JP3012552U - 組立式引き出し - Google Patents
組立式引き出しInfo
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- JP3012552U JP3012552U JP1994015546U JP1554694U JP3012552U JP 3012552 U JP3012552 U JP 3012552U JP 1994015546 U JP1994015546 U JP 1994015546U JP 1554694 U JP1554694 U JP 1554694U JP 3012552 U JP3012552 U JP 3012552U
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- center
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 操作性の良い組立式引き出しを提供する。
【構成】 引き出し6の前面の上下方向中心よりも下側
位置に、下側に開口する凹み形状を有して一体成型され
た把手部52を中央52a及び左右52b、52cに分
割して設ける。各々の把手部の横方向への長さが縮ま
り、前記長さに影響される把手部の橈みを防止し、しか
も使用者に対して視感的に把手部の位置を示すことがで
き、使用要望に応じて、例えば片手で引き出す際には中
央の把手部を選択し、両手で引き出す際には左右の把手
部を簡単に選択できる。
位置に、下側に開口する凹み形状を有して一体成型され
た把手部52を中央52a及び左右52b、52cに分
割して設ける。各々の把手部の横方向への長さが縮ま
り、前記長さに影響される把手部の橈みを防止し、しか
も使用者に対して視感的に把手部の位置を示すことがで
き、使用要望に応じて、例えば片手で引き出す際には中
央の把手部を選択し、両手で引き出す際には左右の把手
部を簡単に選択できる。
Description
【0001】
本考案は、合成樹脂を成型してなる引き出しに係わり、特に引き出し前面に分 割された把手部を有する組立式引き出しに関する。
【0002】
従来、横方向に長い収納ケースの引き出しにあっては、その横方向長さに応じ た長さで、下側に開口する凹み形状を有する把手部を設けることが一般的である 。このような引き出しを合成樹脂で成型した場合には、素材および成型の性格上 、把手部の前面に位置する薄肉部分の中央付近がその長さに応じて橈むことが検 証されている。
【0003】 上記のように検証された不具合を解消するために、この種の合成樹脂による成 型品では、把手部の橈む部分に補強用のリブを設ける。この補強リブは美観を損 ねないように凹み形状内で連結することが行われるが、使用者から見れば把手部 のどの位置に前記補強リブが設けられているのか判断できないことから、不意に 指が衝突する虞があると考えられた。
【0004】
そこで、本考案者は把手部を左右に分割して設けることで、一方では把手部の 橈みを防止し、他方では使用者の不利益を防止することを考案した。(実願平6 −13736号等を参照) さらに、引き出しの操作性を向上するために種々の検討を重ね、特に把手部の 数、位置について深く検討し、より操作性の良い組立式引き出しを提供すること を本考案の課題とした。
【0005】
前記課題を解決するために本考案にあっては、前面および上面が開口された箱 体からなる引き出し本体と、該引き出し本体の前記前面に結合される前面パネル とからなる引き出しにおいて、前記前面パネルの上下方向中心よりも下側位置に 、下側に開口する凹み形状を有して一体成型された把手部を中央及び左右に分割 して設けた。
【0006】
引き出し前面の中央および左右に分割して把手部を設けることで、各々の把手 部の横方向への長さが縮まり、前記長さに影響される把手部の橈みを防止する。 しかも、使用者に対して視感的に把手部の位置を示すことができ、要望に応じて 、例えば片手で引き出す際には中央の把手部を選択し、両手で引き出す際には左 右の把手部を簡単に選択できる。
【0007】
以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。図1に示すように、本 実施例における収納ケース1は、長方形板状の底板2、棚板3、3及び天板4と 、各板2、3、3、4を離間させて結合する支柱5、・・・と、各板2、3、3 、4の間に収容される引き出し6とにより構成されている。
【0008】 前記底板2及び前記棚板3、3は同形状であり、長方形状の板材からなり、図 2にも示すように、左右及び後縁部には上方に膨出した膨出部2a、3aが形成 されていると共に、長尺方向に2分された2ヵ所に長方形状の開口部7、7を有 する枠状に形成されている。また、両板2、3の周縁及び開口縁には、下方へ折 り返された補強リブ8が全周に形成されており、両板2、3の四隅には、筒状部 9が一体形成されることにより上下に貫通する前記支柱5の端部が内嵌する取付 孔10、・・・が設けられている。
【0009】 また、両板2、3、3の上面の中央部及び両端部には、進退方向(短尺方向) に延在する突条11、・・が一体的に形成されている。この突条11、・・は、 図3に示すように、上側に向けて突出する断面が円弧形状をなしており、その前 端部には、図4に示すように、半円球部12が形成されている。また、両板2、 3の前縁部には、端部に向けて徐々に下降する傾斜面13が形成されている。
【0010】 一方、支柱5は、図5にも示すように、前記筒状部9と同一外形寸法を有する と共に、長さ方向に対する垂直断面が一方向に開口する(図中の左側)コ字状の 支柱本体15を有している。支柱本体15の上面には、取付穴10に内嵌する下 段側嵌合部16が一体形成されている。下段側嵌合部16もまた垂直断面が一方 向に開口する(図中の左側)垂直断面コ字状であって、取付穴10の内壁10a に密接する第1の壁17を有しており、その上縁には内側に向かって突出する係 合爪18が形成されている。
