JP3787001B2 - シートベルト用リトラクター - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートベルトのリトラクター(巻取装置)に関し、特に緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクターの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の乗員等を座席に安全に保持するためのシートベルト装置には、自動ロック式リトラクター(ALR)や緊急ロック式リトラクター(ELR)等があるが、一般には、乗員を過度に拘束して装着者に圧迫感を与えるといった問題を解決するために、急な加速、衝突又は減速に反応する慣性感知手段によってリトラクターを物理的にロックする緊急ロック機構を備えて乗員を効果的及び安全に拘束すると共にウェビングによる圧迫感を低減する緊急ロック式リトラクターが用いられている。
【0003】
また、ウェビング巻取り状態に応じて切換制御手段が前記緊急ロック機構を作動させ、巻取軸のウェビング引出し方向の回転をロックすることにより自動ロック機構が作動するように構成されたシートベルト用リトラクターがある。該シートベルト用リトラクターは、乗員の身体を拘束する際には緊急ロック機構が作動し、荷物やチャイルドシート等を座席に固定する際には自動ロック機構が作動するように、必要に応じて緊急ロック機構と自動ロック機構とを切り換えることができるようになっている。
【0004】
ところで、こうしたシートベルト用リトラクターの緊急ロック機構では、車両緊急時ではない不必要な時にも巻取軸のウェビング引出し方向の回転がロックされることがある。即ち、ウェビング引き出し状態から巻取りバネのバネ力に従って急激にウェビングが全量巻き取られると、その衝撃で緊急ロック機構が作動して巻取軸のウェビング引き出し方向の回転をロックするので、巻取軸はウェビング引き出し方向に回転できない。これと共に、ウェビングは全量巻取り状態にあるので、巻取軸はウェビング巻取り方向にも回転できず、以後ウェビングは、実質的には引出しも巻取りも不可能となり、リトラクターは所謂エンドロック状態に陥るという問題があった。
【0005】
そこで、例えば実公平8−5878号公報に開示されたウェビング巻取装置のように、巻取軸に係合しウェビング引出し方向回転を阻止するロック手段と、巻取軸に追従して回転し回転停止時に前記ロック手段を巻取軸回転阻止状態へ案内するロック輪と、前記ロック輪に係合してロック輪の回転を阻止する状態とロック輪から離間してロック輪の回転を可能にする状態との間で移動可能に配置され、車両の緊急状態を検知することにより作動して前記ロック輪の回転を停止するロックレバーと、前記ロックレバーから離間してロックレバーの回転を可能にする状態とロックレバーに係合しロックレバーを強制的に作動させる状態との間で移動可能に配置された切換えレバーと、巻取軸の回転に伴って回転し、ウェビングの所定巻取り、引出し量に応じて前記切換えレバーに係合し切換えレバーを前記二つの状態のうち何れか一方の状態へ切り換えると共に、ウェビングの全量巻取り付近では前記ロックレバーに係合して該ロックレバーを前記ロック輪から強制的に離間させるカムプレート、前記切換えレバーを付勢して前記二つの状態にうち何れか一方の状態で保持する保持部材と、を備え、前記切換えレバーが前記二つの状態で切り換わることによりELR及びALRの何れか一方の機能で作動するものがある。
【0006】
上記ウェビング巻取装置によれば、ELR作動状態において、ウェビングがほぼ全量巻き取られた状態では、カムプレートがロックレバーに係合してロックレバーがロック輪から強制的に離間される。このため、仮に、巻取軸の回転が終了した際の衝撃等がロックレバーに作用しても、ロックレバーがロック輪の回転を停止することがない。したがって、巻取軸の回転が不必要に阻止されることがなく、ウェビングの引出しが不能になることが防止される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記実公平8−5878号公報等に開示されたウェビング巻取装置のように、ウェビングの全量巻取り付近でロックレバーを前記ロック輪から強制的に離間させることにより、該ロックレバーがロック輪の回転を停止することがないように構成されたリトラクターは、ロック手段自体は巻取軸に係合しウェビング引出し方向回転を阻止可能となっている。
【0008】
そこで、急激な巻取り後に巻取軸が急停止すると、その衝撃による揺動でロック手段が巻取軸に係合し、エンドロックを発生する恐れがある。
従って、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、ベルト格納時に緊急ロック機構が誤作動してウェビングが引出しも巻取りも不可能となるエンドロック状態の発生を防止し、確実に作動することができる緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクターを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、ウェビングが巻装された巻取軸のウェビング引出し方向の回転を阻止可能なロック手段と、
巻取軸に相対回転可能に支持されると共に巻取軸に対して回転遅れを生じることにより前記ロック手段を作動するラッチ部材と、
該ラッチ部材に揺動自在に軸支されると共に被係合部に係合して前記ラッチ部材のウェビング引出し方向の回転を阻止可能な係止部材と、
前記巻取軸に相対回転可能に支持されると共に所定以上のウェビング引出し方向の回転が作用した際には巻取軸に対して回転遅れを生じて前記係止部材を被係合部係合方向へ揺動させる慣性部材と、
巻取軸の回転に伴って回転し、ウェビングの全量巻取り付近では前記係止部材が前記被係合部と係合する方向に移動するのを規制する回転制御手段と、
前記被係合部と非係合な状態の前記係止部材に係合することにより、前記巻取軸に対する前記ラッチ部材の回転遅れを阻止する規制手段と、
車体の急な加減速に応じて前記ラッチ部材に係合して当該ラッチ部材のウェビング引出し方向の回転を阻止可能なセンサーアームと、
ウェビングの全量巻取り付近では前記センサーアームに係合して当該センサーアームを前記ラッチ部材と非係合な状態に保持するエンドロック防止用レバーと、
を有し、
