JP2002316513A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JP2002316513A JP2002316513A JP2001124666A JP2001124666A JP2002316513A JP 2002316513 A JP2002316513 A JP 2002316513A JP 2001124666 A JP2001124666 A JP 2001124666A JP 2001124666 A JP2001124666 A JP 2001124666A JP 2002316513 A JP2002316513 A JP 2002316513A
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- tire
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- cord
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 平滑路面での操縦安定性を高く確保しながら
ワンダリング性能を向上できる。 【解決手段】 第1〜第3のベルトプライ11〜13に
おける、ベルト中央領域Ycにおけるコード角度をα1
c、α2c、α3c、ベルト外側領域Ysにおけるコー
ド角度をα1s、α2s、α3sとしたとき、以下の関
係式を充足する。 40°≦α1c≦70° 15°≦α2c≦25° 15°≦α3c≦25° 1°≦α1s−α1c≦5° 1°≦α2s−α2c≦5° 1°≦α3s−α3c≦5°
ワンダリング性能を向上できる。 【解決手段】 第1〜第3のベルトプライ11〜13に
おける、ベルト中央領域Ycにおけるコード角度をα1
c、α2c、α3c、ベルト外側領域Ysにおけるコー
ド角度をα1s、α2s、α3sとしたとき、以下の関
係式を充足する。 40°≦α1c≦70° 15°≦α2c≦25° 15°≦α3c≦25° 1°≦α1s−α1c≦5° 1°≦α2s−α2c≦5° 1°≦α3s−α3c≦5°
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重荷重車両用とし
て好適であり、平滑路面での操縦安定性を高く確保しな
がらワンダリング性能を改善させた空気入りラジアルタ
イヤに関する。
て好適であり、平滑路面での操縦安定性を高く確保しな
がらワンダリング性能を改善させた空気入りラジアルタ
イヤに関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】重荷
重車両用のラジアルタイヤでは、高内圧かつ高荷重を支
承するために、ベルト層の剛性を充分に高める必要があ
り、従来、このようなベルト層aには、図3に示すよう
に、少なくとも3枚のベルトドプライを用いるととも
に、カーカス側の第1のプライa1のタイヤ周方向に対
するコード角度α1を40〜70°と比較的深く、又そ
の外側の第2、第3のプライa2、a3のコード角度α
2、α3を15〜25°の範囲で略同一、しかも第3の
プライa3のコードの傾斜方向を第1、第2のプライa
1、a2のコードの傾斜方向と逆向きに配列し、強固な
トラス構造を形成している。
重車両用のラジアルタイヤでは、高内圧かつ高荷重を支
承するために、ベルト層の剛性を充分に高める必要があ
り、従来、このようなベルト層aには、図3に示すよう
に、少なくとも3枚のベルトドプライを用いるととも
に、カーカス側の第1のプライa1のタイヤ周方向に対
するコード角度α1を40〜70°と比較的深く、又そ
の外側の第2、第3のプライa2、a3のコード角度α
2、α3を15〜25°の範囲で略同一、しかも第3の
プライa3のコードの傾斜方向を第1、第2のプライa
1、a2のコードの傾斜方向と逆向きに配列し、強固な
トラス構造を形成している。
【0003】そして、このようなベルト層aで補強され
たタイヤでは、コーナリングフォースが高められるた
め、平滑路面においては、直進/旋回の双方において優
れた操縦安定性が発揮できる。しかしながらその反面、
トレッドショルダー部の剛性も一様に増大するため、わ
だち路面等を走行する際、路面から受ける外力によって
タイヤがふらつく所謂ワンダリング現象が発生しやすい
という問題がある。
たタイヤでは、コーナリングフォースが高められるた
め、平滑路面においては、直進/旋回の双方において優
れた操縦安定性が発揮できる。しかしながらその反面、
