのイオン注入を行うことによって、図46のようにイオン注入を行う前にマスク106を形成する必要がないので、製造プロセスが簡便となる。なお、拡張Nドレイン領域25の内部にP型フローティング領域を3個以上形成してもよい。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、種々変更可能である。例えば、実施の形態1〜8において、ウェル領域22の導電性をP型にしてもよい。その場合、実施の形態1、3、5または7においては、半導体基板21の導電性をN型にするのが望ましい。その理由は、半導体基板21とウェル領域22がともにP型であると、P型の第1チャネル領域43および第2チャネル領域44とP型半導体基板21とが同電位となるため、第1ソース電極35と第2ソース電極36が同電位となり、双方向のMOSFETとして機能しなくなるからである。ただし、第1メサ領域41を挟む2つの拡張Nドレイン領域25が電気的に接続されるような構成であれば、半導体基板21の導電性がP型であってもよい。
また、実施の形態1〜8において、半導体基板21の導電性は、P型、N型のいずれでもよい。さらに、実施の形態1〜8において、すべての半導体の導電性を反転させてもよい。
以上のように、本発明にかかる半導体装置およびその製造方法は、高耐圧で大電流を制御する集積回路に適する低オン抵抗のパワーMOSFETに有用であり、特に、スイッチング電源用IC、自動車パワー系駆動用IC、フラットパネルディスプレイ駆動用ICなどに集積されるパワーMOSFETに適している。
本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。 図1に示す半導体装置の電界分布を説明する断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。 図1に示す半導体装置のドリフト抵抗を説明する断面図である。 図39に示す半導体装置のドリフト抵抗を説明する断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態5にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態5にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態6にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態6にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態7にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態7にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態7にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態8にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態8にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態8にかかる半導体装置の製造段階における要部を示す縦断面図である。 従来のトレンチ構造を適用した横型パワー素子の一例を示す断面図である。 従来のトレンチ構造を適用した横型パワー素子の他の例を示す断面図である。 図59に示す横型パワー素子の電界分布を説明する断面図である。
符号の説明
21 半導体基板
22 ウェル領域
24 トレンチ
25,83,94 ドレイン領域
26,27,76 ゲート絶縁膜
28,29,78 ゲート電極
30 層間絶縁膜
31,33,81 ソース領域
35,36,85 ソース電極
41 第1メサ領域
42 第2メサ領域
43,44,93 チャネル領域
45 フローティング領域
77 フィールド酸化膜
79 フィールド電極
86 ドレイン電極


Claims (24)

