JP3257338B2 - 電気接続箱 - Google Patents
電気接続箱Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等に搭載する電
気接続箱に関し、特に、電気接続箱のケース内部に積層
配置するバスバーから、ケース上面のコネクタ収容部に
突設するタブの寸法を設計通りの所定寸法となるように
して、コネクタ側の端子との接触寸法を一定に確保する
ものである。
気接続箱に関し、特に、電気接続箱のケース内部に積層
配置するバスバーから、ケース上面のコネクタ収容部に
突設するタブの寸法を設計通りの所定寸法となるように
して、コネクタ側の端子との接触寸法を一定に確保する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載するジャンクションボック
ス等の電気接続箱は、図5に示すように、ロアケース1
とアッパケース2との間に、ロアケース1側からアッパ
ケース2側へと、順次、バスバー3A〜3Fと、絶縁板
4A〜4Eを交互に積層配置している。上記ロアケース
1とアッパケース2とは、ロアケース1上に積層したバ
スバー3A〜3Fと絶縁板4A〜4Eを収容した後に、
アッパケース2を被せ、ロアケース1の周壁1aの突設
したロック爪1bとアッパケース2の周壁2aに突設し
たロック爪2bとを係止してロックしている。
ス等の電気接続箱は、図5に示すように、ロアケース1
とアッパケース2との間に、ロアケース1側からアッパ
ケース2側へと、順次、バスバー3A〜3Fと、絶縁板
4A〜4Eを交互に積層配置している。上記ロアケース
1とアッパケース2とは、ロアケース1上に積層したバ
スバー3A〜3Fと絶縁板4A〜4Eを収容した後に、
アッパケース2を被せ、ロアケース1の周壁1aの突設
したロック爪1bとアッパケース2の周壁2aに突設し
たロック爪2bとを係止してロックしている。
【0003】上記各バスバー3A〜3Fには上向きに屈
折したタブ5A〜5Fを設け、これらタブ5A〜5Fを
アッパケース2の上面に形成したコネクタ収容部6の底
壁6aに穿設したタブ挿通孔6bを通してコネクタ収容
部6の内部に突出させている。これらコネクタ収容部6
に突出したタブ5A〜5Fはコネクタ収容部6に嵌合す
るコネクタ7の各端子収容室(図示せず)に挿入し、各
端子収容室内に挿入している端子(図示せず)と接触さ
せ、電気的な接続を図っている。
折したタブ5A〜5Fを設け、これらタブ5A〜5Fを
アッパケース2の上面に形成したコネクタ収容部6の底
壁6aに穿設したタブ挿通孔6bを通してコネクタ収容
部6の内部に突出させている。これらコネクタ収容部6
に突出したタブ5A〜5Fはコネクタ収容部6に嵌合す
るコネクタ7の各端子収容室(図示せず)に挿入し、各
端子収容室内に挿入している端子(図示せず)と接触さ
せ、電気的な接続を図っている。
【0004】上記コネクタ収容部6内に突出するタブ5
A〜5Fの寸法Hは一定となるように設定されている。
即ち、下方に位置するバスバー3Aからの屈折するタブ
5Aの長さL1は最長で、バスバー3Fから屈折するタ
ブ5Fの長さL2は最短とし、中間のバスバー3B〜3
Eから屈折するタブ5B〜5Eの長さはL1とL2の間
で段階的に短くなるように設計している。
A〜5Fの寸法Hは一定となるように設定されている。
即ち、下方に位置するバスバー3Aからの屈折するタブ
5Aの長さL1は最長で、バスバー3Fから屈折するタ
ブ5Fの長さL2は最短とし、中間のバスバー3B〜3
Eから屈折するタブ5B〜5Eの長さはL1とL2の間
で段階的に短くなるように設計している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、まず、
ロアケース1とアッパケース2とを嵌合した時、ロック
爪1bと2bとの間でクリアランスおよび公差がある。
さらに、積層する絶縁板4Aとバスバー3Aの隙間、同