前記エンドロック防止用レバーが、前記巻取軸の回転に連動することを特徴とする緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクターにより達成される。
【0010】
尚、好ましくは、前記ロック手段は、前記巻取軸に揺動可能に軸支され、その揺動側端部が当該巻取軸を回動自在に軸支するリトラクターベースに係止される部材であって、前記巻取軸に、前記リトラクターベースに係止された前記ロック手段の揺動側端部とは反対側の端部に当接する受圧面が設けられている。
また、好ましくは、前記規制手段が、前記巻取軸に突設された突起から成る。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図1乃至図4に示すシートベルト用リトラクターの分解斜視図及び要部縦断面図において、リトラクターベース1はその大部分がコの字状断面を有しており、対向する側板1a,1bには対向してそれぞれ巻取軸貫通穴が穿設され、ウェビングを巻装する巻取軸であるボビン3がこれら巻取軸貫通穴を挿通した状態で回動自在に軸架されている。
【0012】
前記側板1aに設けられた巻取軸貫通穴の内周縁には係合内歯2が形成されており、該巻取軸貫通穴の外側にはリング部材4が並設されている。該リング部材4には内周縁に沿って絞り加工が施されており、該リング部材4が側板1aの外側面にリベット5によって固着された際に、前記係合内歯2と該リング部材4の内周縁との間に軸方向の隙間が生じるように構成されている。
【0013】
そして、ボビン3の側板1a側の端部には、緊急時にウェビングの引き出しを阻止するための緊急ロック機構が配置されている。又、前記ボビン3の側板1b側の端部には、公知の巻取りばね装置15が配置されており、ボビン3はウェビングを巻取る方向に常時付勢されている。
前記ボビン3は、アルミニウム合金等で一体成形された略円筒形の巻取軸であり、ウェビングが巻回される胴部28には、ウェビング端部を挿通させて保持するため直径方向に貫通するスリット開口28aが設けられている。又、ボビン3の外周部には別体で形成されたフランジ部材13が装着され、ウェビングの巻乱れを防止する。
【0014】
前記ボビン3の両端面には該ボビン3を回転自在に支持する為の回転支軸が突設されるが、ボビン3のセンサー側端面には別体に構成された支軸ピン6が回転支軸として螺着されている。
又、ボビン3のセンサー側端面には、前記側板1aに構成された係合内歯2に係合可能なロック部材であるポール16を揺動回動可能に軸支する支軸7が突設されている。また、ポール16が係合内歯2と係合する方向へ揺動回転した時に、該ポール16の揺動側端部と反対側のポール後端部16eを位置決めし、前記係合内歯2との間でポール16に大きな荷重が加わった場合にはその荷重を受ける受圧面45が、ボビン3のセンサー側端面に設けられている。
【0015】
更に、前記ボビン3のセンサー側端面には、後述するラッチ部材であるラチェットホイール18に揺動可能に軸支された揺動レバー部材20の反時計回り方向の回転を規制する為の係止突起8が設けられている。凹部9は、ラチェットホイール18をウェビング引出し方向(図2中、矢印X2 方向)に回転付勢する引張りコイルバネ36と、後述するセンサースプリング25を押圧するロックアーム26のアーム部26cとが該ボビン3に干渉するのを防ぐ逃げである。又、該凹部9には該アーム部26cの先端部と係合可能な突起12が突設されている。該突起12は、後述するギアケース34の内歯ギア34aと非係合な状態のロックアーム26のアーム部26cと係合することにより、前記ボビン3に対する前記ラチェットホイール18の回転遅れを阻止する規制手段を構成している(図8参照)。即ち、突起12は、内歯ギア34aと係合状態であるロックアーム26のアーム部26cとは係合することがないように構成されている。
【0016】
前記ポール16の揺動端部には、側板1aに構成された前記係合内歯2に対応して係合可能な係合歯16cが一体形成されている。又、ポール16の中央部には、前記支軸7に遊嵌する軸穴16aが貫設されており、該ポール16のセンサー側面には、揺動端側に位置する係合突起16bとポール後端部16e側に位置する押圧突起16dとが突設されている。
【0017】
即ち、軸穴16aは支軸7に対して遊嵌状態なので、ポール16が該支軸7に対して揺動回動可能及び所定量相対移動可能に軸支されている。又、ボビン3に螺着された支軸ピン6により貫通孔17aを嵌通された保持プレート17の係止孔17bには、ポール16の軸穴16aを貫通した支軸7の先端が加締められており、該保持プレート17はボビン3の端面から該ポール16が浮き上がるのを防止している。
【0018】
そして、ポール16の係合突起16bの端部は、前記保持プレート17の外側に配設されて前記支軸ピン6に回動自在に軸支されたラチェットホイール18に形成されているカム穴18aに挿入されている。
そこで、該ラチェットホイール18がボビン3に対してウェビング巻取方向(図2中矢印X1 方向)に相対回転すると、前記カム穴18aが係合突起16bの端部をボビン3の回転中心軸から半径方向外方に移動させるように作用するので、ポール16は前記側板1aに構成された係合内歯2との係合方向(図1中矢印Y1 方向)へ前記支軸7を中心に揺動回転させられる。
【0019】
即ち、前記ポール16が、係合内歯2と係合する方向に揺動回転させられ、ポール16の係合歯16cが係合内歯2に係合することによって前記ボビン3のウェビング引出し方向の回転を阻止するロック手段を構成している。
前記ラチェットホイール18は、中心穴が前記支軸ピン6に回動自在に軸支された爪車であり、その外周部には車体加速度感知手段91のセンサーアーム93と係合するためのラチェット歯18bが形成されている。更に、前記支軸ピン6のフランジ部6aは、ウェビングの引出し加速度を感知する慣性感知手段であるウェビング加速度感知手段を構成する為の円盤状の慣性部材であるイナーシャプレート30の中心穴30aを軸支している。前記ラチェットホイール18の中心穴周縁でリトラクター外側に向かって突設された係止爪部23は、係合穴33に係合して該イナーシャプレート30のスラスト方向の位置決めを行っている。前記ラチェットホイール18に形成された長穴24にはイナーシャプレート30の係合突出部31が係合しており、該長穴24の一端縁24a(図11参照)が緊急ロック機構非作動時のイナーシャプレート30の回転方向の位置決めを行っている。
