JP2669779B2 - 転造用平ダイスおよびウォーム歯車 - Google Patents
転造用平ダイスおよびウォーム歯車Info
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- JP2669779B2 JP2669779B2 JP33269593A JP33269593A JP2669779B2 JP 2669779 B2 JP2669779 B2 JP 2669779B2 JP 33269593 A JP33269593 A JP 33269593A JP 33269593 A JP33269593 A JP 33269593A JP 2669779 B2 JP2669779 B2 JP 2669779B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転造用ダイスおよびウ
ォーム歯車に関し、特に、ウォーム歯車の歯車精度を向
上させる技術に関する。
ォーム歯車に関し、特に、ウォーム歯車の歯車精度を向
上させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】モータ出力軸に一体的に取り付けられて
用いられる、略円柱状を成して所定のリード角のネジ状
の歯を備えたウォーム歯車等は、転造加工で製造される
ことも多い。転造加工によれば、切削による加工に比較
して安価に歯車が製造でき、また、歯車の歯底が組成変
形を受けて強化されると共にメタルフローが連続して高
い強度を備えることが可能である。この転造加工に用い
られる転造用ダイスは、一般に、加工歯の歯先を結ぶ歯
先線が基準平面から等しい距離隔てて延びる仕上げ部
と、その仕上げ部の加工に先立って予備加工を施す加工
歯を備えた予備加工部と、その仕上げ部に続いて形成さ
れてその仕上げ部から遠ざかるに従って歯先線が前記基
準平面に近づく逃げ部とを備えた転造用平ダイス等が用
いられる。従来、上記仕上げ部の歯底を結ぶ歯底線が予
備加工部の終端の歯底線と一致する、所謂トップローリ
ング型の転造用平ダイスが主に用いられていたが、この
転造用平ダイスでは、仕上げ部の加工歯が被加工物であ
る棒材に噛み込む際に余肉の逃げ場がないため、ウォー
ム歯車の歯の山頂部が剥離し易いという問題があった。
そのため、仕上げ部の歯底線が予備加工部の終端部にお
ける歯底線よりも僅かに基準平面に近くされた、所謂セ
ミトップローリング型の転造用平ダイスが近年用いられ
ている。この転造用平ダイスによれば、仕上げ部による
加工時に加工歯の歯底とウォーム歯車の歯の山頂との間
に僅かな隙間が形成されるため、上記山頂の剥離が生じ
難いのである。
用いられる、略円柱状を成して所定のリード角のネジ状
の歯を備えたウォーム歯車等は、転造加工で製造される
ことも多い。転造加工によれば、切削による加工に比較
して安価に歯車が製造でき、また、歯車の歯底が組成変
形を受けて強化されると共にメタルフローが連続して高
い強度を備えることが可能である。この転造加工に用い
られる転造用ダイスは、一般に、加工歯の歯先を結ぶ歯
先線が基準平面から等しい距離隔てて延びる仕上げ部
と、その仕上げ部の加工に先立って予備加工を施す加工
歯を備えた予備加工部と、その仕上げ部に続いて形成さ
れてその仕上げ部から遠ざかるに従って歯先線が前記基
準平面に近づく逃げ部とを備えた転造用平ダイス等が用
いられる。従来、上記仕上げ部の歯底を結ぶ歯底線が予
備加工部の終端の歯底線と一致する、所謂トップローリ
ング型の転造用平ダイスが主に用いられていたが、この
転造用平ダイスでは、仕上げ部の加工歯が被加工物であ
る棒材に噛み込む際に余肉の逃げ場がないため、ウォー
ム歯車の歯の山頂部が剥離し易いという問題があった。
そのため、仕上げ部の歯底線が予備加工部の終端部にお
ける歯底線よりも僅かに基準平面に近くされた、所謂セ
ミトップローリング型の転造用平ダイスが近年用いられ
ている。この転造用平ダイスによれば、仕上げ部による
加工時に加工歯の歯底とウォーム歯車の歯の山頂との間
に僅かな隙間が形成されるため、上記山頂の剥離が生じ
難いのである。
【0003】
【発明が解決すべき課題】ところが、転造加工において
は、転造用平ダイスの加工歯のドライブ側フランクに面
するウォーム歯車の歯の追い側フランクに発生する圧力
が、コースト側フランクに面する進み側フランクに発生
する圧力よりも大きくなる。そのため、上記のセミトッ
プローリング型の転造用平ダイスを用いた場合には、ウ
ォーム歯車の山頂の追い側フランク側に小さな素材の隆
起が生じ、その隆起が押し潰されることによって糸状の
剥離が生じるという問題があった。更に、上記の何れの
転造用平ダイスを用いた場合にも、転造加工時に棒材が
その軸方向両端が開放された状態で塑性変形させられる
ため、特に比較的小径でリード角(ピッチ)の大きいウ
ォーム歯車等の転造の場合には、加工された歯車に軸方
向の伸びが生じると共に直径が軸方向に均一なものとな
らず、歯車精度が低下するという問題があった。
は、転造用平ダイスの加工歯のドライブ側フランクに面
するウォーム歯車の歯の追い側フランクに発生する圧力
が、コースト側フランクに面する進み側フランクに発生
する圧力よりも大きくなる。そのため、上記のセミトッ
プローリング型の転造用平ダイスを用いた場合には、ウ
ォーム歯車の山頂の追い側フランク側に小さな素材の隆
起が生じ、その隆起が押し潰されることによって糸状の
剥離が生じるという問題があった。更に、上記の何れの
転造用平ダイスを用いた場合にも、転造加工時に棒材が
その軸方向両端が開放された状態で塑性変形させられる
ため、特に比較的小径でリード角(ピッチ)の大きいウ
ォーム歯車等の転造の場合には、加工された歯車に軸方
向の伸びが生じると共に直径が軸方向に均一なものとな
らず、歯車精度が低下するという問題があった。
【0004】上述の軸方向の伸びや歯車精度の低下を抑
制するために、例えば、実開昭61−12551号公報
では、転造用平ダイスの加工歯の歯先に山型部を設け、
その刃先が平らにされている場合に比較して被加工物の
塑性変形量を小さくする技術が提案されている。また、
特開昭55−122642号公報では、加工歯の歯先の
コースト側の曲率半径を比較的大きくし、ドライブ側の
曲率半径を比較的小さくする技術が提案されている。こ
の技術によれば、平歯車等においては、得られる有効歯
面の長さが両側で等しくなるのである。また、本出願人
は、先に出願した実公平1−37800号公報におい
て、食付き部と仕上げ部との間に、歯先線が仕上げ部と
一致し、歯丈が食付き部に近づくほど大きくなる加工歯
を有した中仕上げ部を設けると共に、食付き部の加工歯
の先端を中仕上げ部と同等以上に尖らせた転造ダイスを
提案した。この転造ダイスによれば、食付き部の食い込
みの際の転造抵抗が小さく、且つ被加工物の余肉の隆起
が大きくなると共に、中仕上げ部がその食い込み部を両
側に押し拡げるように加圧することにより無理のない円
滑な転造が可能となり、軸方向の伸びが低減される。し
かしながら、上記の技術によっても、未だ伸びや直径の