様に、順次、交互に積層している各絶縁板とバスバーと
の隙間に公差が発生する。これらロック部の公差と、多
層の絶縁板4A〜4Eの公差とを合わせると、設計値に
対してかなりの寸法差が発生する。この寸法差がマイナ
スになると、コネクタ収容部6内でタブ5A〜5Fの突
出寸法が設計値Hより短くなり、コネクタ側の端子と十
分な接触が図れない問題が生じる。かつ、各層のバスバ
ーとコネクタ収容部からの寸法の公差が相違すると、コ
ネクタ収容部6内でのタブ5A〜5Fの突出寸法にバラ
ツキが発生する。
ロアケース1とアッパケース2とを嵌合した時、ロック
爪1bと2bとの間でクリアランスおよび公差がある。
さらに、積層する絶縁板4Aとバスバー3Aの隙間、同
様に、順次、交互に積層している各絶縁板とバスバーと
の隙間に公差が発生する。これらロック部の公差と、多
層の絶縁板4A〜4Eの公差とを合わせると、設計値に
対してかなりの寸法差が発生する。この寸法差がマイナ
スになると、コネクタ収容部6内でタブ5A〜5Fの突
出寸法が設計値Hより短くなり、コネクタ側の端子と十
分な接触が図れない問題が生じる。かつ、各層のバスバ
ーとコネクタ収容部からの寸法の公差が相違すると、コ
ネクタ収容部6内でのタブ5A〜5Fの突出寸法にバラ
ツキが発生する。
【0006】上記ロアケース1とアッパケース2とのロ
ック部のクリアランスあるいは公差はロック作業上で必
要であり、かつ、絶縁板とバスバーとを多層に配置する
程公差が大きくなる。よって、上記マイナス公差の発生
は、ロック部および積層部の公差を無くすことにより解
消することは不可能に近い。
ック部のクリアランスあるいは公差はロック作業上で必
要であり、かつ、絶縁板とバスバーとを多層に配置する
程公差が大きくなる。よって、上記マイナス公差の発生
は、ロック部および積層部の公差を無くすことにより解
消することは不可能に近い。
【0007】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
もので、ロック部の公差および絶縁板とバスバーとの公
差により、たとえマイナス公差が発生しても、該マイナ
ス公差を補って、コネクタ収容部に突出するタブの寸法
が設計通りの所定寸法となるようにし、よって、コネク
タ側の端子と十分な接触が図れるようにすることを目的
としている。さらに、コネクタ収容部に突出するタブの
寸法がバラツキなく一定に揃うようにすることを目的と
している。
もので、ロック部の公差および絶縁板とバスバーとの公
差により、たとえマイナス公差が発生しても、該マイナ
ス公差を補って、コネクタ収容部に突出するタブの寸法
が設計通りの所定寸法となるようにし、よって、コネク
タ側の端子と十分な接触が図れるようにすることを目的
としている。さらに、コネクタ収容部に突出するタブの
寸法がバラツキなく一定に揃うようにすることを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、第1に、ロアケースとアッパケースとを
ロックして形成したケース内部に、バスバーと絶縁板と
を積層配置し、バスバーから屈折して形成したタブをア
ッパケース上面に設けたコネクタ収容部に突出する電気
接続箱において、上記ケース内部で最下層に配置する絶
縁板に公差吸収用の潰しリブを下向きに突設し、該潰し
リブの先端を潰しやすい形状とし、上記潰しリブをロア
ケースの載置部に当接して配置して順次バスバーと絶縁
板を積層してアッパーケースを被せ、該アッパーケース
をロアケースにロックした時に、最上層に配置するバス
バーがアッパケースの上壁内面に圧接されるように上記
潰しリブを先端側から潰して、上記コネクタ収容部内で
の上記タブの突出寸法が所定寸法となるように構成とし
ている電気接続箱を提供している。
め、本発明は、第1に、ロアケースとアッパケースとを
ロックして形成したケース内部に、バスバーと絶縁板と
を積層配置し、バスバーから屈折して形成したタブをア