トレッドショルダー部の剛性も一様に増大するため、わ
だち路面等を走行する際、路面から受ける外力によって
タイヤがふらつく所謂ワンダリング現象が発生しやすい
という問題がある。
【0004】このように、平滑路面における操縦安定性
と、ワンダリング性能とは二律背反の関係にあり、従来
は、トレッド端に丸みを付けたり、テーパー状にカット
したり、或いはトレッド端近傍に周方向の細溝を設けて
トレッドショルダー部の剛性を緩和する等の手法によっ
て、ワンダリング性能の改善が図られていた。
と、ワンダリング性能とは二律背反の関係にあり、従来
は、トレッド端に丸みを付けたり、テーパー状にカット
したり、或いはトレッド端近傍に周方向の細溝を設けて
トレッドショルダー部の剛性を緩和する等の手法によっ
て、ワンダリング性能の改善が図られていた。
【0005】本発明は、各ベルトプライにおいて、ベル
ト中央領域とベルト外側領域とでベルトコードのコード
角度を違えることを基本として、前記手法を採用するこ
となく、平滑路面での操縦安定性を高く確保しながらワ
ンダリング性能を向上しうる空気入りラジアルタイヤの
提供を目的としている。
ト中央領域とベルト外側領域とでベルトコードのコード
角度を違えることを基本として、前記手法を採用するこ
となく、平滑路面での操縦安定性を高く確保しながらワ
ンダリング性能を向上しうる空気入りラジアルタイヤの
提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本願請求項1の発明は、トレッド部の内方かつカー
カスの半径方向外側に、タイヤ周方向に対して傾斜配列
するベルトコードを有しかつ前記カーカス側から半径方
向外側に向かって順次重なる第1のベルトプライ、第2
のベルトプライ及び第3のベルトプライを少なくとも含
むベルト層を設けた空気入りラジアルタイヤであって、
タイヤ赤道を中心としたベルト最大巾の1/3の巾のベ
ルト中央領域における前記第1〜第3のベルトプライの
ベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度をα1
c、α2c、α3c、ベルト外端からのベルト最大巾の
1/6の巾のベルト外側領域における前記第1〜第3の
ベルトプライのベルトコードのタイヤ周方向に対するコ
ード角度をα1s、α2s、α3sとしたとき、以下の
関係式を充足することを特徴としている。 40°≦α1c≦70° 15°≦α2c≦25° 15°≦α3c≦25° 1°≦α1s−α1c≦5° 1°≦α2s−α2c≦5° 1°≦α3s−α3c≦5°
に、本願請求項1の発明は、トレッド部の内方かつカー
カスの半径方向外側に、タイヤ周方向に対して傾斜配列
するベルトコードを有しかつ前記カーカス側から半径方
向外側に向かって順次重なる第1のベルトプライ、第2
のベルトプライ及び第3のベルトプライを少なくとも含
むベルト層を設けた空気入りラジアルタイヤであって、
タイヤ赤道を中心としたベルト最大巾の1/3の巾のベ
ルト中央領域における前記第1〜第3のベルトプライの
ベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度をα1
c、α2c、α3c、ベルト外端からのベルト最大巾の
1/6の巾のベルト外側領域における前記第1〜第3の
ベルトプライのベルトコードのタイヤ周方向に対するコ
ード角度をα1s、α2s、α3sとしたとき、以下の
関係式を充足することを特徴としている。 40°≦α1c≦70° 15°≦α2c≦25° 15°≦α3c≦25° 1°≦α1s−α1c≦5° 1°≦α2s−α2c≦5° 1°≦α3s−α3c≦5°
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を、
図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りラ
ジアルタイヤが、トラック・バス用等の重荷重用ラジア
ルタイヤである場合の子午断面である。
図示例とともに説明する。図1は、本発明の空気入りラ
ジアルタイヤが、トラック・バス用等の重荷重用ラジア
ルタイヤである場合の子午断面である。
【0008】図1において、空気入りラジアルタイヤ1
(以下タイヤ1という)は、トレッド部2からサイドウ
ォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカー
カス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6のタ
イヤ半径方向外側に配されるベルト層7とを具えてい
る。
(以下タイヤ1という)は、トレッド部2からサイドウ
ォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカー
カス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6のタ
イヤ半径方向外側に配されるベルト層7とを具えてい
る。
【0009】前記カーカス6は、ビードコア5、5間を
跨るプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻
りでタイヤ軸方向内側から外側に折返すプライ折返し部
6bを設けた少なくとも1枚、本例では1枚のカーカス
プライ6Aからなる場合を例示している。このカーカス
プライ6Aは、カーカスコードをタイヤ周方向に対して
80〜90度の角度で配列しており、本例では、カーカ
スコードとしてスチールコードが用いられる。
跨るプライ本体部6aの両端に、前記ビードコア5の廻
りでタイヤ軸方向内側から外側に折返すプライ折返し部
6bを設けた少なくとも1枚、本例では1枚のカーカス
プライ6Aからなる場合を例示している。このカーカス
プライ6Aは、カーカスコードをタイヤ周方向に対して
80〜90度の角度で配列しており、本例では、カーカ
スコードとしてスチールコードが用いられる。
【0010】なおカーカス6としては、前記スチールコ
ードの他、芳香族ポリアミド、ナイロン、レーヨン、ポ
リエステルなどの有機繊維コードを用いた1枚ないし複
数枚のプライで構成してもよい。また前記プライ折返し
部6bは、ビードコア5の上方かつタイヤの最大巾位置
下方で途切れ、このプライ折返し部6bとプライ本体部
6aとの間には、ビードエーペックスゴム8が充填さ
れ、ビード部4を補強しかつタイヤ横剛性を高めてい
る。
ードの他、芳香族ポリアミド、ナイロン、レーヨン、ポ
リエステルなどの有機繊維コードを用いた1枚ないし複
数枚のプライで構成してもよい。また前記プライ折返し
部6bは、ビードコア5の上方かつタイヤの最大巾位置
下方で途切れ、このプライ折返し部6bとプライ本体部
6aとの間には、ビードエーペックスゴム8が充填さ
れ、ビード部4を補強しかつタイヤ横剛性を高めてい
る。
【0011】次に、前記ベルト層7は、前記カーカス6
の側から半径方向外側に向かって順次重なる第1のベル
トプライ11、第2のベルトプライ12、及び第3のベ
ルトプライ13を少なくとも含み、本例では、さらにそ
の外側に巾狭の第4のベルトプライ14を設けた4層構
造のものを例示している。なお前記第4のベルトプライ
14は排除することができる。
の側から半径方向外側に向かって順次重なる第1のベル
トプライ11、第2のベルトプライ12、及び第3のベ
ルトプライ13を少なくとも含み、本例では、さらにそ
の外側に巾狭の第4のベルトプライ14を設けた4層構
造のものを例示している。なお前記第4のベルトプライ
14は排除することができる。
【0012】前記第1〜第4のベルトプライ11〜14
においては、前記第2のベルトプライ12のプライ巾W
Bを最大とするとともに、第1、3のベルトプライ1
1、13を、前記プライ巾WBの85〜95%のプライ
巾で形成している。このとき、走行時におけるトレッド
ショルダー部の外径成長、およびこれに伴う発熱による
ゴム劣化を抑制するために、前記最大のプライ巾WBを
タイヤ巾WTの0.7倍以上とするのが好ましい。な
お、最も巾狭となる第4のベルトプライ14は、主とし
て内側の第1〜3のベルトプライ11〜13を保護する
ブレーカとして機能し、トレッド面からの耐カット貫通
性を高め、パンク等を防止する。
においては、前記第2のベルトプライ12のプライ巾W
Bを最大とするとともに、第1、3のベルトプライ1
1、13を、前記プライ巾WBの85〜95%のプライ
巾で形成している。このとき、走行時におけるトレッド
ショルダー部の外径成長、およびこれに伴う発熱による
ゴム劣化を抑制するために、前記最大のプライ巾WBを
タイヤ巾WTの0.7倍以上とするのが好ましい。な
お、最も巾狭となる第4のベルトプライ14は、主とし
て内側の第1〜3のベルトプライ11〜13を保護する
ブレーカとして機能し、トレッド面からの耐カット貫通
性を高め、パンク等を防止する。
【0013】ここで、本明細書では、前記最大のプライ