ばらつきが大きく、ウォーム歯車に要求される極めて高
い歯車精度、例えば左右の歯面精度を十分に得ることが
できず、更に、前記のウォーム歯車の山頂の剥離の問題
は解消されなかったのである。
制するために、例えば、実開昭61−12551号公報
では、転造用平ダイスの加工歯の歯先に山型部を設け、
その刃先が平らにされている場合に比較して被加工物の
塑性変形量を小さくする技術が提案されている。また、
特開昭55−122642号公報では、加工歯の歯先の
コースト側の曲率半径を比較的大きくし、ドライブ側の
曲率半径を比較的小さくする技術が提案されている。こ
の技術によれば、平歯車等においては、得られる有効歯
面の長さが両側で等しくなるのである。また、本出願人
は、先に出願した実公平1−37800号公報におい
て、食付き部と仕上げ部との間に、歯先線が仕上げ部と
一致し、歯丈が食付き部に近づくほど大きくなる加工歯
を有した中仕上げ部を設けると共に、食付き部の加工歯
の先端を中仕上げ部と同等以上に尖らせた転造ダイスを
提案した。この転造ダイスによれば、食付き部の食い込
みの際の転造抵抗が小さく、且つ被加工物の余肉の隆起
が大きくなると共に、中仕上げ部がその食い込み部を両
側に押し拡げるように加圧することにより無理のない円
滑な転造が可能となり、軸方向の伸びが低減される。し
かしながら、上記の技術によっても、未だ伸びや直径の
ばらつきが大きく、ウォーム歯車に要求される極めて高
い歯車精度、例えば左右の歯面精度を十分に得ることが
できず、更に、前記のウォーム歯車の山頂の剥離の問題
は解消されなかったのである。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであって、その目的は、高い歯車精度が要求される
ウォーム歯車を転造することが可能な転造用平ダイスを
提供し、また、高い歯車精度を備えたウォーム歯車を提
供することにある。
ものであって、その目的は、高い歯車精度が要求される
ウォーム歯車を転造することが可能な転造用平ダイスを
提供し、また、高い歯車精度を備えたウォーム歯車を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、本発明の転造用平ダイスの要旨とするところ
は、前記のような仕上げ部、予備加工部、および逃げ部
を含む、進行方向に対して所定角傾いた歯すじの加工歯
を備えた転造用平ダイスにおいて、(a) 前記加工歯を、
コースト側フランクとドライブ側フランクが前記基準平
面に垂直な歯厚中心面に関して対称となるように形成
し、(b) 前記加工歯の歯先に山型部を設けると共に、前
記仕上げ部におけるその山型部の山頂の稜線を通り前記
歯厚中心面に平行な面と上記コースト側フランクおよび
ドライブ側フランクとの距離の比を5:5乃至2:8と
し、(c) その山型部のドライブ側フランク側の面が前記
基準平面と成す角を前記歯すじの傾きの0.6乃至0.
8倍の範囲とし、(d) その山型部のコースト側フランク
側の面が前記基準平面と成す角を前記歯すじの傾きの2
乃至6倍の範囲としたことにある。
するため、本発明の転造用平ダイスの要旨とするところ
は、前記のような仕上げ部、予備加工部、および逃げ部
を含む、進行方向に対して所定角傾いた歯すじの加工歯
を備えた転造用平ダイスにおいて、(a) 前記加工歯を、
コースト側フランクとドライブ側フランクが前記基準平
面に垂直な歯厚中心面に関して対称となるように形成
し、(b) 前記加工歯の歯先に山型部を設けると共に、前
記仕上げ部におけるその山型部の山頂の稜線を通り前記
歯厚中心面に平行な面と上記コースト側フランクおよび
ドライブ側フランクとの距離の比を5:5乃至2:8と
し、(c) その山型部のドライブ側フランク側の面が前記
基準平面と成す角を前記歯すじの傾きの0.6乃至0.
8倍の範囲とし、(d) その山型部のコースト側フランク
側の面が前記基準平面と成す角を前記歯すじの傾きの2
乃至6倍の範囲としたことにある。
【0007】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、加工
歯の歯先に設けられた山型部が歯厚中心面に関して非対
称とされて、その山頂の稜線がコースト側フランク側に
位置させられているため、加工歯が加工する際に押し退
ける素材の量は、歯厚中心面よりもコースト側フランク
側において多くなる。しかも、山型部のコースト側フラ
ンク側の面が基準平面と成す角がドライブ側フランク側
の面が基準平面と成す角よりも極めて大きくされている
ため、上記の押し退けられる素材は、ドライブ側フラン
ク側よりもコースト側フランク側の方が流動し易くな
る。そのため、ドライブ側フランク側すなわちウォーム
歯車の追い側フランクに流動する素材の量よりも、コー
スト側フランク側すなわち進み側フランクに流動する素
材の量が比較的多くされて、両フランクの寸法・形状の
ばらつきが抑制されると共に、山頂の剥離が生じ難い、
高い歯車精度を備えたウォーム歯車を転造することが可
能となるのである。しかも、進み側フランクへの素材の
流動性が高められた結果、ウォーム歯車の軸方向の伸び
が減じられると共に、外径のばらつきが減じられ、一層
精度の高いウォーム歯車が得られる。
歯の歯先に設けられた山型部が歯厚中心面に関して非対
称とされて、その山頂の稜線がコースト側フランク側に
位置させられているため、加工歯が加工する際に押し退
ける素材の量は、歯厚中心面よりもコースト側フランク
側において多くなる。しかも、山型部のコースト側フラ
ンク側の面が基準平面と成す角がドライブ側フランク側
の面が基準平面と成す角よりも極めて大きくされている
ため、上記の押し退けられる素材は、ドライブ側フラン
ク側よりもコースト側フランク側の方が流動し易くな
る。そのため、ドライブ側フランク側すなわちウォーム
歯車の追い側フランクに流動する素材の量よりも、コー
スト側フランク側すなわち進み側フランクに流動する素
材の量が比較的多くされて、両フランクの寸法・形状の
ばらつきが抑制されると共に、山頂の剥離が生じ難い、
高い歯車精度を備えたウォーム歯車を転造することが可
能となるのである。しかも、進み側フランクへの素材の
流動性が高められた結果、ウォーム歯車の軸方向の伸び
が減じられると共に、外径のばらつきが減じられ、一層
精度の高いウォーム歯車が得られる。
【0008】好適には、前記山型部の山頂の断面形状は
曲線で構成される。このようにすれば、上記素材の流動
が一層円滑に行われ、一層高い精度のウォーム歯車が得
られる。
曲線で構成される。このようにすれば、上記素材の流動
が一層円滑に行われ、一層高い精度のウォーム歯車が得
られる。
【0009】また、好適には、前記山型部の両面と前記
両フランクとの接続部の断面はそれぞれ曲線で構成され
る。このようにしても、上記素材の流動が一層円滑に行
われ、一層高い精度のウォーム歯車が得られる。
両フランクとの接続部の断面はそれぞれ曲線で構成され
る。このようにしても、上記素材の流動が一層円滑に行