ッパケース上面に設けたコネクタ収容部に突出する電気
接続箱において、上記ケース内部で最下層に配置する絶
縁板に公差吸収用の潰しリブを下向きに突設し、該潰し
リブの先端を潰しやすい形状とし、上記潰しリブをロア
ケースの載置部に当接して配置して順次バスバーと絶縁
板を積層してアッパーケースを被せ、該アッパーケース
をロアケースにロックした時に、最上層に配置するバス
バーがアッパケースの上壁内面に圧接されるように上記
潰しリブを先端側から潰して、上記コネクタ収容部内で
の上記タブの突出寸法が所定寸法となるように構成とし
ている電気接続箱を提供している。
【0009】
【0010】上記潰しリブは円錐形状とし、突出した先
端が容易に押し潰されるようにしている。尚、潰しリブ
は円錐形状に限定されず、上方からの荷重で容易に押し
潰される形状であればよい。また、絶縁板に所定間隔を
あけて形成し、上方に積層するバスバーおよび絶縁板の
全体を押し上げるよにしている。
端が容易に押し潰されるようにしている。尚、潰しリブ
は円錐形状に限定されず、上方からの荷重で容易に押し
潰される形状であればよい。また、絶縁板に所定間隔を
あけて形成し、上方に積層するバスバーおよび絶縁板の
全体を押し上げるよにしている。
【0011】本発明は、第2に、絶縁板あるいはロアケ
ースに潰しリブを設ける代わりに、ケース内部で最下層
に配置するバスバーに下方へ突出する公差吸収用のバネ
部を設け、該バネ部をロアケースの底壁に当接させて、
該バスバーおよびその上部に積層する絶縁板およびバス
バーを上向きに押し上げて、最上層に配置するバスバー
をアッパケースの上壁内面に圧接させ、上記タブのコネ
クタ収容部内での突出寸法が所定寸法になるように構成
としている電気接続箱を提供している。
ースに潰しリブを設ける代わりに、ケース内部で最下層
に配置するバスバーに下方へ突出する公差吸収用のバネ
部を設け、該バネ部をロアケースの底壁に当接させて、
該バスバーおよびその上部に積層する絶縁板およびバス
バーを上向きに押し上げて、最上層に配置するバスバー
をアッパケースの上壁内面に圧接させ、上記タブのコネ
クタ収容部内での突出寸法が所定寸法になるように構成
としている電気接続箱を提供している。
【0012】
【作用】請求項1に記載の電気接続箱では、最下層に配
置する絶縁板はロアケースの周壁内面より突設した支持
枠上に載置して、一定位置に支持される。該絶縁板の上
面に配置するバスバーは、上記絶縁板より下向きに突出
した潰しリブがロアケースの底壁あるいは周壁内面より
突設した支持枠上に配置され、潰しリブの高さ分だけ上
方に位置される。これにより、上方に順次積層する絶縁
板およびバスバーが潰しリブの高さ分だけ高くなる。ア
ッパケースをロアケースに被せてロックすると、アッパ
ケースの上壁内面が、潰しリブの高さ分だけ高い位置と
なっている最上層のバスバーに圧接して押し下げる。こ
の時、潰しリブは公差寸法に対応して所要量先端が押し
潰されることとなる。
置する絶縁板はロアケースの周壁内面より突設した支持
枠上に載置して、一定位置に支持される。該絶縁板の上
面に配置するバスバーは、上記絶縁板より下向きに突出
した潰しリブがロアケースの底壁あるいは周壁内面より
突設した支持枠上に配置され、潰しリブの高さ分だけ上
方に位置される。これにより、上方に順次積層する絶縁
板およびバスバーが潰しリブの高さ分だけ高くなる。ア
ッパケースをロアケースに被せてロックすると、アッパ
ケースの上壁内面が、潰しリブの高さ分だけ高い位置と
なっている最上層のバスバーに圧接して押し下げる。こ
の時、潰しリブは公差寸法に対応して所要量先端が押し
潰されることとなる。
【0013】上記のように、積層するバスバーを全て押
し上げると、マイナス公差を解消でき、アッパケースの
上面のコネクタ収容部に突出するタブの寸法を設計通り
の所定寸法とすることができる。よって、コネクタ収容
部に嵌合するコネクタの端子と設計寸法だけ接触させる