【0020】
前記ラチェットホイール18の外側面には、ロックアーム26を回動自在に軸支する軸部22と、該ロックアーム26の浮き上がりを防止する保持突起18eとが突設されている。ラチェットホイール18の内側面には、一端が前記保持プレート17の掛止部17cに掛止された引張りコイルバネ36の他端を掛止するばね掛止部21が設けられており、該引張りコイルバネ36はボビン3に対してラチェットホイール18をウェビング引出し方向(矢印X2 方向)に回転付勢している。
【0021】
前記ロックアーム26には、ギアケース34の内歯ギア34aと噛み合い可能な係合爪26bと、ラチェットホイール18の外側面に設けられた一対のフック部18dに両端を支持された線状のセンサースプリング25の長手方向中央部を押圧すると共に前記ボビン3の突起12と係合可能なアーム部26cと、後述する回転制御盤41と係合可能な係止突起26dとが設けられている。
【0022】
そこで、該ロックアーム26は、係合爪26bが被係合部である内歯ギア34aと噛み合ってラチェットホイール18のウェビング引出し方向の回転を阻止する係止部材を構成している。そして、係合爪26bは、センサースプリング25の付勢力により、前記イナーシャプレート30の押圧突起32に押圧付勢されている。尚、該アーム部26cの揺動範囲に対応するラチェットホイール18には開口が形成され、アーム部26cが該開口を貫通するが、これはセンサースプリング25に対するアーム部26cの係合状態を保証すると共に、前記ボビン3の突起12との係合を可能とするためのものである。
【0023】
更に、該ラチェットホイール18の内側面に突設された支軸19には、軸孔20aを軸支された揺動レバー部材20が揺動可能に配設されている。該揺動レバー部材20は、前記ボビン3のセンサー側端面に突設された係止突起8により反時計回り方向の回転が適宜規制されると共に、前記ポール16のセンサー側面に突設された押圧突起16dが前記支軸19と前記係止突起8との間に当接することによって時計回り方向の回転が適宜規制されるように、ボビン3とラチェットホイール18との間に組付けられている。
【0024】
そして、前記イナーシャプレート30の外側には、前記支軸ピン6の軸部6bに嵌合されてボビン3と一体的に回転する駆動側歯車40と、該駆動側歯車40に重なるようにしてボス部40cに回転自在に遊嵌される回転制御盤41とから成る回転制御手段が配設されている。
前記回転制御盤41は、駆動側歯車40の歯40aと同一のピッチ円直径を有しながら歯数が異なる歯41aを外周上に形成されている。これら両歯40a,41aと同時に歯合するように前記回転制御盤41及び駆動側歯車40に隣設される中間歯車42は、ギアケース34の内壁に突設された支軸34bによって回転可能に軸支されている。
【0025】
即ち、例えば前記駆動側歯車40の歯数を34とし、前記回転制御盤41の歯数を1歯違いの33又は35(本実施形態の添付図面においては歯数33)とすれば、中間歯車42を介して駆動側歯車40に駆動される回転制御盤41は、駆動側歯車40の1回転毎に1歯分ずつ(360度/33歯≒11度)駆動側歯車40に対して位相ずれしながら追従回転する。尚、同一のピッチ円直径を有しながら歯数を1歯増減させた歯車を形成することは、バックラッシの設定の仕方等で容易である。
【0026】
前記回転制御盤41の駆動側歯車40に対向する側面には係止壁41cが突設されており、駆動側歯車40に設けた開口40bを貫通して該係止壁41cに係合可能なようにロックアーム26に設けられた係止突起26dと係合することにより、前記ロックアーム26が前記内歯ギア34aと噛み合う方向に揺動するのを規制する。そして、前記回転制御盤41は、ウェビング全量巻取り時に、図8に示すように係止壁41cと係止突起26dとが係合する位置となるような設定位置に組み付けられる。従って、ロックアーム26の係合爪26bがギアケース34の内歯ギア34aと係合する方向に揺動しようとしても、係止突起26dが係止壁41cに当接して揺動を規制されるので、ロックアーム26は前記内歯ギア34aと噛み合うことができない。尚、前記イナーシャプレート30には、前記係止突起26dが該イナーシャプレート30と干渉することなく貫通できるように長穴30bが形成されている。
【0027】
そして更に、前記回転制御盤41の外側に配設されたギアケース34の中心穴を貫通した支軸ピン6の先端部には、メインギア61が固定されている。前記ギアケース34の外壁には、支軸48及び支軸44と、前記メインギア61の周囲を覆うようにリトラクター外側に向かって突出したボス壁49とが突設されており、支軸48には大歯車部64がボス壁49の切り欠き部49aを貫通して前記メインギア61に歯合するアイドルギア62が回転自在に軸支されると共に、支軸49にはエンドロック防止用レバー10が揺動自在に枢支されている。
【0028】
又、前記ボス壁49には前記アイドルギア62の小歯車部63に内歯67が歯合して減速回転されるコントロールプレート65が回転自在に軸支されている。後述する係合部材としてのロックレバー55と共に切換制御手段を構成する前記コントロールプレート65は、合成樹脂で成形されており、その内表面には前記ロックレバー55との間に設けられる制御機構と、前記エンドロック防止用レバー10との間に設けられるエンドロック防止機構とが適宜形成されている。
【0029】
前記ギアケース34に突設された枢支軸47には、合成樹脂製の係合部材であるロックレバー55が揺動自在に枢支されている。更に、該ギアケース34の下部には、車体の加速度を感知する慣性感知手段である車体加速度感知手段91を格納する箱型の格納部90が設けられている。該格納部90には車体加速度感知手段91を構成するセンサーケース92が固設され、この中空部内にはセンサーであるボールウエイト94が載置されると共に、突起28aを有するセンサーアーム28が揺動可能に取り付けられている。そして、これら緊急ロック機構を覆う側板1aの外側にはセンサーカバー36が配設されている。
【0030】
前記ロックレバー55は、図2及び図6に示すように、前記枢支軸47に遊貫される円筒状部58と、該円筒状部58から半径方向外方へ延びる係合部56及び揺動片54と、前記コントロールプレート65に係合すべく該揺動片54の揺動端部に突設された係合突起59及び可撓係合部60と、前記揺動片54に形成されたカム面57とから成る。