われ、一層高い精度のウォーム歯車が得られる。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための、本発明のウォーム歯車の要旨とすると
ころは、略円柱状を成し、所定のリード角のネジ状の歯
を備えたウォーム歯車であって、(a) 前記歯が、歯厚中
心面に関して対称な進み側フランクと追い側フランク
と、歯底面に形成された谷型部とを備え、(b) その谷型
部が、谷底線を通り前記歯厚中心面に平行な面と進み側
フランクおよび追い側フランクとの距離の比が5:5乃
至2:8とされると共に、追い側フランク側の面が前記
円柱状表面と成す角が前記リード角の0.6乃至0.8
倍の範囲にされ、且つ、進み側フランク側の面の該円柱
状表面と成す角がそのリード角の2乃至6倍の範囲とさ
れたことにある。
達成するための、本発明のウォーム歯車の要旨とすると
ころは、略円柱状を成し、所定のリード角のネジ状の歯
を備えたウォーム歯車であって、(a) 前記歯が、歯厚中
心面に関して対称な進み側フランクと追い側フランク
と、歯底面に形成された谷型部とを備え、(b) その谷型
部が、谷底線を通り前記歯厚中心面に平行な面と進み側
フランクおよび追い側フランクとの距離の比が5:5乃
至2:8とされると共に、追い側フランク側の面が前記
円柱状表面と成す角が前記リード角の0.6乃至0.8
倍の範囲にされ、且つ、進み側フランク側の面の該円柱
状表面と成す角がそのリード角の2乃至6倍の範囲とさ
れたことにある。
【0011】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、歯底
面に前記第1発明の転造用平ダイスの加工歯の山型部に
対応する形状の谷型部が設けられているため、上記ウォ
ーム歯車は、その転造用平ダイスを用いて転造加工する
ことが可能となる。したがって、転造加工される際に押
し退けられる素材の量は、歯厚中心面よりも進み側フラ
ンク側において多くなると共に、押し退けられる素材の
流動性は、ドライブ側フランク側よりもコースト側フラ
ンク側において高くなる。そのため、追い側フランクに
流動する素材の量よりも、進み側フランクに流動する素
材の量が比較的多くされて、両フランクの寸法・形状の
ばらつきが小さく、且つ山頂に剥離が生じていない、高
い歯車精度を備えたウォーム歯車が得られるのである。
しかも、進み側フランクへの素材の流動性が高められた
結果、ウォーム歯車の軸方向の伸びが減じられると共
に、外径のばらつきが減じられ、一層精度の高いウォー
ム歯車が得られる。
面に前記第1発明の転造用平ダイスの加工歯の山型部に
対応する形状の谷型部が設けられているため、上記ウォ
ーム歯車は、その転造用平ダイスを用いて転造加工する
ことが可能となる。したがって、転造加工される際に押
し退けられる素材の量は、歯厚中心面よりも進み側フラ
ンク側において多くなると共に、押し退けられる素材の
流動性は、ドライブ側フランク側よりもコースト側フラ
ンク側において高くなる。そのため、追い側フランクに
流動する素材の量よりも、進み側フランクに流動する素
材の量が比較的多くされて、両フランクの寸法・形状の
ばらつきが小さく、且つ山頂に剥離が生じていない、高
い歯車精度を備えたウォーム歯車が得られるのである。
しかも、進み側フランクへの素材の流動性が高められた
結果、ウォーム歯車の軸方向の伸びが減じられると共
に、外径のばらつきが減じられ、一層精度の高いウォー
ム歯車が得られる。
【0012】好適には、前記谷型部の谷底の断面形状は
曲線で構成される。このようにすれば、上記の転造加工
される際の素材の流動が一層円滑に行われ、一層精度の
高いウォーム歯車が得られる。
曲線で構成される。このようにすれば、上記の転造加工
される際の素材の流動が一層円滑に行われ、一層精度の
高いウォーム歯車が得られる。
【0013】また、好適には、前記谷型部の両面と前記
両フランクとの接続部の断面はそれぞれ曲線で構成され
る。このようにしても、上記の転造加工される際の素材
の流動が一層円滑に行われ、一層精度の高いウォーム歯
車が得られる。
両フランクとの接続部の断面はそれぞれ曲線で構成され
る。このようにしても、上記の転造加工される際の素材
の流動が一層円滑に行われ、一層精度の高いウォーム歯
車が得られる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面を参照して
説明する。
説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例であるウォーム
歯車を転造するための転造用平ダイス10を示す図であ
る。この平ダイス10は、例えばφ9.2×Z1×m
0.8×PA14°30′の仕様の、有効歯面の範囲お
よび谷径が限定されているウォーム歯車を製造するため
のものであり、角柱体状のダイス素材の一側面に被加工
物(以下、素材という)に対する相対移動方向Fの下流
側から、順次、食付き部12、中仕上げ部14、仕上げ
部16、および逃げ部18を有している。これらの四領
域には、それぞれ複数の加工歯が形成されており、それ
らの歯すじは、上記移動方向Fに対してウォーム歯車の
リード角βに相当する角度θ(例えば、7°3′程度)
傾斜させられている。また、平ダイス10の全長は、上
記ウォーム歯車の25乃至35回転相当の長さであり、
上記食付き部12は例えば10〜17回転相当の長さ、
中仕上げ部14は例えば5〜8回転相当の長さ、仕上げ
部16は例えば2〜4回転相当の長さ、逃げ部18は例
えば5回転相当の長さにされている。なお、全長および
各部の長さが上記の範囲を越えると、ころがり数不足に
よる塑性変形不足或いはころがり数過多による歯面の剥
離等が生じ易いため、上記の範囲が設定されている。
歯車を転造するための転造用平ダイス10を示す図であ
る。この平ダイス10は、例えばφ9.2×Z1×m
0.8×PA14°30′の仕様の、有効歯面の範囲お
よび谷径が限定されているウォーム歯車を製造するため
のものであり、角柱体状のダイス素材の一側面に被加工
物(以下、素材という)に対する相対移動方向Fの下流
側から、順次、食付き部12、中仕上げ部14、仕上げ
部16、および逃げ部18を有している。これらの四領
域には、それぞれ複数の加工歯が形成されており、それ
らの歯すじは、上記移動方向Fに対してウォーム歯車の
リード角βに相当する角度θ(例えば、7°3′程度)
傾斜させられている。また、平ダイス10の全長は、上
記ウォーム歯車の25乃至35回転相当の長さであり、
上記食付き部12は例えば10〜17回転相当の長さ、
中仕上げ部14は例えば5〜8回転相当の長さ、仕上げ
部16は例えば2〜4回転相当の長さ、逃げ部18は例
えば5回転相当の長さにされている。なお、全長および
各部の長さが上記の範囲を越えると、ころがり数不足に
よる塑性変形不足或いはころがり数過多による歯面の剥
離等が生じ易いため、上記の範囲が設定されている。
【0016】この平ダイス10の加工歯の歯先を結ぶ歯
先線Tは、仕上げ部16と中仕上げ部14との領域で
は、一直線状に延びて平ダイス10の底面で構成される
基準平面20と平行であるが、食付き部12において
