JP3165549B2 - スチールベルテッドラジアルタイヤ - Google Patents
スチールベルテッドラジアルタイヤInfo
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Description
ング性を向上しうるスチールベルテッドラジアルタイヤ
に関する。
向外側に配されるスチールコードを用いたベルト層とを
具えるスチールベルテッドラジアルタイヤにあっては、
走行中に接地部におけるベルト層がタイヤ周方向に波打
つ現象、いわゆるバックリングが生じることが多々あ
る。
スチールコードとこのスチールコードを被覆するトッピ
ングゴムとの間にセパレーションを引起こすことがあ
り、ベルト層の耐久性を低下させる原因の一つと考えら
れている。
にバックリングを抑制する手段として、従来から次の提
案がなされていた。
ト巾を小さくする。 トレッドゴムの厚さを小さくし、接地部においてベ
ルト層に働く半径方向の圧縮力を大きくする。 ベルトコードであるスチールコードの線径を大きく
し、ベルト層の曲げ剛性を増大させる。
を小さくするものにあっては、特にコーナリングパワー
が小さくなり、操縦安定性の低下を招くことがある。
は、トレッド部の振動吸収性が損なわれ、乗心地を低下
させる。
ものは、操縦安定性を確保しうるものの、曲げ剛性の大
なるベルト層が周設されるため、突起を包み込む能力に
欠け、乗心地を低下させるという問題点がある。
イヤ子午線断面において、タイヤ赤道を中心としたクラ
ウン中央部で頻繁に発生し、両ショルダー部ではほとん
ど発生しないことが知られている。
ラウン中央部の周長が両ショルダー部の周長よりも大き
いことに起因していると考えられる。
ョルダー部との間の周長差を小さくすることにより、耐
バックリング性を向上しうることがわかる。
Aを、ベルト外縁厚さH、トレッド1/3厚さBA、お
よびトレッド2/3厚さBBよりも所定の範囲内で大き
くすることを基本として、耐バックリング性を向上でき
かつ前記問題点を解決しうるスチールベルテッドラジア
ルタイヤの提供を目的としている。
らサイドウォール部を通りビード部のビードコアの周り
をタイヤ軸方向内側から外側に向かって折返しかつラジ
アル配列の有機繊維コードを用いたカーカスプライから
なるカーカスと、トレッド部の内部かつカーカスの半径
方向外側に配されるスチールコードを用いたベルト層と
を具えるスチールベルテッドラジアルタイヤであって、
前記ベルト層は、半径方向内外に重なって密着し狭巾の
ベルトプライを外側とした2枚のベルトプライからな
り、かつ外側のベルトプライのタイヤ軸方向外縁間の外
側ベルトプライ巾WB1は、トレッド巾WTの75〜8
5%、内側のベルトプライの内側ベルトプライ巾WB2
はトレッド巾WTの85〜90%とするとともに、タイ
ヤ赤道上の外側のベルトプライの外面とトレッド面との
間の最短距離であるトレッド中央厚さAは、タイヤ赤道
上のタイヤ内面から外側のベルトプライの外面までの最
短距離である赤道点カーカス・ベルト全厚さCTの1.
