JP2652561B2 - 変速用同期歯の製造方法 - Google Patents

変速用同期歯の製造方法

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Matsuda KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21HMAKING PARTICULAR METAL OBJECTS BY ROLLING, e.g. SCREWS, WHEELS, RINGS, BARRELS, BALLS
    • B21H5/00Making gear wheels, racks, spline shafts or worms

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車のシンクロメッシュ型変速機に用い
られる同期用スプライン歯を有する変速歯車を鍛造成形
する方法に関し、更に詳しくは、同期用スプライン歯の
歯面が逆テーパ歯面である変速用同期歯の製造方法に関
する。
[従来技術及びその課題] 従来より、シンクロメッシュ機構を有する自動車の変
速機の変速用歯車に、第9図の如く回転速度を同期させ
る為のスプライン歯11を一体に形成したものがある。
ところで、このような同期用スプライン歯11の歯面13
は、通常、噛合脱落防止の為にその歯厚が第8図(A)
に示される如く噛合側(先端側)から内側に向かって薄
くなる所謂逆テーパ状となるように形成されている。
このような逆テーパ状に歯面13に形成するには、まず
型鍛造によって変速歯車用素材10に第7図示の如き一定
歯厚の同期用スプライン歯部11″を形成し、その後この
歯厚一定の同期用スプライン歯部11″の歯面13′を転造
ダイスで所望する逆テーパ状に転造成形することにより
形成される。(同期用スプライン歯の鍛造成形に関して
は特公昭49−11543号公報、又、逆テーパ状歯面の転造
成形に関しては実開昭58−89144号公報等参照) しかし乍ら、上記の如く歯厚一定の同期用スプライン
歯の歯面を転造ダイスによって逆テーパ状に転造成形し
た場合、第8図(A)に斜視図を、(B)にその断面図
を示す如く転造成形の際の余肉が歯元付近にバリ状に突
出したバリ状余肉部11Aを形成してしまうものである。
その結果、このバリ状余肉11Aに転造ダイスが噛み合う
こととなって転造ダイスに過大な負荷が加わり、転造ダ
イスの破損を招き易くその耐用寿命も短いものであっ
た。
又、当該変速用歯車が変速機内に組み付けられた後の
作動時にこのバリ状余肉部11Aが脱落すると、噛合して
いる歯車間に噛み込まれて当該歯車に欠損を生じさせる
等、故障の原因となるという問題もあるものであった。
[発明の目的] 本発明は、上記の如き事情に鑑み、転造ダイスによっ
て逆テーパ状歯面を転造成形しても余肉がバリ状に突出
することがなく、転造ダイスへの負荷を軽減させてその
寿命を延ばし得ると共に余肉を脱落不能な状態に成形す
ることのできる変速用同期歯の製造方法の提供、をその
目的とする。
[発明の構成] このため、本発明に係る変速用同期歯の製造方法は、
型鍛造によって同期用スプライン歯の歯元に該同期用ス
プライン歯の長手方向に連続する凹条溝を有する歯車素
材を形成し、該歯車素材の同期用スプライン歯に転造ダ
イスによって逆テーパ歯面を加圧成形するものである。
このようにすることにより、転造による成形余荷は凹
条溝内に該凹条溝を埋めるよう流れる為にバリ状に突出
することはなく、転造ダイスに加わる負荷も減少してそ
の寿命も延びるものである。
[発明の実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の変速用同期歯の製造方法に用いられ
る型鍛造ダイス20の一実施例の一部破断斜視図であり、
第2図はその歯型部分の断面図である。
型鍛造ダイス20には、変速用歯車の基準側端面である
同期用スプライン歯が形成される側の側端面が当接する
受圧基準面21と、同期用スプライン歯を鍛造成形する歯
型部22とが形成されている。
歯型部22には、所望歯形に対応する凹状のスプライン
歯型22Aが円形の凹部の測壁22Cに所定間隔で複数形成さ
れている。