【0011】 また、前記支柱5は、支柱本体15の上面に一体形成されると共に、取付穴1 0に内嵌する上段側嵌合部19を有している。上段側嵌合部19は、支柱本体1 5と同じ方向に開口する(図中の左側)垂直断面コ字状であり、取付穴10の内 壁10aに密接する第2の壁19aを有しており、その下面には、前記下段嵌合 部16に内嵌する第2嵌合部20がさらに突設されている。第2嵌合部20は、 図6にも示すように、前述と同様に垂直断面がコ字状であって、第3の壁21を 有しており、その第3の壁21には、前記係合爪18が係合する係合穴22が設 けられている。(図7参照) 次に、引き出し6の構造について図8から図13を参照して説明する。図8に 示される引き出し6は、引き出し本体40と前面パネル41とを備えている。引 き出し本体40は、上面と前面部分が開放した矩形上に形成されており、左右壁 面と背壁面の上端部分には、下方向に折り曲げられた補強縁42が形成されてい る。そして、補強縁42の前部端には、一段小さくなった螺着肉厚部43が形成 されている。この螺着肉厚部43は前記補強縁42とは異なり、中実ブロック状 に形成されている。そして、螺着肉厚部43には上下方向にねじ孔44が穿設さ れている。このねじ孔44は、タッピングねじなどの結合ねじ45が螺着するた めの下孔であり、特にねじ山等は設けられていない。さらに、引き出し本体40 の底面前部の上面には、先端から所定寸法の間隔をもって制限リブ46が左右全 幅に渡って上方に立設されている。この制限リブ46は、前面パネルの結合位置 を規制するものである。
【0012】 また、図9に示すように、引き出し本体40の底面前部の下面には、先端から 所定寸法の間隔をもって先端側が上方に位置するように制限段差部47が設けら れている。この制限段差部47は、前面パネル41の結合位置を形成するもので ある。引き出し本体40の底面前部の下面には、先端部分に有って幅方向に沿っ て複数の連結爪48が設けられている。連結爪48は引き出し本体の幅方向に等 間隔をもって5ヵ所に設けられており、下面視で長方形状をなし、前面側が傾斜 され、後面側が垂直に立つ壁に形成されて、楔状を成す連結爪48が形成されて いる。
【0013】 また、引き出し本体40の底面には、図10に示すように、該引き出し本体4 0の剛性を高めるために、格子状に延在するリブが前面に立設されている。そし て、底面の中央部及び両端部には、進退方向に延在する3組6本のリブ33、・ ・・が形成されていて、これらのリブ33、・・・の隣接するリブ33によって 並行ガイド部材34が形成されている。またリブ33、・・・の高さは、前記し た突条11の高さよりも低く形成されており(図3参照)、それらの後端部は、 図4に示すよう、進退方向に対して所定の角度をもって開拡されている。
【0014】 一方、前面パネル41は図8及び図11に示すように構成されている。前面パ ネル41の下辺及び左右辺部分には、引き出し本体40の全前縁部を前方から挟 み込む保持リブ49が形成されている。保持リブ49の下辺部分の下リブ50部 分には引き出し本体40の連結爪48に対応する部分に、連結爪48の輪郭形状 に対応する長方形状の連結孔51が穿設されている。
【0015】 前面パネル41の上下方向中心よりも下側位置には、中央および左右の合計3 箇所の把手部52(52a、52b、52c)が形成されている。これらの把手 部は、下向きに開放するように凹み形状を有して前面パネルに一体に成型されて いる。そして、把手部の上部分裏面側には、全幅に渡って左右方向延長される補 強リブ53、・・が上下に等間隔をもって配設されており、最も下の位置に設け られた補強リブ53は、一部が把手部52の天井面を構成している。
【0016】 そして、補強リブ53の左右端部分は、左右の保持リブ49の内側リブ54を 貫通した状態で延長され、外側リブ55の内側に沿って後ろ方向に延長され、引 き出し本体40と連結する際に、引き出し本体40の左右の壁部分先端を内側に 導くようなR形状又はC面カット形状をもって形成されている。
【0017】 前面パネルの補強リブ53に対応する部分には、左右に連続する溝56が設け られている。これらの溝56は、前面パネルの全幅方向に沿って延長されており 、補強リブ53を設けても表面に引けを発生させない効果を奏する。また、溝5 6は把手部52の上面に配置され、引き出しの美観を向上する要素を構成してい る。
【0018】 前面パネル41の上端部分は、後方に折り返され、左右端部分は前記螺着肉厚 部43のねじ孔44に対応する部分に結合孔57が穿設されている。結合孔57 は、結合ねじ45の頭部が隠れる寸法の段差部57を備えて、接合ねじ45が上 部に突出しないように構成されている。
【0019】 上記した主要部材からなる組立式収納ケース1は、4枚の板2、3、3、4を 、支柱5、・・・により離間して結合して、底板2と棚板3、棚板3と棚板3、 棚板3と天板4とのそれぞれの空間を形成する。そして、図12に示すように、 引き出し本体40の螺着肉厚部43のねじ孔44と前面パネル41の結合孔とを 対応させ、結合ねじ45により両者を結合する。後に矢印A方向に前面パネル4 1を回動させ、図13に示すように、引き出し本体40の先端部分に前面パネル 41の保持リブ49を噛み合せる。これにより、連結爪48と連結孔51とが互 いに噛み合い、前面パネル41の上下部分が連結して引き出し6が構成されるも のである。そして、引き出し6を、前記した底板2と棚板3、棚板3と棚板3、 棚板3と天板4とのそれぞれの空間に収容した際には、突条11を挟むように並 行ガイド部材34が位置することから、所謂レール構造が形成され、引き出し6 の横方向へ移動が規制され、進退方向への移動のみが可能となる。