は、ダイス前端22に向かうほど基準平面20に接近す
るように、基準平面20に対して例えば0°6′42″
程度の角度で傾斜させられている。また、平ダイス10
の歯底を結ぶ歯底線Bは、仕上げ部16においては基準
平面20と平行であるが、中仕上げ部14および食付き
部12においては、基準平面20に対してダイス前端2
2側ほど接近する向きに、その基準平面20に対して例
えば0°20′22″程度の角度で一直線状に傾斜させ
られており、その結果、食付き部12および中仕上げ部
14においては、ダイス前端22に近づくほど歯先線T
と歯底線Bとの距離が大きくなっている。そのため、食
付き部12における加工歯は、ダイス前端22に向かう
ほど歯丈が大きくされ、中仕上げ部14における加工歯
は、その歯先線が仕上げ部16におけるそれの延長線上
にあり、且つ食付き部12に向かうほど歯丈が大きくさ
れている。
先線Tは、仕上げ部16と中仕上げ部14との領域で
は、一直線状に延びて平ダイス10の底面で構成される
基準平面20と平行であるが、食付き部12において
は、ダイス前端22に向かうほど基準平面20に接近す
るように、基準平面20に対して例えば0°6′42″
程度の角度で傾斜させられている。また、平ダイス10
の歯底を結ぶ歯底線Bは、仕上げ部16においては基準
平面20と平行であるが、中仕上げ部14および食付き
部12においては、基準平面20に対してダイス前端2
2側ほど接近する向きに、その基準平面20に対して例
えば0°20′22″程度の角度で一直線状に傾斜させ
られており、その結果、食付き部12および中仕上げ部
14においては、ダイス前端22に近づくほど歯先線T
と歯底線Bとの距離が大きくなっている。そのため、食
付き部12における加工歯は、ダイス前端22に向かう
ほど歯丈が大きくされ、中仕上げ部14における加工歯
は、その歯先線が仕上げ部16におけるそれの延長線上
にあり、且つ食付き部12に向かうほど歯丈が大きくさ
れている。
【0017】図2は、図1のa〜dの位置における歯先
の歯直角断面を示す図である。図において、Tf ,l,
fは、それぞれ仕上げ部16における歯先線の位置、コ
ースト側フランクの延長線、ドライブ側フランクの延長
線を示すものである。ダイス前端22のaの部分におい
ては(a)に示すように、食付き部12の歯先26は、
歯先線Tf との距離が比較的大きくされると共に、延長
線l,fからも比較的離隔しており、その先端部の歯厚
は比較的小さくされている。食付き部12の中間である
bの部分においては、(b)に示すように、aの部分に
比較して歯先26が上記歯先線Tf にやや接近すると共
に、先端部の歯厚が少し大きくされている。食付き部1
2と中仕上げ部14との境界においては、(c)に示す
ように、歯先28が上記歯先線Tf に一致し、先端部の
歯厚が更に大きくなると共に、その先端が山型になる。
すなわち、a−c間においては、加工歯の歯厚が徐々に
大きくされると共に歯先線Tf との距離が徐々に小さく
され、c−d間においては、加工歯の先端が山型に形成
されると共に、歯厚が徐々に大きくされ、dにおいて仕
上げ部16の歯先形状となる。
の歯直角断面を示す図である。図において、Tf ,l,
fは、それぞれ仕上げ部16における歯先線の位置、コ
ースト側フランクの延長線、ドライブ側フランクの延長
線を示すものである。ダイス前端22のaの部分におい
ては(a)に示すように、食付き部12の歯先26は、
歯先線Tf との距離が比較的大きくされると共に、延長
線l,fからも比較的離隔しており、その先端部の歯厚
は比較的小さくされている。食付き部12の中間である
bの部分においては、(b)に示すように、aの部分に
比較して歯先26が上記歯先線Tf にやや接近すると共
に、先端部の歯厚が少し大きくされている。食付き部1
2と中仕上げ部14との境界においては、(c)に示す
ように、歯先28が上記歯先線Tf に一致し、先端部の
歯厚が更に大きくなると共に、その先端が山型になる。
すなわち、a−c間においては、加工歯の歯厚が徐々に
大きくされると共に歯先線Tf との距離が徐々に小さく
され、c−d間においては、加工歯の先端が山型に形成
されると共に、歯厚が徐々に大きくされ、dにおいて仕
上げ部16の歯先形状となる。
【0018】仕上げ部16の歯先30は、(d)に示す
ように非対称の山型形状とされており、その山頂の稜線
32は、コースト側フランク34およびドライブ側フラ
ンク36までの基準平面20と平行な方向の距離dl と
df との比が例えば33:67となるように、加工歯の
中心線よりもコースト側フランク34よりとされてい
る。また、山型部の斜面38,40がそれぞれ基準平面
20と成す角度は、コースト側フランク34側の斜面3
8の角度δが、歯すじの傾きθ(すなわち、ウォーム歯
車のリード角βに等しい角度)の約2.3倍の角度16
°20′程度とされており、ドライブ側フランク36側
の斜面40の角度γが、θの0.78倍の角度5°3
1′程度とされている。また、コースト側フランク34
と斜面38との境界、ドライブ側フランク36と斜面4
0との境界、および両斜面38,40の境界である山頂
は、それぞれ、曲率半径0.2,0.2,0.3mm程
度の曲線で接続されている。なお、前記中仕上げ部14
における山型の形状は、(d)に示す仕上げ部16の歯
先30の形状と略同様にされているが、山型の二つの斜
面38,40と両フランク34,36との境界、および
山頂は、c部からd部にかけて徐々にd部と同様な曲線
にされる。また、図示はしないが、逃げ部18の加工歯
の形状は、仕上げ部16の加工歯の形状と同様であり、
その歯先と前記歯先線Tf との距離が徐々に大きくされ
ている。また、両フランク34,36は、基準平面20
に垂直な歯厚中心面に関して対称に形成されている。本
実施例においては、食付き部12および中仕上げ部14
が予備加工部を構成しており、予備加工部の一部である
中仕上げ部14と、仕上げ部16、および逃げ部18の
加工歯先端が山型にされている。
ように非対称の山型形状とされており、その山頂の稜線
32は、コースト側フランク34およびドライブ側フラ
ンク36までの基準平面20と平行な方向の距離dl と
df との比が例えば33:67となるように、加工歯の
中心線よりもコースト側フランク34よりとされてい
る。また、山型部の斜面38,40がそれぞれ基準平面
20と成す角度は、コースト側フランク34側の斜面3
8の角度δが、歯すじの傾きθ(すなわち、ウォーム歯
車のリード角βに等しい角度)の約2.3倍の角度16
°20′程度とされており、ドライブ側フランク36側
の斜面40の角度γが、θの0.78倍の角度5°3
1′程度とされている。また、コースト側フランク34
と斜面38との境界、ドライブ側フランク36と斜面4
0との境界、および両斜面38,40の境界である山頂
は、それぞれ、曲率半径0.2,0.2,0.3mm程
度の曲線で接続されている。なお、前記中仕上げ部14
における山型の形状は、(d)に示す仕上げ部16の歯
先30の形状と略同様にされているが、山型の二つの斜
面38,40と両フランク34,36との境界、および