95倍以上かつ2.20倍以下であり、かつ前記外側の
ベルトプライの前記外縁を通る半径線がトレッド面に交
わる交点Eと外側のベルトプライの外面との間の最短距
離であるベルト外縁厚さH、前記タイヤ赤道から前記半
径線に至るタイヤ軸方向の距離を3等分した長さをタイ
ヤ赤道からタイヤ軸方向外方に隔たる半径線がトレッド
面に交わる交点Bと前記外側のベルトプライの外面との
間の最短距離であるトレッド1/3厚さBA、前記長さ
の2倍をタイヤ赤道からタイヤ軸方向外方に隔たる半径
線がトレッド面に交わる交点Dと前記外側のベルトプラ
イの外面との間の最短距離であるトレッド2/3厚さB
B、および前記トレッド中央厚さAが、A−1.0mm≦
BA=BB≦A−0.5mm、A−2.0mm≦H≦A−
1.0mmの関係にある。
ル配列のカーカスと、その半径方向外側に配されかつス
チールコードを用いた2枚のベルトプライを重ねて密着
したベルト層とを具えるとともに、トレッド中央厚さA
を、赤道点カーカス・ベルト全厚さCTの1.95倍以
上かつ2.20倍以下とし、しかもベルト外縁厚さH、
トレッド1/3厚さBA、およびトレッド2/3厚さB
Bを、A−1.0mm<BA=BB≦A−0.5mm、A−
2.0mm≦H≦A−1.0mmとしている。
タイヤ赤道において厚く設定され、ベルト外縁ではトレ
ッド中央厚さAよりも小さく規制されているため、トレ
ッド面の曲率半径およびタイヤサイズを従来のものと変
更しないことにより、ベルト層の曲率半径を大きくで
き、そのクラウン中央部と両ショルダー部との間の周長
差を小さく出来る。
を大きくしたり、ベルト巾を小とすることなしに耐バッ
クリング性を向上でき、操縦安定性、及び乗心地を損な
うことなくベルト層の耐久性を高めうる。
235/95R15である偏平率95%前後のスチール
ベルテッドラジアルタイヤを例にとり図面に基づき説明
する。
ルタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を
通りビード部4に至るトロイド状の本体部6aにビード
コア5の周りをタイヤ軸方向内側から外側に向かって折
返されることにより形成される1対の折返し部6b、6
bを設けたカーカス6と、トレッド部2の内部かつカー
カス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具え
る。
は、ベルト層7の半径方向外側に配設されるトレッドゴ
ム9により形成されるとともに、前記サイドウォール部
3の外壁面はカーカス6のタイヤ軸方向外側に配されか
つ外端が接着層10を介してトレッドゴム9に結合され
るサイドウォールゴム11によって形成される。又前記
トレッド面2Aのタイヤ子午線断面におけるプロファイ
ルは、タイヤ赤道Cに中心を有しかつ曲率半径Rがタイ
ヤ最大巾Wの1.0倍以上かつ1.2倍以下の単一の円
弧に略一致する。
サイドウォールゴム11との各硬度の中間の硬度を有す
るゴム材からなるとともに、タイヤ軸方向内方で前記ベ
ルト層7のタイヤ軸方向外縁部を覆っている。
には、カーカス6のタイヤ軸方向外側に配されビード部
4の外壁面を形成するビードゴム12の上端が固着する
とともに、該ビード部4の底部からタイヤ軸方向内面に
かけてリムとの嵌合によるビード部4の損傷を防止する
ための有機繊維コードを用いた補強層13が配設されて
いる。
部6bとの間には、前記ビードコア5から立上がる断面
略三角形状のビードエーペックス14が配されるととも
に、該ビードコア5とカーカス6との間には、カーカス
6の横ズレ防止用の有機繊維コードを用いたフィラー1
5が介在する。
75〜90°の角度で傾斜するラジアル、セミラジアル
のラジアル配列のカーカスコードをケーストッピングゴ
ムで被覆した1枚以上、本例では2枚の重なって密着す
るカーカスプライ6A、6Bからなり、カーカスコード
としてナイロン、レーヨン、ポリエステル、芳香族ポリ
アミド等の有機繊維コードを用いうる。
1の半径方向外端は、タイヤ最大巾Wをなす最大巾点1
6よりもやや外方、例えば10mm前後外方に位置すると
ともに、カーカスプライ6Bの折返し部6b2は該折返
し部6b1のタイヤ軸方向内側に重なって密着し、かつ
その半径方向外端は、前記最大巾点16よりもやや内
方、例えば5mm前後内方に位置する。
15〜85°の角度で傾けて配したスチールコードをト
ッピングゴムで被覆した2枚のベルトプライ7a、7b
を各スチールコードを交差させてかつ半径方向内外に重
ねて密着することにより形成されるとともに、外側のベ
ルトプライ7bは内側のベルトプライ7aよりも狭巾、
しかも外側のベルトプライ7bのタイヤ軸方向外縁間の
外側ベルトプライ巾WB1をトレッド巾WTの75〜8
5%とし、かつ内側のベルトプライ7aの内側ベルトプ
ライ巾WB2をトレッド巾WTの85〜90%としてい