  1. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置であって、
    半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、
    前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型のドレイン領域と、
    第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第1ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第1チャネル領域と、
    前記第1チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第1ゲート絶縁膜と、
    前記第1ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第1ゲート電極と、
    第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ソース領域と、
    前記第2ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第2チャネル領域と、
    前記第2チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第2ゲート絶縁膜と、
    前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第2ゲート電極と、
    前記ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域と、
    前記第1ソース領域に電気的に接続する第1ソース電極と、
    前記第2ソース領域に電気的に接続する第2ソース電極と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置であって、
    半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、
    前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型の第1ドレイン領域と、
    第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記ソース領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第2導電型のチャネル領域と、
    前記チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたゲート電極と、
    第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ドレイン領域と、
    前記第2ドレイン領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ドレイン領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第1導電型の第3ドレイン領域と、
    前記第3ドレイン領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたフィールド絶縁膜と、
    前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたフィールド電極と、
    前記第1ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記チャネル領域および前記第3ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極および前記フィールド電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域と、
    前記ソース領域に電気的に接続するソース電極と、
    前記第2ドレイン領域に電気的に接続する第2ドレイン電極と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置であって、
    半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、
    前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型のドレイン領域と、
    第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第1ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第1チャネル領域と、
    前記第1チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第1ゲート絶縁膜と、
    前記第1ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第1ゲート電極と、
    第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ソース領域と、
    前記第2ソース領域と前記ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ソース領域および前記ドレイン領域の両方に接する第2導電型の第2チャネル領域と、
    前記第2チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられた第2ゲート絶縁膜と、
    前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられた第2ゲート電極と、
    前記ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極に重なる第2導電型の第1フローティング領域と、
    前記ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第2ゲート電極に重なる第2導電型の第2フローティング領域と、
    前記第1ソース領域に電気的に接続する第1ソース電極と、
    前記第2ソース領域に電気的に接続する第2ソース電極と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  4. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置であって、
    半導体基板の表面層に形成されたウェル領域と、
    前記ウェル領域内で、前記ウェル領域内に形成されたトレンチの底部に設けられた第1導電型の第1ドレイン領域と、
    第1メサ領域の表面層に設けられた第1導電型のソース領域と、
    前記ソース領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第1メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記ソース領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第2導電型のチャネル領域と、
    前記チャネル領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたゲート電極と、
    第2メサ領域の表面層に設けられた第1導電型の第2ドレイン領域と、
    前記第2ドレイン領域と前記第1ドレイン領域の間の前記第2メサ領域内で、前記トレンチの側壁に沿って設けられ、かつ前記第2ドレイン領域および前記第1ドレイン領域の両方に接する第1導電型の第3ドレイン領域と、
    前記第3ドレイン領域に沿って前記トレンチの側壁に設けられたフィールド絶縁膜と、
    前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側に設けられたフィールド電極と、
    前記第1ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記チャネル領域および前記第3ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極に重なる第2導電型の第1フローティング領域と、
    前記第1ドレイン領域内で、前記トレンチの底部に設けられ、かつ前記チャネル領域および前記第3ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記フィールド電極に重なる第2導電型の第2フローティング領域と、
    前記ソース領域に電気的に接続するソース電極と、
    前記第2ドレイン領域に電気的に接続する第2ドレイン電極と、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  5. 前記ウェル領域は第1導電型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記ウェル領域は第2導電型であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  7. 前記半導体基板は第1導電型であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  8. 前記半導体基板は第2導電型であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
  9. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、
    半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、
    前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割する工程と、
    前記第1メサ領域内の表面層、前記第2メサ領域内の表面層および前記トレンチの底部にそれぞれ第2導電型の第1チャネル領域、第2導電型の第2チャネル領域および第1導電型のドレイン領域の形成を行う工程と、
    前記トレンチの、前記第1チャネル領域に沿う側壁および前記第2チャネル領域に沿う側壁にそれぞれ第1ゲート絶縁膜および第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれ第1ゲート電極および第2ゲート電極を形成する工程と、
    前記ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、
    前記第1チャネル領域の表面層および前記第2チャネル領域の表面層にそれぞれ第1導電型の第1ソース領域および第1導電型の第2ソース領域を形成する工程と、
    前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、
    前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記第1ソース領域および前記第2ソース領域にそれぞれ電気的に接続する第1ソース電極および第2ソース電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域および第2メサ領域で電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、
    半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、