山頂は、c部からd部にかけて徐々にd部と同様な曲線
にされる。また、図示はしないが、逃げ部18の加工歯
の形状は、仕上げ部16の加工歯の形状と同様であり、
その歯先と前記歯先線Tf との距離が徐々に大きくされ
ている。また、両フランク34,36は、基準平面20
に垂直な歯厚中心面に関して対称に形成されている。本
実施例においては、食付き部12および中仕上げ部14
が予備加工部を構成しており、予備加工部の一部である
中仕上げ部14と、仕上げ部16、および逃げ部18の
加工歯先端が山型にされている。
【0019】上記平ダイス10は、例えば、食付き部1
2の歯形形状に対応する切削工具または研削工具を用い
て、歯底線Bからの歯丈が全て等しい加工歯を形成し、
歯先側部分には歯先線Tに沿って別の加工を施すことに
よって容易に得られるものであり、その際、中仕上げ部
14、仕上げ部16、および逃げ部18の歯先28,3
0等を山型状に加工すれば良いのである。
2の歯形形状に対応する切削工具または研削工具を用い
て、歯底線Bからの歯丈が全て等しい加工歯を形成し、
歯先側部分には歯先線Tに沿って別の加工を施すことに
よって容易に得られるものであり、その際、中仕上げ部
14、仕上げ部16、および逃げ部18の歯先28,3
0等を山型状に加工すれば良いのである。
【0020】前記仕様のウォーム歯車を転造するに際し
ては、図3に示すように、ウォーム歯車の素材となる軸
状部材42を一対のセンタ44により軸心回りの回転可
能に支持し、この軸状部材42の両側に食付き部12が
軸状部材42側となるように備えられた一対の上記平ダ
イス10,10を対称的に上下方向に相対移動させる。
これにより、平ダイス10が軸状部材42に押圧される
と、その軸状部材42がその軸心回りに回転させられる
と共に、転造加工が行われる。
ては、図3に示すように、ウォーム歯車の素材となる軸
状部材42を一対のセンタ44により軸心回りの回転可
能に支持し、この軸状部材42の両側に食付き部12が
軸状部材42側となるように備えられた一対の上記平ダ
イス10,10を対称的に上下方向に相対移動させる。
これにより、平ダイス10が軸状部材42に押圧される
と、その軸状部材42がその軸心回りに回転させられる
と共に、転造加工が行われる。
【0021】図4は、上記平ダイス10によって転造さ
れたウォーム歯車46を出力軸に備えたモータ48の構
造を示す図である。モータ48は、有底円筒状容器50
の開放端側に蓋部材52が嵌め込まれることによって中
空円筒状に形成されたハウジング内に、中間部に整流子
54とロータ56とが嵌め込まれたウォーム歯車46を
軸受け58,60とによって自転可能に取り付けたもの
である。整流子54には、円筒状容器50の内壁面に固
定されたケース62内にその円筒状容器50の径方向に
移動可能に備えられると共に、一端に取り付けられたバ
ネ64によってウォーム歯車46方向に付勢されたカー
ボンブラシ66が押圧されている。なお、カーボンブラ
シ66は、上記一端側にネジ止めなどによって固着され
たリード68によって給電され得るようになっている。
また、円筒状容器50の内壁面の上記ロータ56と対向
する位置には、ステータ70が固着されている。また、
72はウォームホイールであって、ウォーム歯車46の
一端側の歯車部74と噛み合わされており、モータ48
の出力軸であるウォーム歯車46が自転させられると、
その自転に伴って軸心O回りに回転させられる。
れたウォーム歯車46を出力軸に備えたモータ48の構
造を示す図である。モータ48は、有底円筒状容器50
の開放端側に蓋部材52が嵌め込まれることによって中
空円筒状に形成されたハウジング内に、中間部に整流子
54とロータ56とが嵌め込まれたウォーム歯車46を
軸受け58,60とによって自転可能に取り付けたもの
である。整流子54には、円筒状容器50の内壁面に固
定されたケース62内にその円筒状容器50の径方向に
移動可能に備えられると共に、一端に取り付けられたバ
ネ64によってウォーム歯車46方向に付勢されたカー
ボンブラシ66が押圧されている。なお、カーボンブラ
シ66は、上記一端側にネジ止めなどによって固着され
たリード68によって給電され得るようになっている。
また、円筒状容器50の内壁面の上記ロータ56と対向
する位置には、ステータ70が固着されている。また、
72はウォームホイールであって、ウォーム歯車46の
一端側の歯車部74と噛み合わされており、モータ48
の出力軸であるウォーム歯車46が自転させられると、
その自転に伴って軸心O回りに回転させられる。
【0022】図5は、上記ウォーム歯車46の歯車部7
4の一部を拡大して示す図であり、図6は、図5を更に
拡大して示す図である。ウォーム歯車46の歯76は、
前記平ダイス10の加工歯の形状が写し取られたもので
あって、進み側フランク78と追い側フランク80とは
軸心に垂直な平面に関して対称に形成されており、リー
ドLは平ダイス10の歯すじの間隔、例えば2.510
1mmに、リード角βは歯すじの傾きθと同じ7°3′
程度にされている。また、歯76間の歯底面には、平ダ
イス10の加工歯の歯先30の山型形状に対応する谷型
部が形成されており、平ダイス10のコースト側フラン
ク34に対応する進み側フランク78側の斜面82、お
よびドライブ側フランク36に対応する追い側フランク
80側の斜面84の軸方向角度δ,γは、それぞれ平ダ
イス10の斜面38,40が基準平面20と成す角と等
しい値、すなわち、δがリード角βの約2.3倍の16
°20′程度、γがリード角βの約0.78倍の5°3
1′程度とされている。また、進み側フランク78側の
斜面82と追い側フランク80側の斜面84との境界で
ある谷底を結ぶ谷底線85は、dl :df との比が平ダ
イス10の仕上げ部16の加工歯と同じ例えば33:6
7の位置に形成されており、両フランク78,80と両
斜面82,84との境界、および両斜面82,84の境
界は、それぞれ曲率半径0.2,0.2,0.3mm程
度の曲線で接続されている。このウォーム歯車46は、
前記平ダイス10で転造された結果、左右の歯面精度が
極めて高いものとされている。
4の一部を拡大して示す図であり、図6は、図5を更に
拡大して示す図である。ウォーム歯車46の歯76は、
前記平ダイス10の加工歯の形状が写し取られたもので
あって、進み側フランク78と追い側フランク80とは
軸心に垂直な平面に関して対称に形成されており、リー
ドLは平ダイス10の歯すじの間隔、例えば2.510
1mmに、リード角βは歯すじの傾きθと同じ7°3′
程度にされている。また、歯76間の歯底面には、平ダ
イス10の加工歯の歯先30の山型形状に対応する谷型
部が形成されており、平ダイス10のコースト側フラン
ク34に対応する進み側フランク78側の斜面82、お
よびドライブ側フランク36に対応する追い側フランク
80側の斜面84の軸方向角度δ,γは、それぞれ平ダ
イス10の斜面38,40が基準平面20と成す角と等
しい値、すなわち、δがリード角βの約2.3倍の16