る。
2Aのタイヤ軸方向外縁から該トレッド面2Aを滑らか
に延長した仮想線r1と、タイヤのバットレス面2Bの
半径方向外端から該バットレス面2Bを滑らかに延長し
た仮想線r2との交点F、F間のタイヤ軸方向の距離と
して定義される。
ス6の外面に密着するとともに、タイヤ軸方向外縁部で
はカーカス6から除々に離間する。
を規制している。即ち、タイヤ赤道C上の外側のベルト
プライ7bの外面とトレッド面2Aとの間の最短距離で
あるトレッド中央厚さAを、タイヤ赤道C上のタイヤ内
面から外側のベルトプライ7bの外面までの最短距離で
ある赤道点カーカス・ベルト全厚さCTの1.95倍以
上かつ2.20倍以下としている。なお本例におけるト
レッド中央厚さAの実側値は、12.0mm以上かつ1
3.5mm以下であり、前記赤道点カーカス・ベルト全厚
さCTは、6.2mmである。
・ベルト全厚さCTの0.95倍未満とすると乗心地が
低下する一方、2.20倍より大とするとベルト層7に
セパレーションを誘発しやすく耐久性の低下をもたら
す。
外縁を通る半径線L1がトレッド面2Aに交わる交点E
と外側のベルトプライ7bの外面との間の最短距離であ
るベルト外縁厚さH、前記タイヤ赤道Cから前記半径線
L1に至るタイヤ軸方向の距離を3等分した長さmをタ
イヤ赤道Cからタイヤ軸方向外方に隔たる半径線L2が
トレッド面2Aに交わる交点Bと前記外側のベルトプラ
イ7bの外面との間の最短距離であるトレッド1/3厚
さBA、前記長さmの2倍の長さ2mをタイヤ赤道Cか
らタイヤ軸方向外方に隔たる半径線L3がトレッド面2
Aに交わる交点Dと前記外側のベルトプライ7bの外面
との間の最短距離であるトレッド2/3厚さBB、およ
び前記トレッド中央厚さAが次の式を満たす関係にあ
る。
BA及びトレッド2/3厚さBBは、10.5mm以上か
つ13.0mm以下であり、前記ベルト外縁厚さHは、1
0.0mm以上かつ12.5mm以下である。
制することによって、前記曲率半径Rを有する円弧で近
似されるトレッド面2Aを具えたスチールベルテッドラ
ジアルタイヤ1の前記ベルト層7のタイヤ赤道C両側の
クラウン中央部とそのタイヤ軸方向外方のショルダー部
との間の周長差を小とでき、耐バックリング性を向上し
うるとともに、ベルト層7の耐久性を高めうる。
のプライ巾、スチールコードの線径などは従来のものと
変更がないため、操縦安定性、および乗心地の低下を防
止できる。
2/3厚さBBをトレッド中央厚さAから1mm減じた値
よりも小さくすると乗心地が低下する一方、トレッド中
央厚さAから0.5mm減じた値よりも大とすると耐バッ
クリング性の向上を達成できない。
さAから2.0mm減じた値よりも小さくすると乗心地が
低下する一方、トレッド中央厚さAから1.0mm減じた
値よりも大きくすると耐バックリング性の向上を達成で
きない。
つ図1に示す構成を有するタイヤ(実施例1〜4)につ
いて、表1に示す仕様で試作するとともに、その性能に
ついてテストした。なお本願構成外のタイヤ(比較例1
〜6)についても併せてテストを行い性能の比較を行っ
た。
耐久試験機を用いて試供タイヤにJISに規定する内圧
と最大荷重の1.5倍の荷重を加えかつ時速65km/H
で走行させ、ベルト層にセパレーションが発生するまで
の延走行距離を持って判定するとともに、比較例1を1
00とする指数で表示した。数値が大きいほど良好であ
り100以上が合格レベルである。
するとともに、比較例2を100とする指数で表示し
た。数値が大きいほど良好であり100以上が合格レベ
ルである。
着し、負荷荷重1.510kg、内圧7kg/cm2 、速度6
0〜100km/Hのもとで突起乗越時の軸荷重変動を測
定するとともに比較例4を100とする指数で表示し
た。数値が大きいほど良好であり100以上が合格レベ
ルである。テストの結果を表1に示す。
性、乗心地を損なうことなくベルト層の耐久性を向上し
ていることが確認出来た。
ラジアルタイヤは、トレッド中央厚さAをトレッド1/
3厚さBA、トレッド2/3厚さBB、およびベルト外
縁厚さHよりも大きくすることによって、ベルト層のタ
イヤ軸方向の周長差を減じたため、耐バックリング性を
向上でき、耐久性を高めうる。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】トレッド部からサイドウォール部を通りビ
ード部のビードコアの周りをタイヤ軸方向内側から外側
に向かって折返しかつラジアル配列の有機繊維コードを
用いたカーカスプライからなるカーカスと、トレッド部
の内部かつカーカスの半径方向外側に配されるスチール
コードを用いたベルト層とを具えるスチールベルテッド
ラジアルタイヤであって、前記ベルト層は、半径方向内
外に重なって密着し狭巾のベルトプライを外側とした2
枚のベルトプライからなり、かつ外側のベルトプライの