【0031】
前記カム面57はギアケース34の外壁に一体形成された可撓片46の先端外側面に垂設された弾性突起46aに係合しており、ロックレバー55は該弾性突起46aによりカム面57に作用される弾性付勢力によって、前記ラチェットホイール18の歯18aに係合してその回動を阻止し得る第1の位置又は非係合な第2の位置に前記係合部56をもたらす方向に付勢される。即ち、前記弾性突起46aがカム面57の中立位置であるカム山を乗り越えることにより、ロックレバー55はそれぞれ前記第1の位置又は前記第2の位置に係合部56を保持すべくクリック作動する。
【0032】
前記係合突起59は、前記コントロールプレート65の制御機構を構成するカム面に係合しており、ロックレバー55はこれらカム面に従って揺動させられる。また、前記可撓係合部60は、ロックレバー55との間で制御機構を構成する前記コントロールプレート65の係合突起66と係合するが、ウェビング引出し時には互いのテーパー面が対向するように当接し、図6に想像線で図示したように、前記可撓係合部60が撓んで係合突起66から逃げるので、コントロールプレート65の係合突起66はそのまま通り過ぎる。しかし、ウェビング巻取り時には互いの垂直面が対向するように当接するので、可撓係合部60は撓むことができず、コントロールプレート65の係合突起66に押されるので、ロックレバー55は図6中時計回り方向へ揺動させられる。
【0033】
そこで、前記ロックレバー55の係合部56は、ロックレバー55の揺動に伴って前記ラチェットホイール18の歯18aに係合してその回動を阻止し得る第1の位置又は非係合な第2の位置に従動させられる(図7参照)。
前記コントロールプレート65とロックレバー55との間に設けられる制御機構は、図5及び図6に示すように、ロックレバー55の係合突起59をプレート外周近傍に位置させて係合部56をラチェットホイール18と非係合な前記第2の位置に保持する外側カム面72a,73aを形成する外周壁72,73と、前記係合突起59をプレート内周近傍に位置させて係合部56がラチェットホイール18と係合する前記第1の位置から不所望に前記第2の位置に変位するのを防止する前記外周壁73の内側に形成される内側カム溝71と、ウェビングが所定量以上引き出された際に前記係合突起59を前記内側カム溝71内に導入可能とする導入部68と、その後ウェビングが所定量巻き取られた際に前記係合突起59を前記内側カム溝71から前記外側カム面72aへ変位させるカム面70を備えた導出部69と、前記ロックレバー55の可撓係合部60と、該可撓係合部60と係合する係合突起66とから成る。
【0034】
前記エンドロック防止用レバー10は、図2及び図7に示すように、前記コントロールプレート65に係合すべく揺動片先端に垂設された係合突起10aと、前記車体加速度感知手段91のセンサーアーム93と係合可能に揺動片先端に垂設された係止部10bとから成り、一端をギアケース34に掛止されたねじりコイルバネ11の他端によってボビン3の回転軸方向へ付勢されている。
【0035】
前記係合突起10aは、前記コントロールプレート65のエンドロック防止機構を構成するカム面81に係合しており、エンドロック防止用レバー10は該カム面81に従って揺動させられる。又、前記係止部10bは、前記センサーアーム93の上方に位置しており、エンドロック防止用レバー10の揺動に伴って前記センサーアーム93に係合して該センサーアーム93をラチェットホイール18から強制的に離間し得る位置(図7参照)、又は前記センサーアーム93に非係合な位置に従動させられる(図12参照)。
【0036】
前記コントロールプレート65とエンドロック防止用レバー10との間に設けられるエンドロック防止機構は、図7及び図12に示すように、エンドロック防止用レバー10の係合突起10aをプレート外周近傍に位置させて係止部10bがセンサーアーム93に係合して該センサーアーム93をラチェットホイール18から強制的に離間し得る位置に保持する大径カム面82と、前記係合突起10aをプレート内周近傍に位置させて係止部10bをセンサーアーム93に非係合な位置に保持する小径カム面83と、エンドロック防止用レバー10及びねじりコイルバネ11とから成る。
【0037】
次に、上記シートベルト用リトラクターの作動について説明する。
先ず、前記回転制御盤41は、ウェビング全量巻取り時には図8及び図9に示すように係止壁41cとロックアーム26の係止突起26dとが対向する位置となるような設定位置に組み付けられているが、シートベルト装着時にウェビング50がリトラクターから所定量引き出されてボビン3がウェビング引き出し方向に回転すると、係止壁41cが係止突起26dと対向しない位置に移動する(図10参照)。即ち、回転制御盤41は、ボビン3と共に回転する前記駆動側歯車40によって1回転する毎に一歯分ずつ先行しながら追従回転されるので、ボビン3が1回転する毎に一歯分ずつロックアーム26に対して位相ずれするためである。尚、ベルト装着時には通常、8〜15回転ボビン3がウェビング引き出し方向に回転しているので、係止壁41cは係止突起26dと完全に非係合な位置に位置することができる。
【0038】
そこで、シートベルト使用時にはロックアーム26の係止突起26dが係止壁41cに当接して揺動を規制されることがなく、ロックアーム26の係合爪26bはギアケース34の内歯ギア34aと係合する方向に移動することができるので、ロックアーム26はギアケース34に係合することができる。
また、前記ロックレバー55の係合突起59は、ウェビング全量巻取り時にはコントロールプレート65の外側カム面72a上に位置する。この時、ロックレバー55は前記弾性突起46aによりカム面57に作用される弾性付勢力によって係合部56がラチェットホイール18と非係合な第2の位置にもたらされて歯18aに係合しておらず、ラチェットホイール18はボビン3と一体的に回転可能である。
【0039】
更に、前記エンドロック防止用レバー10の係合突起10aは、ウェビング全量巻取り時にはコントロールプレート65の大径カム面82上に位置する(図17参照)。この時、エンドロック防止用レバー10の係止部10bはセンサーアーム93に係合する位置に保持される。
次に、ウェビング50がリトラクターから引き出され始めると、ボビン3が矢印X2 方向に回り始め、該ボビン3に固定された支軸ピン6に固定されたメインギア61も同方向に回り始める。
【0040】