巾WBを「ベルト最大巾WB」と定義する。
巾WBを「ベルト最大巾WB」と定義する。
【0014】又各ベルトプライ11〜14は、スチール
コードであるベルトコードをタイヤ周方向に対して傾斜
配列してなり、本例では、図2に示すように、第1、第
2のベルトプライ11、12の各ベルトコードは、タイ
ヤ赤道Cに対して互いに同向き(例えば右上がりの向
き)で傾斜し、又第3、第4のベルトプライ13、14
の各ベルトコードは、前記第1、第2のベルトプライ1
1、12とは逆向き(例えば左上がりの向き)で傾斜し
ている。
コードであるベルトコードをタイヤ周方向に対して傾斜
配列してなり、本例では、図2に示すように、第1、第
2のベルトプライ11、12の各ベルトコードは、タイ
ヤ赤道Cに対して互いに同向き(例えば右上がりの向
き)で傾斜し、又第3、第4のベルトプライ13、14
の各ベルトコードは、前記第1、第2のベルトプライ1
1、12とは逆向き(例えば左上がりの向き)で傾斜し
ている。
【0015】そして、本実施形態のベルト層7では、ベ
ルト中央領域Ycにおける前記第1〜第3のベルトプラ
イ11〜13のベルトコードのタイヤ周方向に対するコ
ード角度をα1c、α2c、α3c、ベルト外側領域Y
sにおける前記第1〜第3のベルトプライ11〜13の
ベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度をα1
s、α2s、α3sとしたとき、以下の関係式を充足し
ている。 40°≦α1c≦70° ……(1) 15°≦α2c≦25° ……(2) 15°≦α3c≦25° ……(3) 1°≦α1s−α1c≦5° ……(4) 1°≦α2s−α2c≦5° ……(5) 1°≦α3s−α3c≦5° ……(6) 以下に、コード角度α1c〜α3cを総称してコード角
度αc、コード角度α1s〜α3sを総称してコード角
度αsという場合がある。
ルト中央領域Ycにおける前記第1〜第3のベルトプラ
イ11〜13のベルトコードのタイヤ周方向に対するコ
ード角度をα1c、α2c、α3c、ベルト外側領域Y
sにおける前記第1〜第3のベルトプライ11〜13の
ベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度をα1
s、α2s、α3sとしたとき、以下の関係式を充足し
ている。 40°≦α1c≦70° ……(1) 15°≦α2c≦25° ……(2) 15°≦α3c≦25° ……(3) 1°≦α1s−α1c≦5° ……(4) 1°≦α2s−α2c≦5° ……(5) 1°≦α3s−α3c≦5° ……(6) 以下に、コード角度α1c〜α3cを総称してコード角
度αc、コード角度α1s〜α3sを総称してコード角
度αsという場合がある。
【0016】なお前記「ベルト中央領域Yc」とは、タ
イヤ赤道Cを中心とした前記ベルト最大巾WBの1/3
の巾Wcの領域であり、平滑路面での操縦安定性に最も
影響を与える部位となる。他方、前記「ベルト外側領域
Ys」とは、ベルト外端7Eからのベルト最大巾WBの
1/6の巾Wsの領域であって、ワンダリング性能に与
える影響が大きい部位である。
イヤ赤道Cを中心とした前記ベルト最大巾WBの1/3
の巾Wcの領域であり、平滑路面での操縦安定性に最も
影響を与える部位となる。他方、前記「ベルト外側領域
Ys」とは、ベルト外端7Eからのベルト最大巾WBの
1/6の巾Wsの領域であって、ワンダリング性能に与
える影響が大きい部位である。
【0017】ここで、ベルト中央領域Ycにあっては、
式(1)〜(3)に示すように、各ベルトプライ11〜
13のコード角度αcを、従来的な範囲で規制し強固な
トラス構造を構成する。これによってベルト剛性を十分
に高め、平滑路面における操縦安定性を高レベルで発揮
できる。
式(1)〜(3)に示すように、各ベルトプライ11〜
13のコード角度αcを、従来的な範囲で規制し強固な
トラス構造を構成する。これによってベルト剛性を十分
に高め、平滑路面における操縦安定性を高レベルで発揮
できる。
【0018】これに対して、ベルト外側領域Ysにあっ
ては、式(4)〜(6)に示すように、各ベルトプライ
11〜13のコード角度αsを、前記ベルト中央領域Y
cのコード角度αcに対して、それぞれ1°〜5°の範
囲で高めている。このとき、それぞれのベルトコード
は、各ベルトプライ11〜13内において連続してい
る。
ては、式(4)〜(6)に示すように、各ベルトプライ
11〜13のコード角度αsを、前記ベルト中央領域Y