ことができる。また、積層するバスバーと絶縁板との間
には隙間を発生させないため、各バスバーから突設した
タブを、コネクタ収容部に設計通りに一定寸法で突出さ
せることができ、タブの寸法のバラツキを発生させな
い。
し上げると、マイナス公差を解消でき、アッパケースの
上面のコネクタ収容部に突出するタブの寸法を設計通り
の所定寸法とすることができる。よって、コネクタ収容
部に嵌合するコネクタの端子と設計寸法だけ接触させる
ことができる。また、積層するバスバーと絶縁板との間
には隙間を発生させないため、各バスバーから突設した
タブを、コネクタ収容部に設計通りに一定寸法で突出さ
せることができ、タブの寸法のバラツキを発生させな
い。
【0014】請求項2に記載の電気接続箱では、ロアケ
ース側に設けた潰しリブで積層するバスバーおよび絶縁
板を上方に押し上げ、アッパケースにより潰しリブを潰
して、最上層のバスバーをアッパケース内面に圧接させ
るため、請求項1と同様に、コネクタ収容部に突出する
タブの寸法を設計通りの所定寸法とすることができる。
ース側に設けた潰しリブで積層するバスバーおよび絶縁
板を上方に押し上げ、アッパケースにより潰しリブを潰
して、最上層のバスバーをアッパケース内面に圧接させ
るため、請求項1と同様に、コネクタ収容部に突出する
タブの寸法を設計通りの所定寸法とすることができる。
【0015】上記第2の発明の記載の電気接続箱では、
最下層のバスバーから下向きに突出したバネ部がロアケ
ースにより上方に付勢されるため、積層したバスバーお
よび絶縁板は、アッパケースにより押し下げられ、最上
層のバスバーがアッパケース内面に圧接し、請求項1お
よび請求項2と同様に、コネクタ収容部へのタブの突出
寸法を設計通りの所定寸法とすることができる。
最下層のバスバーから下向きに突出したバネ部がロアケ
ースにより上方に付勢されるため、積層したバスバーお
よび絶縁板は、アッパケースにより押し下げられ、最上
層のバスバーがアッパケース内面に圧接し、請求項1お
よび請求項2と同様に、コネクタ収容部へのタブの突出
寸法を設計通りの所定寸法とすることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。なお、前記図5に示す従来例と同一部材は同一符
号を付す。図1および図2(A)(B)は第1実施例を
示し、ロアケース1とアッパケース2とからなるケース
内部にバスバー3A〜3Eと絶縁板4A〜4Dおよび潰
しリブつき絶縁板10を交互に積層配置している。潰し
リブつき絶縁板10は最下層に配置し、その上面にバス
バー3A、絶縁板4A、バスバー3B、絶縁板4B、バ
スバー3C、絶縁板4C、バスバー3D、絶縁板4Dを
上方へと順次積層しており、最上層にバスバー3Eを配
置している。上記絶縁板4A〜4Dおよび10は夫々絶
縁樹脂で一体成形している。
する。なお、前記図5に示す従来例と同一部材は同一符
号を付す。図1および図2(A)(B)は第1実施例を
示し、ロアケース1とアッパケース2とからなるケース
内部にバスバー3A〜3Eと絶縁板4A〜4Dおよび潰
しリブつき絶縁板10を交互に積層配置している。潰し
リブつき絶縁板10は最下層に配置し、その上面にバス
バー3A、絶縁板4A、バスバー3B、絶縁板4B、バ
スバー3C、絶縁板4C、バスバー3D、絶縁板4Dを
上方へと順次積層しており、最上層にバスバー3Eを配
置している。上記絶縁板4A〜4Dおよび10は夫々絶
縁樹脂で一体成形している。
【0017】上記潰しリブつき絶縁板10は、図2
(A)(B)に示すように、その周縁をロアケース1の
周壁1bの内面より突設した支持枠1dの上面に載置し
て、ロアケース1の内部に配置される。該潰しリブつき
絶縁板10の支持枠1dと当接する周縁の下面には、下
向き円錐形状に突出した公差吸収用の潰しリブ11を所
要間隔をあけて突設している。
(A)(B)に示すように、その周縁をロアケース1の