タイヤ軸方向外縁間の外側ベルトプライ巾WB1は、ト
レッド巾WTの75〜85%、内側のベルトプライの内
側ベルトプライ巾WB2はトレッド巾WTの85〜90
%とするとともに、タイヤ赤道上の外側のベルトプライ
の外面とトレッド面との間の最短距離であるトレッド中
央厚さAは、タイヤ赤道上のタイヤ内面から外側のベル
トプライの外面までの最短距離である赤道点カーカス・
ベルト全厚さCTの1.95倍以上かつ2.20倍以下
であり、かつ前記外側のベルトプライの前記外縁を通る
半径線がトレッド面に交わる交点Eと外側のベルトプラ
イの外面との間の最短距離であるベルト外縁厚さH、前
記タイヤ赤道から前記半径線に至るタイヤ軸方向の距離
を3等分した長さをタイヤ赤道からタイヤ軸方向外方に
隔たる半径線がトレッド面に交わる交点Bと前記外側の
ベルトプライの外面との間の最短距離であるトレッド1
/3厚さBA、前記長さの2倍をタイヤ赤道からタイヤ
軸方向外方に隔たる半径線がトレッド面に交わる交点D
と前記外側のベルトプライの外面との間の最短距離であ
るトレッド2/3厚さBB、および前記トレッド中央厚
さAが、 A−1.0mm≦BA=BB≦A−0.5mm、A−2.0
mm≦H≦A−1.0mmの関係にあることを特徴とするス
チールベルテッドラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP06317693A JP3165549B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | スチールベルテッドラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06247107A JPH06247107A (ja) | 1994-09-06 |
JP3165549B2 true JP3165549B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=13221688
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06317693A Expired - Fee Related JP3165549B2 (ja) | 1993-02-26 | 1993-02-26 | スチールベルテッドラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3165549B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101923119B1 (ko) * | 2017-03-15 | 2018-11-28 | 주식회사 연합축산 | 가축용 급이기 |
KR101946311B1 (ko) | 2017-03-15 | 2019-02-14 | 주식회사 연합축산 | 가축용 급이기의 사료 분산판 |
KR101923121B1 (ko) * | 2017-03-15 | 2019-02-27 | 주식회사 연합축산 | 사료 허실을 줄이고 내구성을 높일 수 있는 급이기 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008105667A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-05-08 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
JP2022137926A (ja) * | 2021-03-09 | 2022-09-22 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
1993
- 1993-02-26 JP JP06317693A patent/JP3165549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101923119B1 (ko) * | 2017-03-15 | 2018-11-28 | 주식회사 연합축산 | 가축용 급이기 |
KR101946311B1 (ko) | 2017-03-15 | 2019-02-14 | 주식회사 연합축산 | 가축용 급이기의 사료 분산판 |
KR101923121B1 (ko) * | 2017-03-15 | 2019-02-27 | 주식회사 연합축산 | 사료 허실을 줄이고 내구성을 높일 수 있는 급이기 |
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---|---|
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