そこで、コントロールプレート65はアイドルギア62に減速されて矢印X1 方向に回り始め、ロックレバー55の係合突起59は外側カム面72aを追従する。そして、係合突起59がコントロールプレート65の導出部69に差し掛かった時、ロックレバー55には係合部56をラチェットホイール18と非係合な第2の位置にもたらす方向へ付勢する弾性付勢力が弾性突起46aによりカム面57に作用しているので、該係合突起59は該導出部69から内側カム溝71に入ることはない。
【0041】
このように、係合突起59がコントロールプレート65の外側カム面72a,73a上にある間は、ロックレバー55の係合部56とラチェットホイール18の歯18aが噛み合うことはなく、通常の緊急ロック機構作動状態であり、自動ロック機構は非作動状態にある。
即ち、通常使用時には、図9に示すように、ラチェットホイール18は、ばね掛止部21と前記保持プレート17の掛止部17cに掛止された引張りコイルバネ36の付勢力によって、ボビン3に対してウェビング引出し方向(矢印X2 方向)に付勢されており、カム穴18aに係合突起16bが係合するポール16を係合内歯2と非係合な方向に付勢している。そこで、ボビン3は回転可能であり、ウェビングの引出しは自在である。
【0042】
図7に示すように、車体加速度感知手段91におけるボールウエイト94がセンサーケース92の所定位置に載置されている際は、前記センサーアーム93の係止突起93aがラチェットホイール18のラチェット歯18bと非係合であり、ラチェットホイール18はボビン3に追従回転する。
又、ウェビング加速度感知手段における前記ロックアーム26の係合爪26bは、図9に示すようにセンサースプリング25の付勢力によりギアケース34の内歯ギア34aと非歯合な位置に付勢されている。該係合爪26bによってラチェットホイール18に対してウェビング引出し方向(矢印X2 方向)に付勢されているイナーシャプレート30は、係合突出部31が長穴24の一端縁24aに押圧付勢されて回転方向の位置決めをされており、ラチェットホイール18を介してボビン3と一体的に回転する(図11(a)参照)。
【0043】
しかして、衝突等の緊急時に慣性感知手段である上記ウェビング加速度感知手段又は前記車体加速度感知手段91が作動すると、センサーアーム93又はロックアーム26がラチェットホイール18のウェビング引出し方向の回転を阻止してリトラクターのロック手段を作動させる。
そして、前記車体加速度感知手段41又はウェビング加速度感知手段が作動し、ラチェットホイール18のウェビング引出し方向の回転が阻止された後、更にウェビング50がリトラクターから引き出されると、ラチェットホイール18はボビン3に対して回転遅れを生じ、ウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に相対回転するので、ラチェットホイール18のカム穴18aがポール16の係合突起16bをボビン3の回転中心軸から半径方向外方に移動させていく。そこで、ポール16は前記支軸7を中心に係合内歯2との係合方向(図2中矢印Y1 方向)へ揺動回転させられる。
【0044】
そして更に、ウェビング50がリトラクターから引き出されると、ポール16の係合歯16cが係合内歯2に噛み合い完了となる。そしてこの状態では、ポール16のポール後端部16eとボビン3の受圧面45との間には隙間があり、前記揺動レバー部材20はボビン3の係止突起8とポール16の押圧突起16dとによってほぼ遊び無く回動が規制されている。
【0045】
ここで、ポール16の軸穴16aは、ボビン3の支軸7に対して遊嵌状態であり、ボビン3に対して揺動回動可能及び所定量相対移動可能に軸支されているので、その上さらに、ウェビング50がリトラクターから引き出されると、図10に示すように、ポール後端部16eが受圧面45と当接するまで、ポール16はボビン3の回転中心軸を中心にボビン3に対し相対回転する。
【0046】
この時、ポール16の押圧突起16dは側板1aに対して不動の位置関係だが、ボビン3の係止突起8はウェビング引出し方向(矢印X2 方向)に回転していく。この動きにより、前記揺動レバー部材20は、前記押圧突起16dとの接点を回動支点として前記係止突起8により揺動端部が押され、図10中時計回り方向へ揺動回転させられる。揺動レバー部材20が前記押圧突起16dとの接点を回動中心として図10中時計回り方向へ揺動回転すると、ラチェットホイール18の支軸19に軸支されている軸孔20aがボビン3の回転中心軸に対しウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に回転することになる。その結果、該ラチェットホイール18は、ボビン3に対してウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に逆回転させられる。
【0047】
従って、車体加速度感知手段91又はウェビング加速度感知手段が作動してリトラクターのロック手段がボビン3のウェビング引出し方向の回転を阻止するロック状態でも、ウェビング引出し方向の回転が阻止されたラチェットホイール18は、車体加速度感知手段91におけるセンサーアーム93又はウェビング加速度感知手段におけるロックアーム26をギアケース34の内歯ギア34aとの係合から解除可能なフリー状態とすることができる。
【0048】
上記ポール16のロック状態において、更にウェビング50に大きな張力が作用すると、ギアケース34の軸支部及び巻取りばね装置15のリテーナ51を支持している部分が変形し、ボビン3は上方に移動しようとする。この移動は、ボビンに形成された当接面3a及び溝3bがそれぞれ係合内歯2及び係合内歯52と当接することで阻止され、ウェビングに作用する張力をこれらの面で受け止める。
【0049】
そして、車両が停止してウェビング50に作用されたテンションが解除された時には、既にラチェットホイール18とセンサーアーム93、又はロックアーム26とギアケース34の内歯ギア34aとの係合は解除されているので、ラチェットホイール18は引張りコイルバネ36の付勢力によりボビン3に対して矢印X2 方向に回動されるので、該ラチェットホイール18のカム穴18aがポール16の係合突起16bをボビン3の回転中心軸側に移動させていく。この時、ウェビング50に作用する引出し方向のテンションは上述の通り解除され、ボビン3はウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に回転できるようになっているので、ポール16の係合歯16cの先端が係合内歯2の先端と干渉しない状態までボビン3が矢印X1 方向に回転すると、ポール16は、係合内歯2との係合を解除する方向に支軸7を中心に揺動回転させられ、ボビン3のロックが解除されてウェビングの引き出しが自在とされる。