スプライン歯型22Aには、該スプライン歯型22Aが形成
するスプライン歯の歯元に相当する開口部の両縁部分
に、その長手方向に連続する凸条22Bが形成されてい
る。
この型鍛造ダイス20に、予め概略歯形が成形された変
速歯車用素材を第3図に示すようにその歯形部分11″を
スプライン歯型22Aに対応させて挿入し、変速歯車用素
材の基準側端面が受圧基準面21に当接密着するよう当該
変速歯車用素材を反対側面から押圧して歯形部分11″を
塑性変形させて歯型12A内に充填させ、これにより歯型1
2Aに対応した形状(即ち所望形状である)同期用スプラ
イン歯11″を形成する。即ち、第4図(A)に斜視図を
(B)にその断面図を示す如く歯元の両側に当該歯11′
の長手方向に連続する凹条溝12を有する同期用スプライ
ン歯11′が形成される。但し、この時点では同期用スプ
ライン歯11′の歯面13′は平行乃至順テーパであって逆
テーパ状とはなっていない。
次に、この歯元に凹条溝12を有する同期用スプライン
歯11′が形成された変速歯車素材10を、第5図示の如く
旋盤のスピンドル等に回転駆動可能に装着して回転さ
せ、その同期用スプライン歯11′部分に転造ダイス30を
側方から押圧し、歯面13′を転造成形して第6図に示す
如く逆テーパ歯面13を形成する。
この歯面13′の逆テーパ歯面13への転造成形の際、余
肉は歯面の成形部から歯元に向かって流れるが、この余
肉は、第6図示の如く歯元に形成されている凹条溝12を
埋めるよう作用する。従って、凹条溝12がない時の転造
成形の際のように、余肉が同期用スプライン歯10の歯元
付近にバリ状に突出することはなく、その結果、バリ状
余肉を噛み込むことにより転造ダイスに負荷がかかるこ
とはなく、又、バリ状余肉の脱落による不具合の発生す
ることのない変速用歯車が得られるものである。
[発明の効果] 上記の如き、本発明に係る変速用同期歯の製造方法に
よれば、転造の際に余肉が同期用スプライン歯の歯元付
近にバリ状に突出することはなく、転造ダイスへの負荷
が軽減されてその寿命が延びるものである。
又、余肉が脱落することはなく、変速機に組込み後に
脱落したバリ状余肉により変速歯車が破損することもな
くなるものである。
即ち、製造コストの低減と信頼性の向上に寄与できる
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に適用される型鍛造ダイスの
破断斜視図、第2図はその歯型部分の断面図、第3図は
鍛造状態を示す断面図、第4図は型鍛造後の同期用スプ
ライン歯を示す図であり(A)はその斜視図,(B)は
その断面図、第5図は転造工程を示す断面図、第6図は
転造後の同期用スプライン歯を示す図であり(A)はそ
の斜視図,(B)はその断面図、第7図は従来例の型鍛
造後の同期用スプライン歯を示す斜視図、第8図は従来
例の転造後の同期用スプライン歯を示す図であり(A)
はその斜視図,(B)はその断面図、第9図は同期用ス
プライン歯を有する変速歯車の斜視図である。 10……変速歯車用素材(歯車素材) 11……同期用スプライン歯 12……凹条溝 13……逆テーパ歯面 20……型鍛造ダイス 30……転造ダイス

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同期用スプライン歯を有する変速用歯車に
    於て前記同期用スプライン歯に逆テーパ歯面を形成する
    方法であって、型鍛造によって前記同期用スプライン歯
    の根元に該同期用スプライン歯の長手方向に連続する凹
    条溝を有する歯車素材を形成し、該歯車素材の同期用ス
    プライン歯に転造ダイスによって逆テーパ歯面を加圧成
    形すること、を特徴とする変速用同期歯の製造方法。
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JP2009198671A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Seiko Epson Corp 現像ローラ、現像装置および画像形成装置
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