cのコード角度αcに対して、それぞれ1°〜5°の範
囲で高めている。このとき、それぞれのベルトコード
は、各ベルトプライ11〜13内において連続してい
る。
【0019】これにより、各ベルトプライ11〜13に
おいて、ベルト外側領域Ysでのコード間距離は、ベル
ト中央領域Ycでのコード間距離に比べて sin αs/
sinαcの割合で大きくなる。即ち、単位面積当たりの
スチール量が減じ、ベルト外側領域Ysにおける剛性
が、ベルト中央領域Ycにおける剛性に比して小とな
る。
おいて、ベルト外側領域Ysでのコード間距離は、ベル
ト中央領域Ycでのコード間距離に比べて sin αs/
sinαcの割合で大きくなる。即ち、単位面積当たりの
スチール量が減じ、ベルト外側領域Ysにおける剛性
が、ベルト中央領域Ycにおける剛性に比して小とな
る。
【0020】その結果、わだちを走行する際に、路面か
らトレッドショルダー部に作用する外力を吸収緩和する
ことができ、前記操縦安定性を確保しながらワンダリン
グ性能を向上させることができる。ここで、前記角度差
αs−αcが1°未満では、本願の作用効果が発揮され
ず、逆に角度差αs−αcが5°を越えると、操縦安定
性の確保が難しくなる傾向となる。
らトレッドショルダー部に作用する外力を吸収緩和する
ことができ、前記操縦安定性を確保しながらワンダリン
グ性能を向上させることができる。ここで、前記角度差
αs−αcが1°未満では、本願の作用効果が発揮され
ず、逆に角度差αs−αcが5°を越えると、操縦安定
性の確保が難しくなる傾向となる。
【0021】なおベルト中央領域Ycとベルト外側領域
Ysとの間の領域Ymは、ベルトコードがコード角度α
cからコード角度αsに変化する過渡領域であり、この
変化は、滑らかであってもよく、又本例のごとく屈曲状
に変化することもできる。
Ysとの間の領域Ymは、ベルトコードがコード角度α
cからコード角度αsに変化する過渡領域であり、この
変化は、滑らかであってもよく、又本例のごとく屈曲状
に変化することもできる。
【0022】なおベルト層7は、ベルトプライ毎に、ベ
ルトコードの太さ、コード打ち込み密度等を相違させて
も良く、又重荷重車両用に規制されることなく、ライト
トラック用など、種々のカテゴリのタイヤとして構成す
ることができる。又、前述した如きワンダリング性能向
上のための他の手法、即ち、トレッド端に丸みを付けた
り、テーパー状にカットしたり、或いはトレッド端近傍
に周方向の細溝を設けてトレッドショルダー部の剛性を
緩和する等の手法と合わせて、実施することもできる。
ルトコードの太さ、コード打ち込み密度等を相違させて
も良く、又重荷重車両用に規制されることなく、ライト
トラック用など、種々のカテゴリのタイヤとして構成す
ることができる。又、前述した如きワンダリング性能向
上のための他の手法、即ち、トレッド端に丸みを付けた
り、テーパー状にカットしたり、或いはトレッド端近傍
に周方向の細溝を設けてトレッドショルダー部の剛性を
緩和する等の手法と合わせて、実施することもできる。
【0023】以上、本発明の特に好ましい実施形態につ
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
いて詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定される
ことなく、種々の態様に変形して実施しうる。
【0024】
【実施例】図1の構造をなすタイヤサイズが11R2
2.5の重荷重用ラジアルタイヤを表1の仕様に基づき
試作するとともに、各試供タイヤの平滑路面での操縦安
定性、及びワンダリング性能をテストし、その結果を表
1に示す。その他の仕様は、以下の通りで、共通であ
る。 カーカス プライ数:1枚 カーカスコード(スチール);3×0.2+7×0.2
3 コード角度:90° コード打ち込み数:23本/5cm ベルト層 プライ数:4枚 ベルトコード(スチール);1×5/0.38 コード角度:表1 コード打ち込み数:19;27;27;27(第1;第
2;第3;第4)本/5cm(ベルト中央領域)
2.5の重荷重用ラジアルタイヤを表1の仕様に基づき
試作するとともに、各試供タイヤの平滑路面での操縦安
定性、及びワンダリング性能をテストし、その結果を表
1に示す。その他の仕様は、以下の通りで、共通であ
る。 カーカス プライ数:1枚 カーカスコード(スチール);3×0.2+7×0.2