°20′程度、γがリード角βの約0.78倍の5°3
1′程度とされている。また、進み側フランク78側の
斜面82と追い側フランク80側の斜面84との境界で
ある谷底を結ぶ谷底線85は、dl :df との比が平ダ
イス10の仕上げ部16の加工歯と同じ例えば33:6
7の位置に形成されており、両フランク78,80と両
斜面82,84との境界、および両斜面82,84の境
界は、それぞれ曲率半径0.2,0.2,0.3mm程
度の曲線で接続されている。このウォーム歯車46は、
前記平ダイス10で転造された結果、左右の歯面精度が
極めて高いものとされている。
【0023】図7は、前記のような仕様のウォーム歯車
を上述の平ダイス10を用いた転造加工によって製造し
た結果を、従来の平ダイスを用いた場合と比較したもの
である。実線が本実施例を、破線が従来の平ダイスによ
った結果を示し、オーバピン径は直径1.8mmのピン
を用いて測定したものである。図より明らかなように、
本実施例によって製造したウォーム歯車は、従来の平ダ
イスによるものに比較して、外径のばらつきが0.01
乃至0.02mmと小さく、外径とオーバピン径との差
のばらつき(すなわち、フランク面78,80の形状の
ばらつき)も小さくなっている。また、軸方向の伸び量
も、従来の平ダイスによった場合には2mm程度であっ
たが、本実施例によれば1mm程度に低減されている。
を上述の平ダイス10を用いた転造加工によって製造し
た結果を、従来の平ダイスを用いた場合と比較したもの
である。実線が本実施例を、破線が従来の平ダイスによ
った結果を示し、オーバピン径は直径1.8mmのピン
を用いて測定したものである。図より明らかなように、
本実施例によって製造したウォーム歯車は、従来の平ダ
イスによるものに比較して、外径のばらつきが0.01
乃至0.02mmと小さく、外径とオーバピン径との差
のばらつき(すなわち、フランク面78,80の形状の
ばらつき)も小さくなっている。また、軸方向の伸び量
も、従来の平ダイスによった場合には2mm程度であっ
たが、本実施例によれば1mm程度に低減されている。
【0024】すなわち、本実施例においては、前述のよ
うに中仕上げ部14および仕上げ部16の加工歯の歯先
28,30が歯厚中心面に関して非対称とされて、その
山頂の稜線32がコースト側フランク34側に位置させ
られているため、加工歯が軸状部材42を加工する際に
押し退ける素材の量は、歯厚中心面よりもコースト側フ
ランク34側において多くなる。しかも、山型部のコー
スト側フランク34側の斜面38が基準平面と成す角δ
がドライブ側フランク36側の斜面40が基準平面と成
す角γよりも極めて大きくされているため、上記の押し
退けられる素材は、ドライブ側フランク36側よりもコ
ースト側フランク34側の方が流動し易くなる。そのた
め、ドライブ側フランク36側すなわちウォーム歯車4
6の追い側フランク80に流動する素材の量よりも、コ
ースト側フランク34側すなわち進み側フランク78に
流動する素材の量が比較的多くされて、両フランク7
8,80の寸法・形状のばらつきが抑制されると共に、
山頂の剥離が生じ難い、高い歯車精度を備えたウォーム
歯車46を転造することが可能となるのである。しか
も、進み側フランク78への素材の流動性が高められた
結果、ウォーム歯車46の軸方向の伸びが減じられると
共に、外径のばらつきが減じられ、一層精度の高いウォ
ーム歯車46が得られる。
うに中仕上げ部14および仕上げ部16の加工歯の歯先
28,30が歯厚中心面に関して非対称とされて、その
山頂の稜線32がコースト側フランク34側に位置させ
られているため、加工歯が軸状部材42を加工する際に
押し退ける素材の量は、歯厚中心面よりもコースト側フ
ランク34側において多くなる。しかも、山型部のコー
スト側フランク34側の斜面38が基準平面と成す角δ
がドライブ側フランク36側の斜面40が基準平面と成
す角γよりも極めて大きくされているため、上記の押し
退けられる素材は、ドライブ側フランク36側よりもコ
ースト側フランク34側の方が流動し易くなる。そのた
め、ドライブ側フランク36側すなわちウォーム歯車4
6の追い側フランク80に流動する素材の量よりも、コ
ースト側フランク34側すなわち進み側フランク78に
流動する素材の量が比較的多くされて、両フランク7
8,80の寸法・形状のばらつきが抑制されると共に、
山頂の剥離が生じ難い、高い歯車精度を備えたウォーム
歯車46を転造することが可能となるのである。しか
も、進み側フランク78への素材の流動性が高められた
結果、ウォーム歯車46の軸方向の伸びが減じられると
共に、外径のばらつきが減じられ、一層精度の高いウォ
ーム歯車46が得られる。
【0025】更に、本実施例の平ダイス10は、仕上げ
部16において加工歯の歯先30の山型部の斜面38,
40と両フランク34,36との境界、および加工歯の
山頂すなわち両斜面38,40の境界が曲線で構成され
ているため、加工歯が加工する際の素材の流動が一層円
滑に行われ、一層高い精度のウォーム歯車が得られる。
部16において加工歯の歯先30の山型部の斜面38,
40と両フランク34,36との境界、および加工歯の
山頂すなわち両斜面38,40の境界が曲線で構成され
ているため、加工歯が加工する際の素材の流動が一層円
滑に行われ、一層高い精度のウォーム歯車が得られる。
【0026】また、本実施例の平ダイス10は、食付き
部12と仕上げ部16との間に歯先線Tが仕上げ部16
の歯先線Tf と一致し、歯底線Bが仕上げ部16に近づ
くに従って基準平面20から離隔するように構成された
中仕上げ部14が設けられると共に、食付き部12の歯
先26が中仕上げ部14のそれよりも尖っているため、
前述の実公平1−37800号公報にも開示されるよう
に、食付き部12の食い込みの際の転造抵抗が小さく、
且つ軸状部材42の余肉の隆起が大きくなると共に、中
仕上げ部14がその食い込み部を両側に押し拡げるよう
に加圧することにより無理のない円滑な転造が可能とな
り、軸方向の伸びが低減され、一層高い精度のウォーム
歯車が得られる。
部12と仕上げ部16との間に歯先線Tが仕上げ部16
の歯先線Tf と一致し、歯底線Bが仕上げ部16に近づ
くに従って基準平面20から離隔するように構成された
中仕上げ部14が設けられると共に、食付き部12の歯
先26が中仕上げ部14のそれよりも尖っているため、
前述の実公平1−37800号公報にも開示されるよう
に、食付き部12の食い込みの際の転造抵抗が小さく、
且つ軸状部材42の余肉の隆起が大きくなると共に、中
仕上げ部14がその食い込み部を両側に押し拡げるよう
に加圧することにより無理のない円滑な転造が可能とな
り、軸方向の伸びが低減され、一層高い精度のウォーム
歯車が得られる。
【0027】なお、上述の実施例においては、φ9.2
×Z1×m0.8×PA14°30′の仕様のウォーム
歯車を転造するための平ダイス10の構成を説明した
が、その他の仕様のウォーム歯車を転造するための平ダ
イスも、平ダイス10の各部の寸法を適宜変更すること
で容易に得られる。例えば、φ7.92×Z1×m0.