周壁1bの内面より突設した支持枠1dの上面に載置し
て、ロアケース1の内部に配置される。該潰しリブつき
絶縁板10の支持枠1dと当接する周縁の下面には、下
向き円錐形状に突出した公差吸収用の潰しリブ11を所
要間隔をあけて突設している。
【0018】上記潰しリブ11をロアケースの支持枠1
dに当接することにより、絶縁板10は潰しリブ11の
突出量Wだけ、絶縁板10の設計高さ位置より高く配置
される。
dに当接することにより、絶縁板10は潰しリブ11の
突出量Wだけ、絶縁板10の設計高さ位置より高く配置
される。
【0019】上記潰しリブ11を設けた絶縁板10の上
面に順次積層配置するバスバー3A〜3Eと絶縁板4A
〜4Dも設計高さ位置より潰しリブ11の突出量Wだけ
高く配置される。
面に順次積層配置するバスバー3A〜3Eと絶縁板4A
〜4Dも設計高さ位置より潰しリブ11の突出量Wだけ
高く配置される。
【0020】この状態で、ロアケース1にアッパケース
2が被せ、ロック爪1bと2bとをロックすると、最上
層のバスバー3Eに上壁2cが圧接した状態で、設計高
さより高く配置されたバスバー3E〜3A、絶縁板4D
〜4Aおよび潰しリブつき絶縁板10はアッパケース2
の上壁2cに押し下げられ、潰しリブ11は突出した先
端側から押し潰される。即ち、図2(B)に示すよう
に、アッパケース上壁2cにより押し下げられる寸法に
応じて潰しリブ11は潰される。
2が被せ、ロック爪1bと2bとをロックすると、最上
層のバスバー3Eに上壁2cが圧接した状態で、設計高
さより高く配置されたバスバー3E〜3A、絶縁板4D
〜4Aおよび潰しリブつき絶縁板10はアッパケース2
の上壁2cに押し下げられ、潰しリブ11は突出した先
端側から押し潰される。即ち、図2(B)に示すよう
に、アッパケース上壁2cにより押し下げられる寸法に
応じて潰しリブ11は潰される。
【0021】よって、ロック爪1bと2bのロック部で
マイナス公差が発生するとともに、絶縁板4A〜4Dお
よびバスバー3A〜3Eの積層部でマイナス公差が発生
していても、潰しリブ11により補償し、該潰しリブ1
1で積層したバスバー3A〜3Eおよび絶縁板4A〜4
Dを押し上げる。その結果、最上層のバスバー3Eがア
ッパケース上壁2cと圧接するとともに、下方のバスバ
ー3D〜3Aも隙間なく絶縁板4D〜4Aを介して積層
した状態となる。よって、アッパケース2の上壁2cよ
り突設したコネクタ収容部6へのタブ5A〜5Eの突出
寸法Lを一定の設計寸法とすることができ、コネクタ収
容部6に嵌合するコネクタ内の端子との接触面積を一定
の設計寸法とすることができる。
マイナス公差が発生するとともに、絶縁板4A〜4Dお
よびバスバー3A〜3Eの積層部でマイナス公差が発生
していても、潰しリブ11により補償し、該潰しリブ1
1で積層したバスバー3A〜3Eおよび絶縁板4A〜4
Dを押し上げる。その結果、最上層のバスバー3Eがア
ッパケース上壁2cと圧接するとともに、下方のバスバ
ー3D〜3Aも隙間なく絶縁板4D〜4Aを介して積層
した状態となる。よって、アッパケース2の上壁2cよ
り突設したコネクタ収容部6へのタブ5A〜5Eの突出
寸法Lを一定の設計寸法とすることができ、コネクタ収
容部6に嵌合するコネクタ内の端子との接触面積を一定
の設計寸法とすることができる。
【0022】図3(A)(B)は参考実施例を示し、ロ
アケース1の支持枠1dの上面に上向き円錐形状に突出
した公差吸収用の潰しリブ1eを設けている。よって、
該支持枠1dの上面に載置する絶縁板4Aは潰しリブ1
eの突出量だけ設計値より高く配置される。該絶縁板4
A上に順次積層していくバスバー3A〜3E、絶縁板4
B〜4Dも設計値より高く配置され、第1実施例と同様
にアッパケース2を組みつけた時に、潰しリブ1eを潰
して、押し下げられ、最上層のバスバー3Eはアッパケ
ース上壁2cの内面に圧接する。その結果、コネクタ収
容部6へ突出するタブ5A〜5Eの寸法Lは一定の設計