【0050】
次に、ウェビング50が所定量以上引き出されて前記ロックレバー55の係合部56がコントロールプレート65の導入部68近傍に達した際、ロックレバー55の可撓係合部60がコントロールプレート65の係合突起66と係合するが、ウェビング引出し時には互いのテーパー面が対向するように当接し、図6に想像線で図示したように可撓係合部60が撓んで係合突起66を乗り越える。そこで、前記係合突起66はそのまま通り過ぎることができ、図12に示すウェビング全量引出し状態においては、ロックレバー55の係合部56がラチェットホイール18の歯18aと非係合な第2の位置にもたらされたままである。
【0051】
従って、ウェビング50が所定量以上引き出されることによりロックレバー55の可撓係合部60がコントロールプレート65の係合突起66と係合する際には、前記ロックレバー55は係合部56がラチェットホイール18の歯18aと非係合な第2の位置にもたらされた緊急ロック作動状態のままであるので、前記ロックレバー55の係合部56と前記ラチェットホイール18の歯18aとは十分なクリアランスを有し、安定した緊急ロック作動状態である。そこで、各部材の部品精度や組立精度のバラツキによって係合部56と歯18aとが噛み合ってしまい、ウェビングが全量引き出せなくなることはない。
【0052】
次に、全量引出されたウェビング50がリトラクターに巻き取られ始めると、ボビン3が矢印X1 方向に回り始め、該ボビン3の回転により回動されるメインギア61も同方向に回り始める。そこで、アイドルギア62に減速されたコントロールプレート65は矢印X2 方向に回り始める。
そして、係合突起59がコントロールプレート65の導入部68に差し掛かった時、コントロールプレート65の係合突起66はロックレバー55の可撓係合部60と互いの垂直面が対向するように当接し、ロックレバー55を図中時計回り方向へ揺動させる(図13参照)。すると、ロックレバー55のカム面57を介して係合部56を前記第2の位置に付勢している弾性突起46aは、可撓片46を撓ませてカム面57の中立位置であるカム山を乗り越えるので、今度は係合部56を前記ラチェット18の歯18aに係合させてその回動を阻止し得る第1の位置にもたらす方向に付勢する位置にロックレバー55を図中時計回り方向へクリック作動する。
【0053】
そして、更にウェビング50がリトラクターに巻き取られると、図13に示すように前記係合部56が前記ラチェット18の歯18aに係合すると共に、前記係合突起59が内側カム溝71に入る。
即ち、ウェビングをリトラクターから全量引出した後、少量巻き取らせることにより、コントロールプレート65の係合突起66がロックレバー55の可撓係合部60を直接押し、係合部56がラチェットホイール18の歯18aと非係合な第2の位置から該歯18aに係合する第1の位置に該ロックレバー55を確実に揺動させる。そこで、各部材の部品精度や組立精度のバラツキによってロックレバー55がクリック動作の中立位置で止まってしまうことはない。
【0054】
そして、このように係合部56がラチェットホイール18の歯18aに係合した状態でウェビングがリトラクターに巻き取られると、ボビン3が矢印X1 方向に回り始め、ラチェットホイール18も同方向に回転するが、ロックレバー55は可撓片46の弾性突起46aによる付勢力に抗して図中時計回り方向へ揺動可能であり、ラチェットホイール18の歯18aに係合している係合部56は弾かれて歯18aを乗り越えるので、ラチェットホイール18の回転を阻止することはない。尚、前記カム面57のカム山は、係合部56が歯18aに弾かれる際に前記弾性突起46aが該カム山を乗り越えてしまうことがない十分な高さを有している。
【0055】
一方、ウェビング50がリトラクターから引き出され、ボビン3が矢印X2 方向に回り始めると、ラチェットホイール18も矢印X2 方向に回転しようとするが、歯18aに係合しているロックレバー55の係合部56によってラチェットホイール18のベルト引き出し方向の回転は阻止されている。そこで、ラチェットホイール18が回動を阻止された状態で更にウェビング50が引き出されると、ラチェットホイール18がボビン3のウェビング引き出し方向の回転に対し回転遅れを生じ、ウェビング巻取方向(矢印X1 方向)に相対回転するので、リトラクターのロック手段が作動し、ラチェットホイール18のカム穴18aがポール16の係合突起16bをボビン3の回転中心軸から半径方向外方に移動させていく。そこで、ポール16は前記支軸7を中心に係合内歯2との係合方向(図2中矢印Y1 方向)へ揺動回転させられる。この結果、ボビン3の矢印X2 方向への回動、すなわちウェビングの引き出しが阻止されてロックされる。
【0056】
このように、ロックレバー55がカム面57を介して可撓片46の弾性突起46aにより前記第1の位置に付勢されている間は、該ロックレバー55の係合部56とラチェットホイール18の歯18aが常時噛み合っており、自動ロック機構作動状態である。
この状態からウェビングが巻き取られると、コントロールプレート65は矢印X2 方向に回り始め、ロックレバー55の係合部56は内側カム溝71内を移動する。そして、更にウェビング50が巻き取られると、図15に示すように、係合突起59が導出部69に形成されたカム面70により外側カム面72aに変位させられるので、ロックレバー55は係合部56と歯18aとの係合が解除される方向に揺動する。この時、ロックレバー55のカム面57を介して係合部56を前記第1の位置に付勢している弾性突起46aは、可撓片46を撓ませてカム面57の中立位置であるカム山を乗り越えるので、今度は係合部56を前記ラチェット18の歯18aと非係合な第2の位置にもたらす方向に付勢する位置にロックレバー55をクリック作動し、該ロックレバー55とラチェットホイール18との係合を解除する。そこで、リトラクターは緊急ロック機構のみが作動状態となったまま、ウェビング50が全量巻き取られる。そして、再びウェビング50を全量引出し状態まで引出してから少量巻き取らせ、ロックレバー55を前記第1の位置に切り換えるまでは、緊急ロック機構の作動状態のみが実現される。