【0020】 このように収容された引き出し6を操作する場合には、使用者の要望に応じて 、例えば片手で引き出し操作をしたい場合には、中央に位置する把手部52aを 用いて引き出せば良く、また両手で操作したい場合には、左右に位置する把手部 52b、52cを用いて引き出せば良い。この際、各把手部52a、52b、5 2cが明確に形成されているため、使用者に対して視感的に訴えることができ、 積極的に意識しなくとも使用勝手に応じて把手部52を選択できる。
【0021】 特に片手で引き出し操作をしたい場合には、従来からある連続して形成された 把手部においては、握る位置によって引き出しがひっかかってしまうことがあっ たが、本実施例では中央部に位置する把手部52aを用いることで上記不具合も 解消でき、さらに突状11と並行ガイド部材34によるレール構造を有すること から、多少横方向に引き出しても操作に支障を来すことはない。
【0022】
以上説明したように本考案にあっては、分割して把手部を設けることで、各々 の把手部の横方向への長さに影響される把手部の橈みを防止でき、しかも、把持 部が明確に示されているため、片手或いは両手使用をするといった使用勝手にも 簡単に対応できる。したがって、商品の美観を損ねることなく操作性の優れた引 き出しを提供できる。
【図1】本考案の合成樹脂製引き出しを備える収納ケー
スを示す斜視図である。
スを示す斜視図である。
【図2】図1の底板および棚板を示す斜視図である。
【図3】図1の棚板と引き出しの位置関係を示す部分断
面図である。
面図である。
【図4】棚板と引き出しの使用状態を示す概略図であ
る。
る。
【図5】図1の支柱取付の構造を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図6】支柱の下端を示す部分側面図である。
【図7】支柱取付の構造を示す部分断面図である。
【図8】引き出しの組み立て状態を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図9】引き出しの組み立て状態を示す分解側断面図で
ある。
ある。
【図10】引き出し本体の裏面を示す斜視図である。
【図11】前面パネルの裏面を示す部分斜視図である。
【図12】引き出し本体に前面パネルを装着する状態を
示す側断面図である。
示す側断面図である。
【図13】引き出し本体に前面パネルを装着する状態を
示す部分斜視図である。
示す部分斜視図である。
6 引き出し 40 引き出し本体 41 前面パネル 52 把手部
Claims (1)
- 【請求項1】前面および上面が開口された箱体からなる
引き出し本体と、該引き出し本体の前記前面に結合され
る前面パネルとからなる引き出しにおいて、 前記前面パネルの上下方向中心よりも下側位置に、下側
に開口する凹み形状を有して一体成型された把手部を中
央及び左右に分割して設けたことを特徴とする組立式引
き出し。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015546U JP3012552U (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 組立式引き出し |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015546U JP3012552U (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 組立式引き出し |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3012552U true JP3012552U (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=43148246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015546U Expired - Lifetime JP3012552U (ja) | 1994-12-16 | 1994-12-16 | 組立式引き出し |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3012552U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110155A1 (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | Iris Ohyama, Inc. | チェスト及びその製造方法 |
JP2019088523A (ja) * | 2017-11-15 | 2019-06-13 | 河淳株式会社 | 収納ケース |
-
1994
- 1994-12-16 JP JP1994015546U patent/JP3012552U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005110155A1 (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | Iris Ohyama, Inc. | チェスト及びその製造方法 |
JP2019088523A (ja) * | 2017-11-15 | 2019-06-13 | 河淳株式会社 | 収納ケース |
JP7048959B2 (ja) | 2017-11-15 | 2022-04-06 | 河淳株式会社 | 収納ケース |
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