寸法となる。
アケース1の支持枠1dの上面に上向き円錐形状に突出
した公差吸収用の潰しリブ1eを設けている。よって、
該支持枠1dの上面に載置する絶縁板4Aは潰しリブ1
eの突出量だけ設計値より高く配置される。該絶縁板4
A上に順次積層していくバスバー3A〜3E、絶縁板4
B〜4Dも設計値より高く配置され、第1実施例と同様
にアッパケース2を組みつけた時に、潰しリブ1eを潰
して、押し下げられ、最上層のバスバー3Eはアッパケ
ース上壁2cの内面に圧接する。その結果、コネクタ収
容部6へ突出するタブ5A〜5Eの寸法Lは一定の設計
寸法となる。
【0023】尚、第1実施例及び参考実施例とも、最下
層の絶縁板をロアケースの周壁から突設した支持枠上に
載置しているが、ロアケースの底壁上に直接絶縁板を載
置してもよい。その場合、第1実施例では、最下層の絶
縁板の潰しリブを絶縁板の下面の全体にわたって所要間
隔を明けて突設することが好ましい。また、参考実施例
ではロアケースの底壁内面の全体にわたって所要間隔を
あけて潰しリブを突設することが好ましい。
層の絶縁板をロアケースの周壁から突設した支持枠上に
載置しているが、ロアケースの底壁上に直接絶縁板を載
置してもよい。その場合、第1実施例では、最下層の絶
縁板の潰しリブを絶縁板の下面の全体にわたって所要間
隔を明けて突設することが好ましい。また、参考実施例
ではロアケースの底壁内面の全体にわたって所要間隔を
あけて潰しリブを突設することが好ましい。
【0024】図4は第2実施例を示し、バスバーと絶縁
板との積層部の最下層にバネつきバスバー20を配置し
ている。該バスバー20はロアケース1の周壁1aから
突設した支持枠1d上に載置している。該支持枠1dの
上面に当接する部分のバスバー20には下向きに切り起
こして突設したバネ部21を設けており、該バネ部21
の最も下向きに突出した先端をロアケース支持枠1d上
に当接することにより、バスバー20をバネ部21の突
出寸法だけ設計位置より高く位置させている。
板との積層部の最下層にバネつきバスバー20を配置し
ている。該バスバー20はロアケース1の周壁1aから
突設した支持枠1d上に載置している。該支持枠1dの
上面に当接する部分のバスバー20には下向きに切り起
こして突設したバネ部21を設けており、該バネ部21
の最も下向きに突出した先端をロアケース支持枠1d上
に当接することにより、バスバー20をバネ部21の突
出寸法だけ設計位置より高く位置させている。
【0025】上記バスバー20の上方に順次積層する絶
縁板4A〜4D、バスバー3A〜3Dも設計位置より高
く位置する。第1実施例および第2実施例と同様に、ア
ッパケース2をロックすると、バネ部21を撓ませなが
ら、絶縁板およびバスバーをアッパケース上壁2cによ
り押し下げる。このように、第3実施例においても、最
上層のバスバー3Dがアッパケース上壁2cに圧接させ
た状態で、積層したバスバーの全体がバネ部21で押し
上げられ、コネクタ収容部6に突出するタブ5A〜5D
の寸法を設計値の所定寸法となる。
縁板4A〜4D、バスバー3A〜3Dも設計位置より高
く位置する。第1実施例および第2実施例と同様に、ア
ッパケース2をロックすると、バネ部21を撓ませなが
ら、絶縁板およびバスバーをアッパケース上壁2cによ
り押し下げる。このように、第3実施例においても、最
上層のバスバー3Dがアッパケース上壁2cに圧接させ
た状態で、積層したバスバーの全体がバネ部21で押し
上げられ、コネクタ収容部6に突出するタブ5A〜5D
の寸法を設計値の所定寸法となる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1の電気接続箱では、最下層に配置する絶縁板
より下向きに突出した潰しリブがロアケースの載置部と
当接し、該潰しリブにより、絶縁板およびバスバーの積
層体を押し上げて、アッパケース上壁に最上層のバスバ