【0057】
ところで、上述の如きウェビング全量巻取り時から自動ロック機構解除時までの間におけるボビン3の回転角範囲においては、図12乃至図15に示したように、緊急ロック機構作動状態(図14参照)及び自動ロック機構作動状態(図13参照)に関わらず、前記エンドロック防止用レバー10の係合突起10aが、コントロールプレート65の小径カム面83上に位置するので、エンドロック防止用レバー10の係止部10bはセンサーアーム93に非係合な位置に保持されている。そこで、前記センサーアーム93は係止部10bに押し下げられることなくフリーである。
【0058】
そして、ウェビング50が巻き取られ、前記自動ロック機構解除時における回転角よりも前記ボビン3がウェビング巻取り方向へ回転すると、図16及び図17に示すように、ウェビング全量巻取り時まで前記エンドロック防止用レバー10の係合突起10aが、コントロールプレート65の大径カム面82上に位置される。そこで、前記センサーアーム93は係止部10bに押し下げられて機能しなくなる。
【0059】
即ち、ウェビング引き出し状態から巻取りバネ装置15のバネ力に従って急激にウェビング50が全量巻き取られた際、衝撃でセンサーアーム93の係止突起93aがラチェットホイール18のラチェット歯18bと係合する方向に揺動しようとしても、図17に示したようにコントロールプレート65の大径カム面82がエンドロック防止用レバー10を押し下げた状態に保持するので、センサーアーム93はラチェットホイール18に係合することができない。従って、ボビン3は、車体加速度感知手段91によってウェビング引き出し方向の回転がロックされず、ウェビングの引き出し巻取りの不可能な所謂エンドロック状態に陥ることがない。
【0060】
一方、ウェビング引き出し状態から巻取りバネ装置15のバネ力に従ってボビン3がウェビング巻取り方向に回転する際には、前記回転制御盤41がボビン3と共に回転する前記駆動側歯車40によって1回転する毎に一歯分ずつ先行しながら追従回転し、図11(c)に示したようにウェビング50の全量巻取り付近では係止壁41cがロックアーム26の係止突起26dに当接して揺動を規制する位置に復帰する。
【0061】
そこで、ウェビング引き出し状態から巻取りバネ装置15のバネ力に従って急激にウェビングが全量巻き取られた際、衝撃で前記ロックアーム26の係止突起26dがギアケース34の内歯ギア34aに係合しようとしても、係止突起26dが係止壁41cに当接して揺動を規制されると同時に、イナーシャプレート30とラチェットホイール18の相対ズレをも阻止されるので、ロックアーム26は内歯ギア34aに係合することができない。
【0062】
即ち、回転制御盤41はウェビング50の巻取り量を感知し、ウェビング50がほぼ全量巻取られた際には前記ロックアーム26が前記ラチェットホイール18と係合する方向に移動することができないように、係止壁41cが係止突起26dに当接して移動を規制する。
更に、図8に示したように、内歯ギア34aと非係合な状態のロックアーム26のアーム部26cは、ボビン3に突設された突起12と係合することにより、該ボビン3に対するラチェットホイール18の回転遅れを阻止している。そこで、ウェビングが全量巻き取られた際の衝撃で、ポール16が係合内歯2との係合方向へ揺動しようとしても、ラチェットホイール18がボビン3に対する回転遅れを阻止されているので、ポール16は係合内歯2と非係合な位置に保持される。
【0063】
従って、ボビン3は、ウェビング加速度感知手段によってもウェビング引き出し方向の回転がロックされず、ウェビングの引き出し巻取りの不可能な所謂エンドロック状態に陥ることがない。特に、該ウェビング加速度感知手段におけるエンドロック防止機構は、イナーシャプレート30とロックアーム26の回動を非ロック方向に保持すると共に、ポール16をも係合内歯2と非係合な位置に保持することができる。
【0064】
即ち、上記実施形態のシートベルト用リトラクターは、ウェビング50の全量巻取り状態では、車体加速度感知手段91におけるセンサアーム93、ウェビング加速度感知手段におけるイナーシャプレート30及びロックアーム26、ロック手段のポール16等、全てのロックメカニズムを非ロック方向に保持するので、エンドロックの発生を完全に抑えることができる。
【0065】
図18は、上記実施形態のコントロールプレート65とエンドロック防止用レバー10との間に設けられたエンドロック防止機構の変形例を示す要部断面図であり、これらコントロールプレート65及びエンドロック防止用レバー10に代えてコントロールプレート100及びエンドロック防止用レバー110を用いた以外は上記実施形態のシートベルト用リトラクターと同様である。
【0066】
前記コントロールプレート100は、合成樹脂で成形されており、上記実施形態のコントロールプレート65と同様に、その内表面にはロックレバー55との間に設けられる制御機構を構成するカム面が形成されている。又、該コントロールプレート100の外表面には、エンドロック防止用レバー110との間に設けられるエンドロック防止機構を構成するカム溝101が適宜形成されている。
【0067】
前記カム溝101は、図18に示すように、コントロールプレート100の外表面に垂設された一対の周壁からなり、エンドロック防止用レバー110の係合突起110aをプレート外周側に位置させて係止部110bがセンサーアーム93に係合して該センサーアーム93をラチェットホイール18から強制的に離間し得る位置に保持する大径カム溝102と、前記係合突起110aをプレート内周側に位置させて係止部110bをセンサーアーム93に非係合な位置に保持する小径カム溝103とを備える。
【0068】
この場合、エンドロック防止用レバー110はカム溝101によって動きを制御されるので、上記実施形態のねじりコイルバネ11の如き付勢手段は不要となる。尚、その他の作用効果は、シートベルト用リトラクターと同様である。
尚、上記実施形態のシートベルト用リトラクターは、ウェビング加速度感知手段と共に車体加速度感知手段を備えたタイプの緊急ロック機構について述べたが、本発明のシートベルト用リトラクターは、ウェビング加速度感知手段のみを備えたタイプの緊急ロック機構を有するリトラクターでも良いことは勿論である。
【0069】