8×PA14°30′の仕様で、有効歯面の範囲が限定
され、谷径が限定されていないウォーム歯車を転造する
ためには、例えば、dl とdf の比を35:65、コー
スト側フランク34側の斜面38の角度δを歯すじの傾
きθの約2.5倍、ドライブ側フランク36側の斜面4
0の角度γをθの0.62倍とした平ダイスを用いれば
良い。
×Z1×m0.8×PA14°30′の仕様のウォーム
歯車を転造するための平ダイス10の構成を説明した
が、その他の仕様のウォーム歯車を転造するための平ダ
イスも、平ダイス10の各部の寸法を適宜変更すること
で容易に得られる。例えば、φ7.92×Z1×m0.
8×PA14°30′の仕様で、有効歯面の範囲が限定
され、谷径が限定されていないウォーム歯車を転造する
ためには、例えば、dl とdf の比を35:65、コー
スト側フランク34側の斜面38の角度δを歯すじの傾
きθの約2.5倍、ドライブ側フランク36側の斜面4
0の角度γをθの0.62倍とした平ダイスを用いれば
良い。
【0028】図8は、本発明の他の実施例である平ダイ
スの仕上げ部における加工歯86の断面形状を示すもの
であり、前述の実施例において図2(d)に示した平ダ
イス10の仕上げ部16の加工歯に相当するものであ
る。この加工歯86も前述の平ダイス10の仕上げ部1
6の加工歯と同様な形状を備えたものであるが、山型部
の山頂の稜線88は、曲線とはされていない。このよう
な形状としても、前述の実施例と同様にコースト側フラ
ンク34側が押し退ける素材の量が多く、且つコースト
側フランク34側の斜面38が基準平面20と成す角δ
が大きくされているため素材の流動性が高められて、歯
の山頂の剥離がない、高い精度のウォーム歯車が得られ
るのである。
スの仕上げ部における加工歯86の断面形状を示すもの
であり、前述の実施例において図2(d)に示した平ダ
イス10の仕上げ部16の加工歯に相当するものであ
る。この加工歯86も前述の平ダイス10の仕上げ部1
6の加工歯と同様な形状を備えたものであるが、山型部
の山頂の稜線88は、曲線とはされていない。このよう
な形状としても、前述の実施例と同様にコースト側フラ
ンク34側が押し退ける素材の量が多く、且つコースト
側フランク34側の斜面38が基準平面20と成す角δ
が大きくされているため素材の流動性が高められて、歯
の山頂の剥離がない、高い精度のウォーム歯車が得られ
るのである。
【0029】図9は、更に別の実施例である平ダイスの
仕上げ部における加工歯90の断面形状を示すものであ
る。この加工歯90においては、山型部の稜線92は、
コースト側フランク34およびドライブ側フランク36
までの基準平面20と平行な方向の距離dl ,df が等
しくなる位置に設けられており、その他は前述の平ダイ
ス10と同様に構成されている。このように構成した場
合にも、山型部の斜面38,40がそれぞれ基準平面2
0と成す角δ,γが、前述の平ダイス10の場合と同様
にδが歯すじの傾きθの2〜6倍に、γがθの0.7〜
0.8倍に設定されているため、加工歯90の歯先のコ
ースト側フランク34側の素材の流動性が高められて、
前述の実施例と同様に、歯の山頂の剥離がない、高い精
度のウォーム歯車が得られる。
仕上げ部における加工歯90の断面形状を示すものであ
る。この加工歯90においては、山型部の稜線92は、
コースト側フランク34およびドライブ側フランク36
までの基準平面20と平行な方向の距離dl ,df が等
しくなる位置に設けられており、その他は前述の平ダイ
ス10と同様に構成されている。このように構成した場
合にも、山型部の斜面38,40がそれぞれ基準平面2
0と成す角δ,γが、前述の平ダイス10の場合と同様
にδが歯すじの傾きθの2〜6倍に、γがθの0.7〜
0.8倍に設定されているため、加工歯90の歯先のコ
ースト側フランク34側の素材の流動性が高められて、
前述の実施例と同様に、歯の山頂の剥離がない、高い精
度のウォーム歯車が得られる。
【0030】以上、本発明を図面を参照して詳細に説明
したが、本発明は更に別の態様でも実施される。
したが、本発明は更に別の態様でも実施される。
【0031】例えば、平ダイス10の加工歯の稜線32
の、コースト側フランク34およびドライブ側フランク
36までの基準平面20と平行な方向の距離dl とdf
との比、および、ウォーム歯車46の歯の谷底線85の
進み側フランク78および追い側フランク80までの距
離dl とdf との比は、5:5乃至2:8の範囲で適宜
設定される。なお、dl を2:8の比よりも小さくする
とウォーム歯車46の左右歯面の形状が等しくならず、
5:5の比よりも大きくするとコースト側フランク34
側の押し退ける素材の量が減じられて本発明の効果が得
られない。
の、コースト側フランク34およびドライブ側フランク
36までの基準平面20と平行な方向の距離dl とdf
との比、および、ウォーム歯車46の歯の谷底線85の
進み側フランク78および追い側フランク80までの距
離dl とdf との比は、5:5乃至2:8の範囲で適宜
設定される。なお、dl を2:8の比よりも小さくする
とウォーム歯車46の左右歯面の形状が等しくならず、
5:5の比よりも大きくするとコースト側フランク34
側の押し退ける素材の量が減じられて本発明の効果が得
られない。
【0032】また、コースト側フランク34側の斜面3
8および進み側フランク78側の斜面82の角度δは、
歯すじの傾きθすなわちリード角βの2乃至6倍の範囲
で設定され、ドライブ側フランク36側の斜面40およ
び追い側フランク80側の斜面84の角度γは、θ,β
の0.6乃至0.8倍の範囲で設定される。これらの範
囲を越えると、ウォーム歯車46の谷径が細くなり過ぎ
て強度に支障がでたり、有効歯面の確保が困難になる、
左右歯面の形状が等しくならず、精度が低下する等の問
題が生じる。
8および進み側フランク78側の斜面82の角度δは、
歯すじの傾きθすなわちリード角βの2乃至6倍の範囲
で設定され、ドライブ側フランク36側の斜面40およ
び追い側フランク80側の斜面84の角度γは、θ,β
の0.6乃至0.8倍の範囲で設定される。これらの範
囲を越えると、ウォーム歯車46の谷径が細くなり過ぎ
て強度に支障がでたり、有効歯面の確保が困難になる、
左右歯面の形状が等しくならず、精度が低下する等の問
題が生じる。
【0033】また、斜面38,40、両フランク34,
36、斜面82,84、両フランク78,80のそれぞ
れの境界は、曲線で構成されることが好ましいが、必須
ではない。例えば、実施例で示した例の他に、斜面3
8,40、斜面82,84の境界(すなわち山頂の稜線
32,48,52、谷底線85等)のみを曲線で構成し
ても良く、また、一方の斜面と一方のフランクとの境界
のみが曲線で構成されても良い。また、斜面38,4
0、斜面82,84そのものが曲線で構成されていても
よい。
36、斜面82,84、両フランク78,80のそれぞ
れの境界は、曲線で構成されることが好ましいが、必須
ではない。例えば、実施例で示した例の他に、斜面3
8,40、斜面82,84の境界(すなわち山頂の稜線
32,48,52、谷底線85等)のみを曲線で構成し
ても良く、また、一方の斜面と一方のフランクとの境界
のみが曲線で構成されても良い。また、斜面38,4
0、斜面82,84そのものが曲線で構成されていても
よい。