3 コード角度:90° コード打ち込み数:23本/5cm ベルト層 プライ数:4枚 ベルトコード(スチール);1×5/0.38 コード角度:表1 コード打ち込み数:19;27;27;27(第1;第
2;第3;第4)本/5cm(ベルト中央領域)
【0025】(1)操縦安定性、及びワンダリング性
能;試供タイヤを、リム(7.5x22.5)、内圧
(700kPa)のもとで、車両(2−D・4車、車両
重量20屯)の全輪に装着し、積載量(定積)にて、わ
だち路のテストコース、及び高速自動車道を速度80k
m/hで走行した。そのときの特性をドライバーの官能
評価により比較例1を、それぞれ6点とする10点法で
評価した。指数の大きい方が良好である。
能;試供タイヤを、リム(7.5x22.5)、内圧
(700kPa)のもとで、車両(2−D・4車、車両
重量20屯)の全輪に装着し、積載量(定積)にて、わ
だち路のテストコース、及び高速自動車道を速度80k
m/hで走行した。そのときの特性をドライバーの官能
評価により比較例1を、それぞれ6点とする10点法で
評価した。指数の大きい方が良好である。
【0026】
【表1】
【0027】テストの結果、実施例のタイヤは、平滑路
面での操縦安定性を高く確保しながらワンダリング性能
を改善できるのが確認できた。
面での操縦安定性を高く確保しながらワンダリング性能
を改善できるのが確認できた。
【0028】
【発明の効果】本発明は叙上の如く構成しているため、
平滑路面での操縦安定性を高く確保しながらワンダリン
グ性能を向上できる。
平滑路面での操縦安定性を高く確保しながらワンダリン
グ性能を向上できる。
【図1】本発明の一実施例のタイヤの断面図である。
【図2】ベルト層のコード配列を例示する展開図であ
る。
る。
【図3】従来タイヤのベルト層のコード配列を例示する
展開図である。
展開図である。
2 トレッド部 6 カーカス 7 ベルト層 7E ベルト外端 11〜13 第1〜第3のベルトプライ C タイヤ赤道 Yc ベルト中央領域 Ys ベルト外側領域
Claims (1)
- 【請求項1】トレッド部の内方かつカーカスの半径方向
外側に、タイヤ周方向に対して傾斜配列するベルトコー
ドを有しかつ前記カーカス側から半径方向外側に向かっ
て順次重なる第1のベルトプライ、第2のベルトプライ
及び第3のベルトプライを少なくとも含むベルト層を設
けた空気入りラジアルタイヤであって、 タイヤ赤道を中心としたベルト最大巾の1/3の巾のベ
ルト中央領域における前記第1〜第3のベルトプライの
ベルトコードのタイヤ周方向に対するコード角度をα1
c、α2c、α3c、ベルト外端からのベルト最大巾の
1/6の巾のベルト外側領域における前記第1〜第3の
ベルトプライのベルトコードのタイヤ周方向に対するコ
ード角度をα1s、α2s、α3sとしたとき、以下の
関係式を充足することを特徴とする空気入りラジアルタ
イヤ。 40°≦α1c≦70° 15°≦α2c≦25° 15°≦α3c≦25° 1°≦α1s−α1c≦5° 1°≦α2s−α2c≦5° 1°≦α3s−α3c≦5°
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124666A JP2002316513A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001124666A JP2002316513A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002316513A true JP2002316513A (ja) | 2002-10-29 |
Family
ID=18974014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001124666A Pending JP2002316513A (ja) | 2001-04-23 | 2001-04-23 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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- 2001-04-23 JP JP2001124666A patent/JP2002316513A/ja active Pending
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