ーを圧接するため、アッパケース上壁から最下層のバス
バーとの間には隙間はゼロとなる。よって、隙間ゼロの
状態で各バスバーからのタブの突出寸法を予め設計して
おくと、コネクタ収容部に突出するタブの寸法を設計値
とすることができると共に、全てのタブの寸法を一定に
揃えることできる。即ち、電気接続箱のロアケースとア
ッパケースとのロック部の公差および絶縁体とバスバー
との積層部の公差により、設計値より大きな公差が発生
しても、潰しリブにより公差を吸収し、コネクタ収容部
でのタブの寸法を設計通りの一定寸法とすることができ
る。
の請求項1の電気接続箱では、最下層に配置する絶縁板
より下向きに突出した潰しリブがロアケースの載置部と
当接し、該潰しリブにより、絶縁板およびバスバーの積
層体を押し上げて、アッパケース上壁に最上層のバスバ
ーを圧接するため、アッパケース上壁から最下層のバス
バーとの間には隙間はゼロとなる。よって、隙間ゼロの
状態で各バスバーからのタブの突出寸法を予め設計して
おくと、コネクタ収容部に突出するタブの寸法を設計値
とすることができると共に、全てのタブの寸法を一定に
揃えることできる。即ち、電気接続箱のロアケースとア
ッパケースとのロック部の公差および絶縁体とバスバー
との積層部の公差により、設計値より大きな公差が発生
しても、潰しリブにより公差を吸収し、コネクタ収容部
でのタブの寸法を設計通りの一定寸法とすることができ
る。
【0027】しかも、上記潰しリブは最下層の絶縁板に
潰しリブを設けるだけの極めて簡単な形状で良いため、
コストアップにならずに実施でき、汎用性がある。
潰しリブを設けるだけの極めて簡単な形状で良いため、
コストアップにならずに実施でき、汎用性がある。
【0028】
【0029】本発明の請求項2に記載の電気接続箱で
は、最下層のバスバーから下向きに突出したバネ部がロ
アケースにより上方に付勢されるため、積層したバスバ
ーおよび絶縁板は、アッパケースにより押し下げられ、
最上層のバスバーがアッパケース内面に圧接し、請求項
1および請求項2と同様に、コネクタ収容部へのタブの
突出寸法を設計通りの所定寸法とすることができる。
は、最下層のバスバーから下向きに突出したバネ部がロ
アケースにより上方に付勢されるため、積層したバスバ
ーおよび絶縁板は、アッパケースにより押し下げられ、
最上層のバスバーがアッパケース内面に圧接し、請求項
1および請求項2と同様に、コネクタ収容部へのタブの
突出寸法を設計通りの所定寸法とすることができる。
【図1】 本発明の第1実施例の電気接続箱の一部断面
図である。
図である。
【図2】 第1実施例の潰しリブの作用を示す断面図
で、(A)は潰しリブが潰れる前の断面図、(B)は潰
しリブが潰れた状態の断面図である。
で、(A)は潰しリブが潰れる前の断面図、(B)は潰
しリブが潰れた状態の断面図である。
【図3】 参考実施例の潰しリブの作用を示す断面図
で、(A)は潰しリブが潰れる前の断面図、(B)は潰
しリブが潰れた状態の断面図である。
で、(A)は潰しリブが潰れる前の断面図、(B)は潰
しリブが潰れた状態の断面図である。
【図4】 第2実施例の電気接続箱の一部断面図であ
る。
る。
【図5】 従来例の電気接続箱の一部断面図である。
1 ロアケース 1a 周壁 1b ロック爪 1d 支持枠 1e 潰しリブ 2 アッパケース 2a 周枠 2b ロック爪 2c 上壁 3A〜3F バスバー 4A〜4E 絶縁板 10 潰しリブつき絶縁板 11 公差吸収用の潰しリブ 20 バネつきバスバー 21 バネ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/16
Claims (2)
- 【請求項1】 ロアケースとアッパケースとをロックし
て形成したケース内部に、バスバーと絶縁板とを積層配
置し、バスバーから屈折して形成したタブをアッパケー
ス上面に設けたコネクタ収容部に突出する電気接続箱に
おいて、 上記ケース内部で最下層に配置する絶縁板に公差吸収用