    前記ウェル領域内の表面層に第2導電型のチャネル領域の形成を行う工程と、
    基板表面にトレンチパターンを有するエッチングマスクを形成し、該エッチングマスクを用いて前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割することによって、前記ウェル領域内に形成される前記チャネル領域の表面層を第1メサ領域における第1チャネル領域と第2メサ領域における第2チャネル領域に分割する工程と、
    前記トレンチの底部に第1導電型のドレイン領域の形成を行う工程と、
    前記トレンチの、前記第1チャネル領域に沿う側壁および前記第2チャネル領域に沿う側壁にそれぞれ第1ゲート絶縁膜および第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれ第1ゲート電極および第2ゲート電極を形成する工程と、
    前記ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記第1チャネル領域および前記第2チャネル領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記エッチングマスク、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、
    前記エッチングマスクを除去した後、前記第1チャネル領域の表面層および前記第2チャネル領域の表面層にそれぞれ第1導電型の第1ソース領域および第1導電型の第2ソース領域を形成する工程と、
    前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、
    前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記第1ソース領域および前記第2ソース領域にそれぞれ電気的に接続する第1ソース電極および第2ソース電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、
    半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、
    前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割する工程と、
    前記第1メサ領域内の表面層に第2導電型のチャネル領域の形成を行う工程と、
    前記第2メサ領域内の表面層に第1導電型の第1ドレイン領域の形成を行う工程と、
    前記トレンチの底部に第1導電型の第2ドレイン領域の形成を行う工程と、
    前記トレンチの、前記チャネル領域に沿う側壁および前記第1ドレイン領域に沿う側壁にそれぞれゲート絶縁膜およびフィールド絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれゲート電極およびフィールド電極を形成する工程と、
    前記第2ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記チャネル領域および前記第1ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極および前記フィールド電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記ゲート電極および前記フィールド電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、
    前記第1チャネル領域の表面層に第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、
    前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記ソース領域および前記第1ドレイン領域にそれぞれ電気的に接続するソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 半導体基板の表面層に形成されたトレンチによって該半導体基板の表面層が第1メサ領域と第2メサ領域に分割され、かつ第1メサ領域と第2メサ領域が交互に配置され、第1メサ領域でソース電流の引き出しを行い、第2メサ領域でドレイン電流の引き出しを行う半導体装置を製造するにあたって、
    半導体基板の表面層にウェル領域を形成する工程と、
    前記ウェル領域内の前記第1メサ領域となる領域の表面層に第2導電型のチャネル領域を形成し、前記ウェル領域内の前記第2メサ領域となる領域の表面層に第1導電型の第1ドレイン領域の形成を行う工程と、
    基板表面にトレンチパターンを有するエッチングマスクを形成し、該エッチングマスクを用いて前記ウェル領域の表面層にトレンチを形成して、前記半導体基板の表面層を第1メサ領域と第2メサ領域に分割することによって、第1メサ領域における前記チャネル領域と第2メサ領域における前記第1ドレイン領域を分離する工程と、
    前記トレンチの底部に第1導電型の第2ドレイン領域の形成を行う工程と、
    前記トレンチの、前記チャネル領域に沿う側壁および前記第1ドレイン領域に沿う側壁にそれぞれゲート絶縁膜およびフィールド絶縁膜を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜に沿って前記トレンチの内側にそれぞれゲート電極およびフィールド電極を形成する工程と、
    前記第2ドレイン領域内の前記トレンチの底部に、前記チャネル領域および前記第1ドレイン領域の両方から離れるとともに、上方から見て前記ゲート電極および前記フィールド電極の両方に重なる第2導電型のフローティング領域を、前記エッチングマスク、前記ゲート電極および前記フィールド電極をマスクとして不純物のイオン注入を行うことによって形成する工程と、
    前記エッチングマスクを除去した後、前記第1チャネル領域の表面層に第1導電型のソース領域を形成する工程と、
    前記トレンチを層間絶縁膜で埋める工程と、
    前記層間絶縁膜にコンタクトホールを開口し、該コンタクトホールを介して前記ソース領域および前記第1ドレイン領域にそれぞれ電気的に接続するソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
    −LGG/(2・Dt)≦tanθ≦LGG/(2・Dt
    であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
    GG/(2・Dt)<|tanθ|≦LGG/Dt
    であることを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の厚さをそれぞれT3とし、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
    1>(Dt・T2)/LGG
    かつ
    −(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}≦tanθ≦(2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}
    であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記トレンチの深さをDtとし、前記第1ゲート電極と前記第2ゲート電極との間隔をLGGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記第1ゲート電極および前記第2ゲート電極の厚さをそれぞれT3とし、前記第1ゲート絶縁膜および前記第2ゲート絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
    1>(Dt・T2)/LGG
    かつ
    (2・T2+LGG)/{2・(T1+Dt)}<|tanθ|≦(2・T2+LGG)/(T1+Dt
    であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
    −LFG/(2・Dt)≦tanθ≦LFG/(2・Dt
    であることを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとすると、
    FG/(2・Dt)<|tanθ|≦LFG/Dt
    であることを特徴とする請求項11または12に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記ゲート電極および前記フィールド電極の厚さをそれぞれT3とし、前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
    1>(Dt・T2)/LFG
    かつ
    −(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}≦tanθ≦(2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}
    であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記トレンチの深さをDtとし、前記ゲート電極と前記フィールド電極との間隔をLFGとし、前記エッチングマスクの厚さをT1とし、前記ゲート電極および前記フィールド電極の厚さをそれぞれT3とし、前記ゲート絶縁膜および前記フィールド絶縁膜の厚さをそれぞれT4とし、前記フローティング領域を形成するために不純物のイオン注入を行う際のチルト面と前記トレンチの側壁面に平行な面とのなす角度をθとし、前記T3と前記T4の和をT2とすると、
    1>(Dt・T2)/LFG
    かつ
    (2・T2+LFG)/{2・(T1+Dt)}<|tanθ|≦(2・T2+LFG)/(T1+Dt
    であることを特徴とする請求項12に記載の半導体装置の製造方法。
  21. 前記ウェル領域は第1導電型であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  22. 前記ウェル領域は第2導電型であることを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  23. 前記半導体基板は第1導電型であることを特徴とする請求項9〜22のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  24. 前記半導体基板は第2導電型であることを特徴とする請求項9〜22のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
JP2005321225A 2005-11-04 2005-11-04 半導体装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP4899425B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321225A JP4899425B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005321225A JP4899425B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 半導体装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007129097A JP2007129097A (ja) 2007-05-24
JP4899425B2 true JP4899425B2 (ja) 2012-03-21