又、本発明におけるロック手段、ラッチ部材、係止部材、慣性体、回転制御手段及び規制手段等は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能であることは言うまでもない。例えば、回転制御手段を構成する回転制御盤41は、上記実施形態の如き駆動側歯車40及び中間歯車42からなる減速機構を介して回転されるのではなく、通常の減速歯車を介することにより巻取軸の回転に伴って回転させても良い。
【0070】
【発明の効果】
即ち、本発明のシートベルト用リトラクターによれば、回転制御手段がウェビングの全量巻取り付近では係止部材が被係合部と係合する方向に移動するのを規制すると共に、規制手段が被係合部と非係合な状態の前記係止部材に係合することにより、巻取軸に対するラッチ部材の回転遅れを阻止する。さらには、エンドロック防止用レバーがウェビングの全量巻取り付近ではセンサーアームを前記ラッチ部材と非係合な状態に保持する。そこで、前記ラッチ部材が巻取軸に対して回転遅れを生じることにより作動されるロック手段は、非作動状態に保持される。
【0071】
即ち、ウェビングがほぼ全量巻取られた際には、慣性部材及び係止部材と、センサーアームと、ロック手段とを非作動状態に保持することができ、ベルト格納時に緊急ロック機構が誤作動してウェビングが引出し不能となることがない。
従って、ベルト格納時に緊急ロック機構が誤作動してウェビングが引出しも巻取りも不可能となるエンドロック状態の発生を防止し、確実に作動することができる緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に基づくシートベルト用リトラクターの分解斜視図の一部である。
【図2】図1に示したシートベルト用リトラクターの残り部分の分解斜視図の一部である。
【図3】図1及び図2に示したシートベルト用リトラクターの残り部分の分解斜視図である。
【図4】図1乃至図3に示したシートベルト用リトラクターの縦断面図である。
【図5】図3に示したコントロールプレートの全体拡大斜視図である。
【図6】図2に示したロックレバーの正面図である。
【図7】図4に示したシートベルト用リトラクターのXII−XII断面矢視図である。
【図8】図4に示したシートベルト用リトラクターのXIII−XIII断面矢視図である。
【図9】ウェビングの引出しロック動作説明用の要部断面図である。
【図10】ウェビングの引出しロック動作説明用の要部断面図である。
【図11】ウェビング加速度感知手段におけるエンドロック防止動作を説明する説明図である。
【図12】車体加速度感知手段におけるエンドロック防止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大図である。
【図13】車体加速度感知手段におけるエンドロック防止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大図である。
【図14】車体加速度感知手段におけるエンドロック防止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大図である。
【図15】車体加速度感知手段におけるエンドロック防止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大図である。
【図16】車体加速度感知手段におけるエンドロック防止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大図である。
【図17】車体加速度感知手段におけるエンドロック防止動作と自動ロック機構の作動を説明する為の要部拡大図である。
【図18】図7に示したコントロールプレートの変形例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 リトラクターベース
2 係合内歯
3 ボビン
10 エンドロック防止用レバー
11 ねじりコイルバネ
12 突起
15 巻取りばね装置
16 ポール
18 ラチェットホイール
26 ロックアーム
30 イナーシャプレート
34 ギアケース
40 駆動側歯車
41 回転制御盤
41c 係止壁
42 中間歯車
50 ウェビング
55 ロックレバー
61 メインギア
62 アイドルギア
65 コントロールプレート
91 車体加速度感知手段
Claims (2)
- ウェビングが巻装された巻取軸のウェビング引出し方向の回転を阻止可能なロック手段と、
巻取軸に相対回転可能に支持されると共に巻取軸に対して回転遅れを生じることにより前記ロック手段を作動するラッチ部材と、
該ラッチ部材に揺動自在に軸支されると共に被係合部に係合して前記ラッチ部材のウェビング引出し方向の回転を阻止可能な係止部材と、
前記巻取軸に相対回転可能に支持されると共に所定以上のウェビング引出し方向の回転が作用した際には巻取軸に対して回転遅れを生じて前記係止部材を被係合部係合方向へ揺動させる慣性部材と、
巻取軸の回転に伴って回転し、ウェビングの全量巻取り付近では前記係止部材が前記被係合部と係合する方向に移動するのを規制する回転制御手段と、
前記被係合部と非係合な状態の前記係止部材に係合することにより、前記巻取軸に対する前記ラッチ部材の回転遅れを阻止する規制手段と、
車体の急な加減速に応じて前記ラッチ部材に係合して当該ラッチ部材のウェビング引出し方向の回転を阻止可能なセンサーアームと、
ウェビングの全量巻取り付近では前記センサーアームに係合して当該センサーアームを前記ラッチ部材と非係合な状態に保持するエンドロック防止用レバーと、
を有し、
前記エンドロック防止用レバーが、前記巻取軸の回転に連動することを特徴とする緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクター。 - 前記ロック手段は、前記巻取軸に揺動可能に軸支され、その揺動側端部が当該巻取軸を回動自在に軸支するリトラクターベースに係止される部材であって、
前記巻取軸に、前記リトラクターベースに係止された前記ロック手段の揺動側端部とは反対側の端部に当接する受圧面が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の緊急ロック機構を備えたシートベルト用リトラクター。
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