の潰しリブを下向きに突設し、該潰しリブの先端を潰し
やすい形状とし、 上記潰しリブをロアケースの載置部に当接して配置して
順次バスバーと絶縁板を積層してアッパーケースを被
せ、該アッパーケースをロアケースにロックした時に、
最上層に配置するバスバーがアッパケースの上壁内面に
圧接されるように上記潰しリブを先端側から潰して、上
記コネクタ収容部内での上記タブの突出寸法が所定寸法
となるように構成としている電気接続箱。 - 【請求項2】 ロアケースとアッパケースとをロックし
て形成したケース内部に、バスバーと絶縁板とを積層配
置し、バスバーから屈折して形成したタブをアッパケー
ス上面に設けたコネクタ収容部に突出する電気接続箱に
おいて、 上記積層配置する最下層にバスバーを配置し、該バスバ
ーに下方へ突出する公差吸収用のバネ部を設け、該バス
バーに形成するバネ部はバスバーの一部を下向きに切り
起こして形成し、該バネ部の先端をロアケースの載置部
に当接させ、 バスバーと絶縁板とを積層してアッパーケースを被せ、
該アッパーケースをロアケースにロックした時に、最上
層に配置するバスバーがアッパケースの上壁内面に圧接
されるように上記バネ部を撓ませて、上記コネクタ収容
部内での上記タブの突出寸法が所定寸法となるように構
成としている 電気接続箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12399695A JP3257338B2 (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 電気接続箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12399695A JP3257338B2 (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 電気接続箱 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08322125A JPH08322125A (ja) | 1996-12-03 |
JP3257338B2 true JP3257338B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=14874464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12399695A Expired - Fee Related JP3257338B2 (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 電気接続箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257338B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5360985B2 (ja) | 2009-09-16 | 2013-12-04 | 矢崎総業株式会社 | 端子の接続構造 |
JP5242655B2 (ja) * | 2010-09-29 | 2013-07-24 | 古河電気工業株式会社 | 電気接続箱 |
JP7269202B2 (ja) * | 2020-08-25 | 2023-05-08 | 古河電気工業株式会社 | 電気接続箱 |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP12399695A patent/JP3257338B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08322125A (ja) | 1996-12-03 |
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