【0034】また、平ダイス10の中仕上げ部14は必
ずしも設けられなくとも良い。その場合には、前述の実
施例において食付き部12の長さを中仕上げ部14の長
さに相当するだけ長くすると共に、食付き部12の少な
くとも一部に山型部を設ける必要がある。
ずしも設けられなくとも良い。その場合には、前述の実
施例において食付き部12の長さを中仕上げ部14の長
さに相当するだけ長くすると共に、食付き部12の少な
くとも一部に山型部を設ける必要がある。
【0035】また、平ダイス10の加工歯の歯先の山型
部は、食付き部12の加工歯の全部或いは一部に設けら
れても良い。
部は、食付き部12の加工歯の全部或いは一部に設けら
れても良い。
【0036】その他、一々例示はしないが、本発明はそ
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加え得るものであ
る。
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加え得るものであ
る。
【図1】本発明の転造平ダイスの一例の構造を示す側面
図である。
図である。
【図2】図1の平ダイスの加工歯の断面を示す図であっ
て、(a)〜(d)は、それぞれ図1におけるa〜dに
おける断面に相当する。
て、(a)〜(d)は、それぞれ図1におけるa〜dに
おける断面に相当する。
【図3】図1の平ダイスを用いた転造方法の一例を説明
する図である。
する図である。
【図4】図1の平ダイスによって転造された、本発明の
ウォーム歯車の一例が適用されたモータの構造を説明す
る図である。
ウォーム歯車の一例が適用されたモータの構造を説明す
る図である。
【図5】図4のウォーム歯車の要部を拡大して示す図で
ある。
ある。
【図6】図5を更に拡大して示す図である。
【図7】図3の転造加工の結果を従来と比較して示す図
である。
である。
【図8】本発明の他の実施例を示す図であって、図2
(d)の一部に相当する図である。
(d)の一部に相当する図である。
【図9】本発明の更に他の実施例を示す図である。
30:歯先 32:稜線 34:コースト側フランク 36:ドライブ側フランク 38:コースト側フランク側の斜面 40:ドライブ側フランク側の斜面
Claims (6)
- 【請求項1】 加工歯の歯先を結ぶ歯先線が基準平面か
ら等しい距離隔てて延びる仕上げ部と、該仕上げ部の加
工に先立って予備加工を施す加工歯を備えた予備加工部
と、該仕上げ部に続いて形成されて該仕上げ部から遠ざ
かるに従って加工歯の歯先を結ぶ歯先線が前記基準平面
に近づく逃げ部とを含む、進行方向に対して所定角傾い
た歯すじの加工歯を備えた転造用平ダイスにおいて、 前記加工歯を、コースト側フランクとドライブ側フラン
クが前記基準平面に垂直な歯厚中心面に関して対称とな
るように形成し、 前記加工歯の歯先に山型部を設けると共に、前記仕上げ
部における該山型部の山頂の稜線を通り前記歯厚中心面
に平行な面と上記コースト側フランクおよびドライブ側
フランクとの距離の比を5:5乃至2:8とし、 該山型部のドライブ側フランク側の面が前記基準平面と
成す角を前記歯すじの傾きの0.6乃至0.8倍の範囲
とし、 該山型部のコースト側フランク側の面が前記基準平面と
成す角を前記歯すじの傾きの2乃至6倍の範囲としたこ
とを特徴とする転造用平ダイス。 - 【請求項2】 前記山型部の山頂の断面形状が曲線で構
成されているものである請求項1の転造用平ダイス。 - 【請求項3】 前記山型部の両面と前記両フランクとの
接続部の断面がそれぞれ曲線で構成されているものであ
る請求項1の転造用平ダイス。 - 【請求項4】 略円柱状を成し、所定のリード角のネジ
状の歯を備えたウォーム歯車であって、 前記歯が、歯厚中心面に関して対称な進み側フランクと
追い側フランクと、歯底面に形成された谷型部とを備
え、 該谷型部が、谷底線を通り前記歯厚中心面に平行な面と
進み側フランクおよび追い側フランクとの距離の比が
5:5乃至2:8とされると共に、追い側フランク側の
面が前記円柱状表面と成す角が前記リード角の0.6乃
至0.8倍の範囲にされ、且つ、進み側フランク側の面
の該円柱状表面と成す角が該リード角の2乃至6倍の範
囲とされたことを特徴とするウォーム歯車。 - 【請求項5】 前記谷型部の谷底の断面形状が曲線で構
成されているものである請求項4のウォーム歯車。 - 【請求項6】 前記谷型部の両面と前記両フランクとの
接続部の断面がそれぞれ曲線で構成されているものであ
る請求項4のウォーム歯車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33269593A JP2669779B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 転造用平ダイスおよびウォーム歯車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33269593A JP2669779B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 転造用平ダイスおよびウォーム歯車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07185713A JPH07185713A (ja) | 1995-07-25 |
JP2669779B2 true JP2669779B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=18257854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33269593A Expired - Lifetime JP2669779B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 転造用平ダイスおよびウォーム歯車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2669779B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002331330A (ja) * | 2001-05-08 | 2002-11-19 | Nachi Fujikoshi Corp | ウォーム転造加工方法 |
JP2006342971A (ja) * | 2001-06-21 | 2006-12-21 | Nissei Co Ltd | ウォームギヤ |
JP6111138B2 (ja) * | 2013-05-13 | 2017-04-05 | オーエスジー株式会社 | ウォーム転造用平ダイスおよびその製造方法 |
JP7266062B2 (ja) * | 2021-05-13 | 2023-04-27 | ユニオンツール株式会社 | 転造ダイス |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33269593A patent/JP2669779B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07185713A (ja) | 1995-07-25 |
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