Family

ID=38151485

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005321225A Expired - Fee Related JP4899425B2 (ja) 2005-11-04 2005-11-04 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4899425B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5452195B2 (ja) * 2009-12-03 2014-03-26 株式会社 日立パワーデバイス 半導体装置及びそれを用いた電力変換装置
JP5569162B2 (ja) * 2010-06-10 2014-08-13 富士電機株式会社 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6980692B2 (ja) 2016-04-11 2021-12-15 アーベーベー・シュバイツ・アーゲーABB Schweiz AG 絶縁ゲートパワー半導体デバイスおよびその製造方法
KR20180068211A (ko) * 2016-12-13 2018-06-21 현대자동차주식회사 반도체 소자 및 그 제조 방법
JP6818712B2 (ja) * 2018-03-22 2021-01-20 株式会社東芝 半導体装置
WO2020162620A1 (ja) * 2019-02-07 2020-08-13 ローム株式会社 半導体装置
CN110429129B (zh) * 2019-08-08 2023-04-07 江苏芯长征微电子集团股份有限公司 高压沟槽型功率半导体器件及制备方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5640034A (en) * 1992-05-18 1997-06-17 Texas Instruments Incorporated Top-drain trench based resurf DMOS transistor structure
JPH1098188A (ja) * 1996-08-01 1998-04-14 Kansai Electric Power Co Inc:The 絶縁ゲート半導体装置
JPH11284187A (ja) * 1998-03-27 1999-10-15 Motorola Kk 半導体装置およびその製造方法
JP4655351B2 (ja) * 2000-11-01 2011-03-23 富士電機システムズ株式会社 トレンチ型半導体装置の製造方法
JP4857487B2 (ja) * 2001-05-30 2012-01-18 富士電機株式会社 トレンチ型半導体装置の製造方法
JP2003179223A (ja) * 2001-12-12 2003-06-27 Sony Corp トレンチゲート型半導体装置およびその製造方法
JP4961658B2 (ja) * 2003-02-17 2012-06-27 富士電機株式会社 双方向素子および半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007129097A (ja) 2007-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10468522B2 (en) Semiconductor device
JP5987035B2 (ja) スーパージャンクショントレンチパワーmosfetデバイス及びその製造方法
JP5746699B2 (ja) スーパージャンクショントレンチパワーmosfetデバイスの製造
TWI500114B (zh) 半導體組件及製造方法
JP4797265B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
CN106887452B (zh) 在半导体装置中的自调式隔离偏置
JP5515248B2 (ja) 半導体装置
US20080230787A1 (en) Silicon carbide semiconductor device, and method of manufacturing the same
JP2004006731A (ja) 電界効果型トランジスタおよびその応用装置
JPH0897411A (ja) 横型高耐圧トレンチmosfetおよびその製造方法
US20110318894A1 (en) Method for manufacturing semiconductor device
KR101755718B1 (ko) 수평형 디모스 소자 및 그 제조 방법
KR20100079573A (ko) 반도체 소자 및 그 제조 방법
KR20130007474A (ko) 반도체 장치
US8878294B2 (en) Semiconductor device having a drain-gate isolation portion
KR20100027056A (ko) 반도체 장치 및 그의 제조 방법
JP2006108514A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4899425B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3715971B2 (ja) 半導体装置
JP4761691B2 (ja) 半導体装置
JP2009141185A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20110095369A1 (en) Semiconductor device
JP4984398B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2006196876A (ja) 縦型ゲート半導体装置およびその製造方法
JP4150704B2 (ja) 横型短チャネルdmos

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080204

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080204

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080205

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080916

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20091112

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20091112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091112

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150113

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees